JP3093303B2 - 定着用ローラ及び定着装置 - Google Patents

定着用ローラ及び定着装置

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JP3093303B2 JP03065830A JP6583091A JP3093303B2 JP 3093303 B2 JP3093303 B2 JP 3093303B2 JP 03065830 A JP03065830 A JP 03065830A JP 6583091 A JP6583091 A JP 6583091A JP 3093303 B2 JP3093303 B2 JP 3093303B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機、プリンタ等の画
像形成装置に使用され未定着画像を定着するための定着
用ローラ及び定着装置に関する。
【0002】[背景技術]定着装置の一例を図2に示
す。
【0003】1は未定着トナー5,5´と接する定着ロ
ーラ、2は定着ローラ1と圧接する加圧ローラでニップ
Nを形成している。
【0004】定着ローラ1は剛体金属パイプより成る芯
金11上にPFA又はPTFE等の耐熱性・高離型性を
有する表面層12をプライマ等により接着焼成したもの
が用いられる。
【0005】ヒータ3により定着ローラ1は内面加熱さ
れ、ローラ表面温度を温度センサー(不図示)によりモ
ニターして、ヒータ3をオン・オフすることにより一定
の表面温度に保たれる。加圧ローラ2は金属棒より成る
芯金21上に弾性ゴム層22を形成し、その上にPFA
又はPTFE等の耐熱性、高離型性を有する表面層23
をプライマ等により接着焼成される。
【0006】加圧ローラ2はバネ等の付勢手段(不図
示)により定着ローラ1に押圧される。
【0007】未定着の粉体トナーを支持した紙葉体4
は、矢印方向が回転するローラ対のニップNに挿通さ
れ、加熱、加圧作用によりトナー5は紙葉体4に永久定
着される。
【0008】6は芯金11にトナー5と同極性のバイア
ス電圧を付与するバイアス電源で、ニップN内でトナー
5を定着ローラ1から引離す静電界を形成し、表面層1
2へのトナー5の吸着を防ぎ、後続の紙葉体4の被画像
部の汚れ(所謂オフセット現象)を防ぐものである。
【0009】またバイアス電圧を加えてオフセットを防
止するためにはダイオード等を使用することもできる。
【0010】このようにバイアス電圧による電界により
静電的にオフセットを防止する場合、バイアス電圧のリ
ークを防止するために定着ローラ1の表面層12は絶縁
性とし、できる限りピンホール等の局部的な電気的ブレ
イクダウンの生じない層構成とすることが好ましい。
【0011】このためPFAやPTFEをスプレー塗布
して加熱溶融させて層と成すコーティング法によるもの
よりも、熱収縮チューブ状に形成されたPFAやPTF
Eを芯金11に被覆して加熱溶融させて層と成すチュー
ブ法による方が層の均一性が得られるために優れてい
る。
【0012】また、加圧ローラの表面層としても層がよ
り均一に構成出来るチューブを用いた方が、コーティン
グ法によるものよりも紙葉体4の通紙を繰返した時の紙
葉体の末端部の摩耗が少ない等強度的に優れている。更
には紙葉体4との摩擦帯電により加圧ローラ2がチャー
ブアップして、電源6による静電界を打ち消し、オフセ
ット減少を招来することがあるので、表面層23として
は例えばPFAにカーボンを分散して体積抵抗率107-
10Ω・cmとした導電性チューブを用いることが好まし
い。
【0013】
【発明が解決しようとする問題点】しかし、芯金11に
電源6よりバイアス電圧を印加してトナー5を載せた紙
葉体4を通紙すると、表面層12のチューブ上にトナー
5が局所的に付着することがある。図3に、その様子を
示した。実際に付着したトナー5をアルコール拭き等で
除去するとチューブ12の該当箇所には白化した跡が認
められるが、所謂ピンホールの如き光学的に認定できる
“穴”は生じていない。このトナー付着のメカニズム
は、以下のように推定される。チューブ12の成形時に
PFAやPTFEが熱変性し、特に押出し成形機内の滞
留を生ずるような箇所では炭化が生じるため、このよう
な電気的には導電的な異物がチューブ12内に混入する
ことにより、目視では一見して均一に見えるものの電気
的にはブレイクダウンを生じ易い弱い箇所7(以下、リ
ークサイト7と称する)が発生する。リークサイト7は
ローラが使用されるに従い、電気的にブレイクダウンし
てそこに電流が集中しチューブ12の白化が生じる。電
界はリークサイト7部に集中するため、トナー5は誘電
分極してリークサイト7に吸引される。又、トナー5の
中に微量に混じっている反対極性のトナー5´は、特に
リークサイト7に吸引され易く、リークサイト7部にト
ナー5、トナー5´の塊が形成される。
【0014】また、加圧ローラにチューブを設ける場
合、成形時にチューブの破損を生じることがある。
【0015】図4に成形方法の一例を示す。
【0016】金型8の内壁に内面に接着剤を付与したチ
ューブ23を沿わせ、チューブを金型8の外側に折り返
してストッパ9で固定する。次に芯金21をセットし、
蓋10,10´を閉めて液状ゴムを蓋10の注入口より
入れ、余剰分を蓋10´の排出口より出す。金型8内に
液状ビムが充満した時点で加熱し、ゴムを架橋させて弾
性層22とする。架橋工程終了後、蓋10,11を外
し、芯金21上に弾性層22及びチューブ23が形成さ
れたものを取出し、両端をカットして加圧ローラ2と
し、再度加熱して、加圧ローラ2が完成する。
【0017】成形工程において、チューブ23を金型8
にセットし、上・下でチューブ23の径を引き延ばす際
にチューブ23の破損が生じることがある。特にPFA
中にカーボンを分散した導電性チューブの場合には、純
粋PFAチューブに比べて強度が下がるので、破損が生
じ易く、加圧ローラ2成形工程の歩留りを低下させる大
きな要因である。
【0018】
【問題点を解決するための手段】上記問題点を解決する
ため本発明は、表面にチューブを有する定着用ローラに
おいて、前記チューブは複数層のチューブであり、一層
はピュアなフッ素樹脂チューブで、もう一層は導電性フ
ッ素樹脂チューブであることを特徴とするものであり、
また未定着像を記録材上に定着するための定着用ローラ
を有し、前記定着用ローラは表面にチューブを有する定
着装置において、前記チューブは複数層のチューブであ
り、一層はピュアなフッ素樹脂チューブで、もう一層は
導電性フッ素樹脂チューブであることを特徴とするもの
である。
【0019】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。
【0020】尚、同一部材には同一番号を符してある。
【0021】図1は本発明の参考例の定着用の定着ロー
ラ1の斜視図である。121及び122はともにPFA
又はPTFE等の耐熱性・離型性に優れたピュアなフッ
素樹脂からなるチューブである。
【0022】このチューブ121,122は同一材料か
らなり、押出し成形により2層構成チューブ12´とし
て、芯金11上に接着剤を介して加熱成形したものであ
る。オフセット現象防止の目的ではチューブ12´の総
厚は30〜200μmの範囲であるのが好ましい。チュ
ーブ12´を構成するチューブ121及びチューブ12
2の厚さは、成形工程管理上は同じ厚さがある方が好ま
しいが、以下に述べるリークサイト7に起因するトナー
塊の発生を防止する上では、チューブ121とチューブ
122の厚さが異なる場合でも同様の効果が期待でき
る。
【0023】図5に図2に示される装置で図1に示され
る参考例の定着ローラを用いた定着装置のニップの拡大
断面図を示す。
【0024】単層のチューブ12を用いた場合、リーク
サイトによるトナー付着は10%のローラで発生した
が、2層チューブ12´としたことでトナー付着の発生
率は1%未満に減少した。これは、チューブ121の中
のリークサイト7とチューブ122の中のリークサイト
が重なり合わぬ限り電界集中は生じないためで、こうし
た重なり合いの確率はチューブ12´を2層構成とする
ことにより、単層におけるリークサイト7の存在確率
(≪1)の2乗の存在確率となるために、トナー付着の
発生率が大きく減少する。
【0025】尚、リークサイト7のような電気的局部欠
陥の箇所を除けば、層が均一に形成されている限りはP
FA又はPTFEの場合チューブ121,122の厚さ
が25μあれば1KVの耐圧を十分に有している。この
ように2層チューブ12´とすることにより、定着ロー
ラ1の成形歩留りが飛躍的に向上する。
【0026】又、同様の効果は芯金11上に一旦チュー
ブ121を加熱成形した上で、更にチューブ122を加
熱成形することでも得られるが、2層チューブ12´を
一度に加熱成形する方が工程数が減らせるというメリッ
トがある。
【0027】図6は本発明の実施例の定着用の加圧ロー
ラ2を示すもので、前出と同符号は同部材を示す。23
´は2層チューブであり、231はPFAチューブであ
り、232はカーボンを分散したPFAチューブであ
る。つまり、加圧ローラ2は金型8に2層チューブ23
´をチューブ231が内面となり、チューブ232が壁
面に沿うようにしてセットされ、導電性の液状シリコン
ゴムを注型して成形される。弾性層22は、102〜1
010Ω・cmの体積抵抗率を有し、PFAチューブ23
1は25〜100μm、低抵抗物質であるカーボンを分
散した導電性PFAチューブ232は25〜100μm
の厚さで、2層チューブ23´の総厚は50〜150μ
mとすることで、オフセット現象は防止出来る。
【0028】本実施例のように、強度的に弱い低抵抗物
質を分散した導電性PFAチューブ232を強度の十分
に大きな純粋PFAチューブ231と組合せて2層チュ
ーブ23´とすることで、総合的な強度を従来の単層の
導電性PFAチューブ23よりも向上させ、金型8への
チューブ23´セットの時の破損が防止出来て、成形上
の歩留りが向上するとともに、最表層に導電性PFAチ
ューブ232があり、加圧ローラ2全体としても抵抗値
が105〜1011Ω程度に維持されることで紙葉体4と
の摩擦帯電が効果的に防止出来、オフセット現象が防止
される。
【0029】図8の参考例の定着ローラと実施例の加圧
ローラを共に用いた定着装置の断面図であり、更に装置
としての信頼性を高めることができる。
【0030】尚、本実施例においてもダイオード等によ
りバイアス電圧を加えてもよい。
【0031】以上の参考例及び実施例においては、2層
構成のチューブ12´,23´につき説明したが、本発
明の主旨は2層に限定されるものではなく、例えば図7
に示すように3層構成のチューブ12″により、リーク
サイト7起因のトナー付着は参考例よりも更に有効に防
止出来ることは明らかである。つまり、この場合は実質
的なリークサイト7の存在確率は単層チューブ12にお
けるリークサイト7の存在確率(≪1)の3乗の存在確
率となり、参考例におけるよりも更にトナー付着が発生
する確率が減る。
【0032】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば成形の
歩留が非常に向上し、且つ、オフセットの発生を大きく
減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例である定着ローラの斜視図であ
る。
【図2】本発明の背景となる定着装置の断面図である。
【図3】図2に示した装置のニップN付近の拡大断面図
である。
【図4】加圧ローラの成形方法を示す説明図である。
【図5】本発明の定着装置のニップN付近の拡大断面図
である。
【図6】本発明の実施例の加圧ローラの斜視図である。
【図7】本発明に関わる定着ローラの斜視図である。
【図8】本発明の別の実施例の定着装置の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 定着ローラ 2 加圧ローラ 3 ヒータ 4 紙葉体 5 トナー 6 電源 7 リークサイト 8 金型 9 ストッパ 10,10´ 蓋 11 芯金 12 単層チューブ 12´ 2層チューブ 12″ 3層チューブ 21 芯金 22 弾性層 23 単層チューブ 23´ 2層チューブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−10735(JP,A) 特開 平1−219879(JP,A) 特開 昭55−96970(JP,A) 特開 昭63−155585(JP,A) 特開 昭64−53514(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/20

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にチューブを有する定着用ローラに
    おいて、 前記チューブは複数層のチューブであり、一層はピュア
    なフッ素樹脂チューブで、もう一層は導電性フッ素樹脂
    チューブであることを特徴とする定着用ローラ。
  2. 【請求項2】 前記ピュアなフッ素樹脂チューブの上に
    前記導電性フッ素樹脂チューブが設けられていることを
    特徴とする請求項1記載の定着用ローラ。
  3. 【請求項3】 未定着像を記録材上に定着するための定
    着用ローラを有し、前記定着用ローラは表面にチューブ
    を有する定着装置において、 前記チューブは複数層のチューブであり、一層はピュア
    なフッ素樹脂チューブで、もう一層は導電性フッ素樹脂
    チューブであることを特徴とする定着装置。
  4. 【請求項4】 前記ピュアなフッ素樹脂チューブの上に
    前記導電性フッ素樹脂チューブが設けられていることを
    特徴とする請求項3記載の定着装置。
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