JP2004251379A - 動力伝達装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】過大トルクからダンパを確実に保護することができて、ダンパの寿命の大幅な向上を図ることにある。
【解決手段】機枠Hに回転自在に設けられたプーリ6と、このプーリ6に設けられたトルク伝達部材7と、このトルク伝達部材7にダンパ4を介して接続されたドライバ8を有し、プーリ6から入力した回転力をドライバ8を介して出力軸Sに伝達するように構成された動力伝達装置であって、前記トルク伝達部材7とドライバ8との間に直接トルクの伝達が可能な回転力伝達部(D)を設けると共に、この回転力伝達部DにクリアランスKを設けた構成になっている。
【選択図】 図2
【解決手段】機枠Hに回転自在に設けられたプーリ6と、このプーリ6に設けられたトルク伝達部材7と、このトルク伝達部材7にダンパ4を介して接続されたドライバ8を有し、プーリ6から入力した回転力をドライバ8を介して出力軸Sに伝達するように構成された動力伝達装置であって、前記トルク伝達部材7とドライバ8との間に直接トルクの伝達が可能な回転力伝達部(D)を設けると共に、この回転力伝達部DにクリアランスKを設けた構成になっている。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車の補機駆動用に用いられるプーリの動力伝達ラインの中間位置にダンパを備えた動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の動力伝達装置としては、例えば図5および図6に示すものが知られている。この動力伝達装置は、プーリ1と、第1プレート2と、第2プレート3と、ダンパ4と、シャーピン5とを備えたもので構成されている。
【0003】
プーリ1は、円筒状に形成されたハブ11と、このハブ11の外周から半径方向の外側に突出するウエブ12と、このウエブ12の外周縁からハブ11と同軸状に延在する円筒状のベルト巻回部13とにより一体的に形成されている。
【0004】
第1プレート2および第2プレート3には、ハブ11とは反対の方向に突出する円筒部21,31が形成されており、また、ダンパ4は、内外の圧入リング41、42を介して上記円筒部21、31の間に圧入固定されている。
【0005】
シャーピン5は、ナット51によって第1プレート2に固定され、平行部5aがウエブ12に形成された貫通孔12aに嵌合されるようになっており、平行部5aが過負荷時に切断されるようになっており、ベルトにより駆動されるウォータポンプ等の他の補機を保護するために設けられている。
【0006】
また、ハブ11は、補機としてコンプレッサのハウジングにベアリング14を介して支持されるようになっており、第2プレート3は、その軸心に設けられた連結孔32を介して上記コンプレッサの入力軸に連結されるようになっている。
上記コンプレッサは、自動車のクーラに備えられたものである(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
上記のように構成された動力伝達装置においては、エンジン側からベルトを介してベルト巻回部13に伝達された動力がウエブ12、シャーピン5、第1プレート2、ダンパ4および第2プレート3を介してコンプレッサの入力軸に伝達すされることになる。この際、トルクの変動をダンパ4によって吸収することができることから、エンジンおよびコンプレッサの回転運動の円滑化、騒音の低減等を図ることができる。また、シャーピン5によって、過大なトルクがコンプレッサまたはエンジンに伝達されるのを防止することができる利点もある。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−227560号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記動力伝達装置において、例えば、ダンパに損傷が生じるような高トルクが伝達されたような場合、この過大トルクからダンパを確実に保護することが困難であるという問題があった。
【0010】
また、ダンパ4がトルクを吸収するため、シャーピン5の切断トルクが安定しないばかりでなく、シャーピン5が切断される前にダンパ4が損傷してしまい、シャーピン5が切断できなくなるという問題があった。
【0011】
この発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、過大トルクからダンパを確実に保護することができる動力伝達装置を提供することを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、機枠(H)に回転自在に設けられたプーリ(6)と、このプーリ(6)に設けられたトルク伝達部材(7)と、このトルク伝達部材(7)にダンパ(4)を介して接続されたドライバ(8)を有する動力伝達装置であって、前記トルク伝達部材(7)とドライバ(8)との間に直接トルクの伝達が可能な回転力伝達部(D)を設けると共に、この回転力伝達部(D)にクリアランス(K)を設けたことを特徴としている。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記回転力伝達部(D)は、前記ドライバ(8)に間隔をおいて周方向に複数個設けられたダンパ取付軸(9)と、前記トルク伝達部材(7)の前記ダンパ取付軸(9)と対応する位置に設けられた挿通孔(79)とから構成され、この挿通孔(79)に挿通されたダンパ取付軸(9)との間にクリアランス(K)を設けたことを特徴としている。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記回転力伝達部(D)は、円筒状のトルク伝達部材(7)の内周側でダンパ(4)を保持するようにしたダンパ保持部(74)の、反プーリ側に間隔をおいて突設したストッパ(75)と、 前記ドライバ(8)の反プーリ側に間隔をおいて外周に向かって突出したストッパ突部(81)とから構成され、このストッパ突部(81)と前記ダンパ保持部(74)との間にクリアランス(K)を設けたことを特徴としている。
【0015】
そして、上記のように構成された請求項1〜3に記載の発明においては、トルク伝達部材(7)とドライバ(8)との間に直接トルクの伝達が可能な回転力伝達部(D)を設けると共に、この回転力伝達部(D)にクリアランス(K)を設けたから、このクリアランス(K)の間隔を、ダンパ(4)の許容範囲内に設定しておけば、例えばダンパ(4)に損傷が生じるような高トルクが伝達されようとした場合、高トルクが加わる前にトルク伝達部材(7)とドライバ(8)との回転力伝達部(D)が当接して、ストッパ効果が作用することになる。従って、過大トルクからダンパ(4)を確実に保護することができて、ダンパ(4)の寿命の大幅な向上を図ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図1〜図4を参照して説明する。
【0017】
図において図1及び図2は第1の実施の形態を示し、図3及び図4は第2の実施の形態を示している。これら第1と第2の各実施の形態における動力伝達装置における共通の機構についてまず説明する。なお、ここでは、動力伝達装置の具体的な実施例として、エンジンの回転力がベルトによって伝達され、この回転力で自動車に搭載された補機としてのコンプレッサを駆動する場合について説明する。
【0018】
この発明の動力伝達装置は、図示しない動力源(エンジン)からベルトで駆動力が伝えられるプーリ6と、このプーリ6に設けられたトルク伝達部材である連結部材7、及び動力伝達装置によって駆動される被駆動装置(コンプレッサ)の駆動軸Sに取り付けられるドライバ8とから成る。この連結部材7とドライバ8とは、ダンパ4を介して連結されている。上記プーリ6に駆動力である回転力が入力された場合は、プーリ6の回転力は連結部材7、ダンパ4、及びドライバ8を介して出力軸Sに伝達されるようになっている。なお、逆にこれらの図に示した出力軸S側から回転力が入力された場合は、出力軸Sの回転力はドライバ8、ダンパ4、及び連結部材7を介してプーリ6に伝達される。そして、この発明の動力伝達装置では、プーリ6又はドライバ8に入力された回転力に変動があり、以後の伝達系にトルクに変動があった場合には、ダンパ4によってこのトルク変動が吸収されるようになっている。
【0019】
以上のように構成された動力伝達装置において、まず、図1及び図2に示す第1の実施形態を詳細に説明する。
【0020】
第1の実施形態のプーリ6は、円筒状に形成されたハブ61が、ベアリング14を介してコンプレッサのハウジングHに取り付けられており、このハブ61の軸方向の一端部外周から半径方向の外方に延在するディスク状のウエブ62と、このウエブ62の外周縁からハブ61の半径方向の外側を所定の間隔をおいて囲むように延在する円筒状のベルト巻回部63とにより一体的に形成されている。
そして、ハブ61の外周面、ウエブ62の内面およびベルト巻回部63の内周面によって、円環状の凹部6aが形成されている。またベルト巻回部63の外周面にはベルトを巻回する複数のV溝が形成されている。
【0021】
連結部材7は、プーリ6のウエブ62にボルト17で固着される第1の連結部材7Aと、この第1の連結部材7Aにシャーピン5で固着される第2の連結部材7Bとから構成される。シャーピン5は、その軸部5aが第1の連結部材7Aの孔に圧入され、ナット51で第2の連結部材7Bに締結される。第1の連結部材7Aは円環状の凹部6aの中に位置する円筒状を有し、両端にそれぞれ外方に延びるフランジが交互に3ケ所ずつ形成され、一方のフランジにシャーピン5が圧入される孔が形成され、他方のフランジはボルト17が挿入される孔が形成されており、これに取り付けられる第2の連結部材7Bは、三角形の角部をクランク状に折り曲げて形成されており、プーリ6のハブ61を覆い隠すように設けられたベース板72と、このベース板72を第1の連結部材7Aに固着するためのレッグ部73とから構成されている。
【0022】
ドライバ8は、第2の連結部材7Bに取り付けられるフランジ部82とフランジ部82に突設されたハブ83とから構成される。ハブ83はハウジングHの中まで延伸されており、このハブ83には、コンプレッサの入力軸Sが軸着され、ボルト84で固着される。
【0023】
第2の連結部材7Bのベース板72とドライバ8のフランジ部82とを連結する回転力伝達部Dは、動力伝達装置の回転方向の同心円状に所定間隔で複数個設けられている。各回転力伝達部Dは、ドライバ8のフランジ部82に突設されたダンパ取付軸9と、ダンパ取付軸9に嵌め込まれたリング状のダンパ4、及びこのダンパ4を収容するように第2の連結部材7Bのベース板72に設けられた円形凹部からなるダンパ収容部71とから構成される。ダンパ収容部71にはダンパ取付軸9の先端部を挿通する挿通孔79が設けられている。この挿通孔79の直径は、ダンパ取付軸9の先端部の直径よりも2Kだけ大きく、ダンパ取付軸9の先端部と挿通孔79との間には、全周に渡ってクリアランスKが設けられるようになっている。
【0024】
以上のように構成された第1の形態の動力伝達装置においては、エンジン側からベルトを介してプーリ6のベルト巻回部63に伝達された動力がウエブ62、ハブ61、第1の連結部材7A、シャーピン5、第2の連結部材7B、ダンパ4、及びドライバ8を介してコンプレッサの入力軸Sに伝達されることになる。この際、エンジン側からプーリ6に入力される回転に変動がある場合は、この変動は第2の連結部材7Bまではトルク変動としてそのまま伝達されるが、ダンパ4によって吸収することができ、トルク変動が低減されてコンプレッサの入力軸Sに伝達される。この結果、コンプレッサの回転運動の円滑化、騒音の低減等を図ることができる。
【0025】
また、ダンパ4を構成する弾性ゴム43に損傷を生じさせるような大きなトルク変動が入力された場合には、挿通孔79とダンパ取付軸9の先端部との間のクリアランスKが0になり、弾性ゴム43がこれ以上変形しなくなる。この結果、入力された大きなトルク変動から弾性ゴム43を保護することができ、ダンパ4の寿命の向上を図ることができる。
【0026】
また、エンジン側から高負荷の回転力がプーリ6に入力された場合は、ダンパ4を介することなく直接トルクが伝達されるため弾性ゴム43が損傷することなくシャーピン5が切断され、設定したトルク以上の過大なトルクがコンプレッサ等補機に伝達されるのを防止することができ、コンプレッサ等補機の破損が免れるという利点もある。
【0027】
更に、この第1の形態の動力伝達装置においては、第1の連結部材7A、シャーピン5、第2の連結部材7B、ダンパ4及びドライバ8をユニットとしてあらかじめ組み付けできるため、組み付け性が良いという利点があり、また、凹部6a内に第1の連結部材7A及び第2の連結部材7Bを配置しているため、軸方向にコンパクト化できるという利点がある。
【0028】
次に、この発明の第2実施の形態を図3及び図4を参照して説明する。この第2実施の形態が第1実施の形態と異なる点は、第2の連結部材7B、回転力伝達部D、及びドライバ8の構成が異なる点である。よって、第2の実施の形態では、プーリ6と第1の連結部材7Aの構成については、第1実施の形態と同一の符号を付し、その説明を省略し、第2の連結部材7B、回転力伝達部D、及びドライバ8の構成について詳細に説明する。
【0029】
円環状の凹部6aの中に位置する第1の連結部材7Aに取り付けられる第2の連結部材7Bは、第2の実施の形態では、プーリ6のハブ61の直径よりも大きな直径を備えたシリンダ部74と、このシリンダ部74を第1の連結部材7Aに固着するために一端側をフランジ状に外側に延長したレッグ部73及びシリンダ部74の他端側が部分的に延長されて設けられたストッパ75とから構成されている。そして、この第2の連結部材7Bの、ハウジングH側の面に、回転力伝達部Dを介して、動力伝達装置のハブ部となるドライバ8が取り付けられている。
【0030】
ドライバ8は、第2の連結部材7Bのシリンダ部74に対向するように設けられた、筒状部85と、この筒状部85の内周壁を接続するディスク部86と、ディスク部86に突設されたハブ83、及び筒状部85の縁に所定間隔で半径方向に突設されたアーム部81とから構成される。ハブ83はハウジングHの中まで延伸されており、このハブ83には、コンプレッサの入力軸Sが軸着され、ボルト84で固着される。
【0031】
第2の連結部材7Bのシリンダ部74とドライバ8の筒状部85とを連結する回転力伝達部Dは、第1と第2の圧入リング91、92と弾性体であるゴム93とから構成されている。第1の圧入リング91はドライバ8の筒状部85の外周面に圧入されるものであり、第2の圧入リング92は第2の連結部材7Bのシリンダ部74の内周面に圧入されるものである。そして、ゴム93は第1と第2の圧入リング91、92の間に圧入固定されており、リング状をしている。
【0032】
図3に示すように、第2の連結部材7Bのシリンダ部74の一側面が部分的に延長されて設けられたストッパ75は、この実施の形態ではシリンダ部74の周方向に3箇所、等間隔で設けられている。一方、ドライバ8の筒状部85の縁に半径方向に突設されたアーム部81も、この実施の形態では周方向に3箇所、等間隔で設けられている。そして、静止状態において、ストッパ75とアーム部81との間には、中心角K度のクリアランスが与えられている。
【0033】
なお、図3に示す実施の形態では、ストッパ75は、アーム部81の片側にだけにしか設けられていないが、アーム部81の両側に、同様の中心角K度のクリアランスを持たせて設けても良いものである。
【0034】
以上のように構成された第2の形態の動力伝達装置においては、エンジン側からベルトを介してプーリ6のベルト巻回部63に伝達された動力がウエブ62、ハブ61、第1の連結部材7A、シャーピン5、第2の連結部材7B、回転力伝達部D、及びドライバ8を介してコンプレッサの入力軸Sに伝達されることになる。この際、エンジン側からプーリ6に入力される回転に変動がある場合は、この変動は回転力伝達部Dまではトルク変動としてそのまま伝達されるが、回転力伝達部Dに内蔵されたダンパ4(弾性ゴム93)によって吸収することができ、トルク変動が低減されてコンプレッサの入力軸Sに伝達される。この結果、コンプレッサの回転運動の円滑化、騒音の低減等を図ることができる。
【0035】
また、ダンパ4を構成する弾性ゴム93に損傷を生じさせるような大きなトルク変動が入力された場合には、ストッパ75とアーム部81との間のクリアランスKが0になり、弾性ゴム93がこれ以上変形しなくなる。この結果、入力された大きなトルク変動から弾性ゴム93を保護することができ、ダンパ4の寿命の向上を図ることができる。
【0036】
また、エンジン側から高負荷の回転力がプーリ6に入力された場合は、ダンパ4を介することなく直接トルクが伝達されるため、弾性ゴム93が損傷することなくシャーピン5が切断されることによって、設定したトルク以上の過大なトルクがコンプレッサ等補機に伝達されるのを防止することができ、コンプレッサ等補機の破損が免れるという利点もある。
【0037】
更に、この第2の形態の動力伝達装置においては、第1の連結部材7A、シャーピン5、第2の連結部材7B、ダンパ4及びドライバ8をユニットとしてあらかじめ組み付けできるため、組み付け性が良いという利点があり、また、凹部6a内に第1の連結部材7A及び第2の連結部材7Bを配置しているため、軸方向にコンパクト化できるという利点がある。
【0038】
なお、以上説明した第1と第2の実施の形態では、動力伝達装置のリム部であるプーリ側から駆動力が入力され、動力伝達装置のハブ部であるドライバに駆動力が伝達される例を説明したが、この発明の動力伝達装置は、駆動力がドライバ側から入力されてプーリ側に出力される場合にも同様の機能を有することは明らかである。
【0039】
【発明の効果】
上記のように構成された請求項1〜3に記載の発明においては、トルク伝達部材(7)とドライバ(8)との間に直接トルクの伝達が可能な回転力伝達部(D)を設けると共に、この回転力伝達部(D)に、クリアランス(K)を設けたから、このクリアランス(K)の間隔を、ダンパ(4)の許容範囲内に設定しておけば、例えばダンパ(4)に損傷が生じるような高トルクが伝達されようとした場合、高トルクが加わる前にトルク伝達部材(7)とドライバ(8)との回転力伝達部(D)が当接して、ストッパ効果が作用することになる。従って、過大トルクからダンパ(4)を確実に保護することができて、ダンパ(4)の寿命の大幅な向上を図ることができる。
【0040】
また、エンジン側から高負荷の回転力がプーリ(6)に入力された場合は、ダンパ(4)を介することなく直接トルクが伝達されるため、ダンパ(4)が損傷することなくシャーピン5が切断されることによって、設定したトルク以上の過大なトルクがコンプレッサ等補機に伝達されるのを防止することができ、補機の破損を阻止できるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施の形態として示した動力伝達装置を示す正面図である。
【図2】同動力伝達装置を示し、II―II断面図である。
【図3】この発明の第2実施の形態として示した動力伝達装置を示す正面図である。
【図4】同動力伝達装置を示し、IV―IV断面図である。
【図5】従来例として示した動力伝達装置の正面図である。
【図6】同動力伝達装置を示し、vi―vi断面図である。
【符号の説明】
4 ダンパ
5 シャーピン
6 プーリ
7 トルク伝達部材(連結部材)
7A 第1の連結部材
7B 第2の連結部材
8 ドライバ
61 ハブ
62 ウエブ
63 ベルト巻回部
71 ダンパ収容部
74 シリンダ部
75 ストッパ
79 貫通孔
81 アーム部
D 回転力伝達部
K クリアランス
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車の補機駆動用に用いられるプーリの動力伝達ラインの中間位置にダンパを備えた動力伝達装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の動力伝達装置としては、例えば図5および図6に示すものが知られている。この動力伝達装置は、プーリ1と、第1プレート2と、第2プレート3と、ダンパ4と、シャーピン5とを備えたもので構成されている。
【0003】
プーリ1は、円筒状に形成されたハブ11と、このハブ11の外周から半径方向の外側に突出するウエブ12と、このウエブ12の外周縁からハブ11と同軸状に延在する円筒状のベルト巻回部13とにより一体的に形成されている。
【0004】
第1プレート2および第2プレート3には、ハブ11とは反対の方向に突出する円筒部21,31が形成されており、また、ダンパ4は、内外の圧入リング41、42を介して上記円筒部21、31の間に圧入固定されている。
【0005】
シャーピン5は、ナット51によって第1プレート2に固定され、平行部5aがウエブ12に形成された貫通孔12aに嵌合されるようになっており、平行部5aが過負荷時に切断されるようになっており、ベルトにより駆動されるウォータポンプ等の他の補機を保護するために設けられている。
【0006】
また、ハブ11は、補機としてコンプレッサのハウジングにベアリング14を介して支持されるようになっており、第2プレート3は、その軸心に設けられた連結孔32を介して上記コンプレッサの入力軸に連結されるようになっている。
上記コンプレッサは、自動車のクーラに備えられたものである(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
上記のように構成された動力伝達装置においては、エンジン側からベルトを介してベルト巻回部13に伝達された動力がウエブ12、シャーピン5、第1プレート2、ダンパ4および第2プレート3を介してコンプレッサの入力軸に伝達すされることになる。この際、トルクの変動をダンパ4によって吸収することができることから、エンジンおよびコンプレッサの回転運動の円滑化、騒音の低減等を図ることができる。また、シャーピン5によって、過大なトルクがコンプレッサまたはエンジンに伝達されるのを防止することができる利点もある。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−227560号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記動力伝達装置において、例えば、ダンパに損傷が生じるような高トルクが伝達されたような場合、この過大トルクからダンパを確実に保護することが困難であるという問題があった。
【0010】
また、ダンパ4がトルクを吸収するため、シャーピン5の切断トルクが安定しないばかりでなく、シャーピン5が切断される前にダンパ4が損傷してしまい、シャーピン5が切断できなくなるという問題があった。
【0011】
この発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、過大トルクからダンパを確実に保護することができる動力伝達装置を提供することを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、機枠(H)に回転自在に設けられたプーリ(6)と、このプーリ(6)に設けられたトルク伝達部材(7)と、このトルク伝達部材(7)にダンパ(4)を介して接続されたドライバ(8)を有する動力伝達装置であって、前記トルク伝達部材(7)とドライバ(8)との間に直接トルクの伝達が可能な回転力伝達部(D)を設けると共に、この回転力伝達部(D)にクリアランス(K)を設けたことを特徴としている。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記回転力伝達部(D)は、前記ドライバ(8)に間隔をおいて周方向に複数個設けられたダンパ取付軸(9)と、前記トルク伝達部材(7)の前記ダンパ取付軸(9)と対応する位置に設けられた挿通孔(79)とから構成され、この挿通孔(79)に挿通されたダンパ取付軸(9)との間にクリアランス(K)を設けたことを特徴としている。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記回転力伝達部(D)は、円筒状のトルク伝達部材(7)の内周側でダンパ(4)を保持するようにしたダンパ保持部(74)の、反プーリ側に間隔をおいて突設したストッパ(75)と、 前記ドライバ(8)の反プーリ側に間隔をおいて外周に向かって突出したストッパ突部(81)とから構成され、このストッパ突部(81)と前記ダンパ保持部(74)との間にクリアランス(K)を設けたことを特徴としている。
【0015】
そして、上記のように構成された請求項1〜3に記載の発明においては、トルク伝達部材(7)とドライバ(8)との間に直接トルクの伝達が可能な回転力伝達部(D)を設けると共に、この回転力伝達部(D)にクリアランス(K)を設けたから、このクリアランス(K)の間隔を、ダンパ(4)の許容範囲内に設定しておけば、例えばダンパ(4)に損傷が生じるような高トルクが伝達されようとした場合、高トルクが加わる前にトルク伝達部材(7)とドライバ(8)との回転力伝達部(D)が当接して、ストッパ効果が作用することになる。従って、過大トルクからダンパ(4)を確実に保護することができて、ダンパ(4)の寿命の大幅な向上を図ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図1〜図4を参照して説明する。
【0017】
図において図1及び図2は第1の実施の形態を示し、図3及び図4は第2の実施の形態を示している。これら第1と第2の各実施の形態における動力伝達装置における共通の機構についてまず説明する。なお、ここでは、動力伝達装置の具体的な実施例として、エンジンの回転力がベルトによって伝達され、この回転力で自動車に搭載された補機としてのコンプレッサを駆動する場合について説明する。
【0018】
この発明の動力伝達装置は、図示しない動力源(エンジン)からベルトで駆動力が伝えられるプーリ6と、このプーリ6に設けられたトルク伝達部材である連結部材7、及び動力伝達装置によって駆動される被駆動装置(コンプレッサ)の駆動軸Sに取り付けられるドライバ8とから成る。この連結部材7とドライバ8とは、ダンパ4を介して連結されている。上記プーリ6に駆動力である回転力が入力された場合は、プーリ6の回転力は連結部材7、ダンパ4、及びドライバ8を介して出力軸Sに伝達されるようになっている。なお、逆にこれらの図に示した出力軸S側から回転力が入力された場合は、出力軸Sの回転力はドライバ8、ダンパ4、及び連結部材7を介してプーリ6に伝達される。そして、この発明の動力伝達装置では、プーリ6又はドライバ8に入力された回転力に変動があり、以後の伝達系にトルクに変動があった場合には、ダンパ4によってこのトルク変動が吸収されるようになっている。
【0019】
以上のように構成された動力伝達装置において、まず、図1及び図2に示す第1の実施形態を詳細に説明する。
【0020】
第1の実施形態のプーリ6は、円筒状に形成されたハブ61が、ベアリング14を介してコンプレッサのハウジングHに取り付けられており、このハブ61の軸方向の一端部外周から半径方向の外方に延在するディスク状のウエブ62と、このウエブ62の外周縁からハブ61の半径方向の外側を所定の間隔をおいて囲むように延在する円筒状のベルト巻回部63とにより一体的に形成されている。
そして、ハブ61の外周面、ウエブ62の内面およびベルト巻回部63の内周面によって、円環状の凹部6aが形成されている。またベルト巻回部63の外周面にはベルトを巻回する複数のV溝が形成されている。
【0021】
連結部材7は、プーリ6のウエブ62にボルト17で固着される第1の連結部材7Aと、この第1の連結部材7Aにシャーピン5で固着される第2の連結部材7Bとから構成される。シャーピン5は、その軸部5aが第1の連結部材7Aの孔に圧入され、ナット51で第2の連結部材7Bに締結される。第1の連結部材7Aは円環状の凹部6aの中に位置する円筒状を有し、両端にそれぞれ外方に延びるフランジが交互に3ケ所ずつ形成され、一方のフランジにシャーピン5が圧入される孔が形成され、他方のフランジはボルト17が挿入される孔が形成されており、これに取り付けられる第2の連結部材7Bは、三角形の角部をクランク状に折り曲げて形成されており、プーリ6のハブ61を覆い隠すように設けられたベース板72と、このベース板72を第1の連結部材7Aに固着するためのレッグ部73とから構成されている。
【0022】
ドライバ8は、第2の連結部材7Bに取り付けられるフランジ部82とフランジ部82に突設されたハブ83とから構成される。ハブ83はハウジングHの中まで延伸されており、このハブ83には、コンプレッサの入力軸Sが軸着され、ボルト84で固着される。
【0023】
第2の連結部材7Bのベース板72とドライバ8のフランジ部82とを連結する回転力伝達部Dは、動力伝達装置の回転方向の同心円状に所定間隔で複数個設けられている。各回転力伝達部Dは、ドライバ8のフランジ部82に突設されたダンパ取付軸9と、ダンパ取付軸9に嵌め込まれたリング状のダンパ4、及びこのダンパ4を収容するように第2の連結部材7Bのベース板72に設けられた円形凹部からなるダンパ収容部71とから構成される。ダンパ収容部71にはダンパ取付軸9の先端部を挿通する挿通孔79が設けられている。この挿通孔79の直径は、ダンパ取付軸9の先端部の直径よりも2Kだけ大きく、ダンパ取付軸9の先端部と挿通孔79との間には、全周に渡ってクリアランスKが設けられるようになっている。
【0024】
以上のように構成された第1の形態の動力伝達装置においては、エンジン側からベルトを介してプーリ6のベルト巻回部63に伝達された動力がウエブ62、ハブ61、第1の連結部材7A、シャーピン5、第2の連結部材7B、ダンパ4、及びドライバ8を介してコンプレッサの入力軸Sに伝達されることになる。この際、エンジン側からプーリ6に入力される回転に変動がある場合は、この変動は第2の連結部材7Bまではトルク変動としてそのまま伝達されるが、ダンパ4によって吸収することができ、トルク変動が低減されてコンプレッサの入力軸Sに伝達される。この結果、コンプレッサの回転運動の円滑化、騒音の低減等を図ることができる。
【0025】
また、ダンパ4を構成する弾性ゴム43に損傷を生じさせるような大きなトルク変動が入力された場合には、挿通孔79とダンパ取付軸9の先端部との間のクリアランスKが0になり、弾性ゴム43がこれ以上変形しなくなる。この結果、入力された大きなトルク変動から弾性ゴム43を保護することができ、ダンパ4の寿命の向上を図ることができる。
【0026】
また、エンジン側から高負荷の回転力がプーリ6に入力された場合は、ダンパ4を介することなく直接トルクが伝達されるため弾性ゴム43が損傷することなくシャーピン5が切断され、設定したトルク以上の過大なトルクがコンプレッサ等補機に伝達されるのを防止することができ、コンプレッサ等補機の破損が免れるという利点もある。
【0027】
更に、この第1の形態の動力伝達装置においては、第1の連結部材7A、シャーピン5、第2の連結部材7B、ダンパ4及びドライバ8をユニットとしてあらかじめ組み付けできるため、組み付け性が良いという利点があり、また、凹部6a内に第1の連結部材7A及び第2の連結部材7Bを配置しているため、軸方向にコンパクト化できるという利点がある。
【0028】
次に、この発明の第2実施の形態を図3及び図4を参照して説明する。この第2実施の形態が第1実施の形態と異なる点は、第2の連結部材7B、回転力伝達部D、及びドライバ8の構成が異なる点である。よって、第2の実施の形態では、プーリ6と第1の連結部材7Aの構成については、第1実施の形態と同一の符号を付し、その説明を省略し、第2の連結部材7B、回転力伝達部D、及びドライバ8の構成について詳細に説明する。
【0029】
円環状の凹部6aの中に位置する第1の連結部材7Aに取り付けられる第2の連結部材7Bは、第2の実施の形態では、プーリ6のハブ61の直径よりも大きな直径を備えたシリンダ部74と、このシリンダ部74を第1の連結部材7Aに固着するために一端側をフランジ状に外側に延長したレッグ部73及びシリンダ部74の他端側が部分的に延長されて設けられたストッパ75とから構成されている。そして、この第2の連結部材7Bの、ハウジングH側の面に、回転力伝達部Dを介して、動力伝達装置のハブ部となるドライバ8が取り付けられている。
【0030】
ドライバ8は、第2の連結部材7Bのシリンダ部74に対向するように設けられた、筒状部85と、この筒状部85の内周壁を接続するディスク部86と、ディスク部86に突設されたハブ83、及び筒状部85の縁に所定間隔で半径方向に突設されたアーム部81とから構成される。ハブ83はハウジングHの中まで延伸されており、このハブ83には、コンプレッサの入力軸Sが軸着され、ボルト84で固着される。
【0031】
第2の連結部材7Bのシリンダ部74とドライバ8の筒状部85とを連結する回転力伝達部Dは、第1と第2の圧入リング91、92と弾性体であるゴム93とから構成されている。第1の圧入リング91はドライバ8の筒状部85の外周面に圧入されるものであり、第2の圧入リング92は第2の連結部材7Bのシリンダ部74の内周面に圧入されるものである。そして、ゴム93は第1と第2の圧入リング91、92の間に圧入固定されており、リング状をしている。
【0032】
図3に示すように、第2の連結部材7Bのシリンダ部74の一側面が部分的に延長されて設けられたストッパ75は、この実施の形態ではシリンダ部74の周方向に3箇所、等間隔で設けられている。一方、ドライバ8の筒状部85の縁に半径方向に突設されたアーム部81も、この実施の形態では周方向に3箇所、等間隔で設けられている。そして、静止状態において、ストッパ75とアーム部81との間には、中心角K度のクリアランスが与えられている。
【0033】
なお、図3に示す実施の形態では、ストッパ75は、アーム部81の片側にだけにしか設けられていないが、アーム部81の両側に、同様の中心角K度のクリアランスを持たせて設けても良いものである。
【0034】
以上のように構成された第2の形態の動力伝達装置においては、エンジン側からベルトを介してプーリ6のベルト巻回部63に伝達された動力がウエブ62、ハブ61、第1の連結部材7A、シャーピン5、第2の連結部材7B、回転力伝達部D、及びドライバ8を介してコンプレッサの入力軸Sに伝達されることになる。この際、エンジン側からプーリ6に入力される回転に変動がある場合は、この変動は回転力伝達部Dまではトルク変動としてそのまま伝達されるが、回転力伝達部Dに内蔵されたダンパ4(弾性ゴム93)によって吸収することができ、トルク変動が低減されてコンプレッサの入力軸Sに伝達される。この結果、コンプレッサの回転運動の円滑化、騒音の低減等を図ることができる。
【0035】
また、ダンパ4を構成する弾性ゴム93に損傷を生じさせるような大きなトルク変動が入力された場合には、ストッパ75とアーム部81との間のクリアランスKが0になり、弾性ゴム93がこれ以上変形しなくなる。この結果、入力された大きなトルク変動から弾性ゴム93を保護することができ、ダンパ4の寿命の向上を図ることができる。
【0036】
また、エンジン側から高負荷の回転力がプーリ6に入力された場合は、ダンパ4を介することなく直接トルクが伝達されるため、弾性ゴム93が損傷することなくシャーピン5が切断されることによって、設定したトルク以上の過大なトルクがコンプレッサ等補機に伝達されるのを防止することができ、コンプレッサ等補機の破損が免れるという利点もある。
【0037】
更に、この第2の形態の動力伝達装置においては、第1の連結部材7A、シャーピン5、第2の連結部材7B、ダンパ4及びドライバ8をユニットとしてあらかじめ組み付けできるため、組み付け性が良いという利点があり、また、凹部6a内に第1の連結部材7A及び第2の連結部材7Bを配置しているため、軸方向にコンパクト化できるという利点がある。
【0038】
なお、以上説明した第1と第2の実施の形態では、動力伝達装置のリム部であるプーリ側から駆動力が入力され、動力伝達装置のハブ部であるドライバに駆動力が伝達される例を説明したが、この発明の動力伝達装置は、駆動力がドライバ側から入力されてプーリ側に出力される場合にも同様の機能を有することは明らかである。
【0039】
【発明の効果】
上記のように構成された請求項1〜3に記載の発明においては、トルク伝達部材(7)とドライバ(8)との間に直接トルクの伝達が可能な回転力伝達部(D)を設けると共に、この回転力伝達部(D)に、クリアランス(K)を設けたから、このクリアランス(K)の間隔を、ダンパ(4)の許容範囲内に設定しておけば、例えばダンパ(4)に損傷が生じるような高トルクが伝達されようとした場合、高トルクが加わる前にトルク伝達部材(7)とドライバ(8)との回転力伝達部(D)が当接して、ストッパ効果が作用することになる。従って、過大トルクからダンパ(4)を確実に保護することができて、ダンパ(4)の寿命の大幅な向上を図ることができる。
【0040】
また、エンジン側から高負荷の回転力がプーリ(6)に入力された場合は、ダンパ(4)を介することなく直接トルクが伝達されるため、ダンパ(4)が損傷することなくシャーピン5が切断されることによって、設定したトルク以上の過大なトルクがコンプレッサ等補機に伝達されるのを防止することができ、補機の破損を阻止できるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施の形態として示した動力伝達装置を示す正面図である。
【図2】同動力伝達装置を示し、II―II断面図である。
【図3】この発明の第2実施の形態として示した動力伝達装置を示す正面図である。
【図4】同動力伝達装置を示し、IV―IV断面図である。
【図5】従来例として示した動力伝達装置の正面図である。
【図6】同動力伝達装置を示し、vi―vi断面図である。
【符号の説明】
4 ダンパ
5 シャーピン
6 プーリ
7 トルク伝達部材(連結部材)
7A 第1の連結部材
7B 第2の連結部材
8 ドライバ
61 ハブ
62 ウエブ
63 ベルト巻回部
71 ダンパ収容部
74 シリンダ部
75 ストッパ
79 貫通孔
81 アーム部
D 回転力伝達部
K クリアランス
Claims (3)
- 機枠(H)に回転自在に設けられたプーリ(6)と、このプーリ(6)に設けられたトルク伝達部材(7)と、このトルク伝達部材(7)にダンパ(4)を介して接続されたドライバ(8)を有する動力伝達装置であって、
前記トルク伝達部材(7)とドライバ(8)との間に直接トルクの伝達が可能な回転力伝達部(D)を設けると共に、この回転力伝達部(D)にクリアランス(K)を設けたことを特徴とする動力伝達装置。 - 前記回転力伝達部(D)は、前記ドライバ(8)に間隔をおいて周方向に複数個設けられたダンパ取付軸(9)と、
前記トルク伝達部材(7)の前記ダンパ取付軸(9)と対応する位置に設けられた挿通孔(79)とから構成され、
この挿通孔(79)に挿通されたダンパ取付軸(9)との間にクリアランス(K)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置。 - 前記回転力伝達部(D)は、円筒状のトルク伝達部材(7)の内周側でダンパ(4)を保持するようにしたダンパ保持部(74)の、反プーリ側に間隔をおいて突設したストッパ(75)と、
前記ドライバ(8)の反プーリ側に間隔をおいて外周に向かって突出したストッパ突部(81)とから構成され、
このストッパ突部(81)と前記ダンパ保持部(74)との間にクリアランス(K)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置。
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