JPH10244171A - 籾摺選別装置における籾摺ロール間隙調節装置 - Google Patents

籾摺選別装置における籾摺ロール間隙調節装置

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JPH10244171A
JPH10244171A JP6723697A JP6723697A JPH10244171A JP H10244171 A JPH10244171 A JP H10244171A JP 6723697 A JP6723697 A JP 6723697A JP 6723697 A JP6723697 A JP 6723697A JP H10244171 A JPH10244171 A JP H10244171A
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JP
Japan
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roll gap
husking
hulling
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rice
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Application number
JP6723697A
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English (en)
Inventor
Soichi Yamamoto
惣一 山本
Fumio Hayakawa
文雄 早川
Masaharu Umetsu
正春 梅津
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Yamamoto Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Yamamoto Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 CPUの故障対策。 【構成】 供給ホッパーより供給された籾米を一対の籾
摺ロールにより籾摺するものにおいて、該籾摺ロールに
は、CPUにより回転制御されるモーターにより調節さ
れる自動籾摺ロール間隙調節機構と、手動操作で調節さ
れる手動籾摺ロール間隙調節機構とを併設した籾摺選別
装置における籾摺ロール間隙調節装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、籾摺選別装置における
籾摺ロール間隙調節装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来、供給ホッパーより供給された籾米
を、一対の籾摺ロールにより籾摺する場合、該籾摺ロー
ルには、CPUにより回転制御される歯車付モーターに
よる籾摺ロール間隙調節機構を設けたものは公知であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公知のものは、C
PUの基板が故障したときは作動しなくなる課題があっ
た。故障してロール間隙が動かなくなったロールでその
まま籾摺すると、籾摺されない籾米が大量に供給された
り、夥しい砕米が発生したりして収拾がつかなくなる。
大概はスイッチをOFFにして、運転を止めるが、作業
中に急に電源を切ると、各部に詰まりができたりして、
その弊害が大きい。そこで、本願は、CPUの基板が故
障したときは、その基板を交換するときも続けて通常の
籾摺ができるようにしたものである。
【0004】
【発明の目的】CPUの故障時も、連続籾摺可能にす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】よって、本発明は、供給
ホッパーより供給された籾米を一対の籾摺ロールにより
籾摺するものにおいて、該籾摺ロールには、CPUによ
り回転制御されるモーターにより調節される自動籾摺ロ
ール間隙調節機構と、手動操作で調節される手動籾摺ロ
ール間隙調節機構とを併設した籾摺選別装置における籾
摺ロール間隙調節装置としたものである。
【0006】
【実施例】CPUによるコントロール機構を持つ実施例
を図面により説明すると、図1において、1は籾摺部、
2は揺動選別部で正面四角箱形状であり、籾摺部1側の
左側部に籾ガラ排出ブロワー3を、揺動選別部2側の右
側部に仕上米スロワー4を設ける。籾摺部1の後方には
混合米バケットエレベーター5を設け、混合米バケット
エレベーター5の排出部には貯留タンク6を設ける。
【0007】前記揺動選別部2内に設けてある揺動選別
装置7は、上部に分配装置8を、その下部に数段の重積
した選別板9群を設け、選別板9は台枠10に揺動支杆
11で支持され、カム輪12が主モータ13で回転する
と左右に揺動するように形成されている。前記選別板9
は前後方向の流出角度は一定であるが、左右方向の分布
角度は選別状態に応じて調節自在に形成され、第1調節
モータ14で回転するネジ杆15により左側の軸着部1
6を中心に右側を上下動させると左右傾斜が変更され
る。この調節は、透視窓17から選別状態を見てスイッ
チ18を操作して行なう。前記分配装置8は、その底板
19は階段状に形成されて揺動で穀粒は右側に移動する
ようにし、移動方向の突当部には各段の選別板9に至る
分割口20が形成されている。
【0008】前記選別板9はいずれも前側は低く後側は
高く前後方向に傾斜しており、前側には第1仕切板21
と第2仕切板22が設けられ、第1仕切板21より右側
は玄米排出部23となり、第1仕切板21と第2仕切板
22の間が混合米排出部24となり、第2仕切板22よ
り左側が籾米排出部25となり、第1仕切板21は第2
調節モータ26で回転するネジ杆27により、第2仕切
板22は第3調節モータ28で回転するネジ杆29によ
り左右方向に自由に移動する構造である。
【0009】次に前記籾摺部1の構成について述べる。
正面形状四角箱状に形成した籾摺部1は、最上部に供給
ホッパー30が設けられ、供給ホッパー30の底板31
は右側の揺動選別部2側に至る程低く形成されて右側に
片寄った位置に供給口32が形成され、供給口32の下
部に一対の籾摺ロール33、34が設けられる。籾摺ロ
ール33、34のうち高さの低い右側の籾摺ロール34
は固定ロールで回転はするが固定である。高さの高い左
側の籾摺ロール33は可動ロールであって、固定ロール
に対して遠近自在に設けられる。
【0010】前記籾摺ロール33、34の下方位置には
左側が高くなる風選路35が設けられ、風選路35の左
側の下部に翼車36を有する籾ガラ排出ブロワー3が設
けられる。37は風選路35の傾斜底板であり、傾斜底
板37の右端には混合米受樋38が設けられ、混合米受
樋38上には、後方に混合米を搬送するコンベア39が
設けられ、コンベア39の排出部は混合米バケットエレ
ベーター5の下端に連結される。40は前記翼車36に
至る籾ガラ受樋であり、混合米受樋38と籾ガラ受樋4
0の間には2番受樋41が設けられ、2番受樋41上に
は2番コンベア42が設けられ、2番コンベア42には
2番スロワー43が取付けられる。
【0011】2番スロワー43は、混合米受樋38の上
部に設けられた戻し籾受樋44に連絡されるが、その跳
揚筒45の中途には、切替弁46を介して取出樋47が
設けられ、切替弁46を実線の位置に切替えると2番物
は取出樋47を介して機外に取出される。
【0012】前記揺動選別部2の選別板9の排出側の下
部には、玄米取出口48と混合米取出口49と、籾米取
出口50が設けられ、玄米取出口48と混合米取出口4
9の下部には左右方向の仕上米螺旋51と混合米螺旋5
2が設けられて、右側の仕上米螺旋51は翼車53を有
する前記仕上米スロワー4に連結され、混合米螺旋52
は前記混合米受樋38上に臨むように連結される。前記
籾米取出口50は前記戻し籾受樋44に臨むように連結
され、前記戻し籾受樋44に集った戻し籾は、戻しスロ
ワー54で前記供給ホッパー30に戻されて再処理され
る。
【0013】55は前記仕上米スロワー4の排出口、5
6は風選室、57は選別風路56に至る吸引路、58は
キャスター、59は操作ハンドル、60は貯留タンク6
の前後両側に設けた点検窓である。
【0014】図6、7は供給ホッパー30と籾摺ロール
33、34の拡大図の一例であり、籾摺ロール33は支
持腕61の中間位置に軸62で軸止され、支持腕61は
下端がフレーム63に軸着64され、支持腕61の上部
に設けたコマ65には螺杆66を螺合し、螺杆66には
鍔67を固定し、コイルバネ68を巻いて螺杆66を常
時籾摺ロール33が圧着するように付勢する。前記螺杆
66は前記支持腕61と直交する方向に長く突出し、そ
の中途に受動歯車69を固定し、該受動歯車69のコマ
65の方向に駆動歯車70付ロール間隙調節モータ71
を設け、前記受動歯車69と前記駆動歯車70を係合さ
せる。前記ロール間隙調節モータ71は、前記螺杆66
に摺動自在に係合したコ型枠72に固定される。前記螺
杆66の端部には手動回転操作ハンドル73を付ける。
前記フレーム63と前記コ型枠72の間には突起74を
設け、突起74の先端に軸75でカム体76を設け、軸
75にはリンク杆77を固定し、前記軸75より離間し
て設けた軸78に操作ハンドル79とリンク杆80を設
け、リンク杆77とリンク杆80とを連杆81で連結す
る。
【0015】図8は籾摺部1の断面図であり、最上部に
前記供給ホッパー30を、供給ホッパー30の下部に前
記籾摺ロール33、34を有する籾摺室82を、該籾摺
室82の下部に前記風選室56を夫々形成し、前記供給
ホッパー30と前記籾摺室82と前記風選室56とを後
壁83と前壁84で包囲して略四角形状の籾摺部1と
し、前記籾摺室82と前記後壁83の間には籾摺駆動室
85を、前記風選室56と前記後壁83との間には伝導
室86を、前記風選室56と前記前壁84との間には戻
し装置室87を形成する。なお、88は供給シャッタ
ー、89は供給シャッター検出スイッチ、90はタンク
シャッターである。
【0016】図9において、91は主モータ13の運転
スイッチ、92は同停止スイッチ、93は「広」を押す
と広げ、「狭」を押すとせばめるロール間隙調節モータ
71を微回転させる微動スイッチ(寸動スイッチ)、9
4は押圧時のみオンになるロール間隙自動調節スイッ
チ、95はブザー、96はブザーOFFスイッチ、97
は制御用スイッチ盤である。
【0017】しかして、図10において、主モータ13
の運転スイッチ91をオンにし(ステップ2)、供給シ
ャッター88が閉じていることを検出スイッチ89が検
出し(ステップ3)、このときロール間隙自動調節スイ
ッチ94を手動で押すと(ステップ4)、所定時間だけ
ロール間隙調節モータ71が正転方向に通電されてロー
ル間隙が広がり、籾摺ロール33、34は無負荷状態で
回転する。このときの主モータ13の無負荷電流aを測
定(ステップ6)してCPUに記憶させる。ついで、ス
テップ7で自動的にロール間隙調節モータ71を互いの
ロールが接触する方向に逆転させる。籾摺ロールが接触
したかどうかは、主モータ13の接近中の電流値bと前
記無負荷電流値aとを比較することで検出でき、籾摺ロ
ール33、34が互いに接触すると、主モータ13の電
流値bは接触抵抗により大きくなるから、a<bがNOの
ときはステップ6に戻して逆転を継続させ、a<bがYE
Sになったら接触であるから、初期設定のためタイマー
で所定時間(例えば約1.2秒)だけロール間隙調節モー
タ71を自動的に正転させて、いったん接触した籾摺ロ
ール33、34の間隔を約0.8 mmに広げて、初期設定を
完了する(ステップ10)。
【0018】ついで、供給ホッパー30の供給シャッタ
ー88を手動で開き(ステップ11)籾摺を開始する
が、籾摺ロール33、34の間隔は前記のように約0.8
mmに初期設定されていても、品種品質の相違で例えば乾
燥の強い籾米のときは良く籾摺されるが、乾燥の悪い籾
米のときはあまり籾摺されない。そこで、目視による微
調節するために選別板9上に流出した混合米を見て、籾
摺が強いときは微動スイッチ93の上部の「広」側を押
してロール間隙調節モータ71により籾摺ロール間隔を
初期設定より広げ、籾摺が弱いときは微動スイッチ93
の下部の「狭」側を押して籾摺ロール間隔を初期設定よ
り狭める。微動スイッチ93による調節では、1回押す
とロール間隙が約0.2mm ずつ調節される。
【0019】以上により目視による手動微調整が終了し
たら、ロール間隙を自動で調節するために、再度、ロー
ル間隙自動調節スイッチ94を押す。すると、3分間に
亘り2秒間隔で90回、主モータ13の電流値を測定し
て、その3分間の初期平均電流値Caveと、初期最大電流
値Cmaxと、初期最小電流値Cminを求める(ステップ1
5)。このとき、初期平均電流値Caveと、初期最大電流
値Cmaxと、初期最小電流値Cminの関係において、求めら
れた初期最大電流値Cmaxと初期最小電流値Cminの差が、
初期平均電流値Caveの10%を越えるときは(ステップ
16)、まだ運転が安定していないことになるから測定
をやり直し、初期最大電流値Cmaxと初期最小電流値Cmin
の差が初期平均電流値Caveの10%以内になるまで、こ
れを繰り返す。
【0020】なお、ステップ15、16は2秒間隔ごと
の並行処理とする。即ち、最初の3分間の測定を開始し
たら、その2秒後に次の3分間の測定を開始し、この要
領で次々に電流測定を開始し、初期最大電流値Cmaxと初
期最小電流値Cminの差が初期平均電流値Caveの10%以
内となって電流が安定したら、そのときの平均電流値Ca
veを比較基準電流値Dとして設定する(ステップ1
7)。
【0021】その後の自動運転中は、作業中の主モータ
13の電流値を3分間に亘り測定して、その作業最大電
流値Emaxと作業最小電流値Eminと作業平均電流値Eaveを
求め(ステップ18)、作業最大電流値Emaxと作業最小
電流値Eminの差が作業平均電流値Eaveの10%以内のと
きの作業平均電流値Eaveと前記比較基準電流値Dを比較
し(ステップ20)、作業平均電流値Eave<比較基準電
流値D×0.95のときはロール間隙調節モータ71を
0.15秒作動させて籾摺ロールを0.1mm 近接させ(ステッ
プ22)、反対に作業平均電流値Eave>比較基準電流値
D×1.05のときは籾摺ロールを0.1mm 離間させる
(ステップ24)。なお、機械的トラブルが発生して、
前記作業平均電流値Eaveが比較基準電流値Dの10%以
上になったときは、これをそのまま放置すると、仕上米
中に籾米が混入するようになるので、直ちに運転を停止
させるようブザー81により異常を報知する。
【0022】また、ステップ18〜ステップ25の処理
は、30秒間隔の並行処理とし、3分間に亘る電流測定
(ステップ18)は、30秒ごとに測定を開始する。
【0023】
【作用】次に作用を述べる。 (一般的籾摺作用)主モータ13に通電し、籾摺ロール
33、34を回転させ、供給ホッパー30に籾米を投入
し、供給ホッパー30の供給シャッター88を開くと籾
摺ロール33、34により籾摺され、籾ガラは風選室5
6内の風選路35で吸引されて籾ガラ排出ブロワー3に
より放出され、風選された混合米は混合米受樋38に落
下してコンベア39で後送され、混合米バケットエレベ
ーター5の下端に供給されて揚穀され、貯留タンク6に
貯留される。
【0024】しかして、貯留タンク6のタンクシャッタ
ー90を適宜開くと、混合米は貯留タンク6より分配装
置8に供給され、分配装置8の底板19の振動で分割口
20に移動し、分割口20で分けられて各段の選別板9
に供給される。選別板9はモータ13で回転するカム輪
12により左右側に揺動するが、選別板9の板面には図
において右側に揺り寄せうる多数の揺寄突起が形成され
ているから、比重の重い玄米は図において右側に移動し
比重の軽い籾米はその反動で左側に移動し、中央には分
離されない混合米が分布する。右側の玄米排出部23に
集合した玄米は玄米取出口48に落下し、仕上米螺旋5
1で右方に移送されて仕上米スロワー4の翼車53で跳
上げられて取出される。
【0025】前記選別板9の選別状態は、透視窓17よ
り見ることが出来るが、もし、玄米排出部23側に穀物
が片寄り過ぎるときは、左右の傾斜が足りないのである
からスイッチ18を操作して第1調節モータ14に通電
し、ネジ杆15を回転させて選別板9の右側を高くし、
その反対のときは第1調節モータ14を逆転させて選別
板9の右側を低くする。また、仕上米スロワー4で取出
される玄米中に若干の籾米が混入するようなときは、第
1仕切板21の位置が左に寄り過ぎているのであるか
ら、第2調節モータ26に通電してネジ杆27を回転さ
せて第1仕切板21を右に移動させる。
【0026】上記選別で、混合米取出口49より落下し
た混合米は混合米螺旋52で左に移動させ、混合米受樋
38に集めて、混合米バケットエレベーター5により揚
穀する。又、籾米取出口50に取出された籾米は戻し籾
受樋44に集められ、戻しスロワー54で供給ホッパー
30に戻され、再度籾摺される。
【0027】(本発明独自の作用)図10と図11は、
本発明の籾摺ロール間隙制御フローを、図9はスイッチ
盤97を示している。しかして、図10において、主モ
ータ13の運転スイッチ91をオンにし(ステップ
2)、供給ホッパー30が閉じていることを検出スイッ
チ89が検出し(ステップ3)、このときロール間隙自
動調節スイッチ94を手動で押すと(ステップ4)、所
定時間だけロール間隙調節モータ71が正転方向に通電
されてロール間隙が広がり、籾摺ロール33、34は無
負荷状態で回転する。このときの主モータ13の無負荷
電流aを測定(ステップ6)してCPUに記憶させる。
ついで、CPUの作用によりステップ7で自動的にロー
ル間隙調節モータ71を互いのロールが接触する方向に
逆転させる。すると、駆動歯車70で受動歯車69を回
転させ、受動歯車69で螺杆66を回転させ、コマ65
を図6で右動させるから、籾摺ロール33は籾摺ロール
34に接触する。接触の有無は、逆転中の主モータ13
の電流値bと前記無負荷電流値aとを比較することで検
出でき、籾摺ロール33、34が互いに接触すると、主
モータ13の電流値bは接触抵抗により大きくなるか
ら、a<bがNOのときは図9のステップ7に戻して逆転
を継続させ、a<bがYES になったら、初期設定のため
タイマーで所定時間(例えば約1.2秒)だけロール間隙
調節モータ71を自動的に正転させて、いったん接触し
た籾摺ロール33、34の間隔を約0.8 mmに広げて、初
期設定を完了する(ステップ10)。
【0028】ついで、供給ホッパー30の供給シャッタ
ー88を手動で開き(ステップ11)、籾摺ロール3
3、34で籾摺するが、籾摺ロール33、34の間隔は
前記のように約0.8 mmに初期設定されているけれども、
品種品質の相違で例えば乾燥の強い籾米のときは良く籾
摺されるが、乾燥の悪い籾米のときはあまり籾摺されな
い。そこで、目視による微調節するために選別板9上に
流出した混合米を見て、籾摺が強いときは図9の微動ス
イッチ93の上部を押してロール間隙調節モータ71に
より籾摺ロール間隔を初期設定より広げ、籾摺が弱いと
きは微動スイッチ93の下部を押して籾摺ロール間隔を
初期設定より狭める。微動スイッチ93は1回押すとロ
ール間隙は約0.2mm ずつ調節される。
【0029】以上により目視による微調整が終了した
ら、ロール間隙を自動で調節するために、再度、ロール
間隙自動調節スイッチ94を押す。すると、図11のフ
ローのように、自動的に設定される。即ち、手動によ
り、ロール間隙自動調節スイッチ94が押されると、ま
ず3分間に亘り2秒間隔で90回、主モータ13の電流
値を測定して、その3分間の初期平均電流値Caveと、初
期最大電流値Cmaxと、初期最小電流値Cminを求める(ス
テップ15)。求めた初期最大電流値Cmaxと初期最小電
流値Cminの差が、前記初期平均電流値Caveの10%を越
えるときは(ステップ16)、自動運転の初期で、まだ
運転が安定していないことになるから測定をやり直し、
初期最大電流値Cmaxと初期最小電流値Cminの差が初期平
均電流値Caveの10%以内になるまでこれを繰り返す。
【0030】なお、ステップ15、16は2秒間隔ごと
の並行処理とする。即ち、最初の3分間の測定を開始し
たら、その2秒後に次の3分間の測定を開始し、この要
領で次々に電流測定を開始し、初期最大電流値Cmaxと初
期最小電流値Cminの差が初期平均電流値Caveの10%以
内となって電流が安定したら、そのときの平均電流値Ca
veを比較基準電流値Dとして設定する(ステップ1
7)。
【0031】その後の自動運転中は、作業中の主モータ
13の電流値を3分間に亘り測定して、その作業最大電
流値Emaxと作業最小電流値Eminと作業平均電流値Eaveを
求め(ステップ18)、作業最大電流値Emaxと作業最小
電流値Eminの差が作業平均電流値Eaveの10%以内のと
きの作業平均電流値Eaveと前記比較基準電流値Dを比較
し(ステップ20)、作業平均電流値Eave<比較基準電
流値D×0.95のときはロール間隙調節モータ71を
0.15秒作動させて籾摺ロールを0.1mm 近接させ(ステッ
プ22)、反対に作業平均電流値Eave>比較基準電流値
D×1.05のときは籾摺ロールを0.1mm 離間させる
(ステップ24)。なお、機械的トラブルが発生して、
前記作業平均電流値Eaveが比較基準電流値Dの10%以
上になったときは、これをそのまま放置すると、仕上米
中に籾米が混入するようになるので、直ちに対策を講じ
るようブザー95により異常を報知する。前記ブザー9
5は、ブザーOFFのスイッチ96を操作するか、主モ
ータ13の電流値がゼロのときか、供給シャッター88
を閉じて供給シャッター検出スイッチ89をOFFにし
たときか、ロール間隙自動調節スイッチ94をONにし
たときのいずれかによりOFFになる。
【0032】なお、ステップ18〜ステップ25の処理
は、30秒間隔の並行処理とし、3分間に亘る電流測定
(ステップ18)は、30秒ごとに測定を開始する。ま
た、自動運転中に再度ロール間隙自動調節スイッチ94
が押されたら、ロール間隙の自動調節はストップさせる
(ステップ26)。しかして、本発明は、上記のCPU
による自動制御を行なっている最中において、突然CP
Uが故障することがあり、そのときは、基盤を交換しな
ければならないが、基盤を交換のため電源を切ると、穀
物流れが詰まり、混合米バケットエレベーター5が詰ま
って動かなくなったり、仕上米スロワー4が詰まったり
して、現状復帰を困難にするが、本発明は手動回転操作
ハンドル73の手動操作で引続き作業ができるので、ゆ
うゆうと基盤の交換ができ、前記難問を解決する。
【0033】
【発明の効果】上記公知のものは、CPUの基板が故障
したときは作動しなくなる課題があった。故障したまま
にすると、籾摺されない籾米が大量に供給されて仕上米
中に混入し、収拾がつかなくなる。また、電源を切る
と、各部に詰まりがでるから、停止もできない。しかる
に、本発明は、供給ホッパーより供給された籾米を一対
の籾摺ロールにより籾摺するものにおいて、該籾摺ロー
ルには、CPUにより回転制御されるモーターにより調
節される自動籾摺ロール間隙調節機構と、手動操作で調
節される手動籾摺ロール間隙調節機構とを併設した籾摺
選別装置における籾摺ロール間隙調節装置としたもので
あるから、突然CPUが故障しても、手動回転操作ハン
ドル73の手動操作で引続き作業ができるので、ゆうゆ
うと基盤の交換ができ、前記難問を解決する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の正面図。
【図2】本願の揺動選別部内の正面図。
【図3】同一部縦断正面図。
【図4】2番スロワーと戻しスロワーを表した正面図。
【図5】2番スロワーの断面図。
【図6】ロール開閉装置の正面図。
【図7】ロール開閉装置の平面図。
【図8】籾摺部の縦断側面図。
【図9】スイッチの正面図。
【図10】籾摺フロー図。
【図11】籾摺フロー図。
【符号の説明】
1…籾摺部、2…揺動選別部、3…籾ガラ排出ブロワ
ー、4…仕上米スロワー、5…混合米バケットエレベー
ター、6…貯留タンク、7…揺動選別装置、8…分配装
置、9…選別板、10…台枠、11…揺動支杆、12…
カム輪、13…モータ、14…第1調節モータ、15…
ネジ杆、16…軸着部、17…透視窓、18…スイッ
チ、19…底板、20…分割口、21…第1仕切板、2
2…第2仕切板、23…玄米排出部、24…混合米排出
部、25…籾米排出部、26…第2調節モータ、27…
ネジ杆、28…第3調節モータ、29…ネジ杆、30…
供給ホッパー、31…底板、32…供給口、33…籾摺
ロール、34…籾摺ロール、35…風選路、36…翼
車、37…傾斜底板、38…混合米受樋、39…コンベ
ア、40…籾ガラ受樋、41…2番受樋、42…2番コ
ンベア、43…2番スロワー、44…戻し籾受樋、45
…跳揚筒、46…切替弁、47…取出樋、48…玄米取
出口、49…混合米取出口、50…籾米取出口、51…
仕上米螺旋、52…混合米螺旋、53…翼車、54…戻
しスロワー、60…点検窓、61…支持腕、62…軸、
63…フレーム、64…軸着、65…コマ、66…螺
杆、67…鍔、68…コイルバネ、69…受動歯車、7
0…駆動歯車、71…ロール間隙調節モータ、72…コ
型枠、73…手動回転操作ハンドル、74…突起、75
…軸、76…カム体、77…リンク杆、78…軸、79
…操作ハンドル、80…リンク杆、81…連杆、82…
籾摺室、83…後壁、84…前壁、85…籾摺駆動室、
86…伝導室、87…戻し装置室、88…供給シャッタ
ー、89…供給シャッター検出スイッチ、90…タンク
シャッター、91…運転スイッチ、92…同停止スイッ
チ、93…微動スイッチ(寸動スイッチ)、94…ロー
ル間隙自動調節スイッチ、95…ブザー、96…ブザー
OFFスイッチ、97…制御用スイッチ盤。
【手続補正書】
【提出日】平成9年4月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給ホッパーより供給された籾米を一対
    の籾摺ロールにより籾摺するものにおいて、該籾摺ロー
    ルには、CPUにより回転制御されるモーターにより調
    節される自動籾摺ロール間隙調節機構と、手動操作で調
    節される手動籾摺ロール間隙調節機構とを併設した籾摺
    選別装置における籾摺ロール間隙調節装置。
JP6723697A 1997-03-05 1997-03-05 籾摺選別装置における籾摺ロール間隙調節装置 Pending JPH10244171A (ja)

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