JP2004217607A - 置換アミノアルキルアクリレート誘導体およびその塩 - Google Patents

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【課題】置換アミノ基と(メタ)アクリロイルオキシ基との間に介在するアルキレン基の主鎖の炭素数が7〜16の新規な置換アミノアルキルアクリレート誘導体およびその塩。
【解決手段】本発明は、下記一般式(1)
【化1】
Figure 2004217607

(式中、Xは主鎖の炭素数が7〜16である置換基を有していてもよいアルキレン基を表す。また、Rは水素原子またはアルキル基を表し、RおよびRはそれぞれ独立して置換基を有していてもよいアルキル基、アルコキシル基、アラルキル基もしくはアリール基を表すか、または一緒になってそれらの結合している窒素原子と共に環を形成していてもよい。)で示される置換アミノアルキルアクリレート誘導体およびその塩。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規な置換アミノアルキルアクリレート誘導体およびその塩に関する。本発明の置換アミノアルキルアクリレート誘導体およびその塩は、カチオン系凝集剤、エマルジョン改質剤、繊維処理剤、医薬中間体、粘着剤原料、接着剤原料、官能基を有する重合性単量体などとして有効に使用できる。
【0002】
【従来の技術】
従来知られている置換アミノアルキルアクリレート誘導体およびその塩としては、2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル(メタ)アクリレート、2−(N,N−ジエチルアミノ)エチル(メタ)アクリレート、3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル(メタ)アクリレート、3−(N,N−ジエチルアミノ)プロピル(メタ)アクリレート、4−(N,N−ジメチルアミノ)ブチル(メタ)アクリレート、3−(N,N−ジメチルアミノ)−2−メチルプロピルメタクリレート、3−(N,N−ジメチルアミノ)−2,2−ジメチルプロピルメタクリレート、5−(N,N−ジメチルアミノ)ペンチルアクリレート、6−(N,N−ジメチルアミノ)ヘキシル(メタ)アクリレート、5−(N,N−ジメチルアミノ)−3−メチルペンチルメタクリレート;2−(N,N−ジメチルアミノ)エチルメタクリレートの塩化メチル塩、3−(N,N−ジメチルアミノ)プロピル(メタ)アクリレートの塩化ベンジル塩、4−(N,N−ジメチルアミノ)ブチルメタクリレートのジメチル硫酸塩、3−(N,N−ジメチルアミノ)−2,2−ジメチルプロピルメタクリレートのジエチル硫酸塩、6−(N,N−ジメチルアミノ)ヘキシル(メタ)アクリレートの臭化メチル塩、5−(N,N−ジメチルアミノ)−3−メチルペンチルメタクリレートのp−トルエンスルホン酸メチル塩などが挙げられる(例えば、特許文献1参照。)。これらはその分子内に置換アミノ基および(メタ)アクリロイルオキシ基を有するという特徴を活かして、カチオン系凝集剤、エマルジョン改質剤、繊維処理剤、医薬中間体、粘着剤原料、接着剤原料、重合性単量体などとして使用されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−327644号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した置換アミノアルキルアクリレート誘導体およびその塩は、置換アミノ基と(メタ)アクリロイルオキシ基との間に介在するアルキレン基の主鎖の炭素数が6以下である。そのため、これらの置換アミノアルキルアクリレート誘導体およびその塩には極性などの性質に大きな差がなく、これらを原料に用いて製造する化合物にも各々の性能に差をつけることが困難となっている。ゆえに、かかるアルキレン基の主鎖の炭素数が従来知られている化合物よりも長い、つまりアルキレン基の主鎖の炭素数が7以上の置換アミノアルキルアクリレート誘導体およびその塩を提供できれば、極性などの性質にも差が生じ、かかるアルキレン基の主鎖の炭素数が7以上の置換アミノアルキルアクリレート誘導体を使用して多様な性能を有する化合物を製造することが可能になり、その技術的価値は大きい。
しかして、本発明の目的は、置換アミノ基と(メタ)アクリロイルオキシ基との間に介在するアルキレン基の主鎖の炭素数が7〜16である新規な置換アミノアルキルアクリレート誘導体およびその塩を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、下記一般式(1)
【0006】
【化2】
Figure 2004217607
【0007】
(式中、Xは主鎖の炭素数が7〜16である置換基を有していてもよいアルキレン基を表す。但し、Xの主鎖の炭素数が8、10、11、12または16である場合には、該Xは少なくとも一つの置換基を有する。また、Rは水素原子またはアルキル基を表し、RおよびRはそれぞれ独立して置換基を有していてもよいアルキル基、アルコキシル基、アラルキル基もしくはアリール基を表すか、または一緒になってそれらの結合している窒素原子と共に環を形成していてもよい。)
で示される置換アミノアルキルアクリレート誘導体(以下、アミノアルキルアクリレート(1)と略称する。)およびその塩(以下、アミノアルキルアクリレート(1)の塩と称することがある。)である。
【0008】
【発明の実施の形態】
上記一般式中、Xは主鎖の炭素数が7〜16のアルキレン基を表す。Xは置換基を有していてもよく、かかる置換基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基などのアルキル基;シクロヘキシル基、シクロオクチル基などのシクロアルキル基;メトキシエチル基などのアルコキシアルキル基;ベンジル基などのアラルキル基;メトキシ基、エトキシ基などのアルコキシル基;ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジオクチルアミノ基などのジアルキルアミノ基;シンナミル基;ピペリジノ基、ピロリジル基、モルホリノ基などの環状アミノ基などが挙げられる。但し、Xが主鎖の炭素数が8、10、11、12または16であるアルキル基を表す場合、該Xは上記した少なくとも一つの置換基を有する。
【0009】
上記一般式中、Rは水素原子またはアルキル基を表す。アルキル基としては、例えばメチル基、エチル基などが挙げられる。これらの中でも、Rは特に水素原子またはメチル基であるのが好ましい。
【0010】
上記一般式中、RおよびRはそれぞれ独立して置換基を有していてもよいアルキル基、アルコキシル基、アラルキル基もしくはアリール基を表すか、または一緒になってそれらの結合している窒素原子と共に環を形成していてもよい。かかるアルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、sec−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基などのアルキル基;シクロヘキシル基、シクロオクチル基などのシクロアルキル基などが挙げられ、アラルキル基としては、例えばベンジル基、フェネチル基などが挙げられ、アリール基としては、例えばフェニル基などが挙げられる。RおよびRが一緒になってそれらの結合している窒素原子と共に環を形成する場合、RおよびRが一緒になって表す基の例としては、置換基を有していてもよいアルキレン基、例えばエチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基などのアルキレン基;3−オキサペンタメチレン基などのオキサアルキレン基などが挙げられる。これらの基は置換基を有していてもよく、かかる置換基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ペンチル基などのアルキル基;メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基などのアルコキシル基;フッ素原子、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子などが挙げられる。
【0011】
アミノアルキルアクリレート(1)の具体例としては、例えばアルキレン基(X)の主鎖の炭素数が7である7−(N,N−ジメチルアミノ)ヘプチル(メタ)アクリレート、7−(N,N−ジエチルアミノ)−1−メチルヘプチル(メタ)アクリレート、7−(N,N−ジエチルアミノ)−2−メチルオクチル(メタ)アクリレート、7−(N,N−ジメチルアミノ)−3−メチルオクチル(メタ)アクリレート、1,7−ビス(N,N−ジメチルアミノ)−1−メチルヘプチル(メタ)アクリレート、7−(N,N−ジエチルアミノ)−2−イソプロピルヘプチル(メタ)アクリレート、7−(N,N−ジメチルアミノ)−2−ベンジルヘプチル(メタ)アクリレート、7−(N,N−ジメチルアミノ)−3−ベンジルヘプチル(メタ)アクリレート、7−(N,N−ジメチルアミノ)−4−ベンジルヘプチル(メタ)アクリレート、7−(N,N−ジメチルアミノ)−5−ベンジルヘプチル(メタ)アクリレート、7−(N,N−ジメチルアミノ)−2,5−ジ−tert−ブチルヘプチル(メタ)アクリレート、7−(N,N−ジメチルアミノ)−5,5−ジメチルヘプチル(メタ)アクリレート、7−(N,N−ジメチルアミノ)−6−メチルヘプチル(メタ)アクリレート;アルキレン基(X)の主鎖の炭素数が8である8−(N,N−ジメチルアミノ)−1−メチルオクチル(メタ)アクリレート、8−(N,N−ジメチルアミノ)−2−メチルオクチル(メタ)アクリレート、8−(N,N−ジメチルアミノ)−7−メチルオクチル(メタ)アクリレート、8−(N,N−ジメチルアミノ)−3,7,7−トリメチルオクチル(メタ)アクリレート、1,8−ビス(N,N−ジメチルアミノ)オクチル(メタ)アクリレート、8−(N,N−ジメチルアミノ)−1−tert−ブチルオクチル(メタ)アクリレート、8−モルホリノ−7−メチルオクチルメタクリレート;アルキレン基(X)の主鎖の炭素数が9である9−(N,N−ジメチルアミノ)ノニル(メタ)アクリレート、9−(N,N−ジメチルアミノ)−3−メチルノニル(メタ)アクリレート、9−(N,N−ジエチルアミノ)−3−メチルノニル(メタ)アクリレート、9−ピペリジノ−3−メチルノニル(メタ)アクリレート、9−(1−ピロリジニル)ノニルメタクリレート;アルキレン基(X)の主鎖の炭素数が10である10−(N,N−ジメチルアミノ)テトラデシル(メタ)アクリレート、10−(N,N−ジメチルアミノ)−2−メチルデシル(メタ)アクリレート、10−(N,N−ジメチルアミノ)−3,7,11−トリメチルデシル(メタ)アクリレート、10−(N,N−ジオクチルアミノ)−3,7−ジメチル−5−tert−ブチルデシル(メタ)アクリレート;アルキレン基(X)の主鎖の炭素数が11である11−(N,N−ジメチルアミノ)−2−イソプロピル−5,9−ジメチルウンデシル(メタ)アクリレート、11−(N,N−ジメチルアミノ)−10−メチルウンデシル(メタ)アクリレート、11−(N,N−ジメチルアミノ)−10−イソブチルウンデシル(メタ)アクリレート、2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル−11−(N,N−ジメチルアミノ)−10−メチルウンデシル(メタ)アクリレート;アルキレン基(X)の主鎖の炭素数が12である12−(N,N−ジメチルアミノ)−3−メチルドデシル(メタ)アクリレート、12−(N,N−ジメチルアミノ)−2,2,6,10−テトラメチルドデシル(メタ)アクリレート、12−(N,N−ジメチルアミノ)−2,8−ジメチル−11−ベンジルドデシル(メタ)アクリレート、12−(N,N−ジメチルアミノ)−3,6,7,11,11−ペンタメチルドデシル(メタ)アクリレート;アルキレン基(X)の主鎖の炭素数が13である13−(N,N−ジメチルアミノ)トリデシル(メタ)アクリレート、13−(N,N−ジメチルアミノ)−2−メチルトリデシル(メタ)アクリレート、13−(N,N−ジメチルアミノ)−10−シクロヘキシルトリデシル(メタ)アクリレート、13−(N,N−ジメチルアミノ)−8−[3−(N,N−ジメチルアミノ)]プロピルトリデシル(メタ)アクリレート、13−(N,N−ジメチルアミノ)−2−メチル−6−[3−(N,N−ジメチルアミノ)]プロピルトリデシル(メタ)アクリレート、13−モルホリノ−2,6,6−トリメチルトリデシル(メタ)アクリレート;アルキレン基(X)の主鎖の炭素数が14である14−(N,N−ジメチルアミノ)テトラデシル(メタ)アクリレート、14−(N,N−ジメチルアミノ)−2−メチルテトラデシル(メタ)アクリレート、14−モルホリノ−2,6−ジメチル−10−ブチルテトラデシル(メタ)アクリレート;アルキレン基(X)の主鎖の炭素数が15である15−(N,N−ジメチルアミノ)ペンタデシル(メタ)アクリレート、15−(N,N−ジメチルアミノ)−2−メチルペンタデシル(メタ)アクリレート、15−(N,N−ジメチルアミノ)−14−メチルペンタデシル(メタ)アクリレート、15−(N,N−ジメチルアミノ)−7−シンナミルペンタデシル(メタ)アクリレート、15−(N,N−ジメチルアミノ)−5−メトキシエチルペンタデシル(メタ)アクリレート;アルキレン基(X)の主鎖の炭素数が16である16−(N,N−ジメチルアミノ)−2−メチルペンタデシル(メタ)アクリレート、16−(N,N−ジメチルアミノ)−2,5,10−トリメチルペンタデシル(メタ)アクリレート、15,15−ビス(N,N−ジメチルアミノ)メチル−2−イソプロピルペンタデシル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
【0012】
アミノアルキルアクリレート(1)は、触媒の存在下に下記一般式(2)
【0013】
【化3】
Figure 2004217607
【0014】
(式中、Rは前記定義のとおりであり、Rはアルキル基を表す。)
で示される(メタ)アクリレート誘導体(以下、アクリレート(2)と略称する。)と下記一般式(3)
【0015】
【化4】
Figure 2004217607
【0016】
(式中、X、RおよびRは前記定義のとおりである。)
で示される置換アミノアルコール(以下、アミノアルコール(3)と略称する。)を反応させることによって製造することができる。
【0017】
が表すアルキル基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基などが挙げられる。これらの中でも、反応速度の観点からはメチル基、エチル基が好ましい。
【0018】
アクリレート(2)とアミノアルコール(3)の使用割合には特に制限はないが、通常、アミノアルコール(3)1モルに対して、アクリレート(2)は0.03〜30モルの範囲であるのが好ましい。
【0019】
反応で使用する触媒としては、エステル交換反応において一般的に用いられる触媒を使用することができ、例えば硫酸、塩酸などの鉱酸;硫酸水素ナトリウム、リン酸一水素ナトリウム、リン酸二水素カリウムなどの鉱酸の塩;メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸などの有機酸;ピリジニウムp−トルエンスルホナートなどの有機酸の塩;アルミニウムトリイソプロポキシド、チタンアセチルアセトナート、バナジウムアセチルアセトナートなどのルイス酸;けいモリブデン酸、りんタングステン酸などのヘテロポリ酸;シリカ、シリカ−アルミナ、活性白土、酸性イオン交換樹脂などの固体酸;ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムtert−ブトキシド、カリウムtert−ブトキシドなどのアルカリ金属アルコキシド;水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カルシウムなどのアルカリ金属水酸化物またはアルカリ土類金属水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムなどのアルカリ金属炭酸塩または炭酸水素塩;酢酸ナトリウム、酢酸カリウムなどのアルカリ金属酢酸塩;ジブチルスズオキシドなどのスズ化合物などが挙げられる。これらの中でも、触媒活性の観点からは有機酸、ジブチルスズ化合物を用いるのが好ましい。これらの触媒は単独で使用してもよいし、二種以上を併用してもよい。
【0020】
触媒の使用量には特に制限はないが、アミノアルコール(3)に対し、通常0.001〜20質量%の範囲であるのが好ましく、0.05〜5質量%の範囲であるのがより好ましい。
【0021】
本反応は、重合禁止剤の存在下に実施するのが好ましい。重合禁止剤としては、例えばハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、2,5−ジ−tert−ブチルハイドロキノンなどのハイドロキノン類;p−ベンゾキノンなどのキノン類;α−ナフトール、β−ナフトールなどのナフトール類;カテコール、3,5−ジ−tert−ブチルカテコールなどのカテコール類;ピロガロール、5−エチルピロガロールなどのピロガロール類;2,6−ジ−tert−ブチルアニソールなどのアニソール類;p−ヒドロキシジフェニルアミン、フェノチアジン、ジエチルヒドロキシルアミンなどのアミン類;2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシルなどのN−オキシル類などが挙げられる。これらは単独で使用してもよいし、二種以上を併用してもよい。但し、触媒に鉱酸、有機酸、ルイス酸、ヘテロポリ酸、固体酸などの酸を使用する場合には、アミン類、N−オキシル類以外の重合禁止剤を使用するのが好ましい。
【0022】
重合禁止剤の使用量には特に制限はないが、アクリレート(2)に対して、通常0.1〜20モル%の範囲であるのが好ましく、1〜10モル%の範囲であるのがより好ましい。
【0023】
反応は、溶媒の存在下または不存在下に実施することができる。溶媒としては反応に悪影響を及ぼさない限り特に制限はなく、例えばヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンなどの飽和脂肪族炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素;ジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル;四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素などが挙げられる。これらは単独で使用してもよいし、二種以上を併用してもよい。溶媒を使用する場合、その使用量は、アミノアルコール(1)1質量部に対して、通常0.01〜50質量部の範囲であるのが好ましく、0.1〜10質量部の範囲であるのがより好ましい。
【0024】
なお、該アミノアルコール(3)の製造方法に特に制限はなく、例えば5−(N,N−ジメチルアミノ)−3,3−ジメチル−1−ペンタノールは、5−(N,N−ジメチルアミノ)−3,3−ジメチル−1−ペンテンをヒドロホウ素化した後、アルカリ性条件下で過酸化水素により酸化を行うことによって製造することができる[コレクション チェコスロバキア ケミカル コミュニケーション(Collection Czechoslov. Chem. Commun.),39巻,3538−3547頁(1974年)参照]。また、例えば9−(N,N−ジメチルアミノ)−1−ノナノールは、水素添加触媒の存在下に9−ヒドロキシノナナール、ジメチルアミンおよび水素を反応させることにより製造することができる(特開2001−316339号公報参照)。
他のアミノアルコールも上記の方法などに準じて製造することにより、本願発明の原料であるアミノアルコール(3)として使用することができる。
【0025】
反応温度は、通常20〜300℃の範囲であるのが好ましく、原料のアクリレート(2)および生成したアミノアルキルアクリレート(1)の反応条件下における重合を抑制する観点からは、40〜200℃の範囲であるのがより好ましい。
【0026】
反応は空気雰囲気下でも、また窒素、アルゴンなどの不活性ガス雰囲気下でも実施することができる。
【0027】
本発明の方法における反応の圧力には特に制限はなく、例えば、大気圧下で行うこともできるし、生成するアルコールを容易に反応系外へ除去するために減圧下で行うこともできる。
【0028】
上記反応においては、反応の進行に伴い、使用するアクリレート(2)に対応したROHで示されるアルコール、例えばメチル(メタ)アクリレートを使用した場合にはメタノールが副生する。該アルコールはアクリレート(2)および生成したアミノアルキルアクリレート(1)と反応し得るので、アミノアルキルアクリレート(1)を収率良く得るためには、該アルコールを除去しながら反応を行うのが好ましい。アルコールを除去する方法には特に制限はないが、好ましくは、アルコールを反応系外に留出させながら反応を行なう方法が挙げられる。すなわち、例えばアクリレート(2)または溶媒として該アルコールと共沸する溶媒(例えば、シクロヘキサン、トルエン、四塩化炭素)を用いて、副生したアルコールを共沸により除去しながら反応させる方法が簡便である。
【0029】
反応終了後、使用した触媒に応じ、適宜、反応混合物を水酸化ナトリウム水溶液、炭酸水素ナトリウム水溶液などの塩基性水溶液、もしくは硫酸、塩酸などの酸の水溶液で洗浄するか、またはろ過、デカンテーションなどにより触媒成分を除去した後、濃縮、蒸留することによってアミノアルキルアクリレート(1)を分離取得することができる。
【0030】
かくして反応混合物から得たアミノアルキルアクリレート(1)は、所望により、蒸留、カラムクロマトグラフィー、再結晶などの通常の精製方法によってさらに純度を高めることができる。
【0031】
上記の方法により得たアミノアルキルアクリレート(1)に四級化剤を反応させることで、塩を形成することができる。四級化剤としては、第三級アミンを第四級アンモニウム塩に変換するために使用し得る化合物であれば特に制限はなく、例えばジメチル硫酸などのジアルキルサルフェート;p−トルエンスルホン酸メチル、プロパン−1,3−スルトンなどのスルホン酸エステル;塩化メタン、塩化ベンジル、クロロ酢酸などの有機ハロゲン化物;モノクロロ酢酸カリウム、モノクロロ酢酸ナトリウム、モノブロモ酢酸カリウム、モノブロモ酢酸ナトリウム、モノクロロ酢酸、モノブロモ酢酸などのハロ酢酸化合物;エチレンオキシド、プロピレンオキシド、1,2−ブチレンオキシド、1,2−ペンチレンオキシド、1,2−オクチレンオキシド、スチレンオキシド、グリシドール、メチルグリシジルエーテル、エチルグリシジルエーテル、ブチルグリシジルエーテル、オクチルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、p−tert−ブチルフェニルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、グリシジル(メタ)アクリレート、酢酸グリシジル、ラウリン酸グリシジル、エピクロロヒドリン、エピブロモヒドリン、エピヨードヒドリンなどのエポキシ化合物と塩酸、硫酸、酢酸、プロピオン酸などの酸との混合物などが挙げられる。
【0032】
塩の製造方法には特に制限はなく、使用する四級化剤に応じた製造方法および分離方法を利用することができる。例えば、5−(N,N−ジメチルアミノ)−3−メチルメタクリレートのp−トルエンスルホン酸メチル塩は、5−(N,N−ジメチルアミノ)−3−メチルメタクリレートをトルエンに溶解し、そこに四級化剤としてp−トルエンスルホン酸メチルを等モル量滴下させる。その後、沈殿した白色物質をろ過またはデカンテーションにより収集し、トルエンで洗浄した後、減圧乾燥することにより得ることができる(特開2000−327644号公報参照)。他の塩もこの方法に準じて合成することができる。
【0033】
本願発明により製造したアミノアルキルアクリレート(1)およびその塩は、重合反応に付すことができ、単独重合体または他の重合性単量体との共重合体を製造することができる。なお、本発明のアミノアルキルアクリレート(1)を重合反応に付した後、得られた単独重合体または他の重合性単量体との共重合体に四級化剤を反応させることにより、重合体の塩を形成することも可能である。
また、本願発明により製造したアミノアルキルアクリレート(1)およびその塩は、カチオン系凝集剤、エマルジョン改質剤、繊維処理剤、医薬中間体、粘着剤原料、接着剤原料としても有用である。
【0034】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はかかる実施例により何ら限定されるものではない。
【0035】
実施例1
蒸留塔を備えた内容積2Lの三口フラスコに、常圧下、室温で7−(N,N−ジメチルアミノ)−3−メチルオクタノール200g(1.1mol)、メチルメタクリレート535g(5.4mol)および4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル0.037gを仕込んだ。気相部に空気を20〜30ml/minで吹き込みながら加熱攪拌を開始し、反応混合液の温度が80℃になったところで、ジブチルスズオキシド0.74gを入れた。反応の進行に伴って副生するメタノールを常圧下、110〜120℃でメチルメタクリレートと共沸させることにより系外に留去しながら、10時間反応させた。反応混合液中に残留している未反応のメチルメタクリレートを減圧下に留去し、次いで得られた濃縮物を減圧蒸留することにより、下記の物性を示す7−(N,N−ジメチルアミノ)−3−メチルオクチルメタクリレート238g(0.93mol、収率87%)を得た。得られた7−(N,N−ジメチルアミノ)−3−メチルオクチルメタクリレートの物性値を以下に示す。
【0036】
H−NMR(270MHz、CDCl、TMS)δ:0.89−0.98(m,6H)、1.16−1.75(m,9H)、1.94(s,3H)、2.22(s,6H)、2.48(s,1H,J=6.7Hz)、4.18(m,2H)、5.53(s,1H)、6.08(s,1H)
IR(neat、cm−1):2931、2859、1720、1637、1454、1295、1166
マススペクトル(EIMS)m/z:255(M
沸点:118℃/66.7Pa
【0037】
実施例2
実施例1で得られた7−(N,N−ジメチルアミノ)−3−メチルオクチルメタクリレート25.5g(0.10mol)をトルエン150mlに溶解し、内温が40℃を超えないように水浴冷却下にp−トルエンスルホン酸メチル18.6g(0.10mol)を滴下した。滴下終了後、沈殿している白色物質をろ取し、トルエンで洗浄した後、減圧乾燥することにより、下記の物性を示す7−(N,N−ジメチルアミノ)−3−メチルオクチルメタクリレートのp−トルエンスルホン酸メチル塩41.1g(収率93%)を得た。
【0038】
H−NMR(270MHz、CDCl、TMS)δ:0.88(m,3H)、1.05−1.35(m,8H)、1.40−1.55(m,2H)、1.66(m,1H)、1.80(br,1H)、1.93(s,3H)、2.33(s,3H)、3.17(s,9H)、3.52(m,1H)、4.14(m,2H)、5.55(s,1H)、6.08(s,1H)、7.13(d,2H,J=7.9Hz)、7.72(d,2H,J=7.9Hz)
IR(neat、cm−1):2960、2861、1716、1637、1457、1321、1297、1213、1122、1035、1012
【0039】
実施例3
蒸留塔を備えた内容積2Lの三口フラスコに、常圧下、室温で9−(N,N−ジメチルアミノ)−1−ノナノール200g(1.1mol)、メチルメタクリレート535g(5.4mol)および4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル0.037gを仕込んだ。気相部に空気を20〜30ml/minで吹き込みながら、加熱攪拌を開始し、反応混合液の温度が80℃になったところで、ジブチルスズオキシド0.74gを入れた。反応の進行に伴って副生するメタノールを常圧下、110〜120℃でメチルメタクリレートと共沸させることにより系外に留去しながら、10時間反応させた。反応混合液中に残存している未反応のメチルメタクリレートを減圧下に留去し、次いで得られた濃縮物を減圧蒸留することにより、下記の物性を示す9−(N,N−ジメチルアミノ)ノニルメタクリレート245g(0.96mol、収率90%)を得た。
【0040】
H−NMR(270MHz、CDCl、TMS)δ:1.25−1.50ppm(m,12H)、1.66(quintet,2H,J=7.3Hz)、1.94(s,3H)、2.18−2.25(m,8H)、4.13(t,2H,J=6.7Hz)、5.53(s,1H)、6.09(s,1H)
IR(NaCl、cm−1):2929、2856、1720、1639、1461、1295、1166
マススペクトル(EIMS)m/z:255(M
沸点:133℃/280Pa
【0041】
実施例4
実施例3で得られた9−(N,N−ジメチルアミノ)ノニルメタクリレート25.5g(0.10モル)をトルエン150mlに溶かし、内温が40℃を超えないように水浴冷却下にp−トルエンスルホン酸メチル18.6g(0.10mol)を滴下した。滴下終了後、沈殿した白色物質をろ取し、トルエンで洗浄した後、減圧乾燥することにより、下記の物性を示す7−(N,N−ジメチルアミノ)−3−メチルオクチルメタクリレートのp−トルエンスルホン酸メチル塩41.3g(収率93%)を得た。
【0042】
H−NMR(270MHz、CDCl、TMS)δ:1.17ppm(m,2H)、1.22(m,4H)、1.28(m,2H)、1.35(m,2H)、1.57(m,2H)、1.65(m,2H)、1.93(s,3H)、2.33(s,3H)、3.22(s,9H)、3.34(m,2H)、4.12(t,2H,J=6.7Hz)、5.55(s,1H)、6.08(s,1H)、7.13(d,2H,J=7.9Hz)、7.72(d,2H,J=7.9Hz)
IR(neat、cm−1):2931、2856、1718、1637、1488、1322、1297、1213、1122、1035、1010
【0043】
【発明の効果】
本発明の置換アミノアルキルアクリレート誘導体またはその塩は、置換アミノ基および(メタ)アクリロイルオキシ基を有するため、カチオン系凝集剤、エマルジョン改質剤、繊維処理剤、医薬中間体、粘着剤原料、接着剤原料、重合性単量体などとして有用である。

Claims (1)

  1. 下記一般式(1)
    Figure 2004217607
    (式中、Xは主鎖の炭素数が7〜16である置換基を有していてもよいアルキレン基を表す。但し、Xの主鎖の炭素数が8、10、11、12または16である場合には、該Xは少なくとも一つの置換基を有する。また、Rは水素原子またはアルキル基を表し、RおよびRはそれぞれ独立して置換基を有していてもよいアルキル基、アルコキシル基、アリール基もしくはアラルキル基を表すか、または一緒になってそれらの結合している窒素原子と共に環を形成していてもよい。)
    で示される置換アミノアルキルアクリレート誘導体およびその塩。
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