JP5191762B2 - 圧電薄膜共振器、フィルタ、および通信装置 - Google Patents

圧電薄膜共振器、フィルタ、および通信装置 Download PDF

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Description

本発明は、圧電薄膜による電気信号とバルク弾性波の変換作用を利用した圧電薄膜共振器に関する。また、圧電薄膜共振器を複数個接続して構成したフィルタに関する。また、フィルタを備えた通信装置に関する。
携帯電話に代表される無線機器の急速な普及により、小型で軽量な共振器およびこれを組み合わせて構成したフィルタの需要が増大している。これまでは主として誘電体フィルタと表面弾性波(SAW:Surface Acoustic Wave)フィルタが使用されてきたが、最近では、特に高周波領域で低損失、高耐電力性、ESD(Electrostatic Discharge)特性が良好で、かつ小型化とモノリシック化が可能な素子である圧電薄膜共振器を用いて構成されたフィルタが注目されつつある。
このような圧電薄膜共振器の一つとして、FBAR(Film Bulk Acoustic Resonator)タイプの共振器が知られている。これは、基板上に、主要構成要素として下部電極と圧電膜と上部電極からなる積層構造体を有し、下部電極と上部電極が対向する部分(メンブレン領域)の下部電極下には空隙(バイアホールあるいはキャビティ)が形成されている。
上部電極と下部電極の間に高周波の電気信号を印加すると、上部電極と下部電極に挟まれた圧電膜内部に逆圧電効果によって弾性波が励振される。逆に、圧電効果によって弾性波による歪が電気信号に変換される。この弾性波は、上部電極と下部電極がそれぞれ空気に接している面で全反射されるため、厚み方向の主変位を持つ厚み縦振動波となる。この構造では空隙上に形成された上部電極/圧電膜/下部電極を主要構成要素とする薄膜構造部分の合計膜厚Hが、弾性波の1/2波長の整数倍(n倍)になる周波数において共振が起こる。材料によって決まる弾性波の伝搬速度をVとすると、共振周波数Fは、
F=nV/2H
となる。この共振現象を利用して膜厚によって共振周波数を制御することにより、所望の周波数特性を有する共振器、あるいは、複数の共振器を接続することによりフィルタが作製される。
電極としては、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、タンタル(Ta)、白金(Pt)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、イリジウム(Ir)、クロム(Cr)、チタン(Ti)等、あるいはこれらを組み合わせた積層材料を用いることができる。
基板としては、シリコン、ガラス、GaAs等を用いることができる。空隙は、素子基板として用いられているSi基板自身の裏面からのエッチング(ウェットエッチングやドライエッチィング)、あるいは、Si基板の表面に設けた犠牲層のウェットエッチング等によって形成されている。本明細書においては、基板の裏面から基板表面まで貫通している穴を「バイアホール」、基板の表面近傍で下部電極直下に存在する空隙を「キャビティ」と呼ぶことにする。従来の圧電薄膜共振器は、バイアホールタイプとキャビティタイプに分けられる。
図20は、従来のバイアホールタイプの圧電薄膜共振器の断面図である。図20に示す構成は、圧電薄膜共振器の一例であり、非特許文献1に開示されている。この構造では、熱酸化膜(SiO2)を有する(100)Si基板上に、下部電極としてAu−Cr、圧電膜としてZnO、上部電極としてAlが形成されている。バイアホールは、Si基板の裏面側からKOH水溶液、あるいは、EDP水溶液(エチレンジアミン+ピロカテコール+水)を用いた異方性エッチングを施して形成したものである。
一方、図21は、キャビティタイプの圧電薄膜共振器の断面図を示す。キャビティタイプの圧電薄膜共振器は、犠牲層上に主構成要素として上部電極/圧電膜/下部電極を形成し、最後に犠牲層をエッチングして除去することによりキャビティを形成したものである。図21に示す圧電薄膜共振器は、特許文献1に開示されたものである。この例では、犠牲層として島状のZnOによる犠牲層パターンを作り、その上に、誘電体膜/上部電極/圧電膜/下部電極/誘電体膜の構造を作製し、犠牲層を酸で除去してキャビティ(エアーブリッジ構造)を形成している。
また、図22に示すように、特許文献2には、上部電極/圧電膜/下部電極が重なりあう領域の下方に、基板表面に凹部が設けられた圧電薄膜共振器が開示されている。図22に示す圧電薄膜共振器は、予め形成した凹部に犠牲層を堆積して基板表面を平坦化した後、上部電極/圧電膜/下部電極を形成して、最後に犠牲層をエッチングして除去することにより、キャビティを形成したものである。
圧電膜としては、窒化アルミニウム(AlN)、酸化亜鉛(ZnO)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、チタン酸鉛(PbTiO3)等を用いることができるが、実用的には、音速、温度特性、Q値および成膜技術の容易性の観点からAlNが用いられていることが多い。特に、c軸(下部電極表面に対して垂直方向)配向した結晶性の高いAlN膜の形成が共振特性を決める重要な要因の一つであり、結合係数やQ値に直接影響を及ぼしている。一方で、c軸配向した結晶性の高いAlN膜の形成には、その成膜時に高いエネルギーを印加する必要があり、例えばMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)では1000℃以上、PECVD(Plasma Enhanced Chemical Vapor Deposition)でもプラズマの電力に加えて400℃以上の基板加熱を必要とし、スパッタ技術を用いても絶縁膜のスパッタによる基板温度上昇が知られている。このため、一般的にAlN膜は強い膜応力を有することとなる。その結果、c軸配向した結晶性の高いAlNを持つ圧電薄膜共振器では、上部電極からの引出部分の断線やメンブレン破壊という問題が生じていた。これは、圧電薄膜共振器はメンブレン領域において弾性波の共振を起こしているため、共振が自由に行えるように空隙がメンブレン領域を含むような形態が好んでとられているためである。
この様な機械的強度の劣化に対して、下部電極端を空洞の中にある状態から空洞の外側の基板上に配置する技術が用いられている(特許文献3に開示)。
特公平6−40611号公報 特開2000−69594号公報 特開2002−140075号公報 Electron.Lett.、17(1981)、pp.507〜509
しかしながら、特許文献3に開示されている構成では、機械的強度やQ値の向上は実現できるものの、電気機械結合係数の低下を免れない等のトレードオフの関係があった。
本発明の目的は、圧電薄膜共振器の上部電極形状に着眼し、上部電極と下部電極が交差する領域で上部電極からの引出部分に見られる断線やメンブレン破壊等の課題に対して、これを改善する構造を提案することある。
本発明の第1の圧電薄膜共振器は、基板と、前記基板上に形成された下部電極と、前記基板上および下部電極上に形成された圧電膜と、前記圧電膜上に形成された上部電極とを備え、前記圧電膜を挟み上部電極と下部電極の重なり領域であるメンブレンに対応する部位の下部電極の下方に空隙を有した圧電薄膜共振器であって、前記メンブレンに接する前記上部電極の引出部分の中央部は、前記空隙の上に形成され、前記上部電極の引出部分の両端部は、前記空隙の外側に形成されているものである。
本発明の第2の圧電薄膜共振器は、基板と、前記基板の平坦主面上に形成された下部電極と、前記基板上および前記下部電極上に形成された圧電膜と、前記圧電膜上に形成された上部電極とを備え、前記圧電膜を挟み前記上部電極と前記下部電極との重なり領域であるメンブレンに対応する部位の前記下部電極の下方に空隙を有した圧電薄膜共振器であって、前記メンブレンに接する前記上部電極の引出部分の中央部は、前記空隙の上に形成され、前記上部電極の引出部分の両端部は、前記空隙の外側に形成されているものである。
本発明によれば、共振特性を維持しつつ、機械的強度を改善することができる。また、生産性に優れた圧電薄膜共振器を実現することができる。また、そのような圧電薄膜共振器を備えたフィルタ、通信装置を実現することができる。
本発明の第1の圧電薄膜共振器は、基板と、前記基板上に形成された下部電極と、前記基板上および下部電極上に形成された圧電膜と、前記圧電膜上に形成された上部電極とを備え、前記圧電膜を挟み上部電極と下部電極の重なり領域であるメンブレンに対応する部位の下部電極の下方に空隙を有した圧電薄膜共振器であって、前記メンブレンに接する前記上部電極の引出部分の中央部は、前記空隙の上に形成され、前記上部電極の引出部分の両端部は、前記空隙の外側に形成されていることを特徴としている。このような構成によれば、共振特性を維持しつつ機械的強度を改善し、生産性に優れた圧電薄膜共振器を実現することができる。
本発明の第2の圧電薄膜共振器は、基板と、前記基板の平坦主面上に形成された下部電極と、前記基板上および前記下部電極上に形成された圧電膜と、前記圧電膜上に形成された上部電極とを備え、前記圧電膜を挟み前記上部電極と前記下部電極との重なり領域であるメンブレンに対応する部位の前記下部電極の下方に空隙を有した圧電薄膜共振器であって、前記メンブレンに接する前記上部電極の引出部分の中央部は、前記空隙の上に形成され、前記上部電極の引出部分の両端部は、前記空隙の外側に形成されていることを特徴としている。このような構成によれば、共振特性を維持しつつ機械的強度を改善し、生産性に優れた圧電薄膜共振器を実現することができる。
本発明の圧電薄膜共振器は、上記構成を基本として、下記のような形態をとることができる。
本発明の圧電薄膜共振器において、前記空隙の下部電極先端部における平面形状は、前記下部電極先端部の平面形状と同一形状である構成とすることができる。このような構成によれば、共振特性を維持しつつ機械的強度を改善し、生産性に優れた圧電薄膜共振器を実現することができる。
本発明の圧電薄膜共振器において、前記基板と前記下部電極と前記圧電膜と前記上部電極とを積層して形成される積層膜の応力は、圧縮応力である構成とすることができる。この構成によれば、基板の上に形成された積層膜の間に再現性良く空隙を形成することができ、空隙が潰れることを抑制することができる。
本発明の圧電薄膜共振器において、前記上部電極と前記下部電極とが対向する領域は、楕円形、または非平行の辺からなる多角形である構成とすることができる。上部電極と下部電極との対向領域を楕円形とすることにより、電極端部や圧電膜の外周で反射された弾性波が共振部内で横方向(基板表面に対して平行方向)の定在波として存在することを抑制することができる。これにより、通過帯域内にリップルが発生することを抑制することができる。また、上部電極と下部電極との対向領域を非平行の辺からなる多角形とすることにより、電極端部や圧電膜の外周で反射された弾性波が共振部内で横方向の定在波として存在することを抑制することができる。これにより、通過帯域内にリップルが発生することを抑制することができる。
本発明の圧電薄膜共振器において、前記圧電膜は、窒化アルミニウムまたは酸化亜鉛を主成分とする材料で形成されている構成とすることができる。
(実施の形態)
〔1.圧電薄膜共振器の第1実施例〕
図1は、本実施例の圧電薄膜共振器の構成を示す平面図である。図2は、図1におけるA−A部の断面図である。図3は、図1におけるB−B部の断面図である。ここでは、基板1は。平坦主面を持つSi基板を使用している。下部電極2は、Ru膜(膜厚260nm)で形成した。なお、基板1は、Si基板に代えて石英基板等を用いてもよく、バイアホール形成が困難な基板も利用可能である。基板1をバイアホールを形成困難な基板で構成する場合は、基板1と下部電極との間に空隙(キャビティ)を形成することで本実施例と同様な構成とすることができる。また、圧電膜3は、AlN膜(膜厚1200nm)で形成した。上部電極4は、Ru膜(膜厚260nm)で形成した。
圧電膜3を挟み上部電極4と下部電極2とが対向する領域(メンブレン部)における、下部電極2の下側と基板1の表面との間には、ドーム形状の膨らみを有する空隙6が形成されている(図2参照)。また、本実施の形態では、空隙6の平面形状を楕円とし、上部電極4と下部電極2とが重なりあった部分の平面形状を概ね楕円としている(図1参照)。この空隙6は、下部電極2の形成時に、下部電極2の下に予めパターンニングされた犠牲層を除去することにより形成することができる。また、基板1には、犠牲層をエッチングして空隙6を形成するために用いる犠牲層エッチング用のエッチング液導入孔7が設けられている。
図4は、図1に示す圧電薄膜共振器において、下部電極2、上部電極4、および空隙6の関係を説明するための平面図である。図4では、基板1、圧電膜3、犠牲層エッチング用のエッチング液導入孔7などの描画を省略している。図5は、図4におけるC部を拡大したものである。図5において、斜線のハッチングを付している領域が、下部電極2の下の空隙6を示す。また、図5において、一点鎖線は上部電極4の外形線、実線は下部電極2の外形線、破線は空隙6の外形線である。
図6は、図1〜図5に示した圧電薄膜共振器の製造プロセスを説明するための図であり、これらの図は何れも、図1におけるA−A部の断面図として図示してある。
先ず、図6(a)に示すように、Si基板1(あるいは石英基板)上に、犠牲層9となる酸化マグネシウム(MgO、膜厚20〜100nm程度)をスパッタリング法や真空蒸着法により成膜する。犠牲層9としては、MgOの他にも、酸化亜鉛(ZnO)、ゲルマニウム(Ge)、チタン(Ti)、酸化シリコン(SiO2)など、エッチング液により容易に溶解できる材料であれば特に制限はない。次に、フォトリソグラフィー技術とエッチング処理により、犠牲層9を所望の形状にパターニングする。ここでは、上部電極4と下部電極2とが重なりあった部分(メンブレン部)の形状と概ね等しい楕円形状としている。
次に、図6(b)に示すように、下部電極2、圧電膜3、および上部電極4を順次形成する。下部電極2は、0.6〜1.2Paの圧力下のArガス雰囲気中でスパッタリング成膜され、さらにフォトリソグラフィー技術とエッチング処理により下部電極2を所望の形状にパターニングする。これに続いて、圧電膜3であるAlNを、約0.3Paの圧力のAr/N2混合ガス雰囲気中で、Alターゲットを用いてスパッタリング成膜する。そして、上部電極4のRu膜を0.6〜1.2Paの圧力のArガス雰囲気中でスパッタリング成膜する。このようにして成膜された積層膜にフォトリソグラフィー技術とエッチング処理(ウェットエッチングまたはドライエッチング)を施し、上部電極4と圧電膜3とを所望の形状にパターニングする。ここで示したスパッタ条件は一例であり、下部電極2、圧電膜3、上部電極4からなる積層膜の応力が圧縮応力となるように設定している。メンブレン部に接する上部電極4の引出部分4xの中央部4yは、この次の工程で形成する空隙6の上に形成され、上部電極4の引出部分4xの両端部4zは空隙6の外側に位置するように形成している(図4参照)。
次に、図6(c)に示すように、下部電極2に対して、レジストパターニングによるフォトリソグラフィー技術によりエッチング液導入孔7を形成する。このエッチング液導入孔7から犠牲層9に向かってエッチング液を導入して、犠牲層9をエッチング除去することで空隙6を形成する。エッチング液導入孔7は、下部電極2をエッチングする際に同時に形成しておいてもよい。ここで、下部電極2、圧電膜3および上部電極4からなる積層膜の応力が、圧縮応力となるように設定される。このような応力条件を満足することにより、犠牲層9のエッチング終了時点で積層膜が膨れ上がり、下部電極2と基板1との間にドーム形状の空隙6を形成することができる(図6(c)参照)。
なお、上述のスパッタ成膜条件では、積層膜の応力は概ね(マイナス)300MPaの圧縮応力であった。ここで示したスパッタリング条件は一例であり、積層膜の応力を圧縮応力とすることがドーム形状の空隙を形成する上で重要であり、スパッタリング条件は種々の組み合わせが可能である。その他の成膜方法を用いても、積層膜の応力を調整することでドーム形状の空隙を形成することが可能である。
図7は、図6に示す製造方法に基づき作製された圧電薄膜共振器の共振特性を示す。また、図7に示す特性図には、本実施の形態と従来技術との比較のため、図8及び図9に示す従来構成の共振器の特性も併せて示している。図8及び図9に示す従来の圧電薄膜共振器は、図4及び図5に示す本実施の形態の圧電薄膜共振器と比較して、上部電極104の引出部分104x全てが空隙106の上に形成されている点が異なる部分である。なお、図9は、図8におけるD部の拡大図である。図9において、一点鎖線は上部電極104の外形線、実線は下部電極102の外形線、破線は空隙106の外形線である。本実施の形態の構成及び従来技術の構成のいずれも、下部電極と上部電極の対向する部位は楕円形状であり、楕円サイズは主軸:245μm、副軸:175μmとした。
図7において、グラフの縦軸は1ポート特性のリターンロスを表し、0dBに近いほど損失が少なく、共振器のクオリティファクタQが高いことを意味する。2つの共振器の特性を比べると、図4及び図5に示す本実施の形態の強度対策を施した共振器でも従来の共振器と同等の特性が得られていることが分かるが、本実施の形態の共振器では上部電極4の引出部分4xの幅W1(図4参照)が従来の共振器よりも広い構成(図8の引出部分104xの幅W2)であるため、電極抵抗が低減し、共振周波数でのクオリティファクタQがやや向上している。
図10は、図4及び図5に示す圧電薄膜共振器内の上部電極4の引出部分4x近傍の残留応力分布を示し、図5に示すように下部電極2と上部電極4と空隙6とが重なる部分における残留応力分布を示す。図11は、図8及び図9に示す従来の圧電薄膜共振器内の上部電極104の引出部分104x近傍の残留応力分布を示し、図9に示すように下部電極102と上部電極104と空隙106とが重なる部分における残留応力分布を示す。図11における矢印Fで指している部分に示すように、従来の圧電薄膜共振器では、上部電極104の引出部分104xの残留応力が高く、上部電極104が破断する等のメンブレン破壊が生じる可能性がある。これに対して、図10における矢印Eで指している部分に示すように、本実施の形態の圧電薄膜共振器では、上部電極4の引出部分の残留応力が小さく、上部電極4が破断する等のメンブレン破壊に対する余裕度が向上している。なお、図10において、領域2a、4a、6aは、それぞれ下部電極2、上部電極4、空隙6における残留応力を示す。また、図11において、領域102a、104a、106aは、それぞれ下部電極102、上部電極104、空隙106における残留応力を示す。
なお、本発明の効果を得るにあたって、基板、電極膜、圧電膜、付加膜の各材料は上記に限定されず、他の材料を使用してもよい。
また、本実施の形態における膜構成は、圧電薄膜共振器の主要構成要素のみを記しており、例えば、下部電極2の下や上部電極4の上に誘電体膜を形成してもよい。下部電極2の下に形成する誘電体膜は、例えば補強材の役割、あるいはエッチングのストップ層としての役割を担うことができる。また、上部電極4の上に形成した誘電体膜は、例えばパシベーション膜あるいは周波数調整用としての役割を担うことができる。
また、本実施の形態では、下部電極2と上部電極4とにおける互いに対向する部位は、楕円形状であったが、楕円形状以外の形状であってもよい。例えば、平行な2辺を含まない多角形(五角形等)であっても同様な効果が得られる。
また、本実施の形態では、基板1の平坦主面上に形成された空隙6を用いて構成を説明したが、下部電極2の下に空隙6を持つ圧電薄膜共振器で同様な効果が得られる。下部電極2の下の空隙は、上部電極4、圧電膜3、下部電極2を形成した後の基板1に、ドライエッチング処理を行って形成することができる。
〔2.圧電薄膜共振器の第2実施例〕
図12は、本実施の形態の圧電薄膜共振器における上部電極4の引出部分4x近傍の要部拡大図を示し、基本構成は図4に示す第1実施例の構成と同様であるため説明は省略する。第2実施例の構成は、第1実施例の構成に比べて空隙の形状が異なる。図13は、従来構成における上部電極104と下部電極102とに本実施例の空隙を組み合わせたものである。図12に示す圧電薄膜共振器と図13に示す圧電薄膜共振器それぞれの残留応力分布を図14及び図15にそれぞれ示す。
図14は、図12に示す本実施例の構成における上部電極4の引出部分4x近傍の残留応力分布を示す。図15は、図13に示す従来の構成における上部電極104の引出部分104x近傍の残留応力分布を示す。図15における矢印Hで指している部分に示すように、従来の構成では上部電極104の引出部分104xの残留応力が高くなっているため、上部電極104の破断等のメンブレン破壊が発生する可能性がある。これに対して、本実施例の構成では、図14における矢印Gで指している部分に示すように、上部電極4の引出部分4xの残留応力が小さくなっているため、上部電極4が破断する等のメンブレン破壊に対する余裕度が向上している。
なお、図14及び図15に示す2つの圧電薄膜共振器は、下部電極の下の空隙を広げたもので、下部電極と上部電極の重なり部分と空隙とが、製造上の理由により相対的な位置ずれが生じても共振特性に変化が生じないような構造となっている。これにより、製造性の向上が図れる。図16を参照して製造性について説明する。
図16は、下部電極2と犠牲層9の平面図である。基板1の平坦主面上に形成された図16(a)に示す犠牲層9に対して、図16(b)に示すように下部電極2が配置されるが、下部電極2をパターニングした後において図16(c)に示すように下部電極2の先端形状(図中の左端の形状)と犠牲層9の形状がほぼ一致していても構わない。この場合、犠牲層9が除去された後は下部電極2の先端部の空隙の平面形状が、下部電極2の先端部の平面形状とほぼ同一形状となる。図16(b)、図16(c)のいずれも、下部電極2の下の空隙が下部電極と上部電極の重なり部分よりも大きく形成された状態となっている。したがって、位置ずれに対する余裕度が広がり、製造性が向上する。
〔3.フィルタの構成〕
図17は、フィルタの構成を示す回路図であり、一例として複数の共振器をラダー型に接続したバンドパスフィルタで構成した。図17に示すフィルタは、直列椀に複数の共振器Sを互いに直列接続し、さらに直列椀に対して並列接続された並列椀に共振器Pを接続している。各共振器S及びPに、上記第1実施例または第2実施例に示す圧電薄膜共振器を用いることができる。各共振器の共振周波数を所望の値に設定することで、所定の周波数の信号のみを通過させるバンドパスフィルタを実現することができる。
本実施の形態の圧電薄膜共振器を用いてフィルタを構成することで、共振特性を維持しつつ、機械的強度を改善し、生産性に優れたフィルタを実現することができる。
なお、本実施の形態では、ラダー型フィルタを一例として挙げたが、ラティス型フィルタなど、本実施の形態における圧電薄膜共振器を用いることができるフィルタに応用することが可能である。
〔4.通信モジュールの構成〕
図18は、本実施の形態の圧電薄膜共振器または上記フィルタを備えた通信モジュールの一例を示す。図18に示すように、デュープレクサ62は、受信フィルタ62aと送信フィルタ62bとを備えている。また、受信フィルタ62aには、例えばバランス出力に対応した受信端子63a及び63bが接続されている。また、送信フィルタ62bは、パワーアンプ64を介して送信端子65に接続している。ここで、受信フィルタ62a及び送信フィルタ62bには、本実施の形態における圧電薄膜共振器が含まれている。
受信動作を行う際、受信フィルタ62aは、アンテナ端子61を介して入力される受信信号のうち、所定の周波数帯域の信号のみを通過させ、受信端子63a及び63bから外部へ出力する。また、送信動作を行う際、送信フィルタ62bは、送信端子65から入力されてパワーアンプ64で増幅された送信信号のうち、所定の周波数帯域の信号のみを通過させ、アンテナ端子61から外部へ出力する。
以上のように本実施の形態の圧電薄膜共振器またはフィルタを、通信モジュールの受信フィルタ62a及び送信フィルタ62bに備えることで、共振特性を維持しつつ、機械的強度を改善し、生産性に優れた通信モジュールを実現することができる。
なお、図18に示す通信モジュールの構成は一例であり、他の形態の通信モジュールに本発明の圧電薄膜共振器またはフィルタを搭載しても、同様の効果が得られる。
〔5.通信装置の構成〕
図19は、本実施の形態の通信モジュールを備えた通信装置の一例として、携帯電話端末のRFブロックを示す。また、図19に示す構成は、GSM(Global System for Mobile Communications)通信方式及びW−CDMA(Wideband Code Divition Multiple Access)通信方式に対応した携帯電話端末の構成を示す。また、本実施の形態におけるGSM通信方式は、850MHz帯、950MHz帯、1.8GHz帯、1.9GHz帯に対応している。また、携帯電話端末は、図19に示す構成以外にマイクロホン、スピーカー、液晶ディスプレイなどを備えているが、本実施の形態における説明では不要であるため図示を省略した。ここで、受信フィルタ73a、77、78、79、80、および送信フィルタ73bには、本実施の形態における圧電薄膜共振器またはフィルタが含まれている。
まず、アンテナ71を介して入力される受信信号は、その通信方式がW−CDMAかGSMかによってアンテナスイッチ回路72で、動作の対象とするLSIを選択する。入力される受信信号がW−CDMA通信方式に対応している場合は、受信信号をデュープレクサ73に出力するように切り換える。デュープレクサ73に入力される受信信号は、受信フィルタ73aで所定の周波数帯域に制限されて、バランス型の受信信号がLNA74に出力される。LNA74は、入力される受信信号を増幅し、LSI76に出力する。LSI76では、入力される受信信号に基づいて音声信号への復調処理を行ったり、携帯電話端末内の各部を動作制御する。
一方、信号を送信する場合は、LSI76は送信信号を生成する。生成された送信信号は、パワーアンプ75で増幅されて送信フィルタ73bに入力される。送信フィルタ73bは、入力される送信信号のうち所定の周波数帯域の信号のみを通過させる。送信フィルタ73bから出力される送信信号は、アンテナスイッチ回路72を介してアンテナ71から外部に出力される。
また、入力される受信信号がGSM通信方式に対応した信号である場合は、アンテナスイッチ回路72は、周波数帯域に応じて受信フィルタ77〜80のうちいずれか一つを選択し、受信信号を出力する。受信フィルタ77〜80のうちいずれか一つで帯域制限された受信信号は、LSI83に入力される。LSI83は、入力される受信信号に基づいて音声信号への復調処理を行ったり、携帯電話端末内の各部を動作制御する。一方、信号を送信する場合は、LSI83は送信信号を生成する。生成された送信信号は、パワーアンプ81または82で増幅されて、アンテナスイッチ回路72を介してアンテナ71から外部に出力される。
以上のように本実施の形態の圧電薄膜共振器、フィルタ、または通信モジュールを通信装置に備えることで、共振特性を維持しつつ、機械的強度を改善し、生産性に優れた通信装置を実現することができる。
〔6.実施の形態の効果、他〕
本実施の形態によれば、共振特性を維持しつつ、機械的強度を向上させることができる。また、生産性に優れた圧電薄膜共振器、フィルタ、通信モジュール、通信装置を実現することができる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
(付記1)
基板と、
前記基板上に形成された下部電極と、
前記基板上および下部電極上に形成された圧電膜と、
前記圧電膜上に形成された上部電極とを備え、
前記圧電膜を挟み上部電極と下部電極の重なり領域であるメンブレンに対応する部位の下部電極の下方に空隙を有した圧電薄膜共振器であって、
前記メンブレンに接する前記上部電極の引出部分の中央部は、前記空隙の上に形成され、
前記上部電極の引出部分の両端部は、前記空隙の外側に形成されている、圧電薄膜共振器。
(付記2)
基板と、
前記基板の平坦主面上に形成された下部電極と、
前記基板上および前記下部電極上に形成された圧電膜と、
前記圧電膜上に形成された上部電極とを備え、
前記圧電膜を挟み前記上部電極と前記下部電極との重なり領域であるメンブレンに対応する部位の前記下部電極の下方に空隙を有した圧電薄膜共振器であって、
前記メンブレンに接する前記上部電極の引出部分の中央部は、前記空隙の上に形成され、
前記上部電極の引出部分の両端部は、前記空隙の外側に形成されている、圧電薄膜共振器。
(付記3)
前記空隙の下部電極先端部における平面形状は、前記下部電極先端部の平面形状と同一形状である、付記2に記載の圧電薄膜共振器。
(付記4)
前記基板と前記下部電極と前記圧電膜と前記上部電極とを積層して形成される積層膜の応力は、圧縮応力である、付記1〜3の何れか一項記載の圧電薄膜共振器。
(付記5)
前記上部電極と前記下部電極とが対向する領域は、楕円形である、付記1〜4の何れか一項記載の圧電薄膜共振器。
(付記6)
前記上部電極と前記下部電極とが対向する領域は、非平行の辺からなる多角形である、付記1〜5の何れか一項記載の圧電薄膜共振器。
(付記7)
外部から前記空隙に通じる孔部が形成されている、付記2〜6の何れか一項記載の圧電薄膜共振器。
(付記8)
前記圧電膜は、
窒化アルミニウムまたは酸化亜鉛を主成分とする材料で形成されている、付記1〜7の何れか一項記載の圧電薄膜共振器。
(付記9)
付記1〜8のいずれかに記載の圧電薄膜共振器を備えた、フィルタ。
(付記10)
付記9に記載のフィルタを備えた、通信モジュール。
(付記11)
付記9に記載のフィルタ、または付記10に記載の通信モジュールを備えた、通信装置。
本発明の圧電薄膜共振器は、所定周波数の信号を受信または送信することができる機器に有用である。
本発明の圧電薄膜共振器の第1実施例の構成を示す平面図 図1におけるA−A部の断面図 図1におけるB−B部の断面図 本発明の圧電薄膜共振器の第1実施例の構成を示す平面図 図4におけるC部の拡大図 圧電薄膜共振器の製造工程を示す断面図 本実施の形態の圧電薄膜共振器と従来の圧電薄膜共振器との周波数特性を示す特性図 従来の圧電薄膜共振器の平面図 図8におけるD部の拡大図 図5に示す圧電薄膜共振器における応力分布を示す分布図 図9に示す圧電薄膜共振器における応力分布を示す分布図 本発明の圧電薄膜共振器の第2実施例の構成を示す平面図 従来の圧電薄膜共振器の平面図 図12に示す圧電薄膜共振器における応力分布を示す分布図 図13に示す圧電薄膜共振器における応力分布を示す分布図 犠牲膜の形成工程を示す平面図 本実施の形態のフィルタの構成を示す回路図 本実施の形態の通信モジュールの構成を示すブロック図 本実施の形態の通信装置の構成を示すブロック図 従来の圧電薄膜共振器の構成を示す断面図 従来の圧電薄膜共振器の構成を示す断面図 従来の圧電薄膜共振器の構成を示す断面図
符号の説明
1 基板
2 下部電極
3 圧電膜
4 上部電極

Claims (8)

  1. 基板と、
    前記基板上に形成された下部電極と、
    前記基板上および下部電極上に形成された圧電膜と、
    前記圧電膜上に形成された上部電極とを備え、
    前記圧電膜を挟み上部電極と下部電極の重なり領域であるメンブレンに対応する部位の下部電極の下方に空隙を有した圧電薄膜共振器であって、
    前記メンブレンに接する前記上部電極の引出部分の中央部は、前記空隙の上に形成され、
    前記上部電極の引出部分の両端部は、前記下部電極及び前記圧電膜と重なっており、前記空隙の外側に形成されている、圧電薄膜共振器。
  2. 基板と、
    前記基板の平坦主面上に形成された下部電極と、
    前記基板上および前記下部電極上に形成された圧電膜と、
    前記圧電膜上に形成された上部電極とを備え、
    前記圧電膜を挟み前記上部電極と前記下部電極との重なり領域であるメンブレンに対応する部位の前記下部電極の下方に空隙を有した圧電薄膜共振器であって、
    前記メンブレンに接する前記上部電極の引出部分の中央部は、前記空隙の上に形成され、
    前記上部電極の引出部分の両端部は、前記下部電極及び前記圧電膜と重なっており、前記空隙の外側に形成されている、圧電薄膜共振器。
  3. 前記空隙の下部電極先端部における平面形状は、前記下部電極先端部の平面形状と同一形状である、請求項2に記載の圧電薄膜共振器。
  4. 前記基板と前記下部電極と前記圧電膜と前記上部電極とを積層して形成される積層膜の応力は、圧縮応力である、請求項1〜3の何れか一項記載の圧電薄膜共振器。
  5. 前記上部電極と前記下部電極とが対向する領域は、楕円形、または非平行の辺からなる多角形である、請求項1〜4の何れか一項記載の圧電薄膜共振器。
  6. 前記圧電膜は、窒化アルミニウムまたは酸化亜鉛を主成分とする材料で形成されている、請求項1〜5の何れか一項記載の圧電薄膜共振器。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の圧電薄膜共振器を備えた、フィルタ。
  8. 請求項7に記載のフィルタを備えた、通信装置。
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