JP2004211677A - 燃料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンのシリンダヘッドに容易に且つ堅固に組付けできる燃料供給装置を提供する。
【解決手段】燃料噴射装置30の燃料流入口側端部30aと燃料噴射口側端部30bとがそれぞれ挿入される燃料搬送管20とエンジンのシリンダヘッド2とは、制限手段4,26により互いの離間を制限される。燃料搬送管20とシリンダヘッド2との間に挟持されて制限手段4,26の制限力を受ける押圧部材40は、その制限力に対する反力により、燃料搬送管20をシリンダヘッド2とは反対側に押圧し且つ燃料噴射装置30をシリンダヘッド2側に押圧する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、燃料搬送管で搬送された燃料を燃料噴射装置(以下、インジェクタという)により内燃機関(以下、エンジンという)の気筒に噴射する燃料供給装置が知られている。この燃料供給装置では、インジェクタの燃料噴射口側端部と燃料流入口側端部とをそれぞれ、エンジンのシリンダヘッドと燃料搬送管とに挿入して組付けている。
【0003】
例えば、特許文献1に開示される装置では、燃料搬送管に設けたステーと共に板ばねからなる押圧部材をシリンダヘッドに固定し、その押圧部材によりインジェクタをシリンダヘッドに押圧して組付けている。
また、図16に示す装置では、シリンダヘッド100にクランプ部材102を固定し、そのクランプ部材102によりインジェクタ104をシリンダヘッド100に押圧して組付けている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−287168号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に開示の装置では、燃料搬送管とシリンダヘッドとの間において押圧部材をシリンダヘッドにボルト固定している。そのため、図17に示す如きシリンダヘッドのVバンク内に燃料供給装置を組付ける場合等においては、ボルト固定部の周辺にスペースを充分に確保できない。その場合、ボルトを締め付けることが困難となるため、組付けにかかるコストが増大し、またボルトの軸力について所期の大きさが得られなくなる。特に特許文献1に開示の装置では、板ばねからなる押圧部材をボルトの軸力により弾性変形させてインジェクタを押す押圧力を得ているので、上記軸力の減少は押圧力の低下につながる。自由長の短い板ばねでは、押圧力を確保するためにばね定数を大きく設定しなければならないため、軸力の僅かな減少でも押圧力が大幅に低下してしまう。
【0006】
また、図16の装置では、クランプ部材102の一端部102aをシリンダヘッド100に当接させた状態でクランプ部材102の中間部102bをシリンダヘッド100にボルト固定し、クランプ部材102の他端部102cをインジェクタ104に係合させている。これにより、クランプ部材102の一端部102a、中間部102b、他端部102cをそれぞれ支点、力点、作用点とするてこを構成し、その作用点たるクランプ部材102の端部102cでインジェクタ104を押圧している。このようにてことして利用されるクランプ部材102については高剛性であることが必要なため、高価となってしまう。また、エンジン内の高い燃焼圧力に抗してインジェクタ104を固定するには、てこ比に基づいてクランプ部材102の端部102aと中間部102bとの間の距離を長くとる必要がある。そのため、クランプ部材102の配置スペースをインジェクタ104の中心軸から径方向一方側に偏って大きく確保しなければならず、シリンダヘッド100の形状等によってはクランプ部材102の配置が困難となることがある。
【0007】
本発明の目的は、エンジンのシリンダヘッドへの組付けにかかるコストを低減する燃料供給装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、エンジンのシリンダヘッドに容易に且つ堅固に組付けできる燃料供給装置を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、エンジンのシリンダヘッドに燃料供給装置を容易に且つ堅固に組付けるのに好適な組付用部品を提供することにある。
本発明のまたさらに他の目的は、エンジンのシリンダヘッドへの組付けに必要なスペースを縮小する燃料供給装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の燃料供給装置によると、インジェクタの燃料流入口側端部と燃料噴射口側端部とがそれぞれ挿入される燃料搬送管とエンジンのシリンダヘッドとは、制限手段により互いの離間を制限される。燃料搬送管とシリンダヘッドとの間に挟持されて制限手段の制限力を受ける押圧部材は、その制限力に対する反力により、燃料搬送管をシリンダヘッドとは反対側に押圧し且つインジェクタをシリンダヘッド側に押圧する。このような構成では、例えば螺子部材等を含む制限手段を操作容易な位置に設けて制限力を確保することで、その制限力に対する押圧部材の反力、すなわち押圧部材による燃料搬送管及びインジェクタの押圧力を確保することができる。したがって、燃料供給装置をシリンダヘッドに容易に且つ堅固に組付けできる。また、組付けが容易となることで組付けにかかるコストが低減する。
【0009】
本発明の請求項2に記載の燃料供給装置によると、押圧部材は、インジェクタの燃料流入口側端部が挿入される燃料搬送管の燃料供給口とインジェクタの燃料噴射口側端部とで挟持される。これにより、燃料搬送管及びインジェクタを押圧する反力を確実に得ることができる。
【0010】
本発明の請求項3に記載の燃料供給装置によると、押圧部材及び燃料搬送管の燃料供給口の一方に第一突部が設けられ、押圧部材及び燃料供給口の他方に第一突部と嵌合する第一凹み部が設けられる。これにより、押圧部材の正規位置へ配置が容易となる。
【0011】
本発明の請求項4に記載の燃料供給装置によると、押圧部材及びインジェクタの燃料噴射口側端部の一方に第二突部が設けられ、押圧部材及び燃料噴射口側端部の他方に第二突部と嵌合する第二凹み部が設けられる。これにより、押圧部材の正規位置へ配置が容易となる。
【0012】
本発明の請求項5に記載の燃料供給装置によると、第二突部及び第二凹み部の一方に第二突部とは突出方向の異なる第三突部が設けられ、第二突部及び第二凹み部の他方に第三突部と嵌合する第三凹み部が設けられる。これにより、押圧部材の脱落を確実に防止することができる。
【0013】
本発明の請求項6に記載の燃料供給装置によると、押圧部材は、インジェクタの外周側領域のうち周方向1周未満の領域を囲む形状に形成される。これにより、例えばインジェクタを押圧部材の周方向両端縁部側から内周側に挿入するだけで、押圧部材をインジェクタの外周側に容易に配置することができる。
【0014】
本発明の請求項7に記載の燃料供給装置によると、押圧部材の少なくとも一部分は、弾性変形により前記反力を生じる弾性部を形成する。この弾性部の弾性変形による反力(以下、弾性反力という)を利用することで、燃料搬送管及びインジェクタを押圧する押圧力を高めることができる。
【0015】
本発明の請求項8に記載の燃料供給装置によると、弾性部は、弾性変形を促進する切り欠きを有する。これにより、弾性部の弾性係数を小さく設定して制限力の変化に対する弾性反力の変化量を小さく抑えつつ、弾性部の弾性変形量を大きくして弾性反力を増大することができる。
【0016】
本発明の請求項9に記載の燃料供給装置によると、弾性部は、弾性変形を促進する断面アーチ状の曲部を有する。これにより、弾性部の弾性係数を小さく設定して制限力の変化に対する弾性反力の変化量を小さく抑えつつ、弾性部の弾性変形量を大きくして弾性反力を増大することができる。
【0017】
本発明の請求項10に記載の燃料供給装置によると、インジェクタは、中心軸からの径が変化する変化部を外周側に有し、押圧部材は、インジェクタ側の被挟持箇所で変化部に当接する。これにより、変化部を押圧部材に押し付けるインジェクタの中心軸周りの回転力を、押圧部材から変化部に作用する反力により相殺できる。したがって、インジェクタを周方向において確実に位置決めできる。
【0018】
本発明の請求項11に記載の燃料供給装置によると、インジェクタにおいて弁部材を駆動するための磁気回路が形成されない部位を押圧部材は押圧する。この構成によると、インジェクタにおいて磁気回路の形成部位が押圧部材で押圧されて噴射特性が変化することを回避できる。
【0019】
本発明の請求項12に記載の燃料供給装置によると、制限手段は、シリンダヘッドから燃料搬送管側に延出するように設けられる支持部材と、その支持部材に燃料搬送管を締結する螺子部材とを有する。これにより、螺子部材の支持部材への締結箇所について、締結操作が比較的容易となる燃料搬送管の近傍位置に設定することができる。
【0020】
本発明の請求項13に記載の組付用部品によると、請求項1〜12のいずれか一項に記載の燃料供給装置に備え付けられて押圧部材として機能する。すなわち、請求項13に記載の組付用部品は、エンジンのシリンダヘッドに燃料供給装置を容易に且つ堅固に組付けるのに好適である。
【0021】
本発明の請求項14に記載の燃料供給装置によると、エンジンのシリンダヘッドの挿入口に挿入されたインジェクタをシリンダヘッドに組付ける組付部材は、第一押圧部と第二押圧部とを有している。ここで、第一押圧部はシリンダヘッドに固定されており、弾性変形することにより第二押圧部を押圧する。また、第二押圧部は、インジェクタにおいて挿入口に挿入されている挿入部分と挿入口との間に配置され第一押圧部の押圧力を受けることによって、インジェクタの挿入部分から径方向外側に突出する突出部を挿入口の深部側に押圧する。このような構成によれば、第一押圧部の弾性変形を利用してインジェクタの突出部を押圧するので、特に第一押圧部には高剛性であることが要求されない。そのため、組付部材を安価な素材で構成可能となるので、組付けにかかるコストが低減する。また、組付部材のうち少なくとも第二押圧部を挿入口内に配置するので、組付けに必要なスペースが縮小される。
【0022】
本発明の請求項15に記載の燃料供給装置によると、第一押圧部は第二押圧部の反突出部側に配置されるので、第一押圧部により第二押圧部を押圧する構造が簡素化される。
本発明の請求項16に記載の燃料供給装置によると、第一押圧部は、インジェクタの外周側を囲む環板状に形成される。また、第二押圧部は、インジェクタの挿入部分と挿入口との間を周方向の全域に亘って埋める筒状に形成され、反突出部側端部を第一押圧部の内周縁部により押圧される。このような構成によれば、組付部材をインジェクタの中心軸周りにおいて均等配置できるので、組付部材の配置スペースがインジェクタの中心軸から径方向に増大することを抑制できる。
【0023】
本発明の請求項17に記載の燃料供給装置によると、インジェクタは、往復移動することにより燃料噴射口を開閉する弁部材、並びに弁部材を収容するボディを有する。このインジェクタにおいて挿入口に挿入されている挿入部分はボディの少なくとも一部分である。そのため、ボディの少なくとも一部分を組付部材の第二押圧部で覆うことができるため、弁部材の往復移動に伴う作動音がボディから放射することを抑制できる。
【0024】
本発明の請求項18に記載の燃料供給装置によると、エンジンのシリンダヘッドの挿入口は内壁で係止部を形成している。そして、挿入口に挿入されたインジェクタをシリンダヘッドに組付ける組付部材は、係止部に係止されて反力を受け、その反力(以下、係止反力ともいう)によりインジェクタを挿入口の深部側に押圧する。このような構成では、挿入口の係止部に組付部材を係止させるという簡単な操作により係止反力を得て、その係止反力によりインジェクタを押圧する力を確保することができる。したがって、燃料供給装置をシリンダヘッドに容易に且つ堅固に組付けることができる。また、そのように組付けが容易となることに加え、組付部材を係止する係止部が挿入口の内壁で形成されて部品点数の削減が図られるため、組付けにかかるコストが低減する。
本発明の請求項19に記載の燃料供給装置によると、組付部材は挿入口内に配置されるので、組付けに必要なスペースが縮小される。
【0025】
本発明の請求項20に記載の燃料供給装置によると、組付部材は弾性変形可能に形成され、復元力により係止部を押圧する。これにより、組付部材が係止部を押圧する力を増大できるので、その押圧力に対して係止部から組付部材に作用する係止反力、ひいてはインジェクタを押圧する力についても増大することができる。したがって、組付堅固性が向上する。
【0026】
本発明の請求項21に記載の燃料供給装置によると、組付部材は、挿入口の深部側に向かって拡径すると共に挿入口の深部側から係止部に当接する第一テーパ面を有する。そして、組付部材は第一テーパ面で係止部を径方向に押圧することにより係止部に係止される。そのため、挿入口の深部側に向かう方向の係止反力成分を確実に得ることができる。
【0027】
本発明の請求項22に記載の燃料供給装置によると、係止部は、挿入口の深部側に向かって拡径すると共に挿入口の深部側から組付部材が当接する第二テーパ面を有する。そして、組付部材は、第二テーパ面を径方向に押圧することにより係止部に係止される。そのため、挿入口の深部側に向かう方向の係止反力成分を確実に得ることができる。
【0028】
本発明の請求項23に記載の燃料供給装置によると、組付部材は、周上の一箇所に開口部を有するスナップリング状に形成され、径変化を伴う弾性変形により径方向の復元力を発生する。これにより、組付部材が第一テーパ面で係止部を押圧する力、及び/又は組付部材が係止部の第二テーパ面を押圧する力を確実に発生させることができる。また、径変化を伴う弾性変形により組付部材のサイズを適宜調整することで、係止部に組付部材を係止させ易くなる。
【0029】
本発明の請求項24に記載の燃料供給装置によると、組付部材は、挿入口に嵌合することによりシリンダヘッドに対して組付部材を位置決めする第一位置決め部を有する。これにより、組付部材を正規の位置に容易に配置できる。
【0030】
本発明の請求項25に記載の燃料供給装置によると、組付部材は、インジェクタの挿入口に挿入されている部分に嵌合することにより組付部材に対してインジェクタを位置決めする第二位置決め部を有する。これにより、組付部材だけでなく、インジェクタについても正規の位置に配置できるので、インジェクタを押圧する力が安定して得られるようになり、組付堅固性が増す。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を示す複数の実施例を図面に基づいて説明する。
(第一実施例)
本発明の第一実施例による燃料供給装置を図1及び図2に示す。燃料供給装置10は、エンジンのシリンダヘッド2に組付けられている。燃料供給装置10は、燃料搬送管20、インジェクタ30、押圧部材40等を備えている。
【0032】
燃料搬送管20は、燃料を搬送する搬送路21を形成する。燃料搬送管20は、インジェクタ30に燃料を供給する燃料供給口22を有している。燃料供給口22は、燃料搬送管20の外周側に突出する筒状に形成され、内孔を搬送路21に連通させている。シリンダヘッド2には燃料搬送管20側に向かって延出する支持部材4が一体に形成され、その支持部材4の延出側端部4aに燃料搬送管20がボルト26で締結されている。この締結により、燃料搬送管20とシリンダヘッド2とは相対変位不能に固定されて互いに離間することを制限され、その制限力がそれら要素20,2間に及ぼされている。ボルト26の頭部26aは、燃料搬送管20のシリンダヘッド2とは反対側から操作可能である。本実施例では、支持部材4と螺子部材たるボルト26とが制限手段を構成している。尚、支持部材4については、シリンダヘッド2とは別体に形成したものをシリンダヘッド2に固定するようにしてもよい。
【0033】
インジェクタ30の一端部30aには、燃料流入口31が設けられている。その燃料流入口側端部30aは燃料供給口22に同軸上に挿入され、軸方向両側に移動可能かつ中心軸O周りに回転可能である。燃料流入口側端部30aが燃料供給口22に挿入された状態で、燃料流入口31の内孔は燃料供給口22の内孔に連通し、燃料搬送管20内の燃料が燃料供給口22及び燃料流入口31を通じてインジェクタ30内の燃料通路33に流入する。燃料流入口側端部30aと燃料供給口22との間はOリング35でシールされている。
【0034】
インジェクタ30の他端部30bには、燃料噴射口34が設けられている。その燃料噴射口側端部30bは、シリンダヘッド2の挿入口6に挿入されている。挿入口6は横断面が円形であり、開口部側からエンジンの気筒8に繋がる深部に向かうに従い二段階で縮径されている。燃料噴射口側端部30bには、燃料噴射口34よりも上流側に突出部としてのフランジ36が設けられている。フランジ36は、燃料噴射口側端部30b本体から径方向外側に突出する円環板状に形成されている。挿入口6の二つの円環状段差面6a,6bのうち開口部側の段差面6aに、フランジ36の下流側端面36aがガスケット9を介して当接している。ガスケット9は、燃料噴射口側端部30bと挿入口6との間をシールしている。フランジ36が段差面6aに当接した状態で燃料噴射口34は気筒8内に進入している。
【0035】
電気駆動式のインジェクタ30は、図示しないコネクタからの供給電流に応じコイル38で形成した磁気回路によってボディ内の弁部材39を軸方向に往復移動させ、その弁部材39で燃料噴射口34の内孔を開閉する。燃料噴射口34の内孔が開かれるときインジェクタ30は燃料通路33内の燃料を気筒8に噴射する。尚、インジェクタ30においてフランジ36は非磁性材で形成されて上記磁気回路を形成しないようになっている。
【0036】
押圧部材40は、図3に示す組付用部品で構成されている。押圧部材40は例えば炭素工具鉄鋼材(SK材)等で弾性変形可能に形成され、図1及び図2に示すようにインジェクタ30の外周側に同軸上に支持されている。具体的に押圧部材40は、インジェクタ30の外周側を周方向に1/2周強の長さで延びるU字状の横断面を有している。押圧部材40には、複数の切り欠き41が軸方向(縦方向)に並ぶように形成されている。各切り欠き41は押圧部材40を径方向に貫通し、周方向の一方の端縁部40c又は40dから他方の端縁部40d又は40cまで至らない長さで延伸している。軸方向において隣接する切り欠き41同士は、互いに異なる端縁部40c,40dから延び始めるように形成されている。複数の切り欠き41により押圧部材40は軸方向の剛性が低くされ、軸方向に弾性変形容易となっている。すなわち切り欠き41は、押圧部材40の弾性係数を小さくして弾性変形を促進するものである。本実施例では、後述する燃料供給装置10の組付けに際し、弾性変形した押圧部材40の弾性反力が200N以上となるようにばね力を設定している。このように押圧部材40はその全体で弾性部を形成している。
【0037】
押圧部材40の軸方向の一端部40aには第一突部42が設けられている。第一突部42は押圧部材40の端部40aから軸方向に突出し、燃料供給口22の突出先端面に開口する第一凹み部28に嵌合している。一方、押圧部材40の軸方向の他端部40bには第二突部43が二つ設けられている。二つの第二突部43は共に押圧部材40の端部40bから軸方向に突出し、インジェクタ30においてフランジ36の上流側端面36b及び側面36cに開口する二つの第二凹み部37にそれぞれ嵌合している。図4に示すように、各第二凹み部37の側面36c側開口に向かい合う内壁面37aは平坦面形状に形成されている。インジェクタ30の中心軸Oから内壁面37a上の各点までの径は周方向で変化しており、かかる内壁面37aが変化部を構成している。各第二突部43の内周面43aは平坦面形状に形成され、対応する第二凹み部37の内壁面37aにほぼ全面が当接している。尚、本実施例では、二つの第二凹み部37の内壁面37aがインジェクタ30の中心軸Oを挟んで平行な二面幅形態に形成され、また二つの第二突部43の内周面43aが押圧部材40の中心軸Pを挟んで平行に形成されている。
【0038】
次に、燃料供給装置10をシリンダヘッド2に組付ける方法について説明する。
(1)インジェクタ30の外周側に図3の組付用部品を押圧部材40として配置し、押圧部材40の第二突部43をフランジ36の第二凹み部37に嵌合する。
【0039】
(2)インジェクタ30の燃料流入口側端部30aを燃料供給口22に挿入すると共に、押圧部材40の第一突部42を燃料供給口22の第一凹み部28に嵌合する。これにより、燃料供給口22とフランジ36との間に押圧部材40が挟まれて位置決めされる。
(3)インジェクタ30の燃料噴射口側端部30bをシリンダヘッド2の挿入口6に挿入する。
【0040】
(4)燃料搬送管20をボルト26で支持部材4に締結しシリンダヘッド2に固定する。それにより、燃料搬送管20とシリンダヘッド2との間に働く制限力が、燃料供給口22とフランジ36とで挟まれた押圧部材40に伝達される。この伝達力を受けた押圧部材40は圧縮されて軸方向に弾性変形し、伝達力に対する弾性反力を軸方向両側の燃料供給口22とフランジ36とに及ぼす。このような弾性反力により燃料搬送管20をシリンダヘッド2とは反対側に押圧することで、押圧部材40は燃料搬送管20に固定される。また、弾性反力によりインジェクタ30のフランジ36をシリンダヘッド2側に押圧することで、押圧部材40はインジェクタ30をシリンダヘッド2に固定する。
【0041】
以上説明した燃料供給装置10においてボルト26の頭部26aは、燃料搬送管20のシリンダヘッド2とは反対側から操作可能となっているので、図17に示す如きシリンダヘッドに装置10を組付ける場合でも上記(4)でのねじ締め作業が容易となる。これにより、燃料搬送管20とシリンダヘッド2との間の制限力を確実に得ることができるので、その制限力に対する押圧部材40の弾性反力、すなわち押圧部材40による燃料搬送管20及びインジェクタ30の押圧力を充分に確保できる。
【0042】
また、燃料供給装置10の押圧部材40は、燃料供給口22とインジェクタ端部30bのフランジ36とで挟持され、その挟持方向である軸方向に弾性変形するので、燃料搬送管20及びインジェクタ30を押す弾性反力を確実に得ることができる。さらに押圧部材40については、複数の切り欠き41により弾性係数が小さくされているので、制限力の変化に対する弾性反力の変化量を小さく抑えつつ、弾性変形量を大きくして弾性反力ひいては上記押圧力を増大することができる。
【0043】
またさらに押圧部材40は、上述した構成の採用により、インジェクタ30の外周側領域のうち周方向1周未満の領域を囲む形状となっている。したがって、上記(1)においてインジェクタ30を押圧部材40の端縁部40c,40d側から内周側に挿入するだけで、押圧部材40をインジェクタ30の外周側に容易に配置できる。しかも押圧部材40は、上記(1)において第二突部43を第二凹み部37に嵌合し、上記(2)において第一突部42を第一凹み部28に嵌合するだけで、正規の位置に容易に配置可能である。
このように燃料供給装置10は、シリンダヘッド2に対し容易に且つ堅固に組付けることができ、またそのように組付けが容易となることで組付けにかかるコストが低減する。
【0044】
加えて燃料供給装置10では、インジェクタ30の第二凹み部37に押圧部材40の第二突部43が嵌合し、その嵌合状態で第二凹み部37の変化部たる内壁面37aに第二突部43の内周面43aが当接している。そのため、内壁面37aを内周面43aに押し付けるインジェクタ30の中心軸O周りの回転力が、内周面43aから内壁面37aに働く反力で相殺される。この相殺作用により、インジェクタ30の周方向両側への回転が阻止されるので、インジェクタ30を周方向において確実に位置決めできる。
しかも燃料供給装置10では、押圧部材40によるインジェクタ30の押圧箇所を磁気回路の形成されないフランジ36に設定しているので、押圧部材40の押圧により磁気回路が乱されて弁部材39のリフト量が低下し噴射特性が変化することを回避できる。
【0045】
(第二実施例)
本発明の第二実施例による燃料供給装置では、図3に示す組付用部品の代わりに図5に示す組付用部品を押圧部材40として用いている。尚、以下の説明において第一実施例と実質的に同一の構成部分には同一符号を付す。
【0046】
図5の組付用部品で構成される押圧部材40では、第一突部42の配設端部40aと第二突部43の配設端部40bのみが第一実施例と同様なU字状の横断面を有し、それら端部40a,40bの間を複数のロッド46が中心軸Pに概ね平行に延伸している。これにより、各ロッド46はインジェクタ30の外周側において周方向に互いに間隔をあけて配列され、押圧部材40は全体としてインジェクタ30外周の周方向1周未満の領域を囲むこととなる。各ロッド46の軸方向の中間部分は、断面アーチ状の曲部47を形成している。本実施例の曲部47は、押圧部材40の径方向外側に向かって滑らかに湾曲するアーチ状断面を有する。各ロッド46の曲部47により押圧部材40は軸方向の剛性が低くされ、軸方向に弾性変形容易となっている。すなわち曲部47は、押圧部材40の弾性係数を小さくして弾性変形を促進するものである。第二実施例の押圧部材40もその全体で弾性部を形成している。
【0047】
このような第二実施例による押圧部材40を用いても、第一実施例の場合と同様の原理により要素20,2間の制限力を確実に確保して、押圧部材40を挟む燃料供給口22とフランジ36とに押圧力を充分且つ確実に作用させることができる。さらに第二実施例の押圧部材40は複数の曲部47により弾性係数が小さくされているので、制限力の変化に対する弾性反力の変化量を小さく抑えつつ、弾性変形量を大きくして上記押圧力の増大を図ることができる。またさらに押圧部材40は、インジェクタ30の外周側領域のうち周方向1周未満の領域を囲む形状となっているので、第一実施例の場合と同様にインジェクタ30の外周側への配置が容易である。
【0048】
(第三実施例)
本発明の第三実施例による燃料供給装置のインジェクタ及び押圧部材を図6に示す。尚、以下の説明において第一実施例と実質的に同一の構成部分には同一符号を付す。
【0049】
第三実施例の燃料供給装置において、インジェクタ30のフランジ36の各第二凹み部37には、その内壁面37aから径方向外側に突出する第三突部50が設けられている。また、押圧部材40の軸方向に突出する各第二突部43には、その内周面43aに開口する第三凹み部52が設けられている。図6に示すように各第三突部50は、対応する第三凹み部52に嵌合している。このような第三実施例によると、第二突部43と第三突部50とは互いに突出方向が異なっており、かかる第二突部43と第三突部50とにそれぞれ第二凹み部37と第三凹み部52とが嵌合しているので、押圧部材40の脱落が確実に防止される。尚、各第二突部43の内周面43aのうち押圧部材40の端縁部40c又は40dにつながる端縁部43a’を図6に示すようなR形状(湾曲形状)に形成することが望ましい。これにより、押圧部材40の配置のためにインジェクタ30を押圧部材40の端縁部40c,40d側から内周側に挿入するときに、その挿入性が向上する。
【0050】
以上説明した複数の実施例では、燃料搬送管20の燃料供給口22とインジェクタ30の燃料噴射口側端部30bとで押圧部材40を挟持させていたが、押圧部材については、燃料搬送管とインジェクタとの間に挟持されるのであれば適宜な配設形態を採用することができる。
【0051】
さらに上記複数の実施例では、弾性変形を促進する切り欠き41又は曲部47を押圧部材40に設けて、所謂ばね状に押圧部材40を構成していた。これに対し、押圧部材に切り欠き及び曲部を共に設けるようにしてもよいし、弾性変形容易なゴム等で押圧部材を形成して押圧部材に切り欠き及び曲部を設けないようにしてもよい。
【0052】
さらに上記第二実施例では、押圧部材40の曲部47が滑らかに湾曲する断面アーチ状に形成されていたが、押圧部材の曲部については例えば頂点を有するように屈曲する断面アーチ状に形成してもよい。またさらに上記第二実施例では、押圧部材40のロッド46に曲部47が局所的に形成されていたが、押圧部材の筒状乃至は板状部分をアーチ状断面で周方向に延びる溝形態に曲部を形成してもよい。
【0053】
さらに上記複数の実施例では、インジェクタ30の変化部としての内壁面37aが周方向の二箇所に設けられていたが、変化部を一つ又は三つ以上設けてもよい。またさらに上記複数の実施例では、インジェクタ30の中心軸Oからの径を周方向で変化させる平坦面で変化部が実現されていたが、インジェクタの中心軸からの径を径方向で変化させる平坦面で変化部を実現してもよい。またその他、インジェクタの中心軸からの径を周方向で変化させる楕円曲面等の湾曲面で変化部を実現してもよい。
【0054】
さらに上記複数の実施例では、シリンダヘッド2に一体に設けた支持部材4と、その支持部材4に燃料搬送管20を締結する螺子部材としてのボルト26で制限手段を構成していた。これに対し、シリンダヘッドの搭載される車両に固定されて、シリンダヘッド側に燃料搬送管を押圧する若しくは引張ってシリンダヘッド及び燃料搬送管の相互離間を制限する制限手段を採用してもよい。その場合、制限手段の押圧力乃至は引張力が、燃料搬送管とシリンダヘッドとに車両を介して間接的に及ぼされる制限力である。またさらに上記複数の実施例では、支持部材4とボルト26とからなる制限手段により燃料搬送管20とシリンダヘッド2とを相対変位不能に固定することで、それら要素20,2の相互離間を制限していた。これに対し、燃料搬送管とシリンダヘッドとを弾性結合する等して微少範囲での相対変位可能に相互離間を制限する制限手段であってもよい。
【0055】
(第四実施例)
本発明の第四実施例による燃料供給装置を図7に示す。尚、以下の説明において第一実施例と実質的に同一の構成部分には同一符号を付す。
第四実施例の燃料供給装置60では、低コスト化とインジェクタ30からの放射音の低減化を目的として、第一実施例の押圧部材40の代わりに組付部材70を用いている。さらに燃料供給装置60では、インジェクタ30からの放射音の低減化を促進するために、弁部材39を収容するインジェクタ30のボディ62において第一実施例の燃料噴射口側端部30bに相当する端部62b本体とフランジ36よりも上流側部分62cとを挿入口6への挿入部分としている。
【0056】
具体的に組付部材70は、第一押圧部としてのクランプ部材80と、第二押圧部としての殻部材90とから構成されている。
クランプ部材80は、ステンレス等の金属材で例えば円環板状に形成されている。ボディ62において挿入口6に挿入されている部分62cより上流側で挿入口6から露出している部分62dを外周側から同軸上に囲むようにして、クランプ部材80は配置されている。クランプ部材80は、周方向の複数箇所を板厚方向に通された締結ボルト84によりシリンダヘッド2の外壁2aに固定されている。クランプ部材80は、インジェクタ30の中心軸Oに平行な方向の剛性が中心軸Oに垂直な方向の剛性よりも低くされている。これにより、クランプ部材80の内周縁部82は中心軸Oに平行な方向に弾性変形可能となっている。
【0057】
殻部材90は、ステンレス等の金属材で円筒状に形成されている。ボディ62の挿入口6への挿入部分のうち部分62cの外周壁と挿入口6の内周壁との間に形成される断面円環状の空間を周方向の全域に亘って埋めるようにして、殻部材90は配置されている。この配置により殻部材90は、挿入口6の内周壁に囲まれるボディ62の部分62cを周方向の全域に亘って覆い、両端部のうち挿入口6の深部側となる端部93をフランジ36の上流側端面36bに当接させている。殻部材90は、インジェクタ30の中心軸Oに平行な方向の剛性が中心軸Oに垂直な方向の剛性よりも高くされている。これにより、殻部材90の両端部のうち挿入口6の開口部側となる反フランジ側端部92は、それに係合するクランプ部材80の内周縁部82を弾性変形させることができる。
【0058】
このような燃料供給装置60においてクランプ部材80は、それをシリンダヘッド2に固定する締結ボルト84の軸力に応じて内周縁部82を殻部材90の端部92に押し当てられている。それによりクランプ部材80の内周縁部82は、インジェクタ30の燃料流入口31側(すなわち本実施例では燃料搬送管20側)に弾性変形し、その弾性反力により殻部材90の端部92を押圧している。このクランプ部材80から受ける押圧力により殻部材90は、インジェクタ30のフランジ36を挿入口6の深部側に押圧している。以上により、挿入口6の開口部側を向く二つの段差面6a,6bのうち深部側の段差面6bにインジェクタ30のボディ62の燃料噴射口側端部62bが押し当てられて、シリンダヘッド2にインジェクタ30が組付けられている。
尚、本実施例において燃料搬送管20は、例えば第一実施例と同様な支持部材及びボルトによりシリンダヘッド2に組付けられる。
【0059】
以上説明した燃料供給装置60によるとクランプ部材80の弾性変形を利用してインジェクタ30のフランジ36を押圧するので、特にクランプ部材80は高剛性である必要がない。そのため、組付部材70のうち少なくともクランプ部材80を安価な素材で形成できるので、組付けにかかるコストが低減する。さらに燃料供給装置60によると、組付部材70のうち少なくとも殻部材90が挿入口6内に挿入配置されるので、組付けに必要なスペースが縮小される。またさらに燃料供給装置60によると、円環板状のクランプ部材80と円筒状の殻部材90とをインジェクタ30の中心軸O周りにおいて均等配置できるので、それら部材80,90からなる組付部材70の配置スペースがインジェクタ30の中心軸Oから径方向に増大することを抑制できる。したがって、様々な形状のシリンダヘッド2において組付部材70が配置可能となる。加えて、円環板状のクランプ部材80と円筒状の殻部材90とでインジェクタ30を押圧するので、インジェクタ30の保持状態が所謂片持ちとならず、堅固なものとなる。しかも燃料供給装置60によると、インジェクタ30のボディ62の一部分62cを殻部材90により、さらには挿入口6により周方向の全域に亘って覆っている。これにより、弁部材39の往復移動に伴う作動音がインジェクタ30のボディ62から放射され騒音となることを防止できる。
【0060】
尚、図8に変形例を示すように、第一押圧部としてのクランプ部材80と第二押圧部としての殻部材90とを一部材で一体形成するようにしてもよい。この場合にも、上記第四実施例と同様な効果が得られる。また、第一押圧部としてのクランプ部材80及び第二押圧部としての殻部材90の各形状は、上述した環板状及び筒状以外にも、インジェクタ30の中心軸O周りの周方向において断続する形状、あるいは中心軸O周りの周方向に一周未満で延伸する形状であってもよい。そのような断続形状又は一周未満の延伸形状の殻部材90は、インジェクタ30のボディ62のうち挿入口6に挿入されている部分を周方向の一部において覆うことによって、弁部材39の作動音の放射による騒音を抑制できる。さらに、第二押圧部たる殻部材90の採用形状に応じて突出部としてのフランジ36を上述の環板状、あるいは中心軸O周りの周方向において断続する形状、またあるいは中心軸O周りの周方向に一周未満で延びる形状とすることができる。
【0061】
(第五実施例)
本発明の第五実施例による燃料供給装置を図9及び図10に示す。尚、以下の説明において第一実施例と実質的に同一の構成部分には同一符号を付す。
第五実施例の燃料供給装置200では、低コスト化を目的として、第一実施例の押圧部材40の代わりに組付部材210を用い、組付部材210を係止する係止部としての係止溝230を挿入口6の内壁で形成している。
【0062】
以下、燃料供給装置200についてさらに具体的に説明する。
図11に示すように、挿入口6の段差面6aより開口部側は矩形の横断面を有し、周方向の二箇所に係止溝230を形成している。二つの係止溝230は、インジェクタ30の中心軸Oと一致する挿入口6の中心軸Qを挟んで向き合い、それぞれ中心軸Q周りに約1/4周の長さで延伸している。図9に示すように、挿入口6の軸方向において向き合う係止溝230の内壁面230a,230bのうち挿入口6の開口部側の内壁面230aは、挿入口6の深部側に向かって拡径するテーパ面である。このテーパ面230aが第二テーパ面を構成している。
図10及び図11に示すように、挿入口6の段差面6aより開口部側は、シリンダヘッド2の外壁2aに開口する嵌合溝240をさらに形成している。嵌合溝240は、挿入口6の周方向において二つの係止溝230の間となる箇所を中心軸Qに平行に延伸している。
【0063】
図9に示すようにインジェクタ30は、フランジ36より下流側部分を挿入口6の段差面6aより深部側に挿入され、フランジ36及びフランジ36より上流側部分を挿入口6の段差面6aより開口部側に挿入されている。図11及び図12に示すようにフランジ36は、上流側端面36b及び側面36cに開口する凹み部237を周方向の二箇所に形成している。二つの凹み部237は中心軸Oを挟んで向き合い、それぞれ中心軸O周りに約1/4周の長さで延伸している。フランジ36の周方向において向き合う凹み部237の内壁面237a,237bは、フランジ36の径方向及び軸方向に拡がる平坦面である。図9及び図12に示すように、上流側端面36bと側面36cとの間及び内壁面237aと内壁面237bとの間を繋ぐ凹み部237の内壁面237cは、挿入口6の深部側に向かって拡径するテーパ面である。中心軸O,Qに対するテーパ面237cの鋭角側の傾斜角度は、中心軸O,Qに対するテーパ面230aの鋭角側の傾斜角度より大きい。
【0064】
図13に示す組付部材210はSK材等の弾性変形可能な板材で形成され、周上の一箇所に開口部212を有するC字形乃至は馬蹄形のスナップリング状を呈している。組付部材210は、図9及び図10に示すように挿入口6内に配置され、径変化を伴う弾性変形により径方向の復元力を発生する。図11に示すように、フランジ36より上流側において組付部材210はインジェクタ30の外周側をほぼ同軸上に取り囲み、インジェクタ30との間に隙間をあけている。
【0065】
図11及び図13に示すように組付部材210は、中心軸Rを挟んで開口部212と向き合う箇所に基部214を形成し、基部214の周方向両側に二つの腕部216を形成している。
基部214は、開口部212とは反対の外周側に突出する嵌合突部215を有している。嵌合突部215は挿入口6の嵌合溝240に嵌合し、挿入口6の周方向で向き合う嵌合溝240の内壁面240a,240bに挟持されている。これにより、組付部材210がシリンダヘッド2に対して周方向に相対回転不能に位置決めされている。嵌合突部215が第一位置決め部を構成している。
【0066】
二つの腕部216は中心軸Rを挟んで向き合い、それぞれ基部214の両端部から中心軸R周りに約1/4周の長さで延伸している。図9に示すように、中心軸Rに沿った板厚方向の腕部216の両面216a,216bは、挿入口6の深部側に向かうにつれ拡径するテーパ面である。フランジ36側のテーパ面216aは、中心軸O,Q,Rに対する鋭角側の傾斜角度をフランジ36のテーパ面237cとほぼ同一に設定され、相対するテーパ面237cの外周部分に内周部分を当接させている。反フランジ側のテーパ面216bは、中心軸O,Q,Rに対する鋭角側の傾斜角度を係止溝230のテーパ面230aとほぼ同一に設定され、相対するテーパ面230aの内周部分に外周部分を当接させている。以上により腕部216は、中心軸O,Q,Rに対し傾斜する方向においてテーパ面230a,237cの間に挟持されている。また、上記傾斜角度の設定により腕部216の板厚は図14に示す如く外周側よりも内周側で厚くなっている。テーパ面216bが第一テーパ面を構成している。
【0067】
図11及び図13に示すように、各腕部216において開口部212を挟む側の端部には、中心軸Rに平行に差込孔218が貫設されている。各腕部216において開口部212を挟む側の端面216cは組付部材210の径方向及び軸方向に拡がる平坦面であり、相対する凹み部237の内壁面237aにそれぞれ当接している。各腕部216において基部214を挟む側の端面216dは組付部材210の径方向及び軸方向に拡がる平坦面であり、相対する凹み部237の内壁面237bにそれぞれ当接している。以上により、腕部216は図11及び図14に示すように凹み部237に嵌合しており、フランジ36ひいてはインジェクタ30を周方向に相対回転不能に位置決めしている。腕部216が第二位置決め部を構成している。
【0068】
次に、燃料供給装置200をシリンダヘッド2に組付ける方法について説明する。
(I)インジェクタ30の外周側に組付部材210を仮配置する。このとき、差込孔218に差し込んだ工具を用いて開口部212が拡大するように組付部材210を弾性変形させ、拡大した開口部212から組付部材210の内周側にインジェクタ30を挿入することにより、配置作業が容易となる。
【0069】
(II)組付部材210と共にインジェクタ30の所定部分を挿入口6内に配置する。このとき、まず、図15に示すように差込孔218に差し込んだ工具250を用いて開口部212が縮小するように組付部材210を弾性変形させ、組付部材210の径を挿入口6に挿入可能な大きさに縮小する。次に、組付部材210の径を保ち、嵌合突部215を嵌合溝240にスライド嵌合しつつ、組付部材210及びインジェクタ30を挿入口6に挿入する。フランジ36の下流側端面36aが挿入口6の段差面6aにガスケット9を介して当接したら、工具250を用いてフランジ36の各テーパ面237cに組付部材210の各テーパ面216aを押し当てつつ、組付部材210を元の形状に復元する。それと同時に、組付部材210の各テーパ面216bを挿入口6の各テーパ面230aに摺接させつつ、組付部材210の各腕部216の外周部分を挿入口6の各係止溝230に挿入する。各腕部216が各係止溝230にある程度挿入されたら、工具250を差込孔218から外す。すると、組付部材210の径方向の復元力によって各テーパ面216bが各テーパ面230aを押圧するため、各腕部216が各係止溝230に係止される。この係止状態では、テーパ面216bがテーパ面230aから押圧に対する反力を受け、挿入口6の深部側に向かう当該反力の軸方向成分がテーパ面216a,237cの当接界面を通じてフランジ36に伝達される。伝達された力によりフランジ36は挿入口6の深部側に押圧されてガスケット9を介して段差面6aに押し当てられるため、インジェクタ30がシリンダヘッド2に組付固定される。
尚、この後、例えば第一実施例と同様な支持部材及びボルトが用いられることにより、燃料搬送管20がシリンダヘッド2に組付けられる。
【0070】
以上説明した燃料供給装置200によると、インジェクタ30の外周側に仮配置した組付部材210を係止溝230に係止させるという簡単によって、インジェクタ30をシリンダヘッド2に組付けることができる。特に、スナップリング状の組付部材210は径変化を伴う弾性変形を実現できるので、組付部材210を縮めてそれより小さな挿入口6に挿入した後でも、組付部材210を復元するだけでその係止溝230への係止が可能となる。
【0071】
また、燃料供給装置200によると、組付部材210を係止する係止溝230は挿入口6の内壁で形成されるため、組付部材210を係止するための部品、さらにはその部品をシリンダヘッド2に締結するボルト等が不要となる。
このように容易に組付けでき、しかも部品点数を削減できる燃料供給装置200では、組付けコストが低減する。
【0072】
さらに、燃料供給装置200によると、組付部材210が係止溝230を押圧することで生じる反力を利用して、インジェクタ30を押圧する力を確保している。特に、スナップリング状の組付部材210は、係止溝230を押圧する径方向の復元力を少なくとも腕部216において確実に発生させることができるので、組付部材210が係止溝230から受ける反力を増大できる。しかも、組付部材210はテーパ面216bで係止溝230のテーパ面230aを径方向に押圧するため、その押圧力に対する反力の上記軸方向成分を確実に得ることができる。以上により、インジェクタ30を押圧する力を大きく確保できるので、組付け堅固性とガスケット9でのシール性とが向上する。
【0073】
またさらに、燃料供給装置200によると、嵌合突部215が嵌合溝240に嵌合していることに加え、係止溝230から組付部材210が受ける反力によりテーパ面216b,230a間の摩擦力が増大している。そのため、シリンダヘッド2に対する組付部材210の周方向の位置決め効果が高められている。また、燃料供給装置200によると、各腕部216が各凹み部237に嵌合していることに加え、係止溝230から組付部材210が受ける反力によってテーパ面216a,237c間の摩擦力が増大している。そのため、組付部材210に対するインジェクタ30の周方向の位置決め効果も高められている。以上により、組付部材210及びインジェクタ30の双方がシリンダヘッド2に対し確実に位置決めされるので、インジェクタ30を押圧する力が安定して得られるようになり、組付堅固性が増す。
さらにまた、燃料供給装置200では、組付部材210の全体が挿入口6内に配置されるので、組付けに必要なスペースが縮小される。
【0074】
尚、上述の第五実施例では、周上の一箇所に開口部212を有するスナップリング状の組付部材210を用いたが、係止部に係止しその係止部から受ける反力でインジェクタを挿入口の深部側に押圧可能なものであれば組付部材として採用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例による燃料供給装置を示す部分断面図である。
【図2】図1に示す燃料供給装置のインジェクタ及び押圧部材を示す断面図である。
【図3】図1に示す燃料供給装置の押圧部材として用いられる組付用部品を示す斜視図である。
【図4】図1のIV−IV断面図である。
【図5】本発明の第二実施例による燃料供給装置の押圧部材として用いられる組付用部品を示す斜視図である。
【図6】本発明の第三実施例による燃料供給装置のインジェクタ及び押圧部材を示す模式図であって、図4に対応する図である。
【図7】本発明の第四実施例による燃料供給装置を示す部分断面図である。
【図8】本発明の第四実施例による燃料供給装置の変形例を示す部分断面図である。
【図9】本発明の第五実施例による燃料供給装置を示す部分断面図である。
【図10】図9のX−X断面図である。
【図11】図9のXI−XI断面図である。
【図12】図9のフランジを示す図であって、図11に対応する断面図である。
【図13】図9の組付部材を示す平面図である。
【図14】図11のA−A断面図(A)及びB−B断面図(B)である。
【図15】本発明の第五実施例による燃料供給装置の組付方法を説明するための断面図である。
【図16】従来の燃料供給装置を示す断面図である。
【図17】シリンダヘッドへの燃料供給装置の組付例を示す模式図である。
【符号の説明】
2 シリンダヘッド
4 支持部材(制限手段)
6 挿入口
8 気筒
10,60,200 燃料供給装置
20 燃料搬送管
22 燃料供給口
26 ボルト(制限手段)
28 第一凹み部
30 インジェクタ(燃料噴射装置)
30a 燃料流入口側端部
30b 燃料噴射口側端部
31 燃料流入口
34 燃料噴射口
36 フランジ(突出部)
37 第二凹み部
37a 内壁面(変化部)
39 弁部材
40 押圧部材
41 切り欠き
42 第一突部
43 第二突部
43a 内周面
46 ロッド
47 曲部
50 第三突部
52 第三凹み部
62 ボディ
62b 燃料噴射口側端部(挿入部分)
62c 部分(挿入部分)
70 組付部材
80 クランプ部材(第一押圧部)
82 内周縁部
84 締結ボルト
90 殻部材(第二押圧部)
92 反フランジ側端部(反突出部側端部)
210 組付部材
212 開口部
214 基部
215 嵌合突部(第一位置決め部)
216 腕部(第二位置決め部)
216b テーパ面(第一テーパ面)
230 係止溝(係止部)
230a テーパ面(第二テーパ面)
237 凹み部
240 嵌合溝
O インジェクタの中心軸
P 押圧部材の中心軸
Q 挿入口の中心軸
R 組付部材の中心軸

Claims (25)

  1. 内燃機関のシリンダヘッドに燃料噴射口側端部が挿入され、前記内燃機関の気筒に燃料を噴射する燃料噴射装置と、
    前記燃料噴射装置の燃料流入口側端部が挿入され、前記燃料噴射装置に燃料を搬送する燃料搬送管と、
    前記燃料搬送管と前記シリンダヘッドとが互いに離間することを制限する制限手段と、
    前記燃料搬送管と前記燃料噴射装置との間に挟持されて前記制限手段の制限力を受け、その制限力に対する反力により、前記燃料搬送管を前記シリンダヘッドとは反対側に押圧し且つ前記燃料噴射装置を前記シリンダヘッド側に押圧する押圧部材と、
    を備えることを特徴とする燃料供給装置。
  2. 前記押圧部材は、前記燃料流入口側端部が挿入される前記燃料搬送管の燃料供給口と前記燃料噴射口側端部とで挟持されることを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。
  3. 前記押圧部材及び前記燃料供給口の一方に第一突部が設けられ、前記押圧部材及び前記燃料供給口の他方に前記第一突部と嵌合する第一凹み部が設けられることを特徴とする請求項2に記載の燃料供給装置。
  4. 前記押圧部材及び前記燃料噴射口側端部の一方に第二突部が設けられ、前記押圧部材及び前記燃料噴射口側端部の他方に前記第二突部と嵌合する第二凹み部が設けられることを特徴とする請求項2又は3に記載の燃料供給装置。
  5. 前記第二突部及び前記第二凹み部の一方に前記第二突部とは突出方向の異なる第三突部が設けられ、前記第二突部及び前記第二凹み部の他方に前記第三突部と嵌合する第三凹み部が設けられることを特徴とする請求項4に記載の燃料供給装置。
  6. 前記押圧部材は、前記燃料噴射装置の外周側領域のうち周方向1周未満の領域を囲む形状に形成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
  7. 前記押圧部材の少なくとも一部分は、弾性変形により前記反力を生じる弾性部を形成することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
  8. 前記弾性部は、前記弾性変形を促進する切り欠きを有することを特徴とする請求項7に記載の燃料供給装置。
  9. 前記弾性部は、前記弾性変形を促進する断面アーチ状の曲部を有することを特徴とする請求項7又は8に記載の燃料供給装置。
  10. 前記燃料噴射装置は、中心軸からの径が変化する変化部を外周側に有し、
    前記押圧部材は、前記燃料噴射装置側の被挟持箇所で前記変化部に当接することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
  11. 前記燃料噴射装置において弁部材を駆動するための磁気回路が形成されない部位を前記押圧部材は押圧することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
  12. 前記制限手段は、前記シリンダヘッドから前記燃料搬送管側に延出するように設けられる支持部材と、前記支持部材に前記燃料搬送管を締結する螺子部材とを有することを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の燃料供給装置に備え付けられて前記押圧部材として機能することを特徴とする組付用部品。
  14. 内燃機関のシリンダヘッドに設けられた挿入口に挿入され、前記内燃機関の気筒に燃料を噴射する燃料噴射装置と、
    前記燃料噴射装置を前記シリンダヘッドに組付ける組付部材と、
    を備え、
    前記組付部材は第一押圧部と第二押圧部とを有し、
    前記第一押圧部は前記シリンダヘッドに固定され、弾性変形することにより前記第二押圧部を押圧し、
    前記第二押圧部は、前記燃料噴射装置において前記挿入口に挿入されている挿入部分と前記挿入口との間に配置され、前記第一押圧部の押圧力を受けることにより、前記挿入部分から径方向外側に突出する突出部を前記挿入口の深部側に押圧することを特徴とする燃料供給装置。
  15. 前記第一押圧部は前記第二押圧部の反突出部側に配置されることを特徴とする請求項14に記載の燃料供給装置。
  16. 前記第一押圧部は、前記燃料噴射装置の外周側を囲む環板状に形成され、
    前記第二押圧部は、前記挿入部分と前記挿入口との間を周方向の全域に亘って埋める筒状に形成され、反突出部側端部を前記第一押圧部の内周縁部により押圧されることを特徴とする請求項15に記載の燃料供給装置。
  17. 前記燃料噴射装置は、往復移動することにより燃料噴射口を開閉する弁部材、並びに前記弁部材を収容するボディを有し、
    前記挿入部分は前記ボディの少なくとも一部分であることを特徴とする請求項14、15又は16に記載の燃料供給装置。
  18. 内燃機関のシリンダヘッドに設けられた挿入口に挿入され、前記内燃機関の気筒に燃料を噴射する燃料噴射装置と、
    前記燃料噴射装置を前記シリンダヘッドに組付ける組付部材と、
    を備え、
    前記挿入口は内壁で係止部を形成し、
    前記組付部材は前記係止部に係止されて反力を受け、その反力により前記燃料噴射装置を前記挿入口の深部側に押圧することを特徴とする燃料供給装置。
  19. 前記組付部材は前記挿入口内に配置されることを特徴とする請求項18に記載の燃料供給装置。
  20. 前記組付部材は弾性変形可能に形成され、復元力により前記係止部を押圧することを特徴とする請求項18又は19に記載の燃料供給装置。
  21. 前記組付部材は、前記挿入口の深部側に向かって拡径すると共に前記挿入口の深部側から前記係止部に当接する第一テーパ面を有し、前記第一テーパ面で前記係止部を径方向に押圧することにより前記係止部に係止されることを特徴とする請求項20に記載の燃料供給装置。
  22. 前記係止部は、前記挿入口の深部側に向かって拡径すると共に前記挿入口の深部側から前記組付部材が当接する第二テーパ面を有し、
    前記組付部材は、前記第二テーパ面を径方向に押圧することにより前記係止部に係止されることを特徴とする請求項20又は21に記載の燃料供給装置。
  23. 前記組付部材は、周上の一箇所に開口部を有するスナップリング状に形成され、径変化を伴う弾性変形により前記径方向の前記復元力を発生することを特徴とする請求項21又は22に記載の燃料供給装置。
  24. 前記組付部材は、前記挿入口に嵌合することにより前記シリンダヘッドに対して前記組付部材を位置決めする第一位置決め部を有することを特徴とする請求項18〜23のいずれか一項に記載の燃料供給装置。
  25. 前記組付部材は、前記燃料噴射装置の前記挿入口に挿入されている部分に嵌合することにより前記組付部材に対して前記燃料噴射装置を位置決めする第二位置決め部を有することを特徴とする請求項24に記載の燃料供給装置。
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