JP2004231113A - 管理作業機のデフロック操作構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トランスミッションケース2に軸支した左右の車軸3,3を、上方の入力伝動部側からディファレンシャル機構8を介して差動回転可能に伝動するとともに、該ディファレンシャル機構8に設けたデフロック機構8aのロック作動によって差動回転不能に伝動する管理作業機1において、前記ディファレンシャル機構8をロック作動及びロック解除操作をする操作部材18をトランスミッションケース2の上方に設け、該操作部材18からトランスミッションケース2内を通してディファレンシャル機構8を操作する構成にした管理作業機のデフロック操作構造にしている
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、耕耘機等管理作業機のトランスミッションケースに構成される管理作業機のデフロック操作構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、左右の車輪を有する車軸を、ディファレンシャル機構によって差動回転可能に駆動するとともに、デフロック機構をロック作動させて差動回転不能に駆動して走行させる耕耘機は既に公知である。(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
【特許文献1】
実公平7−9744号公報(第3頁、図6)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報で示されるような構成の耕耘機は、トランスミッションケース内に設置したディファレンシャル機構に併設されているデフロック機構をケース外で車軸メタル部に構成し、且つ、デフロック機構をロック作動操作する操作部材を車軸の近傍に露出させているので、車輪間隔をできるだけ挟巾にして走行を行ないたい場合に、操作部材が邪魔をして左右の車輪をトランスミッションケース側に近接させることができないものである。
【0005】
また、ハンドル側のロックレバーとワイヤ等を介して連結される操作部材には泥土が付着し作動トラブルを起こし易い等の問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の管理作業機のデフロック操作構造は、トランスミッションケース2に軸支した左右の車軸3,3を、上方の入力伝動部側からディファレンシャル機構8を介して差動回転可能に伝動するとともに、該ディファレンシャル機構8に設けたデフロック機構8aのロック作動によって差動回転不能に伝動する管理作業機1において、前記デフロック機構8aをロック作動及びロック解除操作をする操作部材18をトランスミッションケース2の上方に設け、該操作部材18からトランスミッションケース2内を通してデフロック機構8aを操作する構成している。
【0007】
また、トランスミッションケース2を入力伝動部側を頂部とし、車軸3を伝動する車軸側ケース1aと、ロータリ軸4を伝動する耕耘側ケース1bとで側面視へ字状に形成したことを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
【0009】
1は管理作業機の一例として示す耕耘作業機である。この耕耘作業機1は、図2で示すように側面視で二又「へ字」状のトランスミッションケース2の前側下部に車輪3aを設けた車軸3を軸支し、後側下部に耕耘部4aのロータリ軸4を軸支し、ケース頂部内に軸支した入力変速軸5から後述する構成によって伝動する。6はトランスミッションケース2の前側でエンジンフレーム6aによって支持されたエンジンであり、ベルト伝動機構6bを介して入力変速軸5をON,OFF自在に駆動する。
【0010】
また耕耘部4aは、ロータリ軸4に植設した複数の耕耘爪4bをトランスミッションケース2に設けた耕耘カバー4cで覆った構成にしている。
【0011】
7は、トランスミッションケース2に固定されて後方に向けて延長した二又状のハンドルであり、従来のものと同様にベルト伝動機構6bが備える主クラッチをON,OFF作動させる主クラッチレバー7aを設けている。なお、このハンドル7にはデフロックレバー7b又はサイドクラッチレバー7cが後述するディファレンシャル機構8に対応させて択一的に設けられる(図3)。
【0012】
次に図2〜図5を参照してトランスミッションケース2の構成及びこのトランスミッションケース2にディファレンシャル機構8を介して左右の車軸3を駆動する例について説明する。
【0013】
前記トランスミッションケース2は、へ字状を形成する車軸ケース部1aと耕耘ケース部1bと頂部ケース部1cとからなる左ケース1Lと右ケース1Rとをボルトによって接合して構成され、頂部ケース部1c内で前記入力変速軸5と車軸伝動軸9と車軸伝動軸10を軸支し、伝動最下流の車軸3,3間にディファレンシャル機構8を設け、且つ、このディファレンシャル機構8のデフロック作動を行なうロック作動片11を有するロック作動軸12を軸支してデフロック機構8aを構成している。
【0014】
車軸3は、車軸伝動軸9の伝動スプロケット10aからディファレンシャル機構8のリングスプロケット8bにチェン14を巻きかけて行なう。そしてロータリ軸4は、車軸伝動軸10の伝動スプロケット10aからロータリスプロケット4S(図4)にチェン14を巻きかけて伝動する。
【0015】
また両者の変速は、変速レバー15を操作することによりシフター軸16のシフターフオーク16aと、シフター軸16Xのシフターフオーク16xを変速ギヤをスライドさせ、各変速を伝導する(図4)。
【0016】
また前記ロック作動片11の操作はケース上方に設けた取付部17(図5)によって支持される操作部材18と、この操作部材18で連結する適宜な操作リンク機構によってケース内でデフロック作動を行なうようにしている。
【0017】
図示例のデフロック操作構造は、前記ハンドル7側に設けたデフロックレバー7bと連結するワイヤ19を操作部材18と連結している。また、操作部材18を有して取付部17に枢支されたリンク軸21のリンクアーム22と、ロック作動軸12に設けた作動アーム23(図4)をリンク杆25で連結している。
【0018】
このとき取付部17はできるだけ上位に設け、ロック作動軸12及びリンク軸21は各ケース部の巾挟となる部分の内壁に軸支穴26,27(図5)をアルミケース製形時に予め成形しておく。
【0019】
また、両軸21、12は、いずれも各ケース部で巻きかけられるチェンの内方で作動をスムースに行なう位置に軸支している。なお、19aは操作部材18を戻し方向に付勢しているスプリングである。
【0020】
この構成によれば、機外に露出させることなく車軸ケース部1aと耕耘ケース部1bとが交差する頂部ケース部1c内の広いケース空間内に、リンク杆25等を最適な長さ及び角度で自由に設けることができる。
【0021】
また、上記構成においてロック作動片11はロック作動軸12に遊嵌させた作動筒30に固着し、ロック作動軸12が回動操作されると矢印で示すロック方向に横移動できるようにしている(図3)。
【0022】
即ち、作動筒30はロック作動軸12に貫通され、ガイドピン31が嵌挿する螺旋方向のガイド孔32を穿設し、ロック作動軸12の回動に基づきロック作動片11を横移動させて、このロック作動片11の下端に係合したロック爪33をリングスプロケット8aを有する外輪のロック爪35に噛合させ、左右の車軸3,3をこれらの車軸3,3に形成した車軸ギヤ36が噛合する遊星ギヤ37を介して相対回転不能に接続しデフロックする。なお、ロック爪33側は従来のものと同様に一方の車軸ギヤ36にスプライン係合によってスライド自在である。
【0023】
次に上記トランスミッションケース2の耕耘ケース部1b内に設置される”チェン張り構造40”について、図4を参照して説明する。
【0024】
このチェン張り構造40は、チェン13に対して自由にチェン張りを行なうことができる構成にしているとともに、いずれか一方の側に設置されるチェン張ガイド41、チェン張補助ガイド42及び両ガイドの両端を互いに内側に向けて返曲形成した支持部43並びに支持部43を係合させる取付部45を対称形状に構成している。
【0025】
前記のように、また操作部材18を車軸3の近傍に露出させることなく上方に設けるので、従来の装置のように、操作部材18に邪魔されることなく車輪3aをトランスミッションケース2にできるだけ近づけることができ車輪間隔を巾狭にして行なう作業をスムースに行なうことができる。
【0026】
また、サイドクラッチ機構20の操作部材18を上方に設置可能にしたトランスミッションケース2は、図3で示すようにディファレンシャル機構8を設置することで、上方に長い距離によってへ字状のトランスミッションケース2の上方側の空間スペースを利用して、操作部材18からデフロック機構8aに至るリンク機構を効率よく操作性を向上させて設置することができる。
【0027】
【発明の効果】
上記の説明から明らかなように、本発明の管理作業機のデフロック操作構造によれば、トランスミッションケース2に軸支した左右の車軸3,3を、上方の入力伝動部側からディファレンシャル機構8を介して差動回転可能に伝動するとともに、このディファレンシャル機構8に設けたデフロック機構8aのロック作動によって差動回転不能に伝動する管理作業機1において、前記ディファレンシャル機構8をロック作動及びロック解除操作をする操作部材18を、トランスミッションケース2の上方に設け、この操作部材18からトランスミッションケース2内を通してディファレンシャル機構8を操作する構成したことにより、ディファレンシャル機構8のデフロック機構8aを作動するリンク機構等をケース外に露出することなくケース内に設置するので、車輪をトランスミッションケース2側に向けて可及的に近接することができる。
【0028】
また、デフロック機構8aの操作部材18をトランスミッションケース2の上方に設けるので泥土等の付着を防止でき、また操作部材18からデフロック機構8aへのリンク機構を操作性よく設けることができる。
【0029】
さらに、トランスミッションケース2を入力伝動部側を頂部とし、車軸3を伝動する車軸側ケース1aと、ロータリ軸4を伝動する耕耘側ケース1bとで側面視へ字状に形成したことにより、車軸側ケース1aと耕耘側ケース1bが交差する広い頂部ケース内空間に操作部材18からデフロック機構8aに対するリンク機構を自由に設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】管理作業機の側面図である。
【図2】トランスミッションケースの左側面図である。
【図3】ディファレンシャル機構仕様のトランスミッションケースの伝動構成を示す断面図である。
【図4】図3のトランスミッションケースの内部構造を示す側面図である。
【図5】図4の要部の構成を示す平断面図である。
【符号の説明】
1 管理作業機 2 トランスミッションケース
3 車軸 4 ロータリ軸
5 入力変速軸 7 ハンドル
7b デフロックレバー 7c サイドクラッチレバー
8 ディファレンシャル機構
8a デフロック機構 17 取付部
18 操作部材
Claims (2)
- トランスミッションケース(2)に軸支した左右の車軸(3,3)を、上方の入力伝動部側からディファレンシャル機構(8)を介して差動回転可能に伝動するとともに、該ディファレンシャル機構(8)に設けたデフロック機構(8a)のロック作動によって差動回転不能に伝動する管理作業機(1)において、前記デフロック機構(8a)をロック作動及びロック解除操作をする操作部材(18)をトランスミッションケース(2)の上方に設け、該操作部材(18)からトランスミッションケース(2)内を通してデフロック機構(8a)を操作する構成にしたことを特徴とする管理作業機のデフロック操作構造。
- トランスミッションケース(2)を入力伝動部側を頂部とし、車軸(3)を伝動する車軸側ケース(1a)と、ロータリ軸(4)を伝動する耕耘側ケース(1b)とで側面視へ字状に形成した請求項1記載の管理作業機のデフロック操作構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003024263A JP2004231113A (ja) | 2003-01-31 | 2003-01-31 | 管理作業機のデフロック操作構造 |
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JP2003024263A JP2004231113A (ja) | 2003-01-31 | 2003-01-31 | 管理作業機のデフロック操作構造 |
Publications (1)
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Family
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2004231113A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010190322A (ja) * | 2009-02-18 | 2010-09-02 | Kubota Corp | 歩行型作業機 |
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2003
- 2003-01-31 JP JP2003024263A patent/JP2004231113A/ja active Pending
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