JP3598011B2 - 印刷装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、版胴上において製版を行なう製版機構付きの印刷装置に関し、特に1つの版胴上において2色分以上の画像を有する印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の一般的な印刷作業においては、画像の記録された製版フィルムと印刷版とを密着露光して製版工程を行い、この製版された印刷版を印刷装置に装着して印刷工程を実行していた。
一方、近年ではこのような製版工程と印刷工程とを1つの印刷装置上で実行することができる、デジタル印刷機と一般的に呼称される製版機構付きの印刷装置が提案されている。このデジタル印刷機の一例として、例えば特開平10−272756号公開公報に開示された印刷装置がある。上記印刷装置では、同公報の図7で示すように、画像データに基づき変調されたレーザビームにより版胴上の印刷版を直接走査露光して画像を形成する画像記録装置が備えられている。
【0003】
上記公報の装置では、レーザビームをポリゴンミラー等の偏向手段で走査するようにしているので、大サイズ画像の形成には適していない。従って、大サイズの印刷装置に適用する場合は、版胴などのドラムの回転による主走査と、レーザビームを照射する走査ヘッドをドラムの回転軸と平行な方向へ移動させる副走査と、により画像を形成する走査ドラム方式が考えられる。
【0004】
従来より前記走査ドラム方式には次の2種類がある。一つはステップ走査方式であって、副走査方向の送りをドラムの1回転毎にステップ状に送るものであって、この場合、画像は順次輪切り状に形成される。他方、副走査方向の送りを連続にして、ドラムに対しスパイラル状に画像を形成するスパイラル走査方式がある。なお何れの方式でも、走査するビーム数を多数設けて、一度に幅広い面を走査するようなマルチチャンネル構成がとられることが多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
通常、前者のステップ走査方式の場合、副走査方向の送りを行っているときは画像の形成が行えない。従って、前記マルチビーム数が大きくなり副走査方向の送りに時間がかかる場合は、画像を形成しない回転の時間が余分に必要となる。これにより全体の製版時間が長くなってしまうという問題があった。従って製版時間を考えると、後者のスパイラル走査方式が有利であった。
【0006】
ところが後者のスパイラル走査方式の場合は、次のような問題があった。すなわち、前記公報の印刷装置のように1つの版胴上に2色分の画像を形成し、各々の画像による印刷を順次重ね合わせる形式の印刷装置では、版胴上の第1の画像と第2の画像との見当が合わないという問題があった。これは画像をスパイラル状に形成するため、第1の画像と第2の画像とで走査位置がずれるためである。
【0007】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、1つの版胴上に2以上の画像を形成する印刷装置において、画像をスパイラル状に形成する場合であっても、版胴上の2以上の画像の相互の見当を合わせることができる印刷装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、2以上の複数色分の画像データに基づいて1つの版胴上に複数の画像を形成し、形成した画像上に供給したインキを被印刷物に対し順次重ねて転写することで多色印刷を行う印刷装置であって、nおよびmは、各々2以上の自然数であって、m/nが自然数となる条件を満たすとし、n色分の画像を形成可能な印刷面を有する版胴と、前記版胴を回転駆動する回転駆動手段と、mライン分のビームを前記印刷面に照射して画像を形成するビーム照射手段と、前記ビーム照射手段を前記版胴の回転軸に対し平行な副走査方向に相対移動させる副走査手段と、回転する版胴に対しスパイラル状に画像を形成するため、前記ビーム照射手段を前記版胴の回転軸線に沿って連続して平行移動させるように前記副走査手段を制御する制御手段と、を有し、前記版胴上における複数の画像の見当位置を合わせるため、前記各画像データ間において副走査方向にm/nライン分の補正を行なって画像を形成する。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、kを1からnまでの自然数とし、 前記補正は、k番目の画像データに対し、m(n−k)/nライン分のダミーデータを当該画像データの前に挿入することで達成される。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記ダミーデータは、前記印刷面に画像を形成しない焼き飛ばしデータである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る印刷装置の一例を示す図であり、図2は同印刷装置の主要部のブロック図である。図1において、本実施の形態における印刷装置は、各々2色ずつの多色印刷を行える第1印刷ユニット1および第2印刷ユニット2と、第1印刷ユニットに印刷用紙を供給する給紙部3と、第1印刷ユニット1から第2印刷ユニット2へ印刷用紙を搬送する中間搬送部4と、第2印刷ユニット2から印刷用紙を排出する排紙部5とを備える。
【0012】
また図2で示すように、前記印刷装置の各部は制御手段6と電気的に接続されている。この制御手段6は、図示しない入出力手段や記憶手段などを備えたマイクロコンピュータであり、操作者の指示に従って予め定めた手順に基づき前記印刷装置を制御するものである。一方、制御手段6は、LAN等を通じてDTP(Desk−Top−Publishing)装置などからなる外部の画像データ作成装置7とも接続されている。そして制御手段6は、画像データ作成装置7から印刷に使用する画像データを受け取るとともにRIP(Raster−Image−Processing)処理などのデータ処理を行ない、後述するビーム照射手段23に対し画像データを供給する。
【0013】
図1に戻って、第1印刷ユニット1は、その周面に2つの印刷領域に対応する印刷版を保持可能な版胴10と、前記印刷版に対し製版を行う製版手段11と、対応する各印刷領域に湿し水を供給する2つの湿し水供給手段12a、12bと、対応する各印刷領域にインキを供給する2つのインキ供給手段13a、13bと、前記版胴と同じ径を有し前記版胴に当接するブランケット胴14と、前記版胴の1/2の径を有し、その周面に1枚の印刷用紙を保持可能であり、前記ブランケット胴に当接する圧胴15と、この圧胴15に対し印刷用紙を供給および排出するための給紙胴16および排紙胴17とからなる。
【0014】
版胴10は、その周面上に180度で対向配置された図示しない2組の咥え手段を有し、異なる色の印刷領域に対応する印刷版を2枚保持可能なように構成されている。なお、異なる色の2つの印刷領域を有する1枚の印刷版を保持することで、実質的に1つの版胴上に2つの印刷領域を設けるようにしてもよい。
【0015】
製版手段11は、前記版胴10へ未露光印刷版を供給するとともに前記版胴10から使用済みの印刷版を回収する給排版手段20と、版胴10上の未露光印刷版に対しon/off制御したビームにより走査して画像を形成する画像形成手段21と、前記画像形成手段21により画像が形成された印刷版を現像処理する現像手段22とからなる。
【0016】
前記給排版手段20は、シート状の未露光印刷版と使用済み印刷版とを各々格納可能なカセットを有し、複数の搬送ローラやガイド部材等からなる搬送手段により当該カセットと前記版胴10との間で印刷版を搬送するものである。
【0017】
図3は前記画像形成手段21の概要を示す図である。図3に示すように、前記画像形成手段21は、画像データに応じてビームをon/off制御し、前記版胴10上の印刷版Pに対し照射可能なビーム照射手段23と、ビーム照射手段23を前記版胴10の回転軸に沿う副走査方向に平行移動させるボールネジ手段24と、プーリ及びベルトを介して前記ボールネジを回転駆動させるボールネジ駆動手段25とからなる。一方版胴10は、版胴10の一端に設けられたプーリ26をベルトにより回転駆動する回転駆動手段27により回転駆動されることにより回転する。そして回転駆動手段27の回転軸には、回転を非伝達にすることが選択可能なクラッチ28が備えられている。この実施の形態では、前記版胴10を回転させるとともに前記ビーム照射手段23を副走査方向に連続的に移動させることで、前記版胴10上をスパイラル状に走査することができる。
なお、版胴10を印刷時に回転させる場合は、前記クラッチ28により前記版胴10と回転駆動手段27との連結を切り離し、前記版胴10を図示しない印刷用駆動手段により他の胴と同期して回転させる。
【0018】
前記ビーム照射手段23は、副走査方向に直列した120個のLED素子を各々個別に発光制御することで同時に120ラインのビームにより走査可能なマルチチャンネル構成である。なお本実施の形態では、LED素子の発光制御により画像を形成するが、半導体レーザやガスレーザ等のレーザビームを変調器によりon/off変調して画像を形成するようにしてもよい。
【0019】
図1に戻って、現像手段22は、処理液を貯留した処理液槽と当該処理液内に一部が浸漬した状態で配置した塗布ローラとからなり、塗布ローラを版胴10に当接させることで前記処理液を汲み上げて前記印刷版面に供給するものである。この実施の形態では、各処理液槽および塗布ローラは現像および定着のために2組を有し、各々が独立して前記版胴10に対し接離するように昇降機構が設けられている。なお印刷版の種類によっては現像手段が不要な場合も考えられる。
【0020】
湿し水供給手段12a、12bは、前記版胴10上の異なる印刷領域に対しそれぞれ選択的に湿し水を供給するための手段であり、湿し水を貯えた水舟と、この水舟から湿し水を汲み上げて前記印刷版面上に供給する複数の湿し水ローラとからなる。この湿し水ローラのうち少なくとも前記印刷版面と当接するローラは、カム機構等により前記版胴10に対し当接または離間するように構成されており、前記版胴10上の対応する印刷領域にのみ選択的に湿し水を供給することができる。この実施の形態のように、湿し水供給手段12a、12bは各印刷色毎に個別に設けるのが好ましいが、これは湿し水に対するインキの混入を考慮するためである。なお版面と非接触な噴霧式等の湿し水供給手段を採用して各版胴10毎に湿し水供給装置を1個で兼用するようにしてもよい。
【0021】
インキ供給手段13a、13bは、前記湿し水供給手段12a、12bにて湿し水が供給された版胴10上の異なる印刷領域に対しそれぞれ選択的にインキを供給するための手段であり、インキを貯えたインキ壺と、このインキ壺からインキを取り出して前記印刷版面上に供給する複数のインキローラとからなる。このインキローラのうち少なくとも前記印刷版と当接するローラは、カム機構等により前記版胴10に対し当接または離間するように構成されており、前記版胴10上の対応する印刷領域に対し選択的にインキを供給することができる。なお、この実施の形態におけるインキ供給手段13a、13bのインキの色は、K(ブラック)およびC(シアン)である。
【0022】
ブランケット胴14は前記版胴10と同じ径であり、その周面にインキ画像を転写するためのブランケット面を備える。このブランケット面には前記版胴10上の印刷版からK色およびC色に対応するインキ画像が転写される。なお、ブランケット胴14の周囲には当該ブランケット面を洗浄するためのブランケット洗浄手段29も備えられている。
【0023】
圧胴15は、前記版胴10の1/2の径を有しており、その周面に図示しない1組の咥え手段が設けられている。従って圧胴15の周面には、前記版胴の1印刷領域に対応する大きさの印刷用紙を1枚保持することができる。なお、この圧胴15の咥え手段は、後述する給紙胴16から印刷用紙を隔回転毎に受け取り、後述する排紙胴17に対し印刷用紙を隔回転毎に受け渡すように開閉動作する。
【0024】
給紙胴16および排紙胴17は、圧胴15と同径で、各々その周面に印刷用紙を保持するための図示しない1組の咥え手段を備えている。給紙胴16および排紙胴17はいずれも圧胴15と同期して回転しており、各胴の咥え手段と圧胴15の咥え手段とが対向するよう位相が設定されている。この給紙胴16および排紙胴17の咥え手段も前記圧胴15が2回転する毎に印刷用紙の供給および排出を行えるように開閉動作する。
【0025】
上記第1印刷ユニット1では、前記ブランケット胴14の径と圧胴15の径との差異に基づいて、圧胴の1回転毎にK色またはC色の印刷が交互に行われる。従って、圧胴15が印刷用紙を保持したまま2回転すると、印刷用紙上に2色印刷が行える。なお、ここで言う「圧胴が印刷用紙を保持したまま2回転する」とは、圧胴15上の印刷用紙がブランケット胴14から2色分のインキ画像を順次連続して転写するような回転動作を表すものであり、印刷用紙を保持した状態で厳密に360度×2の角度の回転をすることを意味するものではない。例えば本実施の形態では圧胴15に対する給紙胴16および排紙胴17の配置角度が約120度離れているので、圧胴15が給紙胴16から印刷用紙を受け取った瞬間から、360度+240度回転した時点で圧胴15から印刷用紙が排出される。
【0026】
第2印刷ユニット2についても基本的に第1印刷ユニットと同じ構成なので、図1には同じ符号をつけておいて説明を省略する。ただし第2印刷ユニット2の湿し水供給手段は12c、12d、インキ供給手段は13c、13dとする。なお本実施の形態では、インキ供給手段13c、13dの供給するインキの色は、M(マゼンタ)およびY(イエロー)である。
【0027】
給紙部3は、未印刷の印刷用紙を積載する給紙台30と、給紙台30上に積載された印刷用紙の最上部の印刷用紙を1枚だけ分離して取り出す分離手段31と、分離手段31により分離された印刷用紙を搬送する搬送コンベア32とからなる。
【0028】
給紙台30は、シート状の印刷用紙を積み上げて載置可能な台状の部材であり、積載された印刷用紙の最上部位置が常に一定になるように、印刷用紙の減少とともに上方へ上昇するように構成されている。分離手段31は、最上部の印刷用紙を図示しない吸着盤にて吸着保持し、圧縮空気を吹きつけて印刷用紙をさばいて分離するよう構成されており、前記吸着盤が受け取った印刷用紙は前記搬送コンベア32を介して前記給紙胴16に供給される。なお、この分離手段31の印刷用紙の分離供給動作は、前記給紙胴16の隔回転毎に行われる。
【0029】
中間搬送部4は、第1印刷ユニット1の圧胴15と第2印刷ユニットの圧胴15との間で印刷用紙を受け渡すものであって、前記第1印刷ユニット1の排紙胴17と第2印刷ユニット2の給紙胴16と3つの渡し胴40とから構成されている。各渡し胴40は各々圧胴の2倍の径を有しており、その周面には180度対向した位置に2組の図示しない咥え装置が備えられている。そして各渡し胴40の咥え手段と前記排紙胴17および給紙胴16の咥え手段とは、印刷用紙を受け渡せるように互いに対向する位相にあって同期して開閉するように構成されている。
【0030】
なお、前述のように圧胴15は2回転するごとに2色の多色刷り印刷を行うため、圧胴の2倍の径の渡し胴40を用いる場合は、その周面には1組の咥え手段のみを設けるようにしてもよい。すなわち、この場合は各渡し胴40はその周面の半分だけを印刷用紙の搬送に用いることになる。ただし、本実施の形態における印刷装置では、各圧胴が1回転するだけの片面2色印刷機能を備えるため、各渡し胴40には咥え手段を各々2組設けてある。
【0031】
排紙部5は、前記第2印刷ユニット2の排紙胴17から印刷用紙を受け取るチェーン排出手段50と、前記チェーン排出部50で取り出され、排出された印刷用紙を積載する排出台51とからなる。
【0032】
チェーン排出手段50は、複数のプーリ間に掛け渡され同期して回転する2組の無端状チェーンと、このチェーン間に渡された複数の咥え手段とからなる。前記無端状チェーンは前記排出胴17と同期して回転し、チェーン排出手段50に設けられた咥え手段は前記排出胴17の咥え手段と対向する位置で開閉して前記排出胴から印刷用紙を受け取るように構成されている。またチェーン排出手段50の咥え手段は、排出台51の上方にて印刷用紙を解放することで印刷用紙を排出台51上に排出することができる。排出台51は、印刷の終了した印刷用紙を積載するための台状部材であって、印刷用紙の排出量に従って昇降手段により順次下降するように構成されている。
【0033】
次に前記画像形成手段21による画像の形成について説明する。前記画像データ作成装置7(図2)などから供給される画像データは種々の形式の画像データであり、印刷装置では前記制御手段6(図2)によってRIP処理されたビットマップ形式の画像データが使用される。
【0034】
図4(A)は前記ビットマップ形式の画像データのイメージを示す図である。すなわち画像が多数の2値画素11,12、…や11’,12’…によって表現される。ここで、画素11,12…は1版目の画像データD1を示し、11’,12’…は2版目の画像データD2を示すものとする。この画像データD1、D2を用いて前記版胴10上の印刷版Pに画像を形成する場合、前記画像形成手段21が版胴10に対しスパイラル状の走査を行うため、図4(B)に示すように印刷版P上には平行四辺形状の画像G1、G2が形成される。ここでG1は画像データD1により形成された画像、G2は画像データD2により形成された画像とする。なお図4(B)では図示しやすいように、画像形成手段21は一度に4ライン(m=4)が走査可能なマルチチャンネル構成とする。
【0035】
上述したように本実施の形態に係る印刷装置では、画像G1からのインキ画像と画像G2からのインキ画像とが重ねて印刷用紙に転写されるため、相互の画像G1、G2は正確に見当合わせされていなければならないが、スパイラル状の走査では図4(B)に示すように位置がずれてしまう。
【0036】
ここで上記印刷装置特有の条件として、まず画像G1と画像G2とは同じ色版であるので画像の大きさは同じである。また版胴10上において均等に、すなわち180度対向して配置されなければならない。これは1つのドラム上に3以上のn色分の画像を形成する場合でも同じであり、本実施の形態に係る印刷装置で使用する場合には、版胴上に複数の画像を設ける場合はその周面上に均等に割り付けなければならない。
【0037】
このような印刷装置特有の条件を考えると、mラインのマルチチャンネル形式の画像形成手段21で1つの版胴上にn版の画像を形成する場合は、隣接する各版の画像の開始点(図4(B)においては画素11と11’の位置)は副走査方向にm/nライン分づつずれることになる。これは版胴10の周長や画像サイズに依存しない。
【0038】
言い換えると、k版目の画像[k=1〜nの自然数]は、n版目の画像に対しm(n−k)/nライン分だけ副走査方向に画像の開始点が先行する。従ってn版目の画像を基準とすると、k版目の画像は各々m(n−k)/nライン分遅延するようにすればよい。なお各画像毎に小数点以下のライン数では補正できないので、m/nは自然数になる条件を満たさなければならない。
【0039】
これを実施するために所定の画像データを電気的に遅延するようにしても良いが、より簡便には、前記各画像データに遅延分のダミーデータを挿入すればよい。このダミーデータとは、印刷版P上に画像を形成しないデータである。例えば露光されない部分が画像として残るポジ型の感光性印刷版であれば、前記ダミーデータは印刷版を焼き飛ばしする焼き飛ばしデータである。またネガ型印刷版やレーザビームによりインキ受容層を機械的または化学変化的に形成するような印刷版であれば、前記ダミーデータはビームの照射を行わないようなデータである。なお本実施の形態における印刷装置では、前記制御手段6が画像データのRIP処理を行った後、対応するマルチチャンネル数mと版数nと印刷版の種類とに基づいて必要なダミーデータを挿入するものとする。
【0040】
図5(A)は、図4(A)の画像データにおいてダミーデータD0が挿入された例を示す。図のように時系列で先行する画像データD1には、×で示されるダミーデータD0が本実施の形態の場合はm/n=2ライン分挿入される。図5(A)の画像データD1、D2を用いて画像を形成すると図5(B)で示すように画像G1、G2が形成される。ここで前記ダミーデータD0は画像を形成しない画像データであるため、これによる画像の形成はない。この画像G1、G2による重ね合わせ印刷では、前記画像G1、G2の開始点が副走査方向で一致しているため、色ずれが生じない。なお画像データD2の直後にも同じライン数分だけ前記ダミーデータD0を追加してもよい。特にダミーデータD0が焼き飛ばしデータであれば、画像G2の直後を焼き飛ばしできる。
また上記画像データの補正と併用して、スパイラル状の走査による各画像の平行四辺形状の傾きを補正してもよい。このスパイラル走査による画像の平行四辺形状を補正する方法は種々の方法が公知であるため省略する。
【0041】
【発明の効果】
本発明における印刷装置によれば、2以上の複数の画像を同一の版胴上にスパイラル走査により形成する印刷装置において、各画像を見当合わせをした状態で版胴上に形成することができる。
【0042】
さらに請求項2の発明では、画像データに予めダミーデータを挿入するだけで、見当合わせをした状態で画像を形成することが容易に行える。
【0043】
また請求項3の発明では、前記ダミーデータとして焼き飛ばしデータを挿入するためポジ型印刷版では印刷版の焼き飛ばしも行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に用いる印刷装置の一例を示す図。
【図2】前記印刷装置のブロック構成を示す図。
【図3】前記印刷装置における画像形成手段の概要を示す図。
【図4】スパイラル走査を説明するための図。
【図5】画像データへのダミーデータの挿入を説明するための図。
【符号の説明】
1 第1印刷ユニット
2 第2印刷ユニット
3 給紙部
4 中間搬送部
5 排紙部
6 制御手段
21 画像形成手段
23 ビーム照射手段
24 ボールネジ手段
25 ボールネジ駆動手段
27 回転駆動手段
D0 ダミーデータ
D1、D2 画像データ
G1、G2 画像
P 印刷版

Claims (3)

  1. 2以上の複数色分の画像データに基づいて1つの版胴上に複数の画像を形成し、形成した画像上に供給したインキを被印刷物に対し順次重ねて転写することで多色印刷を行う印刷装置であって、
    nおよびmは、各々2以上の自然数であって、m/nが自然数となる条件を満たすとし、
    n色分の画像を形成可能な印刷面を有する版胴と、
    前記版胴を回転駆動する回転駆動手段と、
    mライン分のビームを前記印刷面に照射して画像を形成するビーム照射手段と、
    前記ビーム照射手段を前記版胴の回転軸に対し平行な副走査方向に相対移動させる副走査手段と、
    回転する版胴に対しスパイラル状に画像を形成するため、前記ビーム照射手段を前記版胴の回転軸線に沿って連続して平行移動させるように前記副走査手段を制御する制御手段と、を有し、
    前記版胴上における複数の画像の見当位置を合わせるため、前記各画像データ間において副走査方向にm/nライン分の補正を行なって画像を形成することを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置において、
    kを1からnまでの自然数とし、
    前記補正は、k番目の画像データに対し、m(n−k)/nライン分のダミーデータを当該画像データの前に挿入することで達成される印刷装置。
  3. 請求項2に記載の印刷装置において、
    前記ダミーデータは、前記印刷面に画像を形成しない焼き飛ばしデータである印刷装置。
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