JP2005329788A - 歩行型作業機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 エンジンの動力が伝達される変速軸9をミッションケース1の内部の上部に備えて、変速軸9に変速用のシフトギヤ34,35,36をスライド自在に外嵌する。ミッションケース1の内部における変速軸9の上方前側にシフト軸53,54を備え、シフトギヤ34,35,36をスライド操作するシフトフォーク55,56,57をシフト軸53,54にスライド自在に外嵌する。ミッションケース1の内部において、変速レバー58をシフトフォーク55,56,57に係合させ、変速軸9の上方を越えて変速レバー58を後方に延出し、変速レバー58をミッションケース1から後方に突出させる。
【選択図】 図10
Description
本発明はミッションケースの前部にエンジンを支持し、ミッションケースの下部に走行用の車輪を備えた歩行型作業機において、ミッションケースの上部及び変速レバーの基部の付近をコンパクトにまとめることを目的としている。
(構成)
本発明の第1特徴は、ミッションケースの前部にエンジンを支持し、ミッションケースの下部に走行用の車輪を備えた歩行型作業機において次のように構成することにある。
エンジンの動力が伝達される変速軸をミッションケースの内部の上部に備えて、変速軸に変速用のシフトギヤをスライド自在に外嵌する。ミッションケースの内部における変速軸の上方前側にシフト軸を備えて、シフトギヤをスライド操作するシフトフォークをシフト軸にスライド自在に外嵌する。ミッションケースの内部において、変速レバーをシフトフォークに係合させ、変速軸の上方を越えて変速レバーを後方に延出し、変速レバーをミッションケースから後方に突出させて、変速レバーによりシフトフォークをスライド操作可能に構成する。
本発明の第1特徴によると、エンジンの動力が伝達される変速軸及びシフトギヤをミッションケースの内部の上部に備えた場合、ミッションケースの内部における変速軸の上方前側にシフト軸及びシフトフォークを備えており、変速レバーをシフトフォークから後方に延出している。
これにより、本発明の第1特徴によると、シフト軸がミッションケースの上部から横外側に突出しておらず、変速レバーの基部がミッションケースの上部の横外側に配置されていないのであり、ミッションケースの上部の横幅の範囲内にシフト軸及び変速レバーの基部が配置されて、ミッションケースの上部及び変速レバーの基部の付近の横幅が抑えられている。
これに対し、本発明の第1特徴によると、エンジンの動力が伝達される変速軸及びシフトギヤをミッションケースの内部の上部に備えた場合、ミッションケースの内部における変速軸の上方前側にシフト軸及びシフトフォークを備えており、変速レバーがシフトフォークから変速軸の上方を越えて後方に延出されている。このように本発明の第1特徴によると、変速軸及びシフトギヤと変速レバーの基部とが、平面視で重なるように配置されるので、ミッションケースの上部の前後幅が抑えられている。
本発明の第1特徴によると、ミッションケースの前部にエンジンを支持し、ミッションケースの下部に走行用の車輪を備えた歩行型作業機において、ミッションケースの上部及び変速レバーの基部の付近の横幅が抑えられ、ミッションケースの上部の前後幅が抑えられるようになり、ミッションケースの上部及び変速レバーの基部の付近をコンパクトにまとめることができるようになった。
(構成)
本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴の歩行型作業機において次のように構成することにある。
変速レバーを揺動自在に支持する支持部を、ミッションケースの内部における変速軸の上方後側に備える。
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
本発明の第2特徴によると、エンジンの動力が伝達される変速軸及びシフトギヤをミッションケースの内部の上部に備えた場合、前項[I]に記載のように、ミッションケースの内部における変速軸の上方前側にシフト軸及びシフトフォークを備えるのに加えて、ミッションケースの内部における変速軸の上方後側に変速レバーの支持部を備えている。これにより、本発明の第2特徴によると、変速軸及びシフトギヤ、シフト軸及びシフトフォーク、変速レバーの支持部が側面視で逆三角形状にコンパクトに配置される。
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第2特徴によると、変速軸及びシフトギヤ、シフト軸及びシフトフォーク、変速レバーの支持部が側面視で逆三角形状にコンパクトに配置されるようになり、ミッションケースの上部及び変速レバーの基部の付近のコンパクト化と言う面で有利なものとなった。
(構成)
本発明の第3特徴は、本発明の第2特徴の歩行型作業機において次のように構成することにある。
変速レバーが後方に突出するミッションケースの部分に支持部を備える。
本発明の第3特徴によると、本発明の第2特徴と同様に前項[I][II]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
本発明の第3特徴のように、変速レバーが後方に突出するミッションケースの部分に変速レバーの支持部を備えると、変速レバーの支持部がミッションケースの壁部分に備えられることになる。これにより、ミッションケースの内部に変速レバーの支持部を形成する場合に比べて、本発明の第3特徴のように、変速レバーの支持部をミッションケースの壁部分に形成する方が、ミッションケースの壁部分を変速レバーの支持部の一部に兼用することができ、変速レバーの支持部を簡素に構成することが可能になる。
本発明の第3特徴によると、本発明の第2特徴と同様に前項[I][II]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第3特徴によると、ミッションケースの壁部分を変速レバーの支持部の一部に兼用することができ、変速レバーの支持部を簡素に構成することが可能になって、構造の簡素化の面で有利なものとなった。
図1及び図2に示すように、側面視で逆V字状のミッションケース1の前部に前フレーム2が連結され、前フレーム2にエンジン3が支持されており、ミッションケース1の下部に走行用の右及び左の車輪4が備えられて、ミッションケース1の後部の下部にロータリ耕耘装置5が備えられ、ミッションケース1の後部の上部に操縦ハンドル6が連結されて、歩行型作業機が構成されている。
次にミッションケース1の内部において、右及び左の車輪4、ロータリ耕耘装置5への伝動系の構造について説明する。
図5,6,7に示すように、ミッションケース1の内部に伝動軸20,21,22が回転自在に支持されており、伝動軸20に1速ギヤ23及び2速ギヤ24が固定され、大径及び小径ギヤを備えた3速ギヤ25が伝動軸20に相対回転自在に外嵌されている。大径及び小径ギヤを備えた後進ギヤ26が伝動軸22に相対回転自在に外嵌されており、後進ギヤ26の小径ギヤが2速ギヤ24に咬合している。大径及び小径ギヤを備えた伝動ギヤ28が伝動軸21に相対回転自在に外嵌されて、伝動軸20に一体的に形成された伝動ギヤ27が伝動ギヤ28の大径ギヤに咬合しており、伝動ギヤ28の小径ギヤが3速ギヤ25の大径ギヤに咬合している。伝動軸21に固定された伝動ギヤ37が、3速ギヤ25の小径ギヤに咬合している。
次にデフ機構30について説明する。
図5及び図9に示すように、デフ機構30はデフケース30a、デフケース30aに回転自在に支持されたピニオンギヤ30b、右及び左の車軸29に固定されたベベルギヤ30cを備えて構成されている。スプロケット32は平板状に形成されて、中心部の開口部の内周部にスプライン状の咬合部32aが形成されており、デフ機構30のデフケース30aの側面にスプロケット32がボルトによって連結されている。
次に変速レバー58及びシフトギヤ34,35の操作構造について説明する。
図10及び図11に示すように、ミッションケース1の内部における入力軸9の上方前側に2本のシフト軸53,54が前後に並べて備えられている。シフトフォーク55(ボス部55a)がシフト軸53にスライド自在に外嵌され、シフトフォーク55が斜め後方下方に延出されてシフトギヤ34に係合しており、シフトフォーク55及びシフトギヤ34を1速位置F1、後進位置R及び中立位置Nに保持するボール式のデテント機構55bが、シフトフォーク55のボス部55aに備えられている。シフトフォーク55のボス部55aに係合部55cが備えられており、シフトフォーク55の係合部55cが図11の紙面左方に延出されている。
次に変速レバー58によるシフトギヤ34,35の操作について説明する。
図10,11,12に示す状態は、シフトギヤ34,35,36が中立位置Nに操作されている状態で、変速レバー58の基部がシフトフォーク56の係合部56cに係合している状態である。図10,11,12に示す状態から、変速レバー58をレバーガイド59の2速及び3速位置F2,F3に操作すると、シフトフォーク56及びシフトギヤ35が2速及び3速位置F2,F3に操作される(前進2速及び前進3速状態)(シフトギヤ34,36は中立位置Nに残されている(ロータリ耕耘装置5の停止状態))。
前述の[発明を実施するための最良の形態]の図10及び図11に示すシフト軸53,54の構造に代えて、図13及び図14に示すように構成してもよい。
図13及び図14に示すように、シフト軸54(図10及び図11参照)が廃止され、ミッションケース1の内部における入力軸9の上方前側に、1本のシフト軸53が備えられており、別のシフトフォーク55,56,57が使用されている。
以上の構造以外の構造は、前述の[発明を実施するための最良の形態]と同じように構成されている。
前述の[発明を実施するための最良の形態][発明の実施の第1別形態]の入力軸9及び伝動軸20,22、シフト軸53,54の付近の構造に代えて、図15及び図16に示すように構成してもよい。
図15及び図16に示すように、1速ギヤ23(図5,6,7参照)が廃止されて、別の後進ギヤ26が伝動軸22に相対回転自在に外嵌されている。後進ギヤ26は大径及び小径ギヤを備えて構成されており、後進ギヤ26の小径ギヤが2速ギヤ24に咬合している。シフトギヤ34(図5及び図7参照)が廃止されており、シフトギヤ35が3速ギヤ25の大径ギヤに咬合する2速位置F2(3速ギヤ25を2速用として使用)、中立位置N、2速ギヤ24に咬合する1速位置F1(2速ギヤ24を1速用として使用)、中立位置N、後進ギヤ26の大径ギヤに咬合する後進位置Rに操作自在に構成されている。
以上の構造以外の構造は、前述の[発明を実施するための最良の形態]と同じように構成されている。
前述の[発明を実施するための最良の形態][発明の実施の第1別形態][発明の実施の第2別形態]の入力軸9及び伝動軸20,22,22、シフト軸53,54の付近の構造に代えて、図20及び図21に示すように構成してもよい。
図20及び図21に示すように、1速ギヤ23(図5,6,7参照)が廃止されて、別の伝動軸20,22が使用されており、別の後進ギヤ26が伝動軸22に相対回転自在に外嵌されている。後進ギヤ26は大径及び小径ギヤを備えて構成されており、後進ギヤ26の小径ギヤが2速ギヤ24に咬合している。シフトギヤ34(図5及び図7参照)が廃止されており、シフトギヤ35が3速ギヤ25の大径ギヤに咬合する2速位置F2(3速ギヤ25を2速用として使用)、中立位置N、2速ギヤ24に咬合する1速位置F1(2速ギヤ24を1速用として使用)、中立位置N、後進ギヤ26の大径ギヤに咬合する後進位置Rに操作自在に構成されている。
以上の構造以外の構造は、前述の[発明を実施するための最良の形態]と同じように構成されている。
前述の[発明を実施するための最良の形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第3別形態]は、ミッションケース1の後部の下部にロータリ耕耘装置5が最初から備えられ歩行型作業機であるが、本発明はミッションケース1の後部に備えられたヒッチ(図示せず)に、ロータリ耕耘装置5や別の作業装置を着脱自在に構成した歩行型作業機にも適用できる。
1c ミッションケースの支持部
3 エンジン
4 車輪
9,20 変速軸
34,35,36 シフトギヤ
53,54 シフト軸
55,56,57 シフトフォーク
58 変速レバー
Claims (3)
- ミッションケースの前部にエンジンを支持し、前記ミッションケースの下部に走行用の車輪を備えた歩行型作業機であって、
前記エンジンの動力が伝達される変速軸をミッションケースの内部の上部に備えて、前記変速軸に変速用のシフトギヤをスライド自在に外嵌し、前記ミッションケースの内部における変速軸の上方前側にシフト軸を備えて、前記シフトギヤをスライド操作するシフトフォークをシフト軸にスライド自在に外嵌すると共に、
前記ミッションケースの内部において、変速レバーをシフトフォークに係合させ、前記変速軸の上方を越えて変速レバーを後方に延出し、前記変速レバーをミッションケースから後方に突出させて、前記変速レバーによりシフトフォークをスライド操作可能に構成してある歩行型作業機。 - 前記変速レバーを揺動自在に支持する支持部を、前記ミッションケースの内部における変速軸の上方後側に備えてある請求項1に記載の歩行型作業機。
- 前記変速レバーが後方に突出するミッションケースの部分に、前記支持部を備えてある請求項2に記載の歩行型作業機。
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JP2017029037A (ja) * | 2015-07-30 | 2017-02-09 | 株式会社クボタ | 水田作業機 |
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CN112923047A (zh) * | 2021-02-07 | 2021-06-08 | 重庆市美琪工业制造有限公司 | 一种独立式换挡微耕机 |
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- 2004-05-19 JP JP2004149028A patent/JP4450673B2/ja not_active Expired - Lifetime
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