JP2004255801A - タイヤ用トレッドゴムの成形装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】非導電性キャップトレッド用未加硫ゴムに導電性ウィングチップ用未加硫ゴムの一部をアース用ゴムとして挿入したタイヤ用トレッドゴムを成形する場合、既存の成形装置に簡単な改造を加えるだけで成形可能にすると共に、保守管理の容易にしたタイヤ用トレッドゴムの成形装置を提供することにある。
【解決手段】押出ダイ1を押出口6を挟んで上下に配置した上ダイス3及び下ダイス4と、左右に設けた流入口10にウィングチップ用未加硫ゴムWTを流入して押出口6の両端部に誘導する案内路11を有する中ダイス5とから構成し、該中ダイス5に、押出口6の上流部を左右に二分する分割壁9と、左右の流入口を連通する案内溝12と、該案内溝12の中間から表面側に貫通する連通孔14と、該連通孔14から分割壁9の前面側を経由して押出口6に開口する吐出オリフィス15とを形成したことを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はタイヤ用トレッドゴムの成形装置に関し、さらに詳しくは、非導電性ゴムでキャップトレッドを形成したタイヤ用トレッドゴムに導電性のアース用ゴムを挿入する場合、既存の成形装置に簡単な改造を加えるだけで成形を可能にするタイヤ用トレッドゴムの成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
シリカを高配合したシリカ系ゴムコンパウンドでトレッドを形成した空気入りタイヤは、転がり抵抗が低いため低燃費性に優れるだけでなく、ウェット路面での制動性能にも優れていることで注目されている。しかし、シリカ系ゴムコンパウンドは、上記のような利点を有する反面で、従来のカーボンブラック系ゴムコンパウンドに比べて電気抵抗が大きいため、路面に対するアース機能が極端に低いという特性がある。そのため車両に静電気を蓄積しやすく、その蓄積した静電気によりカーラジオにノイズ障害を起こしたり、スパーク現象を発生して火災を引き起こすなどの問題が懸念されている。
【0003】
このような問題の解決策として、導電性のカーボンブラック系ゴムコンパウンドを、シリカ系ゴムコンパウンドのキャップトレッドに対して、薄肉のアース用ゴム層としてトレッド表面からアンダートレッドまで挿入することにより、車両に静電気が蓄積されないようにする技術が多数提案されている。また、このようなアース用ゴムを挿入したタイヤ用トレッドゴムを低コストで製造可能にする設備として、既存のトレッドゴム成形装置を簡単に改造するだけで、導電性のカーボンブラック系ゴムコンパウンドからなるアンダートレッド用未加硫ゴム又はウィングチップ用未加硫ゴムの一部を非導電性のキャップトレッド内にアース用ゴムとして挿入するようにした提案がある(特許文献1、特許文献2など)。
【0004】
上記タイヤ用トレッドゴムの成形装置は、押出ダイの直前の位置にミニインサートブロックを嵌め込み、このミニインサートブロックにアンダートレッド用未加硫ゴム又はウィングチップ用未加硫ゴムの一部を分流させ、非導電性キャップトレッドの中央部に誘導し、薄肉のアース用ゴムとして割り込ませる構造になっている。
【0005】
しかし、押出ダイ直前の狭いスペースにミニインサートブロックを挿入するため構造が複雑化し、その複雑化のため押出ヘッドを定期的に分解洗浄するときの分解や再組立に手間がかかり、保守管理作業が著しく煩雑になるという問題があった。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−240081号公報
【特許文献2】
特開平11−262944号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、非導電性キャップトレッド用未加硫ゴムに導電性ウィングチップ用未加硫ゴムの一部をアース用ゴムとして挿入したタイヤ用トレッドゴムを成形する場合、既存の成形装置に簡単な改造を加えるだけで成形可能にすると共に、保守管理の容易にしたタイヤ用トレッドゴムの成形装置を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明のタイヤ用トレッドゴムの成形装置は、プレフォームダイに導電性のアンダートレッド用未加硫ゴムUTの流路と非導電性のキャップトレッド用未加硫ゴムCTの流路と導電性の左右両側のウィングチップ用未加硫ゴムWTの流路とを並設し、該プレフォームダイの吐出側に押出ダイを装着し、該押出ダイを押出口を挟んで上下に配置した上ダイス及び下ダイスと、左右に設けた流入口に前記ウィングチップ用未加硫ゴムWTを流入して前記押出口の両端部に誘導する案内路を有する中ダイスとから構成し、該押出ダイから前記未加硫ゴムUT、CT、WTを一体のタイヤ用トレッドゴムとして押し出す成形装置において、
前記中ダイスに、前記押出口の上流部を左右に二分する分割壁と、前記左右の流入口を連通する案内溝と、該案内溝の中間から表面側に貫通する連通孔と、該連通孔から前記分割壁の前面側を経由して前記押出口に開口する吐出オリフィスとを形成したことを特徴とするものである。
【0009】
このように中ダイスに、押出口の上流側を左右に二分する分割壁と、左右の流入口を連通する案内溝と、該案内溝の中間から表面側に貫通する連通孔と、該連通孔から前記分割壁の前面側を経由して前記押出口に開口する吐出オリフィスとを形成したもので、プリフォームダイは何ら変更を加えることなく、押出ダイを加工するだけで、非導電性のキャップトレッド用未加硫ゴムCTを分割壁で左右に分離して、その間に導電性のウィングチップ用未加硫ゴムWTの一部を注入してアース用ゴムを有するタイヤ用トレッドゴムを得ることができる。
【0010】
しかも、既存の押出ダイの構成部品である中ダイスに、外形サイズを殆ど変えることなく分割壁、案内溝、連通孔、吐出オリフィスなどを加工するだけでよいため、既存の装置の場合と実質的に同じ操作で上ダイス及び下ダイスに組み付けができ、分解掃除などの際の分解や再組立作業が簡単になり、保守管理作業を容易にすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明において非導電性とは、加硫後のゴムの電気抵抗値が10Ωcm以上である場合をいい、好ましくは1010Ωcm以上の場合をいう。本発明では、かかる非導電性ゴムをキャップトレッド用未加硫ゴムとして使用する。また、このような非導電性のキャップトレッド用未加硫ゴムとしては、主成分としてシリカを高配合したシリカ系ゴムコンパウンドを好ましく使用することができる。シリカ系ゴムコンパウンドは、トレッドゴムに使用した場合、空気入りタイヤの転がり抵抗を低減して燃料消費率を下げることができ、また、ゴム硬度が下がり路面に対する凝着摩擦力が増大するため、特にウェット路面での制動性能を向上することができる。
【0012】
これに対して導電性とは、加硫後のゴムの電気抵抗値が1010Ωcm未満の場合をいい、好ましくは10Ωcm未満の場合をいう。本発明では、かかる導電性ゴムをアンダートレッド用未加硫ゴムやウィングチップ用未加硫ゴムとして使用する。この導電性未加硫ゴムとしては、従来のレギュラータイヤに使用されている、主成分としてカーボンブラックを高配合したカーボンブラック系ゴムコンパウンドが好ましく使用される。カーボンブラック系ゴムコンパウンドは導電性であるため、シリカ系ゴムコンパウンドのような静電気を車両に蓄積する問題はない。
【0013】
本発明では、上記導電性ウィングチップ用未加硫ゴムの一部を、アース用ゴムとして利用するようにしたことを特徴とする。
【0014】
以下、図に示す実施例を参照して本発明を具体的に説明する。
【0015】
図1及び図2は、本発明のタイヤ用トレッドゴム成形装置を例示したものであり、図1は押出ダイ側(前面側)から見たときの分解斜視図、図2はその反対側の背面側から見たときの分解斜視図である。
【0016】
図1,2において、1は押出ダイ、2はプレフォームダイであり、これらが一体に組み立てられるようになっている。押出ダイ1は、タイヤ用トレッドゴムTを最後に押し出す部品であり、上ダイス3と下ダイス4と中ダイス5の三部品から構成され、プレフォームダイ2の前壁に形成した凹部24に嵌め込まれるようになっている。
【0017】
プレフォームダイ2には、いずれも偏平断面からなるアンダートレッド用未加硫ゴムUTの流路21とキャップトレッド用未加硫ゴムCTの流路22とウィングチップ用未加硫ゴムWTの流路23とが前後方向に貫通し、相互間の距離が前方に向かうにつれ徐々に接近するようになっている。このうちウィングチップ用未加硫ゴムWTの流路23は、左右両側に二つ設けられている。これら流路21,22,23を介して、導電性のアンダートレッド用未加硫ゴムUT、非導電性のキャップトレッド用未加硫ゴムCT及び導電性のウィングチップ用未加硫ゴムWTがプレフォームダイ2の背部から押出ダイ1側へ供給される。
【0018】
押出ダイ1は、図3〜図5(A),(B),(C)に詳細を示すように、プレート状の上ダイス3の背面にプレート状の中ダイス5が嵌め込まれ、その上ダイス3にプレート状の下ダイス4がボルト7により一体に連結されており、組立後も押出ダイ1が全体としてプレート状の長方形をなすようになっている。このように個々の部品がプレート状であり、組立後も略同一幅のプレート状であることにより、取り扱いやすくなり、保守管理が容易になっている。
【0019】
中ダイス5が嵌め込まれた上ダイス3と下ダイス4との間に押出口6が形成され、この押出口6からタイヤ用トレッドゴムTが押し出される。下ダイス4には、押出口6に対応する部分に傾斜面8が形成され、キャップトレッド用未加硫ゴムCTとアンダートレッド用未加硫ゴムUTとが押出口6で円滑に合流するようになっている。
【0020】
中ダイス5には、押出口6の幅方向中央に分割壁9が形成され、この分割壁9は押出口6に向けて流動するキャップトレッド用未加硫ゴムCTを一時的に二分するようにしている。また、中ダイス5の背面(未加硫ゴムの流入側)に、左右両側にそれぞれウィングチップ用未加硫ゴムWTを受け入れる流入口10,10が設けられている。流入口10は背面から前面側へ貫通し、さらに案内溝11を介して押出口6の端部へ連通し、流入口10に流入したウィングチップ用未加硫ゴムWTをタイヤ用トレッドゴムの両翼に積層させるようにしている。
【0021】
また、中ダイス5の背面側には、各流入口10の左右両側にそれぞれ中央側に延びる案内溝12と外側に延びる案内溝13とが設けられている。各流入口10,10から中央側に延びる案内溝12,12は、それぞれ中央側へ向かうほど溝幅が拡大すると共に、その中央部に前後に抜ける連通孔14を設けている。このように案内溝12を連通孔14に向かうほど徐々に溝幅を大きくすることで、ウィングチップ用未加硫ゴムWTの流量と流速を安定させる。連通孔14が通り抜けた前面側には上記分割壁9の前面側に吐出オリフィス15が下降するように設けられ、その吐出端を押出口6の途中に開口させている。
【0022】
案内溝12,13に受け入れられたウィングチップ用未加硫ゴムWTは流入口10へ集められて押出口6の端部へ供給される。しかし、中央側の案内溝12に受け入れられたウィングチップ用未加硫ゴムWTの一部は連通孔14に入り、その連通孔14から吐出オリフィス15を経て押出口6の幅方向中央に吐出される。吐出オリフィス15は分割壁9の前面側に設けられているので、吐出オリフィス15から吐出されたウィングチップ用未加硫ゴムWTは、分割壁9により一時的に二分されたキャップトレッド用未加硫ゴムCT,CTの間に注入され、両未加硫ゴムCT,CTに挟まれるように合流した後、押出口6から吐出される。
【0023】
このようにウィングチップ用未加硫ゴムWTを、二分されたキャップトレッド用未加硫ゴムCT,CTの間に注入する場合、上記のように案内溝12を連通孔14に向かうほど徐々に溝幅を拡大しておくと、ウィングチップ用未加硫ゴムWTの流量と流速を安定させるので、未加硫ゴムWTとCT,CTとの複合を安定化することができる。勿論、案内溝12は、図6のように同一幅に形成してあってもよい。
【0024】
上記吐出オリフィス15の吐出側の対向面は下ダイス4の傾斜面8であるが、この傾斜面8には押出口6のゴム流れに沿って切溝16を設けておくとよい(図4、図5(C)参照)。このような切溝16を設けることにより、吐出オリフィス15から吐出されたウィングチップ用未加硫ゴムWTを、キャップトレッド用未加硫ゴムCTを横断させてアンダートレッド用未加硫ゴムUTまで到達させやすくし、アース用ゴムがトレッド表面からアンダートレッド用未加硫ゴムUTの表面まで届かないような不完全トレッドゴムを成形することをなくすことができる。
【0025】
本発明の成形装置は、上述のようにウィングチップ用未加硫ゴムWTをアース用ゴムとして挿入したトレッドゴムを、僅か20mm程度の厚みの押出ダイ3だけで複合成形する。そのうち中ダイス5は、その約1/2の10mmで、その中でウィングチップ用未加硫ゴムWTを案内溝12により中央に導き、その中央に形成した連通孔14と吐出オリフィス15により、左右に分割したキャップトレッド用未加硫ゴムCT,CTの間に注入するようにしているのが特徴である。
【0026】
このようにして得られる薄肉のアース用ゴムの幅としては、0.1〜2mmの範囲にすることが好ましい。また、このような薄肉のアース用ゴムを成形するため、上述した吐出オリフィス15の幅としては、0.5〜10mmの範囲にするのがよい。
【0027】
上述のように構成された本発明の成形装置は、不図示の非導電性キャップトレッド用未加硫ゴムCTの押出機、導電性アンダートレッド用未加硫ゴムUTの押出機及び導電性ウィングチップ用未加硫ゴムWTの押出機の各押出端の流路に連結されて、タイヤ用トレッドゴムの製造に供される。すなわち、各押出機はプレフォームダイ2の流路21,22,23の入り口に対して、それぞれアンダートレッド用未加硫ゴムUT、キャップトレッド用未加硫ゴムCT、ウィングチップ用未加硫ゴムWTを供給するように連結される。
【0028】
各押出機を運転すると、各押出機からプレフォームダイ2の前端まで供給された各未加硫ゴムは、アンダートレッド用未加硫ゴムUTとキャップトレッド用未加硫ゴムCTとが重なって押出口6に侵入するが、キャップトレッド用未加硫ゴムCTは中ダイス6の分割壁9により左右に分離される。また、ウィングチップ用未加硫ゴムWTは、流入口10に流入したものが案内路11を経て、上記のように重なったアンダートレッド用未加硫ゴムUTとキャップトレッド用未加硫ゴムCTとの両端部に接合される。また、ウィングチップ用未加硫ゴムWTの一部が連通孔14を通り、分割壁9の前端側で吐出オリフィス15から押出口6内に吐出され、上記分割壁9で二分されたキャップトレッド用未加硫ゴムCT,CTの間に挟まれるように複合し、その複合状態で押出口6からタイヤ用トレッドゴムになって押し出される。
【0029】
押し出されたタイヤ用トレッドゴムTは、図7に示すように、キャップトレッド用未加硫ゴムCTとアンダートレッド用未加硫ゴムUTとを上下に積層すると共に、その両翼にウィングチップ用未加硫ゴムWT,WTを積層し、さらに、キャップトレッド用未加硫ゴムCTの略中央部に、薄肉のウィングチップ用未加硫ゴムWTをトレッド表面からアンダートレッド用未加硫ゴムUTまで貫通させ、かつ長手方向(タイヤ周方向)に延長した構造になっている。ウィングチップ用未加硫ゴムWTからなる中央部の薄肉ゴムは、タイヤに成形されたのちアース用ゴムとして機能する。
【0030】
上述したように本発明のタイヤ用トレッドゴム成形装置では、中ダイスに、押出口の上流側を左右に二分する分割壁と、左右の流入口を連通する案内溝と、該案内溝の中間から表面側に貫通する連通孔と、該連通孔から前記分割壁の前面側を経由して前記押出口に開口する吐出オリフィスとを形成するだけで、非導電性のキャップトレッド用未加硫ゴムCTを分割壁で左右に分離して、その間に導電性のウィングチップ用未加硫ゴムWTの一部を注入してアース用ゴムを形成したタイヤ用トレッドゴムを得ることができる。
【0031】
しかも、既存の押出ダイの構成部品である中ダイスに、外形サイズを殆ど変えることなく分割壁、案内溝、連通孔、吐出オリフィスなどを加工するだけでよいため、既存の装置の場合と実質的に同じ操作で上ダイス及び下ダイスに組み付けができるので、分解掃除などの際の分解や再組立が簡単になり、保守管理作業を容易にすることができる。
【0032】
また、本発明のタイヤ用トレッドゴム成形装置は、既存の成形装置の押出ダイの中ダイスを原形を保ったまま分離壁、案内溝、連通孔、吐出オリフィスを追加するだけの改造であるため、その中ダイスとして、これら分離壁等を設けていない既存の中ダイスと交換可能にしておけば、従来のレギュラータイヤ用トレッドゴム成形装置としても利用することが可能になる。
【0033】
【発明の効果】
上述したように本発明によれば、非導電性キャップトレッド用未加硫ゴムに導電性ウィングチップ用未加硫ゴムの一部をアース用ゴムとして挿入したタイヤ用トレッドゴムを成形する場合、既存の成形装置の中ダイスに、押出口の上流側を左右に二分する分割壁と、左右の流入口を連通する案内溝と、該案内溝の中間から表面側に貫通する連通孔と、該連通孔から前記分割壁の前面側を経由して前記押出口に開口する吐出オリフィスとを形成したもので、プリフォームダイは何ら変更を加えることなく、押出ダイを加工するだけで、非導電性のキャップトレッド用未加硫ゴムCTを分割壁で左右に分離して、その間に導電性のウィングチップ用未加硫ゴムWTの一部を注入してアース用ゴムを有するタイヤ用トレッドゴムを得ることができる。
【0034】
しかも、既存の押出ダイの構成部品である中ダイスに、外形サイズを殆ど変えることなく分割壁、案内溝、連通孔、吐出オリフィスなどを加工するだけでよいため、既存の装置の場合と実質的に同じ操作で上ダイス及び下ダイスに組み付けができ、分解掃除などの際の分解や再組立作業が簡単になり、保守管理作業を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のタイヤ用トレッドゴム成形装置を押出ダイ側(前面側)から見たときの分解斜視図である。
【図2】図1のタイヤ用トレッドゴム成形装置を反対側の背面側から見たときの分解斜視図である。
【図3】本発明の成形装置を構成する押出ダイの前面図(正面図)である。
【図4】図3の押出ダイの背面図である。
【図5】(A)は図4におけるX−X矢視図、(B)は図4におけるY−Y矢視図及び(C)は図4におけるZ−Z矢視図である。
【図6】図4に対応する他の実施形態を示す背面図である。
【図7】本発明の成形装置で成形されたタイヤ用トレッドゴムの横断面図である。
【符号の説明】
1 押出ダイ
2 プレフォームダイ
3 上ダイス
4 下ダイス
5 中ダイス
6 吐出口
9 分割壁
10 流入口
12 案内溝
14 連通孔
15 吐出オリフィス
16 切溝
21(アンダートレッド用未加硫ゴムUTの)流路
22(キャップトレッド用未加硫ゴムCTの)流路
23(ウィングチップ用未加硫ゴムWTの)流路
UT アンダートレッド用未加硫ゴム
CT キャップトレッド用未加硫ゴム
WT ウィングチップ用未加硫ゴム

Claims (5)

  1. プレフォームダイに導電性のアンダートレッド用未加硫ゴムUTの流路と非導電性のキャップトレッド用未加硫ゴムCTの流路と導電性の左右両側のウィングチップ用未加硫ゴムWTの流路とを並設し、該プレフォームダイの吐出側に押出ダイを装着し、該押出ダイを押出口を挟んで上下に配置した上ダイス及び下ダイスと、左右に設けた流入口に前記ウィングチップ用未加硫ゴムWTを流入して前記押出口の両端部に誘導する案内路を有する中ダイスとから構成し、該押出ダイから前記未加硫ゴムUT、CT、WTを一体のタイヤ用トレッドゴムとして押し出す成形装置において、
    前記中ダイスに、前記押出口の上流部を左右に二分する分割壁と、前記左右の流入口を連通する案内溝と、該案内溝の中間から表面側に貫通する連通孔と、該連通孔から前記分割壁の前面側を経由して前記押出口に開口する吐出オリフィスとを形成したタイヤ用トレッドゴムの成形装置。
  2. 前記案内溝の溝幅を前記流入口側から中央側に向けて拡大するように形成した請求項1に記載のタイヤ用トレッドゴムの成形装置。
  3. 前記上ダイス、下ダイス及び中ダイスをそれぞれプレート状の外形にすると共に、これら上ダイス、下ダイス及び中ダイスを一体に組付けた後の押出ダイの外形を長方形のプレート状にした請求項1又は2に記載のタイヤ用トレッドゴムの成形装置。
  4. 前記吐出オリフィスの吐出側が対向する下ダイスの表面に切溝を設けた請求項1、2又は3に記載のタイヤ用トレッドゴムの成形装置。
  5. 請求項1、2、3又は4に記載の成形装置を使用し、前記ウィングチップ用未加硫ゴムWTの一部を、前記キャップトレッド未加硫ゴムCTのタイヤ幅方向中間に薄肉のアース用ゴムとして厚さ方向に貫通するように挿入するタイヤ用トレッドゴムの製造方法。
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