JP3822227B1 - 母板加工用金型、加工板の製造方法、及び製品板の製造方法 - Google Patents

母板加工用金型、加工板の製造方法、及び製品板の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3822227B1
JP3822227B1 JP2006070798A JP2006070798A JP3822227B1 JP 3822227 B1 JP3822227 B1 JP 3822227B1 JP 2006070798 A JP2006070798 A JP 2006070798A JP 2006070798 A JP2006070798 A JP 2006070798A JP 3822227 B1 JP3822227 B1 JP 3822227B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
product
pushback
cutting
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006070798A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007250737A (ja
Inventor
克彦 岩本
Original Assignee
太平電子工業有限会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 太平電子工業有限会社 filed Critical 太平電子工業有限会社
Priority to JP2006070798A priority Critical patent/JP3822227B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3822227B1 publication Critical patent/JP3822227B1/ja
Publication of JP2007250737A publication Critical patent/JP2007250737A/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】プリント回路板の形状や大きさが変わる場合、あるいは、実装用基板の大きさが変わる場合であっても、金型全体を作り直す必要のない母板加工用金型、並びに、これを用いた加工板の製造方法及び製品板の製造方法を提供すること。
【解決手段】母板の搬送方向に沿って、プッシュバック部3、空打ち領域7及び外形切断部5がこの順で配置され、プッシュバック部3は、形状及び/又は配置が異なるプリント回路板をプッシュバックするためのものに交換可能であり、外形切断部5は、プッシュバック部3が横幅の狭い領域からプリント回路板のプッシュバックを行うものに交換された場合に、横幅の狭い実装用基板を得るための切断線上又はその近傍に、離散的に長穴及び小孔を形成する切断線形成手段を備え、切断線形成手段が外形切断部5に対して着脱自在になっている母板加工用金型1、並びに、これを用いた加工板の製造方法及び製品板の製造方法。
【選択図】図9

Description

本発明は、母板加工用金型、加工板の製造方法、及び製品板の製造方法に関し、さらに詳しくは、製品板(例えば、プリント回路板)がプッシュバック加工により枠部に仮止めされた加工板(例えば、実装用基板)を製造するための母板加工用金型、これを用いた加工板の製造方法、及び、このような加工板から得られる製品板の製造方法に関する。
近年、電子機器の小型化に伴い、電子機器に用いられるプリント回路板に対しても小型化、異形化の要求が増大している。一方、プリント回路板に電子部品を装着するためのチップマウンターや自動挿入機などの電子部品自動装着機(以下、これを「自装機」という。)は、搬送の関係から、ワークの大きさに上限と下限がある。また、自装機に使用するワークの外形は、実質的に長方形であること、すなわち、少なくとも一つの辺が直線で、これに直交する辺の少なくとも1つが直線を含むことが要求される。
そこで、小型、かつ異形のプリント回路板上に自装機を用いて電子部品を装着する場合には、まず、プリント配線母板に複数のプリント回路板を作り込み、Vカット法、プッシュバック法、ミシン目法等を用いて、プリント回路板がもとのプリント配線母板に仮止めされた状態とし、次いで、プリント配線母板の外形を自装機で搬送可能な大きさ、形状を有する基板(実装用基板)に切断する方法が用いられている。
この内、Vカット法は、プリント配線母板上に印刷されたプリント回路の境界線に沿ってV字形、U字型等の凹溝(Vカット)を入れ、プリント回路上に電子部品を実装した後、Vカットに沿って破断させる方法である。従って、Vカット法は、その外形が直線的であるプリント回路板に対してのみ適用可能である。
また、ミシン目法は、プリント回路板の境界線に沿って、多数の小孔をあけ、小孔に沿って破断させる方法である。ミシン目法は、破断後の境界線に凹凸が残るので、外形の寸法精度が要求されないプリント回路板に対してのみ適用可能である。
一方、プッシュバック法は、上型及び下型でプリント配線母板を狭持しながら、所定の形状を有する刃物を用いてプリント回路板を打ち抜き、次いで、打ち抜かれたプリント回路板を元の穴にはめ込む方法である。プッシュバック法は、外形の寸法精度が高く、かつ、プリント回路板の形状に制約はないので、特に、異形のプリント回路板に電子部品を自動装着する場合に有効な方法である。
プッシュバック法を用いたプリント配線母板の加工は、一般に、
(1) 電気回路が印刷されたプリント配線母板にプッシュバック用の基準穴を形成し、
(2) プッシュバック用金型を用いて、プリント回路板のプッシュバック加工、及び、必要に応じて部品穴等の穿孔を行い、
(3) 外形切断用金型を用いてプリント配線母板の外形を切断し、所定個数のプリント回路板を含む実装用基板を母板から切り出す、
ことにより行われている。
しかしながら、プッシュバック加工は、一般に、プリント配線母板に強いせん断力が作用するため、反りが発生しやすい。プッシュバック加工と外形切断は、従来、別個の金型を用いて行うのが一般的であったが、母板に対してプッシュバック加工のみを連続して行うと母板に大きな反りが発生し、外形切断が困難になるという問題があった。また、プッシュバック加工用の金型と外形切断用の金型が必要となり、高コスト化を招くという問題があった。さらに、製造された実装用基板に反りが発生し、あるいは、相対的に大きな残留応力があると、枠部からプリント回路板を取り外すのが困難になる。
そこでこの問題を解決するために、従来から種々の提案がなされている。
例えば、特許文献1には、プリント配線母板の搬送方向に対して上流側に配置され、前記プリント配線母板からプリント回路板を打ち抜き、打ち抜かれた前記プリント回路板を元の穴にはめ込むためのプッシュバック手段と、前記プリント配線母板の搬送方向に対して下流側に配置され、プッシュバックされた1又は2以上の前記プリント回路板を含む実装用基板を前記プリント配線母板から切り出すための外形切断手段とを備えたプリント配線母板加工用金型が開示されている。
同文献には、プッシュバック手段によりプッシュバックされた領域が外形切断手段により逐次切り離されるので、プリント配線母板の反りの影響を大きく受けることなく容易に外形切断が行える点、及び、1つの金型でプッシュバック加工と外形切断加工とを行うことができるので、金型コストを低減できる点が記載されている。
また、特許文献2には、母板の搬送方向に対して上流側に配置され、前記母板から打抜板を打ち抜き、打ち抜かれた前記打抜板を元の穴にはめ込むためのプッシュバック手段と、前記母板の搬送方向に対して下流側に配置され、プッシュバックされた1又は2以上の前記打抜板を含む加工板を前記母板から切り出すための外形切断手段とを備えた母板加工用金型において、前記プッシュバック手段と前記外形切断手段との間に、前記打抜板がはめ込まれた前記母板を押圧し、前記母板の表面を平坦化させる平打ち手段をさらに備えた母板加工用金型が開示されている。同文献には、このような構成を採用することによって、母板の材質、打抜板の形状等によらず貫通穴等の周囲の変形・損傷等のない平坦な加工板が製造可能となり、しかも金型費用及び工数の削減も可能となる点が記載されている。
特開2002−233996号公報 特開2004−247499
実装用基板の寸法は、一般に、プリント回路板の形状や大きさ、実装用基板に作り込むプリント回路板の個数などによって変化する。しかしながら、ワーク(ワークは、規格化された大きさを有するプリント配線母板を所定間隔で分割することにより得られる)の大きさ、プレス機械の仕様、自送機の仕様等の制約によって、実装用基板は、直交する2辺の内、1辺の長さが同一となるケースが多い。
一方、特許文献1、2に開示されている金型は、反りの少ない実装用基板を低コストで製造することができるという利点がある。しかしながら、これらの金型は、いずれもプッシュバック手段及び外形切断手段が一体化された金型であるので、プリント回路板の形状や大きさ、あるいは実装用基板の形状や大きさが変わると、金型全体を作り直す必要があった。そのため、ある特定の形状を有する実装用基板の製造が終了した金型は、そのまま廃棄せざるを得ず、金型コストを増大させる原因となっていた。
本発明が解決しようとする課題は、製品板(プリント回路板)の形状や大きさが変わる場合、あるいは、加工板(実装用基板)の大きさが変わる場合であっても、金型全体を作り直す必要のない母板加工用金型、これを用いた加工板の製造方法、及び、加工板から製品板を得る製品板の製造方法を提供することにある。
また、本発明が解決しようとする他の課題は、材料歩留まりが高く、加工板(実装用基板)の大きさの変更に対応でき、かつ、反りの少ない実装用基板を製造することが可能な母板加工用金型、これを用いた加工板の製造方法、及び、加工板から製品板を得る製品板の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る母板加工用金型は、
母板の搬送方向に対して上流側に配置され、前記母板から1又は2以上の第1製品板を打ち抜き、打ち抜かれた前記第1製品板を元の穴にはめ込むための第1プッシュバック手段と、
前記母板の搬送方向に対して下流側に配置され、プッシュバックされた1又は2以上の前記第1製品板を含む第1加工板を前記母板から切り出すための外形切断手段とを備えた母板加工用金型において、
前記第1プッシュバック手段は、前記母板から前記第1製品板とは形状及び/又は配置が異なる1又は2以上の第2製品板を打ち抜き、打ち抜かれた前記第2製品板を元の穴にはめ込む第2プッシュバック手段と交換可能であり、
前記外形切断手段は、前記第1プッシュバック手段が前記第1加工板の横幅より狭い領域から前記第2製品板のプッシュバックを行う前記第2プッシュバック手段に交換された場合において、前記第1加工板より横幅の狭い第2加工板を得るための切断線上又はその近傍に、離散的に長穴及び/又は小孔を形成する切断線形成手段をさらに備え、
前記切断線形成手段は、前記外形切断手段に対して着脱自在になっている
ことを要旨とする。
この場合、前記第1プッシュバック手段と前記外形切断手段との間に、前記第1加工板の搬送方向長さに相当する長さを有する空打ち領域をさらに備え、前記プッシュバック手段、前記空打ち領域、及び前記外形切断手段は、これらの基準点間の距離が前記母板の1回当たりの搬送距離に等しくなるように、等間隔に配置されているものが好ましい。
また、本発明に係る加工板の製造方法の1番目は、以下の工程を備えていることを要旨とする。
(イ) 前記第1プッシュバック手段を備え、かつ、前記切断線形成手段が取り外された請求項1に記載の母板加工用金型を用いて、
前記第1プッシュバック手段において、前記母板から1又は2以上の第1製品板(A)を打ち抜き、打ち抜かれた前記第1製品板(A)を元の穴にはめ込むプッシュバック工程。
(ロ) 前記第1製品板(A)が前記外形切断手段上に来るように前記母板を搬送し、前記第1プッシュバック手段において、前記母板から1又は2以上の第1製品板(B)を新たに打ち抜き、打ち抜かれた前記第1製品板(B)を元の穴にはめ込むと同時に、
前記外形切断手段において、直前のプレスにおいてプッシュバックされた前記第1製品板(A)を含む第1加工板を前記母板から切り出す外形切断工程。
また、本発明に係る加工板の製造方法の2番目は、以下の工程を備えていることを要旨とする。
(イ) 前記第1プッシュバック手段が前記第2プッシュバック手段に交換され、かつ、前記切断線形成手段が取り付けられた請求項1に記載の母板加工用金型を用いて、
前記第2プッシュバック手段において、前記母板から1又は2以上の第2製品板(A)を打ち抜き、打ち抜かれた前記第2製品板(A)を元の穴にはめ込むプッシュバック工程。
(ロ) 前記第2製品板(A)が前記外形切断手段上に来るように前記母板を搬送し、前記第2プッシュバック手段において、前記母板から1又は2以上の第2製品板(B)を新たに打ち抜き、打ち抜かれた前記第2製品板(B)を元の穴にはめ込むと同時に、
前記外形切断手段において、前記切断線上又はその近傍に沿って前記長穴及び/又は前記小孔を形成し、直前のプレスにおいてプッシュバックされた前記第2製品板(A)を含み、かつ、不要部分が連結している前記第2加工板を母板から切り出す外形切断工程。
(ハ) 前記切断線に沿って前記不要部分を破断させ、前記第2加工板を得る不要部分破断工程。
また、本発明に係る加工板の製造方法の3番目は、以下の工程を備えていることを要旨とする。
(イ) 前記第1プッシュバック手段を備え、かつ、前記切断線形成手段が取り外された請求項2に記載の母板加工用金型を用いて、
前記第1プッシュバック手段において、前記母板から1又は2以上の第1製品板(A)を打ち抜き、打ち抜かれた前記第1製品板(A)を元の穴にはめ込むプッシュバック工程。
(ロ) 前記第1製品板(A)が前記空打ち領域上に来るように、前記母板を搬送し、前記第1プッシュバック手段において、前記母板から1又は2以上の第1製品板(B)を新たに打ち抜き、打ち抜かれた前記第1製品板(B)を元の穴にはめ込むと同時に、
前記空打ち領域において、直前のプレスにおいてプッシュバックされた前記第1製品板(A)がはめ込まれた前記母板を押圧する空打ち工程。
(ハ) 前記第1製品板(A)及び前記第1製品板(B)が、それぞれ、外形切断手段上及び空打ち領域上に来るように、前記母板を搬送し、前記第1プッシュバック手段において、前記母板から1又は2以上の第1製品板(C)を新たに打ち抜き、打ち抜かれた前記第1製品板(C)を元の穴にはめ込み、かつ、前記空打ち領域において、直前のプレスにおいてプッシュバックされた前記第1製品板(B)がはめ込まれた前記母板を押圧すると同時に、
前記外形切断手段において、2回前のプレスにおいてプッシュバックされた前記第1製品板(A)を含む第1加工板を前記母板から切り出す外形切断工程。
さらに、本発明に係る加工板の製造方法の4番目は、以下の工程を備えていることを要旨とする。
(イ) 前記第1プッシュバック手段が前記第2プッシュバック手段に交換され、かつ、前記切断線形成手段が取り付けられた請求項2に記載の母板加工用金型を用いて、
前記第2プッシュバック手段において、前記母板から1又は2以上の第2製品板(A)を打ち抜き、打ち抜かれた前記第2製品板(A)を元の穴にはめ込むプッシュバック工程。
(ロ) 前記第2製品板(A)が前記空打ち領域上に来るように、前記母板を搬送し、前記第2プッシュバック手段において、前記母板から1又は2以上の第2製品板(B)を新たに打ち抜き、打ち抜かれた前記第2製品板(B)を元の穴にはめ込むと同時に、
前記空打ち領域において、直前のプレスにおいてプッシュバックされた前記第2製品板(A)がはめ込まれた前記母板を押圧する空打ち工程。
(ハ) 前記第2製品板(A)及び前記第2製品板(B)が、それぞれ、外形切断手段上及び空打ち領域上に来るように、前記母板を搬送し、前記第2プッシュバック手段において、前記母板から1又は2以上の第2製品板(C)を新たに打ち抜き、打ち抜かれた前記第2製品板(C)を元の穴にはめ込み、かつ、前記空打ち領域において、直前のプレスにおいてプッシュバックされた前記第2製品板(B)がはめ込まれた前記母板を押圧すると同時に、
前記外形切断手段において、前記切断線上又はその近傍に沿って前記長穴及び/又は前記小孔を形成し、2回前のプレスにおいてプッシュバックされた前記第2製品板(A)を含み、かつ、不要部分が連結している前記第2加工板を母板から切り出す外形切断工程。
(ニ) 前記切断線に沿って前記不要部分を破断させ、前記第2加工板を得る不要部分破断工程。
さらに、本発明に係る製品板の製造方法は、本発明に係る方法により得られる加工板の枠部を破断させ、製品板を分離することを要旨とする。
第1プッシュバック手段を交換可能とし、外形切断手段に切断線形成手段を着脱自在に設けた場合において、切断線形成手段を外した状態でプッシュバック及び外形切断を行うと、最大の幅寸法を有する第1加工板を製造することができる。
一方、第1プッシュバック手段を第2プッシュバック手段に交換し、外形切断手段に切断線形成手段を取り付け、この状態でプッシュバック及び外形切断を行うと、最大寸法より狭い横幅を有する第2加工板を製造することができる。そのため、幅寸法の異なる2種以上の加工板を低コストで製造することができる。
さらに、プッシュバック手段と外形切断手段の間に、加工板の搬送方向長さに相当する空打ち領域を設けると、金型寿命を低下させることなく、加工板の切り出し間隔を究極まで狭くすることができるので、材料歩留まりが向上する。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明においては、プリント配線母板からのプリント回路板のプッシュバック、及びプッシュバック加工が行われたプリント回路板を含む実装用基板の製造に本発明を適用した例について主に説明するが、本発明は、プリント配線母板以外の母板、プリント回路板以外の製品板及び実装用基板以外の加工板に対しても適用することができる。
図1〜4に、本実施の第1の実施の形態に係る母板加工用金型を示す。母板加工用金型1は、下型20と上型50からなる。また、下型20及び上型50は、それぞれ、プリント配線母板の搬送方向に対して上流側が、1又は2以上のプリント回路板のプッシュバック加工を行うためのプッシュバック部3に、また、搬送方向に対して下流側が、プッシュバックされた1又は2以上のプリント回路板を含む実装用基板の外形切断を行うための外形切断部(外形切断手段)5になっている。
さらに、プッシュバック部3と、外形切断部5との間には、プッシュバック部3においてプッシュバックされたプリント回路板がはめ込まれたプリント配線母板の空打ちを行うための空打ち領域7が設けられている。
下型20は、図1及び図2に示すように、下型ベース板22と、下型ストリッパー24a、24bとを備えている。下型ベース板22は、基部22aと、プッシュバック用パンチ部(第1プッシュバック手段)22bからなる。基部22aは、ほぼ中央を境にして上流側の上面の高さが低く、下流側の上面の高さが高い階段状になっており、プッシュバック用パンチ部22bは、この階段部分に着脱自在に取り付けられている。プッシュバック用パンチ部22bのプッシュバック部3には、プリント回路板を打ち抜くための第1下パンチ22c、22dが設けられている。また、基部22aの外形切断部5には、プリント配線母板から実装用基板を切り出すための第2下パンチ22eが設けられている。
なお、図1においては、形状が同一である合計2個の第1下パンチ22c、22dが記載されているが、これは単なる例示であり、第1下パンチの形状及び個数は、目的に応じて任意に選択することができる。
下型ストリッパー24a、24bは、ほぼ中央を境にして2分割されている。上流側に位置する下型ストリッパー24aには、第1下パンチ22c、22dに対応する位置に貫通孔が設けられ、第1下パンチ22c、22dの周壁面に沿って下型ストリッパー24aが上下動可能になっている。同様に、下型ストリッパー24bには、第2下パンチ22eに対応する位置に貫通孔が設けられ、第2下パンチ22eの周壁面に沿って下型ストリッパー24bが上下動可能になっている。
なお、下型ストリッパー24a、24bは、必ずしも2分割する必要はなく、一体物であっても良い。但し、下型ストリッパーを2分割すると、プッシュバック用パンチ部22bをパンチの形状及び/又は配置が異なるもの(第2プッシュバック手段)に交換する際に、下型ストリッパー24aのみを交換すればよいので、交換作業が容易化し、金型費用も削減することができるという利点がある。
下型ストリッパー24a、24bは、それぞれ、下型ベース板22の基部22aの下方から遊挿される複数個のボルト26、26…によって上方向への移動が規制され、かつ、下型ベース板22と下型ストリッパー24a、24bの間に介挿される弾性部材28、28…によって上方向に付勢されている。弾性部材28、28…の材質は、特に限定されるものではないが、ウレタンゴムが好適な一例として挙げられる。さらに、下型ストリッパー24aの上流側左右の角部及び下型ストリッパー24bの下流側左右の角部には、下型ベース板22の下方から挿入されるポスト30a〜30dが立設される。ポスト30a〜30dは、プレスの際に下型20及び上型50の位置決めに用いられるものである。
さらに、下型ストリッパー24a、24bの上面であって、第1下パンチ22c、22dと、第2下パンチ22eとの間には、実装用基板の搬送方向長さに相当する長さを有する(すなわち、実装用基板1個分に相当する大きさを有する)空打ち領域7が設けられている。プッシュバック部3、空打ち領域7及び外形切断部5は、これらの基準点間の距離が母板の1回当たりの搬送距離に等しくなるように、等間隔に配置されている。
下型ストリッパー24aの上面であって、第1下パンチ22c、22dの近傍には、プッシュバック加工の際の位置決めに用いられる位置決めピン32a〜32cが設けられている。また、下型ストリッパー24a、24bの上面であって、空打ち領域7には、位置決めピン32a〜32cに対応する位置に位置決めピン32d〜32fが設けられている。さらに、下型ストリッパー24bの上面であって、第2下パンチ22eの近傍には、位置決めピン32a〜32cに対応する位置に、外形切断加工の際の位置決めに用いられる位置決めピン32g〜32iが設けられている。
第1下パンチ22c、22dには、それぞれ、プリント回路板に部品穴等の貫通穴(第1貫通穴)を形成するための貫通穴形成孔(第1貫通穴形成手段)34、34…が設けられている。
第2下パンチ22eの上面には、実装用基板の周囲の余白部分に1又は2以上のスリットを形成するためのスリット形成孔(スリット形成手段)36、36…が設けられている。なお、「スリット」とは、実装用基板の外周に連通し、プリント回路板に連通していない切り込みをいう。また、第2下パンチ22eの上面には、電子部品を自動実装する際の基準穴を形成するための基準穴形成孔38a、38a…、及び、サブ基準穴を形成するためのサブ基準穴形成孔38b、38b…が設けられている。
基準穴は、通常、実装用基板の角部に設けられる。また、後述する切断線形成手段により基板の不要部分が切断される場合、切断線に最も近い部分にあるサブ基準穴が基準穴として用いられ、これより遠い位置にあるサブ基準穴と組み合わせて用いられる。従って、後述する切断線形成手段を2組以上設ける場合、それに応じた数のサブ基準穴を設けておくのが好ましい。
さらに、第2下パンチ22eには、切断線形成手段が設けられている。
ここで、「切断線形成手段」とは、プッシュバック用パンチ部(第1プッシュバック手段)22bが、第2下パンチ22eにより得られる実装用基板(第1加工板)より横幅(母板の搬送方向に対して垂直方向の長さ)の狭い領域から1又は2以上のプリント回路板(第2製品板)を打ち抜き、打ち抜かれたプリント回路板(第2製品板)を元の穴にはめ込むためのもの(第2プッシュバック手段)に交換された場合において、第2下パンチ22eにより得られる実装用基板(第1加工板)より横幅の狭い実装用基板(第2加工板)を得るための切断線上又はその近傍に、離散的に長穴及び/又は小孔を形成するための手段を言う。
「切断線の近傍」とは、切断線に沿って実装用基板の不要部分を破断させる場合において、基板の破断に支障を来さない位置をいう。長穴及び小孔は、その中心が切断線の真上に来るように形成するのが最も好ましいが、基板の破断に支障がなく、かつ、切断線に高い寸法精度が要求されない場合には、切断線から多少、左右にずれた位置に形成されていても良いことを意味する。「切断線」は、必ずしも一直線である必要はなく、途中で湾曲又は屈曲していても良い。
「長穴」とは、幅(d)に対する長さ(L)の比(L/d)が2以上である貫通穴を言う。長穴の形状としては、具体的には、
(1) 直線的な長穴、
(2) その長手方向に沿って、曲線的に湾曲している長穴、
(3) 直線的な長穴が途中で折れ曲がった屈曲型の長穴(例えば、「く」の字型に折れ曲がった長穴)、
(4) 直線的な長穴の先端に曲線的に湾曲している長穴が結合しているもの、
などがある。
「小孔」とは、幅に対する長さの比(L/d)が2未満である貫通穴(例えば、丸穴、正方形穴、三角穴、六角形穴、長軸/短軸比が2未満の楕円穴など)をいう。
さらに、「離散的」とは、切断線上又はその近傍に形成された長穴間、小孔間、又は長穴−小孔間が完全に繋がっていないことをいう。
切断線形成手段は、
(1) 切断線上又はその近傍に小孔のみを離散的に形成するもの、
(2) 切断線上又はその近傍に長穴のみを離散的に形成するもの、
(3) 切断線上又はその近傍に小孔及び長穴を、規則的な周期で又は不規則的な周期で離散的に形成するもの、
のいずれでも良い。
また、切断線形成手段は、切断線上又はその近傍に形成されるすべての長穴及び小孔を形成するものでも良く、あるいは、これらの一部のみを形成するものでも良い。切断線形成手段が長穴及び小孔の一部を形成するものである場合、残りの長穴及び小孔は、本発明に係る母板加工用金型を用いてプレス加工する前に、予めNC加工、ルータ加工、プレス加工等を用いて母板に形成しておいても良く、あるいは、母板から実装用基板を切り出した後に切断線上又はその近傍に形成しても良い。
特に、切断線形成手段は、その直線部分の起端が実装用基板(第1加工板)となる領域の一辺に連通し、かつ直線部分が実装用基板となる領域の一辺に対してほぼ垂直となるように、切断線上又はその近傍に沿って、直線部分を有する長穴(第1長穴)を実装用基板となる領域の一辺又は対向する2辺に形成する手段(第1長穴形成手段)を備えているものが好ましい。直線部分を有する長穴を実装用基板となる領域の一辺又は対向する2辺に垂直に形成すると、切断線に沿って不要部分を破断させた後に、この直線部分を自動実装の際の基準辺として用いることができるという利点がある。
なお、「ほぼ垂直」とは、直線部分は基板の一辺に対して完全に垂直であることが望ましいが、直線部分を自動実装の際の基準辺として用いることに支障を来さない限りにおいて、多少、直角からずれていても良いことを意味する。
切断線形成手段が第1長穴形成手段を含む場合において、切断線形成手段は、第1長穴の先端を通る切断線上又はその近傍に、1又は2以上の小孔を離散的に形成するための小孔形成手段をさらに備えていても良い。
また、切断線形成手段が第1長穴形成手段を含む場合において、切断線形成手段は、第1長穴の先端を通る切断線上又はその近傍に、1又は2以上の長穴(第2長穴)を離散的に形成する第2長穴形成手段をさらに備えていても良い。この場合、切断線上又はその近傍であって、第1長穴と第2長穴の間、又は、第2長穴間に小孔を形成する小孔形成手段をさらに備えていても良い。
さらに、切断線形成手段が第1長穴形成手段を含む場合において、幅の狭い実装用基板(第2加工板)の内側に向かって、第1長穴の先端を湾曲又は屈曲させるのが好ましい。切断線上又はその近傍に長穴又は小孔を離散的に形成した場合において、切断線に沿って基板の不要部分を破断させると、切断線上に凹凸が残る。この場合、切断線が直線的であると、第1長穴の直線部分を基準として自動実装する際に、この凹凸が自装機と干渉する場合がある。これに対し、第1長穴の先端を内側に湾曲又は屈曲させると、切断線上の凹凸が自送機と干渉するのを防ぐことができるという利点がある。
本実施の形態において、切断線形成手段は、第2下パンチ22eの対向する2辺に形成された第1長穴形成孔(第1長穴形成手段)40、40と、第2長穴形成孔(第2長穴形成手段)42と、小孔形成孔(小孔形成手段)44、44からなる。第1長穴形成孔40、40は、それぞれ、直線部分を有し、この直線部分が第2下パンチ22eの一辺に連通し、かつ直線部分が第2下パンチ22eの一辺に対してほぼ垂直となるように形成されている。また、第1長穴形成孔40、40の先端は、それぞれ、図1の左方向に屈曲している。
第2長穴形成孔42は、直線状の形状を有し、第1長穴形成孔40、40の先端を結ぶ直線上に形成されており、小孔形成孔44、44は、それぞれ、第1長穴形成孔40と第2長穴形成孔42との間に形成されている。
なお、図1においては、合計1個の第2長穴形成孔42と、合計2個の小孔形成孔44、44が記載されているが、これは単なる例示であり、第2長穴形成孔42と小孔形成孔44の個数やこれらの間隔は、基板の不要部分の破断に支障がなく、かつ、金型強度を維持できる限り、任意に選択することができる。
また、図1においては、1組の切断線形成手段が設けられているが、これも単なる例示であり、切断線が母板の搬送方向に対して平行になるように、この種の切断線形成手段を2組以上設けても良い。
上型50は、図3及び図4に示すように、上型ベース板52と、4つのホルダ54a〜54dとを備えている。ホルダ54a〜54dは、それぞれ、母板の搬送方向に対して上流側及び下流側で2分割されており、上流側(プッシュバック手段3側)のホルダのみを独立して交換できるようになっている。
上型ベース板52及び各ホルダ54a〜54dは、上型ベース板52に立設されたノックピン56、56を基準として積層され、複数の締結ボルト58、58…により締結されている。また、上型50の最先端に位置するホルダ54dのプッシュバック部3及び外形切断部5には、それぞれ、プリント回路板を打ち抜くための第1上型ストリッパー60a、60b、及び、実装用基板を切り出すための第2上型ストリッパー60cが取り付けられる。第1上型ストリッパー60a、60b及び第2上型ストリッパー60cは、それぞれ、下型に設けられる第1下パンチ22c、22d及び第2下パンチ22eに対応する位置に設けられる。
第1上型ストリッパー60a、60bは、上流側のホルダ54dに設けられた第1スライドスペース62a、62b内に遊挿される。また、第1上型ストリッパー60a、60bは、その先端がホルダ54dの表面から僅かに突出するように、ホルダ54cの上方から遊挿されるボルト64、64…によって支持され、かつ、下方向への移動が規制されている。また、ボルト64、64…は、ホルダ54b内に設けられる貫通孔65に沿って上下動可能になっている。
第1押圧ピン66a、66a…は、第1上型ストリッパー60a、60bを下方に押圧するためのものであり、ホルダ54b、54cを縦方向に貫通する貫通孔内に遊挿される。その一端は、第1上型ストリッパー60a、60bの上面に当接し、その他端は、上流側のホルダ54aの中央スペース68a内に配置される第1押圧板70aの下面に当接している。
第1押圧板70aは、第1押圧ピン66a、66a…を下方に押圧するためのものである。第1押圧板70aの上面とキャップボルト72との間には、弾性部材74、74…が介挿され、弾性部材74、74…により、第1押圧板70aを下方に付勢するようになっている。弾性部材74、74…の材質は、特に限定されるものではないが、ウレタンゴムが好適な一例として挙げられる。
同様に、第2上型ストリッパー60cは、下流側のホルダ54dに設けられた第2スライドスペース62c内に遊挿される。また、第2上型ストリッパー60cは、その先端がホルダ54dの表面から僅かに突出するように、ホルダ54cの上方から遊挿されるボルト64、64…により支持され、下方向への移動が規制されている。
第2押圧ピン66b、66b…は、第2上型ストリッパー60cを下方に押圧するためのものであり、ホルダ54b、54cを縦方向に貫通する貫通孔内に遊挿される。その一端は、第2上型ストリッパー60cの上面に当接し、その他端は、ホルダ54aの中央スペース68b内に配置される第2押圧板70bの下面に当接している。第2押圧板70bは、第2押圧ピン66b、66b…を下方に押圧するためのものである。第2押圧板70bの上面には、第2押圧板70bを下方に押圧するためのノックアウト用ブッシュ76、76…が設けられる。ノックアウト用ブッシュ76、76は、無負荷状態において、その先端が上型ベース板52の上面から僅かに突出するように、その長さが決められている。
また、ホルダ54dには、下型20に立設されるポスト30a〜30dに対応する位置に、それぞれ、ポスト誘導穴78a〜78dが設けられる。また、ホルダ54dの下面には、下型20に立設される位置決めピン32a〜32iに対応する位置に、それぞれ、位置決めピン誘導穴80a〜80iが設けられる。
第1下パンチ22c、22dの上面に形成される貫通穴形成孔34、34…、並びに、第2下パンチ22eの上面に形成されるスリット形成孔36、36…、基準穴形成孔38a、38a…、及びサブ基準穴形成孔38b、38b…に対応する位置には、それぞれ、貫通穴形成ピン(第1貫通穴形成手段)82、82…、スリット形成ピン(スリット形成手段)84、84…、基準穴形成ピン86a、86a、及び、サブ基準穴形成ピン86b、86b…が設けられている。
さらに、第2下パンチ22eの上面に形成される第1長穴形成孔40、40、第2長穴形成孔42、小孔形成孔44、44に対応する位置には、それぞれ、第1長穴形成ピン(第1長穴形成手段)88、88、第2長穴形成ピン(第2長穴形成手段)90、小孔形成ピン(小孔形成手段)92、92が設けられている。これらの形成ピンは、いずれも、上型50に対して着脱自在になっている。
これらの先端は、それぞれ、第1上型ストリッパー60a、60b又は第2上型ストリッパー60cに設けられた貫通孔内に遊挿されており、第1上型ストリッパー60a、60b又は第2上型ストリッパー60cが第2スライドスペース62a〜62cに沿って上方に移動するに伴い、第1上型ストリッパー60a、60b又は第2上型ストリッパー60cの下面から突き出すようになっている。
さらに、ホルダ54dの下面であって、プリント回路板のプッシュバックを行うための第1上型ストリッパー60a、60bと、実装用基板の外形切断を行うための第2上型ストリッパー60cとの間には、実装用基板1個分に相当する空打ち領域7が設けられている。
第2上型ストリッパー60cに設けられるスリット形成ピン84、84…及びこれに対応するスリット形成孔36、36…(スリット形成手段)の個数、形状及び位置、すなわち、実装用基板の周囲の余白部分に形成されるスリットの個数、形状及び位置は、プリント配線母板から実装用基板を切り出した時に、実装用基板に発生する反りが最も小さくなるように選択するのが好ましい。
例えば、実装用基板に発生する反りが比較的小さい場合には、実装用基板の少なくとも一辺にスリットを形成するだけでよい。また、実装用基板に発生する反りが比較的大きい場合には、少なくとも実装用基板の対向する2辺にスリットを形成するのが好ましい。また、実装用基板の面積が大きい場合等、発生する反りが大きい場合には、実装用基板の4辺すべてにスリットを設けるのが好ましい。
さらに、プリント回路板が複数列に渡って打ち抜かれる場合、あるいは、形状の異なるプリント回路板が不規則に並んだ状態で打ち抜かれる場合には、実装用基板の周囲に1又は2以上のスリットを形成することに加えて、実装用基板中央の余白部分に1又は2以上の応力緩和のための長穴を形成するのが好ましい。
一般に、スリット及び/又は応力緩和のための長穴の長さが長くなるほど、実装用基板に発生する反りの低減効果が大きくなる。例えば、実装用基板外周の余白部分にスリットを形成する場合、スリットの長さは、その余白部分の長さの2/3以上が好ましい。但し、スリットが長すぎると、実装用基板の強度が低下する。従って、スリットの長さは、自動実装に耐える程度の強度が維持されるように、プリント回路板の形状、配列等に応じて、最適な長さを選択するのが好ましい。
各スリット又は各応力緩和のための長穴の長さは、すべて同一であっても良く、あるいは、異なっていても良い。例えば、スリット又は応力緩和のための長穴を設けようとする余白部分の長さがほぼ均等である場合には、各スリット又は各応力緩和のための長穴の長さは、同一であっても良い。一方、余白部分の長さが場所によって異なる場合には、これらを形成する位置に応じて、これらの長さを変えてもよい。実装用基板に設けるスリット等の数も同様であり、反りの程度と実装用基板の強度とを考慮して定めると良い。
なお、プリント回路板の内部に貫通穴を形成する場合、貫通穴形成孔は、第2下パンチ22e(外形切断手段5側)に設けることもできるが、第1下パンチ22c、22d(第1プッシュバック手段側)に設けるのが好ましい。これは、貫通穴形成孔を第2下パンチ22e側に設けると、プッシュバック用パンチ部(第1プッシュバック手段)22bがパンチ形状及び/又は配置が異なるもの(第2プッシュバック手段)に交換された場合に、必ずしも目的とする位置に貫通穴を形成できない場合があるためである。
一方、スリット形成孔、基準穴形成孔、サブ基準穴形成孔は、下型ストリッパー24a、24b(プッシュバック手段3側又は空打ち領域7側)に設けることもできるが、第2下パンチ22e(外形切断手段5側)に設けるのが好ましい。これは、これらの形成孔を下型ストリッパー24a、24bに設けた方が、金型の構造が簡略化されるためである。
また、図1に示す例においては、切断線形成手段は、離散的に長穴及び/又は小孔を形成するためのものであるが、切断線形成手段は、連続的な切断線を形成するもの(すなわち、長穴及び小孔が完全に連結したもの)とすることも可能である。しかしながら、この場合、第2上型ストリッパー60cが完全に2分割されるので、これらを個別に上型50に支持する必要があり、金型構造が複雑となる。また、第2下パンチ22eも完全に2分割されてしまうので、金型強度が不足する。従って、切断線形成手段は、離散的に長穴及び/又は小孔を形成するものが好ましい。
また、実装用基板上にすべての電子部品を1回で自動実装する場合には、基準穴及びサブ基準穴は、各1個ずつあれば足りる。しかしながら、自装機は、一般に、基準穴から一定の距離にある部分に電子部品を実装できない領域(レッドゾーン)がある。また、実装用基板は、必ずしも表面側を上にしてプレスするとは限らず、裏面側を上にしてプレスする場合もある。さらに、プリント回路板は、片面にのみ電子部品が実装される場合と、両面に実装される場合がある。これらのすべてに対応できるようにするためには、複数個の基準穴及びこれと組み合わせて用いられる複数個のサブ基準穴を設けるのが好ましい。複数個の基準穴及びサブ基準穴を設けておくと、電子部品を同一方向から複数回に分けて自動実装したり、逆方向から自動実装したり、あるいは、基板を裏返して自動実装するのが容易化する。
具体的には、図1に例示するように、実装用基板の四隅に基準穴を設け、この基準穴から所定の間隔をおいて1個又は2個以上のサブ基準穴を設けるのが好ましい。この時、直線部分が実装用基板の一辺に対してほぼ垂直となるように第1長穴を形成すると、切断線に沿って不要部分を破断させた後に、この直線部分を自動実装の際の基準辺として用いることができる。また、複数個のサブ基準穴を形成しておくと、切断線に最も近い位置にあるサブ基準穴を基準穴として用い、これより遠い位置にあるサブ基準穴と組み合わせて自動実装に使用することができる。
さらに、図1〜4に示す母板加工用金型1において、実装用基板1個分に相当する空打ち領域7を備えているが、実装用基板2個分以上に相当する空打ち領域を設けても良い。但し、必要以上に空打ち領域を設けると、金型を大型化させるだけであり、実益がない。
次に、本実施の形態に係る母板加工用金型1の使用方法について説明する。図5及び図6に、プレス加工の工程図を示す。まず、図5(a)に示すように、下型20の上面にプリント配線母板10を載せる。
このプリント配線母板10は、直前のプレスにおいてプッシュバック加工が行われたプリント回路板(B)14y、14yと、2回前のプレスにおいてプッシュバック加工が行われたプリント回路板(A)14x、14xとが、プリント配線母板の元の穴にはめ込まれた状態になっている。
プリント配線母板10は、直前のプレスが終了した後、図5(a)の右方向に搬送され、直前のプレス工程においてプッシュバック加工が行われた部分及び空打ち領域7で空打ちが行われた部分が、それぞれ、空打ち領域7上及び外形切断部5上に来るように、下型20の上面に載置される。プリント配線母板10の位置決めは、下型20の上面に設けられた位置決めピン32a〜32iをプリント配線母板10に設けられたプッシュバック基準穴に挿入することにより行われる。
この状態から上型50を下降させると、まず、第1上型ストリッパー60a、60b及び第2上型ストリッパー60cの先端がプリント配線母板10の上面に接触し、第1上型ストリッパー60a、60b及び第2上型ストリッパー60cは、それぞれ、第1スライドスペース62a、62b及び第2スライドスペース62cに沿って上方に移動する。
さらに上型50を下降させると、図5(b)に示すように、プッシュバック部3側では、第1下パンチ22c、22dが第1上型ストリッパー60a、60bを上方に押し上げることによって、新たなプリント回路板(C)14z、14zを打ち抜く。この時、ホルダ54dは、弾性部材28の弾性力に抗して、プリント回路板14z、14zが打ち抜かれた後のプリント配線母板10及び下型ストリッパー24a、24bを下方に押し下げる。
また、これと同時に、第1上型ストリッパー60a、60bの下面から貫通穴形成ピン82、82…の先端が突きだし、プリント回路板(C)14z、14zに貫通穴を形成する。
一方、外形切断部5側では、第2下パンチ22eが第2上型ストリッパー60cを上方に押し上げることによって、実装用基板18が打ち抜かれる。また、第2上型ストリッパー60cが上方に押し上げられるに伴い、第2上型ストリッパー60cの下面から、スリット形成ピン84、84…、基準穴形成ピン86a、サブ基準穴形成ピン86b、第1長穴形成ピン88、88…、第2長穴形成ピン90、及び小孔形成ピン92、92…の先端が突きだし、実装用基板18に、それぞれ、スリット、基準穴、サブ基準穴、第1長穴、第2長穴、及び小孔を形成する。
さらに、空打ち領域7側では、ホルダ54aの下面と下型ストリッパ24a、24bの上面との間で、プリント配線母板10が押圧される。
次に、打ち抜きが終了した後、上型50を上昇させると、図6(a)に示すように、弾性部材28、28…が、その復元力によって、下型ストリッパー24a、24bと共にプリント配線母板10を上方に押し上げる。この時、プッシュバック部3側では、弾性部材74、74…により付勢された第1押圧板70aが、第1押圧ピン66aを介して第1上型ストリッパー60a、60bを下方に押し下げる。そのため、上型50が下型20から完全に離脱したときには、図6(a)に示すように、新たに打ち抜かれたプリント回路板(C)14z、14zは、プリント配線母板10の元の穴にはめ込まれた状態となる。
一方、外形切断部5側では、第2上型ストリッパー60cには下方向の付勢力が作用しない。そのため、図6(a)に示すように、上型50が下型から離脱しても、第2上型ストリッパー60cは下降せず、打ち抜かれた実装用基板18は、第2スライドスペース62c内に一旦保持される。また、この時、ノックアウト用ブッシュ76、76…は、上型ベース板52の上方から突き出た状態となる。
上型50をさらに上昇させ、上型50が上死点近傍に近づくと、やがて、プレス機械に設けられた図示しない押圧手段がノックアウト用ブッシュ76、76…を下方に押圧する。また、第2押圧板70bは、第2押圧ピン66bを介して第2上型ストリッパー60cを下方に押し下げる。そのため、上型50が上死点に達した時には、図6(b)に示すように、第2上型ストリッパー60cが元の位置まで押し下げられ、これと同時に、実装用基板18が第2スライドスペース62c内から押し出される。
この後、新たに打ち抜かれたプリント回路板(C)14z、14z及び空打ちが行われたプリント回路板(B)14y、14yが、それぞれ空打ち領域7及び外形切断部5の真下に来るように、プリント配線母板10を右方向に搬送する。そして、上述した手順と同一の手順に従って、次のプリント回路板のプッシュバック加工、直前のプレスで打ち抜かれたプリント回路板(C)14z、14zの空打ち、及び2回前のプレスで打ち抜かれたプリント回路板(B)14y、14yを含む実装用基板の外形切断加工とを必要回数だけ繰り返す。
図7に、プレス加工された母板の平面図及び母板から切り出された実装用基板の平面図を示す。第2下パンチ22eと同寸の実装用基板(第1加工板)を製造する場合、予め上型50から第1長穴形成ピン88、88、第2長穴形成ピン90、及び小孔形成ピン92、92を取り外しておく。また、母板10には、予めプッシュバック基準穴10a、10a…を形成しておく。
母板加工用金型1を用いた母板10のプッシュバック加工は、以下の手順で行う。
まず、母板10に形成されたプッシュバック基準穴10a、10a…に位置決めピン32a〜32cを挿入し、プッシュバック部3において、プリント回路板(A)14x、14xのプッシュバックを行う(プッシュバック工程)。
次に、プリント回路板(A)14x、14xが空打ち領域7上に来るように母板10を搬送し、プッシュバック基準穴10a、10a…に位置決めピン32d〜32fを挿入し、プッシュバック部3において、新たにプリント回路板(B)14y、14yのプッシュバックを行うと同時に、空打ち領域7においてプリント回路板(A)14x、14xを押圧する(空打ち工程)。
さらに、プリント回路板(A)14x、14x及びプリント回路板(B)14y、14yが、それぞれ、外形切断部5及び空打ち領域7上に来るように母板10を搬送し、プッシュバック基準穴10a、10a…に位置決めピン32g〜32iを挿入し、プッシュバック部3において新たにプリント回路板(C)14z、14zのプッシュバックを行い、かつ、空打ち領域7においてプリント回路板(B)14y、14yを押圧すると同時に、外形切断部5において、プリント回路板(A)14x、14xを含む実装用基板18を切り出す。
切り出された実装用基板18は、次に自動実装工程に送られ、プリント回路板14x、14x上に電子部品が自動実装される。自動実装終了後、実装用基板18の枠部を破断させ、プリント回路板14x、14xを分離する。
一方、第2下パンチ22eより横幅の狭い実装用基板(第2加工板)を製造する場合、上型50に第1長穴形成ピン88、88、第2長穴形成ピン90、及び小孔形成ピン92、92を取り付ける。また、プッシュバック用パンチ部22b及び下型ストリッパー24a(第1プッシュバック手段)を、第2下パンチ22eより横幅の狭い領域からプリント回路板(第2製品板)のプッシュバックを行うためのもの(第2プッシュバック手段)に交換する。また、これに応じて、上型50のプッシュバック部3も交換する。
図8に、プッシュバック用パンチ部22b及び下型ストリッパー24aが、それぞれ、プッシュバック用パンチ部22b’及び下型ストリッパー24a’に交換された母板加工用金型1’の下型20’の平面図を示す。図8において、プッシュバック用パンチ部22b’は、第2下パンチ22eより横幅の狭い領域からプリント回路板のプッシュバックを行うための第1下パンチ22c’、22d’を備えている。また、第1下パンチ22’、22d’の上面には、貫通穴を形成するための貫通穴形成孔34’、34’…が設けられている。すなわち、プッシュバック用パンチ部22b’は、交換前のプッシュバック用パンチ部22bとは、第1下パンチの形状及び位置、並びに、貫通穴形成孔の位置が異なっている。
なお、プッシュバック用パンチ部22b’及び下型ストリッパー24a’のその他の点については、プッシュバック用パンチ部22b及び下型ストリッパー24aと同様の構成を有しているので説明を省略する。また、図8中、他の部分に付した符号は、図1〜4に示す母板加工用金型1と同一の符号を用いた。
図8に示す母板加工用金型1’を用いた母板10’のプッシュバック加工は、以下の手順で行う。なお、この場合、母板10’には、第2下パンチ22eより横幅の広いものを用いる必要はなく、プッシュバックが行われる領域の幅に合わせて、適宜、最適な幅のものを用いることができる。
まず、図9に示すように、母板10’に形成されたプッシュバック基準穴10a’、10a’…に位置決めピン32a、32bを挿入し、プッシュバック部3において、プリント回路板(A)14x’、14x’のプッシュバックを行う(プッシュバック工程)。
次に、プリント回路板(A)14x’、14x’が空打ち領域7上に来るように母板10’を搬送し、プッシュバック基準穴10a’、10a’…に位置決めピン32d、32eを挿入し、プッシュバック部3において、新たにプリント回路板(B)14y’、14y’のプッシュバックを行うと同時に、空打ち領域7においてプリント回路板(A)14x’、14x’を押圧する(空打ち工程)。
次に、プリント回路板(A)14x’、14x’及びプリント回路板(B)14y’、14y’が、それぞれ、外形切断部5及び空打ち領域7上に来るように母板10’を搬送し、プッシュバック基準穴10a’、10a’…に位置決めピン32g、32hを挿入し、プッシュバック部3において新たにプリント回路板(C)14z’、14z’のプッシュバックを行い、かつ、空打ち領域7においてプリント回路板(B)14y’、14y’を押圧すると同時に、外形切断部5において、プリント回路板(A)14x’、14x’を含む実装用基板18’を切り出す。また、これと同時に、外形切断部5において、実装用基板18’の切断線に沿って、第1長穴19a、第2長穴19b及び小孔19cを形成する。
さらに、上型からノックアウトされ、かつ、不要部分18aが連結している実装用基板18’の切断線に沿って、不要部分18aを破断させると、第2下パンチ22eより横幅の狭い実装用基板18’が得られる。
得られた実装用基板18’は、次に自動実装工程に送られ、プリント回路板14x’、14x’上に電子部品が自動実装される。自動実装終了後、実装用基板18’の枠部を破断させ、プリント回路板14x’、14x’を分離する。
本実施の形態に係る母板加工用金型1(1’)は、プッシュバック用パンチ部22b及び下型ストリッパー24a並びにこれに対応する上型50の部分が交換可能となっており、かつ、外形切断部5には切断線形成手段が着脱自在に設けられているので、1つの金型で横幅の異なる複数種類の実装用基板を製造することができる。また、幅の異なる実装用基板を作製するごとに金型全体を作り替える必要がないので、金型コストを削減することができる。
また、プッシュバック部3と外形切断部5の間に空打ち領域7を設けると、第2上型ストリッパー22eが遊挿されるホルダ54dの面積が広くなり、分割されたホルダ54dの外周からスライドスペースの内周までの幅を十分に厚くすることができる。そのため、金型寿命を低下させることなく、母板10から切り出される実装用基板18の間隔を究極まで狭くすることができる。
また、切断線上又はその近傍に、直線部分を有する第1長穴を形成し、かつ、その直線部分の起端が実装用基板となる領域の一辺に連通し、かつ、直線部分が実装用基板となる領域の一辺に対してほぼ垂直となるように形成すると、切断線に沿って不要部分を破断させた後に、この直線部分を自動実装の際の基準辺として用いることができる。さらに、第1長穴の先端を通る切断線上又はその近傍に、小孔、第2長穴、又は、小孔+第2長穴を形成すると、不要部分の破断が容易化する。さらに、第1長穴の先端を実装用基板の内側に向かって屈曲又は湾曲させると、不要部分を破断させた際に切断線上に残る凹凸が、自動実装の際に自挿機と干渉することがない。そのため、2方向からの自動実装が容易化し、高密度の実装が容易化する。
また、プッシュバック加工は、一般に、上型で母板の周囲を押さえながら下パンチを下から突き上げることにより行われるので、プッシュバック加工の際に、母板には、強い剪断応力が作用する。その結果、プッシュバック加工のみを連続して行うと、プッシュバック加工が終了した時点で、母板には、上に凸の球面状の反りが発生する。この反りが著しくなると、外形切断加工の際に位置決めが困難になる。
これに対し、本実施の形態に係る母板加工用金型1によれば、1回のプレスでプリント回路板のプッシュバック加工と、それ以前のプレスでプッシュバック加工が行われた部分の外形切断加工が行われるので、プッシュバック加工時に発生した内部応力が直ちに緩和され、後続のプリント配線母板に発生する反りが小さくなる。この傾向は、特に、外形切断手段として母板から切り出された実装用基板を上型で一旦保持し、上型が母板から離脱した後、上型から実装用基板を押し出すノックアウト手段を用いた場合に、顕著に現れる。そのため、別個の金型を用いてプッシュバック加工と外形切断加工とを行う場合に比べて、外形切断を容易に行うことができる。
また、1回のプレスでプッシュバック加工とノックアウト方式による外形切断加工とを同時に行うためには、プッシュバック用の第1上型ストリッパー60a、60bと、外形切断用の第2上型ストリッパー60cとに個別の動作を行わせる必要がある。本実施の形態においては、上型ストリッパーを押圧するための押圧板が、第1押圧板70aと第2押圧板70bに2分割されているので、このような動作を極めて簡単に行わせることができる。
さらに、本実施の形態に係る母板加工用金型1は、外形切断の際に、実装用基板の余白部分に1又は2以上のスリットを形成するためのスリット形成手段を備えているので、実装用基板に導入された内部応力も緩和される。そのため、実装用基板に発生する反りを、後続の工程に支障のない程度にまで低減させることができる。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る母板加工用金型について説明する。
図10(a)及び図10(b)に、本実施の形態に係る母板加工用金型2及び2’の下型20、20’の平面図を示す。本実施の形態に係る母板加工用金型2は、プッシュバック部3と外形切断部5のみを備え、プッシュバック部3と外形切断部5の間に空打ち領域を備えていない点以外は、第1の実施の形態と同一の構成を有している。なお、空打ち領域がない場合、金型強度を確保するために、プッシュバック部3と外形切断部5の間の距離を相対的に長く取る必要がある。その結果、実装用基板の間隔が広くなり、材料歩留まりが低下するが、金型を小型化できるという利点がある。
図10(a)において、母板加工用金型2は、プッシュバック用パンチ部22bと、下型ストリッパー24aとを備えている。プッシュバック用パンチ部22bは、第1下パンチ22c、22dを備え、第1下パンチ22c、22dの上面には、貫通穴を形成するための貫通穴形成孔34、34…が設けられている。
また、図10(b)に、プッシュバック用パンチ部22b及び下型ストリッパー24aが、それぞれ、プッシュバック用パンチ部22b’及び下型ストリッパー24’に交換された母板加工用金型2’の下型20’の平面図を示す。図10(b)において、プッシュバック用パンチ部22b’は、第2下パンチ22eより横幅の狭い領域からプリント回路板のプッシュバックを行うための第1下パンチ22c’、22d’を備えている。また、第1下パンチ22’、22d’の上面には、貫通穴を形成するための貫通穴形成孔34’、34’…が設けられている。すなわち、プッシュバック用パンチ部22b’は、交換前のプッシュバック用パンチ部22bとは、第1下パンチの形状及び位置、並びに貫通穴形成孔の位置が異なっている。
なお、プッシュバック用パンチ部22b(22b’)及び下型ストリッパー24a(24a’)のその他の点については、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。また、図10中、他の部分に付した符号は、図1〜4に示す母板加工用金型1と同一の符号を用いた。
図10(a)に示す母板加工用金型2を用いて、第2下パンチ22eと同寸の実装用基板(第1加工板)を製造する場合、母板10のプッシュバック加工は、以下の手順で行う。この場合、予め上型(図示せず)から第1長穴形成ピン、第2長穴形成ピン、及び小孔形成ピンを取り外しておく。
まず、図11に示すように、母板10に形成されたプッシュバック基準穴10a、10a…に位置決めピン32a〜32cを挿入し、プッシュバック部3において、プリント回路板(A)14x、14xのプッシュバックを行う(プッシュバック工程)。
次に、プリント回路板(A)14x、14xが外形切断部5上に来るように母板10を搬送し、プッシュバック基準穴10a、10a…に位置決めピン32g〜32iを挿入し、プッシュバック部3において、新たにプリント回路板(B)14y、14yのプッシュバックを行うと同時に、外形切断部5においてプリント回路板(A)14x、14xを含む実装用基板18を切り出す。
切り出された実装用基板18は、次に自動実装工程に送られ、プリント回路板14x、14x上に電子部品が自動実装される。自動実装終了後、実装用基板18の枠部を破断させ、プリント回路板14x、14xを分離する。
一方、第2下パンチ22eより横幅の狭い実装用基板(第2加工板)を製造する場合、上型(図示せず)に第1長穴形成ピン、第2長穴形成ピン、及び小孔形成ピンを取り付けると同時に、図10(b)に示すように、プッシュバック用パンチ部22b及び下型ストリッパー24a(第1プッシュバック手段)を、プッシュバック用パンチ部22b’及び下型ストリッパー24a’(第2プッシュバック手段)に交換する。また、これに応じて、上型のプッシュバック部3も交換する。
図10(b)に示す母板加工用金型2’を用いた母板10’のプッシュバック加工は、以下の手順で行う。なお、この場合、母板10’には、第2下パンチ22eより横幅の広いものを用いる必要はなく、プッシュバックが行われる領域の幅に合わせて、適宜、最適な幅のものを用いることができる。
まず、図12に示すように、母板10’に形成されたプッシュバック基準穴10a’、10a’…に位置決めピン32a、32bを挿入し、プッシュバック部3において、プリント回路板(A)14x’、14x’のプッシュバックを行う(プッシュバック工程)。
次に、プリント回路板(A)14x’、14x’が外形切断部5上に来るように母板10’を搬送し、プッシュバック基準穴10a’、10a’…に位置決めピン32g、32hを挿入し、プッシュバック部3において、新たにプリント回路板(B)14y’、14y’のプッシュバックを行うと同時に、外形切断部5において、プリント回路板(A)14x’、14x’を含む実装用基板18’を切り出す。また、これと同時に、外形切断部5において、実装用基板18’の切断線に沿って、第1長穴19a、第2長穴19b及び小孔19cを形成する。
さらに、上型からノックアウトされ、かつ、不要部分18aが連結している実装用基板18’の切断線に沿って、不要部分18aを破断させると、第2下パンチ22eより横幅の狭い実装用基板18’が得られる。
得られた実装用基板18’は、次に自動実装工程に送られ、プリント回路板14x’、14x’上に電子部品が自動実装される。自動実装終了後、実装用基板18’の枠部を破断させ、プリント回路板14x’、14x’を分離する。
本実施の形態に係る母板加工用金型2(2’)は、プッシュバック用パンチ部22b及び下型ストリッパー24a並びにこれに対応する上型50の部分が交換可能となっており、かつ、外形切断部5には切断線形成手段が着脱自在に設けられているので、1つの金型で横幅の異なる複数種類の実装用基板を製造することができる。また、幅の異なる実装用基板を作製するごとに金型全体を作り替える必要がないので、金型コストを削減することができる。
また、切断線上又はその近傍に、直線部分を有する第1長穴を形成し、かつ、その直線部分の起端が実装用基板となる領域の一辺に連通し、かつ、直線部分が実装用基板となる領域の一辺に対してほぼ垂直となるように形成すると、切断線に沿って不要部分を破断させた後に、この直線部分を自動実装の際の基準辺として用いることができる。さらに、第1長穴の先端を通る切断線上又はその近傍に、小孔、第2長穴、又は、小孔+第2長穴を形成すると、不要部分の破断が容易化する。さらに、第1長穴の先端を実装用基板の内側に向かって屈曲又は湾曲させると、不要部分を破断させた際に切断線上に残る凹凸が、自動実装の際に自挿機と干渉することがない。そのため、2方向からの自動実装が容易化し、高密度の実装が容易化する。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改変が可能である。
本発明に係る母板加工用金型及び加工板の製造方法は、プッシュバックされたプリント回路板が枠部に仮止めされた実装用基板を製造するための金型、及び、これを用いた実装用基板の製造方法として用いることができる。また、本発明に係る製品板の製造方法は、実装用基板からプリント回路板を製造する方法として用いることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る母板加工用金型の下型の平面図である。 図2(a)及び図2(b)は、それぞれ、図1に示す下型のA−A’線断面図及びB−B’線断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る母板加工用金型の上型の底面図である。 図4(a)及び図4(b)は、それぞれ、図3に示す上型のA−A’線断面図及びB−B’線断面図である。 図1〜4に示す母板加工用金型を用いた実装用基板の製造方法を示す工程図である。 図5に示す工程図の続きである。 図1〜4に示す母板加工用金型を用いて加工される母板の平面図、及び、実装用基板の平面図である。 図1〜4に示す母板加工用金型において、プッシュバック用パンチ部及び下型ストリッパーが交換された下型の平面図である。 図8に示す母板加工用金型を用いて加工される母板の平面図、及び、実装用基板の平面図である。 図10(a)は、本発明の第2の実施の形態に係る母板加工用金型の下型の平面図であり、図10(b)は、図10(a)に示す母板加工用金型において、プッシュバック用パンチ部及び下型ストリッパーが交換された下型の平面図である。 図10(a)に示す母板加工用金型を用いて加工される母板の平面図、及び、実装用基板の平面図である。 図10(b)に示す母板加工用金型を用いて加工される母板の平面図、及び、実装用基板の平面図である。
符号の説明
1 母板加工用金型
3 プッシュバック部
5 外形切断部(外形切断手段)
7 空打ち領域
20 下型
22b プッシュバック用パンチ部(第1プッシュバック手段)
24a 下型ストリッパー(第1プッシュバック手段)
24b 下型ストリッパー
40 第1長穴形成孔(第1長穴形成手段)
42 第2長穴形成孔(第2長穴形成手段)
44 小孔形成孔(小孔形成手段)
50 上型
88 第1長穴形成ピン(第1長穴形成手段)
90 第2長穴形成ピン(第2長穴形成手段)
92 小孔形成ピン(小孔形成手段)

Claims (14)

  1. 母板の搬送方向に対して上流側に配置され、前記母板から1又は2以上の第1製品板を打ち抜き、打ち抜かれた前記第1製品板を元の穴にはめ込むための第1プッシュバック手段と、
    前記母板の搬送方向に対して下流側に配置され、プッシュバックされた1又は2以上の前記第1製品板を含む第1加工板を前記母板から切り出すための外形切断手段とを備えた母板加工用金型において、
    前記第1プッシュバック手段は、前記母板から前記第1製品板とは形状及び/又は配置が異なる1又は2以上の第2製品板を打ち抜き、打ち抜かれた前記第2製品板を元の穴にはめ込む第2プッシュバック手段と交換可能であり、
    前記外形切断手段は、前記第1プッシュバック手段が前記第1加工板の横幅より狭い領域から前記第2製品板のプッシュバックを行う前記第2プッシュバック手段に交換された場合において、前記第1加工板より横幅の狭い第2加工板を得るための切断線上又はその近傍に、離散的に長穴及び/又は小孔を形成する切断線形成手段をさらに備え、
    前記切断線形成手段は、前記外形切断手段に対して着脱自在になっている
    母板加工用金型。
  2. 前記第1プッシュバック手段と前記外形切断手段との間に、前記第1加工板の搬送方向長さに相当する長さを有する空打ち領域をさらに備え、
    前記プッシュバック手段、前記空打ち領域、及び前記外形切断手段は、これらの基準点間の距離が前記母板の1回当たりの搬送距離に等しくなるように、等間隔に配置されている請求項1に記載の母板加工用金型。
  3. 前記切断線形成手段は、その直線部分の起端が前記第1加工板となる領域の一辺に連通し、かつ前記直線部分が前記第1加工板となる領域の一辺に対してほぼ垂直となるように、前記切断線上又はその近傍に沿って、前記直線部分を有する第1長穴を前記第1加工板となる領域の一辺又は対向する2辺に形成するための第1長穴形成手段を備えている請求項1又は2に記載の母板加工用金型。
  4. 前記切断線形成手段は、前記第1長穴の先端を通る前記切断線上又はその近傍に、1又は2以上の小孔を形成するための小孔形成手段をさらに備えている請求項3に記載の母板加工用金型。
  5. 前記切断線形成手段は、
    その直線部分の起端が前記第1加工板となる領域の一辺に連通し、かつ前記直線部分が前記第1加工板となる領域の一辺に対してほぼ垂直となるように、前記切断線上又はその近傍に沿って、前記直線部分を有する第1長穴を前記第1加工板の一辺又は対向する2辺に形成するための第1長穴形成手段と、
    前記第1長穴の先端を通る前記切断線上又はその近傍に、1又は2以上の第2長穴を離散的に形成するための第2長穴形成手段と
    を備えている請求項1又は2に記載の母板加工用金型。
  6. 前記切断線形成手段は、前記切断線上又はその近傍であって、前記第1長穴と前記第2長穴の間、及び/又は、前記第2長穴間に前記小孔を形成する小孔形成手段
    をさらに備えた請求項5に記載の母板加工用金型。
  7. 前記第1長穴の先端は、前記第2加工板の内側に向かって湾曲又は屈曲している請求項3から6までのいずれかに記載の母板加工用金型。
  8. 前記外形切断手段は、前記第1加工板又は前記第2加工板の周囲の余白部分に1又は2以上のスリットを形成するためのスリット形成手段をさらに備えている請求項1から7までのいずれかに記載の母板加工用金型。
  9. 前記1プッシュバック手段は、前記第1製品板に第1貫通穴を形成するための第1貫通穴形成手段をさらに備え、
    前記第2プッシュバック手段は、前記第2製品板に第2貫通穴を形成するための第2貫通穴形成手段をさらに備えている請求項1から8までのいずれかに記載の母板加工用金型。
  10. 以下の工程を備えた加工板の製造方法。
    (イ) 前記第1プッシュバック手段を備え、かつ、前記切断線形成手段が取り外された請求項1に記載の母板加工用金型を用いて、
    前記第1プッシュバック手段において、前記母板から1又は2以上の第1製品板(A)を打ち抜き、打ち抜かれた前記第1製品板(A)を元の穴にはめ込むプッシュバック工程。
    (ロ) 前記第1製品板(A)が前記外形切断手段上に来るように前記母板を搬送し、前記第1プッシュバック手段において、前記母板から1又は2以上の第1製品板(B)を新たに打ち抜き、打ち抜かれた前記第1製品板(B)を元の穴にはめ込むと同時に、
    前記外形切断手段において、直前のプレスにおいてプッシュバックされた前記第1製品板(A)を含む第1加工板を前記母板から切り出す外形切断工程。
  11. 以下の工程を備えた加工板の製造方法。
    (イ) 前記第1プッシュバック手段が前記第2プッシュバック手段に交換され、かつ、前記切断線形成手段が取り付けられた請求項1に記載の母板加工用金型を用いて、
    前記第2プッシュバック手段において、前記母板から1又は2以上の第2製品板(A)を打ち抜き、打ち抜かれた前記第2製品板(A)を元の穴にはめ込むプッシュバック工程。
    (ロ) 前記第2製品板(A)が前記外形切断手段上に来るように前記母板を搬送し、前記第2プッシュバック手段において、前記母板から1又は2以上の第2製品板(B)を新たに打ち抜き、打ち抜かれた前記第2製品板(B)を元の穴にはめ込むと同時に、
    前記外形切断手段において、前記切断線上又はその近傍に沿って前記長穴及び/又は前記小孔を形成し、直前のプレスにおいてプッシュバックされた前記第2製品板(A)を含み、かつ、不要部分が連結している前記第2加工板を母板から切り出す外形切断工程。
    (ハ) 前記切断線に沿って前記不要部分を破断させ、前記第2加工板を得る不要部分破断工程。
  12. 以下の工程を備えた加工板の製造方法。
    (イ) 前記第1プッシュバック手段を備え、かつ、前記切断線形成手段が取り外された請求項2に記載の母板加工用金型を用いて、
    前記第1プッシュバック手段において、前記母板から1又は2以上の第1製品板(A)を打ち抜き、打ち抜かれた前記第1製品板(A)を元の穴にはめ込むプッシュバック工程。
    (ロ) 前記第1製品板(A)が前記空打ち領域上に来るように、前記母板を搬送し、前記第1プッシュバック手段において、前記母板から1又は2以上の第1製品板(B)を新たに打ち抜き、打ち抜かれた前記第1製品板(B)を元の穴にはめ込むと同時に、
    前記空打ち領域において、直前のプレスにおいてプッシュバックされた前記第1製品板(A)がはめ込まれた前記母板を押圧する空打ち工程。
    (ハ) 前記第1製品板(A)及び前記第1製品板(B)が、それぞれ、外形切断手段上及び空打ち領域上に来るように、前記母板を搬送し、前記第1プッシュバック手段において、前記母板から1又は2以上の第1製品板(C)を新たに打ち抜き、打ち抜かれた前記第1製品板(C)を元の穴にはめ込み、かつ、前記空打ち領域において、直前のプレスにおいてプッシュバックされた前記第1製品板(B)がはめ込まれた前記母板を押圧すると同時に、
    前記外形切断手段において、2回前のプレスにおいてプッシュバックされた前記第1製品板(A)を含む第1加工板を前記母板から切り出す外形切断工程。
  13. 以下の工程を備えた加工板の製造方法。
    (イ) 前記第1プッシュバック手段が前記第2プッシュバック手段に交換され、かつ、前記切断線形成手段が取り付けられた請求項2に記載の母板加工用金型を用いて、
    前記第2プッシュバック手段において、前記母板から1又は2以上の第2製品板(A)を打ち抜き、打ち抜かれた前記第2製品板(A)を元の穴にはめ込むプッシュバック工程。
    (ロ) 前記第2製品板(A)が前記空打ち領域上に来るように、前記母板を搬送し、前記第2プッシュバック手段において、前記母板から1又は2以上の第2製品板(B)を新たに打ち抜き、打ち抜かれた前記第2製品板(B)を元の穴にはめ込むと同時に、
    前記空打ち領域において、直前のプレスにおいてプッシュバックされた前記第2製品板(A)がはめ込まれた前記母板を押圧する空打ち工程。
    (ハ) 前記第2製品板(A)及び前記第2製品板(B)が、それぞれ、外形切断手段上及び空打ち領域上に来るように、前記母板を搬送し、前記第2プッシュバック手段において、前記母板から1又は2以上の第2製品板(C)を新たに打ち抜き、打ち抜かれた前記第2製品板(C)を元の穴にはめ込み、かつ、前記空打ち領域において、直前のプレスにおいてプッシュバックされた前記第2製品板(B)がはめ込まれた前記母板を押圧すると同時に、
    前記外形切断手段において、前記切断線上又はその近傍に沿って前記長穴及び/又は前記小孔を形成し、2回前のプレスにおいてプッシュバックされた前記第2製品板(A)を含み、かつ、不要部分が連結している前記第2加工板を母板から切り出す外形切断工程。
    (ニ) 前記切断線に沿って前記不要部分を破断させ、前記第2加工板を得る不要部分破断工程。
  14. 請求項10から13までのいずれかに記載の方法により得られる加工板の枠部を破断させ、製品板を分離する製品板の製造方法。
JP2006070798A 2006-03-15 2006-03-15 母板加工用金型、加工板の製造方法、及び製品板の製造方法 Expired - Fee Related JP3822227B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006070798A JP3822227B1 (ja) 2006-03-15 2006-03-15 母板加工用金型、加工板の製造方法、及び製品板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006070798A JP3822227B1 (ja) 2006-03-15 2006-03-15 母板加工用金型、加工板の製造方法、及び製品板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3822227B1 true JP3822227B1 (ja) 2006-09-13
JP2007250737A JP2007250737A (ja) 2007-09-27

Family

ID=37052531

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006070798A Expired - Fee Related JP3822227B1 (ja) 2006-03-15 2006-03-15 母板加工用金型、加工板の製造方法、及び製品板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3822227B1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103862518A (zh) * 2014-03-01 2014-06-18 山东华滋自动化技术股份有限公司 一种多功能组合模切机
KR101425978B1 (ko) * 2013-01-16 2014-08-05 에프에이티(주) 타발 가이드를 이용한 라인형 연성인쇄회로기판 연속 제조 방법
CN104219887A (zh) * 2014-08-15 2014-12-17 安徽广德威正光电科技有限公司 一种bt板制作工艺
CN105555027A (zh) * 2015-12-11 2016-05-04 苏州米达思精密电子有限公司 一种柔性补强片热贴合的方法
CN108012428A (zh) * 2017-12-14 2018-05-08 上海御渡半导体科技有限公司 一种专用于电路板的小型切割机构及其使用方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015188323A (ja) * 2014-03-27 2015-11-02 日立化成株式会社 細胞捕捉金属フィルタ、細胞捕捉金属フィルタシート、細胞捕捉金属フィルタシートの製造方法、及び、細胞捕捉デバイス
KR102457521B1 (ko) * 2020-12-09 2022-10-21 주식회사 이에스디웍 필름 커팅 장치

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101425978B1 (ko) * 2013-01-16 2014-08-05 에프에이티(주) 타발 가이드를 이용한 라인형 연성인쇄회로기판 연속 제조 방법
CN103862518A (zh) * 2014-03-01 2014-06-18 山东华滋自动化技术股份有限公司 一种多功能组合模切机
CN104219887A (zh) * 2014-08-15 2014-12-17 安徽广德威正光电科技有限公司 一种bt板制作工艺
CN104219887B (zh) * 2014-08-15 2017-08-22 安徽广德威正光电科技有限公司 一种bt板制作工艺
CN105555027A (zh) * 2015-12-11 2016-05-04 苏州米达思精密电子有限公司 一种柔性补强片热贴合的方法
CN105555027B (zh) * 2015-12-11 2018-06-19 苏州中拓专利运营管理有限公司 一种柔性补强片热贴合的方法
CN108012428A (zh) * 2017-12-14 2018-05-08 上海御渡半导体科技有限公司 一种专用于电路板的小型切割机构及其使用方法
CN108012428B (zh) * 2017-12-14 2020-01-24 上海御渡半导体科技有限公司 一种专用于电路板的小型切割机构及其使用方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007250737A (ja) 2007-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3822227B1 (ja) 母板加工用金型、加工板の製造方法、及び製品板の製造方法
JP5360731B2 (ja) 切断装置
KR101377568B1 (ko) Fpcb 타발장치
KR100772170B1 (ko) 아이렛 제작금형 및 이를 이용한 아이렛 제작방법
JP4868460B2 (ja) 母板加工用金型、加工板の製造方法、及び、製品板の製造方法
JP3709176B2 (ja) 金属基板の加工処理方法及びその方法により加工された金属基板
JP3825464B1 (ja) 加工板、及び、製品板の製造方法
JP3759743B1 (ja) 母板加工用金型、加工板の製造方法、及び、製品板の製造方法
JP3759744B1 (ja) 母板加工用金型、加工板の製造方法及び製品板の製造方法
JP4341929B1 (ja) 母板加工用金型、加工板の製造方法、及び、製品板の製造方法
JP3915982B2 (ja) 加工板及びその製造方法、母板加工用金型、並びに、プッシュバック板の製造方法
JP3922464B1 (ja) 加工板及びその製造方法、母板加工用金型、並びに製品板の製造方法
JP3859694B1 (ja) 加工板及びその製造方法、母板加工用金型、並びに製品板の製造方法
JP3969724B2 (ja) 実装用基板の製造方法、プリント配線母板加工用金型、及び、プリント回路板の製造方法
JP3836124B1 (ja) 母板加工用金型、加工板の製造方法、及び製品板の製造方法
JP4439563B2 (ja) シェービング用金型、加工板の製造方法、及び、製品板の製造方法
JP4175623B2 (ja) 母板加工用金型及び加工板の製造方法
JP4409628B1 (ja) 母板加工用金型、加工板の製造方法、及び製品板の製造方法
JP3880612B1 (ja) 母板加工用金型、加工板の製造方法、及び製品板の製造方法
JP3922465B1 (ja) 母板加工用金型、加工板の製造方法、及び、製品板の製造方法
JP4889064B2 (ja) 金型セット、加工板の製造方法、及び、製品板の製造方法
JP2609214B2 (ja) 回路基板分割方法と回路基板分割用金型
US20190111580A1 (en) Stripper clip
KR100587470B1 (ko) 캐리어테이프 가공 금형장치
JP5037739B1 (ja) 母板加工用金型、加工板の製造方法、及び、製品板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060619

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060621

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120630

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150630

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees