JP2004246138A - 定着ローラ及びその製造方法 - Google Patents

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憲俊 萩本
Takashi Yamada
貴 山田
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Abstract

【課題】複数の発熱体のそれぞれに独立して給電し、加熱ローラの発熱領域を任意に切り換えできる定着ローラと、その製造方法を提供する。
【解決手段】定着ローラ10は内側筒体11の上に内側絶縁フイルム12が形成され、その上に発熱体13及び14が配置され、その上に外側絶縁フイルム15が形成されて構成された内側筒体組立体18の外側に、円筒状の外側筒体16を被せて構成される。内側筒体11の延長部に延びた発熱体13及び14のリード線13a、14a、13b、14bに接触して給電リング21、23、25を取付ける。給電リング21の内面には発熱体14のリード線14aと交差する位置に絶縁被膜を備える。内側筒体組立体18に外側筒体16を被せ、内側筒体組立体18及び外側筒体16を半径方向に拡管して発熱体と給電リングを内側筒体と外側筒体とに密着させて固定する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子写真方式の複写機やプリンター等の画像形成装置の定着装置に使用する定着ローラ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電子写真方式の複写機やプリンター等の画像形成装置では、感光体を均一に帯電させ、その上に画像を露光して画像潜像を形成する。そして形成された画像潜像をトナーで現像して画像のトナー像を形成し、これを記録媒体に転写し或いは中間転写体に転写した上でさらに記録媒体に転写し、転写されたトナー像を定着装置により加熱定着処理して画像形成が行われる。
【0003】
定着装置には、各種の方式の定着装置があるが、一般的には定着ローラ方式の定着装置が広く使用されている。定着ローラ方式の定着装置は、内部に熱源を備えた加熱ローラと加圧ローラとを対向して接触配置し、加熱ローラと加圧ローラとの間の定着ニップ部にトナー像の転写された記録媒体を通過させてトナー像を加熱加圧して定着処理する構成を備えている。
【0004】
定着ローラ方式の定着装置では、加熱ローラの熱源としてハロゲンランプヒータ等の発熱ヒータを加熱ローラの内部に配置するものが広く使用されてきた。しかし、ハロゲンランプヒータを使用するものでは、通電開始から加熱ローラの表面温度が所定の定着温度に達するまでの温度上昇速度が遅く、予熱時間が長くかかるので、画像形成装置の電源スイッチの投入から使用可能になるまで待たされるという欠点が指摘されてきた。
【0005】
この対策として、加熱ローラの熱源としてシート状の発熱体を加熱ローラの内部に配置するものが提案されている(特許文献1、特許文献2参照)。これは、加熱ローラの芯金の外面或いは内面に直接絶縁層と発熱体層を形成するものであり、電気・熱変換効率が高く、発熱体への通電開始後、迅速に加熱ローラの表面温度を所定の定着温度にまで上昇させることができ、定着装置の予熱時間を短縮することができる。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−10429号公報。
【0007】
【特許文献2】
特開2000−147938号公報。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の発熱体を設けた加熱ローラでは、発熱体が1つであったため、給電手段として加熱ローラの両端にそれぞれ給電リングを設けるだけで済んでいたが、加熱ローラの発熱領域を切り換え可能にするため、2個の発熱体を設けようとすると、少なくとも加熱ローラのいずれかの端に2個の給電リングを設ける必要が生じるほか、2個の発熱体のうちの1つの発熱体と2個の給電リングのうちの1つとを接続するとき、他の発熱体と給電リングとを、上記接続された発熱体と給電リングから電気的に絶縁する必要が生じる。
【0009】
この発明は、上記課題を解決することを課題とするもので、1方の発熱体に対しては導電性を備え、他方の発熱体に対しては電気的に絶縁された給電リングを備えた定着ローラ、及びその定着ローラの製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記課題を解決するもので、請求項1の発明は、筒体と、前記筒体の発熱領域に密着配置された複数の発熱体と、前記筒体端部において前記複数の発熱体のそれぞれから延長されたリード線と電気的に接触する前記複数の発熱体に対応する複数の給電リングとを備え、前記複数の給電リングのそれぞれは、対応する発熱体から延長されたリード線以外の発熱体から延長されたリード線と交差する位置において絶縁被膜で絶縁されていることを特徴とする定着ローラである。
【0011】
請求項2の発明は、筒体と、前記筒体の第1の領域に密着配置された第1の発熱体と、前記筒体の第1の領域とは異なる第2の領域に密着配置された第2の発熱体と、前記筒体端部において前記第1の発熱体から延長された正極側リード線と電気的に接触する第1の給電リングと、前記筒体端部において前記第2の発熱体から延長された正極側リード線と電気的に接触する第2の給電リングと、前記筒体端部において前記第1の発熱体から延長された負極側リード線及び前記第2の発熱体から延長された負極側リード線と電気的に接触する第3の給電リングとを備え、前記第1の給電リングは、少なくとも前記第2の発熱体から延長された正極側リード線と交差する位置に絶縁被膜を備えることを特徴とする定着ローラである。
【0012】
請求項3の発明は、筒体と、前記筒体の第1の領域に密着配置された第1の発熱体と、前記筒体の第1の領域とは異なる第2の領域に密着配置された第2の発熱体と、前記筒体端部において前記第1の発熱体から延長された正極側リード線と電気的に接触する第1の給電リングと、前記筒体端部において前記第2の発熱体から延長された正極側リード線と電気的に接触する第2の給電リングと、前記筒体端部において前記第1の発熱体から延長された負極側リード線及び前記第2の発熱体から延長された負極側リード線と電気的に接触する第3の給電リングと、前記第1及び第2の発熱体を前記円筒状の筒体に封止する絶縁被膜とを備え、前記絶縁被膜は、少なくとも前記第1の発熱体から延長された正極側リード線と前記第1の給電リングとの間、及び前記第2の発熱体から延長された正極側リード線と前記第2の給電リングとの間で絶縁被膜が切り欠かれていることを特徴とする定着ローラである。
【0013】
そして、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の定着ローラでは、前記発熱体は、前記筒体と前記発熱体の上に配置された前記筒体とは異なる筒体との間に挟持され、前記2つの筒体を拡管することにより筒体に密着固定される。
【0014】
請求項5の発明は、絶縁被膜で被覆された第1及び第2の発熱体を内側筒体とこれよりも軸方向長さが短い外側筒体との間に配置する第1工程と、前記第1及び第2の発熱体から延長され、少なくとも前記絶縁被膜が部分的に切り欠かれて内側筒体の表面に露出した正極側リード線、及び負極側リード線の上に給電リングを配置する第2工程と、前記第1及び第2工程を経て積層され、給電リングが配置された内側筒体と外側筒体とを拡管する第3工程とを有することを特徴とする定着ローラの製造方法である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を説明する。図1は、この発明の実施の形態の定着装置の定着ローラ10の構成を説明する概念図、図2は定着ローラ10の断面図である。
【0016】
定着ローラ10は、円筒状の内側筒体11の上の全面に内側絶縁フイルム12が形成され、その上に発熱体13及び14が配置され、その上に、外側絶縁フイルム15(図1ではハッチングで示した)が形成されて構成された内側筒体組立体18に対し、その外側に円筒状の外側筒体16が被せられた多層積層体構造を備えている。なお、図1及び図2では図示を省略したが、外側筒体16の外周面には離型層が形成されている。
【0017】
また、21、23、25は発熱体13及び14に給電する給電リング、22、24、26は給電リング21、23、25に接触する給電ブラシである。給電構造については後で詳細に説明する。
【0018】
定着ローラ10の製作工程を説明する。まず、発熱体13及び14の素材である厚さ20〜32μmのステンレススチール(SUS)箔の片面にポリイミド(PI)樹脂を均一に塗布して焼成し、厚さ25〜50μmのポリイミド(PI)樹脂からなる内側絶縁フイルム12の上にステンレススチール(SUS)箔が貼着された積層体を構成する。
【0019】
次に、この積層体のステンレススチール(SUS)箔をエッチング処理してヒートパターンを形成し、内側絶縁フイルム12の上に発熱体13及び14を形成する。なお発熱体13及び発熱体14の配置される位置は、定着ローラ10のどの部分を加熱するかにより決定される設計事項であるから、図1に示す位置に限定されるものではない。なお、発熱体13及び発熱体14はステンレススチール(SUS)の電気抵抗を利用して発熱する抵抗発熱体である。
【0020】
アルミニウム合金の円筒体からなる内側筒体11の外表面の全面に前記した内側絶縁フイルム12が接触するように、内側絶縁フイルム12と発熱体13及び発熱体14との積層体を巻き付け、さらにその外表面にポリイミド(PI)合成樹脂を均一に塗布して外側絶縁フイルム15を形成し、内側筒体組立体18が完成する。
【0021】
なお、上記した製作工程は一例であり、内側筒体11の外表面の全面に内側絶縁フイルム12を形成し、その上にステンレススチール(SUS)箔からなる発熱体13及び14を貼り付けて、その上に外側絶縁フイルム15を形成する等の手法によることもできる。
【0022】
外側筒体16はアルミニウム合金からなる。その内径は、前記した内側筒体11の外表面の全面に形成された内側絶縁フイルム12、発熱体13及14、外側絶縁フイルム15が積層されて形成された内側筒体組立体18の外径よりも若干大きな内径を有する。
【0023】
内側筒体組立体18に外側筒体16を被せ、図示しない金型にセットして内側筒体11に高圧液体を注入して内側筒体組立体18及び外側筒体16を半径方向に拡管することにより、発熱体13及び14と内側筒体11及び外側筒体16とを強固に密着させて固定して、定着ローラ10が完成する。
【0024】
この固定方法によれば、従来の構成のものよりも強固に発熱体13及び14を内側筒体組立体18及び外側筒体16とに密着させることができ、また、ウォームアップ直後においても発熱体のパターン形状による発熱むらなどが発生することがなく、熱効率もよい。
【0025】
次に、図1、図3及び図4を参照して定着ローラへの給電構造を説明する。図3は図1に示した定着ローラ10の左部分を拡大した給電構造を説明する図であり、図4は給電リング21の構成を説明する断面図である。
【0026】
まず、内側筒体11の一方の端部の延長部には、内側絶縁フイルム12の上に発熱体13及び14のリード線13a及び14aが延びており、内側筒体11の他方の端部の延長部には、内側絶縁フイルム12の上に発熱体13及び14のリード線13b及び14bが延びている。
【0027】
また、リード線13a、14a、13b、14bに接触して給電する給電リング21、23、25は導電性の材料で構成されている。
【0028】
図4の(a)は、給電リング21の構成を説明する断面図で、給電リング21は、内面に絶縁被膜21aが形成されているが、その一部には絶縁被膜が形成されていない部分21bがある。また、給電リング23及び25は、内面に絶縁被膜は形成されていない。給電リング21と絶縁被膜21aとは接着剤等により接着固定することができる。
【0029】
図4の(b)は、給電リング21を定着ローラ10に取り付けたときの状態を示す断面図で、給電リング21はリード線13aの上から内側筒体11に固定される。このとき、給電リング21の絶縁被膜21aが形成されていない部分21bがリード線13aの上にくるように配置して固定すると、給電リング21の部分21bはリード線13aと電気的に接続される。このとき、リード線14aは給電リング21の絶縁被膜21aにより電気的に絶縁されているから、給電リング21は発熱体13の端子としてのみ機能する。
【0030】
給電リング23をリード線14aの上から内側筒体11に固定する。給電リング23は内面に絶縁被膜が形成されていないので、給電リング23とリード線14aとは電気的に接続されるから、給電リング23は発熱体14の端子として機能する。
【0031】
給電リング25をリード線13b及びリード線14bの上から内側筒体11に固定する。給電リング25は内面に絶縁被膜が形成されていないので、給電リング23とリード線13b及び14bとは電気的に接続されるから、給電リング25は発熱体13及び発熱体14の共通端子として機能する。
【0032】
給電リング21、23、25にはそれぞれ給電ブラシ22、24、26が接触し、発熱体13及び発熱体14への給電回路が完成する。
【0033】
なお、給電リング21、23、25は、内側筒体組立体18及び外側筒体16を半径方向に拡管する前に内側筒体組立体18に装着しておくことにより、拡管と同時に固定することができる。
【0034】
なお、給電リング23、25についても内面に絶縁被膜を形成し、特定のリード線、即ち給電リング23についてはリード線14aに接続させたい部分だけ、給電リング25についてはリード線13b及び14bに接続させたい部分だけ絶縁被膜25aを削り取るなどしてもよい。図5は、給電リング25について2本のリード線13b及び14bに同時に接続させたい部分25b、25cだけ絶縁被膜を削り取った構成の一例を示す断面図である。
【0035】
図6及び図7は、定着ローラへの給電構造の他の構成例を説明する図である。図3に示す構成と共通する部分には同一符号を付して詳細な説明は省略し、相違点を説明する。
【0036】
図6の(a)は、定着ローラ10の左部分を拡大した図である。内側筒体組立体18に外側筒体16を被せて半径方向に拡管して固定した構成では、図3に示す構成と同じである。
【0037】
図6の(a)に示す構成では、外側絶縁フイルム15を内側筒体11の端部まで形成し、リード線13a及び14aと給電リング21及び23との接触部だけ外側絶縁フイルムのない部分15a及び15bを設けている。この場合、給電リング21及び23は内面に絶縁被膜が形成されていないものを使用する。
【0038】
この構成では、給電リング21及び23の内面に絶縁被膜を設ける必要がなく、内側筒体組立体18に形成する外側絶縁フイルム15を内側筒体11の端部まで延長し、リード線13a及び14aと給電リング21及び23との接触部だけ孔を開ければよいから、構成を簡単にすることができる。
【0039】
図6の(b)も定着ローラ10の左部分を拡大した図で、上記した図6の(a)の外側絶縁フイルム15を内側筒体11の端部まで延長せず、外側絶縁フイルム15の端部をリード線13aと給電リング21とが接触する部分の直前まで、及びリード線14aと給電リング23とが接触する部分の直前まで延長したものであって、給電リング21及び23は内面に絶縁被膜が形成されていないものを使用する。
【0040】
この構成でも、給電リング21及び23の内面に絶縁被膜を設ける必要がなく、内側筒体組立体18に形成する外側絶縁フイルム15を、リード線13a及び14aと給電リング21及び23とが接触する部分の直前まで延長するだけでよいから、構成を簡単にすることができる。
【0041】
図7の(a)も定着ローラ10の左部分を拡大した図で、内側筒体組立体18に外側筒体16を被せて半径方向に拡管して固定した構成では、図3に示す構成と同じである。
【0042】
図7の(a)に示す構成では、外側絶縁フイルム15を内側筒体11の端部にまで延長せず、内側筒体11の端部附近に独立した絶縁フイルム31を形成し、リード線13a及び14aと給電リング21及び23との接触部だけ外側絶縁フイルムのない部分31a及び31bを設けたものである。給電リング21及び23は内面に絶縁被膜が形成されていないものを使用する。
【0043】
この構成では、給電リング21及び23の内面に絶縁被膜を設ける必要がなく、内側筒体11の端部附近に独立した絶縁フイルム31を形成し、リード線13a及び14aと給電リング21及び23との接触部だけ孔を開ければよいから、構成を簡単にすることができる。
【0044】
図7の(b)も定着ローラ10の左部分を拡大した図で、図7の(a)に示す構成と同じであるが、給電リング21は、内面にリード線14aと絶縁を保つ必要がある部分にだけ絶縁被膜32を設けたものである。
【0045】
この構成では、内側筒体11の端部附近に絶縁フイルム(絶縁フイルム15、又は絶縁フイルム31)を形成する必要がなく、給電リング21の内面にリード線14aと絶縁を保つ必要がある部分だけ被膜を設ければよいから、構成を簡単にすることができる。
【0046】
図8は、定着ローラへの給電構造のその他の例を説明する概念図で、図6及び図7に示す構成では、内側筒体組立体18と給電リング21、23との間に絶縁フイルムを配置したが、図8に示す構成は、厚みのあるリング状の絶縁部材、或いは断面円弧状のセグメントからなる絶縁部材で構成したものである。図3に示す構成と共通する部分には同一符号を付して詳細な説明は省略し、相違点を説明する。
【0047】
図8の(a)は、定着ローラ10の左部分を拡大した図で、内側筒体組立体18に外側筒体16を被せて半径方向に拡管して固定した構成では、図3に示す構成と同じである。
【0048】
図8の(a)に示す構成では、内側筒体11の端部附近にリード線13a、14aに対応する部分に孔41a、41bを設けた電気絶縁性のリング状保持部材41を被せ、孔41a、41bからリード線13a、14aを引き出し、リング状保持部材41に保持された給電リング21及び23と接続させたもので、図8の(b)はリング状保持部材41の上に保持された給電リング21(23)とリード線13a、14aが接続されている部分の断面図である。
【0049】
図8の(c)は、リング状保持部材41を断面円弧状の電気絶縁性の円弧状保持部材42で置き換えた構成の断面図である。また、図8の(d)は、円弧状保持部材42を電気絶縁性の複数個のセグメント部材43aで置き換えた構成の断面図である。
【0050】
リング状保持部材41、円弧状保持部材42、或いは複数個のセグメント部材43aには、予め給電リング21、23を固定(特に、複数のセグメント部材43aは給電リング21、23でセグメント部材相互を固定)しておき、これを内側筒体組立体18の端部の内側筒体11に挿入して固定する給電リングを後付けする場合にも適した構成である。
【0051】
以上、この発明の実施の形態を説明したが、実施の形態の外側筒体を省いて表面に発熱体が配置された構成とし、これに定着ベルトを巻き掛けて定着ベルトを加熱する構成としてもよい。
【0052】
また、内側筒体を省き、外側筒体の内面に発熱体が配置された構成としてもよい。この場合、給電リングも外側筒体の内面に設けるものとする。
【0053】
また、上記実施の形態では、内側筒体組立体と外側筒体とを拡管して固定しているが、その他の固定手段、例えば切欠きと突起との結合、ピン結合などの固定手段によることもできる。
【0054】
さらに、上記した実施の形態では、発熱体の材料にステンレススチール、絶縁フイルムの材料にポリイミド(PI)を使用しているが、その他の適当な材料を選択できることは言うまでもない。
【0055】
さらに、給電リングと内側筒体との固定手段も、上記実施の形態では筒体の拡管による固定で説明したが、圧力嵌め、ネジによる固定、溶接、接着剤による固定など、各種の固定手段も利用できることは言うまでもない。
【0056】
なお、上記した実施の形態では、2個の発熱体を設けた例で説明したが、2個以上の複数の発熱体を設ける場合も、同様の手段を採用することにより個々の発熱体に独立して給電することができる。
【0057】
上記したこの発明の実施の形態には、以下に記載する発明も含まれる。
【0058】
(1)請求項1又は請求項2に記載の定着ローラにおいて、発熱体から延長されたリード線と給電リングとを絶縁する絶縁被膜は、予め給電リングに接着固定されていることを特徴とする定着ローラ。
【0059】
(2)請求項1又は請求項2に記載の定着ローラにおいて、発熱体から延長されたリード線と給電リングとを絶縁する絶縁被膜は、定着ローラ側に設けられることを特徴とする定着ローラ。
【0060】
【発明の効果】
以上詳細に説明したとおり、この発明によれば、定着ローラに複数の発熱体を設けた場合、個々の発熱体に独立して給電することができるから、加熱ローラの発熱領域を任意に切り換えることができる。
【0061】
そして、この発明によれば、それぞれの給電リングは、給電しようとする発熱体以外の発熱体から延長されたリード線と交差する位置に、絶縁被膜を備えるという簡単な構成で、個々の発熱体に独立して給電することができ、簡単な構成で製作が容易であり、製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の定着装置の定着ローラの構成を説明する概念図。
【図2】図1に示す定着ローラの断面図。
【図3】定着ローラへの給電構造部分を説明する図。
【図4】給電リングの構成の一例を説明する断面図。
【図5】給電リングの構成の他の例を説明する断面図。
【図6】定着ローラへの給電構造の他の例を説明する図(その1)。
【図7】定着ローラへの給電構造の他の例を説明する図(その2)。
【図8】定着ローラへの給電構造の他の例を説明する図(その3)。
【符号の説明】
10 定着ローラ
11 内側筒体
12 内側絶縁フイルム
13、14 発熱体
15 外側絶縁フイルム
16 外側筒体
18 内側筒体組立体
21、23、25 給電リング
22、24、26 給電ブラシ
31 絶縁フイルム
32 絶縁被膜
41 リング状保持部材
42 円弧状保持部材
43a セグメント部材

Claims (5)

  1. 筒体と、
    前記筒体の発熱領域に密着配置された複数の発熱体と、
    前記筒体端部において前記複数の発熱体のそれぞれから延長されたリード線と電気的に接触する前記複数の発熱体に対応する複数の給電リングとを備え、
    前記複数の給電リングのそれぞれは、対応する発熱体から延長されたリード線以外の発熱体から延長されたリード線と交差する位置において絶縁被膜で絶縁されていること
    を特徴とする定着ローラ。
  2. 筒体と、
    前記筒体の第1の領域に密着配置された第1の発熱体と、
    前記筒体の第1の領域とは異なる第2の領域に密着配置された第2の発熱体と、
    前記筒体端部において前記第1の発熱体から延長された正極側リード線と電気的に接触する第1の給電リングと、
    前記筒体端部において前記第2の発熱体から延長された正極側リード線と電気的に接触する第2の給電リングと、
    前記筒体端部において、前記第1の発熱体から延長された負極側リード線及び前記第2の発熱体から延長された負極側リード線と電気的に接触する第3の給電リングとを備え、
    前記第1の給電リングは、少なくとも前記第2の発熱体から延長された正極側リード線と交差する位置に絶縁被膜を備えること
    を特徴とする定着ローラ。
  3. 筒体と、
    前記筒体の第1の領域に密着配置された第1の発熱体と、
    前記筒体の第1の領域とは異なる第2の領域に密着配置された第2の発熱体と、
    前記筒体端部において前記第1の発熱体から延長された正極側リード線と電気的に接触する第1の給電リングと、
    前記筒体端部において前記第2の発熱体から延長された正極側リード線と電気的に接触する第2の給電リングと、
    前記筒体端部において前記第1の発熱体から延長された負極側リード線及び前記第2の発熱体から延長された負極側リード線と電気的に接触する第3の給電リングと、
    前記第1及び第2の発熱体を前記円筒状の筒体に封止する絶縁被膜と
    を備え、
    前記絶縁被膜は、少なくとも前記第1の発熱体から延長された正極側リード線と前記第1の給電リングとの間、及び前記第2の発熱体から延長された正極側リード線と前記第2の給電リングとの間で絶縁被膜が切り欠かれていること
    を特徴とする定着ローラ。
  4. 前記発熱体は、前記筒体と前記発熱体の上に配置された前記筒体とは異なる筒体との間に挟持され、前記2つの筒体を拡管することにより筒体に密着固定されること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の定着ローラ。
  5. 絶縁被膜で被覆された第1及び第2の発熱体を内側筒体とこれよりも軸方向長さが短い外側筒体との間に配置する第1工程と、
    前記第1及び第2の発熱体から延長され、少なくとも前記絶縁被膜が部分的に切り欠かれて内側筒体の表面に露出した正極側リード線、及び負極側リード線の上に給電リングを配置する第2工程と、
    前記第1及び第2工程を経て積層され、給電リングが配置された内側筒体と外側筒体とを拡管する第3工程と
    を有することを特徴とする定着ローラの製造方法。
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