JP2004234490A - 自動販売機の商品表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】駆動プーリ20と従動プーリとの間に巻回する一方、複数の商品情報表示を設けた商品表示テープ14を備え、駆動手段の駆動によってこの商品表示テープ14を移動させることにより、商品選択ボタンに対する商品情報表示の切り換えを行う自動販売機の商品表示装置において、商品表示テープ14の隣合う商品情報表示を等ピッチで設け、商品表示テープ14の商品情報表示のピッチが駆動プーリ20の周長と比例関係を有するようにした。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動販売機の商品表示装置に関するものであり、たとえば、温蔵商品と冷蔵商品とを販売する自動販売機の商品表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
温蔵商品と冷蔵商品とを販売する自動販売機が一般に知られている。かかる自動販売機によれば、たとえばコーヒーのように同種の商品であっても、温蔵商品と冷蔵商品とは区別して販売されている。利用者が温蔵商品と冷蔵商品とを間違うことなく購入できるように、商品の種類と、温蔵商品であるか冷蔵商品であるかを一見してわかるように表示しなければならない。このため、自動販売機の展示室に、商品見本と、商品見本と関連づけた選択ボタンのほかに、温蔵商品であるか冷蔵商品であるかを区別する商品表示装置を配設してある。
【0003】
商品表示装置は、商品見本と、商品見本と平行に配設され、かつ、商品見本と関連づけた選択ボタンとの間に、温蔵商品であるか冷蔵商品であるかを表示する無端状の商品表示テープを配設し、商品表示テープを周回させることにより商品が温蔵商品であるか冷蔵商品であるかの商品情報表示を切り換えるものが知られている(特許文献1参照)。
【0004】
また、商品見本と、商品見本と関連づけた選択ボタンとの間に、商品が温蔵商品であるか冷蔵商品であるかを表示する表示テープを駆動プーリと従動プーリとに巻き付けて配設し、商品表示テープをモータなどの駆動手段により巻き取って、商品が温蔵商品であるか冷蔵商品であるかの商品情報表示を切り換えるものも知られている(特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
実開平2−2378号公報
【特許文献2】
特開平6−103448号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したように、商品見本と、商品見本と関連づけた選択ボタンとの間に商品表示テープを配設し、商品表示テープをモータなどの駆動手段により移動させて温蔵商品表示と冷蔵商品表示とを切り換える自動販売機の商品表示装置は、簡単に制御でき、かつ、商品選択ボタンと対応する商品情報表示が確実に位置合わせできるものでなければならない。
【0007】
本発明は、上記実情に鑑みて、簡単に制御でき、かつ、商品選択ボタンと対応する商品情報表示とが確実に位置合わせできる自動販売機の商品表示装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係る自動販売機の商品表示装置は、駆動プーリと従動プーリとの間に巻回する一方、複数の商品情報表示を設けた商品表示テープを備え、駆動手段の駆動によってこの商品表示テープを移動させることにより、商品選択ボタンに対する商品情報表示の切り換えを行う自動販売機の商品表示装置において、前記商品表示テープの隣り合う商品情報表示を等ピッチで設け、前記商品表示テープの商品情報表示のピッチが前記駆動プーリの周長と比例関係を有することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の請求項2に係る自動販売機の商品表示装置は、駆動プーリと従動プーリとの間に巻回する一方、複数の商品情報表示を設けた商品表示テープを備え、駆動手段の駆動によってこの商品表示テープを移動させることにより、商品選択ボタンに対する商品情報表示の切り換えを行う自動販売機の商品表示装置において、前記商品表示テープに商品選択ボタンと商品情報表示の位置合わせの基準となる表示基準位置を設けるとともに、前記駆動プーリの回転基準となる回転原点を設け、前記商品表示テープの表示基準位置と前記駆動プーリの回転原点とを同時に検出するように設定したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る自動販売機の商品表示装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、図1は本発明の実施の形態に係る商品表示装置を適用した自動販売機の斜視図、図2は図1に示した商品表示装置であって、(a)は平面図,(b)は正面図、図3は図2のIII−III断面図、図4は図2に示した駆動ユニットの説明図であって、(a)は平面図,(b)は正面図,(c)は左側面図、図5は図2に示した従動ユニットの説明図であって、(a)は平面図,(b)は正面図,(c)は右側面図、図6は図2に示した本発明の商品表示テープの概念図、図7は自動販売機の商品表示装置のブロック図である。
【0011】
図1に示すように、本発明に係る自動販売機の商品表示装置を適用する自動販売機1は、本体キャビネット2と、本体キャビネット2に設けた商品収容室の前面開口部を覆う内扉3と、内扉3の外方において本体キャビネット2の前面開口部を覆う外扉4とを備えている。
【0012】
本体キャビネット2に設けた商品収容室は、仕切壁により三つの商品収容室に画成され、各商品収容室の上方域に、缶商品,壜商品,ペットボトル商品などの商品を収納した商品ラックを収設する一方、各商品収納室の下方域に冷却/加熱ユニットを配設してある。
【0013】
外扉4には、前面に硬貨投入口(図示せず),紙幣挿入口(図示せず),返却レバー(図示せず),返却口(図示せず),商品取出口5を配設する一方、上部域に展示室6を形成してある。展示室6は、外扉4の後方側に開閉可能に取り付けた中扉7と、外扉4の前面側にはめ込んだ透明板9により構成され、利用者が自動販売機1の前面側から展示室6内部を透視できるようになっている。
【0014】
外扉4の前面側にはめ込んだ透明板9には、商品選択ボタン10が配設してある。商品選択ボタン10は各商品ラックと対応しており、商品選択ボタン10を押下すると商品選択ボタン10と対応する商品ラックから商品を搬出する。
【0015】
展示室6を構成する中扉7の上方域は商品展示部8aとして使用され、下方域は広告部8bとして使用される。商品展示部8aには、本発明の実施の形態に係る自動販売機1の商品表示装置11が上下方向に三段並べて配設してあり、広告部8bには、商品を広告するポスターなどが展示してある。
【0016】
商品表示装置11は、たとえば、商品情報を表示するものであって、より具体的には、展示した商品(商品見本12)が冷蔵商品であるか、温蔵商品であるかの商品情報を表示するものである。図2に示すように、商品表示装置11は、商品見本12を取り付けた商品展示台13と、商品展示台13の回りを周回する商品表示テープ14とを備えている。商品展示台13は商品を展示するものであり、商品表示テープ14は展示した商品の商品情報を表示するものである。商品展示台13に商品見本12を取り付けて、商品表示テープ14が商品ごとにその商品の商品情報、すなわち、温蔵状態または冷蔵状態、を表示する。
【0017】
図3に示すように、商品展示台13は、下面を開放した断面コの字状の横長の箱形に形成してある。商品展示台13は、その背面を切り起こして形成した係止片13aによって中扉7に取り付けてある。
【0018】
また、図2(a)に示すように、商品展示台13の上面には商品見本取付孔13bが形成してあり、商品見本取付孔13bには、たとえば12個の商品見本12が着脱可能に取り付けてある。商品見本12は、商品選択ボタン10と対応しており、商品選択ボタン10と対応する商品ラックに収納した商品の見本を展示したものである。
【0019】
図2(b)に示すように、商品展示台13の前面には商品見本12ごとに矩形の表示窓13cが形成してある。たとえば、商品展示台13に12個の商品見本12を取り付ける場合には、12個の表示窓13cが形成してある。また、商品展示台13の後方内側面には左右で一対をなして蛍光灯15を取り付けるL字状の蛍光灯取付金具(図示せず)が取り付けてある。蛍光灯取付金具(図示せず)は蛍光灯15を取り付けるソケット(図示せず)を備え、ソケット(図示せず)には蛍光灯15が装着してある。
【0020】
また、図3に示すように、商品展示台13の前面には断面L字状に折り曲げて商品表示テープ14が周回する商品表示ガイド13dを形成する一方、商品展示台13の後方内側面には商品表示テープ14を案内する断面鍵状のテープガイド16を取り付けてある。
【0021】
図2に示すように、商品展示台13の左端には商品表示テープ14を周回させる駆動プーリ20を備えた駆動ユニット21が取り付けてあり、商品展示台13の右端には商品表示テープ14を巻回する従動プーリ40を備えた従動ユニット41が取り付けてある。
【0022】
図4に示すように、駆動ユニット21は、駆動機構22と、ケース23と、カバー24とを有している。駆動機構22は駆動プーリ20を回転させるためのもので、モータ25と、モータ25から駆動プーリ20に動力を伝達する歯車列26とを備えている。ケース23は駆動機構22のうち、駆動プーリ20とモータ25とを収納して商品展示台13に取り付けるものである。ケース23の上面には商品表示テープ14の表示基準位置を検出する基準位置検出スイッチ27が取り付けてあり、ケース23の下面には駆動プーリ20の回転基準となる回転原点を検出する回転検出スイッチ28が取り付けてある。基準位置検出スイッチ27と回転検出スイッチ28とは、いわゆるマイクロスイッチにより構成してある。
また、駆動プーリ20の上面はカバー24によって覆ってある。ケース23とカバー24との間には表示テープを案内する二つのガイドローラ29が回転自在に取り付けてある。
【0023】
駆動プーリ20の下方域の外周には8個のツメ20aが形成してある。このツメ20aは駆動プーリ20の外周に等間隔に形成してあり、その形状は円錐台状であって、商品表示テープ14を確実に周回させることができる。また、駆動プーリ20と一体に形成した軸には回転原点となる突起20bが形成してあり、ケース23に取り付けた回転検出スイッチ28が駆動プーリ20の回転を検出できる。
【0024】
図5に示すように、従動ユニット41は、ベース42と、従動プーリ40と、プーリガイド43と、プーリピン44と、バネ45とから構成してある。ベース42は従動ユニット41を商品展示台13に取り付けるもので略コの字状に形成し、その下面と上面には左右方向に延在する長孔42aが形成してある。ベース42のコの字状に形成した凹部には従動プーリ40を配設する一方、上面と下面にはプーリガイド43が配設してある。そして、プーリガイド43、ベース42の長孔42a、従動プーリ40、ベース42の長孔42a、プーリガイド43の順にプーリピン44を貫通して、従動プーリ40を回転自在に支承する。したがって、従動プーリ40は上下のプーリガイド43と一体に左右方向に摺動する。
また、ベース42とプーリガイド43との間にバネ45を張架して、プーリガイド43を右方向に付勢してある。このため、プーリガイド43を貫通するプーリピン44に支承した従動プーリ40は右方向に付勢される。
【0025】
駆動プーリ20、テープガイド16、一対の従動プーリ40、商品表示ガイド13d、二つのガイドローラ29の順に商品表示テープ14が巻回してある。なお、従動プーリ40は必ずしも一対である必要はなく、一つの従動プーリ40であってもよい。また、ガイドローラ29は必ずしも配設しなくてよく、駆動プーリ20と従動プーリ40との間に商品表示テープ14を巻回したものであればよい。
【0026】
商品表示テープ14は、無端であって、光を透過するプラスチックフィルムによって作成してある。商品表示テープ14の略半周にわたり表示窓13cごとに一の商品情報表示(商品の状態情報表示)を印刷し、残りの略半周にわたり表示窓13cごとに他の商品情報表示(商品の状態情報表示)を印刷してある。ここで、隣り合う表示窓13cのピッチに対応する商品表示テープ14の隣り合う商品情報表示が等ピッチで設けられ、このピッチが駆動プーリ20の周長と同一に設定してある。このため、駆動プーリ20を一回転させると商品表示テープ14が表示窓13cに対して商品表示テープ14が一の商品情報表示分だけ移動する。
【0027】
たとえば、商品展示台13に12個の商品見本12を取り付ける場合には、27領域に商品情報表示が印刷してある。そして、このうち14領域には冷蔵商品である旨の表示、すなわち「つめた〜い」が連続して印刷してあり、残りの13領域には温蔵商品である旨の表示、すなわち「あったか〜い」が連続して印刷してある。なお、これらの文字は商品の状態を強調するべく、商品が温蔵状態の場合には背景色を暖色(赤色)にして「あったか〜い」の文字を白抜きにし、商品が冷蔵状態の場合には背景色を寒色(青色)にして「つめた〜い」の文字を白抜きにすることが好ましい。また、温蔵状態を示す「あったか〜い」の文字の代わりに「HOT」の文字を、冷蔵状態を示す「つめた〜い」の文字の代わり「COLD」の文字を印刷してもよい。
【0028】
また、図6に示すように、商品表示テープ14の周方向において、商品情報表示の基準位置となる部分には基準位置検出孔14bを形成してある。基準位置検出孔14bは、すべての表示窓13cに冷蔵商品である旨の商品情報表示を印刷した領域が位置するとき、すなわち、すべての表示窓13cに「つめた〜い」の文字を印刷した領域が位置するときに、基準位置検出スイッチ27が基準位置検出孔(表示基準位置)14bを検出するように形成してある。また、商品表示テープ14の周方向には基準位置検出孔14bを基準として駆動プーリ20のツメ20aと噛み合う噛合孔14aが全周にわたって形成してある。
【0029】
また、基準位置検出スイッチ27が商品表示テープ14の基準位置検出孔(表示基準位置)14bを検出した時に、回転検出スイッチ28が駆動プーリ20に形成した突起20b(回転原点)を同時に検出するように組み立ててある。ここで、基準位置検出スイッチ27が商品表示テープ14の基準位置検出孔14bを検出した時に、回転検出スイッチ28が駆動プーリ20に形成した突起20bを検出するように、商品表示テープ14の噛合孔14aと駆動プーリ20のツメ20aとに組立目印を付しておくことが好ましい。
【0030】
商品表示テープ14の略半周にわたって表示窓13cごとに一の商品情報表示(商品の状態情報表示)が連続して印刷してあり、残りの略半周にわたって表示窓13cごとに他の商品情報表示(商品の状態情報表示)が連続して印刷してあるので、たとえば、商品展示台13に取り付けた商品(商品見本12)のすべてが冷蔵商品である旨、すなわち、「つめた〜い」の表示ができる一方、商品展示台13に取り付けた商品(商品見本12)のすべてが温蔵商品である旨、すなわち「あったか〜い」の商品表示ができる。また、商品展示台13の左側の商品(商品見本12)群が冷蔵商品であって、商品展示台13の右側の商品(商品見本12)群が温蔵商品である旨の商品情報表示を切り分けて表示することもできる。また、冷蔵商品と温蔵商品との切り分け比率は任意に設定できる。
【0031】
商品表示ガイド13dには、透明な商品表示パネル17を載置してある。商品表示パネル17の後面側には商品選択ボタン10に対応した商品価格が表示窓13cに対応する領域ごとに印刷してある。
【0032】
以上説明した、モータ25と、回転検出スイッチ28と、基準位置検出スイッチ27とは、図7に示すように、商品表示装置11の制御部60に接続してある。そして、この制御部60はさらに、自動販売機1の主制御部61に接続してある。自動販売機1の主制御部61には、商品表示装置11の制御部60のほか、各商品収容室の加熱/冷却ユニット、冷温販売モード設定スイッチが接続してあり、冷温販売モード設定スイッチを操作することにより、各商品収容室の加熱/冷却ユニットの運転を切り換えることができる。また、自動販売機1の主制御部61は外部のリモートコントロールの操作により各商品収容室の加熱/冷却ユニットの運転を切り換えることもできる。すなわち、冷温販売モード信号が「冷却」の場合には冷却ユニットが稼働し、冷温販売モード信号が「加熱」の場合には加熱ユニットが稼働する。
【0033】
この自動販売機1の商品表示装置11によれば、表示窓13c枠内に商品表示テープ14の商品情報表示と商品表示パネル17の商品価格を示す領域が位置し、これらは蛍光灯15により背照されるので、自動販売機1の前方から、商品(商品見本12)、商品情報(商品状態情報)、商品の価格と関連づけて商品選択ボタン10を視認できる。
【0034】
つぎに、本発明の実施の形態に係る自動販売機の商品表示装置の作用を図8に基づいて説明する。なお、図8は自動販売機の商品表示装置の作用を示すフローチャートである。
【0035】
自動販売機1の各商品収容室に収納する商品を冷蔵商品から温蔵商品に切り換える場合、あるいは温蔵商品から冷蔵商品に切り換える場合には、加熱/冷却ユニットの運転の切り換えのほかに、自動販売機1の商品表示装置11の商品情報表示も切り換えなければならない。
【0036】
冷温販売モード設定スイッチ、あるいはリモートコントロールを操作することにより設定信号が入力、すなわち、いずれか一つ以上の商品収容室の加熱/冷却ユニットの運転を切り換えると(ステップS1)、自動販売機1の主制御部61は、商品収容室の加熱/冷却状態に基づいて、各商品選択ボタン10に割り付けられた商品が冷蔵商品か、温蔵商品であるか判別する(ステップS2)。この判別結果に基づいて、商品表示テープ14の送り量を算出し、その算出結果を自動販売機1の主制御部61から商品表示装置11の制御部60に伝達する。商品表示装置11の制御部60は商品表示テープ14の送り量に基づいて基準位置検出孔14bを検出した後に駆動プーリ20が回転すべき回転数を求める(ステップS3)。なお、商品表示テープ14の一つの商品情報表示は、駆動プーリ20の周長と同一であるので、商品表示テープ14の送り量(商品情報表示数)と駆動プーリ20の回転数は同一に求められる。
【0037】
商品表示装置11の制御部60は、次に、基準位置検出スイッチ27が商品表示テープ14の基準位置検出孔14bを検出するまでモータ25を駆動する(ステップS4)。基準位置検出スイッチ27が商品表示テープ14の基準位置検出孔14bを検出する(ステップS5:YES)と商品表示装置11の制御部60は、一旦、モータ25を停止する(ステップS6)。このとき、すべての表示窓13cに冷蔵商品である旨の商品情報表示、すなわち、「つめた〜い」の表示がなされ、回転検出スイッチ28が駆動プーリ20に形成した突起20bを検出する。その後、商品表示装置11の制御部60は、算出した商品表示テープ14の送り量を検出するまで、すなわち、求めた駆動プーリ20の回転数を検出するまで、モータ25を駆動する(ステップS7)。商品表示テープ14が算出した送り量、すなわち、求めた駆動プーリ20の回転数、を検出すると(ステップS8:YES)、モータ25を停止して商品表示装置11の制御部60から自動販売機1の主制御部61に商品情報表示の切り換えが完了した旨を通知して商品情報表示の切り換えが終了する(ステップS9)。
【0038】
この自動販売機1の商品表示装置11によれば、商品表示テープ14を周回させることにより、商品(商品見本12)、商品の価格、商品選択ボタン10に対して商品情報表示(商品の状態情報)を切り換えることができる。
【0039】
本発明の実施の形態に係る自動販売機1の商品表示装置11は、駆動プーリ20が一回転すると商品表示テープ14の一の商品情報表示が切り換わるように、商品表示テープ14の隣り合う商品情報表示のピッチと駆動プーリ20の周長とは同一の長さを有するが、これに限ることなく、商品表示テープ14の隣り合う商品情報表示のピッチが駆動プーリ20の周長と比例関係を有するものであればよい。たとえば、商品表示テープ14の商品情報表示のピッチと駆動プーリ20の周長とが比例関係を有するものであれば、商品情報表示のピッチを駆動プーリ20の周長の2倍、3倍等の任意の長さにすることができる。商品表示テープ14の商品情報表示のピッチが駆動プーリ20の周長の2倍の長さを有する場合には、駆動プーリ20を2回転させれば商品情報表示が移動して商品情報表示が切り換わり、商品表示テープ14の商品情報表のピッチが駆動プーリ20の周長の3倍の長さを有する場合には、駆動プーリ20を3回転させれば商品情報表示領域が移動して商品情報表示が切り換わる。
【0040】
本発明の実施の形態に係る自動販売機1の商品表示装置11は、基準位置検出スイッチ27が商品表示テープ14の表示基準位置を検出した時に回転検出スイッチ28が駆動プーリ20の回転原点を検出するように、基準位置検出スイッチ27が商品表示テープ14の基準位置検出孔14bを検出した時に、回転検出スイッチ28が駆動プーリ20の突起20bを同時に検出するように組み立ててあるが、これに限ることなく、基準位置検出スイッチ27が商品表示テープ14の基準位置検出孔14bを検出した時に、回転検出スイッチ28が駆動プーリ20の突起20bを検出するように回転検出スイッチ28を取り付けてもよい。また、回転検出スイッチ28が駆動プーリ20の突起20bを検出した時に、基準位置検出スイッチ27が商品表示テープ14の基準位置検出孔14bを検出するように基準位置検出スイッチ27を取り付けてもよい。
【0041】
本発明の実施の形態に係る自動販売機1の商品表示装置11によれば、駆動プーリ20が一回転すると、商品情報表示が一表示分だけ移動するので、簡単に制御でき、かつ、商品選択ボタン10と対応する商品情報表示を確実に位置合わせできる。
【0042】
本発明の実施の形態に係る自動販売機1の商品表示装置11によれば、基準位置検出スイッチ27が商品表示テープ14の基準位置検出孔14bを検出した時に、駆動プーリ20の突起20b(回転原点)を同時に検出するので、基準位置検出スイッチ27が商品表示テープ14の基準位置検出孔14bを検出した後は、駆動プーリ20の回転を検出するだけで商品情報表示を切り換えることができる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に係る自動販売機の商品表示装置によれば、駆動プーリが回転すると、比例関係を有する商品情報表示が移動するので、簡単な制御によって、商品選択ボタンに対応する商品情報表示を確実に位置合わせできる。
【0044】
本発明の請求項2に係る自動販売機の商品表示装置によれば、商品表示テープの表示基準位置と駆動プーリの回転原点とを同時に検出するように設定したので、商品表示テープの表示基準位置を検出した後は、駆動プーリの回転を検出するだけで商品情報表示を切り換えることができる。このため、簡単な制御によって、商品選択ボタンに対応する商品情報表示を確実に位置合わせできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る自動販売機の商品表示装置を適用した自動販売機の斜視図である。
【図2】図1に示した商品表示装置の説明図であって、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図3】図2のIII−III断面図である。
【図4】図2に示した駆動ユニットの説明図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図である。
【図5】図2に示した従動ユニットの説明図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。
【図6】図2に示した商品表示テープの概念図である。
【図7】自動販売機の商品表示装置のブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る自動販売機の商品表示装置の作用を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 自動販売機
6 展示室
7 中扉
8a 商品展示部
9 透明板
10 商品選択ボタン
11 商品表示装置
12 商品見本
13 商品展示台
13b 商品見本取付孔
13c 表示窓
13d 商品表示ガイド
14 商品表示テープ
14a 噛合孔
14b 基準位置検出孔
15 蛍光灯
16 テープガイド
17 商品表示パネル
20 駆動プーリ
20a ツメ
20b 突起
21 駆動ユニット
22 駆動機構
23 ケース
24 カバー
25 モータ
26 歯車列
27 基準位置検出スイッチ
28 回転検出スイッチ
29 ガイドローラ
40 従動プーリ
41 従動ユニット
42 ベース
42a 長孔
43 プーリガイド
44 プーリピン
45 バネ
60 制御部
61 主制御部
Claims (2)
- 駆動プーリと従動プーリとの間に巻回する一方、複数の商品情報表示を設けた商品表示テープを備え、駆動手段の駆動によってこの商品表示テープを移動させることにより、商品選択ボタンに対する商品情報表示の切り換えを行う自動販売機の商品表示装置において、
前記商品表示テープの隣り合う商品情報表示を等ピッチで設け、
前記商品表示テープの商品情報表示のピッチが前記駆動プーリの周長と比例関係を有することを特徴とする自動販売機の商品表示装置。 - 駆動プーリと従動プーリとの間に巻回する一方、複数の商品情報表示を設けた商品表示テープを備え、駆動手段の駆動によってこの商品表示テープを移動させることにより、商品選択ボタンに対する商品情報表示の切り換えを行う自動販売機の商品表示装置において、
前記商品表示テープに商品選択ボタンと商品情報表示の位置合わせの基準となる表示基準位置を設けるとともに、前記駆動プーリの回転基準となる回転原点を設け、
前記商品表示テープの表示基準位置と前記駆動プーリの回転原点とを同時に検出するように設定したことを特徴とする自動販売機の商品表示装置。
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KR101034230B1 (ko) | 2008-11-24 | 2011-05-12 | 롯데알미늄 주식회사 | 자판기의 상품정보 변경장치 및 방법 |
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KR101034230B1 (ko) | 2008-11-24 | 2011-05-12 | 롯데알미늄 주식회사 | 자판기의 상품정보 변경장치 및 방법 |
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