JP2004258205A - ドラム型露光装置 - Google Patents

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JP2004258205A JP2003047654A JP2003047654A JP2004258205A JP 2004258205 A JP2004258205 A JP 2004258205A JP 2003047654 A JP2003047654 A JP 2003047654A JP 2003047654 A JP2003047654 A JP 2003047654A JP 2004258205 A JP2004258205 A JP 2004258205A
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Kazuhiro Terada
和広 寺田
Akihiro Hashiguchi
昭浩 橋口
Takashi Fukui
隆史 福井
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Abstract

【課題】光ビームの走査方向と原版の縁の方向とを平行にするとともに、原版を効率的に使用することができるドラム型露光装置を提供することを目的とする。
【解決手段】ドラムの回転方向から所定程度傾くようにドラムに巻き付けられた、感光材料が重ねられたシート状の原版を、回転軸に沿う方向から所定程度傾けて搭載されたチャック、あるいは回転軸に沿う方向から所定程度傾いた位置に並べられた複数のチャックによってドラム上に固定する。チャックが原版を挟み込むために必要とする銜え代の領域を減少させることにより、原版のうちの露光可能な領域を増加させて、原版を効率的に使用することができる。
【選択図】 図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート状の感光材料をドラムに巻き付けて露光するドラム型露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、印刷の分野においては、PS版(Presensitized Plate)とよばれる、アルミニウムなどの薄板上に親水層と感光層とが順に重ねられた原版をドラムに巻き付け、ドラムを回転させながら原版を露光するドラム型露光装置が広範に用いられている。このドラム型露光装置は、ワークステーションなどから、印刷画像を構成するCMYK4色の各色版画像を表す各色用の画像データを取得し、取得した各画像データに基づいた光ビームを原版にそれぞれ照射することにより、CMYK各色用の原版を露光する。露光された各原版は、さらに、現像装置に装着されて現像が行われ、各原版上の光ビームが照射された部分(各色版画像に相当する部分)のみ感光層が残り、それ以外の部分は感光層が除去されて親水層が露出した印刷版が生成される。これらの印刷版は印刷機に装着されて、印刷版の親水層が油性のインクをはじくことで印刷版の感光層にのみインクが塗布され、各色版画像が1版ずつ重ね合わさるように印刷されて印刷画像が形成される。
【0003】
ところで、ドラム型露光装置においては、近年、露光速度を高めるために、複数本の光ビームが並べられた光ビーム群を使用し(以下、複数本の光ビームによって一度に照射される幅をバンド幅と称する)、原版をバンド幅ごとに露光していく方式が適用されたドラム型露光装置へと技術が進歩している。
【0004】
上記のようなドラム型露光装置を用いる場合、ドラムが1回転するごとに、光ビーム群の照射位置をバンド幅だけ横に移動させる必要がある。これを実現させる第1の方式として、ドラムが1回転する間は照射位置を固定して光ビーム群を照射し、その後、光ビーム群の照射を停止して、例えば光ビーム群の発射角度を変えるなどの方法により照射位置をバンド幅だけ横にずらし、さらにその後、照射位置を固定して光ビーム群を照射することを繰り返す方式が考案されている。しかし、この第1の方式によると、光ビーム群の照射・停止・照射位置の移動を繰り返すために、露光速度が低下してしまうなどという問題がある。
【0005】
また、第2の方式として、一定の速度で照射位置を移動させながら光ビーム群を照射することで、原版をらせん状に露光する方法も考案されている。以下では、この第2の方式を適用したドラム型露光装置を用いて、原版を露光する方法について説明する。
【0006】
図1(A)は、上記の第2の方式を適用したドラム型露光装置の一部を示している。ドラム10の周面にまっすぐに巻き付けられた原版20は、チャック11によってドラム10に固定されている。原版20は、照射装置30から発射される光ビーム群31によって照射されることにより、照射された領域21が露光される。光ビーム群31は、複数本の光ビームが並べられて発射されたものであり、ドラム10の周面上の照射位置32をバンド幅Wで照射する。照射装置30は、光ビーム群31を発射しながら、ドラム10が1回転する間にバンド幅Wだけずれるような一定の速さで、光ビーム群31の照射位置32を、矢印aが示す方向に移動させる。図1(B)は、露光後の原版20を示している。図1(A)に示す、第2の方式が適用されたドラム型露光装置を用いて露光を行うと、原版20はらせん状に露光されるため、原版20上の露光された領域21は、その側端21aがバンド幅Wだけ横方向に傾いてしまう。図1(B)に示す原版20は、長方形状の原版20の側端20aと露光された領域21の側端21aが平行でないために、通常の印刷物の形状(長方形)に合わないなどという問題がある。ここで、これらの問題を解決する方法として、ドラム10に原版20を巻き付ける際に、バンド幅Wに合わせて原版20を斜めに巻き付ける方式が知られている。
【0007】
図2(A)は、上記の第2の方式を適用したドラム型露光装置の一部を示している。図2(A)では、図1(A)とは異なり、原版20がドラム10の周面に斜めに巻き付けられている。図2(B)は、図2(A)に示すドラム型露光装置で露光された原版20を示している。図2(B)の原版20では、原版20の側端20aと露光された領域21の側端21aが平行になっている。また、露光された各領域21の各上端21bは、図2(A)の照射装置30において光ビーム群31を発射するタイミングが調整されることにより、全体的に見ると一直線上に並べられて配置されており、全ての領域21を合わせた露光領域は、長方形に近い形を形成している。このように、原版20をドラム10に斜めに巻き付けることにより、露光された領域全体の形状を通常の印刷物の形状である長方形に合わせることができる。
【0008】
ところで、ドラム型露光装置においては、ドラムが回転しているときに原版がずれたり、ドラムと原版との間に浮きが生じたりするのを防ぐために、図1(A)および図2(A)に示すチャック11のような、原版をドラムに固定する原版固定装置が必要となる。特許文献1には、原版の位置を検知する検知装置と、検知装置で検知された原版の位置を基に、原版をドラムとの間に挟みこんで原版をドラムに固定するチャックとを備えた原版固定装置について記載されている。
【0009】
【特許文献1】
特開2000−112142号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、図2(A)のように原版を斜めにドラムに巻き付ける場合、原版を挟むためにチャックが最低限必要とする銜え代の他に、余分な銜え代が必要となる。
【0011】
図3は、図2(A)のドラムおよびドラムに巻き付けられた原版を示す図である。原版20上に示された破線L1は、図2(A)に示すチャック11の端が取り付けられる位置を表し、破線L1と点線L2で囲まれた領域22は、チャック11が原版20を挟み込むために最低限必要な必要銜え代を表している。また、原版20上の斜線の領域23は、本来は必要ではない余分な銜え代であるハッチを表している。必要銜え代の領域22およびハッチの領域23をあわせた銜え代は、露光することができずに無駄になる領域であるが、近年、露光可能な領域を増加させて原版を効率的に利用したいという要望が高まっている。また、一方で、光ビームの走査方向と原版の縁の方向とを平行にするために上記の第2の方式を適用したいという要望もあり、これらの要望を満たすドラム型露光装置の開発が望まれている。
【0012】
本発明は上記事情に鑑み、光ビームの走査方向と原版の縁の方向とを平行にするとともに、原版を効率的に使用することができるドラム型露光装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1のドラム型露光装置は、
回転軸を中心に回転する、回転方向から所定程度傾くようにシート状の感光材料が周面に巻き付けられるドラムと、
ドラム上に、回転軸に沿う方向から上記所定程度と同じ程度傾けて搭載される、ドラムとの間に感光材料を挟み込んで感光材料をドラムに固定するチャックと、
ドラムの周面に光を照射しながら照射位置を回転軸に沿う方向に移動させることによって、ドラム上の感光材料をらせん状に露光する露光部とを備えたことを特徴とする。
【0014】
本発明の第1のドラム型露光装置は、感光材料がドラムの回転方向から所定程度傾けて斜めにドラムに巻き付けられるとともに、その感光材料をドラムに固定するためのチャックも、感光材料が巻き付けられた方向に合わせて所定程度傾けて搭載される。したがって、感光材料を挟み込むための銜え代が減少するため、感光材料上の露光可能な領域が増加し、感光材料の利用効率を向上させることができる。また、本発明の第1のドラム型露光装置には、感光材料をらせん状に露光する、上記の第2の方式を適用することができるため、光ビームの走査方向と原版の縁の方向とを平行にすることができる。
【0015】
また、本発明の第2のドラム型露光装置は、
回転軸を中心に回転する、回転方向から所定程度傾くようにシート状の感光材料が周面に巻き付けられるドラムと、
ドラム上に回転軸に沿う方向から上記所定程度と同じ程度傾いた方向に複数並んで搭載される、ドラムとの間に感光材料を挟み込んで感光材料をドラムに固定するチャックと、
ドラムの周面に光を照射しながら照射位置を回転軸に沿う方向に移動させることによって、ドラム上の感光材料をらせん状に露光する露光部とを備えたことを特徴とする。
【0016】
本発明の第2のドラム型露光装置は、感光材料がドラムの回転方向から所定程度傾けて斜めにドラムに巻き付けられるとともに、複数のチャックを備え、それらのチャックが所定程度傾けた方向に並べて搭載される。この第2のドラム型露光装置によると、銜え代を減少させて感光材料の利用効率を向上させることができ、さらに、複数のチャックで感光材料を固定させるため、感光材料にしわをよせずに、より正確に感光材料をドラムに固定することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0018】
印刷画像を作成する際には、上述したように、ドラム型露光装置において、感光材料が塗布されたシート状の原版が露光される。この原版は、本発明にいう感光材料の一例に相当する。露光された原版は現像装置において現像されて印刷版が生成され、さらに、印刷機において印刷版にインクが塗布されて、印刷画像が印刷される。以下では、このドラム型露光装置について説明する。
【0019】
図4は、本発明の一実施形態が適用されたドラム型露光装置を示す概略構成図である。
【0020】
ドラム型露光装置12には、ドラム100、先端チャック110、給排版ユニット200、後端チャック保持部300、後端チャック310、先端チャック押離部400、ローラ500、および露光部600が備えられている。
【0021】
ドラム型露光装置12における本発明の一実施形態としての特徴は、先端チャック110および後端チャック310にあるが、まず、ドラム型露光装置12の全体の構成について説明する。
【0022】
ドラム100は、原版を周面に巻き付けて矢印cの方向に回転するドラムである。ドラム100に原版をまっすぐに巻き付けて、バンド幅Wの光ビーム群によって原版を露光すると、原版上の露光された領域の側端が、バンド幅Wだけ横に傾いてしまう。これを回避するため、本実施形態においては、原版は矢印cの方向から、バンド幅Wに合わせて所定角度θだけ傾くように巻き付けられる。この所定角度θは、本発明にいう所定程度の一例にあたる。尚、原版とドラム100との位置関係については、後で詳しく説明する。また、ドラム100には、後述する後端チャック310を取り付けるために、ドラム100の周面に沿うようにドラム100の回転する方向に伸びる溝が設けられている。このドラム100は、本発明のドラム型露光装置におけるドラムの一例に相当する。
【0023】
先端チャック110は、ドラム100上の回転軸方向から所定角度θ傾いた方向に複数並べられ、さらに回転軸方向から所定角度θ傾けて搭載されており、原版の先端を把持して原版をドラム100に固定する。先端チャック110は、先端チャック押離部400によって押されるとチャックが開いてドラム100との間に原版を挟み込む隙間を形成し、先端チャック押離部400が離れるとチャックが閉じてドラム100との間の隙間を閉じる。
【0024】
給排版ユニット200には、原版をドラム100へ給版する給版ガイド220と、原版をドラム100から排版する排版ガイド210とが具備されている。
【0025】
先端チャック押離部400は、先端チャック110に1対1に相応して並べられた複数の突起410を備えている。ドラム100が回転して先端チャック110が先端チャック押離部400の真下に来ると、先端チャック押離部400は先端チャック110へ向けて移動し、突起410は相応する先端チャック110を押してチャックを開く。給版ガイド220から原版が給版され、原版の先端が先端チャック110とドラム100との間の隙間に装着されると、先端チャック押離部400は元の位置に移動し、突起410は先端チャック110を離してチャックを閉じる。
【0026】
後端チャック保持部300は、後端チャック310を、ドラム100の回転軸に沿う方向から所定角度θ傾けて保持している。ドラム100が回転して、ドラム100に巻き付けられている原版の後端が後端チャック保持部300の真下に来ると、後端チャック保持部300はドラム100に向けて移動し、後端チャック310をドラム100に固定する。
【0027】
ここで、一旦図4の説明を中止し、図5を用いて後端チャック310をドラム100に固定する方法について説明する。
【0028】
図5は、後端チャック310を示す図である。
【0029】
図5(A)に示すように、後端チャック310は、コマ部311とチャック部312とで構成されている。チャック部312は、原版を挟み込む部分であり、コマ部311が貫通している。コマ部311は、ドラム100から遠い側(上端)が図4に示す後端チャック保持部300によって保持されており、保持されていない側(下端)の底面が楕円形を構成している。また、ドラム100の溝120は、入口ほど狭く奥ほど広い形状をしており、後端チャック保持部300は、コマ部311の下端を、楕円の長径が溝120の伸びる方向に沿うように溝120に嵌入し、さらに、コマ部311を90度回動させる。
【0030】
図5(B)は、コマ部311を回動させたときの後端チャック310を示している。コマ部311が回動すると、底面の楕円の長径が溝120の伸びる方向と直交するように配置される。このとき、溝120の入口よりも楕円の長径の方が長くなり、コマ部311は溝120から抜けることのないように固定される。
【0031】
図4および図5に示す先端チャック110および後端チャック310は、本発明のドラム型露光装置におけるチャックの一例に相当する。
【0032】
ここで、図5の説明を終了し、図4に戻って説明する。
【0033】
ローラ500は、原版をドラム100に巻き付けるときにドラム100に向けて移動し、原版をドラム100に密着させるためのローラである。
【0034】
露光部600は、ワークステーション(図示しない)などから入力した画像データに基づいた光ビーム群を発射し、その光ビーム群でドラム100の周面を照射する。また、光ビーム群によって照射されるドラム100上の照射位置を、一定の速度で回転軸に沿う方向に移動させることにより、ドラム100に斜めに巻き付けられた原版を、バンド幅Wごとにらせん状に露光する。この露光部600は、本発明のドラム型露光装置における露光部の一例に相当する。
【0035】
ドラム型露光装置12は、基本的には以上のように構成されており、次に、ドラム型露光装置12に原版を巻き付けて、原版を露光する一連の手順について説明する。
【0036】
ドラム100が回転して、先端チャック110が先端チャック押離部400の真下に移動すると、先端チャック押離部400は先端チャック110へ向けて駆動し、各突起410が相応する先端チャック110を押すことにより先端チャック110が開く。
【0037】
図示しないカセット内に収容された原版は、給排版ユニット200の給版ガイド220によってドラム100へ給版されて、原版の先端が先端チャック110とドラム100との間に形成された隙間に装着される。原版の先端が正しい位置に装着されると、先端チャック押離部400は元の位置に移動し、その移動に伴って突起410が先端チャック110から離れて、先端チャック110とドラム100との間の隙間が閉じる。
【0038】
原版の先端が先端チャック110によって把持されると、ドラム100は矢印cの方向に回転し、ローラ500はドラム100との間に原版を挟んで原版をドラム100に密着させる。また、図示しないセンサによって原版の後端が後端チャック保持部300の真下に移動したことが検知されると、後端チャック保持部300はドラム100に向けて移動する。後端チャック保持部300は、後端チャック310をドラム100の回転軸に沿う方向から所定角度θ傾けて保持しており、後端チャック310のコマ部311(図5参照)をドラム100の溝120に嵌入させて90度回動させることにより、後端チャック310を、ドラム100に回転軸に沿う方向から所定角度θ傾けて固定させる。後端チャック310がドラム100に固定されると、後端チャック保持部300は後端チャック310をドラム100に残して元の位置に移動する。原版の後端が後端チャック310に把持されると、ローラ500は元の位置に移動し、ドラム100は矢印cの方向に高速回転する。
【0039】
ドラム100が高速回転するのに伴い、露光部600は、光ビーム群の照射位置を回転軸に沿う方向に移動させながら、光ビーム群をドラム100へ向けて照射して原版を露光する。
【0040】
露光が終了すると、原版の後端が後端チャック保持部300の真下にくるようにドラム100が回転する。
【0041】
後端チャック保持部300は後端チャック310に向けて移動して、図2に示すコマ部311をドラム100に固定したときと逆に回動させ、後端チャック310をドラム100から取り外す。
【0042】
後端チャック310が取り外されると、ドラム100は、先端チャック110が先端チャック押離部400の真下にくるように回転する。先端チャック押離部400は、先端チャック110を開き、原版の先端を開放する。このとき、原版の後端は排版ガイド210上に乗っており、排版ガイド210が図示しない排版口へ向けて原版を運び、露光処理が終了する。
【0043】
次に、本発明のドラム型露光装置の特徴である先端チャック110および後端チャック310について詳しく説明する。
【0044】
図6は、原版をドラム100の周面に巻き付けたときの、図4に示すドラム型露光装置12の正面図である。
【0045】
図6に示すように、原版40は、ドラム100の周面に、ドラム100の回転方向である矢印cの方向から所定角度θだけ傾くように巻き付けられている。また、先端チャック110は、回転軸方向である矢印dの方向から所定角度θ傾いた方向に複数並べられており、各先端チャック110それぞれが矢印dの方向から所定角度θだけ傾けて搭載されている。後端チャック310も、先端チャック100と同様に、矢印dの方向から所定角度θだけ傾けて搭載されている。露光部600は、光ビーム群601をドラム100の周面に向けて照射する。このとき、光ビーム群601によって照射される照射位置610はバンド幅Wを有し、露光部600は、ドラム100が1回転する間にバンド幅Wだけ矢印dの方向に移動するような一定の速さで、照射位置610を矢印dの方向にずらす。この露光部600から発射された光ビーム群によって、ドラム100の周面に巻き付けられた原版40が照射され、原版40上の照射された領域41が露光される。このようにして、原版40は、バンド幅Wごとにらせん状に露光される。
【0046】
図7は、図6にも示す原版40およびドラム100を示す図である。原版40上の破線L3は、図6に示す先端チャック110および後端チャック310の端が取り付けられる位置を表し、斜線の領域42は、先端チャック110および後端チャック310が原版40を挟み込むための銜え代を表している。図2(A)に示すように、チャックを傾けずにまっすぐにドラムに搭載した場合には、図3の斜線の領域23のような余分なハッチを必要としたが、図6に示す本実施形態によると、図7に示すように、ハッチを必要とせずに小さな銜え代で原版40を挟み込むことができる。
【0047】
このように、原版をドラムの回転方向から所定程度傾けてドラムの周面に巻き付け、その原版をドラムに固定するチャックを原版の傾きに合わせて斜めに搭載することにより、原版を挟み込むために必要な銜え代を減少させることができ、原版における露光可能な領域を増加させることができる。さらに、本実施形態のドラム型露光装置には、光ビーム群による照射位置を一定の速度で移動させながら露光する第2の方式が適用されており、光ビームの走査方向と原版の縁の方向とを平行にすることができる。
【0048】
以上で、チャックをドラムの回転軸に沿う方向から所定程度傾けて搭載する本発明の第1実施形態の説明を終了し、次に、本発明の第2実施形態について説明する。この第2実施形態は、チャックの形状などは第1実施形態と同様な構成を有するが、図6の後端チャック720とは異なり、1つではなく複数のチャックで原版をドラムに固定するという点と、図6の先端チャック710および後端チャック720とは異なり、チャックは回転軸に沿う方向から傾けられずにまっすぐ搭載されるという点において第1実施形態と相違している。以下では、第1実施形態との相違点に注目して説明する。
【0049】
図8は、本発明の第2実施形態におけるドラム型露光装置の一部を示す正面図である。
【0050】
図6に示す第1実施形態のドラム100は、先端チャック110および後端チャック310が矢印dの方向から所定角度θ傾けて搭載されていたが、本実施形態における先端チャック710および後端チャック720は傾けずにまっすぐに搭載されている。また、図6の後端チャック310は1つであったが、図8の後端チャック720は、回転軸方向である矢印dの方向から所定角度θ傾いた方向に複数並べて搭載されている。
【0051】
図9は、図8の原版40およびドラム700を示す図である。原版40上の点線L4で囲まれた領域は、図8の先端チャック710および後端チャック720が原版40と接触している領域を表し、斜線の領域43は、先端チャック710および後端チャック720が原版40を挟み込むための銜え代を表している。図9で示すように、本実施形態のドラム型露光装置におけるチャックが必要とする銜え代も、図7に示す第1実施形態のドラム型露光装置におけるチャックが必要とする銜え代(図7の斜線の領域42)と同様に、無駄なハッチが省かれているため、原版70上の露光可能な領域を増加させることができ、原版70を効率的に使用することができる。
【0052】
なお、上記説明では、本発明にいうチャックの一例として、「所定程度傾けて搭載された先端チャックおよび後端チャック」、あるいは、「所定程度傾いた方向に搭載された先端チャックおよび後端チャック」を適用した例が示されているが、本発明にいうチャックは、「所定程度傾けて搭載された先端チャックと所定程度傾いた方向に搭載された後端チャック」などというようにこれらを混合して適用するものであってもよい。
【0053】
また、上記説明では、本発明にいうチャックの一例として原版が傾けられた所定角度θと同じ角度だけ、回転軸に沿う方向から傾けて搭載されたチャックを適用する例が示されているが、本発明にいうチャックは、原版がドラムの回転方向から傾けられた角度と同じ程度、回転軸に沿う方向から傾けて搭載されたものであればよく、厳密に同じ角度だけ傾けられたものには限らない。
【0054】
また、上記説明では、本発明にいうチャックの一例として原版が傾けられた所定角度θと同じ角度だけ、回転軸に沿う方向から傾いた方向に複数並べて搭載されたチャックを適用する例が示されているが、本発明にいうチャックは、原版がドラムの回転方向から傾けられた角度と同じ程度、回転軸に沿う方向から傾いた方向に並べて搭載されたものであればよく、厳密に同じ角度だけ傾いた方向に並べて搭載されたものには限らない。
【0055】
また、上記説明では、本発明にいうチャックの一例として、予めドラムに搭載された先端チャックおよび原版を挟み込んでからドラムに固定される後端チャックを適用する例が示されているが、本発明にいうチャックは、原版を挟み込んでからドラムに固定される先端チャックや予めドラムに搭載された後端チャックを適用するものであってもよい。
【0056】
さらに、上記説明では、本発明にいう露光部の一例として、光ビーム群の照射位置を一定の速度でドラムの回転軸に沿う方向に移動させる露光部を適用する例について説明したが、本発明にいう露光部は照射位置を一定の速度で移動させるものに限らず、例えば、ドラムの回転ごとに速度を変化させるものであってもよい。
【0057】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、光ビームの走査方向と原版の縁の方向とを平行にするとともに、原版を効率的に使用することができるドラム型露光装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光ビーム群の照射位置を移動させながら原版を露光する第2の方式を適用したドラム型露光装置の一部を示している。
【図2】光ビーム群の照射位置を移動させながら原版を露光する第2の方式を適用したドラム型露光装置の一部を示している。
【図3】図2に示すドラムおよびドラムに巻き付けられた原版を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態が適用されたドラム型露光装置を示す概略構成図である。
【図5】後端チャックの先端を示す図である。
【図6】原版を巻き付けたときの、図4に示すドラム型露光装置の正面図である。
【図7】図6にも示す原版およびドラムを示す図である。
【図8】本発明の第2実施形態におけるドラム型露光装置の一部を示す正面図である。
【図9】図8の原版およびドラムを示す図である。
【符号の説明】
10 ドラム
11 チャック
12 ドラム型露光装置
20 原版
20a 側端
21 領域
21a 側端
21b 上端
22 領域
23 領域
30 照射装置
31 光ビーム群
32 照射位置
40 原版
41 領域
42 領域
43 領域
100 ドラム
110 先端チャック
120 溝
200 給排版ユニット
210 排版ガイド
220 給版ガイド
300 後端チャック保持部
310 後端チャック
311 コマ部
312 チャック部
400 先端チャック押離部
410 突起
500 ローラ
600 露光部
601 光ビーム群
610 照射位置
700 ドラム
710 先端チャック
720 後端チャック

Claims (2)

  1. 回転軸を中心に回転する、回転方向から所定程度傾くようにシート状の感光材料が周面に巻き付けられるドラムと、
    前記ドラム上に、前記回転軸に沿う方向から前記所定程度と同じ程度傾けて搭載される、該ドラムとの間に前記感光材料を挟み込んで該感光材料を該ドラムに固定するチャックと、
    前記ドラムの周面に光を照射しながら照射位置を前記回転軸に沿う方向に移動させることによって、該ドラム上の感光材料をらせん状に露光する露光部とを備えたことを特徴とするドラム型露光装置。
  2. 回転軸を中心に回転する、回転方向から所定程度傾くようにシート状の感光材料が周面に巻き付けられるドラムと、
    前記ドラム上に前記回転軸に沿う方向から前記所定程度と同じ程度傾いた方向に複数並んで搭載される、該ドラムとの間に前記感光材料を挟み込んで該感光材料を該ドラムに固定するチャックと、
    前記ドラムの周面に光を照射しながら照射位置を前記回転軸に沿う方向に移動させることによって、該ドラム上の感光材料をらせん状に露光する露光部とを備えたことを特徴とするドラム型露光装置。
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