JPH07269701A - 農作業機の変速装置 - Google Patents

農作業機の変速装置

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JPH07269701A
JPH07269701A JP6058577A JP5857794A JPH07269701A JP H07269701 A JPH07269701 A JP H07269701A JP 6058577 A JP6058577 A JP 6058577A JP 5857794 A JP5857794 A JP 5857794A JP H07269701 A JPH07269701 A JP H07269701A
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shaft
transmission
shifter shaft
cam
shifter
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Susumu Nochi
晋 野知
Akihiro Matsumoto
明広 松本
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Yanmar Co Ltd
IHI Shibaura Machinery Corp
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
IHI Shibaura Machinery Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ボールクラッチ35,36,37を用いてノン
クラッチで変速できる利点を有しながら、変速を行わせ
るシフタ軸45の移動操作力を低減する。 【構成】シフタ軸移動操作体50に備えるローラ50
a,50bを固定カム49の多段カム面に当接させて回
転させ、シフタ軸45を、その多段カム面の高さに応じ
た軸方向位置に移動させる。シフタ軸の移動に伴う突起
46の移動で、ボールクラッチ35,36,37の何れ
かを係合させ、変速ギア38,39,40から変速軸4
1に動力を伝達する。シフタ軸45の移動を、ローラ5
0a,50bと多段カム面との間の滑り接触により行う
ことで、操作力を軽減した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばロータリ作業機
を装備させて耕耘作業を行う管理機等の農作業機の変速
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ボールクラッチを用いて、動力伝
達を断つこと無く、即ちノンクラッチで変速を行う技術
があり、ボールクラッチを係合動作させる突起をもった
シフタ軸を、ミッションケース側に設ける固定カムと、
シフタ軸側に設ける可動カムとのカム同士の面接触によ
り軸方向に移動させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、カム同士の面
接触によりシフタ軸を移動させるのでは、接触抵抗が大
きく、大きな操作力を必要とし、変速操作性が悪い問題
がある。
【0004】本発明の目的は、軽い操作力でシフタ軸を
移動させることができるようにし、ノンクラッチで変速
できる利点を有しながら、更にその変速操作性を向上す
ることができる農作業機の変速装置を提供する点にあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、上記目的を達成
するために、ミッションケース3の変速軸41上に、ボ
ールクラッチ35,36,37を介して常時噛合い変速
ギア38,39,40を係脱自在に軸支し、変速軸41
の軸内に、ボールクラッチ35,36,37を係合動作
させる突起46をもつシフタ軸45を軸方向移動自在に
挿通した農作業機の変速装置において、シフタ軸45の
軸心周りに、円周方向に多段カム面をもつ固定カム49
を設けると共に、シフタ軸45に、固定カム49の多段
カム面に当接するローラ50a,50bをもつシフタ軸
移動操作体50を設けた。
【0006】
【作用】シフタ軸移動操作体50に備えるローラ50
a,50bが固定カム49の多段カム面に当接すること
により、シフタ軸45は、その多段カム面の高さに応じ
た軸方向位置に移動する。これに伴い、突起46が移動
し、ボールクラッチ35,36,37が係合動作して、
変速ギア38,39,40から変速軸41に動力が伝達
される。シフタ軸45の移動は、ローラ50a,50b
と多段カム面との間の滑り接触により行われ、シフタ軸
45を移動させる際に加わる抵抗を小さくでき、それだ
け変速操作性を向上することができる。
【0007】
【実施例】図1及び図2において、1はエンジン、2は
エンジン台、3はミッションケース、4はエンジン1の
動力をミッションケース3に伝達する伝動ケース、5は
ミッションケース3から延びる車軸、6は車軸5に取付
ける左右一対の走行輪、7はロータリ作業機などを取付
けるヒッチ、8はミッションケース3の上部に取付ける
ハンドルベース、9は操向ハンドル、10は主変速レバ
ー、11は副変速レバー、12は伝動ケース4内におい
て動力の伝達を入切する主クラッチの操作レバー、13
はミッションケース3内において車軸5への動力伝達を
入切する左右一対のサイドクラッチの操作レバーであ
る。
【0008】ミッションケース3は、図3及び図4に示
すように、エンジン1の動力を入力する入力プーリー1
5、主変速ギア19及び作業機側に動力を取り出すPT
O出力軸20を設ける入力軸21と、シフトフォーク2
2を介して主変速ギア19を摺動させるフォーク軸23
と、後進ギア24を設けるカウンタ軸25と、1速ギア
26及び2速ギア27を設ける主変速軸28とを軸支し
ている。1速ギア26は、主変速軸28に遊転軸支して
おり、カウンタギア29,30を介してカウンタ軸25
に連動している。カウンタ軸25は、カウンタギア3
1,32を介して主変速軸28に連動させている。こう
して、前進2段後進1段の主変速機構33を構成するも
のであり、前進1速は符号21、19、26、29、3
0、25、31、32、28の順に、前進2速は符号2
1、19、27、28の順に、後進は符号21、19、
24、25、31、32、28の順にそれぞれ動力を伝
えるようにしている。尚、図3において、34はフォー
ク軸23と主変速レバー10とを連動させるシフトアー
ムである。又、67は操作ワイヤ68を介してサイドク
ラッチの操作レバー13に連動するサイドクラッチアー
ムであり、このアーム67はミッションケース3の左右
両側に一対具備している。
【0009】更に、ミッションケース3は、図5に示す
ように、スプロケット60及びチェン64を介して車軸
5に動力を伝える副変速軸41を軸支しており、この副
変速軸41上に、3列のボールクラッチ35,36,3
7を介して、主変速軸28側に設ける低速出力ギア4
2、中速出力ギア43、高速出力ギア44に各々常時噛
合う低速用ギア38、中速用ギア39、高速用ギア40
を係脱自在に軸支している。副変速軸41の軸内には、
シフタ軸45を軸方向移動自在に内挿しており、このシ
フタ軸45に、各ボールクラッチ35,36,37を択
一的に係合させる突起46を設けている。又、シフタ軸
45の一端側は、ミッションケース3の外側方に出入自
在に突設させていると共に、シフタ軸45の他端側に
は、該シフタ軸45を退入させる側に付勢するコイルス
プリングから成る圧縮バネ48を介装している。こうし
て、シフタ軸45を軸方向に移動させることにより、突
起46を変位させ、何れかのボールクラッチ35〜37
を介して低中高速用ギア38〜40を副変速軸41に択
一的に係合拘束させ、低速、中速、高速の3段の副変速
機構47を構成するようにしている。
【0010】尚、各ボールクラッチ35,36,37を
係合させる突起46には、図6に示すように、各ボール
の曲面に沿うくぼみ46aを設けており、副変速操作時
において、各ボールクラッチの位置を安定させ、ボール
の抜けを防止できる工夫を加えている。
【0011】以上の構成において、シフタ軸45の軸心
周りで、且つ、該シフタ軸45を突設させるミッション
ケース3の壁面に、図7及び図8に示すように、円周方
向に一対の多段カム面A,B,C,D,E,F,G,
A,B,C,D,E,F,Gをもつ固定カム49を、回
り止めピン51,51を介して固定する。又、固定カム
49の中心部に遊嵌挿通させるシフタ軸45の端部に、
固定カム49の多段カム面A,B,C・・・・に当接する一
対のローラ50a,50b、これらローラ50a,50
bを回転自由に軸支する軸体50c、副変速アーム50
d、及び取付ボス部50eをもつシフタ軸移動操作体5
0をネジ52及びナット53を介して取付ける。固定カ
ム49は、鉄や亜鉛等により、又、ローラ50a,50
bは、SS400等の合金鋼で形成している。副変速ア
ーム50dには、副変速レバー11から延びる操作ワイ
ヤ55を連結しており、副変速レバー11を操作するこ
とにより、副変速アーム50dを揺動させると共に、各
ローラ50a,50bを多段カム面A,B,C・・・・に沿
って回転させ、圧縮バネ48に抗してシフタ軸45を軸
方向に移動させるようにしている。
【0012】固定カム49は、図9に示すように、その
内面49a及び外面49bの展開図で明らかにした通
り、平坦面で構成する低速カムフロアA、中速カムフロ
アC、高速カムフロアEを備えると共に、これら各カム
フロア間を連結する傾斜面から成るテーパ面B,Dを備
えている。更に、高速カムフロアEと、固定カム49の
外端面Gとの間には段差を設けており、これら高速カム
フロアEと外端面Gとの間にも、傾斜面から成るテーパ
面Fを形成している。低速カムフロアAと中速カムフロ
アCとの間のテーパ面B、並びに、中速カムフロアCと
高速カムフロアEとの間のテーパ面Dは、変速切換時に
各ローラ50a,50bを滑らせるガイド面として機能
すると共に、低速又は中速位置での各ローラ50a,5
0bの位置出し手段として機能する。高速カムフロアE
の後段に設けたテーパ面Fは、高速位置での各ローラ5
0a,50bの位置出し手段として機能する。
【0013】こうして、以上の構成により、副変速レバ
ー11を操作することにより、シフタ軸45は、低速カ
ムフロアA又は中速カムフロアC若しくは高速カムフロ
アEの位置に応じた軸方向位置に移動し、ボールクラッ
チ35,36,37の何れかが係合動作して、変速ギア
38,39,40から副変速軸41に動力が伝達される
のである。この変速に伴うシフタ軸45の移動は、ロー
ラ50a,50bと多段カム面A,B,C・・・・との間の
滑り接触により行われ、シフタ軸45を移動させる際に
加わる抵抗を小さくでき、それだけ変速操作性を向上す
ることができるのである。
【0014】又、シフタ軸45の軸心と直交する方向に
ローラ50a,50bを配置し、このローラ50a,5
0bの回転により変速を行うものであるから、変速操作
のための機構をコンパクトに構成できる利点も得られる
のである。
【0015】更に、以上のものでは、固定カム49にお
ける高速カムフロアEの後段にも、テーパ面Fを設けた
から、高速域での位置出しも容易に行えるのであり、低
速から高速にわたり、安定した変速が行えるのである。
【0016】
【発明の効果】以上、本発明によれば、ボールクラッチ
35,36,37を用いてノンクラッチで変速できる利
点を有しながら、その変速を行わせるシフタ軸45の移
動を、ローラ50a,50bと固定カム49の多段カム
面との間の滑り接触により行わわせるから、シフタ軸4
5を移動させる際に加わる抵抗力を小さくでき、変速操
作性を向上することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る変速装置を具備する農作業機の側
面図。
【図2】同農作業機の平面図。
【図3】同変速装置の要部側面図。
【図4】同変速装置の上部断面図。
【図5】同変速装置の下部断面図。
【図6】同変速装置に具備するボールクラッチ部分の拡
大断面図。
【図7】同変速装置に具備する固定カム周りの平面図。
【図8】同固定カムの断面図。
【図9】同固定カムの内面及び外面の展開図。
【符号の説明】
3;ミッションケース、41;変速軸(副変速軸)、3
5,36,37;ボールクラッチ、38,39,40;
常時噛合い変速ギア、45;シフタ軸、46;突起、4
9;固定カム、50a,50b;ローラ、50;シフタ
軸移動操作体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミッションケース(3)の変速軸(41)
    上に、ボールクラッチ(35,36,37)を介して常
    時噛合い変速ギア(38,39,40)を係脱自在に軸
    支し、変速軸(41)の軸内に、ボールクラッチ(3
    5,36,37)を係合動作させる突起(46)をもつ
    シフタ軸(45)を軸方向移動自在に挿通した農作業機
    の変速装置において、シフタ軸(45)の軸心周りに、
    円周方向に多段カム面をもつ固定カム(49)を設ける
    と共に、シフタ軸(45)に、固定カム(49)の多段
    カム面に当接するローラ(50a,50b)をもつシフ
    タ軸移動操作体(50)を設けたことを特徴とする農作
    業機の変速装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008002504A (ja) * 2006-06-20 2008-01-10 Kubota Corp 作業機のシフト操作構造
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WO2014088128A1 (ko) * 2012-12-05 2014-06-12 (주)성지기업 전동차용 변속기의 변속기어 물림 볼 이탈 방지 장치

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