JP2004235106A - コネクタ装置、プリント回路板およびプリント回路板を搭載した電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、プリント配線板の厚み方向に沿うコネクタの位置が精度良く定まり、寸法管理を容易に行えるコネクタ装置を得ることにある。
【解決手段】コネクタ(14)は、プリント配線板(13)に実装されるコネクタ本体(18)と、コネクタ本体から突出し、プリント配線板を厚み方向に貫通するとともに、その貫通端にプリント配線板に引っ掛かる係止部(30)を有するフック(25)とを備えている。フックは、位置決め片(27)を備えている。位置決め片は、フックの係止部とはプリント配線板を間に挟んだ反対側において、このプリント配線板に重ね合わせて固定される。
【選択図】 図4
【解決手段】コネクタ(14)は、プリント配線板(13)に実装されるコネクタ本体(18)と、コネクタ本体から突出し、プリント配線板を厚み方向に貫通するとともに、その貫通端にプリント配線板に引っ掛かる係止部(30)を有するフック(25)とを備えている。フックは、位置決め片(27)を備えている。位置決め片は、フックの係止部とはプリント配線板を間に挟んだ反対側において、このプリント配線板に重ね合わせて固定される。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント配線板に引っ掛かるフックを有するコネクタ装置、プリント配線板にコネクタ装置を実装したプリント回路板およびこのプリント回路板を搭載した電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばポータブルコンピュータのような電子機器に用いられるプリント回路板は、導体パターンを有するプリント配線板と、このプリント配線板に実装されたコネクタ装置とを備えている。コネクタ装置は、プリンタのような外部周辺機器を接続するためのものであり、電子機器の外方に露出している。
【0003】
ところで、例えばRGBコネクタ、シリアルコネクタあるいはパラレルコネクタのような、いわゆるD−Subタイプのコネクタは、複数の信号端子を有するコネクタ本体と、コネクタ本体をプリント配線板に保持するフックとを備えている。フックは、コネクタ本体から突出してプリント配線板のスルーホールを貫通しており、このフックの先端に爪状の係止部が形成されている。係止部は、スルーホールの開口縁部に引っ掛かり、コネクタ本体との間でプリント配線板を挟み込んでいる。これにより、コネクタがプリント配線板に保持され、この状態で信号端子とプリント配線板の導体パターンとが半田付けされるようになっている。
【0004】
従来のD−Subタイプのコネクタでは、コネクタ本体とフックの係止部との間の間隔が一定であることから、このコネクタを実装し得るプリント配線板の板厚が自ずと限られている。ところが、プリント配線板の板厚は、製造誤差の影響を受けて変動し易いとともに、近年ではプリント配線板の積層段数の多様化に伴いプリント配線板の板厚が製品毎に0.1mm単位で変化する状況にある。
【0005】
この結果、コネクタをプリント配線板に実装した時に、コネクタ本体とプリント配線板又は係止部とプリント配線板との間に隙間が生じてしまい、コネクタ本体と係止部との間でプリント配線板を強固に挟み込むことができなくなる。そのため、コネクタ本体ががたついたり、プリント配線板に対するコネクタの取り付け姿勢が不安定となるといった問題がある。
【0006】
これを改善するものとして、プリント配線板を貫通するフックに弾性変形な舌片を形成したコネクタが知られている。このコネクタでは、フックの先端の係止部がプリント配線板の下面に引っ掛かるとともに、舌片はプリント配線板の上面に弾性的に接触している。この舌片は、プリント配線板の板厚に応じて弾性変形し、プリント配線板の板厚の変動分を吸収する。このため、プリント配線板の板厚が変動したとしても、コネクタをプリント配線板にしっかりと保持することができ、コネクタの姿勢が安定する(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平6−333621号公報 (段落番号0018〜0020、図10〜図13)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に開示された構成によると、フックに形成された舌片は、プリント配線板をフックの係止部に押し付ける方向に付勢する。このため、プリント配線板に対するコネクタの位置決めは、係止部とプリント配線板の下面との接触部を基準としてなされる。
【0009】
しかしながら、フックの舌片は、単にプリント配線板の上面に接触するものでしかないので、特に舌片の先端と係止部との間の隙間よりもプリント配線板の板厚が小さい場合に、舌片によってプリント配線板の板厚の変動を吸収することができなくなる。言い換えると、フックの舌片は、あくまで係止部との間でプリント配線板を挟み込むものでしかないので、プリント配線板の板厚に応じてプリント配線板の上面に対する接触状態が変動する。
【0010】
このため、舌片を基準としてプリント配線板の厚み方向に沿うコネクタの位置決めを行うことができず、プリント配線板の上面と舌片との間に隙間が生じることがあり得る。よって、コネクタの姿勢が不安定となるとともに、プリント配線板の厚み方向に沿うコネクタの位置を精度良く定めることができなくなる。
【0011】
本発明の目的は、プリント配線板の厚み方向に沿うコネクタ本体の位置が精度良く定まり、寸法管理を容易に行えるコネクタ装置を得ることにある。
【0012】
本発明の他の目的は、上記コネクタ装置を有するプリント回路板およびこのプリント回路板を搭載した電子機器を得ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係るコネクタ装置は、
プリント配線板に実装されるコネクタ本体と、上記コネクタ本体から突出し、上記プリント配線板を厚み方向に貫通するとともに、その貫通端に上記プリント配線板に引っ掛かる係止部を有するフックとを備えている。フックは、上記係止部とは上記プリント配線板を間に挟んだ反対側に位置決め片を有し、この位置決め片は、プリント配線板に重ね合わせて固定されることを特徴としている。
【0014】
この構成によれば、フックの舌片とプリント配線板との間に隙間が生じることはなく、この舌片とプリント配線板との固定部分を基準としてコネクタ本体の位置決めを行える。そのため、プリント配線板の厚み方向に沿うコネクタ本体の位置が精度良く定まる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下本発明の第1の実施の形態を、図1ないし図7に基づいて説明する。
【0016】
図1および図2は、電子機器としてのポータブルコンピュータ1を開示している。ポータブルコンピュータ1は、コンピュータ本体2と、このコンピュータ本体2に支持されたディスプレイユニット3とで構成されている。
【0017】
コンピュータ本体2は、偏平な箱状の筐体4を備えている。この筐体4は、底壁4a、上壁4b、左右の側壁4cおよび後壁4dを有している。上壁4bは、キーボード5を支持している。さらに、上壁4bは、キーボード5の背後にディスプレイ支持部6を有している。ディスプレイ支持部6は、筐体4の後端部から上向きに張り出すとともに、筐体4の幅方向に延びている。このディスプレイ支持部6に一対の凹部7a,7bが形成されている。凹部7a,7bは、筐体4の幅方向に互いに離れている。さらに、筐体4の後壁4dに開口部8が形成されている。開口部8は、筐体4dの幅方向に延びる細長い開口形状を有している。
【0018】
ディスプレイユニット3は、液晶表示パネルが収容されたディスプレイハウジング9を備えている。ディスプレイハウジング9の一端部に一対の脚部10a,10bが形成されている。脚部10a,10bは、夫々筐体4の凹部7a,7bに挿入されているとともに、図示しないヒンジを介して筐体4の後端部に支持されている。
【0019】
そのため、ディスプレイユニット3は、キーボード5を上方から覆うように横たわる閉じ位置と、キーボード5を露出させるように起立する開き位置とに亘って回動可能となっている。
【0020】
図2に示すように、筐体4は、プリント回路板12を収容している。プリント回路板12は、多層のプリント配線板13と、このプリント配線板13に実装されたシリアルコネクタ14、RGBコネクタ15、パラレルコネクタ16およびその他の図示しない複数の回路部品とで構成されている。
【0021】
プリント配線板13は、第1の面としての上面13aと、第2の面としての下面13bとを有している。このプリント配線板13は、筐体4の底壁4aと平行に配置されており、その外周縁部の一部となる後端縁部13cがディスプレイ支持部6の下方に位置している。
【0022】
シリアルコネクタ14、RGBコネクタ15およびパラレルコネクタ16は、いわゆるD−Subタイプのコネクタである。これらコネクタ14,15,16は、プリント配線板13の後端縁部13cに一列に並べて実装されており、上記後壁4dの開口部8と向かい合っている。プリント配線板13に対する各コネクタ14,15,16の実装構造は互いに共通であるので、本実施の形態では、シリアルコネクタ14を代表して説明する。
【0023】
図2ないし図4に示すように、シリアルコネクタ14は、合成樹脂製のコネクタ本体18とアース金具19とを備えている。コネクタ本体18は、その厚み寸法Dが幅寸法Wおよび高さ寸法Hに比べて極端に小さな偏平な板状をなしている。このコネクタ本体18は、幅狭い平坦な下端面18aを有し、この下端面18aがプリント配線板13の上面13aの後端部に重ね合わされている。
【0024】
コネクタ本体18は、ピン状をなす複数の信号端子20を支持している。これら信号端子20は、コネクタ本体18の後方に向けて突出している。さらに、信号端子20は、夫々リード21を有している。リード21は、コネクタ本体18の下端面18aから下向きに突出しているとともに、コネクタ本体18の幅方向に間隔を存して一列に並んでいる。リード21は、プリント配線板13に形成した複数の第1のスルーホール22に挿入されるとともに、これら第1のスルーホール22に半田付けされている。
【0025】
上記アース金具19は、筒状のシュラウド部24を備えている。シュラウド部24は、信号端子20を取り囲むとともに、コネクタ本体18の後方に向けて突出している。信号端子20およびシュラウド部24は、筐体4の開口部8を介してコンピュータ本体2の後方に露出しており、このシュラウド部24の内側に例えばマウス接続ケーブルのプラグ(図示せず)が差し込まれるようになっている。
【0026】
図3ないし図7に示すように、シリアルコネクタ14は、二本のフック25を介してプリント配線板13の上面13aに保持されている。フック25は、コネクタ本体18の幅方向に沿う両端部に一体的にモールドされており、このコネクタ本体18との位置関係が固定的に定められている。
【0027】
フック25は、例えば金属素材に板金プレス加工を施すことにより構成されている。具体的に述べると、フック25は、一対の脚部26a,26bと、位置決め片27とを一体に備えている。脚部26a,26bは、コネクタ本体18の下端面18aから下向きに突出するとともに、夫々プリント配線板13に形成した第2のスルーホール28を貫通している。第2のスルーホール28は、プリント配線板13を厚み方向に貫通しており、このプリント配線板13の上面13aおよび下面13bに開口している。脚部26a,26bの長さは、プリント配線板13の板厚Tよりも大きく設定されている。
【0028】
脚部26a,26bは、スリット29を間に挟んで互いに平行に延びている。スリット29は、コネクタ本体18の下端面18aから脚部26a,26bの先端にまで達している。このため、脚部26a,26bは、スリット29によって分離されているとともに、その先端となる下端が互いに近づいたり遠ざかる方向に弾性変形が可能となっている。
【0029】
脚部26a,26bの下端は、プリント配線板13の下面13bから下向きに突出している。これら脚部26a,26bの下端に夫々爪状の係止部30が形成されている。係止部30は、脚部26a,26bの側方に張り出している。これら係止部30の先端間の寸法Lは、第2のスルーホール28の直径よりも大きくなっている。
【0030】
このことから、フック25の脚部26a,26bをプリント配線板13の上方から第2のスルーホール28に挿入すると、まず最初に係止部30がプリント配線板13の上面13aに位置する第2のスルーホール28の開口縁部に接触する。この接触により、係止部30が第2のスルーホール28の径方向内側に向けて押圧され、脚部26a,26bが互いに近づく方向に弾性変形する。よって、係止部30が第2のスルーホール28に入り込むとともに、脚部26a,26bが第2のスルーホール28に差し込まれていく。
【0031】
脚部26a,26bの係止部30がプリント配線板13の下面13bから突出すると、係止部30に加わる押圧力が消失する。これにより、脚部26a,26bが互いに平行となるように弾性的に復帰し、係止部30がプリント配線板13の下面13bに位置する第2のスルーホール28の開口縁部に引っ掛かる。この結果、シリアルコネクタ14が第2のプリント配線板13に保持される。
【0032】
一方、上記フック25の位置決め片27は、脚部26a,26bの根元に位置している。この位置決め片27は、金属素材から上記スリット29を打ち抜いた後に残る帯状のスクラップを利用したものであり、脚部26a,26bの根元から直角に折り曲げられている。この位置決め片27の下面から脚部26a,26bの係止部30までの長さは、シリアルコネクタ14を実装すべきプリント配線板13の板厚Tに応じて定められている。
【0033】
図6および図7に示すように、位置決め片27は、コネクタ本体18の側方に張り出すとともに、その下面27aがコネクタ本体18の下端面18aと同一平面上に位置している。位置決め片27の下面27aは、プリント配線板13の上面13aに重ね合わされている。プリント配線板13の上面13aは、上記位置決め片27に対応する箇所に金属製のパッド31を有している。パッド31は、位置決め片27に対応する大きさの短冊状をなしている。位置決め片27は、パッド31の上に重ね合わせて半田付けされており、これらプリント配線板13の上面13aと位置決め片27とに跨るように半田フィレット32が形成されている。
【0034】
このため、シリアルコネクタ14は、フック25の位置決め片27を基準としてプリント配線板13の厚み方向に沿う位置決めがなされている。
【0035】
図2に示すように、プリント配線板13とシリアルコネクタ14との接続部は、金属製のコネクタパネル35によって覆われている。コネクタパネル35は、プリント配線板13の後端縁部13cに沿って起立するように、このプリント配線板13の後端部に支持され、筐体4の後壁4dに開けた開口部8と向かい合っている。
【0036】
コネクタパネル35は、各コネクタ14〜16に対応する位置にコネクタ導出口36を有している。シリアルコネクタ14のシュラウド部24は、コネクタ導出口36を貫通している。そのため、シリアルコネクタ14のアース金具19は、コネクタパネル35の内面に重ね合わされている。
【0037】
さらに、コネクタパネル35は、その上縁から筐体4の前方に向けて直角に折り曲げられた上壁部35aを有している。上壁部35aは、プリント配線板13の上面13aと向かい合うとともに、上記シリアルコネクタ14の上方に張り出している。このため、シリアルコネクタ14は、コネクタパネル35の上壁部35aとプリント配線板13との間に介在されている。
【0038】
次に、プリント配線板13の上面13aにシリアルコネクタ14を実装する手順について説明する。
【0039】
まず、コネクタ本体18の下端面18aから突出しているリード21およびフック25の脚部26a,26bを、夫々プリント配線板13の上面13aの方向から第1および第2のスルーホール22,28に挿入する。この挿入により、脚部26a,26bの下端の係止部30がプリント配線板13の下方に突出するととともに、この係止部30がプリント配線板13の下面13aに位置する第2のスルーホール28の開口縁部に引っ掛かる。さらに、フック25の位置決め片27がプリント配線板13の上面13aのパッド31に重なり合う。
【0040】
この際、図6に示すように、プリント配線板13の板厚Tが規定寸法よりも小さい場合に、係止部30とプリント配線板13の下面13bとの間に隙間gが発生し、この隙間gがコネクタ本体18のがたつきや傾きの要因となる。
【0041】
次に、フック25の位置決め片27をパッド31に半田付けする。これにより、コネクタ本体18がプリント配線板13の上面13aに仮固定される。したがって、係止部30とプリント配線板13の下面13bとの間に隙間gが存在していても、コネクタ本体18はプリント配線板13の上面13aに位置決めされた状態で保持される。
【0042】
位置決め片27の半田付けが完了したら、プリント配線板13を裏返し、このプリント配線板13の下面13bを上向きにする。この状態で脚部26a,26bの係止部30をプリント配線板13の下面13bに半田付けし、これら係止部30とプリント配線板13の下面13bとの間に跨る半田フィレット37を形成する。これにより、フック25の脚部26a,26bがプリント配線板13に固定され、プリント配線板13に対するシリアルコネクタ14の取り付けが完了する。
【0043】
最後に、シリアルコネクタ14のリード21をプリント配線板13の第1のスルーホール22に半田付けする。この結果、シリアルコネクタ14とプリント配線板13とが電気的に接続され、一連のシリアルコネクタ14の実装作業が完了する。
【0044】
このような本発明の第1の実施の形態によれば、コネクタ本体18から突出するフック25に、その脚部26a,26bに対し直角に折り曲げられた位置決め片27を形成し、この位置決め片27をプリント配線板13の上面13aに半田付けしている。このため、プリント配線板13の上面13aを基準としてこのプリント配線板13に対するシリアルコネクタ14の位置決めを行うことができる。
【0045】
よって、プリント配線板13の板厚Tの変動に伴い、脚部26a,26bの先端の係止部30とプリント配線板13の下面13bとの間に隙間 gが生じても、プリント配線板13の上面13aからのシリアルコネクタ14の突出高さを一定に保つことができ、プリント配線板13の厚み方向に沿うシリアルコネクタ14の位置が精度良く定まる。この結果、シリアルコネクタ14とコネクタパネル35の上壁部35aとの間の間隔の変動およびシリアルコネクタ14のシュラウド部24と筐体4の開口部8との位置ずれを防止することができ、コンピュータ本体2の各部の寸法管理を容易に行うことができる。
【0046】
さらに、コネクタ本体18から突出するフック25は、プリント配線板13の上面13aおよび下面13bに夫々半田付けされるので、プリント配線板13に対するシリアルコネクタ14の固定強度が向上する。このため、シリアルコネクタ14にプラグを差し込んだり、逆にシリアルコネクタ14からプラグを引き抜いた時のように、シリアルコネクタ14に大きな外力が作用する場合でも、この外力に強く対抗することができ、シリアルコネクタ14とプリント配線板13との接続部に加わる応力を低減できる。
【0047】
それとともに、フック25の位置決め片27は、スリット29を打ち抜いた後に残る帯状のスクラップを利用しているので、金属素材を無駄なく有効に活用することができ、金属素材の利用率を高めることができる。
【0048】
加えて、フック25の位置決め片27は、脚部26a,26bの係止部30をプリント配線板13の下面13bに半田付けする以前に、このプリント配線板13の上面13aのパッド31に半田付けされる。このため、プリント配線板13の板厚Tの変動に伴って係止部30とプリント配線板13の下面13bとの間に隙間gが存在しても、シリアルコネクタ14の傾きを防止できる。
【0049】
詳しく述べると、脚部26a,26bの係止部30は、プリント配線板13を裏返した状態でプリント配線板13の下面13bに半田付けされるので、上記のように係止部30とプリント配線板13の下面13bとの間に隙間gが存在すると、この隙間gの分だけシリアルコネクタ14がプリント配線板13の上面13aに沿ってずれ動いたり、傾くことがあり得る。特に、係止部30の半田付け時には、シリアルコネクタ14がプリント配線板13の下方に位置するので、このプリント配線板13が邪魔となってシリアルコネクタ14に傾きが生じたか否かを認識することができない。
【0050】
このため、シリアルコネクタ14が傾いたままの状態で係止部30の半田付け作業が実行されることになり、半田付け不良の原因となる。このようにシリアルコネクタ14が傾いて半田付けされたプリント回路板12は不良品となり、生産効率が低下する。
【0051】
これに対し、上記構成によれば、係止部30をプリント配線板13に半田付けする段階では、既にコネクタ本体18が位置決め片27を介してプリント配線板13の上面13aに仮固定されている。このため、係止部30の半田付け時にプリント配線板13を裏返しても、コネクタ本体18がずれ動いたり傾くことはない。
【0052】
よって、シリアルコネクタ14をプリント配線板13の正規の位置に精度良く固定することができ、プリント回路板12の生産効率が向上する。
【0053】
本発明は上記第1の実施の形態に特定されるものではない。図8ないし図10は、本発明の第2の実施の形態を開示している。
【0054】
図8に示すように、第2の実施の形態に係るプリント回路板41は、カット部42を有するプリント配線板43と、このプリント配線板43に実装されたコネクタ44とを備えている。
【0055】
カット部42は、プリント配線板43の外周縁部に開放するような凹所にて構成され、第1ないし第3の端面45a〜45cを有している。第1および第2の端面45a,45bは、互いに向かい合うように平行に配置されている。第3の端面45cは、第1および第2の端面45a,45bの間に跨っている。これら第1ないし第3の端面45a〜45cは、プリント配線板43の上面43aの外周縁と、プリント配線板43の下面43bの外周縁との間を結んでいる。
【0056】
コネクタ44は、上記カット部42に入り込める大きさのコネクタ本体47を有している。コネクタ本体47は、第3の端面45cと向かい合う背面48を有し、この背面48から複数のリード49と一対のフック50が突出している。リード49は、互いに間隔を存して平行に配置されているとともに、プリント配線板43に形成した第1のスルーホール51に半田付けされている。
【0057】
フック50は、板金プレス加工部品にて構成されている。このフック50は、コネクタ本体47の両端部に位置し、リード49を間に挟んで互いに向かい合っている。フック50の突出端部は、プリント配線板43の上面43aの上に張り出しており、このフック50の突出端部に一対の脚部52a,52bと、位置決め片53が一体に形成されている。
【0058】
図9に示すように、脚部52a,52bは、フック50の突出端部からコネクタ本体47の背面48に沿うように下向きに延びており、夫々プリント配線板43に形成した第2のスルーホール54を貫通している。第2のスルーホール54は、プリント配線板43を厚み方向に貫通しており、このプリント配線板43の上面43aおよび下面43bに開口している。脚部52a,52bの長さは、プリント配線板43の板厚Tよりも大きく設定されている。
【0059】
脚部52a,52bは、スリット55を間に挟んで互いに平行に延びている。スリット55は、フック50の突出端部から脚部52a,52bの先端にまで達している。このため、脚部52a,52bは、スリット55によって分離されているとともに、その先端となる下端が互いに近づいたり遠ざかる方向に弾性変形が可能となっている。
【0060】
脚部52a,52bの下端は、プリント配線板43の下面43bから下向きに突出している。これら脚部52a,52bの下端に夫々爪状の係止部56が形成されている。係止部56は、脚部52a,52bの側方に張り出している。これら係止部56の先端間の寸法Lは、第2のスルーホール54の直径よりも大きくなっている。
【0061】
係止部56は、脚部52a,52bを第2のスルーホール54に挿入した時に、プリント配線板43の下面43bから突出するとともに、この下面43bに位置する第2のスルーホール54の開口縁部に引っ掛かる。これにより、コネクタ本体47が第2のプリント配線板43に保持される。
【0062】
上記フック50の位置決め片53は、脚部52a,52bの根元に位置している。この位置決め片27は、上記第1の実施の形態と同様に、金属素材からスリット55を打ち抜いた後に残る帯状のスクラップを利用したものであり、脚部52a,52bの根元から直角に折り曲げられている。この位置決め片27の下面から脚部26a,26bの係止部30までの長さは、コネクタ44を実装すべきプリント配線板13の板厚Tに応じて定められている。
【0063】
図10に示すように、位置決め片53の下面53aは、プリント配線板43の上面43aに重ね合わされている。このプリント配線板43の上面43aは、上記位置決め片53に対応する箇所に金属製のパッド57を有している。パッド57は、位置決め片53に対応する大きさの短冊状をなしている。位置決め片253は、パッド57の上に重ね合わせて半田付けされており、これらプリント配線板43の上面43aと位置決め片53とに跨るように半田フィレット58が形成されている。
【0064】
さらに、脚部52a,52bの係止部56は、位置決め片53の半田付けが完了した後、プリント配線板43の下面43bに半田付けされる。これにより、係止部56とプリント配線板43の下面43bとの間に跨る半田フィレット59が形成され、フック50の脚部52a,52bがプリント配線板43に固定されるようになっている。
【0065】
このような構成によれば、プリント配線板43の上面43aを基準としてこのプリント配線板43に対するコネクタ44の位置決めを行うことができる。このため、プリント配線板43の板厚Tの変動に伴って脚部52a,52bの下端の係止部56とプリント配線板43の下面43bとの間に隙間gが生じたとしても、プリント配線板43の上面43aからのコネクタ44の突出高さを一定に保つことができる。
【0066】
よって、コネクタ本体47がプリント配線板43のカット部42に入り込んでいるだけで、プリント配線板43によって直接支えられていない形態のコネクタ44においても、プリント配線板13の厚み方向に沿うコネクタ44の位置を精度良く定めることができる。
【0067】
なお、上記実施の形態では、フックの位置決め片をプリント配線板のパッドに半田付けしたが、本発明はこれに特定されるものではない。例えば半田付けの代わりに、耐熱性の接着剤を介してフックの位置決め片をプリント配線板に固定してもよい。
【0068】
さらに、コネクタにしてもD−Subタイプのものに限らず、例えばUSBコネクタのような他の形態のコネクタであっても同様に実施できる。
【0069】
【発明の効果】
以上詳述した本発明によれば、プリント配線板の厚み方向に沿うコネクタの位置が精度良く定まり、寸法管理が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るポータブルコンピュータの斜視図。
【図2】本発明の第1の実施の形態において、筐体とプリント回路板との位置関係を示すポータブルコンピュータの断面図。
【図3】本発明の第1の実施の形態に用いるシリアルコネクタの正面図。
【図4】本発明の第1の実施の形態において、シリアルコネクタとプリント配線板との位置関係を示す斜視図。
【図5】本発明の第1の実施の形態において、フックとプリント配線板との位置関係を示す斜視図。
【図6】本発明の第1の実施の形態において、シリアルコネクタをプリント配線板に固定した状態を示す断面図。
【図7】図6のF7−F7線に沿う断面図。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係るプリント回路板の平面図。
【図9】本発明の第2の実施の形態において、コネクタをプリント配線板に固定した状態を示す断面図。
【図10】図9のF10−F10線に沿う断面図。
【符号の説明】
4…筐体、8…開口部、13,43…プリント配線板、13a…第1の面(上面)、13b…第2の面(下面)、14,44…コネクタ装置(シリアルコネクタ)、18,47…コネクタ本体、25,50…フック、27,53…位置決め片、28,54…スルーホール(第2のスルーホール)、30,56…係止部、45a,45b,45c…第1ないし第3の端面。
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント配線板に引っ掛かるフックを有するコネクタ装置、プリント配線板にコネクタ装置を実装したプリント回路板およびこのプリント回路板を搭載した電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えばポータブルコンピュータのような電子機器に用いられるプリント回路板は、導体パターンを有するプリント配線板と、このプリント配線板に実装されたコネクタ装置とを備えている。コネクタ装置は、プリンタのような外部周辺機器を接続するためのものであり、電子機器の外方に露出している。
【0003】
ところで、例えばRGBコネクタ、シリアルコネクタあるいはパラレルコネクタのような、いわゆるD−Subタイプのコネクタは、複数の信号端子を有するコネクタ本体と、コネクタ本体をプリント配線板に保持するフックとを備えている。フックは、コネクタ本体から突出してプリント配線板のスルーホールを貫通しており、このフックの先端に爪状の係止部が形成されている。係止部は、スルーホールの開口縁部に引っ掛かり、コネクタ本体との間でプリント配線板を挟み込んでいる。これにより、コネクタがプリント配線板に保持され、この状態で信号端子とプリント配線板の導体パターンとが半田付けされるようになっている。
【0004】
従来のD−Subタイプのコネクタでは、コネクタ本体とフックの係止部との間の間隔が一定であることから、このコネクタを実装し得るプリント配線板の板厚が自ずと限られている。ところが、プリント配線板の板厚は、製造誤差の影響を受けて変動し易いとともに、近年ではプリント配線板の積層段数の多様化に伴いプリント配線板の板厚が製品毎に0.1mm単位で変化する状況にある。
【0005】
この結果、コネクタをプリント配線板に実装した時に、コネクタ本体とプリント配線板又は係止部とプリント配線板との間に隙間が生じてしまい、コネクタ本体と係止部との間でプリント配線板を強固に挟み込むことができなくなる。そのため、コネクタ本体ががたついたり、プリント配線板に対するコネクタの取り付け姿勢が不安定となるといった問題がある。
【0006】
これを改善するものとして、プリント配線板を貫通するフックに弾性変形な舌片を形成したコネクタが知られている。このコネクタでは、フックの先端の係止部がプリント配線板の下面に引っ掛かるとともに、舌片はプリント配線板の上面に弾性的に接触している。この舌片は、プリント配線板の板厚に応じて弾性変形し、プリント配線板の板厚の変動分を吸収する。このため、プリント配線板の板厚が変動したとしても、コネクタをプリント配線板にしっかりと保持することができ、コネクタの姿勢が安定する(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平6−333621号公報 (段落番号0018〜0020、図10〜図13)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に開示された構成によると、フックに形成された舌片は、プリント配線板をフックの係止部に押し付ける方向に付勢する。このため、プリント配線板に対するコネクタの位置決めは、係止部とプリント配線板の下面との接触部を基準としてなされる。
【0009】
しかしながら、フックの舌片は、単にプリント配線板の上面に接触するものでしかないので、特に舌片の先端と係止部との間の隙間よりもプリント配線板の板厚が小さい場合に、舌片によってプリント配線板の板厚の変動を吸収することができなくなる。言い換えると、フックの舌片は、あくまで係止部との間でプリント配線板を挟み込むものでしかないので、プリント配線板の板厚に応じてプリント配線板の上面に対する接触状態が変動する。
【0010】
このため、舌片を基準としてプリント配線板の厚み方向に沿うコネクタの位置決めを行うことができず、プリント配線板の上面と舌片との間に隙間が生じることがあり得る。よって、コネクタの姿勢が不安定となるとともに、プリント配線板の厚み方向に沿うコネクタの位置を精度良く定めることができなくなる。
【0011】
本発明の目的は、プリント配線板の厚み方向に沿うコネクタ本体の位置が精度良く定まり、寸法管理を容易に行えるコネクタ装置を得ることにある。
【0012】
本発明の他の目的は、上記コネクタ装置を有するプリント回路板およびこのプリント回路板を搭載した電子機器を得ることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係るコネクタ装置は、
プリント配線板に実装されるコネクタ本体と、上記コネクタ本体から突出し、上記プリント配線板を厚み方向に貫通するとともに、その貫通端に上記プリント配線板に引っ掛かる係止部を有するフックとを備えている。フックは、上記係止部とは上記プリント配線板を間に挟んだ反対側に位置決め片を有し、この位置決め片は、プリント配線板に重ね合わせて固定されることを特徴としている。
【0014】
この構成によれば、フックの舌片とプリント配線板との間に隙間が生じることはなく、この舌片とプリント配線板との固定部分を基準としてコネクタ本体の位置決めを行える。そのため、プリント配線板の厚み方向に沿うコネクタ本体の位置が精度良く定まる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下本発明の第1の実施の形態を、図1ないし図7に基づいて説明する。
【0016】
図1および図2は、電子機器としてのポータブルコンピュータ1を開示している。ポータブルコンピュータ1は、コンピュータ本体2と、このコンピュータ本体2に支持されたディスプレイユニット3とで構成されている。
【0017】
コンピュータ本体2は、偏平な箱状の筐体4を備えている。この筐体4は、底壁4a、上壁4b、左右の側壁4cおよび後壁4dを有している。上壁4bは、キーボード5を支持している。さらに、上壁4bは、キーボード5の背後にディスプレイ支持部6を有している。ディスプレイ支持部6は、筐体4の後端部から上向きに張り出すとともに、筐体4の幅方向に延びている。このディスプレイ支持部6に一対の凹部7a,7bが形成されている。凹部7a,7bは、筐体4の幅方向に互いに離れている。さらに、筐体4の後壁4dに開口部8が形成されている。開口部8は、筐体4dの幅方向に延びる細長い開口形状を有している。
【0018】
ディスプレイユニット3は、液晶表示パネルが収容されたディスプレイハウジング9を備えている。ディスプレイハウジング9の一端部に一対の脚部10a,10bが形成されている。脚部10a,10bは、夫々筐体4の凹部7a,7bに挿入されているとともに、図示しないヒンジを介して筐体4の後端部に支持されている。
【0019】
そのため、ディスプレイユニット3は、キーボード5を上方から覆うように横たわる閉じ位置と、キーボード5を露出させるように起立する開き位置とに亘って回動可能となっている。
【0020】
図2に示すように、筐体4は、プリント回路板12を収容している。プリント回路板12は、多層のプリント配線板13と、このプリント配線板13に実装されたシリアルコネクタ14、RGBコネクタ15、パラレルコネクタ16およびその他の図示しない複数の回路部品とで構成されている。
【0021】
プリント配線板13は、第1の面としての上面13aと、第2の面としての下面13bとを有している。このプリント配線板13は、筐体4の底壁4aと平行に配置されており、その外周縁部の一部となる後端縁部13cがディスプレイ支持部6の下方に位置している。
【0022】
シリアルコネクタ14、RGBコネクタ15およびパラレルコネクタ16は、いわゆるD−Subタイプのコネクタである。これらコネクタ14,15,16は、プリント配線板13の後端縁部13cに一列に並べて実装されており、上記後壁4dの開口部8と向かい合っている。プリント配線板13に対する各コネクタ14,15,16の実装構造は互いに共通であるので、本実施の形態では、シリアルコネクタ14を代表して説明する。
【0023】
図2ないし図4に示すように、シリアルコネクタ14は、合成樹脂製のコネクタ本体18とアース金具19とを備えている。コネクタ本体18は、その厚み寸法Dが幅寸法Wおよび高さ寸法Hに比べて極端に小さな偏平な板状をなしている。このコネクタ本体18は、幅狭い平坦な下端面18aを有し、この下端面18aがプリント配線板13の上面13aの後端部に重ね合わされている。
【0024】
コネクタ本体18は、ピン状をなす複数の信号端子20を支持している。これら信号端子20は、コネクタ本体18の後方に向けて突出している。さらに、信号端子20は、夫々リード21を有している。リード21は、コネクタ本体18の下端面18aから下向きに突出しているとともに、コネクタ本体18の幅方向に間隔を存して一列に並んでいる。リード21は、プリント配線板13に形成した複数の第1のスルーホール22に挿入されるとともに、これら第1のスルーホール22に半田付けされている。
【0025】
上記アース金具19は、筒状のシュラウド部24を備えている。シュラウド部24は、信号端子20を取り囲むとともに、コネクタ本体18の後方に向けて突出している。信号端子20およびシュラウド部24は、筐体4の開口部8を介してコンピュータ本体2の後方に露出しており、このシュラウド部24の内側に例えばマウス接続ケーブルのプラグ(図示せず)が差し込まれるようになっている。
【0026】
図3ないし図7に示すように、シリアルコネクタ14は、二本のフック25を介してプリント配線板13の上面13aに保持されている。フック25は、コネクタ本体18の幅方向に沿う両端部に一体的にモールドされており、このコネクタ本体18との位置関係が固定的に定められている。
【0027】
フック25は、例えば金属素材に板金プレス加工を施すことにより構成されている。具体的に述べると、フック25は、一対の脚部26a,26bと、位置決め片27とを一体に備えている。脚部26a,26bは、コネクタ本体18の下端面18aから下向きに突出するとともに、夫々プリント配線板13に形成した第2のスルーホール28を貫通している。第2のスルーホール28は、プリント配線板13を厚み方向に貫通しており、このプリント配線板13の上面13aおよび下面13bに開口している。脚部26a,26bの長さは、プリント配線板13の板厚Tよりも大きく設定されている。
【0028】
脚部26a,26bは、スリット29を間に挟んで互いに平行に延びている。スリット29は、コネクタ本体18の下端面18aから脚部26a,26bの先端にまで達している。このため、脚部26a,26bは、スリット29によって分離されているとともに、その先端となる下端が互いに近づいたり遠ざかる方向に弾性変形が可能となっている。
【0029】
脚部26a,26bの下端は、プリント配線板13の下面13bから下向きに突出している。これら脚部26a,26bの下端に夫々爪状の係止部30が形成されている。係止部30は、脚部26a,26bの側方に張り出している。これら係止部30の先端間の寸法Lは、第2のスルーホール28の直径よりも大きくなっている。
【0030】
このことから、フック25の脚部26a,26bをプリント配線板13の上方から第2のスルーホール28に挿入すると、まず最初に係止部30がプリント配線板13の上面13aに位置する第2のスルーホール28の開口縁部に接触する。この接触により、係止部30が第2のスルーホール28の径方向内側に向けて押圧され、脚部26a,26bが互いに近づく方向に弾性変形する。よって、係止部30が第2のスルーホール28に入り込むとともに、脚部26a,26bが第2のスルーホール28に差し込まれていく。
【0031】
脚部26a,26bの係止部30がプリント配線板13の下面13bから突出すると、係止部30に加わる押圧力が消失する。これにより、脚部26a,26bが互いに平行となるように弾性的に復帰し、係止部30がプリント配線板13の下面13bに位置する第2のスルーホール28の開口縁部に引っ掛かる。この結果、シリアルコネクタ14が第2のプリント配線板13に保持される。
【0032】
一方、上記フック25の位置決め片27は、脚部26a,26bの根元に位置している。この位置決め片27は、金属素材から上記スリット29を打ち抜いた後に残る帯状のスクラップを利用したものであり、脚部26a,26bの根元から直角に折り曲げられている。この位置決め片27の下面から脚部26a,26bの係止部30までの長さは、シリアルコネクタ14を実装すべきプリント配線板13の板厚Tに応じて定められている。
【0033】
図6および図7に示すように、位置決め片27は、コネクタ本体18の側方に張り出すとともに、その下面27aがコネクタ本体18の下端面18aと同一平面上に位置している。位置決め片27の下面27aは、プリント配線板13の上面13aに重ね合わされている。プリント配線板13の上面13aは、上記位置決め片27に対応する箇所に金属製のパッド31を有している。パッド31は、位置決め片27に対応する大きさの短冊状をなしている。位置決め片27は、パッド31の上に重ね合わせて半田付けされており、これらプリント配線板13の上面13aと位置決め片27とに跨るように半田フィレット32が形成されている。
【0034】
このため、シリアルコネクタ14は、フック25の位置決め片27を基準としてプリント配線板13の厚み方向に沿う位置決めがなされている。
【0035】
図2に示すように、プリント配線板13とシリアルコネクタ14との接続部は、金属製のコネクタパネル35によって覆われている。コネクタパネル35は、プリント配線板13の後端縁部13cに沿って起立するように、このプリント配線板13の後端部に支持され、筐体4の後壁4dに開けた開口部8と向かい合っている。
【0036】
コネクタパネル35は、各コネクタ14〜16に対応する位置にコネクタ導出口36を有している。シリアルコネクタ14のシュラウド部24は、コネクタ導出口36を貫通している。そのため、シリアルコネクタ14のアース金具19は、コネクタパネル35の内面に重ね合わされている。
【0037】
さらに、コネクタパネル35は、その上縁から筐体4の前方に向けて直角に折り曲げられた上壁部35aを有している。上壁部35aは、プリント配線板13の上面13aと向かい合うとともに、上記シリアルコネクタ14の上方に張り出している。このため、シリアルコネクタ14は、コネクタパネル35の上壁部35aとプリント配線板13との間に介在されている。
【0038】
次に、プリント配線板13の上面13aにシリアルコネクタ14を実装する手順について説明する。
【0039】
まず、コネクタ本体18の下端面18aから突出しているリード21およびフック25の脚部26a,26bを、夫々プリント配線板13の上面13aの方向から第1および第2のスルーホール22,28に挿入する。この挿入により、脚部26a,26bの下端の係止部30がプリント配線板13の下方に突出するととともに、この係止部30がプリント配線板13の下面13aに位置する第2のスルーホール28の開口縁部に引っ掛かる。さらに、フック25の位置決め片27がプリント配線板13の上面13aのパッド31に重なり合う。
【0040】
この際、図6に示すように、プリント配線板13の板厚Tが規定寸法よりも小さい場合に、係止部30とプリント配線板13の下面13bとの間に隙間gが発生し、この隙間gがコネクタ本体18のがたつきや傾きの要因となる。
【0041】
次に、フック25の位置決め片27をパッド31に半田付けする。これにより、コネクタ本体18がプリント配線板13の上面13aに仮固定される。したがって、係止部30とプリント配線板13の下面13bとの間に隙間gが存在していても、コネクタ本体18はプリント配線板13の上面13aに位置決めされた状態で保持される。
【0042】
位置決め片27の半田付けが完了したら、プリント配線板13を裏返し、このプリント配線板13の下面13bを上向きにする。この状態で脚部26a,26bの係止部30をプリント配線板13の下面13bに半田付けし、これら係止部30とプリント配線板13の下面13bとの間に跨る半田フィレット37を形成する。これにより、フック25の脚部26a,26bがプリント配線板13に固定され、プリント配線板13に対するシリアルコネクタ14の取り付けが完了する。
【0043】
最後に、シリアルコネクタ14のリード21をプリント配線板13の第1のスルーホール22に半田付けする。この結果、シリアルコネクタ14とプリント配線板13とが電気的に接続され、一連のシリアルコネクタ14の実装作業が完了する。
【0044】
このような本発明の第1の実施の形態によれば、コネクタ本体18から突出するフック25に、その脚部26a,26bに対し直角に折り曲げられた位置決め片27を形成し、この位置決め片27をプリント配線板13の上面13aに半田付けしている。このため、プリント配線板13の上面13aを基準としてこのプリント配線板13に対するシリアルコネクタ14の位置決めを行うことができる。
【0045】
よって、プリント配線板13の板厚Tの変動に伴い、脚部26a,26bの先端の係止部30とプリント配線板13の下面13bとの間に隙間 gが生じても、プリント配線板13の上面13aからのシリアルコネクタ14の突出高さを一定に保つことができ、プリント配線板13の厚み方向に沿うシリアルコネクタ14の位置が精度良く定まる。この結果、シリアルコネクタ14とコネクタパネル35の上壁部35aとの間の間隔の変動およびシリアルコネクタ14のシュラウド部24と筐体4の開口部8との位置ずれを防止することができ、コンピュータ本体2の各部の寸法管理を容易に行うことができる。
【0046】
さらに、コネクタ本体18から突出するフック25は、プリント配線板13の上面13aおよび下面13bに夫々半田付けされるので、プリント配線板13に対するシリアルコネクタ14の固定強度が向上する。このため、シリアルコネクタ14にプラグを差し込んだり、逆にシリアルコネクタ14からプラグを引き抜いた時のように、シリアルコネクタ14に大きな外力が作用する場合でも、この外力に強く対抗することができ、シリアルコネクタ14とプリント配線板13との接続部に加わる応力を低減できる。
【0047】
それとともに、フック25の位置決め片27は、スリット29を打ち抜いた後に残る帯状のスクラップを利用しているので、金属素材を無駄なく有効に活用することができ、金属素材の利用率を高めることができる。
【0048】
加えて、フック25の位置決め片27は、脚部26a,26bの係止部30をプリント配線板13の下面13bに半田付けする以前に、このプリント配線板13の上面13aのパッド31に半田付けされる。このため、プリント配線板13の板厚Tの変動に伴って係止部30とプリント配線板13の下面13bとの間に隙間gが存在しても、シリアルコネクタ14の傾きを防止できる。
【0049】
詳しく述べると、脚部26a,26bの係止部30は、プリント配線板13を裏返した状態でプリント配線板13の下面13bに半田付けされるので、上記のように係止部30とプリント配線板13の下面13bとの間に隙間gが存在すると、この隙間gの分だけシリアルコネクタ14がプリント配線板13の上面13aに沿ってずれ動いたり、傾くことがあり得る。特に、係止部30の半田付け時には、シリアルコネクタ14がプリント配線板13の下方に位置するので、このプリント配線板13が邪魔となってシリアルコネクタ14に傾きが生じたか否かを認識することができない。
【0050】
このため、シリアルコネクタ14が傾いたままの状態で係止部30の半田付け作業が実行されることになり、半田付け不良の原因となる。このようにシリアルコネクタ14が傾いて半田付けされたプリント回路板12は不良品となり、生産効率が低下する。
【0051】
これに対し、上記構成によれば、係止部30をプリント配線板13に半田付けする段階では、既にコネクタ本体18が位置決め片27を介してプリント配線板13の上面13aに仮固定されている。このため、係止部30の半田付け時にプリント配線板13を裏返しても、コネクタ本体18がずれ動いたり傾くことはない。
【0052】
よって、シリアルコネクタ14をプリント配線板13の正規の位置に精度良く固定することができ、プリント回路板12の生産効率が向上する。
【0053】
本発明は上記第1の実施の形態に特定されるものではない。図8ないし図10は、本発明の第2の実施の形態を開示している。
【0054】
図8に示すように、第2の実施の形態に係るプリント回路板41は、カット部42を有するプリント配線板43と、このプリント配線板43に実装されたコネクタ44とを備えている。
【0055】
カット部42は、プリント配線板43の外周縁部に開放するような凹所にて構成され、第1ないし第3の端面45a〜45cを有している。第1および第2の端面45a,45bは、互いに向かい合うように平行に配置されている。第3の端面45cは、第1および第2の端面45a,45bの間に跨っている。これら第1ないし第3の端面45a〜45cは、プリント配線板43の上面43aの外周縁と、プリント配線板43の下面43bの外周縁との間を結んでいる。
【0056】
コネクタ44は、上記カット部42に入り込める大きさのコネクタ本体47を有している。コネクタ本体47は、第3の端面45cと向かい合う背面48を有し、この背面48から複数のリード49と一対のフック50が突出している。リード49は、互いに間隔を存して平行に配置されているとともに、プリント配線板43に形成した第1のスルーホール51に半田付けされている。
【0057】
フック50は、板金プレス加工部品にて構成されている。このフック50は、コネクタ本体47の両端部に位置し、リード49を間に挟んで互いに向かい合っている。フック50の突出端部は、プリント配線板43の上面43aの上に張り出しており、このフック50の突出端部に一対の脚部52a,52bと、位置決め片53が一体に形成されている。
【0058】
図9に示すように、脚部52a,52bは、フック50の突出端部からコネクタ本体47の背面48に沿うように下向きに延びており、夫々プリント配線板43に形成した第2のスルーホール54を貫通している。第2のスルーホール54は、プリント配線板43を厚み方向に貫通しており、このプリント配線板43の上面43aおよび下面43bに開口している。脚部52a,52bの長さは、プリント配線板43の板厚Tよりも大きく設定されている。
【0059】
脚部52a,52bは、スリット55を間に挟んで互いに平行に延びている。スリット55は、フック50の突出端部から脚部52a,52bの先端にまで達している。このため、脚部52a,52bは、スリット55によって分離されているとともに、その先端となる下端が互いに近づいたり遠ざかる方向に弾性変形が可能となっている。
【0060】
脚部52a,52bの下端は、プリント配線板43の下面43bから下向きに突出している。これら脚部52a,52bの下端に夫々爪状の係止部56が形成されている。係止部56は、脚部52a,52bの側方に張り出している。これら係止部56の先端間の寸法Lは、第2のスルーホール54の直径よりも大きくなっている。
【0061】
係止部56は、脚部52a,52bを第2のスルーホール54に挿入した時に、プリント配線板43の下面43bから突出するとともに、この下面43bに位置する第2のスルーホール54の開口縁部に引っ掛かる。これにより、コネクタ本体47が第2のプリント配線板43に保持される。
【0062】
上記フック50の位置決め片53は、脚部52a,52bの根元に位置している。この位置決め片27は、上記第1の実施の形態と同様に、金属素材からスリット55を打ち抜いた後に残る帯状のスクラップを利用したものであり、脚部52a,52bの根元から直角に折り曲げられている。この位置決め片27の下面から脚部26a,26bの係止部30までの長さは、コネクタ44を実装すべきプリント配線板13の板厚Tに応じて定められている。
【0063】
図10に示すように、位置決め片53の下面53aは、プリント配線板43の上面43aに重ね合わされている。このプリント配線板43の上面43aは、上記位置決め片53に対応する箇所に金属製のパッド57を有している。パッド57は、位置決め片53に対応する大きさの短冊状をなしている。位置決め片253は、パッド57の上に重ね合わせて半田付けされており、これらプリント配線板43の上面43aと位置決め片53とに跨るように半田フィレット58が形成されている。
【0064】
さらに、脚部52a,52bの係止部56は、位置決め片53の半田付けが完了した後、プリント配線板43の下面43bに半田付けされる。これにより、係止部56とプリント配線板43の下面43bとの間に跨る半田フィレット59が形成され、フック50の脚部52a,52bがプリント配線板43に固定されるようになっている。
【0065】
このような構成によれば、プリント配線板43の上面43aを基準としてこのプリント配線板43に対するコネクタ44の位置決めを行うことができる。このため、プリント配線板43の板厚Tの変動に伴って脚部52a,52bの下端の係止部56とプリント配線板43の下面43bとの間に隙間gが生じたとしても、プリント配線板43の上面43aからのコネクタ44の突出高さを一定に保つことができる。
【0066】
よって、コネクタ本体47がプリント配線板43のカット部42に入り込んでいるだけで、プリント配線板43によって直接支えられていない形態のコネクタ44においても、プリント配線板13の厚み方向に沿うコネクタ44の位置を精度良く定めることができる。
【0067】
なお、上記実施の形態では、フックの位置決め片をプリント配線板のパッドに半田付けしたが、本発明はこれに特定されるものではない。例えば半田付けの代わりに、耐熱性の接着剤を介してフックの位置決め片をプリント配線板に固定してもよい。
【0068】
さらに、コネクタにしてもD−Subタイプのものに限らず、例えばUSBコネクタのような他の形態のコネクタであっても同様に実施できる。
【0069】
【発明の効果】
以上詳述した本発明によれば、プリント配線板の厚み方向に沿うコネクタの位置が精度良く定まり、寸法管理が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るポータブルコンピュータの斜視図。
【図2】本発明の第1の実施の形態において、筐体とプリント回路板との位置関係を示すポータブルコンピュータの断面図。
【図3】本発明の第1の実施の形態に用いるシリアルコネクタの正面図。
【図4】本発明の第1の実施の形態において、シリアルコネクタとプリント配線板との位置関係を示す斜視図。
【図5】本発明の第1の実施の形態において、フックとプリント配線板との位置関係を示す斜視図。
【図6】本発明の第1の実施の形態において、シリアルコネクタをプリント配線板に固定した状態を示す断面図。
【図7】図6のF7−F7線に沿う断面図。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係るプリント回路板の平面図。
【図9】本発明の第2の実施の形態において、コネクタをプリント配線板に固定した状態を示す断面図。
【図10】図9のF10−F10線に沿う断面図。
【符号の説明】
4…筐体、8…開口部、13,43…プリント配線板、13a…第1の面(上面)、13b…第2の面(下面)、14,44…コネクタ装置(シリアルコネクタ)、18,47…コネクタ本体、25,50…フック、27,53…位置決め片、28,54…スルーホール(第2のスルーホール)、30,56…係止部、45a,45b,45c…第1ないし第3の端面。
Claims (14)
- プリント配線板に実装されるコネクタ本体と、
上記コネクタ本体から突出し、上記プリント配線板を厚み方向に貫通するとともに、その貫通端に上記プリント配線板に引っ掛かる係止部を有するフックと、
上記フックに形成され、上記係止部とは上記プリント配線板を間に挟んだ反対側において、このプリント配線板に重ね合わせて固定される位置決め片と、を具備したことを特徴とするコネクタ装置。 - 請求項1の記載において、上記プリント配線板は、第1の面と、この第1の面の反対側に位置する第2の面とを有し、上記第1の面は、上記フックの位置決め片に対応する位置に、この位置決め片が半田付けされるパッドを有するとともに、上記フックの係止部は、上記第2の面に引っ掛かることを特徴とするコネクタ装置。
- 請求項2の記載において、上記コネクタ本体は、上記プリント配線板の第1の面の上に実装されることを特徴とするコネクタ装置。
- 請求項2の記載において、上記プリント配線板は、第1の面と第2の面とを結ぶ端面を有し、上記コネクタ本体は、上記プリント配線板の端面と向かい合う位置に実装されることを特徴とするコネクタ装置。
- 請求項1ないし請求項4のいずれかの記載において、上記フックは、上記プリント配線板を貫通するとともに、スリットを間に挟んで向かい合う弾性変形が可能な一対の脚部を有し、上記位置決め片は、上記スリットを打ち抜いた後に残る帯状のスクラップを上記脚部と直交する方向に折り曲げることで構成されることを特徴とするコネクタ装置。
- 請求項1ないし請求項5のいずれかの記載において、上記フックおよび位置決め片は、金属素材に板金プレス加工を施すことにより一体成形されていることを特徴とするコネクタ装置。
- プリント配線板と、
上記プリント配線板に実装されたコネクタ装置と、
上記コネクタ装置から突出し、上記プリント配線板を厚み方向に貫通するとともに、その貫通端に上記プリント配線板に引っ掛かる係止部を有するフックと、
上記フックに形成され、上記係止部とは上記プリント配線板を間に挟んだ反対側において、上記プリント配線板に重ね合わせて固定される位置決め片と、を具備したことを特徴とするプリント回路板。 - 請求項7の記載において、上記プリント配線板は、第1の面と、この第1の面の反対側に位置する第2の面とを有し、上記第1の面は、上記フックの位置決め片に対応する位置に、この位置決め片が半田付けされるパッドを有するとともに、上記フックの係止部は、上記第2の面に引っ掛かることを特徴とするプリント回路板。
- 第1の面、この第1の面の反対側に位置する第2の面ならびに第1および第2の面に開口されたスルーホールを有するプリント配線板と、
上記プリント配線板の第1の面に実装されるコネクタ装置と、
上記コネクタ装置から突出し、上記スルーホールを貫通するとともに、その貫通端に上記第2の面上に位置する上記スルーホールの開口縁部に引っ掛かる係止部を有するフックと、
上記フックに形成され、上記プリント配線板の第1の面に重ね合わせて固定される位置決め片と、を具備したことを特徴とするプリント回路板。 - 請求項9の記載において、上記プリント配線板の第1の面は、上記位置決め片が半田付けされるパッドを有することを特徴とするプリント回路板。
- 外周縁に端面を有するプリント配線板と、
上記プリント配線板に実装され、このプリント配線板の端面と向かい合うコネクタ装置と、
上記コネクタ装置から突出し、上記プリント配線板を厚み方向に貫通するとともに、その貫通端に上記プリント配線板に引っ掛かる係止部を有するフックと、
上記フックに形成され、上記係止部とは上記プリント配線板を間に挟んだ反対側において、上記プリント配線板に重ね合わせて固定される位置決め片と、を具備したことを特徴とするプリント回路板。 - 開口部を有する筐体と、
上記筐体に収容されたプリント配線板と、
上記プリント配線板に実装され、上記開口部を通じて上記筐体の外方に露出するコネクタ装置と、
上記コネクタ装置から突出し、上記プリント配線板を厚み方向に貫通するとともに、その貫通端に上記プリント配線板に引っ掛かる係止部を有するフックと、
上記フックに形成され、上記係止部とは上記プリント配線板を間に挟んだ反対側において、上記プリント配線板に重ね合わせて固定される位置決め片と、を具備したことを特徴とする電子機器。 - 請求項12の記載において、上記プリント配線板は、上記コネクタ装置が実装される実装面を有し、このプリント配線板の外周縁部に上記コネクタ装置の実装部分を上記開口部の方向から覆い隠すコネクタパネルが配置され、このコネクタパネルは、上記コネクタ装置が貫通する導出孔と、上記プリント配線板の実装面と向かい合う壁部とを有し、この壁部と実装面との間に上記コネクタ装置が介在されていることを特徴とする電子機器。
- 請求項12又は請求項13の記載において、上記位置決め片は、上記プリント配線板の実装面に半田付けされていることを特徴とする電子機器。
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