JP4149698B2 - 電流検出装置及びこの電流検出装置が用いられたヒュージブルリンクユニット - Google Patents

電流検出装置及びこの電流検出装置が用いられたヒュージブルリンクユニット Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気コアを有する電流検出装置及びこの電流検出装置が用いられると共に、バッテリに直付けで固定されるヒュージブルリンクユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
図11(a)、(b)、(c)は、非接触タイプの電流検出装置100を示す。この電流検出装置100は、電流が流れる導電体として例えばブスバーが貫通する貫通空間101を有し、検出電流を出力する電流センサユニット103と、電流センサユニット103からの出力信号を外部に取り出すコネクタ部104とが一体に形成されている。また、この電流検出装置100には、相手側への取り付けのための取付脚部105、105が設けられ、取付孔106、106を用いてボルト等により固定されている。
【0003】
ところが、このような電流検出装置100では、固定するためにボルトが必要で、かつこのボルトを締め付ける作業も必要となる。また、相手側固定部分に取付のためのスペースも必要となる。
【0004】
これを解決したものとして、特開平80080号では、図12に示すように、ブスバー106を楔形の保護部材107を介して磁気コア108の貫通空間109内に挿通させ、ブスバー106に電流検出装置110を取り付けたものが提案されている。これによって、取付脚部や、ボルトが不要になり、小さな取付スペースで取り付けることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報で提案された電流検出装置110では、ブスバー106に取り付ける際に、楔状の保護部材107を必要とし、しかも、ブスバー106が直接磁気コア108に取り付けられる構成なので、ブスバー106に加わる力が直接磁気コア108に加わることになり、電流検出における特性が不安定になるおそれがある。
【0006】
そこで、本発明は、製品の小型化、軽量化ができ、取付スペースを削減することができ、かつ電流検出における安定した特性が得られる電流検出装置の提供と、この電流検出装置が用いられたヒュージブルリンクの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明では、非磁性体からなるケースと、このケースに一体に埋設されると共に導電体が貫通する貫通空間を有する磁気コアと、前記ケース内に内蔵されて前記磁気コアと接続され前記導電体を流れる電流の検出結果を出力する電流センサユニットとを備えた電流検出装置であって、前記ケースが、底壁の周囲から周壁が形成され、前記底壁の中央部分に導電体圧入固定部が前記周壁と同方向に突設され、該導電体圧入固定部には、前記貫通空間内を貫通し、挿通孔が一方の開口側から他方の開口側に向けて内径が次第に広がるテーパ状に形成され、前記導電体が圧入状態で挿通されて導電体の外周面が全周にわたり接触する矩形断面の挿通孔が前記ケースに一体に形成されていることを特徴としています。
【0008】
請求項1の発明の電流検出装置は、ケースに一体に設けた導電体圧入固定部に導電体を圧入状態で挿通させることにより、導電体に電流検出装置が容易に取り付けられる。また、磁気コアはケースに一体に埋設され、この磁気コアに対して導電体圧入固定部を介して導電体が貫通空間を貫通するので、導電体の加わった力が直接磁気コアに加わることがない。この結果、電流検出における安定した特性を得ることができる。さらに、磁気コア、電流センサユニット、導電体圧入固定部をケースに一体に形成することで、小型化、軽量化が図れてコンパクトにすることができ、これによって取付スペースを削減することができる。
【0010】
また、挿通孔をテーパ状に形成することで、導電体を挿通孔に圧入状態で挿通させる場合、電流検出装置を導電体の長さ方向に移動させるだけで容易に圧入することができる。
【0011】
請求項の発明では、請求項1に記載の電流検出装置であって、
前記磁気コアが前記ケースに対してモールド樹脂で埋設されていることを特徴とする。
【0012】
請求項の発明の電流検出装置は、上記請求項1の作用に加えて、磁気コアがケースにモールド樹脂で埋設されているので、圧入状態で挿通孔に挿通された導電体に対してがたつくことなく、導電体を流れる電流を精度良く検出することができる。
【0013】
請求項の発明は、請求項1又は請求項2に記載の電流検出装置が用いられ、ユニット本体にヒュージブルリンクが装着されていると共に、バッテリに接続されるバッテリポスト側端子接続部と、オルタネータ用ケーブルに接続されるオルタネータ側端子接続部と、スタータ用ケーブルに接続されるスタータ側端子接続部とを有し、バッテリに直付けで固定されるヒュージブルリンクユニットであって、前記バッテリの電流値を検出する電流検出装置を一体に取り付けたことを特徴とするヒュージブルリンクユニット。
【0014】
このヒュージブルリンクユニットでは、バッテリの電流値を検出する電流検出装置を一体的に有することから電気接続箱内に電流検出装置を設ける必要がない。
【0015】
請求項の発明は、請求項記載のヒュージブルリンクユニットであって、前記電流検出装置は、前記オルタネータ用ケーブルの端末端子に装着される装着部を有することを特徴とする。
【0016】
このヒュージブルリンクユニットでは、請求項の発明の作用に加え、端末端子をオルタネータ側端子接続部に固定することで電流検出装置が共に取り付けられる。
【0017】
請求項の発明は、請求項記載のヒュージブルリンクユニットであって、前記装着部は、前記端末端子が圧入される端子圧入孔であることを特徴とする。
【0018】
このヒュージブルリンクユニットでは、請求項の発明の作用に加え、端末端子を圧入するだけで電流検出装置が装着される。
【0019】
請求項の発明は、請求項又は請求項記載のヒュージブルリンクユニットであって、前記電流検出装置には被ロック部を設け、前記ユニット本体にはセンサロック部を設け、このセンサロック部に前記被ロック部がロックされた状態で前記電流検出装置が一体に取り付けられることを特徴とする。
【0020】
このヒュージブルリンクユニットでは、請求項又は請求項の発明の作用に加え、電流検出装置がユニット本体に直接固定される。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態の電流検出装置を示し、図1(a)は正面図、図1(b)は図1(a)のa−a線に沿って切断した断面図である。また、図2は、図1(b)の一部を拡大した断面図である。
【0023】
図1(a)、図1(b)に示すように、本実施形態の電流検出装置(以下「電流センサ」という)111は、非磁性体からなるケース112と、このケース112に一体に埋設されると共に導電体113が貫通する貫通空間114を有する磁気コア115と、ケース112内に内蔵されて磁気コア115と接続され導電体113を流れる電流の検出結果を出力する電流センサユニット116とを備えている。また、本実施形態の電流センサ111は、貫通空間114内を貫通し導電体113が圧入状態で挿通される挿通孔117が形成された導電体圧入固定部118がケース112に一体に形成されている。
【0024】
ケース112は、一面側が開口された箱状のケース本体部119と、このケース本体部119の一面側から一体に突設されたコネクタ部120とが一体形成されて構成されている。ケース本体部119は、底壁121の周囲から周壁122が形成され、底壁121の中央部分に上記導電体圧入固定部118が周壁122と同方向に突設されている。この導電体圧入固定部118を囲むように、矩形筒状の磁気コア115が周壁122と導電体圧入固定部118の外周との間の空間123内に配置されている。さらに、導電体圧入固定部118の外周と周壁122との間には、電流センサユニット116が配置されている。そして、空間123内にモールド樹脂が充填されて、磁気コア115及び電流センサユニット116がケース本体部119に一体に固定されている。また、電流センサユニット116の端子124は、コネクタ部120内に突出されている。
【0025】
磁気コア115は、矩形状で内側に導電体113が貫通する貫通空間114が形成され、上記したように、この貫通空間114内に上記導電体圧入固定部118が貫通された状態で空間123内に配置され固定されている。この磁気コア115に、電流センサユニット116の基板125が固定されている。
【0026】
上記導電体圧入固定部118は、矩形断面形状で、内側に導電体113が挿通される矩形断面の挿通孔117が形成されている。この挿通孔117は、一方の開口126側から他方の開口127側に向けて各内壁が傾斜しており、その内径が次第に広がるテーパ状に形成されている。そして、開口126側の内径は導電体113の厚みより若干短く設定されおり、導電体113を圧入状態で挿通できるようになっている。
【0027】
この電流センサ111を導電体113に取り付けるには、導電体113を挿通孔117内に挿入し、開口126側に移動させて、開口126側で導電体113を圧入する(この場合、図1(b)では、紙面左側に移動する)。
【0028】
本実施形態の電流センサ111によれば、ケース112に一体に設けた導電体圧入固定部118に導電体113を圧入状態で挿通させることにより、導電体113に電流センサ111を容易に取り付けることができる。
【0029】
また、磁気コア115はケース112に一体に埋設され、この磁気コア115に対して導電体圧入固定部118を介して導電体113が貫通空間114を貫通するので、導電体113の加わった力が直接磁気コア115に加わることがない。この結果、電流検出における安定した特性を得ることができる。
【0030】
さらに、磁気コア115、電流センサユニット116、導電体圧入固定部118をケース112に一体に形成することで、小型化、軽量化が図れてコンパクトにすることができ、これによって取付スペースを削減することができる。
【0031】
さらに、挿通孔117をテーパ状に形成することで、導電体113を挿通孔117に圧入状態で挿通させる場合、電流センサ111を移動させるだけで容易に圧入することができる。
【0032】
また、磁気コア115がケース112にモールド樹脂で埋設されているので、圧入状態で挿通孔117に挿通された導電体113に対してがたつくことなく、導電体113を流れる電流を精度良く検出することができる。
【0033】
<第2実施形態>
図3〜図5は本発明の第2実施形態を示し、図3はヒュージブルリンクユニットの斜視図、図4はヒュージブルリンクユニットの一部破断側面図、図5(a)は、第1実施形態の電流検出装置111と基本構造が同じ電流検出装置(以下「電流センサ」という)の平面図、図5(b)はその正面図、図5(c)はその底面図、図5(d)は図5(a)のA−A線断面図、図5(e)は図5(b)のB−B線断面図である。
【0034】
図1及び図2に示すように、ヒュージブルリンクユニット1Aは、多数の放熱用リブを有する樹脂製のユニット本体2と、このユニット本体2に内蔵された電気分配用導電部材である複数のブスバー3a,3bとを有する。ユニット本体2には、4箇所の第1ヒュージブルリンク装着部4と、1箇所の第2ヒュージブルリンク装着部5とが設けられており、各第1ヒュージブルリンク装着部4には第1ヒュージブルリンク(図示せず)が、第2ヒュージブルリンク装着部5には第2ヒュージブルリンク(図示せず)がそれぞれ着脱自在に装着される。
【0035】
一のブスバー3aには、その一部を利用してバッテリポスト側端子接続部6とスタータ側端子接続部7がそれぞれ形成されている。バッテリポスト側端子接続部6にはボルト10とナット(図示せず)によりバッテリ連結部材11が締結され、このバッテリ連結部11のポスト締結部11aにバッテリ(図示せず)のバッテリポスト(図示せず)が固定される。つまり、ヒュージブルリンクユニット1は、バッテリ連結部材11を介してバッテリ(図示せず)に直付けで固定されると共にバッテリ(図示せず)のバッテリポスト(図示せず)にバッテリポスト側端子接続部6が電気的に接続されている。スタータ側端子接続部7にはスタータ用ケーブル(図示せず)の端末端子(図示せず)がボルト(図示せず)とナット(図示せず)によって固定される。
【0036】
他の一のブスバー3bには、その一部を利用してオルタネータ側端子接続部12が形成されており、このオルタネータ側端子接続部12にはボルト13とナット(図示せず)によりオルタネータ用ケーブル14の端末端子15及び電流センサ16が固定されている。このオルタネータ用ケーブル14の端末端子15と電流センサ16との固定については、下記に詳述する。
【0037】
又、ユニット本体2にはコネクタ装着部17が設けられており、コネクタ装着部127内の端子18は各第1ヒュージブルリンク(図示せず)を介して一のブスバー3a、つまり、バッテリポスト側端子接続部6に接続されている。そして、このコネクタ装着部17には電気接続箱(図示せず)に接続されるコネクタ19がそれぞれ装着され、電気接続箱(図示せず)で分岐された電源が各種負荷に供給されるようになっている。つまり、バッテリ(図示せず)からの電源は第1ヒュージブルリンク(図示せず)を介して電気接続箱(図示せず)に送られ、電気接続箱(図示せず)より更に各種負荷等に供給される。
【0038】
次に、オルタネータ用ケーブル14の端末端子15と電流センサ16との固定について詳しく説明する。オルタネータ用ケーブル14の端末端子15は、平板状の端子片部15aと、この端子片部15aより直角方向に折曲された電線かしめ部15bとからなり、端子片部15aにはボルト挿入孔15cが形成されている。そして、オルタネータ側端子接続部12上に端子片部15aを載置し、ボルト挿入孔15cとオルタネータ側端子接続部12に挿入したボルト13にナット(図示せず)を螺入することによって締結される。電線かしめ部15bにはオルタネータ用ケーブル14の端部をかしめることによって固定される。
【0039】
又、電流センサ16は、非接触式のホール素子型のものであり、図5に詳しく示すように、縦長形状を有する。そして、電流センサ16の上部には装着部である端子圧入孔20が形成されており、この端子圧入孔20にオルタネータ用ケーブル14の端末端子15の端子片部15aが圧入することによって電流センサ16が端末端子15に装着される。そして、電流センサ16内のホール素子(図示せず)及びコア(図示せず)には、圧入された端末端子15によって応力が作用しないようになっており、電流センサ16は端末端子15を通る電流よりバッテリ(図示せず)の供給電流レベルを検出する。又、電流センサ16の下部には下方に開口するコネクタ装着部21が設けられており、このコネクタ装着部21にセンサ用コネクタ(図示せず)が装着される。このセンサ用コネクタ(図示せず)に接続されたケーブル(図示せず)は、オルタネータ制御部(図示せず)に導かれており、オルタネータ制御部(図示せず)には電流センサ16の検出信号が供給されるようになっている。オルタネータ制御部(図示せず)は、電流センサ16の検出レベルが充電開始レベル(所定値)まで落ち込むと、オルタネータ(図示せず)を作動させ、電流センサ16の検出レベルが充電完了レベルに達するとオルタネータ(図示せず)の作動を停止させる制御を行う。
【0040】
上記構成において、電流センサ16の端子圧入孔20にオルタネータ用ケーブル14の端末端子15を圧入し、電流センサ16を装着した端末端子15をオルタネータ側端子接続部12にボルト13とナット(図示せず)で締結する。これにより、電流センサ16がヒュージブルリンクユニット1Aに一体に装着される。そして、電流センサ16がオルタネータ用ケーブル14の端末端子15を通る電流レベルを非接触で検出し、この電流レベルに基づいてオルタネータ(図示せず)が作動され、バッテリ(図示せず)の容量が所定容量以下に落ちないように充電される。
【0041】
以上、このヒュージブルリンクユニット1Aでは、バッテリ(図示せず)の電流値を検出する電流センサ16を一体的に有するため、電気接続箱内に電流センサを設けることに起因する種々の不都合、つまり、電気接続箱の大型化、電気接続箱内の電気分配用導電部材の形状の複雑化、電気接続箱までのケーブル配索の煩雑化等を解消できる。しかも、バッテリ(図示せず)に直付けされるヒュージブルリンクユニット1Aに電流センサ16が取り付けされるので、バッテリ(図示せず)の直ぐ近傍に電流センサ16が配置されるため、精度の高い検出出力が得られる。
【0042】
又、前記第1実施形態では、電流センサ16は、オルタネータ用ケーブル14の端末端子15に装着される装着部(端子圧入孔20)を有するので、端末端子15をオルタネータ側端子接続部14に固定することで電流センサ16が共に取り付けられるため、簡単に取り付けできる。特に、電流センサ16の装着部は、端末端子15が圧入される端子圧入孔20であるので、端末端子15の圧入によって電流センサ16が装着されるため、より簡単に取り付けできる。
【0043】
又、前記第1実施形態では、電流センサ16のホール素子(図示せず)及びコア(図示せず)には、圧入された端末端子15によって応力が作用しないように構成されているため、安定した検出出力が得られる。
【0044】
<第3実施形態>
図6〜図8は本発明の第3実施形態を示し、図4はヒュージブルリンクユニットの斜視図、図5はヒュージブルリンクユニットの一部破断側面図、図6(a)は電流センサの平面図、図6(b)はその正面図、図6(c)はその背面図、図6(d)は図6(a)のC−C線断面図、図6(e)は図6(b)のD−D線断面図である。
【0045】
図6及び図7に示すように、この第2実施形態のヒュージブルリンクユニット1Bは、前記第1実施形態のものと比較してオルタネータ用ケーブル14の端末端子15及び電流センサ16の構成が異なり、端末端子15は、平板状の端子片部15aと、この端子片部15aより折曲されることなく直線状に延設された電線かしめ部15bとから構成されている。電流センサ16は、第1実施形態のものと同じく非接触式のホール素子型のものであり、図7に詳しく示すように、縦長形状ではなく横長形状を有している。そして、電流センサ16の上部に装着部である端子圧入孔20が形成され、下部に側方に開口するコネクタ装着部21が設けられている。又、この第2実施形態では、スタータ側端子接続部7に接続されるスタータ用ケーブル(図示せず)の端末端子30が明示され、この端末端子30は平板状の端子片部30aと、この端子片部30aより直線状に延設された電線かしめ部30bとから構成されている。尚、図4中の31は、スタータ側端子接続部7にスタータ用ケーブル(図示せず)の端末端子30を固定するためのボルトであり、図5中の32はバッテリである。他の構成は、前記第1実施形態と同一であるため、同一構成箇所に同一符号を付してその説明を省略する。
【0046】
この第2実施形態のヒュージブルリンクユニット1Bでも、前記第1実施形態と同様に、バッテリ32の電流値を検出する電流センサ16を一体的に有するため、電気接続箱内に電流センサを設けることに起因する種々の不都合を解消できる。
【0047】
<第4実施形態>
図9は本発明の第4実施形態のヒュージブルリンクユニットの斜視図である。図9に示すように、この第4実施形態のヒュージブルリンクユニット1Cは前記第3実施形態のものと比較してスタータ用ケーブルの端末端子30の構成が異なり、端末端子30は、平板状の端子片部15aと、この端子片部15aより直角に折曲されて延設された電線かしめ部15bとから構成されている。他の構成は、前記第3実施形態と同一であるため、同一構成箇所に同一符号を付してその説明を省略する。
【0048】
この第4実施形態のヒュージブルリンクユニット1Cでも、前記第2実施形態と同様に、バッテリ(図示せず)の電流値を検出する電流センサ16を一体的に有するため、電気接続箱内に電流センサを設けることに起因する種々の不都合を解消できる。
【0049】
<第5実施形態>
図10は本発明の第5実施形態のヒュージブルリンクユニットの斜視図である。図10に示すように、この第5実施形態のヒュージブルリンクユニット1Dは前記第4実施形態のものと比較して電流センサ16と本体ユニット2の構成が異なり、電流センサ16には被ロック部34が設けられ、ユニット本体2には被ロック部34がロックされるセンサロック部35が設けられている。そして、ユニット本体2のセンサロック部35に電流センサ16の被ロック部34がロックされた状態で電流センサ16が取り付けられる。つまり、電流センサ16はオルタネータ用ケーブル14の端末端子15に装着され、端末端子15を介してヒュージブルリンクユニット1Dに一体に取り付けされると共に、電流センサ16の被ロック部34がユニット本体2のセンサロック部35に直接ロックされる。他の構成は、前記第4実施形態と同一であるため、同一構成箇所に同一符号を付してその説明を省略する。
【0050】
この第5実施形態のヒュージブルリンクユニット1Dでも、前記第4実施形態と同様に、バッテリ(図示せず)の電流値を検出する電流センサ16を一体的に有するため、電気接続箱内に電流センサを設けることに起因する種々の不都合を解消できる。
【0051】
又、前記第5実施形態では、電流センサ16には被ロック部34を設け、ユニット本体2にはセンサロック部35を設け、このセンサロック部35に被ロック部34がロックされた状態で電流センサ16が一体に取り付けられるので、電流センサ16がユニット本体2にも直接固定されるため、電流センサ16の端末端子15への負荷が軽減されると共に電流センサ16の振動に対する耐久性が向上する。
【0052】
尚、前記第2実施形態と第3実施形態のヒュージブルリンクユニット1A,1Bに、第4実施形態の被ロック部34とセンサロック部35を同様に設けても同様な効果が得られる。
【0053】
尚、前記第2〜第5実施形態では、電流センサ16は、オルタネータ用ケーブル14の端末端子15に装着されることによってヒュージブルリンクユニット1AからDに一体に取り付けられているが、電流センサ16の取り付け箇所はこれに限定されるものではなく、バッテリの供給電流レベルを検出できる箇所であれば良い。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、ケースに一体に設けた導電体圧入固定部導電体を圧入状態で挿通させることにより、導電体に電流センサを容易に取り付けられる。また、磁気コアはケースに一体に埋設され、この磁気コアに対して導電体圧入固定部を介して導電体が貫通空間を貫通するので、導電体の加わった力が直接磁気コアに加わることがない。この結果、電流検出における安定した特性を得ることができる。さらに、磁気コア、電流センサユニット、導電体圧入固定部をケースに一体に形成することで、小型化、軽量化が図れてコンパクトにすることができ、これによって取付スペースを削減することができる。また、電線劣化時でもバッテリ近くにセンサがあるので精度良く電流を検出することができる。
【0055】
加えて、挿通孔をテーパ状に形成することで、導電体を挿通孔に圧入状態で挿通させる場合、電流センサを移動させるだけで容易に圧入することができる。
【0056】
請求項の発明によれば、上記請求項1の効果に加えて、磁気コアがケースにモールド樹脂で埋設されているので、圧入状態で挿通孔に挿通された導電体に対してがたつくことなく、導電体を流れる電流を精度良く検出することができる。
【0057】
請求項の発明によれば、バッテリポスト側端子接続部とオルタネータ側端子接続部とスタータ側端子接続部とを有し、バッテリに直付けで固定されるヒュージブルリンクユニットであって、バッテリの電流値を検出する電流センサを一体に取り付けたので、バッテリの電流値を検出する電流センサを一体的に有するため、電気接続箱内に電流センサを設けることに起因する種々の不都合、つまり、電気接続箱の大型化、電気接続箱内の電気分配用導電部材の形状の複雑化、電気接続箱までのケーブル配索の煩雑化等を解消できる。
【0058】
請求項の発明によれば、請求項記載のヒュージブルリンクユニットであって、電流センサは、オルタネータ用ケーブルの端末端子に装着される装着部を有するので、請求項の発明の効果に加え、端末端子をオルタネータ側端子接続部に固定することで電流センサが共に取り付けられるため、簡単に取り付けできる。
【0059】
請求項の発明によれば、請求項記載のヒュージブルリンクユニットであって、装着部は、端末端子が圧入される端子圧入孔であるので、請求項の発明の効果に加え、端末端子を圧入するだけで電流センサが装着されるため、より簡単に取り付けできる。
【0060】
請求項の発明によれば、請求項又は請求項記載のヒュージブルリンクユニットであって、電流センサには被ロック部を設け、ユニット本体にはセンサロック部を設けたので、請求項又は請求項の発明の効果に加え、電流センサがユニット本体に直接固定されるため、電流センサの端末端子への負荷が軽減されると共に電流センサの振動に対する耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の電流検出装置を示し、(a)は正面図、(b)は(a)のb−b線に沿って切断した断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示し、図1(b)の一部を拡大した断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示し、ヒュージブルリンクユニットの斜視図である。
【図4】本発明の第2実施形態を示し、ヒュージブルリンクユニットの一部破断側面図である。
【図5】本発明の第1実施形態を示し、(a)は電流センサの平面図、(b)はその正面図、(c)はその底面図、(d)は図4(a)のA−A線断面図、(e)は図3(b)のB−B線断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態を示し、ヒュージブルリンクユニットの斜視図である。
【図7】本発明の第3実施形態を示し、ヒュージブルリンクユニットの一部破断側面図である。
【図8】本発明の第3実施形態を示し、(a)は電流センサの平面図、(b)はその正面図、(c)はその背面図、(d)は図6(a)のC−C線断面図、(e)は図6(b)のD−D線断面図である。
【図9】本発明の第4実施形態を示し、ヒュージブルリンクユニットの斜視図である。
【図10】本発明の第5実施形態を示し、ヒュージブルリンクユニットの斜視図である。
【図11】従来の電流検出装置を示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。
【図12】従来の他の電流検出装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1A〜1D ヒュージブルリンクユニット
2 ユニット本体
6 バッテリポスト側端子接続部
7 スタータ側端子接続部
12 オルタネータ側端子接続部
14 オルタネータ用ケーブル
15 端末端子
16 電流センサ
20 端子圧入孔(装着部)
34 被ロック部
35 センサロック部
111 電流検出装置(電流センサ)
112 ケース
113 導電体
114 貫通空間
115 磁気コア
118 導電体圧入固定部

Claims (6)

  1. 非磁性体からなるケースと、このケースに一体に埋設されると共に導電体が貫通する貫通空間を有する磁気コアと、前記ケース内に内蔵されて前記磁気コアと接続され前記導電体を流れる電流の検出結果を出力する電流センサユニットとを備えた電流検出装置であって、前記ケースが、底壁の周囲から周壁が形成され、前記底壁の中央部分に導電体圧入固定部が前記周壁と同方向に突設され、該導電体圧入固定部には、前記貫通空間内を貫通し、挿通孔が一方の開口側から他方の開口側に向けて内径が次第に広がるテーパ状に形成され、前記導電体が圧入状態で挿通されて導電体の外周面が全周にわたり接触する矩形断面の挿通孔が前記ケースに一体に形成されていることを特徴とする電流検出装置。
  2. 請求項1に記載の電流検出装置であって、前記磁気コアが前記ケースに対してモールド樹脂で埋設されていることを特徴とする電流検出装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電流検出装置が用いられ、ユニット本体にヒュージブルリンクが装着されていると共に、バッテリに接続されるバッテリポスト側端子接続部と、オルタネータ用ケーブルに接続されるオルタネータ側端子接続部と、スタータ用ケーブルに接続されるスタータ側端子接続部とを有し、バッテリに直付けで固定されるヒュージブルリンクユニットであって、
    前記バッテリの電流値を検出する電流検出装置を一体に取り付けたことを特徴とするヒュージブルリンクユニット。
  4. 請求項3記載のヒュージブルリンクユニットであって、
    前記電流検出装置は、前記オルタネータ用ケーブルの端末端子に装着される装着部を有することを特徴とするヒュージブルリンクユニット。
  5. 請求項4記載のヒュージブルリンクユニットであって、
    前記装着部は、前記端末端子が圧入される端子圧入孔であることを特徴とするヒュージブルリンクユニット。
  6. 請求項4又は請求項5記載のヒュージブルリンクユニットであって、
    前記電流検出装置には被ロック部を設け、前記ユニット本体にはセンサロック部を設け、このセンサロック部に前記被ロック部がロックされた状態で前記電流検出装置が一体に取り付けられることを特徴とするヒュージブルリンクユニット。
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