JP2004219301A - 電流センサの取り付け構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電流検出対象部であるハーネス側端子1にアタッチメント4を取り付け、前記電流センサ5の貫通孔21内に、ハーネス側端子1に取り付けたアタッチメント4を挿入し、アタッチメント側係止手段15に電流センサ側係止手段22を係止させる。これにより、電流センサ5がハーネス側端子1に取り付けられる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電流検出対象部に電流センサを取り付けるための電流センサの取り付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車の電装品が増加し、その分車載バッテリの消耗が激しくなっている。このため、バッテリに入出力される電流の大きさを検出して、バッテリの残存容量を監視することが行われている。
【0003】
その一例として、電流の大きさを検出する電流検出対象部をバッテリポストに接続されるバッテリ接続端子とし、該バッテリ接続端子に電流センサを取り付けることが提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−141054号公報(第3頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1における電流センサの取り付け構造は、電流センサのスリットにバッテリ接続端子を圧入し、バッテリ接続端子の表面に切り起こしによって形成された両止め片を、スリット内の壁面に食い込ませて固定させるようになっている。
【0006】
しかしながら、このような電流センサ自体を直接圧入する取り付け構造では、スリット内へのバッテリ接続端子の圧入が容易ではなく、電流センサの取り付け作業性が悪いおそれがある。また、電流センサは、前記両止め片によって一応固定されるようになっているものの、設置感に乏しいために、電流センサをどこまで圧入してよいか分からないといったことも考えられる。この場合、電流センサを、両止め片を越えて奥まで入れすぎて、これを破壊してしまうといったことにもなりかねない。
【0007】
本発明の目的は、電流センサの取り付け作業性に優れるとともに、電流センサの電流検出対象部への位置決めが容易である電流センサの取り付け構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、電流センサを電流検出対象部に取り付けるための構造であって、前記電流センサをアタッチメントを介して前記電流検出対象部に取り付けたことを特徴とする。
【0009】
このような請求項1に記載の本発明によれば、前記アタッチメントを介して電流センサを取り付けるので、取り付け作業性に優れるとともに、設置感が向上し位置決めが容易である。
【0010】
請求項2に記載の発明は、電流センサを電流検出対象部に取り付けるための構造であって、前記電流検出対象部にアタッチメントを取り付け、前記電流センサに、前記アタッチメントに係止する係止手段を設けたことを特徴とする。
【0011】
このような請求項2に記載の本発明によれば、電流センサを電流検出対象部に取り付けるにあたっては、先ず電流検出対象部に前記アタッチメントを取り付ける。そして、かかるアタッチメントに、前記電流センサに設けた係止手段を係止させることにより、取り付けが完了する。このように、電流センサを前記アタッチメントに係止させて取り付けるので、取り付け作業性に優れるとともに、設置感が向上し位置決めが容易である。
【0012】
請求項3に記載の発明は、前記電流センサに、前記電流検出対象部に取り付けたアタッチメントを挿入可能な貫通孔を形成し、該貫通孔内に前記係止手段を設けたことを特徴とする。
【0013】
このような請求項3に記載の本発明によれば、電流センサを電流検出対象部に取り付けるにあたっては、先ず電流検出対象部に取り付けた前記アタッチメントを、前記電流センサに形成した貫通孔内に挿入する。そして、前記貫通孔内に設けた係止手段を前記アタッチメントに係止させることにより取り付けを完了する。このように、電流センサをアタッチメントに係止させて取り付けるので、取り付け作業性に優れるとともに、設置感が向上し位置決めも容易である。
【0014】
請求項4に記載の発明は、前記貫通孔の大きさを、該貫通孔内に前記電流検出対象部を挿通して該電流検出対象部に取り付けたアタッチメントを挿入可能な大きさとしたことを特徴とする。
【0015】
このような請求項4に記載の本発明によれば、前記電流センサの貫通孔内に、前記アタッチメントを取り付けた電流検出対象部を挿入しやすく、電流センサの取り付けが容易である。
【0016】
請求項5に記載の発明は、前記電流検出対象部は、バッテリに接続されるハーネスの端部に設けたハーネス側端子であることを特徴とする。
【0017】
このような請求項5に記載の本発明によれば、前記ハーネス側端子への電流センサの取り付け作業性に優れるとともに、その位置決めも容易である。
【0018】
請求項6に記載の発明は、前記電流検出対象部は、バッテリに接続されるバッテリ接続端子であることを特徴とする。
【0019】
このような請求項6に記載の本発明によれば、前記バッテリ接続端子への電流センサの取り付け作業性に優れるとともに、その位置決めも容易である。
【0020】
請求項7に記載の発明は、前記電流検出対象部は、バッテリに接続されるハーネスの端部に設けたハーネス側端子と前記バッテリに接続されるバッテリ接続端子とを接続する中継部材であることを特徴とする。
【0021】
このような請求項7に記載の本発明によれば、前記中継部材への電流センサの取り付け作業性に優れるとともに、その位置決めも容易である。
【0022】
請求項8に記載の発明は、前記電流検出対象部に前記アタッチメントを固定するための固定手段を設けたことを特徴とする。
【0023】
このような請求項8に記載の本発明によれば、前記電流検出対象部に取り付けた前記アタッチメントは、前記固定手段によって固定される。したがって、アタッチメントの取り付けの際の位置決めが容易であるとともに、取り付け後、アタッチメントが取り付け位置からずれてしまうおそれがない。
【0024】
請求項9に記載の発明は、前記アタッチメントを一対の挟持部材で構成したことを特徴とする。
【0025】
このような請求項9に記載の本発明によれば、前記一対の挟持部材で前記電流検出対象部を挟持することにより、前記電流検出対象部にアタッチメントを取り付ける。これにより、アタッチメントの取り付けが容易である。
【0026】
請求項10に記載の発明は、前記一対の挟持部材を、ヒンジ部を介して接続したことを特徴とする。
【0027】
このような請求項10に記載の本発明によれば、ヒンジ部を介して接続されている一対の挟持部材を開き、該一対の挟持部材で前記電流検出対象部を挟持することにより、前記電流検出対象部にアタッチメントを取り付ける。これにより、アタッチメントの取り付けが容易である。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る電流センサの取り付け構造の実施の形態を説明する。
図1は本発明に係る電流センサの取り付け構造の実施の形態の第1例を示す分解斜視図、図2は図1に示すアタッチメントを下側から見た斜視図、図3は図1に示す電流センサを反対側から見た斜視図、図4は図1に示す状態からハーネス側端子にアタッチメントを取り付けた状態を示す斜視図、図5は図4に示す状態からアタッチメントに電流センサを取り付けた状態を示す斜視図である。
【0029】
図において、引用符号1は、図示しないバッテリにバッテリ接続端子2を介して接続されるハーネス3に、加締めにより接続されるハーネス側端子である。本例においては、このハーネス側端子1が電流検出対象部であり、バッテリ接続端子2からハーネス側端子1を介してハーネス3に流れる電流が、このハーネス側端子1にアタッチメント4を介して取り付けられる電流センサ5により検出されるようになっている。
【0030】
前記ハーネス側端子1は、皮むきして導体6を露出させたハーネス3に接続される一対の加締め片が形成されたハーネス接続部7と、このハーネス接続部7から延びて形成される電気接触部8とを有している。
【0031】
電気接触部8には、前記アタッチメント4を固定するための固定手段を構成する切欠部9,9が形成されている。この切欠部9,9に、アタッチメント4が嵌まることにより、該アタッチメント4が電流検出対象部であるハーネス側端子1に位置決め固定されるようになっている。さらに、前記電気接触部8の先端部には、バッテリ接続端子2の後述するスタッドボルトを挿通させるための貫通穴10が形成されている。
【0032】
前記アタッチメント4は、合成樹脂で形成された断面略コの字形状の一対の挟持部材11,12で構成されている。本例においては、一対の挟持部材11,12は、ヒンジ部13を介して接続されている。そして、一方の挟持部材12には、係止爪14が形成されており、他方の挟持部材11には、係止爪14が係止する係止穴(不図示)が形成されている。
【0033】
前記一方の挟持部材12の下面には、アタッチメント側係止手段15が形成されている。このアタッチメント側係止手段15は、後述する電流センサ側係止突起が係止するアタッチメント側係止突起16と、後述する電流センサ側案内部が案内されるアタッチメント側案内部17とで構成されている。前記アタッチメント側係止突起16は、一方の挟持部材12の下面と垂直に形成された係止面18と、テーパ面19とを有している。
【0034】
前記電流センサ5は、合成樹脂製のセンサケース20とセンサケース20内に設けられる図示しないコア及びホール素子とを備えて構成されている。そして、ハーネス側端子1に流れる電流の強弱に応じた磁束が前記コアに発生すると、その磁束が上記ホール素子によって検知され、その結果検出が行えるようになっている。
【0035】
このような構成の電流センサ5には、貫通孔21が形成されている。この貫通孔21は、ハーネス側端子1よりも十分に大きく形成され、前記バッテリ接続端子2に取り付けたアタッチメント4を挿入可能に形成されている。
【0036】
貫通孔21内には、アタッチメント4に係止する電流センサ側係止手段22が設けられている。この電流センサ側係止手段22は、前記アタッチメント側係止突起16に係止する電流センサ側係止突起23と、前記アタッチメント側案内部17に案内される電流センサ側案内部24とから構成されている。
【0037】
前記電流センサ側係止突起23は、貫通孔21の壁面と垂直に形成された係止面25と、テーパ面26とを有している。また、前記電流センサ側案内部24には、貫通孔21内にアタッチメント4が挿入され前記アタッチメント側案内部17が案内されたときに、該アタッチメント側案内部17の挿入方向への抜けを阻止するための当接部27が立設されている(図3参照)。
【0038】
前記バッテリ接続端子2は、既知の構成のものであり、図においては、バッテリ(不図示)のバッテリポスト28に取り付けられバッテリに接続されている。このバッテリ接続端子2は接続台部29を有しており、この接続台部29には、前記ハーネス側端子1が固定されるスタッドボルト30が立設されている。
【0039】
次に電流センサ5の電流検出対象部への取り付けについて説明する。
先ず、図4に示すように、アタッチメント4を、アタッチメント側係止突起16のテーパ面19がハーネス側端子1の先端側を向く方向にして、電流検出対象部であるハーネス側端子1に取り付ける。具体的には、一対の挟持部材11,12を開いた状態のアタッチメント4を、ハーネス側端子1の切欠部9,9(図1参照)に嵌め込み、一対の挟持部材11,12を閉じて係止爪14(図1参照)を係止穴(不図示)に係止させ、一対の挟持部材11,12でハーネス側端子1を挟み込む。このようにして取り付けられたアタッチメント4は、切欠部9,9により位置決め固定されるようになっている。
【0040】
次に、このようにしてハーネス側端子1に取り付けられたアタッチメント4に、電流センサ側係止手段22を係止させることにより、図5に示すように電流センサ5を取り付ける。具体的には、先ず電流センサ5の貫通孔21内にハーネス側端子1を挿通する。このとき、電流センサ側係止突起23のテーパ面26がアタッチメント4側に向くようにする。そして、電流センサ側案内部24がアタッチメント側案内部17によって案内されつつ、電流センサ5の貫通孔21内にアタッチメント4を挿入する。そして、電流センサ側係止突起23がアタッチメント側係止突起16を乗り越えて電流センサ側係止突起23の係止面25とアタッチメント側係止突起16の係止面18とが当接したときに、例えば、「カチッ」という音がして、設置感が得られる。また、このとき、アタッチメント側案内部17の一端側が、電流センサ側案内部24の当接部27(図3参照)に当接する。これにより、アタッチメント側案内部17の一端側が電流センサ側案内部24の当接部27に当接して電流センサの前進(挿入方向)が阻止され、また、アタッチメント側係止突起16と電流センサ側係止突起23とにより、電流センサ5の後退(挿入方向とは逆方向)が阻止され、電流センサ5が位置決めされてアタッチメント4に取り付けられ、ハーネス側端子1への取り付けが完了する。このとき、電流センサ側係止突起23は、そのテーパ面26がアタッチメント側係止突起16のテーパ面19上を通過することから、電流センサ5を押し込むことにより、容易にアタッチメント側係止突起16を乗り越えさせることができる。なお、アタッチメント側係止突起16は、電流センサ側係止突起23を乗り越えさせ易いよう、弾性を有するように形成されていてもよい。
【0041】
そして、このようにして電流センサ5を取り付けたハーネス側端子1の貫通穴10にスタッドボルト30を挿通し、ナット31を締め付けることにより、バッテリ接続端子2にハーネス側端子1を接続固定する。
【0042】
なお、図6及び図7は、ハーネス側端子1の形状がL字状である場合の電流センサの取り付け例を示す図である。
この場合においても電流センサ5の貫通孔21は、ハーネス側端子1よりも十分に大きく形成されており、且つ前記バッテリ接続端子2に取り付けたアタッチメント4を挿入可能に形成されている。すなわち、貫通孔21の大きさは、図6に示す状態から、貫通孔21内に、ハーネス側端子1を挿通させ、図7に示すようにして曲げ部32を通過させて、ハーネス側端子1に取り付けたアタッチメント4を貫通孔21内に挿入可能な大きさとなっている。
【0043】
以上説明したような本例の電流センサの取り付け構造によれば、電流センサ5は、上記のようにしてアタッチメント4を介して電流検出対象部に取り付けられるので、取り付け作業性に優れるとともに、取り付けの際の設置感が向上し、位置決めも容易である。また、電流センサ5の貫通孔21をハーネス側端子1よりも十分に大きく形成したので、貫通孔21内へのハーネス側端子1の挿通が容易であり、取り付け作業性が良好である。
【0044】
また、様々な形状の端子を想定して電流センサ5の貫通孔21を形成し、汎用性を持たせておけば、コストを低減することができる。
【0045】
また、アタッチメント4を取り付けるハーネス側端子1の電気接触部8には、切欠部9,9が形成されているので、アタッチメント4を取り付ける際の位置決めが容易であるとともに、取り付け後、アタッチメント4が取り付け位置からずれてしまうことがない。
【0046】
また、アタッチメント4は、一対の挟持部材11,12で構成されているので、例えばハーネス側端子1がL字状のようなものでも取り付けることができるとともに、取り付けが容易である。さらに、一対の挟持部材11,12はヒンジ部13を介して接続されているので、片手で作業することができ、アタッチメント4の取り付けが容易である。
【0047】
また、貫通孔21内に電流センサ側係止手段22が設けられているので、電流センサの大きさを小さくすることができる。
【0048】
次に、本発明に係る電流センサの取り付け構造の実施の形態の第2例を説明する。
図8は本発明に係る電流センサの取り付け構造の実施の形態の第2例を示す分解斜視図、図9は図8に示す状態からバッテリ接続端子の接続台部にアタッチメントを取り付けた状態を示す斜視図、図10は図9に示す状態からアタッチメントに電流センサを取り付けた状態を示す斜視図である。
【0049】
本例においては、バッテリ接続端子2が電流検出対象部となっている。そして、バッテリ接続端子2は、第1例よりも長く形成された接続台部33を有しており、この接続台部33に電流センサ5がアタッチメント4を介して取り付けられるようになっている。
【0050】
断面コの字形状に形成された前記接続台部33の下縁部には、アタッチメント4を固定するための固定手段を構成する切欠部34,34が形成されている。なお、接続台部33の先端部には、貫通穴35が形成されている。
【0051】
ハーネス2の端部に設けられたハーネス側端子1の電気接触部36は、第1例よりも短く形成されており、貫通穴37が形成されている。その他の構成については、第1例と同様の構成となっており、対応する部分には同一の符号を付して示している。
【0052】
次に、本例における電流検出対象部への電流センサ5の取り付けについて説明する。
先ず、図9に示すように、アタッチメント4を、第1例と同様にして切欠部34,34に嵌め込んで電流検出対象部であるバッテリ接続端子2に取り付ける。このとき、アタッチメント側係止突起16のテーパ面19が、接続台部33の先端側を向くようにしてアタッチメント4を取り付ける。
【0053】
次に、このようにしてアタッチメント4を取り付けたバッテリ接続端子2を、図10に示すように、電流センサ5の貫通孔21内に挿通し、第1例と同様にして、アタッチメント側係止手段15に電流センサ5の貫通孔21内に設けられた電流センサ側係止手段22を係止させる。これにより電流センサ5がアタッチメント4に取り付けられ、バッテリ接続端子2への取り付けが完了する。
【0054】
そして、このようにして電流センサ5が取り付けられたバッテリ接続端子2の貫通穴35とハーネス側端子1の貫通穴37にボルト38を挿通し、ナット39を締め付けることにより、バッテリ接続端子2にハーネス側端子1を接続固定する。
【0055】
以上説明したような本例の電流センサの取り付け構造によっても、電流センサ5の取り付け作業性が良好であり、取り付けの際の設置感が向上し、位置決めも容易である。また、その他にも第1例と同様の効果を得ることができる。
【0056】
次に、本発明に係る電流センサの取り付け構造の実施の形態の第3例を説明する。
図11は本発明に係る電流センサの取り付け構造の実施の形態の第3例を示す分解斜視図、図12は図11に示す状態からアタッチメントを介して中継部材に電流センサを取り付けた状態を示す斜視図である。
【0057】
本例においては、バッテリ接続端子2とハーネス側端子1とを中継部材40によって接続するようになっており、この中継部材40が電流検出対象部となっている。
【0058】
中継部材40には、アタッチメント4を固定するための固定手段を構成する切欠部41,41が形成されている。そして、一端側(ハーネス側端子1側)にはスタッドボルト42が立設され、他端側(バッテリ接続端子2側)には貫通穴43が形成されている。
【0059】
本例においてはバッテリ接続端子2は、第1例と同様の構造であり、接続台部29にスタッドボルト30が立設されている。また、ハーネス側端子1は、第2例と同様の構造となっている。その他の構成については第1例と同様の構成となっており、対応する部分には同一の符号を付して示している。
【0060】
次に、本例における電流検出対象部への電流センサ5の取り付けについて説明する。
先ず、アタッチメント4を、第1例と同様にして切欠部41に嵌め込んで電流検出対象部である中継部材40に取り付ける。このとき、アタッチメント側係止突起16のテーパ面19が、貫通穴43側を向くようにしてアタッチメント4を取り付ける。
【0061】
次に、このようにしてアタッチメント4を取り付けた中継部材40を、図12に示すように、電流センサ5の貫通孔21内に挿通し、第1例と同様にして、アタッチメント側係止手段15に電流センサ5の貫通孔21内に設けられた電流センサ側係止手段22を係止させる。これにより電流センサ5がアタッチメント4に取り付けられ、電流検出対象部である中継部材40への取り付けが完了する。
【0062】
そして、このようにして電流センサ5が取り付けられた中継部材40の貫通穴43にバッテリ接続端子2のスタッドボルト30を挿通し、ナット31を締め付けることにより、中継部材40をバッテリ接続端子2に接続固定する。また、中継部材40のスタッドボルト42をハーネス側端子1の貫通穴37に挿通し、ナット39を締め付けることにより、ハーネス側端子1を中継部材40に接続固定する。
【0063】
以上説明したような本例の電流センサの取り付け構造によっても、電流センサ5の取り付け作業性が良好であり、取り付けの際の設置感が向上し、位置決めも容易である。また、その他にも第1例と同様の効果を得ることができる。
【0064】
なお、上記各実施の形態において、アタッチメント4の一対の挟持部材11,12は、ヒンジ部13によって接続されていなくてもよい。
【0065】
また、アタッチメント4は、挟持部材11,12で構成されていなくてもよく、さらに、アタッチメント4を固定するための固定手段も形成されていなくてもよい。この場合、例えばアタッチメントに貫通孔を形成し、該貫通孔内に、ハーネス側端子1の電気接触部8、バッテリ接続端子2の接続台部33、中継部材40を、圧入によって挿通して、アタッチメントを電流検出対象部に取り付けるようにしてもよい。
【0066】
さらに、アタッチメント4を固定するための固定手段や、電流センサをアタッチメントに係止させるための手段は、上記構成のものに限られるものではない。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載の発明によれば、取り付け作業性に優れるとともに、設置感が向上し位置決めが容易である。
【0068】
請求項2に記載の発明によれば、電流センサを前記アタッチメントに係止させて取り付けるので、取り付け作業性に優れるとともに、設置感が向上し位置決めが容易である。
【0069】
請求項3に記載の発明によれば、電流センサに形成した貫通孔内にアタッチメントを挿入して該アタッチメントに電流センサを係止させて取り付けるので、取り付け作業性に優れるとともに、設置感が向上し位置決めも容易である。
【0070】
請求項4に記載の発明によれば、電流センサの貫通孔内に、アタッチメントを取り付けた電流検出対象部を挿入しやすく、電流センサの取り付けが容易である。
【0071】
請求項5に記載の発明によれば、ハーネス側端子への電流センサの取り付け作業性に優れるとともに、その位置決めも容易である。
【0072】
請求項6に記載の発明によれば、バッテリ接続端子への電流センサの取り付け作業性に優れるとともに、その位置決めも容易である。
【0073】
請求項7に記載の発明によれば、中継部材への電流センサの取り付け作業性に優れるとともに、その位置決めも容易である。
【0074】
請求項8に記載の発明によれば、電流検出対象部へのアタッチメントの取り付けの際の位置決めが容易であるとともに、取り付け後、アタッチメントが取り付け位置からずれてしまうおそれがない。
【0075】
請求項9に記載の発明によれば、一対の挟持部材で構成したアタッチメントの電流検出対象部への取り付けが容易である。
【0076】
請求項10に記載の発明によれば、ヒンジ部を介して接続されている一対の挟持部材で構成したアタッチメントの電流検出対象部への取り付けが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電流センサの取り付け構造の実施の形態の第1例を示す分解斜視図。
【図2】図1に示すアタッチメントを下側から見た斜視図。
【図3】図1に示す電流センサを反対側から見た斜視図。
【図4】図1に示す状態からハーネス側端子にアタッチメントを取り付けた状態を示す斜視図。
【図5】図4に示す状態からアタッチメントに電流センサを取り付けた状態を示す斜視図。
【図6】ハーネス側端子の形状がL字状である場合の電流センサの取り付け例を示す図。
【図7】ハーネス側端子の形状がL字状である場合の電流センサの取り付け例を示す図。
【図8】本発明に係る電流センサの取り付け構造の実施の形態の第2例を示す分解斜視図。
【図9】図8に示す状態からバッテリ接続端子の接続台部にアタッチメントを取り付けた状態を示す斜視図。
【図10】図9に示す状態からアタッチメントに電流センサを取り付けた状態を示す斜視図。
【図11】本発明に係る電流センサの取り付け構造の実施の形態の第3例を示す分解斜視図。
【図12】図11に示す状態からアタッチメントを介して中継部材に電流センサを取り付けた状態を示す斜視図。
【符号の説明】
1 ハーネス側端子
2 バッテリ接続端子
3 ハーネス
4 アタッチメント
5 電流センサ
11,12 挟持部材
13 ヒンジ部
21 貫通孔
22 電流センサ側係止手段
40 中継部材
Claims (10)
- 電流センサを電流検出対象部に取り付けるための構造であって、前記電流センサをアタッチメントを介して前記電流検出対象部に取り付けたことを特徴とする電流センサの取り付け構造。
- 電流センサを電流検出対象部に取り付けるための構造であって、前記電流検出対象部にアタッチメントを取り付け、前記電流センサに、前記アタッチメントに係止する係止手段を設けたことを特徴とする電流センサの取り付け構造。
- 前記電流センサに、前記電流検出対象部に取り付けたアタッチメントを挿入可能な貫通孔を形成し、該貫通孔内に前記係止手段を設けたことを特徴とする請求項2に記載の電流センサの取り付け構造。
- 前記貫通孔の大きさを、該貫通孔内に前記電流検出対象部を挿通して該電流検出対象部に取り付けたアタッチメントを挿入可能な大きさとしたことを特徴とする請求項3に記載の電流センサの取り付け構造。
- 前記電流検出対象部は、バッテリに接続されるハーネスの端部に設けたハーネス側端子であることを特徴とする請求項2,3又は4に記載の電流センサの取り付け構造。
- 前記電流検出対象部は、バッテリに接続されるバッテリ接続端子であることを特徴とする請求項2,3又は4に記載の電流センサの取り付け構造。
- 前記電流検出対象部は、バッテリに接続されるハーネスの端部に設けたハーネス側端子と前記バッテリに接続されるバッテリ接続端子とを接続する中継部材であることを特徴とする請求項2,3又は4に記載の電流センサの取り付け構造。
- 前記電流検出対象部に前記アタッチメントを固定するための固定手段を設けたことを特徴とする請求項2,3,4,5,6又は7に記載の電流センサの取り付け構造。
- 前記アタッチメントを一対の挟持部材で構成したことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7又は8に記載の電流センサの取り付け構造。
- 前記一対の挟持部材を、ヒンジ部を介して接続したことを特徴とする請求項9に記載の電流センサの取り付け構造。
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