JP2004247671A - 実装用基板及びその製造方法、プリント配線母板加工用金型、並びに、プリント回路板 - Google Patents

実装用基板及びその製造方法、プリント配線母板加工用金型、並びに、プリント回路板 Download PDF

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Abstract

【課題】異形のプリント回路板にも適用でき、反りがなく、プリント回路板の取り外しが容易で、自動実装等の際にプリント回路板が脱落することのない実装用基板及びその製造方法、並びにプリント配線母板加工用金型を提供すること。
【解決手段】本発明に係る実装用基板10は、その両端の第1直線部12a及び第2直線部12bがそれぞれ互いに一直線上に並ぶように配置された1又は2以上のプリント回路板部12と、第1直線部12a及び第1直線部12bを介して各プリント回路板部12と一体化している第1枠部14及び第2枠部16と、第1直線部12a及び第1直線部12b上又はその近傍に形成された第1、第2Vカット18a、18bとを備えている。また、第1枠部14の他端には、プリント配線母板10aの搬送方向に対して平行な縦スリット素片を順次打ち抜き、これを連通させることにより得られる連続した第3直線部14aを有する
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、実装用基板及びその製造方法、並びにプリント配線母板加工用金型に関し、さらに詳しくは、プリント回路板を保持したまま、プリント回路板への電子部品の自動実装、ハンダ付け等を行うための実装用基板及びその製造方法、並びに、このような実装用基板を製造するために用いられるプリント配線母板加工用金型に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子機器の小型化に伴い、電子機器に用いられるプリント回路板に対しても小型化、異形化の要求が増大している。一方、プリント回路板に電子部品を装着するためのチップマウンターや自動挿入機などの電子部品自動装着機(以下、これを「自装機」という。)は、搬送の関係から、ワークの大きさに上限と下限がある。また、自装機に使用するワークの外形は、実質的に長方形であること、すなわち、少なくとも一つの辺が直線で、これに垂直となる辺の全部又は一部が直線であることが要求される。
【0003】
そこで、小型、かつ異形のプリント回路板上に自装機を用いて電子部品を装着する場合には、まず、プリント配線母板に複数のプリント回路板を作り込み、Vカット法、プッシュバック法等を用いて、プリント回路板がもとのプリント配線母板に仮止めされた状態とし、次いで、プリント配線母板を自装機で搬送可能な大きさ、形状を有する基板(以下、これを「実装用基板」という。)に切断する方法が用いられている。
【0004】
この内、Vカット法は、プリント配線母板上に印刷されたプリント回路の境界線に沿ってV字形の溝(Vカット)を入れ、プリント回路上に電子部品を実装した後、Vカットに沿って破断させる方法である。従って、Vカット法は、その外形が直線的であるプリント回路板に対してのみ適用可能である。
【0005】
一方、プッシュバック法は、上型及び下型でプリント配線母板を狭持しながら、所定の形状を有する刃物を用いてプリント回路板を打ち抜き、次いで、打ち抜かれたプリント回路板を元の穴にはめ込む方法である。プッシュバック法は、プリント回路板の形状に制約はないので、特に、異形のプリント回路板に電子部品を自動装着する場合に有効な方法である。
【0006】
このようなVカット法、あるいはプッシュバック法を用いた基板の加工方法については、従来から種々の提案がなされている。例えば、特許文献1には、プリント配線母板から打ち抜かれたプリント回路板が元の穴にはめ込まれ、かつ、プリント配線母板の耳部には、複数のスリットが設けられたプリント配線母板が本願出願人により開示されている。
【0007】
また、特許文献2には、プリント配線母板の搬送方向に対して上流側に配置され、プリント回路板を打抜、打ち抜かれたプリント回路板を元の穴にはめ込むプッシュバック手段と、プリント配線母板の搬送方向に対して下流側に配置され、プッシュバックされた1又は2以上のプリント回路板を含む実装用基板をプリント配線母板から切り出すための外形切断手段とを備えたプリント配線母板加工用金型が本願出願人により開示されている。
【0008】
また、特許文献3には、母基板から外形の一部が張り出した凸部を有する個片に切断・分割するプリント配線基板の切断方法において、凸部を形成する切断線にだけスリット加工を行い、他の残る外形を形成する直線と凸部の根本を横切る直線の延長線を含む切断線は、Vカット加工を行い、凸部根本のVカットだけは折らずに個片に切断・分割する方法が開示されている。
【0009】
さらに、特許文献4には、基板をVカットに沿って曲げる際に発生する曲げストレスやミシン目に沿って分断するときに発生するクレイジングや基材食われを抑制するために、Vカットとプリント配線板に実装された表面実装部品との間に、Vカットに沿ってスリットを設けたプリント配線板が開示されている。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−267700号公報の請求項1及び図1
【特許文献2】
特開2002−233996号公報の請求項1及び図1
【特許文献3】
特開平05−152712号公報の請求項1及び図1
【特許文献4】
特開平08−056061号公報の段落番号「0027」及び図10
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
プッシュバック法は、異形のプリント回路板を製造するためには極めて有効な方法である。また、上述した特許文献1に記載されるように、実装用基板の周囲にスリットを形成すると、プッシュバック加工の際に生ずる応力が緩和されるので、反りのない実装用基板が得られる。しかも、プリント回路板の全周が実装用基板の枠部によって支持されるので、自動実装やハンダ付けの際に生ずるプリント回路板の脱落事故をほぼ皆無にできる。さらに、プリント回路板の間隔を極めて狭くすることができるので、材料歩留まりも向上する。
【0012】
しかしながら、プッシュバック加工後の実装用基板には、反りが生じない場合であっても、プッシュバック加工の際の応力が残っている場合がある。そのため、プリント回路板の形状が極めて複雑になると、自動実装終了後にプリント回路板を実装用基板から取り外しにくくなる場合がある。また、プリント回路板の形状によっては、取り外しの際にプリント回路板が破損するおそれがある。
【0013】
一方、Vカット法は、Vカットを入れる際にプリント配線母板に無理な力がかからないので、反りのない実装用基板が得られるという利点がある。しかしながら、従来のVカット法は、その性質から、専らその外形が矩形であるプリント回路板にのみ適用されており、曲線を有する異形のプリント回路板に適用された例は、従来にはない。
【0014】
さらに、Vカットを形成するためには、通常、基準となる直線が必要となる。しかしながら、加工前のプリント配線母板の外周は、通常、完全な直線にはなっていない。そのため、加工前のプリント配線母板に対してVカットを形成するためには、予め基準となる直線を形成するためのプリント配線母板の外形加工を別個に行う必要があった。
【0015】
本発明が解決しようとする課題は、極めて複雑な形状を有する異形のプリント回路板であっても適用することができる実装用基板及びその製造方法、並びにプリント配線母板加工用金型を提供することにある。
【0016】
また、本発明が解決しようとする課題は、反りがなく、プリント回路板の取り外しが容易であり、自動実装やハンダ付けの際にプリント回路板が脱落することのない実装用基板及びその製造方法、並びにプリント配線母板加工用金型を提供することにある。
【0017】
さらに、本発明が解決しようとする他の課題は、上述したような優れた特性を備えた実装用基板を、相対的に少ない工数で製造することが可能な実装用基板の製造方法及びプリント配線母板加工用金型を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る実装用基板は、プリント配線母板から不要部分を順次打ち抜くことによって形成され、その両端に第1直線部及び第2直線部を有し、かつ前記第1直線部及び第2直線部がそれぞれ互いに一直線上に並ぶように配置された1又は2以上のプリント回路板部と、その一端が前記第1直線部を介して前記各プリント回路板部と一体化し、かつその他端に、前記プリント配線母板の搬送方向に対して平行な1又は2以上の縦スリット素片を、これらが互いに連通するように順次打ち抜くことによって形成される連続した第3直線部を有する第1枠部と、その一端が前記第2直線部を介して前記各プリント回路板部と一体化している第2枠部と、前記第1直線部上又はその近傍であって前記第1直線部と平行な線上に沿って形成された第1Vカットと、前記第2直線部上又はその近傍であって前記第2直線部と平行な線上に沿って形成された第2Vカットとを備えていることを要旨とする。
【0019】
また、本発明に係る実装用基板の製造方法は、プリント配線母板から不要部分を順次打ち抜くことによって、その両端に第1直線部及び第2直線部を有し、かつ前記第1直線部及び第2直線部がそれぞれ互いに一直線上に並ぶように配置された1又は2以上のプリント回路板部と、その一端が前記第1直線部を介して前記各プリント回路板部と一体化している第1枠部と、その一端が前記第2直線部を介して前記各プリント回路板部と一体化している第2枠部とを備えた枠部・回路板結合体を作製する打抜工程と、前記第1枠部の側端に、前記プリント配線母板の搬送方向に対して平行な1又は2以上の縦スリット素片を、これらが互いに連通するように順次形成することによって、連続した縦スリットを形成する縦スリット形成工程と、前記第1直線部上又はその近傍であって前記第1直線部と平行な線上に沿って、前記枠部・回路板結合体に第1Vカットを形成する第1Vカット形成工程と、前記第2直線部上又はその近傍であって前記第2直線部と平行な線上に沿って、前記枠部・回路板結合体に第2Vカットを形成する第2Vカット形成工程とを備えていることを要旨とする。
【0020】
さらに、本発明に係るプリント配線母板加工用金型は、プリント配線母板から不要部分を順次打ち抜くことによって、その両端に第1直線部及び第2直線部を有し、かつ前記第1直線部及び第2直線部がそれぞれ互いに一直線上に並ぶように配置された1又は2以上のプリント回路板部と、その一端が前記第1直線部を介して前記各プリント回路板部と一体化している第1枠部と、その一端が前記第2直線部を介して前記各プリント回路板部と一体化している第2枠部とを備えた枠部・回路板結合体を作製する打抜手段と、前記不要部分を打ち抜くと同時に、前記第1枠部の側端に、前記プリント配線母板の搬送方向に対して平行な1又は2以上の縦スリット素片を、これらが互いに連通するように順次形成することによって、連続した縦スリットを形成する縦スリット形成手段とを備えていることを要旨とする。
【0021】
プリント配線母板から不要部分を打ち抜くと、プリント回路板部と第1枠部及び第2枠部が一体化した枠部・回路板結合体が得られる。また、不要部分を打ち抜くと同時に、枠部・回路板接合体の一方の側端に、所定の長さ及び配置を有する縦スリット素片を打ち抜くと、順次打ち抜かれる縦スリット素片が互いに連通して1本の連続した縦スリットとなり、第1枠部の側端には、第3直線部が形成される。さらに、第3直線部を基準として第1Vカット及び第2Vカットを形成すれば、本発明に係る実装用基板を極めて容易に製造することができる。
【0022】
このようにして得られた実装用基板は、プリント回路板部と第1枠部及び第2枠部が、それぞれ、第1直線部及び第2直線部を介して一体化しているので、プリント回路板部の形状が極めて複雑である場合であっても、自動実装の際に脱落事故が起こることはない。また、不要部分が打ち抜かれているので、反りがなく、自動実装を円滑に行うことができる。さらに、自動実装終了後は、Vカットに沿って破断させるだけで個々のプリント回路板に分離できるので、取り外しの際にプリント回路板が破損するおそれもない。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。図1(a)及び図1(b)に、それぞれ、本発明の一実施の形態に係る実装用基板の平面図及びそのA−A’線断面図を示す。なお、図1(b)においては、Vカットの状態を明確にするために、実装用基板の厚さ方向の寸法を実際の寸法より拡大して描いてある。
【0024】
図1において、実装用基板10は、プリント回路板部12、12…と、第1枠部14と、第2枠部16と、第1Vカット18aと、第2Vカット18bと、第3Vカット18cとを備えている。
【0025】
各プリント回路板部12、12…は、左右対称の形状を有する第1プリント回路板12a及び第2プリント回路板12bが共有直線部12cを介して一体化したものからなる。また、各プリント回路板部12、12…は、その両端に、それぞれ、第1直線部12d及び第2直線部12eを有している。さらに、各プリント回路板部12、12…は、必要に応じて、部品穴12f、12f…が形成されている。
【0026】
各プリント回路板部12、12…は、プリント配線母板(加工前の基板)から、不要部分を打ち抜くことによって形成される。各プリント回路板部12、12…は、すべての不要部分を同時に打ち抜くことによって形成することもできる。しかしながら、不要部分を同時に打ち抜く場合には、金型費用が高くなり、金型寿命も短くなる。従って、不要部分は、プリント配線母板を搬送しながら、各プリント回路板部12、12…の間にある不要部分を1個づつ、あるいは、相対的に少数個ずつ、順次打ち抜くことによって形成するのが好ましい。
【0027】
また、各プリント回路板部12、12…は、第1直線部12d及び第2直線部12eがそれぞれ一直線上に並ぶように配置されている。従って、各プリント回路板部12、12…は、図1に示すように、必ずしも同一形状を有している必要はなく、第1直線部12d及び第2直線部12eがそれぞれ一直線上に並んでいる限り、異なる形状を有していても良い。また、第1直線部12dと第2直線部12eとは、必ずしも、互いに平行になっている必要はないが、第1Vカット18a及び第2Vカット18bの形成を容易化するためには、両者は、互いに平行になっているのが好ましい。
【0028】
さらに、各プリント回路板部12、12…は、共有直線部12cが一直線上に並ぶように配置されている。この場合、共有直線部12cは、第1直線部12dあるいは第2直線部12eと必ずしも平行になっている必要はないが、第3Vカット18cの形成を容易化するためには、共有直線部12cは、第1直線部12d及び/又は第2直線部12eと平行になっているのが好ましい。
【0029】
なお、各プリント回路板部12、12…のその他の部分の形状は、特に限定されるものではない。すなわち、プリント回路板部12、12…は、矩形の単純形状を有するものであっても良く、あるいは、図1に示すように、多数の曲線及び/又は凹凸を備えた複雑形状を有する異形ものであっても良い。特に、本発明は、プリント回路板が極めて複雑な形状を有する場合に有効である。
【0030】
また、図1に示す例においては、各プリント回路板部12、12…は、第1プリント回路板12a及び第2プリント回路板12bが共有直線部12cを介して一体化したものになっているが、各プリント回路板部12、12…は、単一のプリント回路板を含むものであっても良い。あるいは、3個以上のプリント回路板が、1又は2以上の共有直線部を介して一体化し、かつ1又は2以上の共有直線部が、それぞれ一直線上に並ぶように配置されたものであっても良い。
【0031】
第1枠部14は、その一端において、第1直線部12dを介して、各プリント回路板部12、12…と一体化している。また、第1枠部14は、その他端に第3直線部14aを有している。
【0032】
第3直線部14aは、自動実装の際、及び第1〜第3Vカット18a〜18cを形成する際の基準となる直線である。この第3直線部14aは、プリント配線母板の搬送方向に対して平行な1又は2以上の縦スリット素片を、これらが互いに連通するように順次打ち抜き、これによってプリント配線母板に連続した縦スリットを形成することにより得られたものである。この点については後述する。
【0033】
なお、第3直線部14aと、第1直線部12d、第2直線部12e及び/又は共有直線部12cは、互いに平行になっている必要はないが、第1〜第3Vカット18a〜18cの形成を容易化するためには、第3直線部14aは、第1直線部12d、第2直線部12e及び共有直線部12cと互いに平行になっているのが好ましい。
【0034】
また、第1枠部14には、複数個の打抜用基準穴14b、14b…と、複数個の実装用基準穴14c、14c…と、複数個の横スリット14d、14d…が設けられている。
【0035】
打抜用基準穴14b、14b…は、プリント配線母板から不要部分を打ち抜く際の基準となるものである。図1に例示する実装用基板10は、後述するように、不要部分を1個ずつ逐次打ち抜くことによって得られるものであるため、打抜用基準穴14b、14b…は、不要部分(打抜領域)毎に設けられているが、不要部分を複数個ずつ打ち抜く場合には、必要な箇所にのみ形成されていればよい。
【0036】
また、実装用基準穴14c、14c…は、完成した実装用基板10上に自装機を用いて電子部品を自動実装する際の基準となるものである。実装用基準穴14c、14c…は、第3直線部14aと平行な直線上に配置されている。自動実装においては、通常、実装用基板10の先頭にある実装用基準穴14c(図1(a)中、左上端の実装用基準穴14c)を主基準穴として用い、それ以外のいずれか1つの実装用基準穴14cをサブ基準穴として用いる。
【0037】
従って、通常は、主基準穴とサブ基準穴の2つの実装用基準穴があれば足りる。しかしながら、図1(a)に示すように、多数の実装用基準穴14c、14c…を形成すると、サブ基準穴の位置を自由に選ぶことができるという利点がある。一般に、主基準穴とサブ基準穴の距離が長くなるほど、高い実装精度が得られる。
【0038】
横スリット14d、14d…は、第3直線部14aに対して直角であり、第3直線部14aの外周に連通し、かつ他の部分に連通しないように形成されている。実装用基板10を自動実装するためには、実装用基板10の搬送方向に対して形成された少なくとも1つの完全な直線と、これに直交する完全又は部分的な直線が必要となるが、図1に例示する実装用基板10においては、第3直線部14aが「1つの完全な直線」となり、実装用基板10の左上端に形成された第4直線部14eが「完全な直線に直交する部分的な直線」になる。
【0039】
本実施の形態において、横スリット14d、14d…は、主として、この第4直線部14eを極めて簡便に形成するために用いられる。この点については、後述する。また、横スリット14d、14d…は、プリント回路板部12、12…の形状によっては、実装用基板10の反りを低減させる機能もある。なお、実装用基板10に発生する反りが本質的に小さい場合、あるいは、第4直線部14eを後述する方法以外の方法で形成する場合には、横スリット14d、14d…は、必ずしも必要ではない。
【0040】
なお、第4直線部14eの長さは、特に限定されるものではなく、自動実装が可能な長さであればよい。自装機の型式にもよるが、通常は、角部から8〜10mmの位置に、実装用基板10の位置を検出するセンサが設置されているので、第4直線部14eの長さは、8〜10mm程度あればよい。
【0041】
第2枠部16は、その一端において、第2直線部12eを介して、各プリント回路板部12、12…と一体化している。また、第2枠部16は、その他端に第3直線部14aと平行な第5直線部16aを有している。また、第2枠部16には、複数個の打抜用基準穴16b、16b…と、複数個の横スリット16d、16d…が設けられている。さらに、第2枠部16の先端には、第5直線部16aに直交している第6直線部16eが形成されている。
【0042】
第5直線部16a及び第6直線部16eは、それぞれ、第1枠部14の第3直線部14a及び第4直線部14eと同様な方法により形成されたものからなる。また、打抜用基準穴16b、16b…及び横スリット16d、16d…は、第1枠部14に形成された打抜用基準穴14b、14b…及び横スリット16d、16d…と同一の方法により形成され、かつ同一の機能を有するものである。
【0043】
なお、実装用基板10を自装機にかけるためには、少なくとも1つの角部が直角であればよいので、第5直線部16a及び第6直線部16eは、必ずしも必要でなない。また、図1に示す例においては、第1枠部14と第2枠部16が、残枠15によって一体化しているが、残枠15は、必ずしも必要なものではなく、第1枠部14と第2枠部16とが完全に分離していても良い。
【0044】
さらに、第2枠部16には、実装用基準穴を必ずしも設ける必要はないが、第2枠部16に実装用基準穴を設けても良い。第2枠部16に実装用基準穴を設けると、まず第1枠部14に設けられた実装用基準穴14c、14c…を用いて実装用基板10の片側に電子部品を自動実装した後、実装用基板10を180°反転させ、第2枠部16に設けられた実装用基準穴を用いて、実装用基板10の他の片側に電子部品を自動実装することができる。
【0045】
実装用基板10には、一直線上に並んだ第1直線部12d上、又はその近傍であって第1直線部12dと平行な線上に沿って、第1Vカット18aが形成されている。同様に、一直線上に並んだ第2直線部12e上、又はその近傍であって第2直線部12eと平行な線上に沿って、第2Vカット18bが形成されている。さらに、一直線上に並んだ共有直線部12c上、又はその近傍であって共有直線部12cと平行な線上に沿って、第3Vカット18cが形成されている。
【0046】
ここで、「第1直線部の近傍」とは、プリント回路板部12、12…の品質に支障を来さない位置をいう。すなわち、第1Vカット18aは、第1直線部12dの真上に形成するのが最も好ましいが、プリント回路板部12、12…の外形寸法があまり重要でない場合には、プリント回路板部12、12…の表面に形成された印刷回路、及びその表面に実装された電子部品に影響を与えない範囲で、第1直線部12dから多少ずれていても良いことを意味する。「第2直線部の近傍」、「共有直線部の近傍」も同様である。
【0047】
なお、第1〜第3Vカット18a〜18cは、図1(b)に示すように、実装用基板10の両面から形成するのが最も好ましいが、第1〜第3Vカット18a〜18cの破断に支障がない限り、片面にのみ形成しても良い。
【0048】
また、第1〜第3Vカット18a〜18cは、第1枠部14の第3直線部14a(第2枠部16に第5直線部16aがさらに形成される場合には、第3直線部14a及び/又は第5直線部16a。以下、同じ)を基準として形成されるため、第3直線部14aに対して平行である方が好ましいが、第1直線部12d、第2直線部12e及び共有直線部12cの配置に応じて、第3直線部14aに対して、斜め方向に形成しても良い。
【0049】
次に、本実施の形態に係る実装用基板10の作用について説明する。本実施の形態に係る実装用基板10は、プリント回路板部12、12…と第1枠部14及び第2枠部16とが、それぞれ、第1直線部12d及び第2直線部12eを介して一体化しているので、プリント回路板部12、12…の形状が極めて複雑である場合であっても、自動実装の際に脱落事故が起こることはない。
【0050】
また、不要部分が打ち抜かれているので、反りが少なく、自動実装を円滑に行うことができる。さらに、自動実装終了後は、第1Vカット18a及び第2Vカット18bに沿って破断させるだけでプリント回路板部12に分離できるので、取り外しの際にプリント回路板部12が破損するおそれもない。
【0051】
また、プリント回路板部12が、共有直線部12cを介して第1プリント回路板12a及び第2プリント回路板12bが一体化したものである場合には、第3Vカット18cに沿って破断させるだけで、容易に第1プリント回路板12a及び第2プリント回路板12bに分離することができる。
【0052】
また、第1枠部14及び/又は第2枠部16に、横スリット14d、14d…及び/又は横スリット16d、16d…が形成されている場合には、実装用基板10の反りをさらに低減できると同時に、自動実装の際の基準となる辺を容易に形成することができる。さらに、少なくとも第1枠部14に、一直線上に並んだ複数個の実装用基準穴14c、14c…が形成されている場合には、自装機の仕様に応じて、任意のサブ基準穴を選択することができる。
【0053】
次に、本発明に係るプリント配線母板加工用金型について説明する。図2及び図3に、本発明の第1の実施の形態に係るプリント配線母板加工用金型を示す。図2及び図3において、プリント配線母板加工用金型20は、下型22と、上型30とを備えている。
【0054】
下型22は、図2に示すように、下型ベース板24と、下型刃物26とを備えている。下型ベース板24と下型刃物26とは、下型ノックピン(図示せず)によって位置決めされ、締付用ボルト(図示せず)で締結されている。
【0055】
下型刃物26のほぼ中央には、上パンチ誘導穴26aが設けられている。また、上パンチ誘導穴26aの左側には、搬送方向に対して平行に、かつ1直線上に並んだ2つの第1スリットピン誘導穴26b、26dが設けられている。同様に、上パンチ誘導穴26aの右側には、搬送方向に対して平行に、かつ1直線上に並んだ2つの第1スリットピン誘導穴26c、26eが設けられている。
【0056】
第1スリットピン誘導穴26bと第1スリットピン誘導穴26dの間、及び第1スリットピン誘導穴26cと第1スリットピン誘導穴26eの間には、それぞれ、搬送方向に対して直角であり、かつ1直線上に並んだ2つの第2スリットピン誘導穴26f、26gが設けられている。
【0057】
下型刃物26には、上パンチ誘導穴26aと第1スリットピン26bの間に実装用基準穴ピン誘導穴26hが設けられ、また、所定の位置に複数個の部品穴ピン誘導穴26i、26i…が設けられている。さらに、上パンチ誘導穴26aの両側には、ガイドピン26j、26jが立設されている。また、下型刃物26の四隅には、ガイドポスト誘導穴26k〜26nが設けられている。
【0058】
上パンチ誘導穴26a、第1スリットピン誘導穴26b〜26e、第2スリットピン誘導穴26f、26g、実装用基準穴ピン誘導穴26h、部品穴ピン誘導穴26i及びガイドポスト誘導穴26k〜26nは、それぞれ、上型30に立設された上パンチ38a、第1スリットピン38b〜38e、第2スリットピン38f、38g、実装用基準穴ピン38h、部品穴ピン38i、38i…及びガイドポスト38k〜38nを誘導するためのものであり、それぞれ、これらに対応する位置に設けられている。
【0059】
また、ガイドピン26j、26jは、これをプリント配線母板に形成された打抜用基準穴14b、16bに挿入し、プリント配線母板の位置決めを行うためのものであり、上型30に設けられたガイドピン誘導穴38jに対応する位置に設けられている。
【0060】
下型刃物26に形成された、上パンチ誘導穴26a、第1スリットピン誘導穴26b〜26e、第2スリットピン誘導穴26f、26g、及び実装用基準穴ピン誘導穴26hは、それぞれ、切りカスを排出しやすくするために、途中から穴の口径が大きくなっている。
【0061】
また、下型ベース板24には、上パンチ誘導穴26a、第1スリットピン誘導穴26b〜26e、第2スリットピン誘導穴26f、26g、及び実装用基準穴ピン誘導穴26hに対応する位置に、それぞれ、それらより口径の大きい切りカス排出口24a、24a…が設けられており、下型刃物26から落下した切りカスを、切りカス排出口24a、24a…を介して下型22の下部に排出するようになっている。
【0062】
上型30は、上型ベース板32と、ホルダ34a、34bと、上型シェダー36と、上パンチ38aと、第1スリットピン38b〜38eと、第2スリットピン38f、38gと、実装用基準穴ピン38hと、部品穴ピン38iと、ガイドピン誘導穴38jとを備えている。
【0063】
下型ベース板32及びホルダ34a、34bは、上型ノックピン(図示せず)によって位置決めされ、上型締結ボルト(図示せず)により固定されている。また、ホルダ34bの四隅には、ガイドポスト38k〜38nが立設され、ガイドポスト38k〜38nは、上型シェダー36の四隅に設けられた穴に遊挿されている。
【0064】
上型シェダー36は、ホルダ34bの上から挿入され、かつホルダ34a、34b内を上下動可能なスライドボルト40、40…によって下方向の移動が規制され、また、ホルダ34bと上型シェダー36の間に挿入された弾性部材(例えば、ウレタンゴム等)42、42…によって下方向に付勢されている。
【0065】
上パンチ38a、第1スリットピン38b〜38e、第2スリットピン38f、38g、実装用基準穴ピン38h、及び部品穴ピン38iは、いずれも、ホルダ34a、34bによって固定されている。これらのピンの先端は、無負荷状態においては、上型シェダー36の下面とほぼ同一か、あるいは上型シェダー36の下面より中にわずかに潜った状態になっている。
【0066】
また、これらのピンの鉛直方向の長さは、プレスをする際に、上型シェダー36が下型刃物26で押圧され、上型シェダー36がガイドポスト38k〜38nの側壁に沿って上方にスライドするに伴い、プリント配線母板を打ち抜くに十分な長さだけ下型シェダー36の下面から突き出るような長さになっている。
【0067】
ここで、上パンチ38a及びこれに対応する上パンチ誘導穴26aは、プリント配線母板から不要部分を順次打ち抜くことによって、その両端に第1直線部及び第2直線部を有し、かつ第1直線部及び第2直線部がそれぞれ互いに一直線上に並ぶように配置されたプリント回路板部と、その一端が第1直線部を介してプリント回路板部と一体化している第1枠部と、その一端が第2直線部を介してプリント回路板部と一体化している第2枠部とを備えた枠部・回路板部結合体を打ち抜くための部分(打抜手段)である。
【0068】
従って、上パンチ38a及び上パンチ誘導穴26aの形状は、特に限定されるものではなく、プリント回路板部の形状に応じて最適な形状を選択すればよい。また、図2及び図3に示すプリント配線母板加工用金型20は、1回のプレス毎に1個の不要部分を打ち抜くためのものであるため、上パンチ38a及び上パンチ誘導穴26aは、それぞれ、1個ずつ設けられているが、上パンチを複数個設け、1回のプレスで複数個の不要部分を打ち抜くようにしても良い。
【0069】
また、第1スリットピン38b〜38e及びこれに対応する第1スリットピン誘導穴26b〜26eは、上パンチ38a及び下パンチ誘導穴26aによって不要部分を打ち抜くと同時に、第1枠部の側端に、プリント配線母板の搬送方向に対して平行な1又は2以上の縦スリット素片を、これらが互いに連通するように順次形成することによって、連続した縦スリットを形成するための部分(縦スリット形成手段)である。
【0070】
また、第2スリットピン38f、38g及びこれに対応する第2スリットピン誘導穴26f、26gは、不要部分を打ち抜くと同時に、縦スリットに対して直角であり、かつ縦スリットに連通する1又は2以上の横スリットを形成するための部分(横スリット形成手段)である。
【0071】
図2及び図3に示すプリント配線母板加工用金型20において、上パンチ38aの両側に設けられた第1スリットピン38b及び38cの断面形状の内、プリント配線母板の搬送方向の長さは、1回のプレス当たりのプリント配線母板の搬送距離より長い長さを有している。従って、k回目のプレスでk番目の縦スリット素片を形成した後、(k+1)回目のプレスで(k+1)番目の縦スリット素片を形成すると、これらが連通して1本の連続した縦スリットとなる。
【0072】
一方、プリント配線母板の搬送方向に対して下流側に設けられた第1スリットピン38d及び38eは、1回目のプレスにおいて第1スリットピン38b、38cで形成された1番目の縦スリット素片と、第2スリットピン38f及び38gで形成された1番目の横スリットとの間を打ち抜き、1番目の横スリットと1番目の縦スリット素片とを連通させるためのものである。従って、第1スリットピン38d及び38eは、このような機能を奏する位置に配置され、かつのような機能を奏する長さを有している。
【0073】
また、第2スリットピン38f、38gの搬送方向に対して直角方向の長さは、第1スリットピン38b〜38eによって形成される縦スリットに連通させるのに十分な長さを有する横スリットであって、自動実装の際の基準となりうる長さを有するものを形成可能な長さを有している。上述したように、通常は、8〜10mm程度の第4直線部14eが形成可能な長さであればよい。
【0074】
なお、実装用基準穴ピン38h及びこれに対応する実装用基準穴ピン誘導穴26hの位置は、特に限定されるものではないが、一般に、第1スリットピン38b〜38eにより形成される縦スリット(第3直線部14a)からの距離と、第2スリットピン38fにより形成される最初の横スリット(第4直線部14e)からの距離が、ほぼ等しくなるような距離(通常は、5mm程度)に配置される。
【0075】
また、部品穴ピン38i、38i…及びこれに対応する部品穴ピン誘導穴26i、26i…は、プリント回路板部に形成される部品穴の数及び位置に応じて、必要な数だけ必要な位置に配置される。さらに、ガイドピン26j、26j及びこれに対応するガイドピン誘導穴38j、38jの位置は、特に限定されるものではないが、通常は、上パンチ38aの側方に設けられる。
【0076】
次に、図2及び図3に示すプリント配線母板加工用金型20の一般的動作について説明する。まず、プリント配線母板加工用金型20の下型22にプリント配線母板を載せ、上型30を下降させると、下型刃物26の上面によって上型シェダー36が押圧される。そのため、上型シェダー36が弾性部材42の付勢力に抗して、ガイドポスト38k〜38nの側壁に沿って上方にスライドする。
【0077】
上型シェダー36が上方にスライドするに伴い、上型シェダー36の下面から、上パンチ38、第1スリットピン38b〜38e、第2スリットピン38f、38g、実装用基準穴ピン38h、及び部品穴ピン38i、38i…が突出す。その結果、プリント配線母板には、所定の形状を有する穴が打ち抜かれる。また、切りカスは、下型ベース板24の切りカス排出口24a、24a…を通って下方に排出される。打ち抜き終了後、上型30を上昇させると、弾性部材42の付勢力によって上型シェダー36が下方に押圧され、上型シェダー36が元の位置に復元する。
【0078】
次に、図2及び図3に示すプリント配線母板加工用金型20を用いた実装用基板10の製造方法の詳細について説明する。図4に、本実施の形態に係る製造方法の工程図を示す。
【0079】
まず、プリント配線母板10aに、プリント配線母板加工用金型20のガイドピン26j及び26jに対応する位置に、それぞれ、打抜用基準穴14b、14b、…14bn+1、及び打抜用基準穴16b、16b、…16bn+1をNC等により形成する。
【0080】
次いで、1番目の打抜用基準穴14b、16bにガイドピン26j、26jを挿入し、1回目のプレスを行うと、図4(a)の実線に示すように、プリント配線母板10aの中央には、上パンチ38a及び部品穴ピン38i、38i…によって、それぞれ、1番目の不要部分12g、及び1番目の部品穴12f、12f…が打ち抜かれる。
【0081】
また、プリント配線母板10aの左右には、それぞれ、第1スリットピン38b〜38cによって、1番目の縦スリット素片48b〜48eが打ち抜かれる。また、縦スリット素片48bと48dの間、及び縦スリット素片48cと48eの間には、それぞれ、第2スリットピン38f及び38gによって、それぞれ、1番目の横スリット14d及び16dが打ち抜かれる。さらに、縦スリット素片48bの右側方であって、横スリット14dの下方には、実装用基準穴ピン38hによって、1番目の実装用基準穴14cが打ち抜かれる。
【0082】
次に、プリント配線母板10aを所定の送り幅だけ搬送し、2番目の打抜用基準穴14b、16bにガイドピン26j、26jを挿入し、2回目のプレスを行う。これにより、図4(a)のハッチング領域が新たに打ち抜かれる。すなわち、プリント配線母板10aには、2番目の不要部分12g、2番目の部品穴12f、12f…、2番目の縦スリット素片48b〜48e、2番目の横スリット14d、16d、及び2番目の実装用基準穴14cが形成される。
【0083】
その結果、1番目の不要部分12gと2番目の不要部分12gの間に、1番目のプリント回路板部12が形成される。また、本実施の形態においては、第1スリットピン38b、38cの搬送方向の長さがプリント配線母板10aの搬送距離より長くなっているので、1回目のプレスによって形成された1番目の縦スリット素片48b、48cと、2回目のプレスによって形成された2番目の縦スリット素片48b、48cとがそれぞれ連通し、1本の連続した縦スリット48、48となる。
【0084】
また、1回目のプレスによって形成された1番目の縦スリット素片48b及び48cは、2回目のプレスにおいて、第1スリットピン38d、38eにより搬送方向に対して下流側に延長され、1回目のプレスによって形成された横スリット14d及び16dにそれぞれ連通する。
【0085】
以下、同様の手順をn回繰り返すと、図4(b)の実線に示すように、プリント配線母板10aには、(n−1)個のプリント回路板部12、12…、12n−1と、n個の実装用基準穴14c、14c…、14cと、左右両側にn個の横スリット14d、14d…、14d及び16d、16d…、16dが形成される。また、プリント配線母板10aの左右両側には、1本の連続した縦スリット48が形成される。
【0086】
さらに、(n+1)番目の打抜用基準穴14bn+1、16bn+1を基準として、(n+1)回目のプレスを行うと、図4(b)の破線に示すように、(n+1)番目の不要部分12gn+1が新たに打ち抜かれ、n番目のプリント回路板部12が現れる。また、これと同時に、(n+1)番目の縦スリット素片48bn+1、48cn+1、及び(n+1)番目の横スリット14dn+1、16dn+1が新たに形成される。
【0087】
最後に、1番目の横スリット14d、16dに沿って、及びn番目のプリント回路板部12下方の任意の場所において、それぞれ、搬送方向とほぼ直角方向にプリント配線母板10aを切断し、さらに、所定の位置に第1Vカット、第2Vカット及び第3Vカットを形成すれば、図1に示す実装用基板10が得られる。
【0088】
なお、最後に行われるプリント配線母板10aの切断方法は、特に限定されるものではなく、外形切断専用金型を用いた切断法、汎用のシャーリング法、ミシン目加工法等、種々の方法を用いることができる。また、第1Vカット、第2Vカット及び第3Vカットの形成方法も、特に限定されるものではなく、種々の方法を用いることができる。
【0089】
次に、本発明の第2の実施の形態に係るプリント配線母板加工用金型について説明する。本実施の形態に係るプリント配線母板加工用金型は、図示はしないが、(1)第1スリットピン38b及び38cの搬送方向の長さが、プリント配線母板の搬送距離より短くなっており、かつ(2)k番目のプレスにおいて第1スリットピン38b及び38cにより形成されるk番目の縦スリット素片48b及び48cと、(k+1)番目のプレスにおいて第1スリットピン38b及び38cにより形成される(k+1)番目の縦スリット素片48bk+1及び48ck+1との間が、(k+2)番目のプレスにおいて第1スリットピン38d及び38eによって打ち抜かれるように、第1スリットピン38d及び38eの位置及び長さが定められている。その他の点については、第1の実施の形態に係るプリント配線母板加工用金型20と同一であるので説明を省略する。
【0090】
次に、本発明の第2の実施の形態に係るプリント配線母板加工用金型を用いた実装用基板の製造方法について説明する。図5に、本実施の形態に係る製造方法の工程図を示す。まず、第1の実施の形態と同様に、プリント配線母板10aに、NC等を用いて、(n+1)個の打抜用基準穴14b、14b…、14bn+1、及び(n+1)個の打抜用基準穴16b、16b…、16bn+1を形成する。
【0091】
次に、1番目の打抜用基準穴14b、16bを基準として、1回目のプレスを行うと、図5(a)の実線に示すように、1番目の不要部分12g、部品穴12f、12f…、縦スリット素片48b〜48e、横スリット14d、16d、及び実装用基準穴14cが形成される。
【0092】
次に、プリント配線母板10aを所定の距離だけ搬送し、2番目の打抜用基準穴14b、16bを基準として、2回目のプレスを行うと、図5(a)の点線に示すように、2番目の不要部分12g、部品穴12f、12f…、縦スリット素片48b〜48e、横スリット14d、16d、及び実装用基準穴14cが形成される。
【0093】
ここで、本実施の形態において、第1スリットピン38b及び38cの搬送方向の長さは、プリント配線母板10aの搬送距離より短くなっているが、1回目のプレスで形成された縦スリット素片48b(又は、48c)と、2回目のプレスで形成された横スリット14d(又は、16d)とが連通するように、その搬送方向の長さが定められている。
【0094】
また、第1スリットピン38d及び38eの搬送方向の長さは、2回目のプレスにおいて、1回目のプレスで形成された縦スリット素片48b(又は、48c)を搬送方向に対して下流側に延長させ、1回目のプレスで形成された横スリット14d(又は、16d)に連通させるような長さになっている。換言すれば、k番目の縦スリット素片48b(又は、48c)と、(k+1)番目の縦スリット素片48bk+1(又は、48ck+1)の間を打ち抜くことができるような長さになっている。
【0095】
そのため、2回目のプレスが終了した時点で、1番目の横スリット14d、16dと、2番目の横スリット14d、16dの間が、1本の連続した縦スリット48、48により連通する。
【0096】
以下、同様にして、n回目のプレスを行うと、図5(b)の実線に示すように、n番目の不要部分12gが打ち抜かれることによって、(n−1)番目のプリント回路板部12n−1が現れる。また、連続した縦スリット48、48と、孤立したn番目の縦スリット素片48b、48cが形成される。
【0097】
さらに、(n+1)回目のプレスを行うと、図5(b)の点線に示すように、(n+1)番目の不要部分12gn+1が打ち抜かれて、n番目のプリント回路板部12が現れると同時に、縦スリット48、48と、n番目の縦スリット素片48b、48cとの間が、第1スリットピン38d、38eにより打ち抜かれ、これらが1本に繋がった連続した縦スリット48、48となる。
【0098】
最後に、1番目の横スリット14d、16dに沿って、及び(n−1)番目のプリント回路板部12n−1下方の任意の場所において、それぞれ、搬送方向とほぼ直角方向にプリント配線母板10aを切断し、さらに、所定の位置に第1Vカット、第2Vカット及び第3Vカットを形成すれば、図1に示す実装用基板10が得られる。
【0099】
なお、(n−1)番目のプリント回路板部12n−1の下方で切断するのは、(n+1)番目の縦スリット素片48bn+1、48cn+1が縦スリット48、48に連通していないためである。従って、後加工によって縦スリット素片48bn+1、48cn+1と縦スリット48、48とを連通させる場合には、n番目のプリント回路板部12の下方で搬送方向と直角方向に切断しても良い。
【0100】
次に、本発明の第3の実施の形態に係るプリント配線母板加工用金型について説明する。本実施の形態に係るプリント配線母板加工用金型は、横スリットを形成するための第1スリットピン38f、38g及び、横スリットと縦スリットの先端とを連通させるための第1スリットピン38d、38eを備えていない点に特徴がある。その他の点については、第1の実施の形態に係るプリント配線母板加工用金型20と同様である。なお、第1スリットピン38b、38cの位置は、プリント回路板部の形状、材料歩留まり等を考慮して、最適な位置を選択するのが好ましい。
【0101】
次に、本発明の第3の実施の形態に係るプリント配線母板加工用金型を用いた実装用基板の製造方法について説明する。図6に、本実施の形態に係る製造方法の工程図を示す。まず、第1の実施の形態と同様に、プリント配線母板10aに、NC等を用いて、(n+1)個の打抜用基準穴14b、14b…、14bn+1、及び(n+1)個の打抜用基準穴16b、16b…、16bn+1を形成する。
【0102】
また、プリント配線母板10aの左右上端には、予め、NC加工等により、一対の長穴50、50を形成する。この長穴は、実装用基板10を自動実装する際の基準となる第4直線部14e、及び第6直線部16eとなる部分であり、プリント配線母板10aの搬送方向に対して直角方向に形成されている。
【0103】
次に、1番目の打抜用基準穴14b、16bを基準として、1回目のプレスを行うと、図6(a)の点線に示すように、1番目の不要部分12g、部品穴12f、12f…、縦スリット素片48b、48c、及び実装用基準穴14cが形成される。
【0104】
本実施の形態においては、1番目の縦スリット素片48b、48cの先端がプリント配線母板10aに予め形成された長穴50、50に連通するように、第1スリットピン38b、38cの位置が定められているので、1回目のプレスによって、縦スリット素片48b、48cの先端がプリント配線母板10aに予め形成された長穴50、50に連通する。
【0105】
次に、2番目の打抜用基準穴14b、16bを基準として、2回目のプレスを行うと、図6(b)の点線に示すように、2番目の不要部分12g、部品穴12f、12f…、縦スリット素片48b、48c、及び実装用基準穴14cが形成される。
【0106】
本実施の形態においては、第1スリットピン38b、38cの搬送方向の長さは、プリント配線母板10aの搬送距離より長くなっているので、1回目のプレスによって形成された縦スリット素片48b、48cと、2回目のプレスによって形成された縦スリット素片48b、48cとが連通し、連続した1本の縦スリット48、48となる。
【0107】
以下、同様にして、n回目のプレスを行うと、図6(c)の実線に示すように、n番目の不要部分12gが打ち抜かれることによって、(n−1)番目のプリント回路板部12n−1が得られる。また、n番目の実装用基準穴14cと、1本の連続した縦スリット48、48が形成される。
【0108】
さらに、(n+1)回目のプレスを行うと、図6(c)の点線に示すように、(n+1)番目の不要部分12gn+1が打ち抜かれて、n番目のプリント回路板部12が現れると同時に、既に形成されている縦スリット48、48と、(n+1)番目の縦スリット素片48bn+1、48cn+1とが連通し、連続した1本の縦スリット48、48となる。
【0109】
最後に、予め形成された長穴50、50に沿って、及びn番目のプリント回路板部12下方の任意の場所において、それぞれ、搬送方向とほぼ直角方向にプリント配線母板10aを切断し、さらに、所定の位置に第1Vカット、第2Vカット及び第3Vカットを形成すれば、図1に示す実装用基板10が得られる。
【0110】
次に、本発明に係るプリント配線母板加工用金型及び実装用基板の製造方法の作用について説明する。本発明に係るプリント配線母板加工用金型は、プリント配線母板から不要部分を順次打ち抜くための打抜手段を備えているので、プリント回路板部の形状が極めて複雑であっても、プリント配線母板に枠部・回路板結合体を容易に形成することができる。また、不要部分を順次打ち抜いているので、不要部分のすべてを同時に打ち抜く場合に比べて、金型製造コストを削減でき、金型寿命も長くなる。
【0111】
また、不要部分を打ち抜くと同時に、1又は2以上の縦スリット素片を順次形成し、これらを連通させることによって連続した縦スリットを形成する縦スリット形成手段を備えているので、プリント回路板部の形成と同時に、自動実装の際及びVカットを形成する際の基準となる少なくとも1本の完全な直線を容易に形成することができる。
【0112】
また、不要部分を打ち抜くと同時に、縦スリットに連通する横スリットを形成するための横スリット形成手段をさらに備えている場合には、自動実装の際の基準となるもう1つの直線を容易に形成することができる。
【0113】
さらに、不要部分を打ち抜くと同時に、実装用基準穴を形成する基準穴形成手段をさらに備えている場合には、搬送方向に対して一列に並んだ複数個の実装用基準穴を容易に形成することができる。そのため、任意の位置にある実装用基準穴を主基準穴及びサブ基準穴として用いることができる。
【00114】
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改変が可能である。
【0115】
例えば、上記実施の形態では、上パンチ36に対して右側に1個の実装用基準穴ピン38hを備えたプリント配線母板加工用金型について説明したが、実装用基準穴形成ピン38hは、上パンチ36の左右両側に設けても良い。あるいは、実装用基準穴は、打抜加工の前又は後に、NC等を用いて別個に設けても良い。
【0116】
また、上記実施の形態においては、不要部分を打ち抜くと同時に縦スリットを形成する実装用基板の製造方法について主に説明したが、不要部分の打ち抜きと、縦スリット素片の形成とを、別個の工程で行うようにしても良い。
【0117】
同様に、上記実施の形態においては、不要部分を打ち抜くと同時に縦スリットと連通する横スリットを形成し、あるいは、実装用基準穴を形成する実装用基板の製造方法について主に説明したが、不要部分の打ち抜きと、横スリットの形成及び/又は実装用基準穴の形成とを別個の工程で行うようにしても良い。
【0118】
【発明の効果】
本発明に係る実装用基板は、プリント回路板部と第1枠部及び第2枠部が、それぞれ、第1直線部及び第2直線部を介して一体化しているので、プリント回路板部の形状が極めて複雑である場合であっても、自動実装の際に脱落せず、反りがなく、かつ自動実装を円滑に行うことができるという効果がある。また、自動実装終了後にプリント回路板への分離が容易であり、その際にプリント回路板を破損するおそれがないという効果がある。
【0119】
また、本発明に係る実装用基板の製造方法は、不要部分を打ち抜くことによって枠部・回路板結合体を形成し、次いで縦スリット素片を順次形成し、これを連結させることにより連続した縦スリットを形成するので、自動実装の際の基準となる辺及びVカットを形成する際の基準となる辺を容易に形成できるという効果がある。
【0120】
さらに、本発明に係るプリント配線母板加工用金型は、不要部分を打ち抜くと同時に縦スリットを順次形成し、これを連結させることにより連続した縦スリットを形成する縦スリット形成手段を備えているので、プリント回路板部の形成と同時に、自動実装の際の基準となる辺及びVカットを形成する際の基準となる辺を容易に形成できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明の一実施の形態に係る実装用基板の平面図であり、図1(b)は、そのA−A’線断面図である。
【図2】図2(a)は、本発明の第1の実施の形態に係るプリント配線母板加工用金型の下型の平面図であり、図2(b)は、そのA−A’線断面図である。
【図3】図3(b)は、本発明の第1の実施の形態に係るプリント配線母板加工用金型の上型の底面図であり、図3(a)は、そのA−A’線断面図である。
【図4】図1及び図2に示すプリント配線母板加工用金型を用いた実装用基板の製造方法を示す工程図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るプリント配線母板加工用金型を用いた実装用基板の製造方法を示す工程図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係るプリント配線母板加工用金型を用いた実装用基板の製造方法を示す工程図である。
【符号の説明】
10a プリント配線母板
10 実装用基板
12 プリント回路板部
12a 第1直線部
12b 第2直線部
14 第1枠部
14a 第3直線部
14d 横スリット
16 第2枠部
16d 横スリット
18a 第1Vカット
18b 第2Vカット
18c 第3Vカット
20 プリント配線母板加工用金型
26a 上パンチ誘導穴(打抜手段)
26b〜26e 第1スリットピン誘導穴(縦スリット形成手段)
26f、26g 第2スリットピン誘導穴(横スリット形成手段)
26h 実装用基準穴ピン誘導穴(基準穴形成手段)
38a 上パンチ(打抜手段)
38b〜38e 第1スリットピン(縦スリット形成手段)
38f、38g 第2スリットピン(横スリット形成手段)
38h 実装用基準穴ピン(基準穴形成手段)
48 縦スリット
48b〜48e 縦スリット素片

Claims (11)

  1. プリント配線母板から不要部分を順次打ち抜くことによって形成され、その両端に第1直線部及び第2直線部を有し、かつ前記第1直線部及び第2直線部がそれぞれ互いに一直線上に並ぶように配置された1又は2以上のプリント回路板部と、
    その一端が前記第1直線部を介して前記各プリント回路板部と一体化し、かつその他端に、前記プリント配線母板の搬送方向に対して平行な1又は2以上縦スリット素片を、これらが互いに連通するように順次打ち抜くことによって形成される連続した第3直線部を有する第1枠部と、
    その一端が前記第2直線部を介して前記各プリント回路板部と一体化している第2枠部と、
    前記第1直線部上又はその近傍であって前記第1直線部と平行な線上に沿って形成された第1Vカットと、
    前記第2直線部上又はその近傍であって前記第2直線部と平行な線上に沿って形成された第2Vカットとを備えた実装用基板。
  2. 前記プリント回路板部は、2個以上のプリント回路板が1又は2以上の共有直線部を介して一体化し、かつ前記1又は2以上の共有直線部が、それぞれ一直線上に並ぶように配置されたものからなる請求項1に記載の実装用基板。
  3. 前記共有直線部上又はその近傍であって前記共有直線部と平行な直線上に沿って形成された第3Vカットをさらに備えた請求項2に記載の実装用基板。
  4. 前記第1枠部は、前記第3直線部に対して直角であり、かつ前記第3直線部に連通する横スリットをさらに備えている請求項1から3までのいずれかに記載の実装用基板。
  5. 前記第1枠部は、前記プリント回路板部に電子部品を自動実装する際に用いられる複数個の実装用基準穴を備えている請求項1から4までのいずれかに記載の実装用基板。
  6. プリント配線母板から不要部分を順次打ち抜くことによって、その両端に第1直線部及び第2直線部を有し、かつ前記第1直線部及び第2直線部がそれぞれ互いに一直線上に並ぶように配置された1又は2以上のプリント回路板部と、その一端が前記第1直線部を介して前記各プリント回路板部と一体化している第1枠部と、その一端が前記第2直線部を介して前記各プリント回路板部と一体化している第2枠部とを備えた枠部・回路板結合体を作製する打抜工程と、
    前記第1枠部の側端に、前記プリント配線母板の搬送方向に対して平行な1又は2以上の縦スリット素片を、これらが互いに連通するように順次形成することによって、連続した縦スリットを形成する縦スリット形成工程と、
    前記第1直線部上又はその近傍であって前記第1直線部と平行な線上に沿って、前記枠部・回路板結合体に第1Vカットを形成する第1Vカット形成工程と、
    前記第2直線部上又はその近傍であって前記第2直線部と平行な線上に沿って、前記枠部・回路板結合体に第2Vカットを形成する第2Vカット形成工程とを備えた実装用基板の製造方法。
  7. 前記縦スリットに対して直角であり、かつ前記縦スリットに連通する1又は2以上横スリットを形成する横スリット形成工程をさらに備えた請求項6に記載の実装用基板の製造方法。
  8. 前記第1枠部に、前記プリント回路板部に電子部品を自動実装する際に用いられる複数個の実装用基準穴を形成する実装用基準穴形成工程をさらに備えた請求項7又は8に記載の実装用基板の製造方法。
  9. プリント配線母板から不要部分を順次打ち抜くことによって、その両端に第1直線部及び第2直線部を有し、かつ前記第1直線部及び第2直線部がそれぞれ互いに一直線上に並ぶように配置された1又は2以上のプリント回路板部と、その一端が前記第1直線部を介して前記各プリント回路板部と一体化している第1枠部と、その一端が前記第2直線部を介して前記各プリント回路板部と一体化している第2枠部とを備えた枠部・回路板結合体を作製する打抜手段と、
    前記不要部分を打ち抜くと同時に、前記第1枠部の側端に、前記プリント配線母板の搬送方向に対して平行な1又は2以上の縦スリット素片を、これらが互いに連通するように順次形成することによって、連続した縦スリットを形成する縦スリット形成手段とを備えたプリント配線母板加工用金型。
  10. 前記不要部分を打ち抜くと同時に、前記縦スリットに対して直角であり、かつ前記縦スリットに連通する1又は2以上の横スリットを形成する横スリット形成手段をさらに備えた請求項9に記載のプリント配線母板加工用金型。
  11. 前記不要部分を打ち抜くと同時に、前記第1枠部に、前記プリント回路板部に電子部品を自動実装する際に用いられる1又は2以上の実装用基準穴を形成する実装用基準穴形成手段をさらに備えた請求項9又は10に記載のプリント配線母板加工用金型。
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CN113099611A (zh) * 2021-03-09 2021-07-09 奥士康科技股份有限公司 一种降低外形锣板2mm规则槽锣板行程的方法

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