JP2004228305A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ディープトレンチ上方のフィールド酸化膜上に、互いにショートしないように複数の配線を形成することができ、この構成を製造コストが高くならないように実現することができる半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】シリコン基板10にディープトレンチ18を形成し、このディープトレンチ18の内面とシリコン基板10の上面とにライナー酸化膜20を形成すえる。この後、シリコン基板10の上面に形成されたライナー酸化膜20を除去する際に、ドライエッチングにより所定の厚みになるまで除去する。そして、シリコン基板10の上面にシリコンナイトライド膜を形成し、アクティブ領域以外のシリコンナイトライド膜を除去し、これによって露出したライナー酸化膜20をウエットエッチングにより除去し、残ったシリコンナイトライド膜をマスクにしてフィールド酸化膜32を形成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体基板上に集積回路を形成する際に、深溝(ふかみぞ)によって素子間の電気的絶縁を行う、いわゆるディープ・トレンチ・アイソレーション領域を備える半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体基板に複数の電子デバイスを形成してなる集積回路においては、各素子相互の電気的絶縁を確保するために、深溝を設ける方法が利用されている。この深溝による素子分離方法は、ディープ・トレンチ・アイソレーション法と呼ばれている。このディープ・トレンチ・アイソレーション法は、公知の技術であるLOCOS(Local Oxidation of Silicon)法と併用することもできる。LOCOS法とは、素子間相互の悪影響を防ぐためフィールド酸化膜で分離するLOCOS構造を形成するための方法である。
【0003】
従来のディープ・トレンチ・アイソレーションとフィールド酸化膜とを併用した半導体装置の製造方法を、次の(1)〜(13)の工程順に説明する。
(1)マスク酸化膜形成・リソグラフィー工程において、図9に示すように、シリコン基板10の表面を酸化することによってトレンチエッチングを行うためのマスク酸化膜12を形成し、マスク酸化膜12の上にホトレジスト14を形成する。そして、シリコン基板10にディープトレンチ(後述で説明)を形成するホトレジスト14の開口部16を、公知のリソグラフィー技術によって除去して形成する。このホトレジスト14の開口部16の寸法は、ディープトレンチの開口部の寸法を決定するものである。ここでは、例えば0.6μmであるとする。なお、以下の説明において、シリコン基板10を単にウエハーと表現する場合もある。
【0004】
(2)マスク酸化膜エッチング工程において、図10に示すように、開口部16のマスク酸化膜12をエッチングする。
(3)レジスト除去・ディープトレンチエッチング工程において、図11に示すように、ホトレジスト14を除去した後、開口部16によって露出したシリコン基板10の部分をディープトレンチエッチングすることによって、所望の深さの深溝、すなわちディープトレンチ18を形成する。
【0005】
(4)マスク酸化膜除去・ライナー酸化膜形成工程において、図12に示すように、マスク酸化膜12を除去した後、ディープトレンチ18の表面を含むシリコン基板10の表面に、ライナー酸化膜20を形成する。
(5)ポリシリコン堆積・ポリシリコンエッチバック工程において、図13に示すように、ライナー酸化膜20が形成されたディープトレンチ18の内部に、充填材として例えばポリシリコン22を充填する。この充填方法は、例えば、一旦、シリコン基板10上のライナー酸化膜20の上に、膜厚600nmのポリシリコンを堆積させる。この際、ディープトレンチ18の内部にはポリシリコン22が充填される。この後、ディープトレンチ18以外のポリシリコンをドライエッチングにより除去する、いわゆるエッチバックによって行う。
【0006】
(6)ライナー酸化膜エッチング工程において、図14に示すように、シリコン基板10上のライナー酸化膜20をウエットエッチングにより除去する。ウエットエッチのための薬液としては、フッ酸を含む水溶液が用いられる(例えば、下記の特許文献1参照)。
このウエットエッチングの際には、例えば、100%のオーバーエッチが行われる。このように長時間のオーバーエッチングを行っている理由は、一般にウエットエッチングによる酸化膜エッチングのウエハー面内での均一性が悪いため、ウエハー面内の全ての部分でシリコン基板10を露出させるには、長時間のオーバーエッチングが必要なためである。
【0007】
このような長時間のオーバーエッチングを行った場合、ディープトレンチ18の側壁部分のライナー酸化膜20が深くエッチングされる。これは、上記のフッ酸を含むエッチング液が、特にディープトレンチ18の部分に浸透しやすい性質があるため、この性質と長時間のオーバーエッチングとが相伴うためである。
この際、ポリシリコン22は、フッ酸系の薬液では殆どエッチングされないため、ポリシリコン22とシリコン基板10との間に挟まれたライナー酸化膜20の上側部分のみがウエットエッチによって除去され、当該部分に空間24が残る結果となる(例えば、下記の非特許文献1参照)。
【0008】
(7)酸化膜形成工程において、図15に示すように、シリコン基板10の上に、次工程で堆積させるシリコンナイトライド膜の下地として、酸化膜26を成長させる。この際、空間24があるため、その空間24の部分にリセス(溝)28が形成される。
(8)シリコンナイトライド堆積工程において、図16に示すように、酸化膜26の上に、シリコンナイトライド膜30を堆積させる。この際、リセス28にもシリコンナイトライドが充填される。
【0009】
(9)アクティブリソグラフィー・シリコンナイトライドエッチング工程において、図17に示すように、アクティブ領域31のみホトレジスト14aを形成し、リソグラフィーとドライエッチングにより、アクティブ領域31以外のシリコンナイトライド膜30を除去する。このとき、リセス28に充填されたシリコンナイトライド30aは除去しきれず、いわゆるエッチ残りとしてリセス28に残留する。
【0010】
(10)レジスト除去・酸化膜除去工程において、図18に示すように、ホトレジスト14aを除去した後、アクティブ領域31以外の部分の酸化膜26を除去する。この酸化膜26の除去には、例えばフッ酸系の薬液が用いられるが、エッチ残りとして残留しているシリコンナイトライド30aはエッチングされずに残り続ける。
【0011】
(11)フィールド酸化膜形成工程において、図19に示すように、アクティブ領域31以外の部分にフィールド酸化を行って、フィールド酸化膜32を形成する。この際、フィールド酸化膜32はシリコンナイトライド膜30と酸化膜26との間にも成長する。また、フィールド酸化膜32の膜厚は例えば300nmである。このフィールド酸化膜32の形成はLOCOS法による。さらに、リセス28に充填されているシリコンナイトライド30aの上部は酸化されないため、この部分に、さらに大きなリセス28aが形成される。つまり、ディープトレンチ18上部のフィールド酸化膜32は、極めて凹凸の大きい形状となる。
【0012】
(12)シリコンナイトライド除去・ゲート酸化膜形成工程において、図20に示すように、アクティブ領域31上に残存しているシリコンナイトライド膜30を、例えば温度180℃程度の熱燐酸により除去する。この際、熱燐酸によりリセス28a内部に充填されたシリコンナイトライド30aも除去される場合がある。この場合、シリコンナイトライド30aが除去された分、リセス28aがさらに深くなる。ついで、ゲート酸化膜34を例えば熱酸化により成長させる。
【0013】
(13)ポリシリコン配線形成工程において、図21に示すように、フィールド酸化膜32上に、ポリシリコンを例えば低圧CVD法により堆積させた後、リソグラフィーとエッチングにより所定パターンのポリシリコン配線36を形成する。
このような半導体装置の製造方法によって、例えば、図22(a)および(b)に示すような半導体装置が形成される。(a)は半導体装置の平面図、(b)は(a)のA1−A2断面図である。
【0014】
【特許文献1】
特開昭61−107740号公報
【非特許文献1】
ジャーナル・オブ・ザ・エレクトロケミカル・ソサエティー、1990年、Vol.137、No.6、P.1942
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の半導体装置の製造方法においては、図20に示すように、ディープトレンチ18の上部に大きなリセス28aが形成されてしまうので、図21に示すフィールド酸化膜32の上にポリシリコン配線36を形成するためのエッチング工程において、そのリセス28aにポリシリコンが残存し、図22に示すように、残存したポリシリコン36cが、互いに独立した第1と第2のポリシリコン配線36a,36bをショートしてしまうという問題がある。
【0016】
このショート不良を避けるため、公知の製造方法によってディープ・トレンチ・アイソレーションを形成し、図22(a)に示すようなディープトレンチ18を横切る方向にポリシリコン配線36a,36bを形成しない方法もある。しかし、この方法では、電気回路の面積が大きくなり、半導体装置の製造コストが高くなるという問題が生じる。
【0017】
また、ディープトレンチ18上部のリセス28aを無くすために、CMP(化学的機械研磨装置)を用いてディープトレンチ18上部を平坦化する方法もあるが、この方法では、CMP装置自体の導入コスト、CMP装置の維持管理費、比例コストなどが大きくなるので、やはり半導体装置の製造コストが高くなるという問題が生じる。
【0018】
また、このようなリセス28aが引き起こす問題は、上記の非特許文献1にも詳述されている。非特許文献1によれば、著者らはリセス28aの解消を行う手段として、LOCOS工程を2回行うことを提案しているが、この場合も明らかに製造工程が長くなるため、半導体装置の製造コストが高くなるという問題が生じる。
【0019】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、ディープトレンチ上方のフィールド酸化膜上に、互いにショートしないように複数の配線を形成することができ、この構成を製造コストが高くならないように実現することができる半導体装置の製造方法を提供することを目的としている。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1による半導体装置の製造方法は、複数の半導体素子を互いに分離するための深溝の上方にフィールド酸化膜を形成する半導体装置の製造方法において、半導体基板に前記深溝を形成する第1の工程と、前記半導体基板の上面及び前記深溝の表面に酸化膜を形成する第2の工程と、前記深溝に充填材を埋め込む第3の工程と、前記半導体基板の上面に形成された酸化膜をドライエッチングにより所定の厚みになるまで除去する第4の工程と、前記半導体基板の上面にシリコンナイトライド層を形成する第5の工程と、前記フィールド酸化膜が形成される領域に存在する前記シリコンナイトライド層を除去する第6の工程と、前記シリコンナイトライド層を除去することによって露出した前記酸化膜を、ウエットエッチングにより除去する第7の工程と、
前記シリコンナイトライド層をマスクにして、前記フィールド酸化膜を形成する第8の工程とを備えたことを特徴としている。
【0021】
この方法によれば、第4の工程において、深溝が形成された半導体基板の上面に形成された酸化膜を除去する際に、ドライエッチングにより所定の厚みになるまで除去するようにしたので、従来のウエットエッチングによる除去と異なり、深溝内の上部にリセス(溝)が形成されることが無くなる。この第4の工程でリセスが形成されないと、第8の工程にてフィールド酸化膜を形成した際に、平坦なフィールド酸化膜を形成することができる。従来はリセスが形成されるためにフィールド酸化膜の配線形成面に凹部が生じ、この凹部に配線を形成する導電材が残存し、この残存した導電材が、互いに独立した配線同士をショートしていた。しかし、本発明では、フィールド酸化膜を平坦面とすることが出来るので、従来のように導電材が残存することがなくなる。従って、配線同士がショートすることがなくなる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法により製造された半導体装置の構成を示し、(a)は平面図、(b)は(a)のA1−A2断面図である。但し、図1に示す半導体装置において、図22に示した従来の半導体装置の各部に対応する部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0023】
本実施の形態による半導体装置の製造方法は、図1と図22の半導体装置の比較から判るように、各ポリシリコン配線36a,36bをショートさせるポリシリコン36cが残存しないように、半導体装置を製造可能とするものである。
本実施の形態によるディープ・トレンチ・アイソレーションとフィールド酸化膜とを併用した半導体装置の製造方法を、次の(1)〜(12)の工程順に説明する。但し、次の(1)〜(5)の工程においては、従来例と基本的に同様であるため図9〜図13を参照する。
【0024】
(1)マスク酸化膜形成・リソグラフィー工程において、図9に示すように、シリコン基板10の表面を酸化することによってトレンチエッチングを行うためのマスク酸化膜12を形成し、マスク酸化膜12の上にホトレジスト14を形成する。そして、シリコン基板10にディープトレンチ(後述で説明)を形成するホトレジスト14の開口部16を、公知のリソグラフィー技術によって除去して形成する。このホトレジスト14の開口部16の寸法は、ディープトレンチの開口部の寸法を決定するものである。ここでは、例えば0.6μmであるとする。また、マスク酸化膜12の厚みは、400nmであるとする。
【0025】
(2)マスク酸化膜エッチング工程において、図10に示すように、開口部16のマスク酸化膜12をエッチングする。例えば、フッ素系プラズマを用いたドライエッチングによりエッチングする。
(3)レジスト除去・ディープトレンチエッチング工程において、図11に示すように、ホトレジスト14を除去した後、開口部16によって露出したシリコン基板10の部分をディープトレンチエッチングすることによって、所望の深さの深溝、すなわちディープトレンチ18を形成する。この場合、マスク酸化膜12をマスクとして、例えば六フッ化硫黄と酸素の混合ガスを用いたプラズマエッチングによりディープトレンチエッチングを行う。ディープトレンチ18のシリコン基板10における深さは、例えば7μmであるとする。
【0026】
(4)マスク酸化膜除去・ライナー酸化膜形成工程において、図12に示すように、マスク酸化膜12を除去した後、ディープトレンチ18の表面を含むシリコン基板10の表面に、ライナー酸化膜20を形成する。この場合、例えばマスク酸化膜12を、フッ酸系薬液を用いて除去した後、ライナー酸化膜20を形成する。このライナー酸化膜20の膜厚は、例えば120nmであるとする。本ライナー酸化膜20の形成工程においては、ディープトレンチ18内部のシリコン基板10側壁にも約120nmの膜厚まで酸化シリコン膜が成長する。この際、膜厚約50nmに相当するシリコンが消費されるため、ディープトレンチ18内部の幅は、ライナー酸化膜20によって約0.1μm狭められる。従って、ディープトレンチ18開口部の間口は、約0.5μmとなっている。
【0027】
(5)ポリシリコン堆積・ポリシリコンエッチバック工程において、図13に示すように、ライナー酸化膜20が形成されたディープトレンチ18の内部に、充填材として例えばポリシリコン22を充填する。
ここで、ポリシリコン22を充填する方法の例を詳述する。まず一旦、ライナー酸化膜20を介したシリコン基板10の上に、膜厚600nmのポリシリコンをモノシランを原料ガスとする低圧CVD法にて堆積させる。低圧CVD法によれば、間口0.5μm程度となっているディープトレンチ18の内部にまでポリシリコンが堆積し、なおかつディープトレンチ18の上部を含むシリコン基板10上のライナー酸化膜20の表面全体がポリシリコンに覆われる状態となる。次に、その全面に堆積しているポリシリコンを、塩素系ガスを用いたプラズマによりエッチングする。塩素系ガスを用いたプラズマエッチングによれば、ディープトレンチ18内部以外の領域にあるポリシリコンは除去されるが、ディープトレンチ18内部に充填されたポリシリコン22は除去されないため、結果としてディープトレンチ18内部にポリシリコン22が充填された状態となる。このように充分な体積のポリシリコン22を堆積した後、エッチングによりディープトレンチ18以外の領域のポリシリコンを除去する手法は、一般にエッチバックと呼ばれる公知の技術である。
【0028】
当該エッチバック工程においては、シリコン酸化膜に対するポリシリコンのエッチング選択性の高い塩素系プラズマを用いたエッチングを行っているため、シリコン基板10の表面のライナー酸化膜20は、殆どエッチングされることがない。従って、シリコン基板10の表面のディープトレンチ18以外の領域には、依然として膜厚約120nmのライナー酸化膜20が残った状態となる。
【0029】
(6)ライナー酸化膜エッチング(ドライエッチング)工程において、図2に示すように、ドライエッチングによってシリコン基板10の上面のライナー酸化膜20(図13参照)を、符号20aで示すように所定の膜厚となるまで除去する。この所定の膜厚のライナー酸化膜を、以下ライナー酸化膜残膜20aまたは残膜20aという。このライナー酸化膜エッチング工程において、従来例の図14に示した技術に見られるウエットエッチングに代わり、ドライエッチングを用いる点に本発明の特徴がある。
【0030】
例えば、ライナー酸化膜20を、アルゴン、CHF3、CF4をエッチングガスとしたドライエッチングにより、ライナー酸化膜20のうち膜厚18nmの酸化膜(残膜20a)が残る程度にまでエッチングする。この際、ドライエッチングのシリコン基板10面内でのエッチングの均一性は充分高いため、オーバーエッチング率は、例えば10%と小さくすることができる。
【0031】
また、従来技術では、ウエットエッチングにて例えば100%と長いオーバーエッチが行われていた。これは、ウエットエッチングのウエハー面内での均一性が不充分であることに起因している。すなわち、ウエットエッチングでは、ウエハー内の部分によってエッチングの程度に差がある状態が生じるため、ウエハー面内の各部でのエッチングを完了させるためには、例えば100%と長いオーバーエッチングが必要であった。また、ウエットエッチング液は、特に溝のある部分に滲み込みやすい性質があるため、上記のような長いオーバーエッチングの効果と相乗し、ディープトレンチ18の側壁部分のライナー酸化膜20の内部にまでウエットエッチ液が滲み込み、その側壁部分のライナー酸化膜20が深くエッチングされる。このため、ディープトレンチ18の側壁部分のライナー酸化膜20の上部に空間24(図14参照)が形成されていた。この空間24の形成が、後述のフィールド酸化膜形成工程の後も、ディープトレンチ18の上部にリセス28a(図19参照)が形成される原因となっていた。
【0032】
しかし、本実施の形態では、ライナー酸化膜エッチング工程にドライエッチングを使用し、オーバーエッチング率を例えば10%としているため、ディープトレンチ18の上部に空間24が形成されることはない。従ってフィールド酸化後にディープトレンチ18の上部にリセス28aが形成されることが無くなる。
(7)シリコンナイトライド堆積工程において、図3に示すように、例えば膜厚200nmのシリコンナイトライド膜30を、例えばジクロルシランとアンモニアを原料ガスとする低圧CVD法により堆積する。この際、ディープトレンチ18以外のシリコン基板10の表面には、ライナー酸化膜残膜20aが18nm残っているため、18nmの残膜20aの上に200nmのシリコンナイトライド膜30が形成される。
【0033】
また、従来技術では、ウエットエッチングによりウエハー上のライナー酸化膜20を除去しているので、ウエットエッチングのウエハー面内での均一性が悪くなって残膜20aを残すことができなかった。このため、図15に示したように一旦シリコン基板10の上面を露出させた後、改めて酸化を行って18nmの熱酸化膜26を成長させていた。しかし、本実施の形態では、上記のようにライナー酸化膜残膜20aが残るので、従来のように酸化膜26を改めて成長させる必要がない。これによって、工程の短縮を図ることができる。
【0034】
(8)アクティブリソグラフィー・シリコンナイトライドエッチング工程において、図4に示すように、リソグラフィーにより、アクティブ領域31のみホトレジスト14aを形成し、例えばCF4と酸素を原料ガスとするドライエッチングにより、後工程にてフィールド酸化膜を成長させる部分のみのシリコンナイトライド膜30を除去する。この際のオーバーエッチング率は、例えば20%である。従来の技術では、図15に示したように、ディープトレンチ18の上部にリセス28が形成されていた。このため図17に示したように、シリコンナイトライド膜30がリセス28の内部に残留してしまう。これに対して本実施の形態においては、図2に示すように、ディープトレンチ18の上部にリセス28が形成されていないため、図4に示すように、シリコンナイトライドが局所的に残留することはない。
【0035】
(9)レジスト除去・酸化膜除去工程において、図5に示すように、ホトレジスト14aを除去した後、例えばフッ酸系薬液によるウエットエッチングによって、アクティブ領域31以外のライナー酸化膜残膜20aを除去する。本工程で除去される残膜20aは、上記のシリコンナイトライドエッチング時のオーバーエッチングによる膜減りもあるため、膜厚18nmから10nm程度にまで減少している。従って、フッ酸系薬液によるエッチングを行ってもエッチング時間が短くてよいため、ディープトレンチ18の上部に、従来のような空間24が出来ることはない。
【0036】
(10)フィールド酸化膜形成工程において、図6に示すように、シリコン基板10およびディープトレンチ18の上のフィールド酸化を行う。フィールド酸化膜の膜厚は、例えば300nmである。この本実施の形態の工程では、ディープトレンチ18の上部に従来のようなリセス28が存在しないため、酸化を妨げる局所的なシリコンナイトライドの残留がなく、当該フィールド酸化の後もディープトレンチ18の上部に、大きなリセス28a(図20参照)が生じない。
【0037】
(11)シリコンナイトライド除去・ゲート酸化膜形成工程において、図7に示すように、例えば熱燐酸を利用してアクティブ領域31の上部に残留しているシリコンナイトライド膜30を除去する。ついで、アクティブ領域31の上にゲート酸化膜34を例えば熱酸化(LOCOS酸化)により成長させる。
(12)ポリシリコン配線形成工程において、図8に示すように、例えばシランガスを原料とした低圧CVD法によりポリシリコンを堆積した後、リソグラフィーとエッチングによりポリシリコン配線36を形成する。
【0038】
このような本実施の形態の半導体装置の製造方法によれば、図1に示すように、ディープトレンチ18の上部のフィールド酸化膜32に、従来のようにリセス28aが形成され、このリセス28aにポリシリコンが残存することがなくなるので、互いに独立した複数のポリシリコン配線36a,36b同士がショートするということがなくなる。
【0039】
このように、ディープトレンチ18の上方にもポリシリコン配線36a,36bを形成することが可能なので、半導体集積回路の素子配置を効率的に行うことが出来るようになり、小さな面積でもより性能の高い集積回路を実現することができる。
また、本実施の形態では、従来のようにCMP(化学的機械研磨)法を用いず、LOCOS酸化を1回行うだけなので、製造コストが高くならないようにすることができる。
【0040】
また、ライナー酸化膜20のドライエッチ後の残膜20aをLOCOS形成のためのシリコンナイトライド膜30の下地としているため、従来の方法のように酸化膜26(図15参照)を改めて成長させる必要がなくなり、この酸化膜26の成長工程を省くことができる。従って、従来の方法に比べて製造工程を短縮することができる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、半導体基板に深溝を形成し、この深溝の内面と半導体基板の上面とに酸化膜を形成した後、半導体基板の上面に形成された酸化膜を除去する際に、ドライエッチングにより所定の厚みになるまで除去するようにしたので、従来のウエットエッチングによる除去と異なり、深溝内の上部にリセス(溝)が形成されることが無くなる。リセスが形成されないと、フィールド酸化膜を形成した際に平坦なフィールド酸化膜を形成することができ、従来のように導電材が残存することがなくなるので、フィールド酸化膜上に配線を形成した際に配線同士がショートすることがなくなる。また、従来のようにCMP(化学的機械研磨)法を用いず、LOCOS酸化を1回行うだけなので、製造コストが高くならないようにすることができる。
従って、深溝上方のフィールド酸化膜上に、互いにショートしないように複数の配線を形成することができ、この構成を製造コストが高くならないように実現することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る半導体装置の製造方法により製造された半導体装置の構成を示す図である。
【図2】上記実施の形態に係るライナー酸化膜エッチング(ドライエッチング)工程における半導体装置の構成図である。
【図3】上記実施の形態に係るシリコンナイトライド堆積工程における半導体装置の構成図である。
【図4】上記実施の形態に係るアクティブリソグラフィー・シリコンナイトライドエッチング工程における半導体装置の構成図である。
【図5】上記実施の形態に係るレジスト除去・酸化膜除去工程における半導体装置の構成図である。
【図6】上記実施の形態に係るフィールド酸化膜形成工程における半導体装置の構成図である。
【図7】上記実施の形態に係るシリコンナイトライド除去・ゲート酸化膜形成工程における半導体装置の構成図である。
【図8】上記実施の形態に係るポリシリコン配線形成工程における半導体装置の構成図である。
【図9】上記実施の形態および従来例共通のマスク酸化膜形成・リソグラフィー工程における半導体装置の構成図である。
【図10】上記実施の形態および従来例共通のマスク酸化膜エッチング工程における半導体装置の構成図である。
【図11】上記実施の形態および従来例共通のレジスト除去・ディープトレンチエッチング工程における半導体装置の構成図である。
【図12】上記実施の形態および従来例共通のマスク酸化膜除去・ライナー酸化膜形成工程における半導体装置の構成図である。
【図13】上記実施の形態および従来例共通のポリシリコン堆積・ポリシリコンエッチバック工程における半導体装置の構成図である。
【図14】従来のライナー酸化膜エッチング工程における半導体装置の構成図である。
【図15】従来の酸化膜形成工程における半導体装置の構成図である。
【図16】従来のシリコンナイトライド堆積工程における半導体装置の構成図である。
【図17】従来のアクティブリソグラフィー・シリコンナイトライドエッチング工程における半導体装置の構成図である。
【図18】従来のレジスト除去・酸化膜除去工程における半導体装置の構成図である。
【図19】従来のフィールド酸化膜形成工程における半導体装置の構成図である。
【図20】従来のシリコンナイトライド除去・ゲート酸化膜形成工程における半導体装置の構成図である。
【図21】従来のポリシリコン配線形成工程における半導体装置の構成図である。
【図22】従来の半導体装置の製造方法により製造された半導体装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
10 シリコン基板
12 マスク酸化膜
14,14a ホトレジスト
16 開口部
18 ディープトレンチ
20 ライナー酸化膜
20a ライナー酸化膜残膜
22 ポリシリコン
24 空間
26 酸化膜
28,28a リセス
30 シリコンナイトライド膜
30a シリコンナイトライド
31 アクティブ領域
32 フィールド酸化膜
34 ゲート酸化膜
36,36a,36b ポリシリコン配線

Claims (1)

  1. 複数の半導体素子を互いに分離するための深溝の上方にフィールド酸化膜を形成する半導体装置の製造方法において、
    半導体基板に前記深溝を形成する第1の工程と、
    前記半導体基板の上面及び前記深溝の表面に酸化膜を形成する第2の工程と、
    前記深溝に充填材を埋め込む第3の工程と、
    前記半導体基板の上面に形成された酸化膜をドライエッチングにより所定の厚みになるまで除去する第4の工程と、
    前記半導体基板の上面にシリコンナイトライド層を形成する第5の工程と、
    前記フィールド酸化膜が形成される領域に存在する前記シリコンナイトライド層を除去する第6の工程と、
    前記シリコンナイトライド層を除去することによって露出した前記酸化膜を、ウエットエッチングにより除去する第7の工程と、
    前記シリコンナイトライド層をマスクにして、前記フィールド酸化膜を形成する第8の工程と
    を備えたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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