JP2004129700A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】機種変更用の複数の装備品の間違いを回避でき、しかも機種変更用装備品の梱包作業及び管理や搬送作業を簡単化且つ能率的に行えるようにすること。
【解決手段】入賞図柄表示パネル6に複数の連結用フック6aと、メイン表示パネル8に複数の連結用フック8aと、イメージパネル17に複数の連結用フック17aとを夫々形成し、最長長さLと最大幅Wを有する組付け補助ボード70に、入賞図柄表示パネル6を収容する収容凹部70aと、複数の切欠き70bと、複数の挿通穴70c,70dを形成する。入賞図柄表示パネル6を収容凹部70aに収容し、各連結用フック17aを切欠き70bに対応させ、連結用フック8aを挿通穴70cに対応させ、連結用フック17aを挿通穴70dに対応させることで、これら装飾パネル6,8,17は一体化され、最後に連結用フック6aを介してリールユニットに一体的に組付ける。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外周面(表面)に複数種の図柄が表示されたリールやベルト等を複数並設した遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技機であるスロットマシンには、3つの回転リール、スタートレバー、3つの回転リールに対応する3つのストップボタンが設けられている。遊技者は、遊技媒体であるメダルを1〜3枚投入し、スタートレバーを操作して3つの回転リールを回転させ、3つのストップボタンを順次操作して回転する回転リールを順次停止させて1回のゲームを行う。各回転リールの外周面には複数種の図柄(例えば、「7」、「BAR」、「ベル」、「チェリー」、「リプレイ図柄」等の21個の図柄)が表されており、回転リールが回転することにより、スロットマシン前面の表示パネルに形成された図柄表示窓を介して複数の遊技図柄が高速で変動表示される。
【0003】
3つのストップボタンの停止操作により3つの回転リールが回転停止したとき、図柄表示窓に変動停止して表示される図柄のうち、メダルの投入枚数に応じて有効となる入賞ライン上に並ぶ図柄の組合せ態様が、大当り態様(「7」が3つ揃う態様)、小当り態様(「BAR」が3つ揃う態様)、小役態様(「ベル」が3つ揃う態様等)、リプレイ態様(「リプレイ図柄」が3つ揃う態様)、外れ態様等の何れかになる。ところで、スロットマシンは機種毎に、遊技内容や遊技テーマが異なるため、スロットマシンの前面に有する種々の装飾パネル、リールに表された複数種の図柄、更には遊技制御の制御内容が異なっている。
【0004】
即ち、現在稼働中のスロットマシンの機種変更を行う場合、つまり新装開店を行う場合には、基本的に、スロットマシン自体を変更するようになっているため、交換作業が複雑化し、新装開店費用が高くなる等、作業面やコスト面で不利である。そこで、特開平6−23134号公報に記載の遊技設備には、図柄回動ユニットや制御基板ケース等の内装部品と図柄表示パネル等の外装部品を矩形枠体に組み込んで装着ユニットを構成し、その装着ユニットを扉体の上半部分に装着するようにしてあるため、機種変更に際しては、接続ケーブルを取外してから装着ユニット、装飾表示パネルを簡単に交換できるようにしてある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
また、特開平10−52525号公報に記載のスロットマシンには、本体箱の上半部分に上部ドアを枢着するとともに、本体箱の下半分に下部ドアを枢着し、上部ドアの裏側に、リール装置と主基板とを一体的に装着するようにしてある。それ故、機種変更に際しては、接続ケーブルを取外してから上部ドアだけを本体箱から取外して交換できるようにしてある。このとき、下部ドアに着脱可能に取り付けてある装飾パネルも同時に交換する(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−23134号公報 (第3頁、図1)
【特許文献2】
特開平10−52525号公報 (第5〜6頁、図1)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開平6−23134号公報に記載の遊技設備や特開平10−52525号公報に記載のスロットマシンにおいては、図柄回動ユニット又はリール装置と、制御用基板ケースと、図柄表示パネル等の装飾パネルを組み込んでユニット化されているが、その他の上側の入賞表示パネル又は下部の装飾表示パネルは依然として別体であるため、スロットマシンの機種変更用の交換装備品として、メーカー側においては、リールユニットと、それ以外の各種のパネルを夫々別体として梱包するため、梱包数が増えて梱包作業が複雑化するだけでなく、機種毎に複数の梱包を1セットとして管理しなければならず、機種毎の梱包管理が複雑化すること、等の問題がある。
【0008】
また、機種交換用の複数の梱包を1セットとして、搬送用トラックにより機種毎に遊技場に搬送する場合、各梱包には機種名や品名が記載されてはいるが、機種名や品名の文字が小さな文字で記載されていたり、汚れて読みにくい場合もあり、搬送用トラックに積み込む際に積み間違いが発生したり、遊技場で梱包を降ろす際に異なる機種の梱包を間違えて降ろす等、搬送中の梱包間違いが生じるという問題がある。
【0009】
本発明の目的は、機種変更用の複数の装備品の間違いを回避でき、しかも機種変更用装備品の梱包作業及び管理や搬送作業を簡単化且つ能率的に行えるようにすること、等である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の遊技機は、複数種の図柄を夫々表示した複数のリールを夫々回転させて図柄を可変表示させる可変表示手段と、複数のリールの回転を開始させる開始操作手段と、複数のリールを夫々停止させる複数の停止操作手段とを備え、複数のリールの回転を停止させたときにリール前面側の図柄表示領域に表示された図柄の組み合わせ態様が特定の態様となった場合に遊技者に有利な利益状態を付与するようにした遊技機において、前面開放状の箱状本体と、この箱状本体の前面を開閉可能に箱状本体に枢着された前扉と、可変表示手段の一部を構成する表示ユニットであって、複数のリールを有し箱状本体の内部に着脱可能に装着される表示ユニットと、箱状本体と前扉の少なくとも一方に着脱可能に設けられる1又は複数の装備品とを備え、箱状本体に組付ける前の表示ユニットに、箱状本体と前扉の少なくとも一方に組付ける前の装備品を着脱可能に一体的に組付けるように構成したものである。
【0011】
箱状本体には、前扉が開閉可能に枢着されるとともに、複数のリールを有する表示ユニットが着脱可能に装着されている。また、1又は複数の装備品は箱状本体と前扉の少なくとも一方に着脱可能に設けられている。ところで、箱状本体と前扉の少なくとも一方に組付ける前の装備品は、箱状本体に組付ける前の表示ユニットに一体的に組付けが可能なようになっている。即ち、これら表示ユニットと各種の装備品とを一体的に組付けて管理でき、1つの梱包として扱うことができる。
【0012】
請求項2の遊技機は、複数種の図柄を夫々表示した複数のベルトを夫々回転させて図柄を可変表示させる可変表示手段と、複数のベルトの回転を開始させる開始操作手段と、複数のベルトを夫々停止させる複数の停止操作手段とを備え、複数のベルトの回転を停止させたときにベルト前面側の図柄表示領域に表示された図柄の組み合わせ態様が特定の態様となった場合に遊技者に有利な利益状態を付与するようにした遊技機において、前面開放状の箱状本体と、この箱状本体の前面を開閉可能に箱状本体に枢着された前扉と、可変表示手段の一部を構成する表示ユニットであって、複数のベルトを有し箱状本体の内部に着脱可能に装着される表示ユニットと、箱状本体と前扉の少なくとも一方に着脱可能に設けられる1又は複数の装備品とを備え、箱状本体に組付ける前の表示ユニットに、箱状本体と前扉の少なくとも一方に組付ける前の装備品を着脱可能に一体的に組付けるように構成したものである。
【0013】
この場合、箱状本体には、前扉が開閉可能に枢着されるとともに、複数のヘルトを有する表示ユニットが着脱可能に装着されている。また、1又は複数の装備品は箱状本体と前扉の少なくとも一方に着脱可能に設けられている。ところで、箱状本体と前扉の少なくとも一方に組付ける前の装備品は、箱状本体に組付ける前の表示ユニットに一体的に組付けが可能なようになっているため、前記請求項1と同様に作用する。
【0014】
ここで、前記装備品は、所定の遊技動作を制御する遊技制御基板及びその基板ケースを含むようにしてもよい。また、前記装備品は、遊技者側から目視可能な装飾部材を含むようにしてもよい。また、前記可変表示ユニットはリール又はベルトを回転可能に支持する本体フレームを有し、本体フレームと装備品の少なくとも一方に設けた連結手段を介して本体フレームに装備品を着脱自在に一体的に組付けるように構成するようにしてもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。本実施形態は、遊技媒体であるメダルが1〜3枚投入された状態で、遊技者がスタートレバーを操作して3つの回転リールを回転させてから、3つのストップボタンを順次操作して、回転中の3つの回転リールを順次停止させてゲームを行うようにしたスロットマシンに本発明を適用した場合の一例である。
【0016】
図1,図2,図4に示すように、スロットマシン1は、遊技ホールの島構造体(図示略)に取付けられた前面開放状の箱状本体2を備え、この箱状本体2に前扉3が開閉可能に枢着されている。前扉3には、上側から順番に、上部中央の装飾ランプ4及び上部両側の装飾ランプ5と、入賞図柄表示パネル6と、液晶ディスプレイからなる演出表示部7と、遊技用のメイン表示パネル8とが設けられている。その下側に、メダル精算ボタン9と、メダル1枚投入ボタン10と、メダル3枚投入ボタン11と、メダル投入口12とが設けられている。
【0017】
更に、その下側にはスタートレバー13(これが開始操作手段に相当する)と、3つのストップボタン14〜16(これらが複数の停止操作手段に相当する)とが夫々が設けられ、その下側には更に、遊技テーマをイメージするイメージパネル17と、左右1対のスピーカ18と、メダル払出し口19と、メダル受け皿20とが夫々設けられている。但し、入賞図柄表示パネル6の裏面に左右1対の連結用フック6a(図3,図5参照)が後方向きに夫々形成され、前扉3の上部に形成された取付け凹部21のコーナ部に、これら連結用フック6aを挿通させるフック穴21aが夫々形成されている。
【0018】
そこで、各連結用フック6aを対応するフック穴21aに挿通させることで、連結用フック6aの先端部がフック穴21aの奥側の外周に係合するため、入賞図柄表示パネル6が取付け凹部21に着脱可能に固定される。また、イメージパネル17の裏面に左右2対の連結用フック17a(図3,図5参照)が夫々形成され、前扉3の下部に形成された取付け凹部23のコーナ部に、これら連結用フック17aを挿通させるフック穴23aが夫々形成されている。
【0019】
そこで、各連結用フック17aを対応するフック穴23aに挿通させることで、連結用フック17aの先端部がフック穴23aの奥側の外周に係合するため、イメージパネル17が取付け凹部23に着脱可能に固定される。入賞図柄表示パネル6には、「7(赤)・7(赤)・7(赤)」や「7(白)・7(白)・7(白)」が揃う組合せが大当り態様(ビッグボーナス)、「BAR・BAR・BAR」が揃う小当り態様、「ベル・ベル・ベル」や「7(赤)・プラム・プラム」が揃う小役態様等の、入賞図柄の組み合わせが入賞種類に分類して図示されている。
【0020】
メイン表示パネル8は前扉3に形成された矩形状の開口部22に着脱可能に取付けられている。即ち、図3に示すように、その開口部22の直ぐ奥側に位置するように、略U字状のランプ基板25が前扉3に固着され、メイン表示パネル8の裏面に左右2対の連結用フック8a(図3,図5参照)が夫々形成され、ランプ基板25のコーナ部に、これら連結用フック8aを挿通させるフック穴25aが夫々形成されている。そこで、各連結用フック8aを対応するフック穴25aに挿通させることで、連結用フック8aの先端部がフック穴25aの奥側の外周に係合するため、メイン表示パネル8が開口部22に着脱可能に固定される。
【0021】
ここで、入賞図柄表示パネル6と、メイン表示パネル8と、イメージパネル17等が装備品に相当する。メイン表示パネル8には、縦長の3つの図柄表示窓27が左右に並べて形成されている。これら図柄表示窓27に、後述する回転リール54〜56の前端側部分が夫々接近状に臨んでいる。メイン表示パネル8の左端側部には、1枚のメダル投入を表示する1つの1枚投入表示部30と、2枚のメダル投入を表示する2つの2枚投入表示部31と、3枚のメダル投入を表示する2つの3枚投入表示部32と、スタート(START) 表示部33とが夫々設けられている。
【0022】
メイン表示パネル8の右端側部には、ビッグ(BIG) 表示部34と、レギュラー(REG) 表示部35と、リプレイ(REPLAY)表示部36と、ウェイト(WAIT)表示部37と、インサート(INSERT)表示部38とが設けられている。そして、各表示部30〜38に対応するように、ランプ基板25には表示用ランプが夫々設けられ、これら表示用ランプが点灯した場合、点灯した表示部30〜38に表された文字情報の機能が有効になる。
【0023】
メイン表示パネル8には、更に、図1に示すように、1枚のメダル投入で有効化される1つの1枚用入賞ライン40と、2枚のメダル投入で有効化される2つの2枚用入賞ライン41と、3枚のメダル投入で有効化される2つの3枚用入賞ライン42とが夫々表されている。投入されたメダルが1枚の場合には1本の入賞ライン40だけが有効化されるが、2枚投入の場合には3本の入賞ライン40,41が有効化され、3枚投入の場合には5本全ての入賞ライン40〜42が有効化される。
【0024】
ここで、ゲームを終了したときに有効化された入賞ライン40〜42の何れかの停止図柄の組合せ態様は、赤の「7,7,7」又は白の「7,7,7」が揃う大当たり態様と、「BAR,BAR,BAR」が揃う小当たり態様と、「7(赤),スイカ,スイカ」と「7(白),スイカ,スイカ」と「BAR,スイカ,スイカ」と1つの「チェリー」を有する複数種類の小役態様と、3つの「リプレイ図柄」が揃うリプレイ態様であったり、それ以外の外れ態様である。
【0025】
大当たり態様と小当たり態様が成立した場合には、夫々15枚のメダルが付与され、「チェリー」を含む小役態様だけは2枚のメダルが付与されるが、その他の小役態様では10枚のメダルが付与される。但し、リプレイ態様が成立した場合には、メダルの払出しは受けないが、メダルを投入することなく次のゲームを実行可能となる。大当たり態様(これが特定態様に相当する)が成立した場合には、15枚のメダル付与に加えて遊技者に利益状態である有利なビッグボーナスが発生する。
【0026】
また、小当たり態様(これも特定態様に相当する)が成立した場合には、15枚のメダル付与に加えて遊技者に有利な利益状態であるレギュラーボーナスが発生する。メイン表示パネル8の下端側部には、貯留枚数表示部43と、特別遊技表示部44と、付与枚数表示部45とが設けられている。貯留枚数表示部43と付与枚数表示部45に対応させて、ランプ基板25には2桁の数字を表示可能な7セグメントからなるLED(発光ダイオード)が夫々設けられ、特別遊技表示部44に対応させて、ランプ基板25には4桁の数字を表示可能な7セグメントからなるLEDが設けられている。
【0027】
ところで、箱状本体2の内部の高さ方向中段部よりやや低い位置には、図2,図4に示すように、棚板47が固定され、その棚板47の上面に後述する可変表示機構50(これが可変表示手段に相当する)が着脱可能に装着されるようになっている。
【0028】
次に、可変表示機構50について、図4,図8に基づいて説明する。
可変表示機構50は、3つ(左側、中央、右側)の回転リール54〜56及びこれらを回転駆動する駆動モータ(図示略)とモータ駆動回路(図示略)等を組み込んだリールユニット(これが表示ユニットに相当する)51と、主制御基板58を収容した基板ケース59等を一体的に組み合わせて構成されている。
【0029】
次に、リールユニット51について説明する。
前方開放状の本体フレーム52内に、前後方向向きの3枚の仕切り板53が所定間隔おきに平行に固定されている。各仕切り板53に駆動モータ(図示略)が夫々固着され、各駆動モータの駆動軸に回転リール54〜56の中心部が取り付けられている。それ故、駆動モータの回転により各回転リール54〜56は個別に回転可能であり、回転リール54〜56の回転位置は位置検出センサ(図示略)で夫々検出可能になっている。
【0030】
各回転リール54〜56の外周面には複数種類の遊技図柄(例えば、図1に示すように、「7(赤)」、「7(白)」、「BAR」、「ベル」、「R」等の図柄)が夫々表されている。ここで、図示しないが、各回転リール54〜56の内側には、前方側の連続する3つの図柄を後方から照明するランプ(図示略)が設けられている。それ故、回転リール54〜56が回転した場合、回転リール54〜56の外周部に表された複数種の図柄が図柄表示窓27を介して変動表示され、回転リール54〜56の回転が停止した場合、図柄表示窓27の上段と中段と下段に、回転リール54〜56の複数の図柄のうちの前側に位置する3つの連続する図柄だけが図柄表示窓27を介して停止表示される。
【0031】
ところで、本体フレーム52の上面の後端部に、遊技制御を主に司る主制御基板58を収容した基板ケース59が図示外の固定金具により縦向きに固定されている。この主制御基板58には、1チップ化されたマイクロコンピュータ(図示略)や主制御プログラムを格納したプログラムROM60等が設けられている。そして、これら主制御基板58と、リールユニット51と、後述するメダル払い出し装置68等の制御基板が、複数本の配線を結束した複数の接続ケーブル61〜63により相互に電気的に接続されている。
【0032】
ところで、本体フレーム52には、本体フレーム52の左右両側壁の下端部を部分的に切り起こした水平状の係合片52aが夫々形成されている。そして、棚板47の上面には、図4に示すように、左右1対の係合片52aに係脱可能な左右1対の係合部材65,66が夫々固定されている。
【0033】
但し、各係合部材65,66は左側又は右側の一段低い取付け壁65a,66aにおいてビス止めされるとともに、奥側(後側)において縦壁で塞がれている。このように、リールユニット51に複数の係合片52aを設けると共に、箱状本体2に複数の係合片52aが夫々係脱可能な複数の係合部材65,66を設けて、リールユニット51を着脱可能になっている。
【0034】
そこで、リールユニット51を箱状本体2に装着するに際して、各係合片52aを対応する係合部材65,66に係合させることで、リールユニット51を箱状本体2に位置決めして容易に取付けることができる。箱状本体2の下側には、主制御基板58やリールユニット51等の複数の制御基板の各々に電力を供給する電源ユニット67と、入賞した場合に入賞の種類に応じた枚数のメダルを払出すメダル払出し装置68等が設けられている。
【0035】
このメダル払出し装置68で払出されたメダルは、メダル受け皿20に貯留される。ここで、可変表示機構50が複数種の図柄を夫々表した複数の回転リール54〜56を夫々回転させて図柄を可変表示させる可変表示手段に相当し、スタートレバー13が複数の回転リール54〜56の回転を開始させる開始操作手段に相当し、3つのストップボタン14〜16が複数の回転リール54〜56を夫々停止させる停止操作手段に相当する。また、連結用フック6a,8a,17aが連結手段に相当する。
【0036】
次に、このように構成されたスロットマシン1に装備される可変表示機構50(リールユニット51)と3枚のパネル6,8,17を、メーカーにおいて1つの箱に梱包するときの作用及び効果について説明する。但し、図5に示すように、これら3枚のパネル6,8,17の左右方向寸法(長さ)と縦方向寸法(幅)とが夫々異なっており、長さ寸法は、イメージパネル17>メイン表示パネル8>入賞図柄表示パネル6である。また、幅寸法は、メイン表示パネル8>イメージパネル17>入賞図柄表示パネル6である。
【0037】
ここで、図5に示すように、最大長さを有するイメージパネル17の長さ寸法Lを基準とし、また最大幅を有するメイン表示パネル8の幅寸法Wを基準として、幅寸法と長さ寸法とが最も短い入賞図柄表示パネル6に、これら基準長さ寸法Lと基準幅寸法Wとで基準サイズとする矩形状の組付け補助ボード70を準備する。この組付け補助ボード70は、図5,図7に示すように、入賞図柄表示パネル6の厚さを有する基準サイズ(基準長さL×基準幅W)のボード2枚を接着剤にて張り合わせた二重構造である。
【0038】
但し、張り合わせた2枚の基準サイズのボードのうち、外側のボード(図5にて右側のボード)の略中央部に、入賞図柄表示パネル6と同形状にくり貫かれた収容凹部70aが形成され、この入賞図柄表示パネル6の左右1対の連結用フック6aは組付け補助ボード70を貫通して外部に貫通可能である。この場合、この組付け補助ボード70には、長さ方向両端部において、イメージパネル17の4つの連結用フック17aの本体部を交わす4つの切欠き70bが夫々形成されている。
【0039】
これら切欠き70bよりも中央部側には、メイン表示パネル8の4つの連結用フック8aを挿通させる挿通穴70cが夫々形成され、更に入賞図柄表示パネル6の1対の連結用フック6aを挿通させる挿通穴70dが夫々形成されている。ところで、基板ケース59の裏面側と本体フレーム52の裏面側には、図7に示すように、入賞図柄表示パネル6の1対の連結用フック6aを挿通させて係合するための挿通穴59a,52aが夫々形成されている。
【0040】
そこで、組付けに際して、先ず、入賞図柄表示パネル6を収容凹部70aに収容するのと同時に、その連結用フック6aを挿通穴70dに挿通させる。次に、メイン表示パネル8の4つの連結用フック8aを挿通穴70cに夫々挿通させて、これら連結用フック8aの先端部で弾性を介して組付け補助ボード70に係合させることで、メイン表示パネル8を入賞図柄表示パネル6に組付ける。
【0041】
更に、メイン表示パネル8をサンドイッチ状に挟むように、イメージパネル17の4つの連結用フック17aを4つの切欠き70bを交わして、これら連結用フック17aの先端部で弾性を介して組付け補助ボード70に係合させることで、イメージパネル17を入賞図柄表示パネル6に組付ける。これにより、組付け補助ボード70を介して、イメージパネル17とメイン表示パネル8と入賞図柄表示パネル6とを一体的に組付けることができる。
【0042】
そして、最終的に、図7に示すように、組付け補助ボード70を貫通した入賞図柄表示パネル6の連結用フック6aを本体フレーム52と基板ケース59の挿通穴52a,59aを夫々挿通させて、その先端部で弾性を介して本体フレーム52及び基板ケース59に係合させる。その結果、図6,図7に示すように、3枚のパネル6,8,17を一体化し、この一体化したパネル6,8,17をリールユニット51に着脱可能に一体的に組付けることができる。
【0043】
そして、図8に示すように、必要に応じて、これら3枚のパネル6,8,17を着脱可能にリールユニット51に一体的に組付けた状態で1つの箱ケース72により梱包して管理しておくことができる。それ故、機種変更に伴う装備品が必要な場合、変更機種に該当する装備品の梱包をトラック等に積載し、遊技場に搬送することができる。そのため、機種変更用の装備品の梱包作業及び管理が簡単化するだけなく、機種変更に必要な種々の装備品を間違いを解消することができ、搬送作業を能率的に行うことができる。
【0044】
次に、前記実施形態の変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同じものには同一符号を付して説明する。
1〕図9に示すように、樹脂製又は金属製の枠フレーム74を設け、この枠フレーム74にリールユニット51と、主制御基板58を収容した基板ケース59とを取付けて可変表示機構50Aを構成し、3枚の装飾パネル6,8,17を一体化するとともに、これら装飾パネル6,8,17の何れかの連結用フック6a,8a,17aを用いて、可変表示機構50Aの枠フレーム74の後側に一体的に組付けるようにしてもよい。
【0045】
この場合、一体化した3枚の装飾パネル6,8,17を、本体フレーム52や枠フレーム74に別体として取付けた各種の組付け治具によりリールユニット51に一体的に組付けるようにしてもよい。
【0046】
2〕3枚の装飾パネル6,8,17の各コーナー部に所定長さを有する連結手段としての磁気テープや粘着テープを貼着し、これらテープを用いて3枚の装飾パネル6,8,17を一体化するとともに、これら何れかの装飾パネル6,8,17に組付け専用に取付けた組付け用テープを用いて、これら装飾パネル6,8,17を本体フレーム52や枠フレーム74に一体的に組付けるようにしてもよい。この場合、磁気テープや粘着テープにより、装飾パネル6,8,17を前扉3に取付けることができる。
【0047】
3〕主制御基板59を収容した基板ケース59を装備品として、この基板ケース59を連結用フックを介して、装飾パネル6,8,17と共に一体化して、リールユニット51に一体的に組付けるようにしてもよい。
4〕本発明は以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記実施形態に種々の変更を付加して実施することができ、本発明はそれらの変更形態をも包含するものである。
【0048】
〔別実施形態〕
ところで、図10に示すように、スロットマシン1Aは、複数の図柄ベルトを回転させるようにしたベルト式であってもよい。このベルト式スロットマシン1Aは、箱状本体2A内の棚板の上面に、可変表示機構50Aの一部を構成するベルトユニット80が設けられたものである。従って、スロットマシン1Aの前扉3Aに有する入賞図柄表示パネル6、遊技用のメイン表示パネル8、遊技テーマをイメージするイメージパネル17、メダル受け皿20等が実施形態のスロットマシン1と同様に設けられており、その他の詳しい説明を省略する。
【0049】
可変表示機構50Aは、ベルトユニット80(これが表示ユニットに相当する)と、主制御基板58を収容した基板ケース59等を一体的に組み合わせて構成されている。そこで、ベルトユニット80について説明する。このベルトユニット80は、本体フレーム81内に同様に構成された3つの駆動機構80A〜80Cを備えたものであり、そのうちの奥側の1つの駆動機構80Aについて説明する。
【0050】
図11に示すように、本体フレーム81内に配設された略長方形の板部材からなる支持板82の下端部に、駆動プーリ83が回転可能に枢支され、この駆動プーリ83は図示外の駆動モータに連結されている。支持板82の上端部には、その前側に従動プーリ84が回転可能に枢着されるともに、その後側にテンションプーリ85が回転可能に枢着されている。支持板82の高さ方向中段部には、直径の大きいガイドプーリ86が回転可能に枢着されている。
【0051】
そして、これら4つのプーリ83〜86に所定幅を有する無端状の図柄ベルト87が掛け渡されている。この図柄ベルト87の外周面には、「1」〜「9」などの数字図柄だけでなく、「BAR」、「ベル」、「プラム」等の複数種の遊技図柄が等間隔に印されている。そして、図柄ベルト87が回転した場合、図柄ベルト87の外周部に表された複数種の遊技図柄がメイン表示パネル8の図柄表示窓を介して変動表示され、図柄ベルト87の回転が停止した場合、図柄表示窓の上段と中段と下段に、図柄ベルト87の複数の図柄のうちの前側に位置する3つの連続する図柄だけが図柄表示窓を介して停止表示される。
【0052】
それ故、図柄ベルト87を有するベルトユニット80を備えたスロットマシン1Aであっても、このスロットマシン1Aを機種変更する場合には、前記実施形態と同様に、箱状本体2Aに組付ける前のベルトユニット80に、前扉3Aに組付ける前のパネル6,8,17等の装備品を、組付け補助ボードを介してベルトユニット80に着脱可能に一体的に組付けることができる。
【0053】
そして、前記実施形態と同様に、必要に応じて、これら3枚の装飾パネル6,8,17等の装備品を着脱可能にベルトユニット80に一体的に組付けた状態で1つの箱ケースにより梱包して管理しておくことができる。それ故、機種変更に伴う装飾パネル等の装備品が必要な場合、変更機種に該当する複数の装備品を1つの梱包にでき、この梱包をトラック等に積載して遊技場に搬送することができる。そのため、機種変更用の装備品の梱包作業及び管理が簡単化するだけなく、機種変更に必要な種々の装備品の間違いを解消することができ、搬送作業を能率的に行うことができる。
【0054】
【発明の効果】請求項1の遊技機によれば、複数種の図柄を夫々表示した複数のリールを夫々回転させて図柄を可変表示させる可変表示手段と開始操作手段と複数の停止操作手段とを備え、更に箱状本体と、前扉と、表示ユニットと、1又は複数の装備品とを備え、箱状本体に組付ける前の表示ユニットに、箱状本体と前扉の少なくとも一方に組付ける前の装備品を着脱可能に一体的に組付けるように構成したので、これら表示ユニットと各種の装備品とを一体的に組付けて、1つの梱包として扱うことができるため、機種毎に1つの梱包として管理することができ、装備品の梱包作業や管理が簡単化する。
【0055】
更に、機種変更のために、表示ユニットと各種の装備品とをトラック等に積み込んで遊技場に搬送するような場合、変更機種に該当する1つの梱包をトラック等に積載し、遊技場に搬送することができ、機種変更に必要な種々の装備品の間違いを解消することができ、搬送作業を能率的に行うことができる。
【0056】
請求項2の遊技機によれば、複数種の図柄を夫々表示した複数のベルトを夫々回転させて図柄を可変表示させる可変表示手段と開始操作手段と複数の停止操作手段とを備え、更に箱状本体と、前扉と、表示ユニットと、1又は複数の装備品とを備え、箱状本体に組付ける前の表示ユニットに、箱状本体と前扉の少なくとも一方に組付ける前の装備品を着脱可能に一体的に組付けるように構成したので、前記請求項1と同様の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るスロットマシンの斜視図である。
【図2】スロットマシンの内部の正面図である。
【図3】装飾パネルを取外した図1相当図である。
【図4】リールユニットを取外すときのスロットマシンの斜視図である。
【図5】3枚のパネルの組付けを説明する説明図である。
【図6】3枚のパネルを組付けたリールユニットの背面図である。
【図7】図6のG−G線縦断側面図である。
【図8】3枚のパネルを一体的に組付けたリールユニットの斜視図である。
【図9】変更形態に係る図8相当図である。
【図10】別実施形態に係るスロットマシンの斜視図である。
【図11】別実施形態に係るスロットマシンのベルトユニットに有する駆動機構の側面図である。
【符号の説明】
1  スロットマシン
1A スロットマシン
2  箱状本体
2A 箱状本体
3  前扉
3A 前扉
6  入賞図柄表示パネル
6a  連結用フック
8   メイン表示パネル
8a  連結用フック
13  スタートレバー
14〜16  ストップボタン
17  イメージパネル
17a 連結用フック
51  リールユニット
50  可変表示機構
50A 可変表示機構
54〜56 回転リール
58  主制御基板
59  基板ケース
80  ベルトユニット
87  図柄ベルト

Claims (5)

  1. 複数種の図柄を夫々表示した複数のリール(54 〜56) を夫々回転させて図柄を可変表示させる可変表示手段(50)と、複数のリール(54 〜56) (54 〜56) の回転を開始させる開始操作手段(13)と、複数のリールを夫々停止させる複数の停止操作手段(14 〜16) とを備え、複数のリール(54 〜56) の回転を停止させたときにリール前面側の図柄表示領域に表示された図柄の組み合わせ態様が特定の態様となった場合に遊技者に有利な利益状態を付与するようにした遊技機において、
    前面開放状の箱状本体(2) と、
    この箱状本体(2) の前面を開閉可能に箱状本体(2) に枢着された前扉(3) と、前記可変表示手段(50)の一部を構成する表示ユニット(51)であって、前記複数のリール (54〜56) を有し前記箱状本体(2) の内部に着脱可能に装着される表示ユニット(51)と、
    前記箱状本体(2) と前扉(3) の少なくとも一方に着脱可能に設けられる1又は複数の装備品(6,8,17,58,59)とを備え、
    前記箱状本体(2) に組付ける前の表示ユニット(51)に、箱状本体(2) と前扉(3) の少なくとも一方に組付ける前の前記装備品(6,8,17,58,59)を着脱可能に一体的に組付けるように構成したことを特徴とする遊技機。
  2. 複数種の図柄を夫々表示した複数のベルト(87)を夫々回転させて図柄を可変表示させる可変表示手段(50A) と、複数のベルト(87)の回転を開始させる開始操作手段(13)と、複数のベルト(87)を夫々停止させる複数の停止操作手段(14 〜16) とを備え、複数のベルト(87)の回転を停止させたときにベルト前面側の図柄表示領域に表示された図柄の組み合わせ態様が特定の態様となった場合に遊技者に有利な利益状態を付与するようにした遊技機において、
    前面開放状の箱状本体(2A)と、
    この箱状本体(2A)の前面を開閉可能に箱状本体(2A)に枢着された前扉(3A)と、前記可変表示手段(50A) の一部を構成する表示ユニット(80)であって、前記複数のベルト(87)を有し前記箱状本体(2A)の内部に着脱可能に装着される表示ユニット(80)と、
    前記箱状本体(2A)と前扉(3A)の少なくとも一方に着脱可能に設けられる1又は複数の装備品(6,8,17,58,59)とを備え、
    前記箱状本体(2A)に組付ける前の表示ユニット(80)に、箱状本体(2A)と前扉(3A)の少なくとも一方に組付ける前の前記装備品(6,8,17,58,59)を着脱可能に一体的に組付けるように構成したことを特徴とする遊技機。
  3. 前記装備品(6,8,17,58,59)は、所定の遊技動作を制御する遊技制御基板(58)及びその基板ケース(59)を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記装備品(6,8,17,58,59)は、遊技者側から目視可能な装飾部材(6,8,17)を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  5. 前記可変表示ユニット(50,50A)はリール(54 〜56) 又はベルト(87)を回転可能に支持する本体フレーム(52,81) を有し、前記本体フレーム(52,81) と装備品(6,8,17,58,59)の少なくとも一方に設けた連結手段(6a,8a,17a) を介して本体フレーム(52,81) に装備品(6,8,17,58,59)を着脱自在に一体的に組付けるように構成したことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の遊技機。
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