JP2004238485A - マスキングテープおよび除去装置 - Google Patents

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Koji Suzuki
鈴木  孝治
Yuuki Nakanishi
祐幾 中西
Hidenori Nakamura
英規 中村
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Abstract

【課題】マスキングテープの辺における密閉性が良く剥がし易いマスキングテープと、加工対象物品に貼り付けたマスキングテープを人手をかけることなく除去するための除去装置を提供する。
【解決手段】単体基材テープの前面を粘着面とし背面を剥離面とするマスキングテープであって、粘着面は、縦方向に連続し横方向に分割した粘着性の領域と非粘着性の領域とから成り、剥離面は粘着面に対して易剥離性であるようにしたマスキングテープ。マスキングテープの背面に強粘着して加工対象物品からマスキングテープを剥がす剥がしユニットと、剥がしユニットに強粘着しているマスキングテープの粘着面における非粘着性の領域と剥離面を摘まんで剥がしユニットから引き剥がした後に摘まんだマスキングテープを開放して落す摘まみユニットを具備するようにした除去装置。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は塗工の技術分野に属する。特に、塗工において不要な部位に塗料が着かないようにするマスキングのためのマスクキングテープと、塗工対象物品に貼り付けたマスキングテープを塗工後に剥がして取り除くための除去装置に関する。
【0002】
【従来技術】
塗工対象物品における塗工すべき領域だけに塗工が行なわれ、塗工すべきでない領域には塗工が行なわれないようにするために、マスキングテープが使用される。マスキングテープは、塗工すべき領域と塗工すべきでない領域との境界にその辺(エッジ)を合わせて塗工すべきでない領域の側に貼り付けられる。図11は、塗工においてマスキングテープを使用する従来の方法を示す図である。図11(A)に示すように、マスキングテープを貼り付け、図11(B)に示すようにマスキングテープの部分にはみ出すように塗工を行い、図11(C)に示すように、マスキングテープを除去すると、所定の塗工すべき領域だけに塗工が行なわれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
マスキングテープの除去は人手で行なわれるが、一般のマスキングテープには摘まみ代が無いため剥がし難い。また、剥がした後も粘着部においてマスキングテープが手に貼り付いてしまい除去し難い。一方、特許文献1には剥がし易くしたマスキングテープが記載されている。このマスキングテープは、幅広テープの粘着加工した面に幅狭の粘着加工していないテープを貼り付けた構成を有する。しかし、この構成ではテープが2重となっているため、巻取体としたときには2つのテープ間においてずれや皺が生じワカメ状となってしまう。また、貼り付けたときに幅狭のテープの厚さの分だけ浮き上がってしまう。その結果、マスキングテープの辺における密閉性に問題を生じ易い。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−165861号公報
【0005】
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、マスキングテープの辺における密閉性が良く剥がし易いマスキングテープと、加工対象物品に貼り付けたマスキングテープを人手をかけることなく除去するための除去装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題は下記の本発明によって解決される。すなわち、
本発明の請求項1に係るマスキングテープは、単体基材テープの前面を粘着面とし背面を剥離面とするマスキングテープであって、前記粘着面は、縦方向に連続し横方向に分割した粘着性の領域と非粘着性の領域とから成り、前記剥離面は前記粘着面に対して易剥離性であるようにしたものである。本発明によれば、前面における縦方向に連続した粘着性の領域によってマスキングテープの辺における密閉性が良く、非粘着性の領域によって加工対象物品に貼り付けたマスキングテープを剥がすことが容易となる。背面の剥離面は前面の粘着面に対して易剥離性であるからマスキングテープを巻取体とすることができる。
【0007】
また本発明の請求項2に係るマスキングテープは、請求項1に係るマスキングテープにおいて、前記粘着性の領域はマスキングにおいて境界となる辺を含む領域であるようにしたものである。本発明によれば、マスキングテープの辺における密閉性が極めて良い。
【0008】
また本発明の請求項3に係るマスキングテープは、請求項1または2に係るマスキングテープにおいて、前記粘着面は、3つの領域である左辺領域と中央領域と右辺領域とを有し、前記左辺領域と右辺領域とが粘着性であり、前記中央領域は非粘着性であるようにしたものである。本発明によれば、マスキングテープを左右対称構造とすることができマスキングにおいて境界となる辺の優れた直線性が得られる。また中央領域が非粘着性であるからマスキングテープを摘まむ等の処置をその中央領域において安定して行なうことができ具合がよい。
【0009】
また本発明の請求項4に係る除去装置は、剥がしユニットと摘まみユニットとを具備するマスキングテープの除去装置であって、前記剥がしユニットはマスキングテープの背面に強粘着して加工対象物品からマスキングテープを剥がし、前記摘まみユニットは前記剥がしユニットに強粘着しているマスキングテープをその前面における非粘着性の領域と背面とにおいて摘まみ、前記剥がしユニットと協調し加工対象物品からマスキングテープを剥がし、さらに前記剥がしユニットから前記マスキングテープを剥がし、その後に前記摘まんだマスキングテープを開放するようにしたものである。本発明によれば、加工対象物品に貼り付けたマスキングテープを人手をかけることなく除去するための除去装置が提供される。
【0010】
また本発明の請求項5に係る除去装置は、請求項4に係る除去装置において、前記剥がしユニットは剥がしローラと移動手段とテープ供給手段とを有し、前記剥がしローラは強粘着テープを巻き付けることにより前記マスキングテープの背面に強粘着するローラであって、前記移動手段は加工対象物品からマスキングテープを剥がすための一連の前記剥がしローラの移動を行い、前記テープ供給手段は前記剥がしローラに強粘着テープを供給するようにしたものである。本発明によれば、テープ供給手段から供給された強粘着テープが剥がしローラに巻き付けられ、移動手段がその剥がしローラの一連の移動を行なうことによってマスキングテープが剥がされる。
【0011】
また本発明の請求項6に係る除去装置は、請求項5に係る除去装置において、前記剥がしローラの周面は軸方向において左周面と中央周面と右周面とに分割され、前記左周面と前記右周面は強粘着性を有する周面となる直径の大きな周面であり、前記中央周面は前記摘まみユニットにおける摘まむ部材が進入できるようにした直径の小さな周面であるようにしたものである。本発明によれば、剥がしローラの直径の大きな左周面と右周面においてマスキングテープの背面に強粘着し、直径の小さな中央周面においてそのマスキングテープが摘ままれ引き剥がされる。
【0012】
また本発明の請求項7に係る除去装置は、請求項4〜6のいずれかに係る除去装置において、前記マスキングテープは請求項1〜3のいずれかに記載されたマスキングテープであるようにしたものである。本発明によれば、本発明の除去装置と本発明のマスキングテープの組合せにより好適な作用効果が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明について実施の形態を説明する。まず、本発明のマスキングテープについて説明する。また除去装置における剥がしローラについても説明しておく。図1には本発明のマスキングテープとともに除去装置における剥がしローラが並べて示されている。図1において、1は剥がしローラ、100はマスキングテープである。マスキングテープ100は、単体基材テープの前面を粘着面とし背面を剥離面とするマスキングテープである。マスキングテープ100の前面、すなわち粘着面は、縦方向に連続し横方向に分割した粘着性の領域を有する。一方、マスキングテープ100の背面、すなわち剥離面は粘着面に対して易剥離性である。この易剥離性の背面によりマスキングテープを巻取体とすることができる。
【0014】
なお、単体基材テープとは、一体化して一枚となっている基材としてのテープのことである。2枚以上の基材としてのテープが仮接着しているような、一体化の不完全なテープは、単体基材テープに含まれない。このような粘着性の領域と非粘着性の領域を有するマスキングテープ100の前面(粘着面)は、グラビア印刷機を使用して粘着性の領域だけに粘着剤を塗工することによって得ることができる。また、塗工装置を使用して前面における全領域に粘着剤を塗工した後に、グラビア印刷機を使用して非粘着性の領域だけに剥離剤を塗工することによって得ることができる。
【0015】
図1に示す一例においては、粘着面は、3つの領域である左辺領域と中央領域と右辺領域とを有し、左辺領域と右辺領域とが粘着性であり、中央領域は非粘着性である。図1においては、左辺領域は粘着部111a、右辺領域は粘着部111b、中央領域は非粘着部112である。粘着性の領域である粘着部111a,111bはマスキングにおいて境界となる辺を含む領域となっており、マスキングテープ100の辺における密閉性が極めて良くなる。
【0016】
また、図1に示す一例においては、マスキングテープ100の左側の端が斜めに切断されて左右の角が無くなり中央が残された形状となっている。この形状は、マスキングテープ100を加工対象物品に貼り付けたときに切断して形成した形状である。この左側の端は剥がしローラ1が強粘着する側の端であり、左側の端の中央部分は摘まみ部材(後述する)がマスキングテープ100を摘まむ部位に当たる。この左側の端の形状は、強粘着したマスキングテープ100を剥がしローラ1から引き剥がすときに好適な形状となっている。
【0017】
剥がしローラ1は、除去装置のローラであって、図1に示すように、その周面の軸方向の全寸がマスキングテープ100の幅とほぼ同一となっている。この幅はマスキングテープ100を強粘着するために必要十分な幅である。剥がしローラ1は、マスキングテープ100の背面に強粘着して加工対象物品からマスキングテープ100を剥がすために使用されるローラである。
【0018】
剥がしローラ1の周面は軸方向において左周面と中央周面と右周面とに分割され、左周面と右周面は強粘着性を有する周面となる直径の大きな周面であり、中央周面は除去装置の摘まむ部材が進入できるようにした直径の小さな周面である。図1においては、左周面は強粘着部11a、右周面は強粘着部11b、中央周面は非粘着部12である。
【0019】
なお、ここで、強粘着または強粘着性とは、マスキングテープ100の粘着面の粘着力に対して、より強い粘着力であることを意味する。すなわち、マスキングテープ100に強粘着して剥がすと、マスキングテープ100の粘着面の部位から剥がれ、強粘着した部位は剥がれない粘着力であることを意味する。
【0020】
次に、除去装置によって加工対象物品に貼り付けたマスキングテープ100を除去する過程の基本的な内容について図2を参照して説明する。図2はその除去する過程の説明図である。
まず、図2のステップS1(テープ非粘着部を摘まむ)において、剥がしローラ1aがマスキングテープ100の左側の端に近づき、その左側の端に接触して強粘着する。剥がしローラ1aがその左側の端から右側に向けて所定の距離を転がると、図2における剥がしローラ1bの位置となり、マスキングテープ100の左側の端が剥がされ捲り上げられた状態となる。
【0021】
このとき、摘まみ部材(たとえばメカチャック)2における摘まむ位置にその左側の端が進入することによって、マスキングテープ100の左側の端が摘まめる状態となる。摘まみ部材2は、その左側の端における前面と背面とにおいてマスキングテープ100を摘まむ。このとき、摘ままれた前面の部位は非粘着面112である。剥がしローラ1bと摘まみ部材2は協調して一体で移動し、マスキングテープ100の左側の端を引き上げながらマスキングテープ100を剥がして行き、マスキングテープ100の右側の端まで剥がす。
【0022】
次に、ステップS2(テープ剥がし終了時)において、図2に示すように、剥がしローラ1と摘まみ部材2はマスキングテープ100の左側の端を保持するが、右側の端は加工対象物品から剥がれて位置規制されていない開放された状態となっている。
【0023】
次に、ステップS3(摘まみ部材がテープをロールから剥がす)において、剥がしローラ1と摘まみ部材2は、協調して一体で移動していたものが、ここでは個別の移動を行い剥がしローラ1と摘まみ部材2とが離れて行く。離れるのは相対的な動作であるから、このとき剥がしローラ1と摘まみ部材2のいずれが移動してもよい。離れることによって、摘まみ部材1は剥がしローラ1からマスキングテープ100を剥がす。
【0024】
次に、ステップS4(開放することで、テープは自重で落下する)において、摘まみ部材2を開放する。これにより、マスキングテープ100は自重で落下する。通常、落下する先は、使用済のマスキングテープ100を収容する収集容器である。
【0025】
以上、除去装置の基本的な動作について説明した。次に、除去装置の具体的な構成の一例について図3を参照して説明する。図3は除去装置の具体的な構成の一例を示す図である。図3(A)は側面図であり、図3(B)は主要な構成要素の配置を示す上面図である。図3において、1は剥がしローラ、2はメカチャック(摘まみ部材の具体例)、3〜5はエアシリンダ、6a,6bは巻出部、7a,7bは巻取部、8はテープ剥がしヘッド、9はリニアガイド、10a,10b強粘着テープである。
【0026】
除去装置は、図3に示すように、エアシリンダ5とテープ剥がしヘッド8とリニアガイド9を有する。
エアシリンダ5は、テープ剥がしヘッド8とリニアガイド9を連結する部位に設けられており、加工対象物品(図示せず)の上方においてテープ剥がしヘッド8が上下移動を行なうためのエアシリンダである。
【0027】
リニアガイド9は、エアシリンダ5を介してテープ剥がしヘッド8を支持する。また、エアシリンダ5を移動することでテープ剥がしヘッド8を加工対象物品(図示せず)におけるマスキングテープを貼り付けた方向へ直線移動しながら上昇させるためのリニアガイドである。リニアガイド9は、ボールネジとナットまたはタイミングベルトとそれらの駆動機構、等によって構成することができる。
【0028】
テープ剥がしヘッド8は、加工対象物品に貼り付けたマスキングテープを剥がすための剥がしユニットと摘まみユニットの主要な機構を収容するヘッドである。剥がしユニットの構成要素として、剥がしローラ1、巻出部6a,6b、巻取部7a,7b、等が存在する。それらはテープ剥がしヘッド8のフレームに支持されている。また、摘まみユニットの構成要素として、メカチャック2、エアシリンダ3,4、等が存在する。エアシリンダ4の一方の端部がテープ剥がしヘッド8のフレームに支持され、他方の端部はメカチャック2とエアシリンダ3とを支持するサブフレームに連結している。エアシリンダ4は、そのサブフレームをフレームに対して相対移動する。
【0029】
剥がしローラ1は、強粘着テープ10a,10bを巻き付けることによりマスキングテープ100の背面に強粘着するローラである。図3(B)に示すように、剥がしローラ1の強粘着部11a(図1参照)と巻取部7aと巻出部6aとは同一平面内に存在する。剥がしローラ1の強粘着部11aには、巻出部6aから巻き出された強粘着テープ10aが90度以上の角度で巻き付いた後に巻取部7aにおいて巻き取られる。また、同様に、剥がしローラ1の強粘着部11b(図1参照)と巻取部7bと巻出部6bとは同一平面内に存在する。剥がしローラ1の強粘着部11bには、巻出部6bから巻き出された強粘着テープ10bが90度以上の角度で巻き付いた後に巻とリブ7bにおいて巻き取られる。
【0030】
巻出部6a,6bは、強粘着テープ10a,10bの巻取体をその軸において支持する。また、その軸には逆回転トルク発生機構またはブレーキ機構が備わっており、巻き出された強粘着テープ10a,10bにテンションを加わえることを可能としている。
【0031】
巻取部7a,7bは、使用済みとなった強粘着テープ10a,10bの巻取体をその軸において支持する。また、その軸にはモータによって駆動される巻取機構が備わっている。巻取機構は、剥がしローラ1の強粘着部11a,11bが強粘着テープ10a,10bの新しい面となるように強粘着テープ10a,10bを移送する。また、巻取機構は、巻出部6a,6bとの間で強粘着テープ10a,10bにテンションを加わえることを可能としている。
【0032】
メカチャック2は、ピンセット、ペンチ、等の物品を挟み込んで摘まむ部分と同様の先端部分を有する。メカチャック2は、その先端部分の開閉をエアシリンダ3における軸(ロッド)の前後移動により行なう。メカチャック2とエアシリンダ3はサブフレームに支持されている。一方、エアシリンダ4は、テープ剥がしヘッド8のフレームに支持されている。エアシリンダ4における軸(ロッド)はサブフレームに連結していて、軸(ロッド)の前後移動によりそのサブフレームの全体を移動する。この移動は、テープ剥がしヘッド8のフレームに対する相対的に移動であり、この移動により剥がしローラ1とメカチャック2との間隔を変化させることができる。
【0033】
以上、除去装置の具体的な構成の一例について説明した。次に、その構成における具体的な動作の一例について、図4〜図10を参照して説明する。
図4は初期状態(ステップS101)を示す図である。図4に示すように、テープ剥がしヘッド8は加工対象物品200の上方に離れて停止している。エアシリンダ5は縮んだ状態である。剥がしローラ1は、加工対象物品200に貼り付けられたマスキングテープ100の左側の端の上方に位置合わせされている。
【0034】
図5はテープ剥がしヘッド8が下降した状態(ステップS102)を示す図である。図5に示すように、テープ剥がしヘッド8を支持するエアシリンダ5の軸が伸び出し、剥がしローラ1は、加工対象物品200に貼り付けられたマスキングテープ100の左側の端に接触する。剥がしローラ1には、強粘着テープ10a,10bが巻き付いているから、マスキングテープ100は剥がしローラ1に強粘着する。
【0035】
図6は剥がしローラ1が前進し(右側に移動し)、強粘着テープ10a,10bも移送されて巻き取られる状態(ステップS103)を示す図である。図6に示すように、剥がしローラ1には強粘着テープ10a,10bとマスキングテープ100とが強粘着により一体化して巻き付けられる。このとき、剥がしローラ1の前進距離に相当する長さの強粘着テープ10a,10bが巻出部6a,6bから巻き出され、剥がしローラ1を経由して巻取部7a,7bによって巻き取られる。
【0036】
図7はマスキングテープ100の先端部分をメカチャック2が固定した状態(ステップS104)を示す図である。剥がしローラ1には直径の小さな周面である非粘着部12が存在する(図1参照)。その部位にメカチャック2の先端部分が入り込んでおり、2つに分かれて開いているその先端部分の間にマスキングテープ100の左側の端が進入している。エアシリンダ3の軸が伸び出し、2つに分かれて開いているメカチャック2の先端部分を閉じる。これにより、図7に示すように、マスキングテープ100の先端部分をメカチャック2が固定する。メカチャック2の2つに分かれている先端部分の一方はマスキングテープ100の前面(粘着面)における非粘着性の領域と接触し、他方は背面(剥離面)と接触している。
【0037】
図8は、テープ剥がしヘッド8が上昇した状態(ステップS105)を示す図である。エアシリンダ5の軸を縮み込めることによって、軸に連結しているテープ剥がしヘッド8が上昇する。当然、テープ剥がしヘッド8によって支持されている剥がしローラ1も上昇する。この上昇によりマスキングテープ100は加工対象物品200からさらに引き剥がされる。
【0038】
図9は、マスキングテープ100を完全に剥がした状態(ステップS106)を示す図である。テープ剥がしヘッド8をエアシリンダ5を介して支持するリニアガイド9によって、テープ剥がしヘッド8はさらに上昇しながらマスキングテープ100の右側の端の方向に移動する。これにより、図9に示すように、スキングテープ100は加工対象物品200から完全に剥離される。
【0039】
図10(A)はマスキングテープ100を剥がしローラ1から引き剥がした状態(ステップS107)を示す図である。エアシリンダ4の軸を縮み込めることによってサブフレームを移動する。この移動によりサブフレームに支持されているメカチャック2とエアシリンダ3が移動し、メカチャック2と剥がしローラ1との間隔が大きくなる。その結果、剥がしローラ1に強粘着テープ10a,10bを介して強粘着しているマスキングテープ100が引き剥がされメカチャック2に持って行かれる。
【0040】
図10(B)はマスキングテープ100を落した状態(ステップS108)を示す図である。エアシリンダ3の軸を引き込むことによりメカチャック2の閉じられた先端部分を開く。2つに分かれて開いているメカチャック2の先端部分のいずれも、マスキングテープ100の粘着性の領域とは接触していないから、先端部分を開くことによりマスキングテープ100は自重により落下する。
【0041】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明の請求項1に係るマスキングテープによれば、前面における縦方向に連続した粘着性の領域によってマスキングテープの辺における密閉性が良く、非粘着性の領域によって加工対象物品に貼り付けたマスキングテープを剥がすことが容易となる。背面の剥離面は前面の粘着面に対して易剥離性であるからマスキングテープを巻取体とすることができる。
また本発明の請求項2に係るマスキングテープによれば、マスキングテープの辺における密閉性が極めて良い。
また本発明の請求項3に係るマスキングテープによれば、マスキングテープを左右対称構造とすることができマスキングにおいて境界となる辺の優れた直線性が得られる。また中央領域が非粘着性であるからマスキングテープを摘まむ等の処置をその中央領域において安定して行なうことができ具合がよい。
また本発明の請求項4に係る除去装置によれば、加工対象物品に貼り付けたマスキングテープを人手をかけることなく除去するための除去装置が提供される。
また本発明の請求項5に係る除去装置によれば、テープ供給手段から供給された強粘着テープが剥がしローラに巻き付けられ、移動手段がその剥がしローラの一連の移動を行なうことによってマスキングテープを剥がすことができる。
また本発明の請求項6に係る除去装置によれば、剥がしローラの直径の大きな左周面と右周面においてマスキングテープの背面に強粘着し、直径の小さな中央周面においてそのマスキングテープを摘まんで引き剥がすことができる。
また本発明の請求項7に係る除去装置によれば、本発明の除去装置と本発明のマスキングテープの組合せにより好適な作用効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマスキングテープと除去装置における剥がしローラを示す図である。
【図2】除去装置によって加工対象物品に貼り付けたマスキングテープを除去する過程の説明図である。
【図3】除去装置の具体的な構成の一例を示す図である。
【図4】除去装置の具体的な動作における初期状態(ステップS101)を示す図である。
【図5】テープ剥がしヘッド8が下降した状態(ステップS102)を示す図である。
【図6】剥がしローラが前進し(右側に移動し)、強粘着テープも移送されて巻き取られる状態(ステップS103)を示す図である。
【図7】マスキングテープの先端部分をメカチャックが固定した状態を示す図(ステップS104)である。
【図8】テープ剥がしヘッドが上昇した状態(ステップS105)を示している。
【図9】マスキングテープを完全に剥がした状態(ステップS106)を示す図である。
【図10】(A)はマスキングテープ100を剥がしローラ1から引き剥がした状態(ステップS107)を示す図である。(B)はマスキングテープ100を落した状態(ステップS108)を示す図である。
【図11】塗工においてマスキングテープを使用する従来の方法を示す図である。
【符号の説明】
1 剥がしローラ
2 摘まみ部材、メカチャック(摘まみ部材の具体例)
3〜5はエアシリンダ
6a,6b 巻出部
7a,7b 巻取部
8 テープ剥がしヘッド
9 リニアガイド
10a,10b 強粘着テープ
100 マスキングテープ
200 加工対象物品

Claims (7)

  1. 単体基材テープの前面を粘着面とし背面を剥離面とするマスキングテープであって、前記粘着面は、縦方向に連続し横方向に分割した粘着性の領域と非粘着性の領域とから成り、前記剥離面は前記粘着面に対して易剥離性であることを特徴とするマスキングテープ。
  2. 請求項1記載のマスキングテープにおいて、前記粘着性の領域はマスキングにおいて境界となる辺を含む領域であることを特徴とするマスキングテープ。
  3. 請求項1または2記載のマスキングテープにおいて、前記粘着面は、3つの領域である左辺領域と中央領域と右辺領域とを有し、前記左辺領域と右辺領域とが粘着性であり、前記中央領域は非粘着性であることを特徴とするマスキングテープ。
  4. 剥がしユニットと摘まみユニットとを具備するマスキングテープの除去装置であって、
    前記剥がしユニットはマスキングテープの背面に強粘着して加工対象物品からマスキングテープを剥がし、
    前記摘まみユニットは前記剥がしユニットに強粘着しているマスキングテープをその前面における非粘着性の領域と背面とにおいて摘まみ、前記剥がしユニットと協調し加工対象物品からマスキングテープを剥がし、さらに前記剥がしユニットから前記マスキングテープを剥がし、その後に前記摘まんだマスキングテープを開放する、
    ことを特徴とする除去装置。
  5. 請求項4記載の除去装置において、前記剥がしユニットは剥がしローラと移動手段とテープ供給手段とを有し、前記剥がしローラは強粘着テープを巻き付けることにより前記マスキングテープの背面に強粘着するローラであって、前記移動手段は加工対象物品からマスキングテープを剥がすための一連の前記剥がしローラと前記摘まみユニットの移動を行い、前記テープ供給手段は前記剥がしローラに強粘着テープを供給することを特徴とする除去装置。
  6. 請求項5記載の除去装置において、前記剥がしローラの周面は軸方向において左周面と中央周面と右周面とに分割され、前記左周面と前記右周面は強粘着性を有する周面となる直径の大きな周面であり、前記中央周面は前記摘まみユニットにおける摘まむ部材が進入できるようにした直径の小さな周面であることを特徴とする除去装置。
  7. 請求項4〜6のいずれかに記載の除去装置において、前記マスキングテープは請求項1〜3のいずれかに記載されたマスキングテープであることを特徴とする除去装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006272185A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Dainippon Screen Mfg Co Ltd マスキングテープの剥離方法および剥離装置
JP2008010221A (ja) * 2006-06-28 2008-01-17 Dainippon Screen Mfg Co Ltd テープ剥離装置、塗布システムおよびテープ剥離方法
JP2008126114A (ja) * 2006-11-17 2008-06-05 Dainippon Screen Mfg Co Ltd マスキングテープの貼付方法および貼付装置
JP2019210426A (ja) * 2018-06-07 2019-12-12 株式会社ダイヘン テープ除去方法及びテープ除去具

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