JP2003139803A - 電流検出装置及びこの電流検出装置が用いられたヒュージブルリンクユニット - Google Patents

電流検出装置及びこの電流検出装置が用いられたヒュージブルリンクユニット

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JP2003139803A JP2001340815A JP2001340815A JP2003139803A JP 2003139803 A JP2003139803 A JP 2003139803A JP 2001340815 A JP2001340815 A JP 2001340815A JP 2001340815 A JP2001340815 A JP 2001340815A JP 2003139803 A JP2003139803 A JP 2003139803A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製品の小型化、軽量化ができ、取付スペース
を削減することができ、かつ電流検出における安定した
特性が得られる電流検出装置の提供と、この電流検出装
置が用いられたヒュージブルリンクの提供を目的とす
る。 【解決手段】 非磁性体からなるケース112と、この
ケース112に一体に埋設されると共に導電体113が
貫通する貫通空間114を有する磁気コア115と、ケ
ース112内に内蔵されて磁気コア115と接続され導
電体113を流れる電流の検出結果を出力する電流セン
サユニット116とを備えた電流検出装置111であっ
て、貫通空間114内を貫通し導電体113が圧入状態
で挿通される挿通孔117が形成された導電体圧入固定
部118がケース112に一体に形成されていることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気コアを有する
電流検出装置及びこの電流検出装置が用いられると共
に、バッテリに直付けで固定されるヒュージブルリンク
ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】図11(a)、(b)、(c)は、非接
触タイプの電流検出装置100を示す。この電流検出装
置100は、電流が流れる導電体として例えばブスバー
が貫通する貫通空間101を有し、検出電流を出力する
電流センサユニット103と、電流センサユニット10
3からの出力信号を外部に取り出すコネクタ部104と
が一体に形成されている。また、この電流検出装置10
0には、相手側への取り付けのための取付脚部105、
105が設けられ、取付孔106、106を用いてボル
ト等により固定されている。
【0003】ところが、このような電流検出装置100
では、固定するためにボルトが必要で、かつこのボルト
を締め付ける作業も必要となる。また、相手側固定部分
に取付のためのスペースも必要となる。
【0004】これを解決したものとして、特開平800
80号では、図12に示すように、ブスバー106を楔
形の保護部材107を介して磁気コア108の貫通空間
109内に挿通させ、ブスバー106に電流検出装置1
10を取り付けたものが提案されている。これによっ
て、取付脚部や、ボルトが不要になり、小さな取付スペ
ースで取り付けることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報で提案された電流検出装置110では、ブスバー10
6に取り付ける際に、楔状の保護部材107を必要と
し、しかも、ブスバー106が直接磁気コア108に取
り付けられる構成なので、ブスバー106に加わる力が
直接磁気コア108に加わることになり、電流検出にお
ける特性が不安定になるおそれがある。
【0006】そこで、本発明は、製品の小型化、軽量化
ができ、取付スペースを削減することができ、かつ電流
検出における安定した特性が得られる電流検出装置の提
供と、この電流検出装置が用いられたヒュージブルリン
クの提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明では、非磁性体からなるケースと、
このケースに一体に埋設されると共に導電体が貫通する
貫通空間を有する磁気コアと、前記ケース内に内蔵され
て前記磁気コアと接続され前記導電体を流れる電流の検
出結果を出力する電流センサユニットとを備えた電流検
出装置であって、前記貫通空間内を貫通し前記導電体が
圧入状態で挿通される挿通孔が形成された導電体圧入固
定部が前記ケースに一体に形成されていることを特徴と
する。
【0008】請求項1の発明の電流検出装置は、ケース
に一体に設けた導電体圧入固定部に導電体を圧入状態で
挿通させることにより、導電体に電流検出装置が容易に
取り付けられる。また、磁気コアはケースに一体に埋設
され、この磁気コアに対して導電体圧入固定部を介して
導電体が貫通空間を貫通するので、導電体の加わった力
が直接磁気コアに加わることがない。この結果、電流検
出における安定した特性を得ることができる。さらに、
磁気コア、電流センサユニット、導電体圧入固定部をケ
ースに一体に形成することで、小型化、軽量化が図れて
コンパクトにすることができ、これによって取付スペー
スを削減することができる。
【0009】請求項2の発明は、請求項1記載の電流検
出装置であって、前記挿通孔が、一方の開口側から他方
の開口側に向けて内径が次第に広がるテーパ状に形成さ
れていることを特徴とする。
【0010】請求項2の発明の電流検出装置は、請求項
1の発明と同様な作用が得られると共に、挿通孔をテー
パ状に形成することで、導電体を挿通孔に圧入状態で挿
通させる場合、電流検出装置を導電体の長さ方向に移動
させるだけで容易に圧入することができる。
【0011】請求項3の発明では、請求項1又は請求項
2に記載の電流検出装置であって、前記磁気コアが前記
ケースに対してモールド樹脂で埋設されていることを特
徴とする。
【0012】請求項3の発明の電流検出装置は、上記請
求項1、2の作用に加えて、磁気コアがケースにモール
ド樹脂で埋設されているので、圧入状態で挿通孔に挿通
された導電体に対してがたつくことなく、導電体を流れ
る電流を精度良く検出することができる。
【0013】請求項4の発明は、請求項1〜請求項3の
いずれか一項に記載の電流検出装置が用いられ、ユニッ
ト本体にヒュージブルリンクが装着されていると共に、
バッテリに接続されるバッテリポスト側端子接続部と、
オルタネータ用ケーブルに接続されるオルタネータ側端
子接続部と、スタータ用ケーブルに接続されるスタータ
側端子接続部とを有し、バッテリに直付けで固定される
ヒュージブルリンクユニットであって、前記バッテリの
電流値を検出する電流検出装置を一体に取り付けたこと
を特徴とするヒュージブルリンクユニット。
【0014】このヒュージブルリンクユニットでは、バ
ッテリの電流値を検出する電流検出装置を一体的に有す
ることから電気接続箱内に電流検出装置を設ける必要が
ない。
【0015】請求項5の発明は、請求項4記載のヒュー
ジブルリンクユニットであって、前記電流検出装置は、
前記オルタネータ用ケーブルの端末端子に装着される装
着部を有することを特徴とする。
【0016】このヒュージブルリンクユニットでは、請
求項4の発明の作用に加え、端末端子をオルタネータ側
端子接続部に固定することで電流検出装置が共に取り付
けられる。
【0017】請求項6の発明は、請求項5記載のヒュー
ジブルリンクユニットであって、前記装着部は、前記端
末端子が圧入される端子圧入孔であることを特徴とす
る。
【0018】このヒュージブルリンクユニットでは、請
求項5の発明の作用に加え、端末端子を圧入するだけで
電流検出装置が装着される。
【0019】請求項7の発明は、請求項5又は請求項6
記載のヒュージブルリンクユニットであって、前記電流
検出装置には被ロック部を設け、前記ユニット本体には
センサロック部を設け、このセンサロック部に前記被ロ
ック部がロックされた状態で前記電流検出装置が一体に
取り付けられることを特徴とする。
【0020】このヒュージブルリンクユニットでは、請
求項5又は請求項6の発明の作用に加え、電流検出装置
がユニット本体に直接固定される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0022】<第1実施形態>図1は、本発明の第1実
施形態の電流検出装置を示し、図1(a)は正面図、図
1(b)は図1(a)のa−a線に沿って切断した断面
図である。また、図2は、図1(b)の一部を拡大した
断面図である。
【0023】図1(a)、図1(b)に示すように、本
実施形態の電流検出装置(以下「電流センサ」という)
111は、非磁性体からなるケース112と、このケー
ス112に一体に埋設されると共に導電体113が貫通
する貫通空間114を有する磁気コア115と、ケース
112内に内蔵されて磁気コア115と接続され導電体
113を流れる電流の検出結果を出力する電流センサユ
ニット116とを備えている。また、本実施形態の電流
センサ111は、貫通空間114内を貫通し導電体11
3が圧入状態で挿通される挿通孔117が形成された導
電体圧入固定部118がケース112に一体に形成され
ている。
【0024】ケース112は、一面側が開口された箱状
のケース本体部119と、このケース本体部119の一
面側から一体に突設されたコネクタ部120とが一体形
成されて構成されている。ケース本体部119は、底壁
121の周囲から周壁122が形成され、底壁121の
中央部分に上記導電体圧入固定部118が周壁122と
同方向に突設されている。この導電体圧入固定部118
を囲むように、矩形筒状の磁気コア115が周壁122
と導電体圧入固定部118の外周との間の空間123内
に配置されている。さらに、導電体圧入固定部118の
外周と周壁122との間には、電流センサユニット11
6が配置されている。そして、空間123内にモールド
樹脂が充填されて、磁気コア115及び電流センサユニ
ット116がケース本体部119に一体に固定されてい
る。また、電流センサユニット116の端子124は、
コネクタ部120内に突出されている。
【0025】磁気コア115は、矩形状で内側に導電体
113が貫通する貫通空間114が形成され、上記した
ように、この貫通空間114内に上記導電体圧入固定部
118が貫通された状態で空間123内に配置され固定
されている。この磁気コア115に、電流センサユニッ
ト116の基板125が固定されている。
【0026】上記導電体圧入固定部118は、矩形断面
形状で、内側に導電体113が挿通される矩形断面の挿
通孔117が形成されている。この挿通孔117は、一
方の開口126側から他方の開口127側に向けて各内
壁が傾斜しており、その内径が次第に広がるテーパ状に
形成されている。そして、開口126側の内径は導電体
113の厚みより若干短く設定されおり、導電体113
を圧入状態で挿通できるようになっている。
【0027】この電流センサ111を導電体113に取
り付けるには、導電体113を挿通孔117内に挿入
し、開口126側に移動させて、開口126側で導電体
113を圧入する(この場合、図1(b)では、紙面左
側に移動する)。
【0028】本実施形態の電流センサ111によれば、
ケース112に一体に設けた導電体圧入固定部118に
導電体113を圧入状態で挿通させることにより、導電
体113に電流センサ111を容易に取り付けることが
できる。
【0029】また、磁気コア115はケース112に一
体に埋設され、この磁気コア115に対して導電体圧入
固定部118を介して導電体113が貫通空間114を
貫通するので、導電体113の加わった力が直接磁気コ
ア115に加わることがない。この結果、電流検出にお
ける安定した特性を得ることができる。
【0030】さらに、磁気コア115、電流センサユニ
ット116、導電体圧入固定部118をケース112に
一体に形成することで、小型化、軽量化が図れてコンパ
クトにすることができ、これによって取付スペースを削
減することができる。
【0031】さらに、挿通孔117をテーパ状に形成す
ることで、導電体113を挿通孔117に圧入状態で挿
通させる場合、電流センサ111を移動させるだけで容
易に圧入することができる。
【0032】また、磁気コア115がケース112にモ
ールド樹脂で埋設されているので、圧入状態で挿通孔1
17に挿通された導電体113に対してがたつくことな
く、導電体113を流れる電流を精度良く検出すること
ができる。
【0033】<第2実施形態>図3〜図5は本発明の第
2実施形態を示し、図3はヒュージブルリンクユニット
の斜視図、図4はヒュージブルリンクユニットの一部破
断側面図、図5(a)は、第1実施形態の電流検出装置
111と基本構造が同じ電流検出装置(以下「電流セン
サ」という)の平面図、図5(b)はその正面図、図5
(c)はその底面図、図5(d)は図5(a)のA−A
線断面図、図5(e)は図5(b)のB−B線断面図で
ある。
【0034】図1及び図2に示すように、ヒュージブル
リンクユニット1Aは、多数の放熱用リブを有する樹脂
製のユニット本体2と、このユニット本体2に内蔵され
た電気分配用導電部材である複数のブスバー3a,3b
とを有する。ユニット本体2には、4箇所の第1ヒュー
ジブルリンク装着部4と、1箇所の第2ヒュージブルリ
ンク装着部5とが設けられており、各第1ヒュージブル
リンク装着部4には第1ヒュージブルリンク(図示せ
ず)が、第2ヒュージブルリンク装着部5には第2ヒュ
ージブルリンク(図示せず)がそれぞれ着脱自在に装着
される。
【0035】一のブスバー3aには、その一部を利用し
てバッテリポスト側端子接続部6とスタータ側端子接続
部7がそれぞれ形成されている。バッテリポスト側端子
接続部6にはボルト10とナット(図示せず)によりバ
ッテリ連結部材11が締結され、このバッテリ連結部1
1のポスト締結部11aにバッテリ(図示せず)のバッ
テリポスト(図示せず)が固定される。つまり、ヒュー
ジブルリンクユニット1は、バッテリ連結部材11を介
してバッテリ(図示せず)に直付けで固定されると共に
バッテリ(図示せず)のバッテリポスト(図示せず)に
バッテリポスト側端子接続部6が電気的に接続されてい
る。スタータ側端子接続部7にはスタータ用ケーブル
(図示せず)の端末端子(図示せず)がボルト(図示せ
ず)とナット(図示せず)によって固定される。
【0036】他の一のブスバー3bには、その一部を利
用してオルタネータ側端子接続部12が形成されてお
り、このオルタネータ側端子接続部12にはボルト13
とナット(図示せず)によりオルタネータ用ケーブル1
4の端末端子15及び電流センサ16が固定されてい
る。このオルタネータ用ケーブル14の端末端子15と
電流センサ16との固定については、下記に詳述する。
【0037】又、ユニット本体2にはコネクタ装着部1
7が設けられており、コネクタ装着部127内の端子1
8は各第1ヒュージブルリンク(図示せず)を介して一
のブスバー3a、つまり、バッテリポスト側端子接続部
6に接続されている。そして、このコネクタ装着部17
には電気接続箱(図示せず)に接続されるコネクタ19
がそれぞれ装着され、電気接続箱(図示せず)で分岐さ
れた電源が各種負荷に供給されるようになっている。つ
まり、バッテリ(図示せず)からの電源は第1ヒュージ
ブルリンク(図示せず)を介して電気接続箱(図示せ
ず)に送られ、電気接続箱(図示せず)より更に各種負
荷等に供給される。
【0038】次に、オルタネータ用ケーブル14の端末
端子15と電流センサ16との固定について詳しく説明
する。オルタネータ用ケーブル14の端末端子15は、
平板状の端子片部15aと、この端子片部15aより直
角方向に折曲された電線かしめ部15bとからなり、端
子片部15aにはボルト挿入孔15cが形成されてい
る。そして、オルタネータ側端子接続部12上に端子片
部15aを載置し、ボルト挿入孔15cとオルタネータ
側端子接続部12に挿入したボルト13にナット(図示
せず)を螺入することによって締結される。電線かしめ
部15bにはオルタネータ用ケーブル14の端部をかし
めることによって固定される。
【0039】又、電流センサ16は、非接触式のホール
素子型のものであり、図5に詳しく示すように、縦長形
状を有する。そして、電流センサ16の上部には装着部
である端子圧入孔20が形成されており、この端子圧入
孔20にオルタネータ用ケーブル14の端末端子15の
端子片部15aが圧入することによって電流センサ16
が端末端子15に装着される。そして、電流センサ16
内のホール素子(図示せず)及びコア(図示せず)に
は、圧入された端末端子15によって応力が作用しない
ようになっており、電流センサ16は端末端子15を通
る電流よりバッテリ(図示せず)の供給電流レベルを検
出する。又、電流センサ16の下部には下方に開口する
コネクタ装着部21が設けられており、このコネクタ装
着部21にセンサ用コネクタ(図示せず)が装着され
る。このセンサ用コネクタ(図示せず)に接続されたケ
ーブル(図示せず)は、オルタネータ制御部(図示せ
ず)に導かれており、オルタネータ制御部(図示せず)
には電流センサ16の検出信号が供給されるようになっ
ている。オルタネータ制御部(図示せず)は、電流セン
サ16の検出レベルが充電開始レベル(所定値)まで落
ち込むと、オルタネータ(図示せず)を作動させ、電流
センサ16の検出レベルが充電完了レベルに達するとオ
ルタネータ(図示せず)の作動を停止させる制御を行
う。
【0040】上記構成において、電流センサ16の端子
圧入孔20にオルタネータ用ケーブル14の端末端子1
5を圧入し、電流センサ16を装着した端末端子15を
オルタネータ側端子接続部12にボルト13とナット
(図示せず)で締結する。これにより、電流センサ16
がヒュージブルリンクユニット1Aに一体に装着され
る。そして、電流センサ16がオルタネータ用ケーブル
14の端末端子15を通る電流レベルを非接触で検出
し、この電流レベルに基づいてオルタネータ(図示せ
ず)が作動され、バッテリ(図示せず)の容量が所定容
量以下に落ちないように充電される。
【0041】以上、このヒュージブルリンクユニット1
Aでは、バッテリ(図示せず)の電流値を検出する電流
センサ16を一体的に有するため、電気接続箱内に電流
センサを設けることに起因する種々の不都合、つまり、
電気接続箱の大型化、電気接続箱内の電気分配用導電部
材の形状の複雑化、電気接続箱までのケーブル配索の煩
雑化等を解消できる。しかも、バッテリ(図示せず)に
直付けされるヒュージブルリンクユニット1Aに電流セ
ンサ16が取り付けされるので、バッテリ(図示せず)
の直ぐ近傍に電流センサ16が配置されるため、精度の
高い検出出力が得られる。
【0042】又、前記第1実施形態では、電流センサ1
6は、オルタネータ用ケーブル14の端末端子15に装
着される装着部(端子圧入孔20)を有するので、端末
端子15をオルタネータ側端子接続部14に固定するこ
とで電流センサ16が共に取り付けられるため、簡単に
取り付けできる。特に、電流センサ16の装着部は、端
末端子15が圧入される端子圧入孔20であるので、端
末端子15の圧入によって電流センサ16が装着される
ため、より簡単に取り付けできる。
【0043】又、前記第1実施形態では、電流センサ1
6のホール素子(図示せず)及びコア(図示せず)に
は、圧入された端末端子15によって応力が作用しない
ように構成されているため、安定した検出出力が得られ
る。
【0044】<第3実施形態>図6〜図8は本発明の第
3実施形態を示し、図4はヒュージブルリンクユニット
の斜視図、図5はヒュージブルリンクユニットの一部破
断側面図、図6(a)は電流センサの平面図、図6
(b)はその正面図、図6(c)はその背面図、図6
(d)は図6(a)のC−C線断面図、図6(e)は図
6(b)のD−D線断面図である。
【0045】図6及び図7に示すように、この第2実施
形態のヒュージブルリンクユニット1Bは、前記第1実
施形態のものと比較してオルタネータ用ケーブル14の
端末端子15及び電流センサ16の構成が異なり、端末
端子15は、平板状の端子片部15aと、この端子片部
15aより折曲されることなく直線状に延設された電線
かしめ部15bとから構成されている。電流センサ16
は、第1実施形態のものと同じく非接触式のホール素子
型のものであり、図7に詳しく示すように、縦長形状で
はなく横長形状を有している。そして、電流センサ16
の上部に装着部である端子圧入孔20が形成され、下部
に側方に開口するコネクタ装着部21が設けられてい
る。又、この第2実施形態では、スタータ側端子接続部
7に接続されるスタータ用ケーブル(図示せず)の端末
端子30が明示され、この端末端子30は平板状の端子
片部30aと、この端子片部30aより直線状に延設さ
れた電線かしめ部30bとから構成されている。尚、図
4中の31は、スタータ側端子接続部7にスタータ用ケ
ーブル(図示せず)の端末端子30を固定するためのボ
ルトであり、図5中の32はバッテリである。他の構成
は、前記第1実施形態と同一であるため、同一構成箇所
に同一符号を付してその説明を省略する。
【0046】この第2実施形態のヒュージブルリンクユ
ニット1Bでも、前記第1実施形態と同様に、バッテリ
32の電流値を検出する電流センサ16を一体的に有す
るため、電気接続箱内に電流センサを設けることに起因
する種々の不都合を解消できる。
【0047】<第4実施形態>図9は本発明の第4実施
形態のヒュージブルリンクユニットの斜視図である。図
9に示すように、この第4実施形態のヒュージブルリン
クユニット1Cは前記第3実施形態のものと比較してス
タータ用ケーブルの端末端子30の構成が異なり、端末
端子30は、平板状の端子片部15aと、この端子片部
15aより直角に折曲されて延設された電線かしめ部1
5bとから構成されている。他の構成は、前記第3実施
形態と同一であるため、同一構成箇所に同一符号を付し
てその説明を省略する。
【0048】この第4実施形態のヒュージブルリンクユ
ニット1Cでも、前記第2実施形態と同様に、バッテリ
(図示せず)の電流値を検出する電流センサ16を一体
的に有するため、電気接続箱内に電流センサを設けるこ
とに起因する種々の不都合を解消できる。
【0049】<第5実施形態>図10は本発明の第5実
施形態のヒュージブルリンクユニットの斜視図である。
図10に示すように、この第5実施形態のヒュージブル
リンクユニット1Dは前記第4実施形態のものと比較し
て電流センサ16と本体ユニット2の構成が異なり、電
流センサ16には被ロック部34が設けられ、ユニット
本体2には被ロック部34がロックされるセンサロック
部35が設けられている。そして、ユニット本体2のセ
ンサロック部35に電流センサ16の被ロック部34が
ロックされた状態で電流センサ16が取り付けられる。
つまり、電流センサ16はオルタネータ用ケーブル14
の端末端子15に装着され、端末端子15を介してヒュ
ージブルリンクユニット1Dに一体に取り付けされると
共に、電流センサ16の被ロック部34がユニット本体
2のセンサロック部35に直接ロックされる。他の構成
は、前記第4実施形態と同一であるため、同一構成箇所
に同一符号を付してその説明を省略する。
【0050】この第5実施形態のヒュージブルリンクユ
ニット1Dでも、前記第4実施形態と同様に、バッテリ
(図示せず)の電流値を検出する電流センサ16を一体
的に有するため、電気接続箱内に電流センサを設けるこ
とに起因する種々の不都合を解消できる。
【0051】又、前記第5実施形態では、電流センサ1
6には被ロック部34を設け、ユニット本体2にはセン
サロック部35を設け、このセンサロック部35に被ロ
ック部34がロックされた状態で電流センサ16が一体
に取り付けられるので、電流センサ16がユニット本体
2にも直接固定されるため、電流センサ16の端末端子
15への負荷が軽減されると共に電流センサ16の振動
に対する耐久性が向上する。
【0052】尚、前記第2実施形態と第3実施形態のヒ
ュージブルリンクユニット1A,1Bに、第4実施形態
の被ロック部34とセンサロック部35を同様に設けて
も同様な効果が得られる。
【0053】尚、前記第2〜第5実施形態では、電流セ
ンサ16は、オルタネータ用ケーブル14の端末端子1
5に装着されることによってヒュージブルリンクユニッ
ト1AからDに一体に取り付けられているが、電流セン
サ16の取り付け箇所はこれに限定されるものではな
く、バッテリの供給電流レベルを検出できる箇所であれ
ば良い。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、ケースに一体に設けた導電体圧入固定部導電体
を圧入状態で挿通させることにより、導電体に電流セン
サを容易に取り付けられる。また、磁気コアはケースに
一体に埋設され、この磁気コアに対して導電体圧入固定
部を介して導電体が貫通空間を貫通するので、導電体の
加わった力が直接磁気コアに加わることがない。この結
果、電流検出における安定した特性を得ることができ
る。さらに、磁気コア、電流センサユニット、導電体圧
入固定部をケースに一体に形成することで、小型化、軽
量化が図れてコンパクトにすることができ、これによっ
て取付スペースを削減することができる。また、電線劣
化時でもバッテリ近くにセンサがあるので精度良く電流
を検出することができる。
【0055】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
と同様な効果が得られると共に、挿通孔をテーパ状に形
成することで、導電体を挿通孔に圧入状態で挿通させる
場合、電流センサを移動させるだけで容易に圧入するこ
とができる。
【0056】請求項3の発明によれば、上記請求項1、
2の効果に加えて、磁気コアがケースにモールド樹脂で
埋設されているので、圧入状態で挿通孔に挿通された導
電体に対してがたつくことなく、導電体を流れる電流を
精度良く検出することができる。
【0057】請求項4の発明によれば、バッテリポスト
側端子接続部とオルタネータ側端子接続部とスタータ側
端子接続部とを有し、バッテリに直付けで固定されるヒ
ュージブルリンクユニットであって、バッテリの電流値
を検出する電流センサを一体に取り付けたので、バッテ
リの電流値を検出する電流センサを一体的に有するた
め、電気接続箱内に電流センサを設けることに起因する
種々の不都合、つまり、電気接続箱の大型化、電気接続
箱内の電気分配用導電部材の形状の複雑化、電気接続箱
までのケーブル配索の煩雑化等を解消できる。
【0058】請求項5の発明によれば、請求項4記載の
ヒュージブルリンクユニットであって、電流センサは、
オルタネータ用ケーブルの端末端子に装着される装着部
を有するので、請求項4の発明の効果に加え、端末端子
をオルタネータ側端子接続部に固定することで電流セン
サが共に取り付けられるため、簡単に取り付けできる。
【0059】請求項6の発明によれば、請求項5記載の
ヒュージブルリンクユニットであって、装着部は、端末
端子が圧入される端子圧入孔であるので、請求項5の発
明の効果に加え、端末端子を圧入するだけで電流センサ
が装着されるため、より簡単に取り付けできる。
【0060】請求項7の発明によれば、請求項5又は請
求項6記載のヒュージブルリンクユニットであって、電
流センサには被ロック部を設け、ユニット本体にはセン
サロック部を設けたので、請求項5又は請求項6の発明
の効果に加え、電流センサがユニット本体に直接固定さ
れるため、電流センサの端末端子への負荷が軽減される
と共に電流センサの振動に対する耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の電流検出装置を示し、
(a)は正面図、(b)は(a)のb−b線に沿って切
断した断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示し、図1(b)の一
部を拡大した断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示し、ヒュージブルリ
ンクユニットの斜視図である。
【図4】本発明の第2実施形態を示し、ヒュージブルリ
ンクユニットの一部破断側面図である。
【図5】本発明の第1実施形態を示し、(a)は電流セ
ンサの平面図、(b)はその正面図、(c)はその底面
図、(d)は図4(a)のA−A線断面図、(e)は図
3(b)のB−B線断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態を示し、ヒュージブルリ
ンクユニットの斜視図である。
【図7】本発明の第3実施形態を示し、ヒュージブルリ
ンクユニットの一部破断側面図である。
【図8】本発明の第3実施形態を示し、(a)は電流セ
ンサの平面図、(b)はその正面図、(c)はその背面
図、(d)は図6(a)のC−C線断面図、(e)は図
6(b)のD−D線断面図である。
【図9】本発明の第4実施形態を示し、ヒュージブルリ
ンクユニットの斜視図である。
【図10】本発明の第5実施形態を示し、ヒュージブル
リンクユニットの斜視図である。
【図11】従来の電流検出装置を示し、(a)は正面
図、(b)は側面図、(c)は底面図である。
【図12】従来の他の電流検出装置を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1A〜1D ヒュージブルリンクユニット 2 ユニット本体 6 バッテリポスト側端子接続部 7 スタータ側端子接続部 12 オルタネータ側端子接続部 14 オルタネータ用ケーブル 15 端末端子 16 電流センサ 20 端子圧入孔(装着部) 34 被ロック部 35 センサロック部 111 電流検出装置(電流センサ) 112 ケース 113 導電体 114 貫通空間 115 磁気コア 118 導電体圧入固定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 真一 静岡県島田市横井1−7−1 矢崎計器株 式会社内 Fターム(参考) 2G025 AA03 AB00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性体からなるケースと、このケース
    に一体に埋設されると共に導電体が貫通する貫通空間を
    有する磁気コアと、前記ケース内に内蔵されて前記磁気
    コアと接続され前記導電体を流れる電流の検出結果を出
    力する電流センサユニットとを備えた電流検出装置であ
    って、前記貫通空間内を貫通し前記導電体が圧入状態で
    挿通される挿通孔が形成された導電体圧入固定部が前記
    ケースに一体に形成されていることを特徴とする電流検
    出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電流検出装置であって、
    前記挿通孔が、一方の開口側から他方の開口側に向けて
    内径が次第に広がるテーパ状に形成されていることを特
    徴とする電流検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の電流検出
    装置であって、前記磁気コアが前記ケースに対してモー
    ルド樹脂で埋設されていることを特徴とする電流検出装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記
    載の電流検出装置が用いられ、ユニット本体にヒュージ
    ブルリンクが装着されていると共に、バッテリに接続さ
    れるバッテリポスト側端子接続部と、オルタネータ用ケ
    ーブルに接続されるオルタネータ側端子接続部と、スタ
    ータ用ケーブルに接続されるスタータ側端子接続部とを
    有し、バッテリに直付けで固定されるヒュージブルリン
    クユニットであって、 前記バッテリの電流値を検出する電流検出装置を一体に
    取り付けたことを特徴とするヒュージブルリンクユニッ
    ト。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のヒュージブルリンクユニ
    ットであって、 前記電流検出装置は、前記オルタネータ用ケーブルの端
    末端子に装着される装着部を有することを特徴とするヒ
    ュージブルリンクユニット。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のヒュージブルリンクユニ
    ットであって、 前記装着部は、前記端末端子が圧入される端子圧入孔で
    あることを特徴とするヒュージブルリンクユニット。
  7. 【請求項7】 請求項5又は請求項6記載のヒュージブ
    ルリンクユニットであって、 前記電流検出装置には被ロック部を設け、前記ユニット
    本体にはセンサロック部を設け、このセンサロック部に
    前記被ロック部がロックされた状態で前記電流検出装置
    が一体に取り付けられることを特徴とするヒュージブル
    リンクユニット。
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