JP2004216247A - 籾摺選別機の駆動装置 - Google Patents

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Shunji Kojima
俊二 小島
Yasuhiro Shimauchi
靖浩 島内
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Yanmar Agribusiness Co Ltd
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Abstract

【課題】籾摺部A,摺落米風選部B,揺動選別装置20型の混合米選別部C,揚穀搬送部Dからなる籾摺選別機において、籾摺部A,摺落米風選部B,揚穀搬送部Dとは別に、混合米選別部Cを構成する揺動選別装置20を単独で駆動するにあたり、既存構造をあまり変えることなく揺動選別装置20を駆動するモータ70を組込み、且つ、そのモータ70を揺動選別装置20の穀粒取出口から発生する塵埃から保護する。
【解決手段】揺動選別装置20を駆動するモータ70を、主モータ44から籾摺部A,摺落米風選部B,揚穀搬送部Dの各部に動力を伝達する動力伝達部の近傍で、且つ、揺動選別装置20の穀粒取出口から離反した位置、例えば揚穀搬送部Dの混合米揚穀機2のハウジング71に取付けて、配置する。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、籾摺選別機の駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
籾摺をする籾摺部,籾摺部からの摺落米を風選する摺落米風選部,籾・玄米の混合米を選別する揺動選別装置型の混合米選別部,揚穀搬送部からなる籾摺選別機がある。このような籾摺選別機において、プラント用の大型のものでは各部をそれぞれ専用のモータで独立して駆動しているが、家庭用の小型のものでは各部を単一のモータで一体的に駆動している(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−244174号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、各部を単一のモータで一体的に駆動する小型の籾摺選別機は、モータが過負荷状態になりやすく、また運転当初、混合米ポッパーに一定量の混合米を溜める間も揺動選別装置が駆動される等の欠点がある。この欠点を解決すべく、籾摺部,摺落米風選部,揚穀搬送部とは別に、揺動選別装置を単独で駆動する場合、既存構造をあまり変えることなく揺動選別装置を駆動するモータを組込み、且つ、そのモータを揺動選別装置の穀粒取出口から発生する塵埃から保護する必要がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
然るに、本発明は、籾摺部,摺落米風選部,揺動選別装置型の混合米選別部,揚穀搬送部からなる籾摺選別機において、籾摺部,摺落米風選部,揚穀搬送部とは別に、混合米選別部を構成する揺動選別装置を単独で駆動するにあたり、揺動選別装置を駆動するモータを、主モータから籾摺部,摺落米風選部,揚穀搬送部の各部に動力を伝達する動力伝達部の近傍で、且つ、揺動選別装置の穀粒取出口から離反した位置に配置したことを特徴とするものである。
【0006】
また、主モータから籾摺部,摺落米風選部,揚穀搬送部の各部に動力を伝達する動力伝達部の近傍で、且つ、揺動選別装置の穀粒取出口から離反した位置としては、揚穀搬送部の混合米揚穀機があり、この混合米揚穀機のハウジングに揺動選別装置を駆動するモータを取付ける。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。この籾摺選別機は、図1乃至図3に示すように、籾摺をする籾摺部A,籾摺部Aからの摺落米を風選する摺落米風選部B,摺落米風選部Bでの風選後の混合米を籾・玄米に分離選別する揺動選別装置型の混合米選別部C,穀粒を揚穀搬送する揚穀搬送部Dからなり、籾摺部Aを機体の左又は右一側(本実施例では左側)上部に、摺落米風選部Bを機体の中央部に、揺動選別装置型の混合米選別部Cを籾摺部Aと反対側の機体の左又は右一側(本実施例では右側)上部にそれぞれ配置すると共に、摺落米風選部Bの吸引排塵機1を籾摺部Aと混合米選別部Cの間となる摺落米風選部Bの上部に配置し、また機体の摺落米風選部Bの背面側(後面側)に揚穀搬送部Dのバケット揚穀型の混合米揚穀機2を配置すると共に、機体の混合米選別部C側の側面で正面(前面)寄りに揚穀搬送部Dのバケット揚穀型の玄米揚穀機3を配置し、これら籾摺部A,摺落米風選部B,混合米選別部C,揚穀搬送部Dを、車輪付き機台4に一体的に組付けて構成している。
【0008】
籾摺部Aは、原料の籾を張込むための籾ホッパー5の直下に接続して脱ぷケース6を設け、脱ぷケース6の籾供給部には籾供給量調節弁として回転軸7に固着した籾供給弁であるシャッター8を設け、このシャッター8の直下に一対の脱ぷロール9,10を内装し、籾ホッパー5からシャッター8を介して供給される籾を一対の脱ぷロール9,10によって摺落とす(脱ぷする)ように構成している。
【0009】
また、脱ぷケース6の直下には摺落米風選部B側に向かって下がり傾斜の振動移送板11を設け、摺落米を振動移送板11によって受けてあおり作用を与え、摺落米の層圧を均等にし、且つ、摺落米中の籾殻や塵埃を上層に浮上させ、玄米や籾を下層にして、停滞させることなく摺落米風選部Bの摺落米供給樋12に供給するように構成している。
【0010】
次に、摺落米風選部Bについて説明する。摺落米風選部Bは、縦方向に長く形成された摺落米風選路13の上部に吸引排塵機1の吸入口1aを接続して下側から上昇気流を吹上げ、摺落米供給樋12から供給されてくる摺落米を風選するように構成している。この摺落米風選路13の下部には風選作用により選別された混合米を受ける混合米受樋14を設けると共に、摺落米風選路13の上下中間部には風選作用により選別された粃米を受ける粃米受樋15を設けている。摺落米風選路13を下部(始端部)から上部(終端部)へ流れた選別風と一緒に籾殻や塵埃は、吸引排塵機1、排塵筒1bを経て機外へ排出され、粃米受樋15に落下選別された粃米は、ねじコンベア型の粃コンベア16によって機体の正面側(前面側)へ搬送され、粃取出樋17から機外へ取出される。また混合米受樋14に落下選別された混合米は、ねじコンベア型の混合米コンベア18によって機体の背面側(後面側)へ搬送され、混合米揚穀機2の下部供給部に搬入され、この混合米揚穀機2で揚穀されて混合米ホッパー19に供給される。
【0011】
次に、揺動選別装置20で構成されている混合米選別部Cについて説明する。多段の揺動選別板21,21,・・・は、穀粒の流下排出方向である縦方向(機体の前後方向)及び縦方向に直交する選別方向である横方向(機体の左右方向)の2方向に傾斜した構成として、機体の背面側(後面側)で、隣接する摺落米風選部Bと反対側の一側の角部が最も高くなり、その対角方向である機体の正面側(前面側)で、隣接する摺落米風選部B側の一側の角部が最も低くなる状態で、籾摺部Aと反対側となる機体の一側(本実施例では右側)上部に配置されていて、揺動アーム22a,22a,・・・で横方向の斜上下に往復運動させるように構成している。混合米揚穀機2の上部排出部に設けている混合米ホッパー19内の混合米は、均分樋23,均分ケース24を経て、揺動選別板21,21,・・・の縦方向の高い供給側で、且つ、横方向の高い揺上側に配置されている供給口から、揺動選別板21,21,・・・に供給される。揺動選別板21,21,・・・の縦方向排出側に対して、玄米仕切板25及び籾仕切板26が設けられ、揺動選別板21,21,・・・の横方向揺上側の玄米分布流域、横方向中間部の混合米分布流域及び横方向揺下側の籾分布流域に分布する玄米、混合米及び籾が、それぞれ玄米仕切板25及び籾仕切板26で仕切られ、機体の正面側(前面側)から取出される。このようにして取出された玄米,混合米及び籾のうち、玄米は、玄米受樋27,玄米流下板28を経て玄米揚穀機3の下部供給部に流入し、玄米揚穀機3によって揚穀され、機外に取出され、混合米は、混合米循環樋29を経て混合米受樋14に流入し、混合米コンベア18,混合米揚穀機2,混合米ホッパー19,均分樋23,均分ケース24を経て揺動選別板21,21,・・・に還元され、再選別され、籾は、籾受樋30を経てスローワ型の籾揚穀機31に流入し、籾揚穀機31によって揚穀され、籾摺部Aに還元され、再度の籾摺がされる。摺落米コンベア18のコンベア軸18aの搬送始端側の端部に、籾揚穀機31のスローワ翼の軸部を一体的に取付けている。
【0012】
また、玄米受樋27と混合米循環樋29との接続部には、落下口32を開口すると共に、この落下口32を開閉して揺動選別板21,21,・・・から取出された玄米を、機内循環又は機外取出させるための切換弁33を設けている。切換弁33を図3の実線に示す「開」状態に切換えることによって落下口32を開き、玄米受樋27の傾斜下端側を落下口32を介して玄米流下板28の傾斜上端側に連通させ、玄米を機外に取出す一方、切換弁33を図3の仮想線に示す「閉」状態に切換えることによって落下口32を閉じ、玄米受樋27の傾斜下端を切換弁33を介して混合米循環樋29の傾斜上端に接続させ、玄米を混合米と一緒に混合米循環樋29,混合米受樋14,摺落米コンベア18,混合米揚穀機2,混合米ホッパー19,均分樋23,均分ケース24を経て揺動選別板21,21,・・・に還元し、機内で循環させるように構成している。
【0013】
さらに、切換弁33の表面には、図4に示すように、穀粒流下方向に対して一方向に傾斜角(リード角)を与えた穀流ガイド板34を、所定の隙間を設けて複数枚平行に固着して設けている。揺動選別板21,21,・・・から取出された玄米は、混合米選別部Cの正面カバー35や籾摺選別機の機筺36正面壁に衝突して機体の内側に跳返り、玄米受樋27の内側に片寄った状態で流下する傾向がある一方、玄米揚穀機3は籾摺部Aと反対側の機体の一側(本実施例では右側)で、機体の最前部に配置されるため、玄米流下板28の傾斜下端側の玄米取出口(玄米揚穀機3の下部供給口)37は、籾摺部Aと反対側の機筺36一側壁(本実施例では右側壁)で、機体の最前部下端に開口されている。そして、切換弁33を「開」状態に切換えたとき(玄米を機外に取出すとき)には、切換弁33の表面に略直角に立上げられている穀流ガイド板34が、玄米の機体内側への飛散を防止する役目と、内側に片寄った玄米を機筺36正面壁側に寄せて玄米受樋27から玄米流下板28に受継ぐ役目を果たすため、玄米が停滞することなく玄米揚穀機3に流入できるようになり、また切換弁33を「閉」状態に切換えたとき(玄米を機内で循環させるとき)には、切換弁33の表面に略直角に立上げられている穀流ガイド板34が、玄米を機体内側に寄せて混合米循環樋29に受継ぐ役目を果たすため、玄米を混合米受樋14に対して摺落米コンベア18による搬送方向に寄せた位置から流入させるように構成している。
【0014】
また、落下口32の下側には玄米流下路39を逆くの字形に形成し、玄米流下路39の下部に玄米流下板28の傾斜上端部を延設すると共に、玄米流下板28の傾斜上端から混合米循環樋29の傾斜上部下側に、混合米循環樋29の傾斜方向と略同方向に傾斜する導風板40を一体延出し、一連の玄米受樋27,落下口32,混合米循環樋29の傾斜上部の下側にへの字形に接続された玄米流下板28,導風板40を設けている。また混合米選別部Cの下部で、機体の前後中間部には第2吸引排塵機41を設け、第2吸引排塵機41の吸引口41aを導風板40上に連通させて、導風板40,玄米流下板28上をへの字形の選別風路42に形成すると共に、その選別風路42の終端側を玄米取出口37を介して玄米揚穀機3の内部と連通させ、また選別風路42の終端側を機筺36正面壁に開口した排風口43を介して機外に連通させている。そして、玄米の落下口32を玄米流下路39を介して選別風路42に連通して、落下口32から玄米を選別風路42に落下させることによって、この落下の際に、玄米流下路39,選別風路42をこの始端側から終端側に流れる除塵風によって、機外に取出す玄米の1次風選を行い、さらに玄米を玄米揚穀機3によって揚穀して機外に取出す際に、この玄米揚穀機3の内部を下部の玄米取出口37から上部の玄米排出口に向かって流れる除塵風によって、機外に取出す玄米の2次風選を行い、機外に取出す玄米(仕上米)中の塵埃を悉く除塵するように構成している。
【0015】
第2吸引排塵機41の排風口41bは、摺落米風選路13の下部に向けて開口しており、摺落米風選路13と選別風路42を第2吸引排塵機41を介して接続し、摺落米風選路13,選別風路40で順風の選別風を効率よく流し得るように構成している。
【0016】
次に、図5に基づいて籾摺選別機の伝動構造について説明する。籾摺部Aの下方には主モータ44を配置し、主モータ44の出力軸45を機体の背面側(後面側)に向けて突出し、機体の背面側(後面側)で、且つ、混合米揚穀機2より内側にて、籾摺部A,摺落米風選部B,揚穀搬送部Dの各部に動力を伝達する動力伝達部を構成するもので、主モータ44の出力軸45に取付けたモータプーリ46と一方の脱ぷロール9を取付ける主軸9aに取付けた主軸プーリ47にテンションプーリ48を介して伝動ベルト49を巻掛けると共に、主軸9aには、他方の脱ぷロール10を取付ける副軸10aに取付けた副軸ギア50に2枚の伝動ギア51,52を介して駆動連結する主軸ギア53を取付け、一対の脱ぷロール9,10を周速度を互いに異にして、反対方向に回転させるように構成している。
【0017】
また、主軸プーリ47と一体的な主軸小プーリ54,吸引排塵機1のファン軸1cに取付けた排塵プーリ55,粃コンベア16のコンベア軸16aに取付けた粃プーリ56,玄米揚穀機3の下部ローラ軸に対して動力を伝達する玄米揚穀動力取出軸3aに取付けた玄米揚穀プーリ57,第2吸引排塵機41のファン軸41cに取付けた第2排塵プーリ58,カウンタ軸59に取付けたカウンタ軸大プーリ60,振動移送板11を振動駆動させるクランク軸11aに取付けた振動プーリ61にテンションプーリ62,63を介して伝動ベルト64を巻掛け、吸引排塵機1,粃コンベア16,玄米揚穀機3,第2吸引排塵機41,振動移送板11に動力を伝達している。そして、機体の背面側(後面側)の一側から他側に張設する伝動ベルト64における排塵プーリ55と粃プーリ56間の伝動ベルト64aを、機体の摺落米風選部Bの背面側(後面側)で、且つ、混合米揚穀機2の内側にて、上下方向に張設すると共に、粃プーリ56と玄米揚穀プーリ57間の伝動ベルト64bを、機体の混合米選別部Cの背面側(後面側)下部にて、左右方向に張設し、混合米選別部Cの背面側(後面側)を避けるように、排塵プーリ55と玄米揚穀プーリ57間の伝動ベルト64a,64bをL字形に張設し、揺動選別装置20の駆動軸20aに取付けた大径の揺動プーリ72を、機体の混合米選別部Cの背面側(後面側)で、且つ、排塵プーリ55と粃プーリ56間の伝動ベルト64aの一側(本実施例では右側)で、且つ、粃プーリ56と玄米揚穀プーリ57間の伝動ベルト64bの上側に配置するように構成している。
【0018】
さらに、カウンタ軸大プーリ60と一体的なカウンタ軸小プーリ65,混合米コンベア18のコンベア軸18aに取付けた混合米プーリ66,混合米揚穀機2の下部ローラ軸2aに取付けた混合米揚穀プーリ67にテンションプーリ68を介して伝動ベルト69を巻掛け、混合米コンベア18,混合米揚穀機2に動力を伝達している。
【0019】
揺動選別装置20は、籾摺部A,摺落米風選部B,揚穀搬送部Dとは別に、単独で駆動するように構成するもので、主モータ44とは別に揺動選別装置20を駆動する選別モータ70を設けている。この選別モータ70は、機体の背面側(後面側)で、且つ、混合米揚穀機2より内側に構成された、籾摺部A,摺落米風選部B,揚穀搬送部Dの各部に動力を伝達する動力伝達部の近傍で、且つ、揺動選別装置20の穀粒流下排出側の玄米,混合米及び籾の穀粒取出口から離反した位置に配置している。そして、機体の背面側(後面側)に立設される混合米揚穀機2のハウジング71における混合米選別部C側の側壁面(本実施例では右側壁面)に選別モータ70を取付け、選別モータ70の出力軸70aを機体の正面側(前面側)に向けて突出し、機体の背面側(後面側)で、且つ、混合米揚穀機2より内側にて、選別モータ70の出力軸70aに取付けたモータプーリ70b,揺動選別装置20の駆動軸20aに取付けた大径の揺動プーリ72にテンションプーリ73を介して伝動ベルト74を巻掛け、揺動選別装置20を駆動している。このように、混合米揚穀機2のハウジング71における混合米選別部C側の側壁面に選別モータ70を取付けたことによって、この選別モータ70が機体の背面側(後面側)で、且つ、混合米揚穀機2より内側に構成された、籾摺部A,摺落米風選部B,揚穀搬送部Dの各部に動力を伝達する動力伝達部の近傍で、且つ、揺動選別装置20の穀粒流下排出側の玄米,混合米及び籾の穀粒取出口から離反した位置に配置され、既存構造(単一のモータで籾摺部A,摺落米風選部B,混合米選別部C,揚穀搬送部Dを駆動する籾摺選別機の構造)をあまり変えることなく揺動選別装置20を駆動する選別モータ70を組込み、且つ、その選別モータ70を揺動選別装置20の穀粒取出口から発生する塵埃から保護できると共に、選別モータ70の取付け高さに自由度があり、排塵プーリ55と粃プーリ56の間の高さ位置にて、選別モータ70を混合米揚穀機2のハウジング71における混合米選別部C側の側壁面に取付けることによって、揺動選別装置20への伝動ベルト74を、吸引排塵機1,粃コンベア16,玄米揚穀機3,第2吸引排塵機41,振動移送板11への伝動ベルト64における排塵プーリ55と粃プーリ56間の伝動ベルト64aの一側(本実施例では右側)で、且つ、粃プーリ56と玄米揚穀プーリ57間の伝動ベルト64bの上側の余剰空間に張設できる。
【0020】
揺動選別装置20の駆動軸20aは、この偏芯部と揺動アーム22a,22aとをクランクロッドで連結して、揺動選別板21,21,・・・を揺動する構成としている。
【0021】
上記のように構成した籾摺選別機においては、揺動選別装置20に対して常に一定流量の籾・玄米の混合米を供給することが必要であり、そのため、揺動選別装置20の供給部(混合米揚穀機2の上部排出部)に混合米ホッパー19を設けていて、運転開始当初、混合米ホッパー19から供給される混合米が揺動選別装置20の揺動選別板21,21,・・・全体に広がって選別状態が安定するまでは、揺動選別装置20から取出される玄米を機外に取出することなく機内で循環させるように、切換弁33を図3の仮想線に示す「閉」状態、即ち機内循環側に切換えておき、玄米(仕上米)中に籾の混入がないことを確認した上で、切換弁33を図3の実線に示す「開」状態、即ち機外取出側に切換えるようにしている。また混合米ホッパー19内の混合米量に応じて、脱ぷロール9,10の上方に設けたシャッター8の開度(籾供給量)を変更するようにし、混合米ホッパー19内に略一定の混合米を貯留するようにしており、このように籾摺選別機を運転し、また籾供給量を調節する構造を以下に説明する。
【0022】
先ず、混合米ホッパー19内の混合米量に応じて、脱ぷロール9,10の上方に設けたシャッター8の開度(籾供給量)を変更する籾供給量調節構造を、図6に基づいて説明する。混合米ホッパー19の内部に混合米量の多少に応じて揺動する混合米センサアーム75を設けると共に、シャッター8を固着した回転軸7の一端を脱ぷケース6から籾摺部Aの背面側(後面側)に突出させ、その突出端に操作アーム76を枢着している。そして、混合米センサアーム75の揺動支点軸77の一端を混合米ホッパー19の正面外側に突出させ、この突出端と操作アーム76とを、揺動支点軸77の突出端に取付けて混合米センサアーム75と一体に揺動する揺動アーム78,混合米揚穀機2のハウジング71の正面壁上下中間部に固着した支点軸79に回動自在に取付けるL字形のクランクレバー80,揺動アーム78の先端とクランクレバー80の一端を連結する縦連結ロッド81,クランクレバー80の他端と操作アーム76の先端を連結する横連結ロッド82からなる連係機構83によって連動連結し、混合米ホッパー19内の混合米量が減少するに連れてシャッター8の開度を拡大して籾供給量を増加させる一方、混合米ホッパー19内の混合米量が増加するに連れてシャッター8の開度を縮小して籾供給量を減少させ、混合米ホッパー19内に略一定の混合米を貯留させ、安定した選別精度を得るように構成している。
【0023】
また、揺動選別装置20は、混合米ホッパー19内の混合米量に基づいて自動運転できるように構成している。本実施例では、クランクレバー80の一方のレバー部を挟むように、二つの自己保持形のリミットスイッチ84,85を混合米揚穀機2のハウジング71の側壁面に取付け、混合米ホッパー19内の混合米量が所定量以下になったときに、クランクレバー80の一方のレバー部で、一方の停止側リミットスイッチ84を作動させ、選別モータ70への給電を遮断することによって、揺動選別装置20を自動的に停止させる一方、混合米ホッパー19内の混合米量が所定量以上になったときに、クランクレバー80の一方のレバー部で他方の駆動側リミットスイッチ85を作動させ、選別モータ70へ給電することによって、揺動選別装置20を自動的に駆動させ、混合米ホッパー19内に適正量の混合米が貯留されているときにのみ揺動選別装置20を駆動するように構成している。
【0024】
次に、揺動選別装置20から取出される玄米の機内循環側又は機外排出側への切換操作に関連する籾供給量調節構造を、図1,図2,図7,図8を参照して説明する。籾摺選別機の運転操作部Eを、機体の籾摺部Aの正面側(前面側)に配置している。運転操作部Eの操作パネル86には、主モータ44の駆動・停止を行う押しボタン式の運転スイッチ87及び停止スイッチ88と、選別モータ70を手動で駆動・停止させる「連続運転」・「停止」及び自動で駆動・停止させる「自動運転」の切換選択を行うロータリ式(回転式)の選別駆動モード切換えスイッチ89と、シャッター8を開閉する第1操作レバーであるシャッターレバー90の第1レバーガイド溝91と、切換弁33を機内循環側又は機外取出側に切換える第2操作レバーである切換レバー92の第2レバーガイド溝93を設けている。またシャッター8を固着した回転軸7の一端を脱ぷケース6から籾摺部Aの正面側(前面側)の運転操作部E側に延出させ、上部に操作パネル86を取付けるレバー支持基板94の前面側に突出させると共に、そのレバー支持基板94の前面側には、回転軸7の一側(本実施例では右側)近傍にて、回転軸7と平行な機体前後方向の第1レバー軸95を固着し、また第1レバー軸95の回転軸7とは反対側の一側(本実施例では右側)にて、回転軸7,第1レバー軸95と平行な機体前後方向の第2レバー軸96を固着している。
【0025】
シャッターレバー90は、この下端に固着したボス部97を第1レバー軸95に回転自在に嵌合させ、中間部を左右方向に長い長孔に形成した第1レバーガイド溝91に挿通させ、上部を操作パネル86の上面側に突出させ、第1レバー軸95を支点に第1レバーガイド溝91に沿ってこの範囲内で左右方向に傾倒操作可能に構成している。切換レバー92は、この下端に固着したブラケット98を、第2レバー軸96に回転自在に嵌合したボス部99から半径方向に突設する支軸100に対して回転自在に支持させ、中間部を左右方向に長い長孔に形成し、且つ、一端にノッチ部93aを形成した第2レバーガイド溝93に挿通させ、上部を操作パネル86の上面側に突出させ、第2レバー軸96を支点に第2レバーガイド溝93に沿ってこの範囲内で左右方向に傾倒操作可能で、且つ、支軸100を支点に前後方向に傾倒操作することによって、第2レバーガイド溝93のノッチ部93aに係入・離脱可能に構成している。また第2レバー軸96に回転自在に嵌合したボス部99には切換レバー92の一側に延出させる係合アーム101を固着し、切換レバー92を第2レバーガイド溝93の一端(本実施例では左端)の「機内循環」位置から他端(本実施例では右端)の「機外取出」位置に傾倒操作するときに、この切換レバー92に係合させる係合片101aを係合アーム101の先端に形成している。
【0026】
また、レバー支持基板94の前面側に延出させた回転軸7の端部には係合板102の中間部を枢着し、回転軸7,シャッター8,操作アーム76,係合板102を一体構成とし、シャッター8,操作アーム76,係合板102を回転軸7を中心に一体的に揺動させる構成とし、回転軸7に嵌合して一端を回転軸7に、また他端をレバー支持基板94にそれぞれ係合させるコイルバネによって、シャッター8,操作アーム76,係合板102を一体的にシャッター開方向に付勢している。そして、シャッターレバー90には、この下部から略直角に一体延出させて、回転軸7から第1レバー軸95と反対側の一側に延出する係合板102の開方向側に延出させる押圧片103を設け、回転軸7から第1レバー軸95と反対側の一側に延出する係合板102の一端を、シャッター開方向への付勢力によって、押圧片103の先端に固着する押圧ピン103aに押し当て、シャッターレバー90の傾倒操作に連動して係合板102を揺動させ、シャッター8を開閉(揺動)させ、シャッターレバー90を第1レバーガイド溝91の一端(本実施例では左端)の「閉」位置に傾倒操作したとき、シャッター8が全閉状態になり、シャッターレバー90を第1レバーガイド溝91の他端(本実施例では右端)の「開」位置に傾倒操作したときシャッター8が全開状態になるように構成している。尚、符号104は、レバー支持基板94の前面側に固着され、シャッターレバー90から一体延出させる板バネ製の係止片105の先端を係止させて、シャッターレバー90を全閉位置と全開位置との間で傾倒操作可能に、その全閉位置と全開位置との間の任意の傾倒操作位置で位置保持するための円弧状ラックからなるレバー位置保持板である。
【0027】
一方、切換レバー92のボス部99には切換アーム106を固着し、切換弁33に一端を連結する操作ワイヤ107の他端を切換アーム106の先端に連結し、切換レバー92の傾倒操作に連動して切換弁33を機内循環側又は機外取出側に切換えるもので、切換弁33にはこれを機内循環側へ切換操作するバネ力が付勢され、この機内循環側への付勢力によって、一体構成の切換アーム106,ボス部99,係合アーム101を第2レバー軸96回りで一方向(本実施例では反時計方向)に付勢し、係合アーム101の係合片101aによって切換レバー92を第2レバーガイド溝93の「機内循環」位置方向に付勢している。尚、符号108は、レバー支持基板94の前面側に固着され、切換レバー92が第2レバーガイド溝93の「機内循環」位置に傾倒操作される揺動位置にて切換アーム106に当接させ、切換弁33の機内循環側への付勢力による一体構成の切換アーム106,ボス部99,係合アーム101の揺動を規制する機内循環側切換操作用のストッパーである。そして、切換レバー92を、切換弁33の機内循環側への付勢力に抗して、第2レバーガイド溝93の「機内循環」位置から「機外取出」位置に、第2レバー軸96を支点に傾倒操作することにより、この切換レバー92に係合片101aを介して係合している係合アーム101と一体に切換アーム106を時計方向に揺動させ、操作ワイヤ107を引っ張る。これによって、切換弁33を機内循環側への付勢力に抗して機外取出側(図3の仮想線に示す「閉」状態)に切換え、また切換レバー92を、第2レバーガイド溝93の「機外取出」位置に傾倒操作した後、支軸100を支点に前方又は後方(本実施例では前方)に傾倒操作し、第2レバーガイド溝93の「機外取出」位置に形成したノッチ部93aに切換レバー92を係入して掛止め、切換レバー92の「機内循環」位置への復帰を規制することによって、切換弁33を機外取出切換状態に保持するように構成し、逆に第2レバーガイド溝93の「機外取出」位置のノッチ部93aに係入して掛止めた切換レバー92を、支軸100を支点に前方又は後方(本実施例では後方)に傾倒操作してノッチ部93aから離脱させ、切換レバー92の「機内循環」位置への復帰を許すことによって、切換弁33の機内循環側への付勢力によって、切換アーム106がストッパー108に当接するまで、この切換アーム106と切換レバー92に係合片101aを介して係合している係合アーム101とを一体に反時計方向に揺動させ、切換レバー92を、切換弁33の機内循環側への付勢力によって、第2レバーガイド溝93の「機外取出」位置から「機内循環」位置に、第2レバー軸96を支点に傾倒復帰操作し、且つ、操作ワイヤ107を弛める。これによって、切換弁33を機内循環側への付勢力によって機内循環側(図3の実線に示す「開」状態)に切換えるように構成している。
【0028】
さらに、上記のようにシャッター8を開閉するシャッターレバー90と、切換弁33を機内循環側又は機外取出側に切換える切換レバー92とを並設する運転操作部Eには、切換弁33を機内循環側に切換えたとき、シャッター8が設定開度以上開かないようにする一方、切換弁33を機外取出側に切換えたとき、シャッター8を全開可能とする牽制機構109を設けている。この牽制機構109は、シャッターレバー90を取付けた第1レバー軸95に中間部を回転自在に支持させ、揺動支点(第1レバー軸95)より一側部(本実施例では右側部)を切換レバー92側に延出し、揺動支点(第1レバー軸95)より他側部(本実施例では左側部)を、回転軸7から第1レバー軸95側の一側(本実施例では右側)に延出する係合板102の開方向側に延出し、その係合板102に対する延出端部にアジャストボルト110を取付けた牽制レバー111と、切換レバー92のボス部99に固着させてシャッターレバー90側に延出する牽制アーム112を設け、切換アーム106,ボス部99,係合アーム101と一体構成となる牽制アーム112の先端に固着した係合ピン113を、切換レバー92側に延出した牽制レバー111の一端部に形成する長孔114に摺動自在に嵌着し、牽制レバー111の一端と牽制アーム112の先端とを連結し、牽制アーム112の揺動によって牽制レバー111をシーソー運動させるように構成している。そして、牽制機構109は、上記のように切換レバー92が第2レバーガイド溝93の「機内循環」位置に傾倒操作され、切換弁33が機内循環側に切換えられているときには、牽制レバー111が、揺動支点(第1レバー軸95)より切換レバー92側の一側部が、牽制アーム112によって押下げられ、揺動支点(第1レバー軸95)より回転軸7側の他側部が押上げられ、図8の実線に示す牽制位置に回転変位し、牽制レバー111の揺動支点(第1レバー軸95)より回転軸7側の端部を、回転軸7から第1レバー軸95側の一側に延出する係合板102の回動範囲内に突出保持させ、係合板102が全閉位置から所定開度開方向へ回動したとき、牽制レバー111の揺動支点(第1レバー軸95)より回転軸7側の端部に取付けたアジャストボルト110の先端を、回転軸7から第1レバー軸95側の一側に延出する係合板102の端部に、開方向から当接係合させ、係合板102の所定開度以上の開方向への回動を規制することによって、シャッターレバー90が第1レバーガイド溝91の「開」位置に傾倒操作されても、また混合米ホッパー19が空状態のときでも、シャッター8は設定開度以上開かないようにし、逆に、上記のように切換レバー92が第2レバーガイド溝93の「機外取出」位置に傾倒操作され、切換弁33が機外取出側に切換えられたときには、牽制レバー111が、揺動支点(第1レバー軸95)より切換レバー92側の一側部が、牽制アーム112によって押上げられ、揺動支点(第1レバー軸95)より回転軸7側の他側部が押下げられ、図8の仮想線に示す牽制解除位置に回転変位し、牽制レバー111の揺動支点(第1レバー軸95)より回転軸7側の端部を、回転軸7から第1レバー軸95側の一側に延出する係合板102の回動範囲外に後退保持させ、係合板102の所定開度以上の開方向への回動規制を解除し、係合板102を全閉位置から全開位置まで回動可能とすることによって、シャッターレバー90の傾倒操作又は混合米センサアーム75に連動してシャッター8を全閉から全開の間で開度調節可能とするように構成している。
【0029】
次に、本実施例の籾摺選別機の作用について説明する。籾摺選別機で籾摺選別作業をする場合には、シャッターレバー90を第1レバーガイド溝91の「閉」位置に傾倒操作して、シャッター8を全閉状態とし、籾ホッパー5に原料の籾を張込むと共に、切換レバー92を第2レバーガイド溝93の「機内循環」位置に傾倒操作して、切換弁33を機内循環側に切換え、また選別駆動モード切換えスイッチ89を「自動運転」に切換操作した状態で、運転スイッチ87をオン操作して主モータ44を駆動し、機体の回転各部を駆動した後、シャッターレバー90を第1レバーガイド溝91の「開」位置方向に傾倒操作して、シャッター8を開き、籾ホッパー5の籾を、周速度を互いに異にして、反対方向に回転している一対の脱ぷロール(ゴムロール)9,10の間隙に供給し、籾摺選別作業を開始するのである。この籾摺選別作業開始時には、混合米ホッパー19は空状態で所定量の混合米が貯留されていないため、揺動選別装置20は停止状態(駆動待機状態)にある。また混合米ホッパー19が空状態で、シャッターレバー90が第1レバーガイド溝91の「開」位置に傾倒操作されても、切換レバー92が第2レバーガイド溝93の「機内循環」位置に傾倒操作され、牽制機構109が働いているため、シャッター8は設定開度以上開かず、たとえば「半開」状態に保持されている。この籾供給量制限によって、運転開始時に、シャッター8全開状態でいきなり籾が脱ぷロール9,10の間隙に供給され、主モータ44の過負荷や機内の穀物流路における詰まり事故等が発生するのを防止すると共に、定常時よりはるかに多い流量の籾が脱ぷロールの間隙を通過することにより、脱ぷ率の調節・確認が非常に困難になるのを防止している。
【0030】
脱ぷロール(ゴムロール)9,10の間隙に供給された籾は、両脱ぷロール9,10間の周速度の差により、籾殻がせん断破壊されて籾摺(脱ぷ)され、その摺落米は下方の振動移送板11を介して摺落米風選路13に供給される。摺落米風選路13に供給された摺落米は、選別風により選別され、軽い籾殻や塵埃は摺落米風選路13の終端部へ流されて吸引排塵機1,排塵筒1bを経て機外へ排出され、比較的軽い粃米は粃受樋15に落下選別され、粃コンベア16によって機体の正面側(前面側)へ搬送され、粃取出樋17から機外に取出され、また重い籾・玄米の混合米は混合米受樋14に落下選別され、混合米コンベア18によって機体の背面側(後面側)へ搬送されて混合米揚穀機2の下部供給部に搬入され、この混合米揚穀機2で揚穀されて混合米ホッパー19に供給され、混合米ホッパー19に供給された混合米の均分樋23への流出が揺動選別装置20の停止によって阻害されており、混合米ホッパー19に混合米が貯められて行く。
【0031】
混合米ホッパー19内に所定量の混合米が貯められると、選別モータ70が駆動を開始して、揺動選別装置20が駆動され、混合米ホッパー19内に貯められた混合米が均分樋23,均分ケース24を経て揺動選別板21,21,・・・に供給される。揺動選別板21,21,・・・に供給された混合米は、揺動アーム22a,22a,・・・の横方向斜上下の往復運動により、粒形の大小、比重の大小あるいは摩擦抵抗の差異等によって選別されて、横方向の揺上側である玄米分布流域に偏流分布した玄米は、玄米仕切板25で仕切られて取出され、揺動選別板21,21,・・・の横方向中間部である混合米分布流域に偏流分布した混合米は、玄米仕切板25と籾仕切板26とで仕切られて取出され、揺動選別板21,21,・・・の横方向揺下側の籾分布流域に偏流分布した籾は、籾仕切板26で仕切られて取出される。このようにして取出された玄米,混合米及び籾のうち、玄米は、切換弁33が機内循環側に切換えられているため、機外には取出されず、玄米受樋27から切換弁33を経て混合米循環樋29に流下し、混合米と一緒に混合米受樋14,混合米コンベア18,混合米揚穀機2,混合米ホッパー19,均分樋23,均分ケース24を経て揺動選別板21,21,・・・に還元され、再選別され、籾は、籾受樋30,籾揚穀機31を経て籾摺部Aに揚穀還元され、再度の籾摺がされる。
【0032】
そして、上記のような、運転当初の行程を進めると、揺動選別板21,21,・・・においては、一定流量の混合米が供給されて選別状態が安定してくるので、混合米選別部Cの正面カバー35や上面カバーに設けたのぞき窓から、玄米仕切板25によって仕切られた揺動選別板21,21,・・・上の玄米分布流域に籾の混入がないことを確認した上で、切換レバー92を第2レバーガイド溝93の「機外取出」位置に傾倒操作し、且つ、第2レバーガイド溝93の「機外取出」位置に形成したノッチ部93aに係入操作し、切換弁33を機外取出側に切換え、定常運転に移行する。これにより、揺動選別板21,21,・・・から取出される玄米は、揺動選別板21,21,・・・に還元されず、玄米受樋27,落下口32,玄米落下路39,選別風路42,玄米流下板28,玄米取出口37を経て玄米揚穀機3の下部供給部に流入し、玄米揚穀機3によって揚穀され、且つ、この際に第2吸引排塵機41からの除塵風によって1次風選及び2次風選が行われ、玄米中の塵埃が悉く除塵し状態で、仕上米として機外に取出されるのである。
【0033】
定常運転中においては、揺動選別板21,21,・・・から取出される混合米は、運転当初と変わらず、揺動選別板21,21,・・・に還元され、再選別され、また揺動選別板21,21,・・・から取出される籾も、運転当初と変わらず、籾摺部Aに還元され、再度籾摺される。また運転当初の行程が行われている間、切換レバー92の第2レバーガイド溝93の「機内循環」位置への傾倒操作によって働かせていた牽制機構109が、運転当初の行程から定常運転へ移行する際に、切換弁33を機外取出側へ切換えるために行われた切換レバー92の第2レバーガイド溝93の「機外取出」位置への傾倒操作によって、非作用状態になるため、定常運転中においては、シャッター8は全開可能となり、混合米センサ75により検出される混合米ホッパー19内の混合米量に基づくシャッター8の開度調節(籾供給量調節)が行われ、混合米ホッパー19内に略一定の混合米が貯留されることになり、選別精度の安定化が図られている。
【0034】
また選別駆動モード切換えスイッチ89を「連続運転」に切換操作して、揺動選別装置20を混合米ホッパー19内の混合米量にかかわらず、連続駆動することによって、籾摺選別作業終了時における機内の残米排出処理を行うことができる。
【0035】
尚、本実施例における籾摺部Aは一対のゴムロールである一対の脱ぷロール9,10を、周速度を互いに異にして、反対方向に回転させ、ロール間隙Lに原料の籾を供給して、両脱ぷロール9,10間の周速度の差により、籾殻をせん断破壊して籾摺する、いわゆる摩擦式脱ぷ方式のものを示し、脱ぷ率の調節はロール間隙Lを拡大したり縮小することによって行うこうができる。そのロール間隙Lの調節構造の一例を図9に示している。即ち、一方の脱ぷロール9を取付けた主軸9aを、この主軸9a上の主軸ギア53と噛合う伝動ギア52のギア軸52aを支点に揺動する揺動アーム120の中間部に枢着させ、揺動アーム120を、この揺動アーム120の一端の支点軸であるギア軸52aを支点に左右方向に揺動させて、主軸9aに取付けた一方の脱ぷロール9を、ギア軸52aを支点に、副軸10aに取付けた他方の脱ぷロール10に対して接近・離反するように、左右に移動させ、両脱ぷロール9,10のロール間隙Lを拡大又は縮小調節する構成である。また揺動アームの揺動操作は、揺動アーム120の支点側と反対側の端部にピストンロッド121の先端を連結する中間トラニオン形で片ロッド形の復動シリンダ122によって行う構成である。ここで、ロール間隙調節用のシリンダ(アクチュエータ)として、エアーハイドロ用のエアーシリンダ122を用いている。そして、符号123は、空気圧縮機に、空気だめ,フィルタ・減圧弁・オイラからなる空気ユニットを介してエアーシリンダ122のロッド側ポート124とヘッド側ポート125を択一的に切換接続させる電磁切換弁、また126は、電磁切換弁123とエアーシリンダ122のヘッド側ポート125間のヘッド側回路に組込むエアーハイドロコンバータ127と、エアーハイドロコンバータ127とエアーシリンダ122のヘッド側ポート125間のヘッド側回路に組込む電磁開閉弁128からなるエアーハイドロユニットであり、エアーハイドロコンバータ127のエアー側ポート127aを電磁切換弁123に接続し、エアーハイドロコンバータ127のハイドロ側ポート127bを電磁開閉弁128を介してエアーシリンダ122のヘッド側ポート125に接続し、エアーシリンダ122のロッド側には空気圧縮機からの圧縮空気を流入・排出させる一方、エアーシリンダ122のヘッド側には空気圧縮機からの圧縮空気圧力をエアーハイドロコンバータ127で油圧力に変換した後の圧力油を流入・排出させ、エアーシリンダ122のロッド側に圧縮空気を流入させるこよによって、ピストンロッド121を退入させ、揺動アーム120をギア軸52aを支点に左方向に揺動させ、可動側の脱ぷロール9を固定側の脱ぷロール10に対して離反移動させ、ロール間隙Lを拡大し、エアーシリンダ122のヘッド側に圧力油を流入させるこよによって、ピストンロッド121を突出させ、揺動アーム120をギア軸52aを支点に右方向に揺動させ、可動側の脱ぷロール9を固定側の脱ぷロール10に対して接近移動させ、ロール間隙Lを縮小する構成とし、またロール間隙Lの調節時以外では、エアーハイドロユニット126の電磁開閉弁128を「閉」状態に切換え、エアーシリンダ122のヘッド側回路を閉鎖し、ロール間隙Lにおける籾の脱ぷ圧に抗して可動側の脱ぷロール9を固定し、ロール間隙Lを一定保持する構成としている。ロッド側とヘッド側の両方に圧縮空気を流入させる純粋なエアーシリンダに変更して、上記のようなエアーハイドロ用のエアーシリンダ122を用いることによって、油は空気に比べて圧縮の度合いが極めて小さいため、可動側の脱ぷロール9を確実に固定できるようになり、可動側の脱ぷロール9が微妙に動き、脱ぷロール9,10が偏摩耗して耐久性を著しく低下させたり、ロール間隙Lが不安定になり安定した籾摺(脱ぷ)及び脱ぷ率を得難い等の欠点を悉く解消することができる。
【0036】
また、電磁開閉弁128とエアーシリンダ122のヘッド側ポート125間のヘッド側回路には、安全弁129を接続しており、この安全弁129は、一対の脱ぷロール9,10間に石や、急に多量の籾が流入した場合に、両ロール9,10の間隙Lを広く開かせる安全装置の役目を果たす。
【0037】
【発明の効果】
以上実施例から明らかなように本発明は、籾摺部A,摺落米風選部B,揺動選別装置20型の混合米選別部C,揚穀搬送部Dからなる籾摺選別機において、籾摺部A,摺落米風選部B,揚穀搬送部Dとは別に、混合米選別部Cを構成する揺動選別装置20を単独で駆動するにあたり、揺動選別装置20を駆動するモータ70を、主モータ44から籾摺部A,摺落米風選部B,揚穀搬送部Dの各部に動力を伝達する動力伝達部の近傍で、且つ、揺動選別装置20の穀粒取出口から離反した位置に配置することにより、既存構造をあまり変えることなく揺動選別装置20を駆動するモータ70を組込み、且つ、そのモータ70を揺動選別装置20の穀粒取出口から発生する塵埃から保護できる顕著な効果を奏するものである。
【0038】
また、揺動選別装置20を駆動するモータ70を、揚穀搬送部Dの混合米揚穀機2のハウジング71に取付けたことにより、主モータ44から籾摺部A,摺落米風選部B,揚穀搬送部Dの各部に動力を伝達する動力伝達部の余剰空間に、揺動選別装置20の動力伝達部を構成でき、動力伝達部全体を簡潔でコンパクトに構成できる顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る籾摺選別機の正面図
【図2】同平面図
【図3】同断面図
【図4】切換弁の平面図
【図5】動力伝達構造の説明図
【図6】籾供給量調節構造の説明図
【図7】操作パネルの平面図
【図8】牽制機構の説明図
【図9】ロール間隙調節構造の一例を示す説明図
【符号の説明】
A 籾摺部
B 摺落米風選部
C 混合米選別部
D 揚穀搬送部
E 運転操作部
2 混合米揚穀機
20 揺動選別装置
44 主モータ
70 選別モータ

Claims (2)

  1. 籾摺部,摺落米風選部,揺動選別装置型の混合米選別部,揚穀搬送部からなる籾摺選別機において、籾摺部,摺落米風選部,揚穀搬送部とは別に、混合米選別部を構成する揺動選別装置を単独で駆動するにあたり、揺動選別装置を駆動するモータを、主モータから籾摺部,摺落米風選部,揚穀搬送部の各部に動力を伝達する動力伝達部の近傍で、且つ、揺動選別装置の穀粒取出口から離反した位置に配置したことを特徴とする籾摺選別機の駆動装置。
  2. 揺動選別装置を駆動するモータを、揚穀搬送部の混合米揚穀機のハウジングに取付けたことを特徴とする請求項1に記載の籾摺選別機の駆動装置。
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