JP2004234489A - 自動販売機の商品表示装置 - Google Patents

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Yoshitada Tamura
田村  嘉忠
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Abstract

【課題】商品選択ボタンおよび商品見本と商品表示テープのずれに起因して、利用者が商品を誤って選択することを回避できる自動販売機の商品表示装置を提供すること。
【解決手段】駆動プーリ20と従動プーリとに巻回した無端状の商品表示テープを備え、駆動時に駆動源を介して駆動プーリ20を回転させることにより商品表示テープを周回させて、商品情報表示を切り換える自動販売機の商品表示装置において、駆動源の停止時に商品表示テープを周回方向にのみ周回を許容するワンウェイクラッチ72を駆動機構22の出力軸71と駆動プーリ20との間に介在させるようにした。
【選択図】 図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動販売機の商品表示装置に関するものであり、たとえば、温蔵商品と冷蔵商品とを販売する自動販売機の商品表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
温蔵商品と冷蔵商品とを販売する自動販売機が一般に知られている。かかる自動販売機によれば、たとえばコーヒーのように同種の商品であっても、温蔵商品と冷蔵商品とを区別して販売されている。利用者が温蔵商品と冷蔵商品とを間違うことなく購入できるように、商品の種類と、温蔵商品であるか冷蔵商品であるかを一見してわかるように表示しなければならない。このため、自動販売機の展示室に、商品選択ボタンと関連づけた商品見本のほかに、温蔵商品であるか冷蔵商品であるかを区別する商品表示装置を配設してある。
【0003】
商品表示装置は、商品選択ボタンと、商品選択ボタンと平行に配設され、かつ、商品選択ボタンと関連づけられた商品見本との間に、温蔵商品であるか冷蔵商品であるかを表示する無端状の商品表示テープを配設し、商品表示テープを周回させることにより商品が温蔵商品であるか冷蔵商品であるかの表示を切り換えるものが知られている(特許文献1参照)。
【0004】
また、商品選択ボタンと、商品選択ボタンと関連づけられた商品見本との間に、商品が温蔵商品であるか冷蔵商品であるかを表示する表示テープを駆動プーリと従動プーリとに巻き付けて配設し、商品表示テープをモータなどの駆動手段により巻き取って、商品が温蔵商品であるか冷蔵商品であるかの表示を切り換えるものも知られている(特許文献2参照)。
【0005】
【特許文献1】
実開平2−2378号公報
【特許文献2】
特開平6−103448号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したように、商品選択ボタンと関連づけた商品見本との間に商品表示テープを配設し、商品表示テープをモータなどの駆動手段により周回させて商品が温蔵商品である旨の表示(以下、温蔵商品表示という。)と商品が冷蔵商品である旨の表示(以下、冷蔵商品表示という。)とを切り換えると、商品選択ボタンおよび商品見本と商品表示テープの商品表示とにずれが生じる場合が起こりうる。かかる場合に、利用者は、商品選択ボタンおよび商品見本と、商品表示とのずれに起因して商品が温蔵商品であるか冷蔵商品であるか判別できなくなる。
【0007】
また、モータなどの駆動源が故障した場合には、商品表示テープを周回させることができなくなるため、温蔵商品表示と冷蔵商品表示との切り換えができなくなる。
【0008】
本発明は、上記実情に鑑みて、商品選択ボタンおよび商品見本と商品表示テープのずれに起因して、利用者が商品を誤って選択することを回避できる自動販売機の商品表示装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に係る自動販売機の商品表示装置は、駆動プーリと従動プーリとに巻回した商品表示テープを備え、駆動時に駆動源を介して前記駆動プーリを回転させることにより前記商品表示テープを周回させて、商品表示を切り換える自動販売機の商品表示装置において、前記駆動源の停止時に商品表示テープの周回を許容する周回許容手段を備えたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の請求項2に係る自動販売機の商品表示装置は、上記請求項1において、前記周回許容手段が前記駆動プーリの回転を前記商品表示テープの周回方向にのみ許容する回転許容手段により構成してあることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の請求項3に係る自動販売機の商品表示装置は、上記請求項1において、前記周回許容手段が前記駆動プーリへの動力伝達系を遮断して前記商品表示テープの周回を許容する動力遮断手段により構成してあることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の請求項4に係る自動販売機の商品表示装置は、上記請求項1において、前記周回許容手段が前記駆動プーリと前記従動プーリとの間隔を縮めて前記駆動プーリから前記商品表示テープを着脱可能にする間隔収縮手段により構成してあることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の請求項5に係る自動販売機の商品表示装置は、上記請求項1において、前記周回許容手段が駆動プーリの駆動時に駆動プーリと商品表示テープとが係合して商品表示テープを周回させ、駆動プーリの停止時に商品表示テープを周回させると駆動プーリと商品表示テープとの係合を解除する係合手段により構成してあることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る自動販売機の商品表示装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、図1は本発明の実施の形態に係る商品表示装置を適用した自動販売機の斜視図、図2は図1に示した商品表示装置であって、(a)は平面図,(b)は正面図、図3は図2のIII−III断面図、図4は図2に示した駆動ユニットの説明図であって、(a)は平面図,(b)は正面図,(c)は左側面図、図5は図2に示した従動ユニットの説明図であって、(a)は平面図,(b)は正面図,(c)は右側面図、図6は図2に示した本発明の商品表示テープの概念図、図7は自動販売機の商品表示装置のブロック図である。
【0015】
図1に示すように、本発明に係る自動販売機の商品表示装置を適用する自動販売機1は、本体キャビネット2と、本体キャビネット2に設けた商品収容室の前面開口部を覆う内扉3と、内扉3の外方において本体キャビネット2の前面開口部を覆う外扉4とを備えている。
【0016】
本体キャビネット2に設けた商品収容室は、仕切壁により三つの商品収容室に画成され、各商品収容室の上方域に、缶商品,壜商品,ペットボトル商品などの商品を収納した商品ラックを収設する一方、各商品収納室の下方域に冷却/加熱ユニットを配設してある。
【0017】
外扉4には、前面に硬貨投入口(図示せず),紙幣挿入口(図示せず),返却レバー(図示せず),返却口(図示せず),商品取出口5を配設する一方、上部域に展示室6を形成してある。展示室6は、外扉4の後方側に開閉可能に取り付けた中扉7と、外扉4の前面側にはめ込んだ透明板9により構成され、利用者が自動販売機1の前面側から展示室6内部を透視できるようになっている。
【0018】
外扉4の前面側にはめ込んだ透明板9には、商品選択ボタン10が配設してある。商品選択ボタン10は各商品ラックと対応しており、商品選択ボタン10を押下すると商品選択ボタン10と対応する商品ラックから商品を搬出する。
【0019】
展示室6を構成する中扉7の上方域は商品展示部8aとして使用され、下方域は広告部8bとして使用される。商品展示部8aには、本発明の実施の形態に係る自動販売機1の商品表示装置11が上下方向に三段並べて配設してあり、広告部8bには、商品を広告するポスターなどが展示してある。
【0020】
商品表示装置11は、たとえば、商品情報を表示するものであって、より具体的には、展示した商品(商品見本12)が冷蔵商品であるか、温蔵商品であるかの情報を表示するものである。図2に示すように、商品表示装置11は、商品見本12を取り付けた商品展示台13と、商品展示台13の回りを周回する商品表示テープ14とを備えている。商品展示台13は商品を展示するものであり、商品表示テープ14は展示した商品の商品情報を表示するものである。商品展示台13に商品見本12を取り付けて、商品表示テープ14が商品ごとにその商品の商品情報、すなわち、温蔵状態または冷蔵状態、を表示する。
【0021】
商品展示台13は、下面を開放した断面コの字状の横長の箱形に形成してある。商品展示台13は、その背面を切り起こして形成した係止片13aによって中扉7に取り付けてある。
【0022】
商品展示台13の上面には商品見本取付孔13bが形成してあり、商品見本取付孔13bには、たとえば12個の商品見本12が着脱可能に取り付けてある。
商品見本12は、商品選択ボタン10と対応しており、商品選択ボタン10と対応する商品ラックに収納した商品の見本を展示したものである。
【0023】
商品展示台13の前面には商品見本12ごとに矩形の表示窓13cが形成してある。たとえば、商品展示台13に12個の商品見本12を取り付ける場合には、12個の表示窓13cが形成してある。また、商品展示台13の後方内側面には左右で一対をなして蛍光灯15を取り付けるL字状の蛍光灯取付金具(図示せず)が取り付けてある。蛍光灯取付金具(図示せず)は蛍光灯15を取り付けるソケット(図示せず)を備え、ソケット(図示せず)には蛍光灯15が装着してある。
【0024】
また、商品展示台13の前面には断面L字状に折り曲げて商品表示テープ14が周回する商品表示ガイド13dを形成する一方、商品展示台13の後方内側面には商品表示テープ14を案内する断面鍵状のテープガイド16を取り付けてある。
【0025】
図2に示すように、商品展示台13の左端には商品表示テープ14を周回させる駆動プーリ20を備えた駆動ユニット21が取り付けてあり、商品展示台13の右端には商品表示テープ14を巻回する従動プーリ40を備えた従動ユニット41が取り付けてある。
【0026】
図4に示すように、駆動ユニット21は、駆動機構22と、ケース23と、カバー24とを有している。駆動機構22は駆動プーリ20を回転させるためのもので、モータ25と、モータ25から駆動プーリ20に動力を伝達する歯車列26とを備えている。ケース23は駆動機構22のうち、駆動プーリ20とモータ25とを収納して商品展示台13に取り付けるものである。ケース23の上面には商品表示テープ14の基準位置を検出する基準位置検出スイッチ27が取り付けてあり、ケース23の下面には駆動プーリ20の一回転を検出する回転検出スイッチ28が取り付けてある。駆動プーリ20の上面はカバー24によって覆ってある。ケース23とカバー24との間には商品表示テープ14を案内する二つのガイドローラ29が回転自在に取り付けてある。
【0027】
駆動プーリ20の下方域の外周には8個のツメ20aが形成してある。このツメ20aは駆動プーリ20の外周に等間隔に形成してあり、その形状は円錐台状であって、商品表示テープ14を確実に周回させることができる。また、駆動プーリ20と一体に形成した軸には突起20bが形成してあり、ケース23に取り付けた回転検出スイッチ28が駆動プーリ20の回転を検出できる。
【0028】
図5に示すように、従動ユニット41は、ベース42と、従動プーリ40と、プーリガイド43と、プーリピン44と、バネ45とから構成してある。ベース42は従動ユニット41を商品展示台13に取り付けるもので略コの字状に形成し、その下面と上面には左右方向に延在する長孔42aが形成してある。ベース42のコの字状に形成した凹部には従動プーリ40を配設する一方、上面と下面にはプーリガイド43が配設してある。そして、プーリガイド43、ベース42の長孔42a、従動プーリ40、ベース42の長孔42a、プーリガイド43の順にプーリピン44を貫通して、従動プーリ40を回転自在に支承する。したがって、従動プーリ40は上下のプーリガイド43と一体に左右方向に摺動する。
また、ベース42とプーリガイド43との間にバネ45を張架して、プーリガイド43を右方向に付勢してある。このため、プーリガイド43を貫通するプーリピン44に支承した従動プーリ40は右方向に付勢される。
【0029】
駆動プーリ20、テープガイド16、一対の従動プーリ40、商品表示ガイド13d、二つのガイドローラ29の順に商品表示テープ14が巻回してある。なお、従動プーリ40は必ずしも一対である必要はなく、一つの従動プーリ40であってもよい。また、ガイドローラ29は必ずしも配設しなくてよく、駆動プーリ20と従動プーリ40との間に商品表示テープ14を巻回したものであればよい。
【0030】
商品表示テープ14は、無端であって、光を透過するプラスチックフィルムによって作成してある。商品表示テープ14の略半周にわたり表示窓13cごとに一の商品情報表示(商品の状態情報表示)を印刷し、残りの略半周にわたり表示窓13cごとに他の商品情報表示(商品の状態情報表示)を印刷してある。ここで、一つの表示窓13cに対応する商品表示テープ14の一つの領域は駆動プーリ20の周長と同一に設定してある。このため、駆動プーリ20を一回転させると商品表示テープ14が表示窓13cに対して商品表示テープ14が一領域分周回する。
【0031】
たとえば、商品展示台13に12個の商品見本12を取り付ける場合には、27領域に商品情報表示が印刷してある。そして、このうち14領域には冷蔵商品である旨の表示、すなわち「つめた〜い」が連続して印刷してあり、残りの13領域には温蔵商品である旨の表示、すなわち「あったか〜い」が連続して印刷してある。なお、これらの文字は商品の状態を強調するべく、商品が温蔵状態の場合には背景色を暖色(赤色)にして「あったか〜い」の文字を白抜きにし、商品が冷蔵状態の場合には背景色を寒色(青色)にして「つめた〜い」の文字を白抜きにすることが好ましい。また、温蔵状態を示す「あったか〜い」の文字の代わりに「HOT」の文字を、冷蔵状態を示す「つめた〜い」の文字の代わり「COLD」の文字を印刷してもよい。
【0032】
また、商品表示テープ14の周方向には駆動プーリ20のツメ20aと噛み合う噛合孔14aが全周にわたって形成してある。そして、商品表示テープ14の周方向において基準位置となる部分は、噛合孔14aと噛合孔14aとをつないで長孔とした基準位置検出孔14bを形成してある。そして、すべての表示窓13cに「つめた〜い」の文字を印刷した領域があるときに基準位置検出スイッチ27が基準位置検出孔14bを検出する。このとき、回転検出スイッチ28が駆動プーリ20の突起20bを検出する。
【0033】
商品表示テープ14の略半周にわたって表示窓13cごとに一の商品情報表示(商品の状態情報表示)が連続して印刷してあり、残りの略半周にわたって表示窓13cごとに他の商品情報表示(商品の状態情報表示)が連続して印刷してあるので、たとえば、商品展示台13に取り付けた商品(商品見本12)のすべてが冷蔵商品である旨、すなわち、「つめた〜い」の表示ができる一方、商品展示台13に取り付けた商品(商品見本12)のすべてが温蔵商品である旨、すなわち「あったか〜い」の商品表示ができる。また、商品展示台13の左側の商品(商品見本12)が冷蔵商品であって、商品展示台13の右側の商品(商品見本12)が温蔵商品である旨の商品情報表示を切り分けて表示することもできる。また、冷蔵商品と温蔵商品との切り分け比率は任意に設定できる。
【0034】
商品表示ガイド13dには、透明な商品表示パネル17を載置してある。商品表示パネル17の後面側には商品選択ボタン10に対応した商品価格が表示窓13cに対応する領域ごとに印刷してある。
【0035】
以上説明した、モータ25と、回転検出スイッチ28と、基準位置検出スイッチ27とは、商品表示装置11の制御部60に接続してある。そして、この制御部60はさらに、自動販売機1の主制御部61に接続してある。自動販売機1の主制御部61には、商品表示装置11の制御部60のほか、各商品収容室の加熱/冷却ユニット、冷温販売モード設定スイッチが接続してあり、冷温販売モード設定スイッチを操作することにより、各商品収容室の加熱/冷却ユニットの運転を切り換えることができる。また、自動販売機1の主制御部61は外部のリモートコントロールの操作により各商品収容室の加熱/冷却ユニットの運転を切り換えることもできる。すなわち、冷温販売モード信号が「冷却」の場合には冷却ユニットが稼働し、冷温販売モード信号が「加熱」の場合には加熱ユニットが稼働する。
【0036】
この自動販売機1の商品表示装置11によれば、表示窓13c枠内に商品表示テープ14の商品の状態を示す領域と商品表示パネル17の商品価格を示す領域が位置し、これらは蛍光灯15により背照されるので、自動販売機1の前方から、商品(商品見本12)、商品情報(商品状態情報)、商品の価格と関連づけて商品選択ボタン10を視認できる。
【0037】
つぎに、本発明の実施の形態に係る自動販売機の商品表示装置の作用を図8に基づいて説明する。なお、図8は自動販売機の商品表示装置の作用を示すフローチャートである。
【0038】
自動販売機1の各商品収容室に収納する商品を冷蔵商品から温蔵商品に切り換える場合、あるいは温蔵商品から冷蔵商品に切り換える場合には、加熱/冷却ユニットの運転の切り換えのほかに、自動販売機1の商品表示装置11の商品情報表示も切り換えなければならない。
【0039】
冷温販売モード設定スイッチ、あるいはリモートコントロールを操作することにより設定信号が入力、すなわち、いずれか一つ以上の商品収容室の加熱/冷却ユニットの運転を切り換えると(ステップS1)、自動販売機1の主制御部61は、商品収容室の加熱/冷却状態に基づいて、各商品選択ボタン10に割り付けられた商品が冷蔵商品か、温蔵商品であるか判別する(ステップS2)。この判別結果にもとづいて、商品表示テープ14の送り量を算出し、その算出結果を自動販売機1の主制御部61から商品表示装置11の制御部60に伝達する。商品表示装置11の制御部60は商品表示テープ14の送り量に基づいて基準位置検出孔14bを検出した後に駆動プーリ20が回転すべき回転数を求める(ステップS3)。なお、商品表示テープ14の一つの商品表示領域は、駆動プーリ20の周長と同一であるので、商品表示テープ14の送り量(商品表示領域数)と駆動プーリ20の回転数は同一に求められる。
【0040】
商品表示装置11の制御部60は、次に、基準位置検出スイッチ27が商品表示テープ14の基準位置検出孔14bを検出するまでモータ25を駆動する(ステップS4)。基準位置検出スイッチ27が商品表示テープ14の基準位置検出孔14bを検出する(ステップS5:YES)と商品表示装置11の制御部60は、一旦、モータ25を停止する(ステップS6)。その後、商品表示装置11の制御部60は、算出した商品表示テープ14の送り量を検出するまで、すなわち、求めた駆動プーリ20の回転数を検出するまで、モータ25を駆動する(ステップS7)。商品表示テープ14が算出した送り量、すなわち、求めた駆動プーリ20の回転数、を検出すると(ステップS8:YES)、モータ25を停止して商品表示装置11の制御部60から自動販売機1の主制御部61に商品情報表示の切り換えが完了した旨を通知して商品情報表示の切り換えが終了する(ステップS9)。
【0041】
この自動販売機1の商品表示装置11によれば、商品表示テープ14を周回させることにより、商品(商品見本12)、商品の価格、商品選択ボタン10に対して商品情報表示(商品の状態情報)を切り換えることができる。
【0042】
次に本実施の形態に係る自動販売機1の商品表示装置11において、駆動停止時に商品表示テープ14の周回を許容する周回許容手段の例を詳細に説明する。
なお、図9は形態1に係る周回許容手段を説明する図、図10は形態2に係る周回許容手段を説明する図、図11は形態3に係る周回許容手段を説明する図、図12は形態4に係る周回許容手段を説明する図である。
【0043】
(形態1に係る周回許容手段)
形態1に係る周回許容手段は、駆動プーリ20の回転を商品表示テープ14の周回方向にのみ許容する回転許容手段により構成してある。具体的には、駆動機構22の出力軸71と駆動プーリ20との間に、商品表示テープ14の周回方向(図9において矢印方向)にのみ駆動プーリ20の回転を許容するワンウェイクラッチ72を介在させてある。ワンウェイクラッチ72のインナーレースは、駆動機構22の出力軸71に嵌入してあり、ワンウェイクラッチ72のアウターレースは、駆動プーリ20に圧入してある。
【0044】
したがって、駆動機構22の出力軸71が図9において矢印方向に回転すると駆動プーリ20も同一方向(図9において矢印方向)に回転する一方、駆動機構22の出力軸71が停止しても駆動プーリ20は図9において矢印方向に回転する。
【0045】
形態1に係る周回許容手段によれば、周回許容手段が駆動源の停止時に商品表示テープ14の周回を許容する。すなわち、モータ25を停止して駆動機構22の出力軸71が停止しても、駆動プーリ20を図9において矢印方向に回転させることにより、商品表示テープ14を周回させて、商品見本12と商品表示テープ14のずれを修正できる。また、駆動プーリ20を回転させるモータ25等の駆動手段が故障した場合であっても、駆動プーリ20を図9において矢印方向に回転させることにより、商品表示テープ14を周回させることができるので、商品見本12と商品表示テープ14のずれを修正できる。この結果、商品選択ボタン10および商品見本12と商品表示テープ14のずれに起因して、利用者が商品を誤って選択することを回避できる。
【0046】
(形態2に係る周回許容手段)
形態2に係る周回許容手段は、駆動源の停止時に駆動プーリ20への動力伝達系を遮断して商品表示テープ14の周回を許容する動力遮断手段により構成してある。動力遮断手段は、モータ25から駆動プーリ20へ動力を伝達する歯車列26の一の歯車を歯車軸の軸方向に摺動可能にすることにより構成する。たとえば、図10に示すように、歯車列26をモータ25の出力軸25aに固着したモータ歯車81と、モータ歯車81に噛み合う第1遊歯車82と、第1遊歯車82と噛み合う第2遊歯車83と、第2遊歯車83と噛み合う第3遊歯車84と、第3遊歯車84と噛み合うとともに駆動機構22の出力軸71に取り付けた駆動歯車85の五つの歯車で歯車列26を構成し、これらの歯車のうち第2遊歯車83を歯車軸の軸方向に摺動することにより第1遊歯車82から第3遊歯車84への動力伝達系を遮断する。一方、第2遊歯車83は通電時において、第1遊歯車82と第3遊歯車83とに噛み合うように、歯車軸の軸方向にバネ86で付勢しておくことが好ましい。
【0047】
形態2に係る周回許容手段は、駆動プーリ20への動力伝達系を遮断して商品表示テープ14の周回を許容する動力遮断手段により構成してあるので、モータ25から駆動プーリ20への動力伝達系を遮断した後、駆動プーリ20を回転させることにより商品表示テープ14を周回させて、商品見本12と商品表示テープ14のずれを修正できる。また、駆動プーリ20を回転させるモータ25等の駆動手段が故障した場合であっても、動力遮断手段がモータ25から駆動プーリ20への動力伝達を遮断して商品表示テープ14の周回を許容するので、商品見本12と商品表示テープ14のずれを修正できる。このため、商品選択ボタン10および商品見本12と商品表示テープ14のずれに起因して、利用者が商品を誤って選択することを回避できる。
【0048】
動力遮断手段は、第2遊歯車83を歯車軸の軸方向に摺動することにより動力伝達系を遮断するものとしたが、第2遊歯車83に限らず、歯車列26のいずれか一つの歯車を歯車軸の軸方向に摺動することにより、モータ25から駆動プーリ20への動力伝達系を遮断するものであってもよい。また、動力遮断手段は、歯車列26を構成する歯車のいずれか一つを径方向に回動させて、モータ25から駆動プーリ20への動力伝達系を遮断するものとしてもよい。
【0049】
(形態3に係る周回許容手段)
形態3に係る周回許容手段は、駆動プーリ20と従動プーリ40との間隔を縮めて、駆動プーリ20から商品表示テープ14を着脱可能にする間隔収縮手段により構成してある。間隔収縮手段は、図11に示すように、ベース42に形成した長孔42aの左端にプーリピン44を係止する係止部42a´を形成することに構成される。すなわち、バネ45の付勢力に抗して係止部42a´にプーリピン44を係止すると、駆動プーリ20とプーリピン44に支承した従動プーリ40との間隔が縮まり、商品表示テープ14がたるみ、その商品表示テープ14のたるみを利用して、駆動プーリ20から商品表示テープ14を着脱すれば商品表示テープ14を周回させることができる。
【0050】
形態3に係る周回許容手段によれば、駆動プーリ20と従動プーリ40との間隔を縮めて、駆動プーリ20から商品表示テープ14を着脱可能にする間隔収縮手段により構成してあるので、駆動プーリ20と従動プーリ40との間隔を縮めて商品表示テープ14を着脱し、商品表示テープ14のみを周回させて商品見本12と商品表示テープ14のずれを修正できる。また、駆動プーリ20を回転させるモータ25等の駆動手段が故障した場合であっても、駆動プーリ20から商品表示テープ14を着脱して商品表示テープ14のみを周回させて商品見本12と商品表示テープ14のずれを修正できる。このため、商品選択ボタン10および商品見本12と商品表示テープ14のずれに起因して、利用者が商品を誤って選択することを回避できる。
【0051】
(形態4に係る周回許容手段)
形態4に係る周回許容手段は、図12に示すように、駆動プーリ20´の駆動時に駆動プーリ20´と商品表示テープ14とが係合して商品表示テープ14を周回させ、駆動プーリ20´の停止時に商品表示テープ14を周回させると駆動プーリ20´と商品表示テープ14との係合を解除する係合手段により構成してある。係合手段は、駆動プーリ20´に形成した鋸刃状のツメ20a´と商品表示テープ14の噛合孔14aとにより構成され、駆動プーリ20´の停止時に商品表示テープ14を周回させると駆動プーリ20´と商品表示テープ14との係合を解除する。鋸刃状のツメ20a´は商品表示テープ14を周回方向に周回可能とする斜辺部分と、商品表示テープ14の噛合孔14aと係合する直立部分とからなり、駆動プーリ20´の駆動時にツメ20a´の直立部分と噛合孔14aとが係合することにより、駆動プーリ20´が商品表示テープ14を確実に周回させる一方、駆動プーリ20´の停止時にツメ20a´の斜辺部分を商品表示テープ14が乗り越えて商品表示テープ14のみを周回させることができる。
【0052】
形態4に係る周回許容手段によれば、駆動プーリ20´に鋸刃状のツメ20a´を形成して、駆動プーリ20´の停止時に商品表示テープ14を周回させると駆動プーリ20´と商品表示テープ14との係合を解除する。したがって、駆動プーリ20´の停止時に商品表示テープ14は駆動プーリ20´のツメ20a´の斜辺部分を乗り越えて、商品表示テープ14を周回方向に周回させることができる。このため、駆動プーリ20´に対して商品表示テープ14を周回させて商品見本12と商品表示テープ14のずれを修正できる。また、駆動プーリ20´を回転させるモータ25等の駆動手段が故障した場合であっても、駆動プーリ20´に対して商品表示テープ14を周回させることができるので、商品見本12と商品表示テープ14のずれを修正できる。このため、商品選択ボタン10および商品見本12と商品表示テープ14のずれに起因して、利用者が商品を誤って選択することを回避できる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に係る自動販売機の商品表示装置によれば、周回許容手段が駆動源の停止時に商品表示テープの周回を許容するので、商品表示テープを周回させて、商品見本と商品表示テープのずれを修正できる。
また、駆動プーリを回転させるモータ等の駆動源が故障した場合であっても、商品表示テープを周回させることができるので、商品見本と商品表示テープのずれを修正できる。この結果、商品選択ボタンおよび商品見本と商品表示テープのずれに起因して、利用者が商品を誤って選択することを回避できる。
【0054】
また、本発明の請求項2に係る自動販売機の商品表示装置によれば、周回許容手段が駆動プーリの回転を商品表示テープの周回方向にのみ許容する回転許容手段により構成してあるので、商品表示テープを周回方向に周回させて商品見本と商品表示テープのずれを修正できる。
【0055】
また、本発明の請求項3に係る自動販売機の商品表示装置によれば、周回許容手段が駆動プーリへの動力伝達系を遮断して商品表示テープの周回を許容する動力遮断手段により構成してあるので、駆動プーリへの動力伝達系を遮断して商品表示テープを周回させて商品見本と商品表示テープのずれを修正できる。
【0056】
また、本発明の請求項4に係る自動販売機の商品表示装置によれば、周回許容手段が駆動プーリと従動プーリとの間隔を縮めて駆動プーリから商品表示テープを着脱可能にする間隔収縮手段により構成してあるので、駆動プーリと従動プーリとの間隔を縮めて商品表示テープを着脱し、商品表示テープのみを周回させて商品見本と商品表示テープのずれを修正できる。
【0057】
また、本発明の請求項5に係る自動販売機の商品表示装置によれば、周回許容手段が駆動プーリの駆動時に駆動プーリと商品表示テープとが係合して商品表示テープを周回させ、駆動プーリの停止時に商品表示テープを周回させると駆動プーリと商品表示テープとの係合を解除する係合手段により構成してあるので、駆動プーリの停止時に駆動プーリと商品表示テープとの係合を解除して商品表示テープのみを周回させて商品見本と商品表示テープのずれを修正できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る自動販売機の商品表示装置を適用した自動販売機の斜視図である。
【図2】図1に示した商品表示装置の説明図であって、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図3】図2のIII−III断面図である。
【図4】図2に示した駆動ユニットの説明図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図である。
【図5】図2に示した従動ユニットの説明図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。
【図6】図2に示した商品表示テープの概念図である。
【図7】自動販売機の商品表示装置のブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る自動販売機の商品表示装置の作用を示すフローチャートである。
【図9】形態1に係る周回許容手段を説明する駆動ユニットの説明図である。
【図10】形態2に係る周回許容手段を説明する駆動ユニットの説明図である。
【図11】形態3に係る周回許容手段を説明する従動ユニットの説明図である。
【図12】形態4に係る周回許容手段を説明する従動ユニットの説明図である。
【符号の説明】
1 自動販売機
6 展示室
7 中扉
8a 商品展示部
9 透明板
10 商品選択ボタン
11 商品表示装置
12 商品見本
13 商品展示台
13b 商品見本取付孔
13c 表示窓
13d 商品表示ガイド
14 商品表示テープ
14a 噛合孔
14b 基準位置検出孔
15 蛍光灯
16 テープガイド
17 商品表示パネル
20,20´ 駆動プーリ
20a,20a´ツメ
20b 突起
21 駆動ユニット
22 駆動機構
23 ケース
24 カバー
25 モータ
25a 出力軸
26 歯車列
27 基準位置検出スイッチ
28 回転検出スイッチ
29 ガイドローラ
40 従動プーリ
41 従動ユニット
42 ベース
42a 長孔
42a´ 係止部
43 プーリガイド
44 プーリピン
45 バネ
60 制御部
61 主制御部
71 出力軸
72 ワンウェイクラッチ
81 モータ歯車
82 第1遊歯車
83 第2遊歯車
84 第3遊歯車
85 駆動歯車
86 バネ

Claims (5)

  1. 駆動プーリと従動プーリとに巻回した商品表示テープを備え、
    駆動時に駆動源を介して前記駆動プーリを回転させることにより前記商品表示テープを周回させて、商品情報表示を切り換える自動販売機の商品表示装置において、
    前記駆動源の停止時に商品表示テープの周回を許容する周回許容手段を備えたことを特徴とする自動販売機の商品表示装置。
  2. 前記周回許容手段が前記駆動プーリの回転を前記商品表示テープの周回方向にのみ許容する回転許容手段により構成してあることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機の商品表示装置。
  3. 前記周回許容手段が前記駆動プーリへの動力伝達系を遮断して前記商品表示テープの周回を許容する動力遮断手段により構成してあることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機の商品表示装置。
  4. 前記周回許容手段が前記駆動プーリと前記従動プーリとの間隔を縮めて前記駆動プーリから前記商品表示テープを着脱可能とする間隔収縮手段により構成してあることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機の商品表示装置。
  5. 前記周回許容手段が駆動プーリの駆動時に駆動プーリと商品表示テープとが係合して商品表示テープを周回させ、駆動プーリの停止時に商品表示テープを周回させると駆動プーリと商品表示テープとの係合を解除する係合手段により構成してあることを特徴とする請求項1に記載の自動販売機の商品表示装置。
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