JP2004222244A - 薄膜圧電共振器およびその製造方法 - Google Patents

薄膜圧電共振器およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2004222244A
JP2004222244A JP2003402714A JP2003402714A JP2004222244A JP 2004222244 A JP2004222244 A JP 2004222244A JP 2003402714 A JP2003402714 A JP 2003402714A JP 2003402714 A JP2003402714 A JP 2003402714A JP 2004222244 A JP2004222244 A JP 2004222244A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
forming
piezoelectric
thin
piezoelectric resonator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003402714A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kawakubo
隆 川久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2003402714A priority Critical patent/JP2004222244A/ja
Priority to US10/736,830 priority patent/US7301260B2/en
Publication of JP2004222244A publication Critical patent/JP2004222244A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/15Constructional features of resonators consisting of piezoelectric or electrostrictive material
    • H03H9/17Constructional features of resonators consisting of piezoelectric or electrostrictive material having a single resonator
    • H03H9/171Constructional features of resonators consisting of piezoelectric or electrostrictive material having a single resonator implemented with thin-film techniques, i.e. of the film bulk acoustic resonator [FBAR] type
    • H03H9/172Means for mounting on a substrate, i.e. means constituting the material interface confining the waves to a volume
    • H03H9/173Air-gaps
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H3/00Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of impedance networks, resonating circuits, resonators
    • H03H3/007Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of impedance networks, resonating circuits, resonators for the manufacture of electromechanical resonators or networks
    • H03H3/02Apparatus or processes specially adapted for the manufacture of impedance networks, resonating circuits, resonators for the manufacture of electromechanical resonators or networks for the manufacture of piezoelectric or electrostrictive resonators or networks
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/02Details
    • H03H9/05Holders; Supports
    • H03H9/10Mounting in enclosures
    • H03H9/1007Mounting in enclosures for bulk acoustic wave [BAW] devices
    • H03H9/105Mounting in enclosures for bulk acoustic wave [BAW] devices the enclosure being defined by a cover cap mounted on an element forming part of the BAW device
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/15Constructional features of resonators consisting of piezoelectric or electrostrictive material
    • H03H9/17Constructional features of resonators consisting of piezoelectric or electrostrictive material having a single resonator
    • H03H9/171Constructional features of resonators consisting of piezoelectric or electrostrictive material having a single resonator implemented with thin-film techniques, i.e. of the film bulk acoustic resonator [FBAR] type
    • H03H9/172Means for mounting on a substrate, i.e. means constituting the material interface confining the waves to a volume
    • H03H9/175Acoustic mirrors

Abstract

【課題】 容易に作成可能で安価な薄膜圧電共振器を得ることを可能にする。
【解決手段】 基板1上に形成され基板と下面が下部空洞5を形成する圧電膜3aと、この圧電膜の下面に接する下部電極3bと、圧電膜の上面に接し下部電極と重なる部分を有する上部電極3cとを含み圧電膜の膜面に垂直な方向に下部空洞に通じる第1貫通孔6が形成された薄膜圧電共振子3と、圧電膜の上面と上部空洞を形成し、膜面垂直方向に上部空洞に通じる第2貫通孔8が形成された上部空洞形成膜9と、上部空洞形成膜を覆うとともに第2貫通孔を塞ぐように形成された封止層11と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は,高周波フィルタや高周波発振器として応用が可能な、圧電体薄膜の厚み縦振動を用いた薄膜圧電共振器に関し、特に基板上に保護膜により気密封止された薄膜圧電共振器およびその製造方法に関する。
背景の技術
圧電膜の厚み縦共振を使用した薄膜圧電共振子は、FBAR(Film Bulk Acoustic Resonator)、あるいはBAW(Bulk Acoustic Wave)素子などとも呼ばれており、非常に小さなデバイス寸法でGHz帯以上の領域で高い励振効率と鋭い共振特性が得られることから、移動体無線などのRFフィルタや電圧制御発振器への応用に有望視されている技術である。
薄膜圧電共振子では、共振周波数は圧電体の音速と膜厚によって決まり、通常1μm〜2μmの膜厚で2GHzに、また0.4μm〜0.8μmの膜厚で5GHzに対応し、数十GHzまでの高周波数化が可能である。
この薄膜圧電共振子を備えた薄膜圧電共振器を、図10に示すように直列ないし並列に複数個並べて梯子型フィルタを形成することにより、移動体通信機のRFフィルタとして利用することができる。また、図11に示すように、薄膜圧電共振器、バリキャップ、および増幅器を組合せることで、移動体通信機の電圧制御発振器(Voltage Controlled Oscillator: VCO)として 利用することができる。
薄膜圧電共振子の性能は、電気機械結合係数k と、品質係数Q値で表すことができる。電気機械結合係数が大きいほど広帯域のフィルタや、広帯域のVCOを作成することができる。電気機械結合係数を上げるには、結晶固有の電気機械結合係数の大きいものを使用し、かつ結晶の分極軸を膜の厚み方向に揃えて共振子とすることが重要である。またQ値は、フィルタを形成したときの挿入損失や、発振器の発振の純度に関連する。Q値は弾性波を吸収するような多様な現象が関係しており、結晶の純度を高め、結晶方位をそろえ、また分極方向の揃った圧電膜を使用することで、大きなQ値を得ることができる。
例えば、特許文献1には、従来の代表的な薄膜圧電共振器が開示されている。この薄膜圧電共振器の構成およびその製造方法を図12乃至図16に示す。まず、図12に示すように、シリコン基板51上に異方性エッチングにより窪み52を形成し、その後、表面を絶縁膜53で覆う。次に、図13に示すように、絶縁膜53上にエッチングしやすい犠牲層(例えばホウ素やリンをドープしたシリケートガラス、BPSG)55を形成する。その後、絶縁膜53の表面が露出するまで研磨し、平坦化する。これにより、窪み52のみに犠牲層55が残置される(図14参照)。
次に、下部電極膜、圧電膜、上部電極膜を順に堆積し、パターニングすることにより、犠牲層55上に下部電極60b、圧電膜60a、および上部電極60cからなる薄膜圧電共振子60を形成する(図15参照)。
続いて、図16に示すように、犠牲層55に達する穴(図示せず)を、薄膜圧電共振子60に開けて、選択エッチングにより犠牲層55を除去する。このようなプロセスにより図9の薄膜共振子は形成される。
この薄膜圧電共振子60の圧電膜60aと上下電極60b、60cで構成される共振部は、その上下を空気層で挟んで振動エネルギが閉じ込める必要があるため、さらにアルミナなどで作成されたパッケージに気密封止する必要がある。気密封止されたパッケージの例を図17に示す。アルミナ製の基板71に薄膜圧電共振子60をワイヤーボンディング73により接続し、基板71をアルミナ製の蓋77と、はんだ75により接合して気密封止する。
特開2000−69594公報
このように、従来の薄膜圧電共振器においては上下電極間に振動エネルギを閉じ込めるために、上部電極60cの上方および下部電極60bの下方に空気層を設ける必要があり、かつ電極層などを外部環境から保護するために全体を封止する必要がある。下部電極60bの下方の空気層は、既に図12乃至図16に示したように犠牲層55をあらかじめ作成して選択エッチングにより溶解除去する方法をとることができる。一方、上部電極60cの上方の空気層は、既に図17に示したように、アルミナなどで作成された気密封止用のパーケージに封入することが行われており、パッケージの構造が複雑で高価であり、またパッケージの大きさが大きくなるという問題点がある。
本発明は、上記事情を考慮してなされたものであって、容易に作成可能で安価な薄膜圧電共振器を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様による薄膜圧電共振器は、基板上に形成され基板と下面が下部空洞を形成する圧電膜と、この圧電膜の下面に接する下部電極と、圧電膜の上面に接し下部電極と重なる部分を有する上部電極とを含み圧電膜の膜面に垂直な方向に下部空洞に通じる第1貫通孔が形成された薄膜圧電共振子と、圧電膜の上面と上部空洞を形成し、膜面垂直方向に上部空洞に通じる第2貫通孔が形成された上部空洞形成膜と、上部空洞形成膜を覆うとともに第2貫通孔を塞ぐように形成された封止層と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の第2の態様による薄膜圧電共振器は、表面に窪みが設けられた基板上に形成され前記基板の前記窪みと下面が下部空洞を形成する圧電膜と、この圧電膜の前記下面に接する下部電極と、前記圧電膜の上面に接し前記下部電極と重なる部分を有する上部電極とを含み前記圧電膜の膜面に垂直な方向に前記下部空洞に通じる第1貫通孔が形成された薄膜圧電共振子と、前記圧電膜の前記上面と上部空洞を形成し、膜面垂直方向に前記上部空洞に通じる第2貫通孔が形成された上部空洞形成膜と、前記上部空洞形成膜を覆うとともに前記第2貫通孔を塞ぐように形成された封止層と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の第3の態様による薄膜圧電共振器は、基板の表面に形成された音響反射層と、前記音響反射層を覆うように形成された圧電膜と、この圧電膜の下面に接する下部電極と、前記圧電膜の上面に接し前記下部電極と重なる部分を有する上部電極とを含む薄膜圧電共振子と、前記圧電膜の前記上面と空洞を形成し、膜面垂直方向に前記空洞に通じる貫通孔が形成された空洞形成膜と、前記空洞形成膜を覆うとともに前記貫通孔を塞ぐように形成された封止層と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の第4の態様による薄膜圧電共振器の製造方法は、基板上に第1犠牲層を形成する工程と、前記第1犠牲層の一部分を覆うように下部電極を形成する工程と、前記下部電極および前記第1犠牲層を覆い膜面垂直方向に前記第1犠牲層に通じる第1貫通孔を有する圧電膜を形成する工程と、前記圧電膜の一部分を覆うように前記下部電極と重なる部分を有する上部電極を形成する工程と、前記圧電膜および前記上部電極を覆う第2犠牲層を形成する工程と、前記第2犠牲層を覆い膜面垂直方向に前記第2犠牲層に通じる第2貫通孔を有する上部空洞形成膜を形成する工程と、前記第2および第1貫通孔を通して前記第2および第1犠牲層を選択的に除去する工程と、前記上部空洞形成膜を覆うとともに前記第2貫通孔を塞ぐ封止層を形成する工程と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の第5の態様による薄膜圧電共振器の製造方法は、基板に窪みを形成する工程と、前記基板の前記窪みに埋め込まれる第1犠牲層を形成する工程と、前記第1犠牲層の少なくとも一部分を覆うように下部電極を形成する工程と、前記下部電極および前記第1犠牲層を覆い膜面垂直方向に前記第1犠牲層に通じる第1貫通孔を有する圧電膜を形成する工程と、前記圧電膜の一部分を覆い前記下部電極と重なる部分を有する上部電極を形成する工程と、前記圧電膜および前記上部電極を覆う第2犠牲層を形成する工程と、前記第2犠牲層を覆い膜面垂直方向に前記第2犠牲層に通じる第2貫通孔を有する上部空洞形成膜を形成する工程と、前記第2および第1貫通孔を通して前記第2および第1犠牲層を選択的に除去する工程と、前記上部空洞形成膜を覆うとともに前記第2貫通孔を塞ぐ封止層を形成する工程と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の第6の態様による薄膜圧電共振器の製造方法は、基板に窪みを形成する工程と、前記基板の前記窪みに埋め込まれる音響反射層を形成する工程と、前記音響反射層の少なくとも一部分を覆うように下部電極を形成する工程と、前記下部電極および前記音響反射層を覆う圧電膜を形成する工程と、前記圧電膜の一部分を覆い前記下部電極と重なる部分を有する上部電極を形成する工程と、前記圧電膜および前記上部電極を覆う犠牲層を形成する工程と、前記犠牲層を覆い膜面垂直方向に前記犠牲層に通じる貫通孔を有する空洞形成膜を形成する工程と、前記貫通孔を通して前記犠牲層を選択的に除去する工程と、前記空洞形成膜を覆うとともに前記貫通孔を塞ぐ封止層を形成する工程と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、容易に作成可能で安価な薄膜圧電共振器を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による薄膜圧電共振器の構成を図1に示す。この薄膜圧電共振器は、薄膜圧電共振子3を備え、この薄膜圧電共振子3の平面図を図2に示す。なお、図1は、図2に示す切断線A−Aで切断した場合の断面図である。
この実施形態による薄膜圧電共振器は、絶縁性基板1との間に下部空洞5が設けられるように絶縁性基板1上に形成された薄膜圧電共振子3と、この薄膜圧電共振子3との間に上部空洞7が設けられるように薄膜圧電共振子3上に形成された上部空洞形成膜9と、上部空洞形成膜9上に形成された封止層11と、電極13a、13bとを備えている。薄膜圧電共振子3は、圧電膜3aと、下部空洞5側に設けられた下部電極3bと、上部空洞7側に設けられた上部電極3cとを備えている。
圧電膜3aは、絶縁性基板1との間に下部空洞5を形成するために、端部近傍部分は基板1に沿って形成され、中央部に行くに連れて基板1から離れるように形成され、中央部が平坦で基板1と一定の距離となるように構成されている。下部電極3bは、圧電膜3aの下部空洞5側の面に接して一方の端部から上記中央部まで延在するように構成されている(図1、図2参照)。上部電極3cは、圧電膜3aの上部空洞7側の面に接して他方の端部から上記中央部まで延在するように構成されている(図1、図2参照)。そして、下部電極3bと上部電極3cとは、中央部の平坦の領域で重なるように配置されており、この重なっている領域に対応する圧電膜3aが電極3b、3cからの電圧を受けて縦振動する。なお、本実施形態においては、図2に示すように下部電極3bと上部電極3cは同一方向に延在しているが、図3に示すように直交する方向に延在していても良い。
また、薄膜圧電共振子3は、図2に示すように、下部空洞5と上部空洞7が通じるように貫通孔6が4個設けられている。この貫通孔6は、圧電膜3aの中央部の平坦領域に設けられることが好ましい。また、貫通孔6は、下部電極3bおよび上部電極3cに係るように設けても良い。
電極13aは、上部空洞形成膜9および封止層11に形成されたコンタクト孔を介して薄膜圧電共振子3の下部電極3bと電気的に接続され、電極13bは上部空洞形成膜9および封止層11に形成されたコンタクト孔を介して薄膜圧電共振子3の上部電極3cと電気的に接続される。
次に、本実施形態による薄膜圧電共振器の製造方法を、図4乃至図7を参照して説明する。なお、図4乃至図7は、図2に示す切断線B−Bで切断した場合の断面図である。
まず、図4に示すように、絶縁性シリコンやガラスなどを使用した絶縁性基板1を用意し、P(燐)をドーピングした非晶質シリコンなどからなる犠牲層20を成膜し、リソグラフィおよび反応性イオンエッチング(RIE)によりパターニングを行った。続いて、図1で説明したと同じ構成を有する、圧電膜3aと上下電極3b、3cとを具備した薄膜圧電共振子3を形成した。このとき、圧電膜3aの一部には、犠牲層20を選択エッチングにより除去するための、犠牲層20に通じる下部貫通孔6を形成した。
次に、図5に示すように、薄膜圧電共振子3の上に、犠牲層22を成膜し、リソグラフィおよび反応性イオンエッチングによりパターニングを行った。続いて、スパッタ法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、または蒸着法を用いて、例えば酸化膜からなる上部空洞形成膜9を成膜し、リソグラフィおよび反応性イオンエッチングによりパターニングを行った。このとき、上部空洞形成膜9の一部には、犠牲層22を選択エッチングにより除去するための、犠牲層22に通じる上部貫通孔8を形成した。なお、本実施形態においては、下部貫通孔6と上部貫通孔8は、お互いに重なる位置に作成したが、重ならない位置に形成しても良い。
次に、図6に示すように、犠牲層20、22のみを選択的に溶解除去できるエッチャントを使用して、上部貫通孔8および下部貫通孔6から犠牲層22、20を同時に選択溶解除去し、薄膜圧電共振子3の上下に上部空洞7および下部空洞5を形成した。
次に、図7に示すように、上部空洞形成膜9上に、例えばスパッタ法などを使用して、例えば酸化膜などからなる封止層11を成膜し、貫通孔6、8を塞ぐことにより薄膜圧電共振子3を封止した。
以上説明したように、薄膜圧電共振子の共振部の上下に空洞を形成して封止した薄膜圧電共振器を簡略なプロセスで実現することが可能となり、従来の場合と異なり高価なアルミナパッケージ等に気密封止する必要が無くなる。これにより、容易に作成可能で安価な薄膜圧電共振器を得ることができる。また、アルミナパッケージ等に気密封止する必要が無くなるため、本実施形態の薄膜圧電共振器は従来のものに比べて薄くすることができる。
なお、本実施形態においては、薄膜圧電共振子3に貫通孔6が設けられ、上部空洞形成膜9に貫通孔8が設けられているので、封止層11が剥がれにくいという利点を有している。
また、上記封止層11上に薄膜圧電共振子3から出力される高周波のノイズをシールドするために金属膜を被覆しても良い。
また、上記実施形態において、平らな基板1を用いる代わりに、図12に示すように窪んだ基板を用いれば、薄膜圧電共振子3は平坦な膜から構成されることになる。
また、上部空洞形成膜9および封止層11は、熱可塑性の樹脂を用いても良い。この場合、上部空洞形成膜9および封止層11はポッティング、スピンコート、またはラミネート法により形成することができる。なお、貫通孔6と貫通孔8の位置が異なる場合は、封止層11は樹脂以外の材料を用いてスパッタ法により形成することが好ましい。
また、図8に示すように、上部空洞形成膜9Aは金属材料から形成しても良い。この場合、電極13a、13bのうちの少なくても一方は上部空洞形成膜9Aと電気的に絶縁されることが必要となる。図8においては、電極13aが上部空洞形成膜9Aと電気的に絶縁されている。
また、図9に示すように、封止層11Aは金属材料から形成しても良い。この場合、電極13a、13bのうちの少なくても一方は封止層11Aと電気的に絶縁されることが必要となる。図9においては、電極13aが封止層11Aと電気的に絶縁されている。このように封止層11Aが金属材料から形成されている場合には、薄膜圧電共振子3から出力される高周波ノイズをシールドすることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態による薄膜圧電共振器を、図18乃至図28を参照して説明する。図18乃至図28は、本実施形態による薄膜圧電共振器の製造工程を示す断面図である。
まず、図18に示すように、例えばシリコンからなる絶縁性基板101に異方性エッチングにより窪み102を形成し、この窪み102を覆うように絶縁層103を形成する。続いて、図19に示すように、絶縁層103上に、エッチングしやすい犠牲層、例えばホウ素やリンをドープしたシリケートガラス、BPSG(Boron Phospharus Silicate Glass)のいずれかからなる犠牲層104を形成する。その後、図20に示すように、CMP(Chemical Mechanical Polishing)を用いて、絶縁層103の表面が露出するまで犠牲層104を研磨し、平坦化する。これにより、シリコン基板101の表面に形成された窪み102にのみに犠牲層104が残置される(図20参照)。
次に、図21に示すように、基板全面に電極材料膜を例えばスパッタ法により形成し、この電極材料膜を、リソグラフィ技術を用いてパターニングし、下部電極105を形成する。この下部電極105は、犠牲層104の一部分を覆うように形成される。続いて、図22に示すように、基板全面に圧電材料膜を例えば反応性スパッタ法により形成し、リソグラフィ技術を用いてパターニングし、圧電膜106を形成する。このとき、圧電膜106には下部電極105に通じるコンタクト孔106aと、図示しないが、第1実施形態の場合と同様に、犠牲層104を選択エッチングにより除去するための、犠牲層104に達する第1の貫通孔が形成される。
次に、図23に示すように、圧電膜106上に電極材料膜を例えばスパッタ法により形成し、この電極材料膜を、リソグラフィ技術を用いてパターニングし、上部電極107を形成する。このとき、上部電極107は、シリコン基板101に形成された窪み102上で下部電極105と重なる領域が生じるように形成される。このように形成された下部電極105と、圧電膜106と、上部電極107とによって薄膜圧電共振子が構成される。
次に、図24に示すように、上部電極107を覆うように、犠牲層108を成膜し、リソグラフィおよび反応性イオンエッチングを用いて犠牲層108をパターニングする。続いて、図25に示すように、犠牲層108を覆うように例えば酸化膜を成膜し、この酸化膜をリソグラフィおよび反応性イオンエッチングによりパターニングすることにより、上部空洞形成膜109を形成する。このとき、上部空洞形成膜109には、犠牲層108、104を選択エッチングにより除去するための犠牲層108に通じる第2の貫通孔109aと、上部電極107に通じるコンタクト孔109bと、コンタクト孔106aに通じるコンタクト孔109cとが形成される。
次に、図26に示すように、犠牲層108、104のみを選択的に溶解除去できるエッチャントを使用して、第1および第2の貫通孔から犠牲層108、104を同時に選択溶解除去することにより、薄膜圧電共振子105、106、107の上下に上部空洞111および下部空洞113を形成する。
次に、図27に示すように、上部空洞形成膜109の上に、例えばスパッタ法などを使用して、例えば酸化膜を成膜し、この酸化膜をパターニングすることにより、封止層110を形成する。この封止層110によって貫通孔109aが塞がれて薄膜圧電共振子105、106、107が封止される。
次に、図28に示すように、例えばスパッタ法などを用いて、コンタクト孔109b、109cを埋め込むように、例えばAl(アルミニウム)などからなる膜を成膜し、このAl膜をリソグラフィおよび反応性イオンエッチングを用いてパターニングし、上部電極107に電気的に接続されるコンタクトプラグ114および下部電極105に電気的に接続されるコンタクトプラグ115を形成し、薄膜圧電共振器を完成する。
このように形成された、本実施形態による薄膜圧電共振器においては、薄膜圧電共振子の共振部の上下に空洞111、113を形成して封止した薄膜圧電共振器を簡略なプロセスで実現することが可能となり、従来の場合と異なり高価なアルミナパッケージ等に気密封止する必要が無くなる。これにより、容易に作成可能で安価な薄膜圧電共振器を得ることができる。また、アルミナパッケージ等に気密封止する必要が無くなるため、本実施形態の薄膜圧電共振器は従来のものに比べて薄くすることができる。
なお、本実施形態においては、上部空洞形成膜109に貫通孔109aが設けられているので、封止層110が剥がれにくいという利点を有している。
また、上記封止層110上に薄膜圧電共振子から出力される高周波のノイズをシールドするために金属膜を被覆しても良い。
また、上部空洞形成膜109および封止層110は、熱可塑性の樹脂を用いても良い。この場合、上部空洞形成膜109および封止層110はポッティング、スピンコート、またはラミネート法により形成することができる。なお、第1貫通孔と第2貫通孔109aの位置が異なる場合は、封止層110は樹脂以外の材料を用いてスパッタ法により形成することが好ましい。
また、第1実施形態と同様に、上部空洞形成膜109は金属材料から形成しても良い。この場合、電極114、115のうちの少なくても一方は上部空洞形成膜109と電気的に絶縁されることが必要となる。
また、第1実施形態と同様に、封止層110は金属材料から形成しても良い。この場合、電極114、115のうちの少なくても一方は封止層110と電気的に絶縁されることが必要となる。このように封止層110が金属材料から形成されている場合には、薄膜圧電共振子から出力される高周波ノイズをシールドすることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態による薄膜圧電共振器を、図29乃至図38を参照して説明する。図29乃至図38は、本実施形態による薄膜圧電共振器の製造工程を示す断面図である。
この第3実施形態の薄膜圧電共振器は、第2実施形態による薄膜圧電共振器において、薄膜圧電共振子の下側の空洞を形成する代わりにブラッグ音響反射層を作成した例である。ブラッグ音響反射層は、音響インピーダンスのなるべく異なる2種類の材料を使用し、薄膜圧電共振子の共振周波数の波長λの1/4に相当する厚さに交互に積層することにより達成することができる。反射層を設けた場合は、空洞を設けた場合と比較すると電気機械結合係数が若干低下するという欠点があるが、空洞を形成しなくてもよい等のプロセス上のメリットがある。
まず、図29に示すように、例えばシリコンからなる絶縁性基板121上に異方性エッチングにより窪み121aを形成し、その後、例えばW(タングステン)からなる反射層122と、例えば酸化シリコンからなる反射層123を交互に積層した積層膜を形成し、窪み121aを埋め込む。
次に、図30に示すように、例えばCMPを用いてシリコン基板121の表面が露出するまで積層膜を研磨し、平坦化する。続いて、図31に示すように、積層膜124を覆うように電極材料膜を例えばスパッタ法により形成し、この電極材料膜を、リソグラフィ技術を用いてパターニングし、下部電極125を形成する。
次に、図32に示すように、基板上に圧電材料膜を例えば反応性スパッタ法により形成し、この圧電材料膜を、リソグラフィ技術を用いてパターニングし、圧電膜126を形成する。この圧電膜126には、下部電極125に通じるコンタクト孔126aが設けられている(図32参照)。
次に、図33に示すように、圧電膜126上に電極材料膜を例えばスパッタ法により形成し、この電極材料膜を、リソグラフィ技術を用いてパターニングし、上部電極127を形成する。このとき、上部電極127は、積層膜124上で下部電極125と重なる領域が生じるように形成される。このように形成された下部電極125と、圧電膜126と、上部電極127とによって薄膜圧電共振子が構成される。
次に、図34に示すように、上部電極127を覆うように、犠牲層128を成膜し、リソグラフィおよび反応性イオンエッチングを用いてパターニングを行う。続いて、図35に示すように、犠牲層128を覆うように、例えば酸化膜を成膜し、この酸化膜をリソグラフィおよび反応性イオンエッチングを用いてパターニングすることにより、空洞形成膜129を形成する。このとき、空洞形成膜129には、犠牲層128を選択エッチングにより除去するための犠牲層128に通じる貫通孔129aと、上部電極127に通じるコンタクト孔129bと、コンタクト孔126aに通じるコンタクト孔129cとが形成される(図35参照)。
次に、図36に示すように、犠牲層128のみを選択的に溶解除去できるエッチャントを使用して、貫通孔129aから犠牲層128を選択溶解除去し、薄膜圧電共振子上に空洞130を形成する。
次に、図37に示すように、空洞形成膜129上に、例えばスパッタ法などを使用して、例えば酸化膜を成膜し、この酸化膜をパターニングすることにより封止層131を形成する。この封止層131によって貫通孔129aが塞がれて薄膜圧電共振子が封止される。
次に、図38に示すように、例えばスパッタ法などを使用して、コンタクト孔129b、129cを埋め込むように、例えばAl(アルミニウム)からなるAl膜を成膜し、このAl膜をリソグラフィおよび反応性イオンエッチングを用いてパターニングし、上部電極127に電気的に接続されるコンタクトプラグ132および下部電極125に電気的に接続されるコンタクトプラグ133を形成し、薄膜圧電共振器を完成する。
このように形成された、本実施形態による薄膜圧電共振器においては、薄膜圧電共振子の共振部の下に音響反射層からなる積層膜124が形成されるとともに共振部の上に空洞130が形成されて封止された薄膜圧電共振器を簡略なプロセスで実現することが可能となり、従来の場合と異なり高価なアルミナパッケージ等に気密封止する必要が無くなる。これにより、容易に作成可能で安価な薄膜圧電共振器を得ることができる。また、アルミナパッケージ等に気密封止する必要が無くなるため、本実施形態の薄膜圧電共振器は従来のものに比べて薄くすることができる。
なお、本実施形態においては、空洞形成膜129に貫通孔129aが設けられているので、封止層131が剥がれにくいという利点を有している。
また、上記封止層131上に薄膜圧電共振子から出力される高周波のノイズをシールドするために金属膜を被覆しても良い。
また、空洞形成膜129および封止層131は、熱可塑性の樹脂を用いても良い。この場合、上部空洞形成膜129および封止層131はポッティング、スピンコート、またはラミネート法により形成することができる。
また、第1実施形態と同様に、空洞形成膜129は金属材料から形成しても良い。この場合、電極132、133のうちの少なくても一方は空洞形成膜129と電気的に絶縁されることが必要となる。
また、第1実施形態と同様に、封止層131は金属材料から形成しても良い。この場合、電極132、133のうちの少なくても一方は封止層131と電気的に絶縁されることが必要となる。このように封止層131が金属材料から形成されている場合には、薄膜圧電共振子から出力される高周波ノイズをシールドすることができる。
以上述べたように本発明の各実施形態によれば、容易に作成可能で安価な薄膜圧電共振器を得ることができる。
本発明の第1実施形態による薄膜圧電共振器の構成を示す断面図。 第1実施形態による薄膜圧電共振器にかかる薄膜圧電共振子の平面図。 第1実施形態による薄膜圧電共振器にかかる他の薄膜圧電共振子の平面図。 第1実施形態による薄膜圧電共振器の製造工程を示す工程断面図。 第1実施形態による薄膜圧電共振器の製造工程を示す工程断面図。 第1実施形態による薄膜圧電共振器の製造工程を示す工程断面図。 第1実施形態による薄膜圧電共振器の製造工程を示す工程断面図。 第1実施形態の第1変形例による薄膜圧電共振器の構成を示す断面図。 第1実施形態の第2変形例による薄膜圧電共振器の構成を示す断面図。 薄膜圧電共振器を使用した高周波フィルタ回路の構成を示す回路図。 薄膜圧電共振器を使用した電圧制御発振器(VCO)の回路例を示す回路図。 従来の薄膜圧電共振器の製造工程を示す工程断面図。 従来の薄膜圧電共振器の製造工程を示す工程断面図。 従来の薄膜圧電共振器の製造工程を示す工程断面図。 従来の薄膜圧電共振器の製造工程を示す工程断面図。 従来の薄膜圧電共振器の製造工程を示す工程断面図。 従来の薄膜圧電共振器の気密封止パッケージの断面図。 本発明の第2実施形態による薄膜圧電共振器の製造工程を示す断面図。 本発明の第2実施形態による薄膜圧電共振器の製造工程を示す断面図。 本発明の第2実施形態による薄膜圧電共振器の製造工程を示す断面図。 本発明の第2実施形態による薄膜圧電共振器の製造工程を示す断面図。 本発明の第2実施形態による薄膜圧電共振器の製造工程を示す断面図。 本発明の第2実施形態による薄膜圧電共振器の製造工程を示す断面図。 本発明の第2実施形態による薄膜圧電共振器の製造工程を示す断面図。 本発明の第2実施形態による薄膜圧電共振器の製造工程を示す断面図。 本発明の第2実施形態による薄膜圧電共振器の製造工程を示す断面図。 本発明の第2実施形態による薄膜圧電共振器の製造工程を示す断面図。 本発明の第2実施形態による薄膜圧電共振器の製造工程を示す断面図。 本発明の第3実施形態による薄膜圧電共振器の製造工程を示す断面図。 本発明の第3実施形態による薄膜圧電共振器の製造工程を示す断面図。 本発明の第3実施形態による薄膜圧電共振器の製造工程を示す断面図。 本発明の第3実施形態による薄膜圧電共振器の製造工程を示す断面図。 本発明の第3実施形態による薄膜圧電共振器の製造工程を示す断面図。 本発明の第3実施形態による薄膜圧電共振器の製造工程を示す断面図。 本発明の第3実施形態による薄膜圧電共振器の製造工程を示す断面図。 本発明の第3実施形態による薄膜圧電共振器の製造工程を示す断面図。 本発明の第3実施形態による薄膜圧電共振器の製造工程を示す断面図。 本発明の第3実施形態による薄膜圧電共振器の製造工程を示す断面図。
符号の説明
1 絶縁性基板
3 薄膜圧電共振子
3a 圧電膜
3b 下部電極
3c 上部電極
5 下部空洞
6 貫通孔
7 上部空洞
8 貫通孔
9 上部空洞形成膜
11 封止層
20 犠牲層
22 犠牲層

Claims (15)

  1. 基板上に形成され前記基板と下面が下部空洞を形成する圧電膜と、この圧電膜の前記下面に接する下部電極と、前記圧電膜の上面に接し前記下部電極と重なる部分を有する上部電極とを含み前記圧電膜の膜面に垂直な方向に前記下部空洞に通じる第1貫通孔が形成された薄膜圧電共振子と、
    前記圧電膜の前記上面と上部空洞を形成し、膜面垂直方向に前記上部空洞に通じる第2貫通孔が形成された上部空洞形成膜と、
    前記上部空洞形成膜を覆うとともに前記第2貫通孔を塞ぐように形成された封止層と、
    を備えたことを特徴とする薄膜圧電共振器。
  2. 前記第1貫通孔と前記第2貫通孔は重なるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の薄膜圧電共振器。
  3. 前記圧電膜は端部近傍が平坦で、前記端部近傍から中央部に行くにつれて前記基板から離れ、前記中央部近傍が平坦であり、前記下部電極と前記上部電極の重なり部分は前記中央部近傍の平坦な領域に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の薄膜圧電共振器。
  4. 前記封止層は少なくとも表面が金属層であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の薄膜圧電共振器。
  5. 表面に窪みが設けられた基板上に形成され前記基板の前記窪みと下面が下部空洞を形成する圧電膜と、この圧電膜の前記下面に接する下部電極と、前記圧電膜の上面に接し前記下部電極と重なる部分を有する上部電極とを含み前記圧電膜の膜面に垂直な方向に前記下部空洞に通じる第1貫通孔が形成された薄膜圧電共振子と、
    前記圧電膜の前記上面と上部空洞を形成し、膜面垂直方向に前記上部空洞に通じる第2貫通孔が形成された上部空洞形成膜と、
    前記上部空洞形成膜を覆うとともに前記第2貫通孔を塞ぐように形成された封止層と、
    を備えたことを特徴とする薄膜圧電共振器。
  6. 前記圧電膜は平坦であることを特徴とする請求項5記載の薄膜圧電共振器。
  7. 前記封止層は少なくとも表面が金属層であることを特徴とする請求項5または6記載の薄膜圧電共振器。
  8. 基板の表面に形成された音響反射層と、
    前記音響反射層を覆うように形成された圧電膜と、この圧電膜の下面に接する下部電極と、前記圧電膜の上面に接し前記下部電極と重なる部分を有する上部電極とを含む薄膜圧電共振子と、
    前記圧電膜の前記上面と空洞を形成し、膜面垂直方向に前記空洞に通じる貫通孔が形成された空洞形成膜と、
    前記空洞形成膜を覆うとともに前記貫通孔を塞ぐように形成された封止層と、
    を備えたことを特徴とする薄膜圧電共振器。
  9. 前記圧電膜は平坦であることを特徴とする請求項8記載の薄膜圧電共振器。
  10. 前記音響反射層は、ブラッグ音響反射層であることを特徴とする請求項8または9記載の薄膜圧電共振器。
  11. 前記音響反射層は、前記基板に埋め込まれていることを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載の薄膜圧電共振器。
  12. 前記封止層は少なくとも表面が金属層であることを特徴とする請求項8乃至11のいずれかに記載の薄膜圧電共振器。
  13. 基板上に第1犠牲層を形成する工程と、
    前記第1犠牲層の一部分を覆うように下部電極を形成する工程と、
    前記下部電極および前記第1犠牲層を覆い膜面垂直方向に前記第1犠牲層に通じる第1貫通孔を有する圧電膜を形成する工程と、
    前記圧電膜の一部分を覆うように前記下部電極と重なる部分を有する上部電極を形成する工程と、
    前記圧電膜および前記上部電極を覆う第2犠牲層を形成する工程と、
    前記第2犠牲層を覆い膜面垂直方向に前記第2犠牲層に通じる第2貫通孔を有する上部空洞形成膜を形成する工程と、
    前記第2および第1貫通孔を通して前記第2および第1犠牲層を選択的に除去する工程と、
    前記上部空洞形成膜を覆うとともに前記第2貫通孔を塞ぐ封止層を形成する工程と、
    を備えたことを特徴とする薄膜圧電共振器の製造方法。
  14. 基板に窪みを形成する工程と、
    前記基板の前記窪みに埋め込まれる第1犠牲層を形成する工程と、
    前記第1犠牲層の少なくとも一部分を覆うように下部電極を形成する工程と、
    前記下部電極および前記第1犠牲層を覆い膜面垂直方向に前記第1犠牲層に通じる第1貫通孔を有する圧電膜を形成する工程と、
    前記圧電膜の一部分を覆い前記下部電極と重なる部分を有する上部電極を形成する工程と、
    前記圧電膜および前記上部電極を覆う第2犠牲層を形成する工程と、
    前記第2犠牲層を覆い膜面垂直方向に前記第2犠牲層に通じる第2貫通孔を有する上部空洞形成膜を形成する工程と、
    前記第2および第1貫通孔を通して前記第2および第1犠牲層を選択的に除去する工程と、
    前記上部空洞形成膜を覆うとともに前記第2貫通孔を塞ぐ封止層を形成する工程と、
    を備えたことを特徴とする薄膜圧電共振器の製造方法。
  15. 基板に窪みを形成する工程と、
    前記基板の前記窪みに埋め込まれる音響反射層を形成する工程と、
    前記音響反射層の少なくとも一部分を覆うように下部電極を形成する工程と、
    前記下部電極および前記音響反射層を覆う圧電膜を形成する工程と、
    前記圧電膜の一部分を覆い前記下部電極と重なる部分を有する上部電極を形成する工程と、
    前記圧電膜および前記上部電極を覆う犠牲層を形成する工程と、
    前記犠牲層を覆い膜面垂直方向に前記犠牲層に通じる貫通孔を有する空洞形成膜を形成する工程と、
    前記貫通孔を通して前記犠牲層を選択的に除去する工程と、
    前記空洞形成膜を覆うとともに前記貫通孔を塞ぐ封止層を形成する工程と、
    を備えたことを特徴とする薄膜圧電共振器の製造方法。
JP2003402714A 2002-12-27 2003-12-02 薄膜圧電共振器およびその製造方法 Pending JP2004222244A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003402714A JP2004222244A (ja) 2002-12-27 2003-12-02 薄膜圧電共振器およびその製造方法
US10/736,830 US7301260B2 (en) 2002-12-27 2003-12-17 Bulk acoustic wave device and method of manufacturing the same

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002381581 2002-12-27
JP2003402714A JP2004222244A (ja) 2002-12-27 2003-12-02 薄膜圧電共振器およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004222244A true JP2004222244A (ja) 2004-08-05

Family

ID=32658578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003402714A Pending JP2004222244A (ja) 2002-12-27 2003-12-02 薄膜圧電共振器およびその製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7301260B2 (ja)
JP (1) JP2004222244A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007036829A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Toshiba Corp 薄膜圧電共振器、フィルタ及び薄膜圧電共振器の製造方法
US7453703B2 (en) 2004-11-08 2008-11-18 Renesas Technology Corp. Electronic component module having electronic component with piezoelectric device
WO2009096563A1 (ja) * 2008-01-30 2009-08-06 Kyocera Corporation 弾性波装置およびその製造方法
JP2013507810A (ja) * 2009-10-09 2013-03-04 コミシリア ア レネルジ アトミック エ オ エナジーズ オルタネティヴズ 表面波フィルタおよびバルク波フィルタを備える弾性波デバイスならびにその製造方法
JP2014123021A (ja) * 2012-12-21 2014-07-03 Seiko Epson Corp 電気光学装置用基板の製造方法、電気光学装置、および電子機器
JP2018007242A (ja) * 2016-07-07 2018-01-11 サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. 弾性波フィルタ装置及びその製造方法
JP2018085651A (ja) * 2016-11-24 2018-05-31 太陽誘電株式会社 圧電薄膜共振器、フィルタおよびマルチプレクサ
JP2023504309A (ja) * 2020-02-19 2023-02-02 見聞録(浙江)半導体有限公司 電磁シールド構造を有するソリッドステート組み立て共振器及び製造プロセス

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7382078B2 (en) * 2002-07-30 2008-06-03 Avago Technologies General Ip (Singapore) Pte. Ltd. Electrostatic discharge protection of thin-film resonators
JP4229122B2 (ja) * 2003-05-26 2009-02-25 株式会社村田製作所 圧電電子部品、およびその製造方法、通信機
US7323805B2 (en) * 2004-01-28 2008-01-29 Kabushiki Kaisha Toshiba Piezoelectric thin film device and method for manufacturing the same
WO2006006343A1 (ja) * 2004-07-14 2006-01-19 Murata Manufacturing Co., Ltd. 圧電デバイス
CN100521819C (zh) * 2004-10-15 2009-07-29 清华大学 硅基铁电微声学传感器畴极化区域控制和电极连接的方法
US7304412B2 (en) * 2005-01-31 2007-12-04 Avago Technologes Wireless Ip (Singapore) Pte Ltd Apparatus embodying doped substrate portion
WO2007052370A1 (ja) * 2005-11-04 2007-05-10 Murata Manufacturing Co., Ltd. 圧電薄膜共振子
JPWO2009013938A1 (ja) * 2007-07-20 2010-09-30 株式会社村田製作所 圧電共振子及び圧電フィルタ装置
US8159056B1 (en) 2008-01-15 2012-04-17 Rf Micro Devices, Inc. Package for an electronic device
JP5191762B2 (ja) * 2008-03-06 2013-05-08 太陽誘電株式会社 圧電薄膜共振器、フィルタ、および通信装置
JP5136134B2 (ja) * 2008-03-18 2013-02-06 ソニー株式会社 バンドパスフィルタ装置、その製造方法、テレビジョンチューナおよびテレビジョン受信機
DE102009018879B4 (de) * 2009-04-24 2016-03-17 Epcos Ag Bodenelektrode für Bulk Acoustic Wave (BAW) Resonator
US9673778B2 (en) * 2009-06-24 2017-06-06 Avago Technologies General Ip (Singapore) Pte. Ltd. Solid mount bulk acoustic wave resonator structure comprising a bridge
US9520856B2 (en) 2009-06-24 2016-12-13 Avago Technologies General Ip (Singapore) Pte. Ltd. Acoustic resonator structure having an electrode with a cantilevered portion
DE102010056562B4 (de) 2010-12-30 2018-10-11 Snaptrack, Inc. Elektroakustisches Bauelement und Verfahren zur Herstellung des elektroakustischen Bauelements
JP5813471B2 (ja) * 2011-11-11 2015-11-17 株式会社東芝 Mems素子
KR101919118B1 (ko) * 2012-01-18 2018-11-15 삼성전자주식회사 체적 음향 공진기
US9608592B2 (en) 2014-01-21 2017-03-28 Avago Technologies General Ip (Singapore) Pte. Ltd. Film bulk acoustic wave resonator (FBAR) having stress-relief
US9862592B2 (en) 2015-03-13 2018-01-09 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co., Ltd. MEMS transducer and method for manufacturing the same
KR102117468B1 (ko) 2015-09-11 2020-06-01 삼성전기주식회사 음향 공진기 및 이를 포함하는 필터
US10164602B2 (en) * 2015-09-14 2018-12-25 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Acoustic wave device and method of manufacturing the same
US10181835B2 (en) * 2016-05-31 2019-01-15 Avago Technologies International Sales Pte. Limited Bulk acoustic resonator devices and processes for fabricating bulk acoustic resonator devices
KR102369434B1 (ko) * 2017-04-19 2022-03-03 삼성전기주식회사 체적 음향 공진기 및 이의 제조방법
DE102018200377A1 (de) * 2018-01-11 2019-07-11 Robert Bosch Gmbh Verfahren zum Herstellen einer mikromechanischen Schichtstruktur
KR102574417B1 (ko) * 2018-11-02 2023-09-04 삼성전기주식회사 박막형 패키지
CN111162748B (zh) * 2019-10-23 2021-06-01 诺思(天津)微系统有限责任公司 电极具有空隙层的体声波谐振器、滤波器及电子设备
JP2021114744A (ja) * 2020-01-21 2021-08-05 セイコーエプソン株式会社 超音波デバイス及び超音波デバイスの製造方法
KR102551223B1 (ko) * 2020-10-08 2023-07-03 삼성전기주식회사 탄성파 필터 장치

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61218214A (ja) 1985-03-25 1986-09-27 Toshiba Corp 圧電薄膜共振子
JPS6441309U (ja) 1987-09-07 1989-03-13
US5373268A (en) 1993-02-01 1994-12-13 Motorola, Inc. Thin film resonator having stacked acoustic reflecting impedance matching layers and method
JPH0983029A (ja) 1995-09-11 1997-03-28 Mitsubishi Electric Corp 薄膜圧電素子の製造方法
US6242842B1 (en) * 1996-12-16 2001-06-05 Siemens Matsushita Components Gmbh & Co. Kg Electrical component, in particular saw component operating with surface acoustic waves, and a method for its production
DE19548062A1 (de) 1995-12-21 1997-06-26 Siemens Matsushita Components Elektrisches Bauelement, insbesondere mit akustischen Oberflächenwellen arbeitendes Bauelement - OFW-Bauelement - sowie ein Verfahren zu dessen Herstellung
US6060818A (en) * 1998-06-02 2000-05-09 Hewlett-Packard Company SBAR structures and method of fabrication of SBAR.FBAR film processing techniques for the manufacturing of SBAR/BAR filters
JP4404450B2 (ja) 2000-06-30 2010-01-27 京セラ株式会社 弾性表面波装置及びその製造方法
US6914367B2 (en) * 2000-07-06 2005-07-05 Kabushiki Kaisha Toshiba Surface acoustic wave device and method of manufacturing the device
US6714102B2 (en) 2001-03-01 2004-03-30 Agilent Technologies, Inc. Method of fabricating thin film bulk acoustic resonator (FBAR) and FBAR structure embodying the method
JP3939939B2 (ja) * 2001-07-17 2007-07-04 富士通株式会社 圧電薄膜共振素子の製造方法
DE10147075A1 (de) 2001-09-25 2003-04-30 Infineon Technologies Ag Piezoelektrisches Bauelement und Verfahren zu dessen Herstellung
US6778038B2 (en) * 2001-10-05 2004-08-17 Tdk Corporation Piezoelectric resonant filter, duplexer, and method of manufacturing same
US6873529B2 (en) * 2002-02-26 2005-03-29 Kyocera Corporation High frequency module
JP3875240B2 (ja) * 2004-03-31 2007-01-31 株式会社東芝 電子部品の製造方法
JP4373949B2 (ja) * 2004-04-20 2009-11-25 株式会社東芝 薄膜圧電共振器及びその製造方法

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7453703B2 (en) 2004-11-08 2008-11-18 Renesas Technology Corp. Electronic component module having electronic component with piezoelectric device
JP2007036829A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Toshiba Corp 薄膜圧電共振器、フィルタ及び薄膜圧電共振器の製造方法
WO2009096563A1 (ja) * 2008-01-30 2009-08-06 Kyocera Corporation 弾性波装置およびその製造方法
JPWO2009096563A1 (ja) * 2008-01-30 2011-05-26 京セラ株式会社 弾性波装置およびその製造方法
JP5090471B2 (ja) * 2008-01-30 2012-12-05 京セラ株式会社 弾性波装置
US8384272B2 (en) 2008-01-30 2013-02-26 Kyocera Corporation Acoustic wave device and method for production of same
JP2013507810A (ja) * 2009-10-09 2013-03-04 コミシリア ア レネルジ アトミック エ オ エナジーズ オルタネティヴズ 表面波フィルタおよびバルク波フィルタを備える弾性波デバイスならびにその製造方法
KR101806578B1 (ko) * 2009-10-09 2017-12-07 꼼미사리아 아 레네르지 아토미끄 에뜨 옥스 에너지스 앨터네이티브즈 표면파 필터 및 벌크파 필터를 포함하는 음향파 디바이스, 및 그 제조 방법
JP2014123021A (ja) * 2012-12-21 2014-07-03 Seiko Epson Corp 電気光学装置用基板の製造方法、電気光学装置、および電子機器
JP2018007242A (ja) * 2016-07-07 2018-01-11 サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. 弾性波フィルタ装置及びその製造方法
JP7036487B2 (ja) 2016-07-07 2022-03-15 サムソン エレクトロ-メカニックス カンパニーリミテッド. 弾性波フィルタ装置及びその製造方法
JP2018085651A (ja) * 2016-11-24 2018-05-31 太陽誘電株式会社 圧電薄膜共振器、フィルタおよびマルチプレクサ
JP2023504309A (ja) * 2020-02-19 2023-02-02 見聞録(浙江)半導体有限公司 電磁シールド構造を有するソリッドステート組み立て共振器及び製造プロセス
JP7256929B2 (ja) 2020-02-19 2023-04-12 見聞録(浙江)半導体有限公司 電磁シールド構造を有するソリッドステート組み立て共振器及び製造プロセス

Also Published As

Publication number Publication date
US7301260B2 (en) 2007-11-27
US20040125970A1 (en) 2004-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004222244A (ja) 薄膜圧電共振器およびその製造方法
US9929716B2 (en) Acoustic resonator and method of manufacturing the same
JP4685832B2 (ja) 共振器およびその製造方法
CN112039465B (zh) 一种薄膜体声波谐振器及其制造方法
EP1804376B1 (en) Piezoelectric filter
US6828713B2 (en) Resonator with seed layer
JP4324182B2 (ja) 薄膜バルク音響共振器および表面音響波共振器が集積された集積フィルタおよびその製造方法
JP6388411B2 (ja) 音響共振器及びその製造方法
JP6262774B2 (ja) 積層された機能性構造体を有するデバイスおよびその製造方法
CN107317561B (zh) 体声波谐振器及其制造方法
JP2005333642A (ja) エアギャップ型の薄膜バルク音響共振器およびその製造方法
JP2022507325A (ja) バルク音響波共振器及びその製造方法並びにフィルタ、無線周波数通信システム
JP2021536158A (ja) 薄膜バルク音響波共振器及びその製造方法
JP2008301453A (ja) 薄膜圧電共振器及びこれを用いたフィルタ回路
JP4520415B2 (ja) 圧電薄膜共振器及びその製作方法
WO2017026257A1 (ja) 圧電薄膜素子の製造方法
JP2022507318A (ja) バルク音響波共振器及びその製造方法並びにフィルタ、無線周波数通信システム
JP2022507223A (ja) バルク音響波共振器及びその製造方法並びにフィルタ、無線周波数通信システム
JP2022507219A (ja) バルク音響波共振器及びその製造方法並びにフィルタ、無線周波数通信システム
KR20180131313A (ko) 음향 공진기 및 그의 제조 방법
JP5184179B2 (ja) 薄膜共振子、フィルタおよびデュプレクサ
JP5207902B2 (ja) バルク音響波共振子および電子部品
CN116846358A (zh) 一种滤波装置及其制作方法
US20230179170A1 (en) Acoustic wave resonator package
JP2006340256A (ja) 薄膜圧電共振器及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070419

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070807