JPH10286938A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JPH10286938A
JPH10286938A JP9113412A JP11341297A JPH10286938A JP H10286938 A JPH10286938 A JP H10286938A JP 9113412 A JP9113412 A JP 9113412A JP 11341297 A JP11341297 A JP 11341297A JP H10286938 A JPH10286938 A JP H10286938A
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JP
Japan
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printing
plate
cylinder
intermediate cylinder
printing plate
Prior art date
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Application number
JP9113412A
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English (en)
Inventor
Eiji Okuda
英治 奥田
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP9113412A priority Critical patent/JPH10286938A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製版手段を内蔵した印刷装置であって、印刷
ユニットに比べて製版手段の数を減らすことにより、コ
スト低減を可能とした印刷装置を提供する。 【解決手段】 印刷装置は、第1印刷ユニット1及び第
2印刷ユニット2と、両印刷ユニット1、2間に設けら
れ印刷用紙を受け渡すための中間胴3と、中間胴3に未
製版の印刷版を供給する印刷版供給手段180と、中間
胴3上で製版を行う製版手段190と、製版された印刷
版を中間胴3から両印刷ユニット1、2の版胴11へ搬
送するための印刷版保持手段20を有するブランケット
胴14とを有する。中間胴3は、中間胴移動手段170
により製版位置(D)と印刷用紙受け渡し位置(F)と
の間を移動可能に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、印刷版を用いて
印刷を行う印刷装置に関するものであり、特に複数の印
刷ユニット間で印刷用紙を受け渡すための中間胴を有す
る印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の印刷装置では、製版された印刷版
が版胴に装着されて印刷がなされている。そして、この
印刷版の製版は、印刷装置外において焼付装置等を使用
して行われていた。
【0003】最も新しい印刷装置では、製版機構を内蔵
した印刷装置が実現されている。この先行技術の1つ
に、ハイデルベルグPMT株式会社のクイックマスター
DI46−4がある。この装置ではポリエステルベース
の水なし平版印刷版を用いており、レーザ光により製版
を行っている。
【0004】図5に、先行技術に係る印刷装置の概要図
を示す。この装置には、圧胴201を中心にして、ブラ
ンケット胴202と版胴203とインキ供給装置204
とレーザ製版装置205とがサテライト状にそれぞれ4
組づつ備えられている。この装置の概略の動きは次のと
おりである。
【0005】まず各版胴203内にロール状に備えられ
た版材(未露光の印刷版)を版胴203の周面に巻き出
し、これにレーザ製版装置205から出力されるレーザ
光で画像を描画して印刷版を作成する。次に、この印刷
版にインキ供給装置204からインキを供給する。供給
されたインキは形成画像に応じて印刷版上に載る。次い
で印刷版上のインキはブランケット胴202に転写され
る。一方、給紙装置206から供給される印刷用紙が圧
胴201に保持される。そして圧胴201上の印刷用紙
はサテライト状に配置されたブランケット胴202と順
次接触し、印刷用紙上にインキ画像が転写される。
【0006】なお通常のオフセット印刷であれば、印刷
版にインキを供給する前に湿し水を供給するのである
が、この装置では湿し水が不要な水なし平版印刷版を用
いているので、印刷版にはインキのみが供給される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した印刷装置で
は、版材が個々の版胴203上で製版される構造であ
る。それゆえ、各版胴203の近傍にそれぞれに対応し
たレーザ製版装置205を配置しなければならない。ま
た、これに合わせて版材を供給する版材カセットも複数
必要となる。このようにレーザ製版装置205等が多数
あると、装置の構造が複雑になりコストが高くなるとい
う問題や、各レーザ製版装置205間の出力調整が面倒
であるという問題、また、オペレータが版材カセットに
版材を補充する時に不便であるという問題等が生じる。
【0008】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであり、レーザ製版装置等が少なくてもすむ
印刷装置を提供することを目的とする。
【0009】一方、上述した印刷装置では、湿し水供給
装置の設置が不要であり、またレーザ描画後に現像処理
が要らない版材を用いている。しかしながら、通常の銀
塩系感光材料を版材に用いる場合、レーザ描画後の現像
処理や印刷時の湿し水供給が必要となる。この場合、上
述した装置では、版胴の近傍に湿し水供給装置や現像装
置等も配置しなければならず、各装置の配置スペースの
確保が困難であるという問題が発生する。
【0010】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであり、各装置の配置スペースを確保するこ
とが容易な印刷装置を提供することを第2の目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、版胴及びブランケット胴を含む複数の印刷ユニット
と、前記複数の印刷ユニット間に設けられ各印刷ユニッ
ト間で印刷用紙を受け渡す中間胴とを有する印刷装置に
おいて、前記中間胴に未製版の印刷版を供給する印刷版
供給手段と、前記中間胴において前記印刷版を製版する
製版手段と、前記中間胴において製版された印刷版を、
前記中間胴に隣接する各印刷ユニットに各々搬送する印
刷版搬送手段とを設けたことを特徴とする。
【0012】この請求項1に係る印刷装置では、印刷版
の製版は中間胴にて行われる。そして、中間胴にて製版
された印刷版は、その中間胴に隣接する各印刷ユニット
に供給される。よって、1つの中間胴で2つの印刷ユニ
ットにおいて印刷に使用される印刷版を製版することが
できるので、印刷ユニットの数に比べて製版手段等の数
を減らすことができる。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の印刷装置において、前記中間胴を、前記製版手段によ
り製版を行うための製版位置と、印刷時に前記各印刷ユ
ニット間で印刷用紙を受け渡すための印刷用紙受け渡し
位置との間で移動させる中間胴移動手段をさらに有し、
前記製版手段は前記中間胴の製版位置に対応する位置に
配置されている。
【0014】この請求項2に係る印刷装置では、中間胴
が中間胴移動手段により製版位置と印刷用紙受け渡し位
置とに移動される。このため、製版手段等は製版位置に
対応した位置に配置することができる。これにより製版
手段等を印刷ユニットと離して配置することができるの
で、各種装置の配置スペースを十分確保することができ
る。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の印刷装置において、前記印刷版搬送手段は、前記ブラ
ンケット胴に印刷版を一時的に保持するための前記ブラ
ンケット胴に配設された印刷版保持手段を有し、この印
刷版保持手段により印刷版を保持した状態でブランケッ
ト胴を回転させることにより印刷版を版胴まで搬送する
ものであり、さらに前記中間胴移動手段は、前記中間胴
に供給された印刷版を前記印刷版保持手段に受け渡すた
め、前記中間胴を前記ブランケット胴に近接させた印刷
版受け渡し位置まで移動させることができるようにして
いる。
【0016】この請求項3に記載の発明では、ブランケ
ット胴の回転動作にともない印刷版を搬送できるように
したので、印刷版搬送手段を簡易な構成にすることがで
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態の1つ
である印刷装置を示す概要図であり、図2は圧胴15の
要部概要図である。また、図3及び図4は、中間胴3か
らブランケット胴14を介して版胴11へ印刷版を搬送
する動作を説明するための説明図である。
【0018】図1に示すように、この印刷装置は、印刷
用紙に印刷を施す第1印刷ユニット1及び第2印刷ユニ
ット2と、第1印刷ユニット1と第2印刷ユニット2と
の間に設けられ、印刷時には両ユニット間で印刷用紙を
受け渡す中間胴3と、第1印刷ユニット1に印刷用紙を
供給する給紙部4と、第2印刷ユニット2で印刷の終了
した印刷用紙を受け取り排紙する排紙部5と、中間胴3
において製版を行う製版部6とからなる。
【0019】第1印刷ユニット1及び第2印刷ユニット
2は、いずれも、各々異なるインキで印刷を行うための
2個の画像領域が形成された2面分の印刷版を周面に保
持可能な版胴11と、版胴11の周面に保持した印刷版
に対し各々湿し水及びインキを供給する湿し水供給手段
12及びインキ供給手段13と、版胴11の直径と同一
の直径を有し、版胴11に接触して回転するブランケッ
ト胴14と、版胴11の直径の1/2の直径を有し、印
刷用紙をその外周に保持しながらブランケット胴14に
接触して回転する圧胴15と、圧胴15と中間胴3との
間で印刷用紙を受け渡すための渡し胴16とからなる。
【0020】図4に示すように、各版胴11は、その軸
線方向に溝100を形成した円筒状の胴本体101と、
溝100内に設けられ、印刷版の一端を挟持するための
咥え手段102と、印刷版の他端を吸着保持するための
吸着手段(図示しない)とを備えている。また、咥え手
段102は、版胴11の軸線方向に沿って固定された台
座103と、この台座103上に所定間隔で併設され、
台座103に対し図示しない駆動源により同期して開閉
する複数の爪部材104とからなり、台座103と爪部
材104により印刷版の一端を挟持するように構成され
ている。
【0021】なお、本実施形態では、版胴11の外周に
単一の印刷版を保持させるとともに、この印刷版に各々
異なるインキで印刷を行うための2個の画像領域を形成
していることから、咥え手段102と吸着手段とが1つ
の版胴11に対し各々1つだけ設けられている。しかし
ながら、版胴11の外周に各々異なるインキで印刷を行
うための2枚の印刷版を保持する場合には、咥え手段1
02と吸着手段とを各々2個設け、各印刷版をこれらの
咥え手段102と吸着手段とにより、各々1面分づつ保
持すればよい。また、印刷版の後端側を吸着保持するか
わりに、挟持して保持するようにしてもよい。
【0022】図1において、湿し水供給手段12は、版
胴11の軸線方向に沿って設けられた湿し水を貯留する
ための水舟105と、版胴11と平行に設けられるとと
もに図示しない回転駆動手段により回転駆動され、水舟
105から湿し水を順次渡して印刷版に塗布する複数の
湿し水ローラ106とからなる。なお、この実施の形態
においては、湿し水供給手段12は、版胴11に保持さ
れた印刷版の各画像領域に対応して各版胴11に2組ず
つ設けられているが、各画像領域に共通の湿し水供給手
段を各版胴11に1組ずつ設けてもよい。
【0023】インキ供給手段13は、版胴11の軸線方
向に沿って設けられたインキ壷手段108と、版胴11
と平行に設けられるとともに図示しない回転駆動手段に
より回転駆動され、インキ壷手段108から得たインキ
を順次渡して印刷版に塗布する複数のインキローラ10
9とを有する。
【0024】各インキ供給手段13のインキ壷手段10
8には、ブラック(以下「K」という)、シアン(以下
「C」という)、マゼンタ(以下「M」という)、イエ
ロー(以下「Y」という)の各々異なる4色のインキが
貯留されている。これらのインキローラ109は側板1
10により一体的に軸支されており、一方、側板110
には回転可能なコロ111が設けられている。また、側
板110は、図1に示す位置Aにおいて印刷装置の図示
しないフレームに回転可能に軸支されている。このた
め、インキローラ109は、側板110とともに位置A
を回転中心として一体的に回動することが可能である。
【0025】一方、版胴11には、版胴11と同軸に配
設され版胴11と同期して回転する図示しない回転カム
板が設けられている。この回転カム板には、所定の回転
位置でコロ111を押し上げるための凹凸が設けられて
いる。このため、版胴11が回転すると回転カム板上を
コロ111が接触走行し、側板110を版胴11に対し
上下動させる。すなわち、版胴11の回転に応じていく
つかのインキローラ019を印刷版に対し接離させるこ
とができる。これにより、各インキ供給手段13のイン
キローラ109を、版胴11上の印刷版の一方の画像領
域にのみ接触させ、かつ他方の画像領域には非接触とさ
せることができるので、対応する印刷版に対応する色の
インキのみを供給することができる。
【0026】なお、本実施の形態では、第1印刷ユニッ
ト1の2個のインキ供給手段13には、K色及びC色の
インキが、また第2印刷ユニット2の2個のインキ供給
手段13にはM版及びY版のインキが、各々供給され
る。
【0027】また、側板110に保持されたインキロー
ラ109の最上流側ローラとインキ壷手段108のイン
キ出しローラとの間には若干のギャップが設けられお
り、インキローラ109が側板110の回動に伴って版
胴11から離隔する方向に移動した時に、両ローラが接
触してインキを受け渡すように構成されている。
【0028】本実施形態では、インキローラ109がカ
ム機構により版胴11に対し上下動するように構成した
が、エアーシリンダーなどの駆動手段を用いて選択的に
上下動させるようにしてもよい。また、インキローラ1
09が上下動する距離は小さいので、インキ壷手段10
8をインキローラ109とともに上下動させるようにし
てもよい。
【0029】ブランケット胴14は、版胴11の直径と
同一の直径を有する。このブランケット胴14は、図3
に示すように、その軸線方向に溝120を形成した円筒
状の胴本体121と、この胴本体121の周面上に装着
されたブランケット122と、溝120内に設けられた
印刷版保持手段20とから構成される。なお、このブラ
ンケット胴14は、図示しないギアにより版胴11と同
期して回転する。
【0030】印刷版保持手段20は、溝120に沿って
所定の間隔をもって併設された中空の支持パイプ125
と、この支持パイプ125の先端に設けられ、支持パイ
プ125の内部及びブランケット胴14内の図示しない
配管を通じて所定の真空源と接続された吸着盤126と
からなる。なお、吸着盤126は、その表面がブランケ
ット胴14の表面と略同一となる位置に支持されるよう
に構成されている。
【0031】圧胴15は、版胴11の直径の1/2の直
径を有する。この圧胴15は、図2に示すように、その
軸線方向に溝130を形成した円筒状の胴本体131
と、溝130内に設けられ、印刷用紙の一端を挟持する
ための咥え手段132とを有する。この圧胴15も、図
示しないギアにより、ブランケット胴14と同期して回
転する。
【0032】咥え手段132は、圧胴15の軸線方向に
沿って所定間隔で固定配置された台座133と、この台
座133に対応して同じ間隔で併設され、台座133に
対し図示しない駆動源により同期して開閉する複数の爪
部材134とからなり、台座133と爪部材134によ
り印刷用紙の一端を挟持するように構成されている。
【0033】渡し胴16は、圧胴15の直径と同一の直
径を有し、圧胴15に接触して同期回転する。この渡し
胴16の基本的な構造も、圧胴15と同じく、胴本体に
溝が形成され、その溝内に印刷用紙の一端を挟持するた
めの咥え手段を有する。また、圧胴15と渡し胴16と
は、互いに接触した状態で図示しないギアにより同期回
転するように構成されており、両胴の咥え手段が回転中
に同期して対向するように位置決めされている。
【0034】ここで、渡し胴16側の咥え手段は、渡し
胴16の軸線方向の配置が圧胴15の咥え手段132と
は互い違いになるように配置されている。すなわち両咥
え手段は、対向した位置において互いの爪部材を開けて
も相手胴の溝内で開閉するため、干渉することがない。
これにより、両胴の咥え手段が対向した位置で、印刷用
紙をいずれかの咥え手段から他方の咥え手段に挟持し直
すことで、一方の胴から他方の胴への印刷用紙の受け渡
しが可能となる。
【0035】また、渡し胴16は、図示しない移動手段
により中間胴3に対し接触状態と非接触状態を選択でき
るように構成されている。すなわち、図1に示すよう
に、渡し胴16は中間胴3に接触する通常位置Bと、中
間胴3からは離間して、後述する中間胴3の移動に際し
て中間胴3とは干渉しない待避位置Cとに移動可能であ
る。
【0036】次に、中間胴3の構成について説明する。
中間胴3は、版胴11の直径と同一の直径を有する。こ
の中間胴3は、図3に示すように、その周面の対向する
位置に軸線方向に沿って溝140を2個形成した円筒状
の胴本体141と、各溝140内に設けられ、印刷用紙
の一端を挟持するための咥え手段142とを有する。
【0037】咥え手段142は、圧胴15や渡し胴16
に設けられた咥え手段と同じ構成であり、中間胴3の軸
線方向に沿って所定間隔で固定配置された台座143
と、この台座143に対応して同じ間隔で併設され、台
座143に対し図示しない駆動源により同期して開閉す
る複数の爪部材144とからなり、台座143と爪部材
144により印刷用紙の一端を挟持するように構成され
ている。
【0038】なお、咥え手段142は、印刷時には印刷
用紙の挟持に用いられるが、製版時には印刷版を挟持す
るために用いられる。この製版時には、印刷版を中間胴
3の周面に正確に巻回しなければならない。このため、
中間胴3の周面には、印刷版固定用の図示しない吸着孔
が穿設されている。すなわち、印刷版を中間胴3に保持
する時は、版胴11と同じように印刷版先端を咥え手段
142で保持し、それ以外の部分を吸着手段で保持する
ように構成されている。
【0039】この中間胴3は後述する中間胴移動手段に
より、印刷版に対して製版を行う製版位置(図1のDの
位置)、製版後の印刷版をブランケット胴14に渡すた
めの印刷版受け渡し位置(同図のEの位置)、印刷時に
印刷用紙を受け渡すための印刷用紙受け渡し位置(同図
のFの位置)のいずれかの位置に位置決めされる。
【0040】なお、中間胴3が印刷用紙を受け渡すため
の印刷用紙受け渡し位置(F)にあり、渡し胴16が中
間胴3に接触する位置(B)にある場合、両胴は図示し
ないギアにより係合状態にあり、同期して回転するよう
構成されている。そして、中間胴3の咥え手段142
は、渡し胴の咥え手段(図示しない)と印刷用紙を受け
渡すため、回転中に対向するよう配置されている。従っ
て、この中間胴3の咥え手段142と渡し胴16の咥え
手段も軸線方向に互い違いに配置されており、印刷用紙
の受け渡し時であっても相手の胴に対し干渉することが
ないように構成されている。
【0041】次に、給紙部4について説明する。この給
紙部4は、複数の印刷用紙を積載する紙台150と、紙
台150から印刷用紙を1枚毎に取り出す紙取り出し手
段151と、取り出された印刷用紙を搬送する給紙コン
ベア152と、給紙コンベア152で搬送された印刷用
紙を受け取り、第1印刷ユニット1の圧胴11に受け渡
す給紙胴153とから構成される。
【0042】紙台150には印刷用紙の残量に応じて昇
降する昇降手段が設けられており、紙取り出し手段15
1によって印刷用紙を取り出せるように、最上部の印刷
用紙の高さを一定に維持している。紙取り出し手段15
1は、紙台150に積載された最上部の印刷用紙の先端
を吸着するための吸盤154と、吸盤154に吸着され
た印刷用紙を給紙コンベア152に送り出すために、吸
盤154を昇降し、かつ回動する駆動手段155とから
なる。給紙コンベア152は、対向して配置された2つ
のコンベアからなり、同コンベア間に印刷用紙を挟持し
て搬送する。
【0043】なお、給紙コンベア152の下流側には、
印刷用紙の先端を揃えて給紙タイミングを一致させるた
めの図示しない紙当て手段が設けられている。また、給
紙胴153は圧胴11と同じ構成の胴であり、圧胴11
と同期して回転するように構成されている。この給紙胴
153は、給紙コンベアか152から受け取った印刷用
紙を圧胴11に受け渡すための咥え手段(図示しない)
を有する。
【0044】排紙部5は、第2印刷ユニット2の圧胴1
1から印刷用紙を受け取って排紙するための排紙手段1
60と、排紙手段160から排紙された印刷用紙を受け
取る排紙台161とから構成される。
【0045】排紙手段160は、公知のチェーンデリバ
リーシステムであって、圧胴15に近接した位置に設け
たスプロケット162と、スプロケット162と所定間
隔離れた位置に設けたスプロケット163と、両スプロ
ケット162、163間に掛け渡されたチェーン164
とからなるチェーン駆動手段を、圧胴15の軸方向に所
定間隔離れて2組有し、両チェーン164間に渡したブ
ラケット166に圧胴15から印刷用紙を受け取るため
の咥え手段167を設けてある。
【0046】なお、ブラケット166と咥え手段167
とは、チェーン164の回転に伴い圧胴11の咥え手段
132と適宜対向するように複数個設けられている。咥
え手段167は、図示しないカム機構により圧胴15と
対向する位置で閉じて、圧胴15上の咥え手段132か
ら印刷用紙を受け取るように構成されており、また、こ
の咥え手段167は、排紙台161上で開いて排紙台1
61上に印刷用紙を投下する。排紙台161は、積載さ
れた印刷用紙の排紙量に応じて適宜昇降する駆動機構を
有しており、排紙手段160からの排紙が常に所定高さ
で行えるようになっている。
【0047】次に製版部6について説明する。この製版
部6は、中間胴3を昇降する中間胴移動手段170と、
中間胴3に未製版の印刷版を供給する印刷版供給手段1
80と、中間胴に供給された印刷版に対し製版を行う製
版手段190とからなる。
【0048】中間胴移動手段170は、中間胴3の回転
軸の両端部を軸支する軸受け部171を上下動させる一
対のエアーシリンダー172と、このエアーシリンダー
172により位置決めされた軸受け部171を固定する
図示しない固定手段とからなる。この中間胴移動手段1
70により、中間胴3を製版位置(D)、印刷版受け渡
し位置(E)、印刷用紙受け渡し位置(F)のいずれか
の位置に移動させることができる。
【0049】印刷版供給手段180は、未製版の印刷版
を巻きだし可能にした印刷版ロール182と、印刷版ロ
ール182から印刷版を挟持して巻き出す搬送ローラ1
83と、巻き出された印刷版を中間胴3へ導くガイド1
84と、印刷版を所定長で切断するカッター185とか
らなる。また、必要により未製版印刷版ロールを遮光す
るカバー186を有する。なお、本実施形態ではロール
状の印刷版を使用しているが、予め定めたサイズのシー
ト形状の印刷版を使用してもよい。
【0050】製版手段190は、図示しないレーザ源
と、このレーザ源から発せられ変調されたレーザ光を中
間胴3の周面上でその軸線方向に偏向可能な光学系とを
有する露光手段191と、露光手段191により露光さ
れた印刷版を現像・水洗処理する現像手段192及び水
洗手段193とからなる。
【0051】露光手段191は、中間胴3の回転に伴う
印刷版の移動方向を主走査方向とし、光学系による中間
胴3の軸線方向への偏向方向を副走査方向として、画像
を走査露光するものである。現像手段192及び水洗手
段193は各々現像液及び水洗水を貯留するタンクと、
各タンクに一部浸漬し、印刷版に現像液または水洗水を
塗布する塗布ローラとからなる。なお、上記現像手段1
92及び水洗手段193は、図示しない駆動機構により
中間胴3に対して選択的に接離するように構成されてい
る。
【0052】また、上記製版部6には、製版位置(D)
において中間胴3を回転駆動させるための駆動手段19
5が設けられている。
【0053】次に図5のフローチャートを用いて、本実
施形態の印刷装置の動作について説明する。
【0054】まず、印刷に先立って製版行程(ステップ
S1〜S9)が実行される。最初にステップS1では、
渡し胴16が中間胴3から離れて図1に示す待避位置
(C)へ移動する。次にステップS2において、中間胴
3が中間胴移動手段170の動作により、図1に示す製
版位置(D)まで降下する。中間胴3が製版位置(D)
まで降下すれば、中間胴3は駆動手段195と駆動連結
される。
【0055】次のステップS3では、印刷版供給手段1
80により、未製版の印刷版が中間胴3に供給される。
すなわち、まず印刷版が印刷版ロール182から搬送ロ
ーラ183により引き出されるとともに、中間胴3が咥
え手段142を開けた状態で同期回転する。そして、印
刷版の先端が中間胴3の咥え手段142に挿入され、挟
持される。この状態で、中間胴3を回転しつつ吸着手段
を動作させ、印刷版供給手段180から繰り出される印
刷版を中間胴3の周面に巻回する。そして、所定の長さ
の印刷版が中間胴3の周面に巻回されれば、印刷版は切
断される。これにより2個の画像領域を形成しうる印刷
版が中間胴3に供給される。なお、中間胴3には咥え手
段142が2個配設されているが、上記の場合は一方の
咥え手段142のみが印刷版の挟持に使用される。
【0056】ステップS4では、中間胴3に巻回された
印刷版に画像が形成される。すなわち、中間胴3を所定
の速度で回転しながら、露光手段191により中間胴3
の軸線方向に対しレーザ光で走査露光する。この露光で
は、4色印刷のうちの2つの色に対応した印刷版が作成
される。例えば、第1印刷ユニット1に対してはK及び
Cの色に対応した印刷版が作成される。印刷版への露光
が終了すると、続いて現像手段192及び水洗手段19
3が印刷版に順次接触して現像及び水洗処理を行う。
【0057】続いて、ステップS5において、中間胴3
が中間胴移動手段170により上昇し、図1に示す印刷
版受け渡し位置(E)、すなわち中間胴3とブランケッ
ト胴14とが接触する位置に位置決めされる。
【0058】そして、次のステップS6で、中間胴3に
巻回された印刷版が第1印刷ユニット1へ搬送される。
この搬送は次のようにして実施される。まず図3に示す
ように、中間胴3上の印刷版をブランケット胴14に設
けた印刷版保持手段20が吸着する。そして中間胴3側
の印刷版の挟持と吸着を解除した後、ブランケット胴1
4が図4に示す位置まで回転する。これにより、印刷版
が中間胴3からブランケット胴14へ渡される。
【0059】続いて、版胴11側の咥え手段102を開
き、ブランケット胴14に保持された印刷版の先端を咥
え手段102に挿入するように版胴11およびブランケ
ット胴14を回転する。印刷版の挿入後、咥え手段10
2を閉鎖して印刷版の先端を挟持する。この後、印刷版
保持手段20の吸着を解除する。そして、版胴11の回
転に伴い、版胴11側の図示しない吸着手段により印刷
版を吸着しながら巻回する。
【0060】ステップS7では、両印刷ユニット1、2
に印刷版が搬送されたかどうかを判断する。まだ第2印
刷ユニット2に印刷版が搬送されていない場合は、ステ
ップS2に戻って同様の処理を行ない第2印刷ユニット
2にも印刷版を搬送する。なお、第2印刷ユニット2に
は、4色印刷のうち、残りのM及びYの色に対応した印
刷版が搬送される。両印刷ユニット1、2への印刷版の
搬送が完了すれば、次のステップS8へ進む。
【0061】ステップS8では、中間胴3が印刷工程に
備えて印刷用紙受け渡し位置(F)まで降下し、位置決
めされる。また、ステップS9で、渡し胴16が中間胴
3に接触する位置(B)まで復帰する。上記の動作によ
り製版行程が終了する。
【0062】続いて、ステップS10の印刷工程を実行
する。なお、この印刷工程は一般的な印刷方法に従って
実行されることから、詳細な説明は省略する。
【0063】まず、印刷用紙が給紙部4から第1印刷ユ
ニット1の圧胴15に供給される。一方、第1印刷ユニ
ットでは、版胴11上の2個の画像領域が形成された2
面分の印刷版に、湿し水と、印刷色に対応する色のイン
キとが供給される。そして、印刷版上のインキ画像はブ
ランケット胴14に転写される。この状態で圧胴15が
ブランケット胴14と当接して2回転すると、2面分の
インキ画像が順次転写されて2色印刷が行われる。この
実施形態ではK色及びC色の2色印刷である。
【0064】この印刷が終わると、印刷用紙は渡し胴1
6を経て中間胴3へ渡される。そして、第2印刷ユニッ
ト2の渡し胴16から圧胴15へと受け渡される。
【0065】第2印刷ユニット2でも、同様に、圧胴1
5が印刷用紙を保持したまま2回転して、M色及びY色
の2色印刷が行われる。都合4色の印刷が施された印刷
用紙は、排紙部5により排紙台161上に排出される。
【0066】〔その他の実施の形態〕
【0067】(1)上記実施の形態では、中間胴3を製
版位置に移動させて製版を行っているが、製版手段19
0や印刷版供給手段180などを小型にできてスペース
的に配置できるのであれば、印刷用紙受け渡し位置にて
製版を行っても良い。
【0068】(2)上記実施の形態では、ブランケット
胴14を介して中間胴3から版胴11へと印刷版を搬送
するようにしているが、他の搬送方法を用いても良い。
【0069】(3)上記実施の形態では、各々2色の印
刷を行う2個の印刷ユニット1、2により4色印刷を行
っているが、各々1色の印刷を行う4個の印刷ユニット
により4色印刷を行う印刷装置にも本発明は適用でき
る。この場合、4つの印刷ユニット間に3つの中間胴3
を配設することになるが、印刷方向に沿って1番目及び
3番目の中間胴に対してそれぞれ前述した製版手段を付
加することにより、1番目の中間胴から1番目と2番目
の印刷ユニットに対し製版した印刷版を供給し、3番目
の中間胴から3番目と4番目の印刷ユニットに対し製版
した印刷版を供給するようにすればよい。この場合であ
っても製版手段は2つですむ。また1番目と3番目の中
間胴を共通の製版位置に移動可能とすれば、製版手段を
1つにすることもできる。
【0070】
【発明の効果】請求項1の発明においては、印刷ユニッ
ト間に設けた中間胴において製版を行ない、この中間胴
で製版した印刷版を隣接する印刷ユニットに搬送するよ
うにしたので、印刷ユニットの数に比べて製版手段を少
なく構成できる。
【0071】請求項2の発明においては、さらに中間胴
を通常の印刷時の位置とは異なる製版位置移動させて製
版することができるため、製版手段等を製版位置に対応
する位置に配置できる。よって製版手段などの配置が容
易である。
【0072】請求項3の発明においては、さらにブラン
ケット胴を介して印刷版を中間胴から版胴まで搬送でき
るので、搬送手段の構成を簡易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明における実施の形態である印刷装置の
概要図。
【図2】圧胴15の要部の概要図。
【図3】中間胴3からブランケット胴14を介して版胴
11へ印刷版を搬送する動作を説明するための説明図。
【図4】中間胴3からブランケット胴14を介して版胴
11へ印刷版を搬送する動作を説明するための説明図。
【図5】上記印刷装置の動作を示すフローチャート。
【図6】従来の印刷装置の概要図。
【符号の説明】
1 第1印刷ユニット 2 第2印刷ユニット 3 中間胴 4 給紙部 5 排紙部 6 製版部 11 版胴 14 ブランケット胴 15 圧胴 16 渡し胴 20 印刷版保持手段 170 中間胴移動手段 180 印刷版供給手段 190 製版手段 D 製版位置 E 印刷版受け渡し位置 F 印刷用紙受け渡し位置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 版胴及びブランケット胴を含む複数の印
    刷ユニットと、前記複数の印刷ユニット間に設けられ各
    印刷ユニット間で印刷用紙を受け渡す中間胴とを有する
    印刷装置において、 前記中間胴に未製版の印刷版を供給する印刷版供給手段
    と前記中間胴において前記印刷版を製版する製版手段
    と、 前記中間胴において製版された印刷版を、前記中間胴に
    隣接する各印刷ユニットに各々搬送する印刷版搬送手段
    と、 を設けたことを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 前記中間胴を、前記製版手段により製版
    を行うための製版位置と、印刷時に前記各印刷ユニット
    に印刷用紙を受け渡すための印刷用紙受け渡し位置との
    間で移動させる中間胴移動手段をさらに有し、前記製版
    手段は前記中間胴の製版位置に対応する位置に配置され
    た請求項1に記載の印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記印刷版搬送手段は、前記ブランケッ
    ト胴に印刷版を一時的に保持するための前記ブランケッ
    ト胴に配設された印刷版保持手段を有し、この印刷版保
    持手段により印刷版を保持した状態でブランケット胴を
    回転させることにより印刷版を版胴まで搬送するもので
    あり、 さらに前記中間胴移動手段は、前記中間胴に供給された
    印刷版を前記印刷版保持手段に受け渡すため、前記中間
    胴を前記ブランケット胴に近接させた印刷版受け渡し位
    置まで移動させる請求項2に記載の印刷装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7240613B2 (en) 2004-12-16 2007-07-10 Heidelberger Druckmaschinen Ag Method for driving a satellite offset press and satellite offset press

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