JP4330974B2 - 締め付け装置 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば単位電池を複数積層してなる燃料電池に好適な締め付け装置に関する。
従来から、燃料電池の一つとして、高分子電解質形燃料電池(PEFC)が知られている。この高分子電解質形燃料電池(以下、単に燃料電池ということがある)は、一対のセパレータ間にアノード及びカソードが設けられ、さらにこれら電極間に電解質が設けられて構成された平板状の単位電池(単位セル)が、多数積層されて構成されたものである。このような構成の燃料電池にあっては、その性能を高水準に維持して運転するために、積層した単位電池に所定の面圧を加えるべく、燃料電池をその積層方向で締め付ける必要がある。また、このような燃料電池では、その運転時の発熱及び放熱により特に積層方向で伸縮するため、この伸縮に追従しつつ所定の締め付け力を発揮させるために、例えば前記積層方向に伸長力の働く伸縮部材を備えた締め付け装置が考案されている(例えば、特許文献1参照)。
特公平7−54713号公報
ところで、上述のような締め付け装置の中には、コイルバネ等の弾性部材を用いて燃料電池をその積層方向で弾性的に締め付けるように構成されたものがある。これは、比較的簡易な構成にできることから、小形の燃料電池にも好適である。
しかしながら、このような締め付け装置の弾性部材として、例えば引張りコイルバネを用いた場合には、引張りコイルバネ自身の初張力の作用により、燃料電池の締め付け力の調整範囲が狭まってしまうという問題がある。そこで、弾性部材として圧縮コイルバネを用いることが考えられるが、締め付け装置が燃料電池とこれの積層方向(締め付け方向)で直列に配置されると、燃料電池の積層方向での寸法を増加させることとなり、配置スペースが限られている場合には燃料電池のレイアウトが困難になるという問題がある。
この発明は上記事情に鑑みてなされたもので、燃料電池等の被締め付け部材を弾性的に締め付ける締め付け装置において、被締め付け部材の設計自由度を向上させると共に、締め付け力の設定自由度を向上させることを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、圧縮コイルバネにその伸び方向に弾性力を発揮させるべく相対変位可能な一対のガイド部材を備え、これら各ガイド部材が、前記圧縮コイルバネの弾性力を受ける基部と、この基部から前記圧縮コイルバネの伸縮方向に沿って延びてそれぞれ他方のガイド部材の基部にスライド可能に保持される棒状部とを有し、この棒状部の先端部に被締め付け部材に弾性力を付与する入力部が設けられると共に、前記各棒状部の入力部と基部とに渡る部位が、断面略半円形状の分割軸部とされ、これら各分割軸部が対をなして、前記圧縮コイルバネの内側を通過する断面略円形状のガイド軸を形成し、このガイド軸と略同軸でかつ略同一外径となるように、前記入力部が断面略円形状に形成されることを特徴とする。
この構成によれば、圧縮コイルバネの弾性力が各基部を離反させるように作用することで、各入力部を近接させるように作用することとなる。これにより、圧縮コイルバネが被締め付け部材とこれの締め付け方向で直列に配置されることなく、被締め付け部材と並列に配置されることとなる。しかも、圧縮コイルバネを用いることで、一般的な引張りコイルバネを用いた場合のように締め付け荷重に初張力を加味する必要がない。
また、各分割軸部及び各入力部が、圧縮コイルバネの内側を通過する一本の軸状に構成されることとなり、締め付け装置自身の圧縮コイルバネの伸縮方向と直交する方向(幅方向)での寸法が抑えられる。
したがって、請求項2に記載した発明のように、前記被締め付け部材が、平板状の単位電池を多数積層してなる燃料電池である場合、燃料電池の締め付け方向(積層方向)での寸法を抑えて小型化を図ると共にレイアウト自由度の向上を図ることができる。特に、上述のような燃料電池の場合、積層した単位電池への締め付け面圧が高すぎても低すぎても性能を低下させる虞があることから、締め付け荷重を精度良くかつ最適に設定できることの効果が高い。
さらに、請求項3に記載した発明のように、締め付け装置自身が、前記被締め付け部材の外側部に複数配置されていれば、被締め付け部材を所定の荷重で均一に締め付けることが可能となる。特に、被締め付け部材が上述のような燃料電池である場合には、締め付け装置が単位電池を貫通したりこれに干渉するようなことがない。
請求項4に記載した発明は、前記各ガイド部材の基部に、それぞれ他方のガイド部材の棒状部を保持する保持部が設けられ、これら各保持部が、これに保持される棒状部の、前記各分割軸部の断面半円形状の弦部分を形成する平坦面と略直交する方向での変位を許容すると共に、当該変位方向での前記分割軸部の厚さ寸法と前記入力部の外径寸法との合計が前記圧縮コイルバネの内径寸法よりも小さい値とされることを特徴とする。
この構成の作用を、圧縮コイルバネと各ガイド部材とを一体に組み付ける手順に沿って説明すると、まず、各ガイド部材の棒状部を圧縮コイルバネの内側に挿通するために、一方のガイド部材の棒状部を圧縮コイルバネの内側に挿通させた状態で、各ガイド部材の棒状部を、その入力部がそれぞれ他方のガイド部材の分割軸部に隣接するように配置する。このとき、入力部及び分割軸部が、前記平坦面と略直交する方向で隣接することとなり、かつ各分割軸部が前記平坦面と略直交する方向で離反した状態となっている。
この状態から、各棒状部を圧縮コイルバネの内側に挿通するべく、各ガイド部材を棒状部の延出方向(前記平坦面に沿う方向)に沿って相対変位させることとなるが、このとき、前記平坦面と略直交する方向(変位方向)での分割軸部の厚さ寸法と入力部の外径寸法との合計が圧縮コイルバネの内径寸法よりも小さい値とされることで、入力部及び分割軸部が隣接配置された状態で各棒状部を圧縮コイルバネの内側に挿通することができる。
そして、各ガイド部材の基部に設けられた保持部が、これに保持される棒状部の前記平坦面と略直交する方向での変位を許容するべく構成されているので、各ガイド部材を、前記平坦面に沿う方向での組み付け位置まで相対変位させた後に、各分割軸部を互いに近接させるべく前記平坦面と略直交する方向で相対変位させることで、各分割軸部によりガイド軸が形成されると共にこのガイド軸と各入力部とが同軸配置され、圧縮コイルバネ及び各ガイド部材の組み付けが完了する。
なお、一体に組み付けられた圧縮コイルバネ及び各ガイド部材を分解するには、上記手順と逆の手順、つまり各ガイド部材を、各分割軸部を互いに離反させるべく前記平坦面と略直交する方向で相対変位させた後に、前記平坦面に沿う方向で相対変位させればよい。
請求項5に記載した発明は、前記各ガイド部材の基部に、これに保持される前記棒状部の前記平坦面と略直交する方向での変位を規制するキャップ部材が取り付けられることを特徴とする。
この構成によれば、各ガイド部材の基部に保持される棒状部が、圧縮コイルバネの伸縮方向でのみ変位(スライド)可能となる。
請求項1に記載した発明によれば、圧縮コイルバネが被締め付け部材と並列に配置されることで、締め付け装置自身を含めた被締め付け部材の締め付け方向での寸法を抑えて小型化を図ることができる。しかも、圧縮コイルバネを用いることで、一般的な引張りコイルバネを用いた場合のように締め付け荷重に初張力を加味する必要がなく、締め付け荷重を精度良くかつ最適に設定することが可能となる。
また、請求項1に記載した発明によれば、締め付け装置自身の幅方向での寸法が抑えられるため、被締め付け部材のさらなる小型化を図ることができる。
また、請求項2に記載した発明のように、前記被締め付け部材が平板状の単位電池を多数積層してなる燃料電池であれば、燃料電池の締め付け方向(積層方向)での寸法を抑えて小型化を図ると共にレイアウト自由度の向上を図ることができる。しかも、燃料電池の単位電池への締め付け面圧を精度良くかつ最適に設定できる。
さらに、請求項3に記載した発明のように、締め付け装置自身が、前記被締め付け部材の外側部に複数配置されていれば、締め付け荷重をより一層精度良くかつ最適に設定することができるし、被締め付け部材が上述のような燃料電池である場合には、締め付け装置が単位電池を貫通したりこれに干渉するようなことがなく、効率の良い設計を行うことができる。
請求項4に記載した発明によれば、圧縮コイルバネ及び各ガイド部材が、一体に組み付け可能でかつこの状態から分解可能となるので、例えばガイド部材の基部と棒状部とを分割可能に構成する等の必要がなく、締め付け装置自身の部品点数及び組み立て工数を削減することができる。
請求項5に記載した発明によれば、被締め付け部材を締め付ける際の各ガイド部材のずれやがたを防止でき、被締め付け部材の締め付け状態を良好に保つことができる。
以下、この発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1、図2において、符号1は、略長方形状の平板状の単位電池(単位セル)2を多数積層しこれを一対の締め付け板3,3で挟持してなる周知の高分子電解質形燃料電池(PEFC:以下、単に燃料電池という)である。この燃料電池1は、その積層方向が例えば上下方向と略平行となるように配置され、その上部及び下部に単位電池2よりも大形の略長方形状をなす前記締め付け板3がそれぞれ配置される。そして、これら各締め付け板3が互いに近接する方向に締め付け力が付与されることで、積層された単位電池2に所定の面圧が付与されるようになっている。なお、積層された単位電池2の周囲は補強用の筒体4で覆われている。
積層された単位電池2よりも外側(筒体4よりも外側)の部位を燃料電池1の外側部とすると、この外側部であって燃料電池1の四箇所の角部には、この発明に係る締め付け装置10がそれぞれ配置される。これら各締め付け装置10は、金属製の圧縮コイルバネ(弾性部材)11の弾性力を用いて、各締め付け板3を互いに近接させる方向に付勢することで、燃料電池1を弾性的に締め付けるものである。圧縮コイルバネ11はその伸縮方向が燃料電池1の積層方向と略平行になるように配置されており、この圧縮コイルバネ11の弾性力を一対のガイド部材12,12を介して各締め付け板3に付与している。ここで、圧縮コイルバネ11の伸縮方向に沿う軸線をCとする。
上記締め付け装置10の概略を図6を参照して説明すると、締め付け装置10は、圧縮コイルバネ11をその伸び方向に弾性力を発揮させるべく相対変位可能な一対のガイド部材12,12を備える。これら各ガイド部材12は互いに同一構成を有する金属製(例えばステンレス製)の部品である。各ガイド部材12は、圧縮コイルバネ11の端部が係合しその弾性力が入力される基部13と、この基部13から圧縮コイルバネ11の伸縮方向に沿って、つまり軸線Cに沿って他方のガイド部材12の基部13を貫通するように延び、該他方のガイド部材12の基部13に前記伸縮方向に沿ってスライド可能に保持される棒状部14とを有する。これら基部13及び棒状部14は、例えば機械加工により一体に形成されたものである。
棒状部14の先端部は、圧縮コイルバネ11の弾性力を燃料電池1に付与するべく締め付け板3に固定される雄ネジ部(入力部)15として構成される(図3参照)。これら各雄ネジ部15は、各締め付け板3の四隅にそれぞれ形成された貫通孔16に挿通され、この貫通孔16からの突出部分にナット17が装着されることで締め付け板3に固定される。この構成により、圧縮コイルバネ11の伸び方向の弾性力が各基部13を離反させるように作用すれば、結果的に各雄ネジ部15を近接させるように作用することとなり、各締め付け板3が互いに近接する方向に付勢されて燃料電池1が締め付けられるようになっている。
図3、図4に示すように、締め付け装置10は、圧縮コイルバネ11の軸線Cを中心とした略円筒状の外観をなすもので、その両端からそれぞれ雄ネジ部15が突出するように設けられる。この締め付け装置10が、軸線Cを燃料電池1の積層方向と略平行にしてかつ燃料電池1の外側部に配置される。換言すれば、締め付け装置10は燃料電池1と並列に配置されている。ここで、図3における締め付け装置10は、その伸び量が0の状態を示し、この状態から各雄ネジ部15が互いに離反する方向に相対変位することで、図1、図6に示す燃料電池1への取り付け状態となる。
図5に示すように、各ガイド部材12の基部13は、圧縮コイルバネ11と略同一径のフランジ部18の端面に圧縮コイルバネ11の端面を当接させることでその弾性力を受けている。各基部13におけるフランジ部18の圧縮コイルバネ11側の部位には、圧縮コイルバネ11の端部内側に嵌合されることで該圧縮コイルバネ11の位置決めを行う嵌合部19が設けられる。また、基部13におけるフランジ部18の嵌合部19と反対側の部位には、後述するキャップ部材31が装着される縮径部20が設けられる。
図7を併せて参照して説明すると、各ガイド部材12の棒状部14における雄ネジ部15と基部13とに渡る部位は、断面略半円形状の分割軸部21とされる。これら各分割軸部21は、各ガイド部材12及び圧縮コイルバネ11を一体に組み付けた状態で、その断面半円形状の弦部分を形成する平坦面22同士が当接するように設けられる。即ち、各分割軸部21が対をなして断面略円形状のガイド軸23を形成するように構成されている。このガイド軸23は、圧縮コイルバネ11の内側を通過するように、かつ軸線Cを共有するように設けられる。ここで、各雄ネジ部15は、ガイド軸23と略同軸に、つまり軸線Cを共有するように設けられる。さらに、各雄ネジ部15はガイド軸23と略同一外径となるように設けられており、その断面形状はガイド軸23と略同一径の円形状とされる。なお、図示都合上、図7での圧縮コイルバネ11の図示は省略する。
各ガイド部材12の基部13には、それぞれ他方のガイド部材12の分割軸部21(棒状部14)を保持する保持部24が設けられる。この保持部24は、基部13における他方のガイド部材12の分割軸部21が配置される側の部位を、その平坦面22と略同一幅で切り欠いてなるものである。また、保持部24の底面は、それぞれのガイド部材12の平坦面22を延長してなる面とされる。これにより、保持部24に保持された分割軸部21が平坦面22及び軸線Cに沿う方向でスライド可能に保持されると共に、当該分割軸部21の平坦面22と略直交する方向での変位が許容される。
各ガイド部材12の雄ネジ部15の外径寸法Gと、それぞれ他方のガイド部材12の分割軸部21の平坦面22と略直交する方向での厚さ寸法(分割軸部21の断面略半円形状における半径寸法に相当)Hとの合計は、圧縮コイルバネ11の内径寸法Nよりも小さい値とされる。これにより、各ガイド部材12を、各分割軸部21(棒状部14)を互いに離反させるべく平坦面22と略直交する方向で前記分割軸部21の厚さ寸法Hと同一量だけ相対変位させ、軸線Cに沿う方向から見て分割軸部21と雄ネジ部15とがラップしない状態(図8(b)参照)とした後に、各ガイド部材12を軸線Cに沿う方向で相対変位させ、各棒状部14を圧縮コイルバネ11の内側に挿通または離脱させることができる。
各雄ネジ部15の基部13側は、平坦面22と略直交する端面26を介して分割軸部21と段差状に連なっている。また、各雄ネジ部15の基部13側の部位には、例えばJIS B 2805に規定されたE形止め輪27を取り付けるための取り付け溝が形成される。各雄ネジ部15の取り付け溝よりも基部13側の部位はネジ山が形成されず、分割軸部21と同一外径を有してこれに連なる扁平円筒部29とされる。なお、基部13の縮径部20側の端部には、扁平円筒部29の基部13側の一部を受容可能な凹部が形成される。
各ガイド部材12の基部13の縮径部20に取り付けられる前記キャップ部材31は、例えばPOM(ポリアセタール)等の樹脂からなる有底円筒状のもので、その周壁32の内周部を縮径部20の外周部に嵌合させるように取り付けられる。各キャップ部材31の外径寸法は、基部13への装着時に締め付け装置10の外径寸法を増加させないように、フランジ部18及び圧縮コイルバネ11の外径寸法と略同一とされる。各キャップ部材31の底壁33には、各分割軸部21及びこれに連なる扁平円筒部29の外径とほぼ整合する内径を有する挿通孔34が形成される。したがって、キャップ部材31を基部13に取り付け、挿通孔34に分割軸部21あるいは扁平円筒部29が挿通されることで、保持部24に保持された分割軸部21の平坦面22と略直交する方向での変位が規制され、分割軸部21のスライドのみが許容される。
キャップ部材31の周壁32の保持部24と重なる部位には、周壁32及び底壁33の一部が切り欠かれると共に、底壁33から軸線Cに沿って延びて保持部24の内側に配置される一対の弾性片35,35が設けられる。各弾性片35の先端部には係止爪36が形成されており、これら各係止爪36が保持部24の両側面に弾性係合することで、キャップ部材31が基部13に固定される。なお、各係止爪36の弾性係合は、各弾性片35を撓ませることで解除可能である。
各雄ネジ部15に取り付けられるE形止め輪27は、ナット17と共に燃料電池1の締め付け板3を挟持して雄ネジ部15を締め付け板3に固定するものである(図1、図6参照)。また、このE形止め輪27は、自身が取り付けられるガイド部材12に対する他方のガイド部材12の基部13がカバー部材の底壁33を介して当接することで、各ガイド部材12の圧縮コイルバネ11の伸び方向への相対変位が規制されている。このとき、E形止め輪27によってもキャップ部材31の基部13からの離脱が規制される。そして、この状態が締め付け装置10の伸び量が0の状態であり、ここから各雄ネジ部15が互いに離反する方向に相対変位し、締め付け装置10が所定量伸びた状態で燃料電池1に取り付けられることで、圧縮コイルバネ11の弾性力が締め付け力として作用するようになっている。
次に、締め付け装置10の組み立て手順について図8〜図10を参照して説明する。
まず、図8(a)に示すように、各ガイド部材12の棒状部14を圧縮コイルバネ11の内側に挿通するために、一方のガイド部材12の棒状部14を圧縮コイルバネ11の内側に挿通させた状態で、各ガイド部材12の棒状部14を、その雄ネジ部15がそれぞれ他方のガイド部材12の分割軸部21の平坦面22側に隣接するように配置する。このとき、圧縮コイルバネ11は、その端部を嵌合部19に嵌合させておらず、嵌合部19の雄ネジ部15側に変位することで内周面を分割軸部21の外周面に当接させるようにして平坦面22側に変位している。
次いで、圧縮コイルバネ11の内周面と平坦面22との間に形成されたスペースに、他方のガイド部材12の棒状部14を挿通するべく、圧縮コイルバネ11を必要に応じて圧縮し、圧縮コイルバネ11の雄ネジ部15側の端面とその雄ネジ部15の端面26とを離間させて、当該雄ネジ部15と他方のガイド部材12の雄ネジ部15とを互いの端面26を当接させるように配置する。このとき、雄ネジ部15及び分割軸部21が、平坦面22と略直交する方向で隣接することとなり、かつ各分割軸部21が、平坦面22と略直交する方向で、前記厚さ寸法Hと同一量だけ離反した状態となっている。
この状態から、各棒状部14を圧縮コイルバネ11の内側に挿通するべく、各ガイド部材12を軸線Cに沿う方向(平坦面22に沿う方向)に沿って相対変位させることとなるが、このとき、図8(b)に示すように、各棒状部14を軸線Cに沿う方向から見て、分割軸部21とそれぞれ他方のガイド部材12の雄ネジ部15とがラップしておらず、しかも平坦面22と略直交する方向(変位方向)での分割軸部21の厚さ寸法Hと雄ネジ部15の外径寸法Gとの合計が圧縮コイルバネ11の内径寸法Nよりも小さい値とされることで、雄ネジ部15及び分割軸部21が隣接配置された状態で各棒状部14を圧縮コイルバネ11の内側に挿通することができる。
図9に示すように、各ガイド部材12を軸線Cに沿う方向での組み付け位置まで相対変位させた状態では、各棒状部14が平坦面22と略直交する方向で変位した状態となっているが、このとき、各ガイド部材12の保持部24が、これに保持される棒状部14の平坦面22と略直交する方向での変位を許容するべく構成されているので、各ガイド部材12を、平坦面22に沿う方向での組み付け位置まで相対変位させた後に、各分割軸部21を互いに近接させるべく平坦面22と略直交する方向で相対変位させることができる。
そして、図10に示すように、各分割軸部21によりガイド軸23が形成されると共にこのガイド軸23と各雄ネジ部15とが同軸配置された後に、これらと同軸となるように圧縮コイルバネ11を変位させ、両端部を縮径部20に嵌合させることで、圧縮コイルバネ11及び各ガイド部材12が正規の位置に組み付けられる。
最後に、図5に示すように、各ガイド部材12の基部13にキャップ部材31を装着することで、各棒状部14の平坦面22と略直交する方向での相対変位が規制されると共に、E形止め輪27を装着することで、各ガイド部材12の圧縮コイルバネ11の伸び方向への相対変位が規制されて、締め付け装置10の組み立てが完了する。
なお、締め付け装置10を分解するには、まず、E形止め輪27及びキャップ部材31を取り外した後に、各ガイド部材12を、各分割軸部21を互いに離反させるべく平坦面22と略直交する方向で相対変位させ、さらに平坦面22に沿う方向で相対変位させることで、一体に組み付けられた圧縮コイルバネ11及び各ガイド部材12を分解することができる。
上記実施例によれば、締め付け装置10は、圧縮コイルバネ11に弾性力を発揮させるべく相対変位可能な一対のガイド部材12を備え、これら各ガイド部材12が、圧縮コイルバネ11の弾性力を受ける基部13と、この基部13から圧縮コイルバネ11の伸縮方向に沿って延びてそれぞれ他方のガイド部材12の基部13にスライド可能に保持される棒状部14とを有し、この棒状部14の先端部に燃料電池1に弾性力を付与する雄ネジ部15が設けられている。
この構成によれば、圧縮コイルバネ11の弾性力が各基部13を離反させるように作用することで、各雄ネジ部15を近接させるように作用することとなり、結果として圧縮コイルバネ11を用いた上で燃料電池1と並列に配置することが可能となる。
このため、締め付け装置10自身を含めた燃料電池1の締め付け方向での寸法を抑えて小型化を図ると共に、レイアウト自由度の向上を図ることができるという効果がある。
しかも、圧縮コイルバネ11を用いることで、一般的な引張りコイルバネを用いた場合のように締め付け荷重に初張力を加味する必要がないので、締め付け荷重を精度良くかつ最適に設定することができるという効果がある。特に、燃料電池1の締め付けを行う場合、積層した単位電池2への締め付け面圧が高すぎると単位電池2を損傷する虞があるし、低すぎれば単位電池2間の密着性が悪くなってガスシール性が損なわれる虞があることから、締め付け荷重を精度良くかつ最適に設定できることの効果が高い。
さらに、締め付け装置10が、燃料電池1の外側部に複数配置されることで、燃料電池1を所定の荷重で均一に締め付けることが可能となり、締め付け荷重をより一層精度良くかつ最適に設定することができるという効果がある。しかも、締め付け装置10が単位電池2を貫通したりこれに干渉するようなことがないので、燃料電池1を効率良く設計することができるという効果がある。
また、各棒状部14の雄ネジ部15と基部13とに渡る部位が、断面略半円形状の分割軸部21とされ、これら各分割軸部21が対をなして圧縮コイルバネ11の内側を通過する断面略円形状のガイド軸23を形成すると共に、このガイド軸23と略同軸でかつ略同一外径となるように、雄ネジ部15が断面略円形状に形成されることで、各分割軸部21及び各入力部が、圧縮コイルバネ11の内側を通過する一本の軸状に構成されることとなり、締め付け装置10自身の圧縮コイルバネ11の伸縮方向と直交する方向での寸法が抑えられ、燃料電池1のさらなる小型化を図ることができるという効果がある。
さらにまた、各ガイド部材12の基部13に、それぞれ他方のガイド部材12の棒状部14を保持する保持部24が設けられ、これら各保持部24が、これに保持される棒状部14の、各分割軸部21の平坦面22と略直交する方向での変位を許容すると共に、当該変位方向での分割軸部21の厚さ寸法Hと雄ネジ部15の外径寸法Gとの合計が圧縮コイルバネ11の内径寸法Nよりも小さい値とされることで、圧縮コイルバネ11及び各ガイド部材12が、一体に組み付け可能でかつこの状態から分解可能となり、例えばガイド部材12を基部13と棒状部14とで分割可能な構成にする等の必要がなく、締め付け装置10自身の部品点数及び組み立て工数を削減することができるという効果がある。
そして、各ガイド部材12の基部13に、これに保持される棒状部14の平坦面22と略直交する方向での変位を規制するキャップ部材31が取り付けられることで、各ガイド部材12の基部13に保持される棒状部14が、圧縮コイルバネ11の伸縮方向でのみスライド可能となるため、燃料電池1を締め付ける際の各ガイド部材12のずれやがたを防止でき、燃料電池1の締め付け状態を良好に保つことができるという効果がある。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、例えば、締め付け板3の貫通孔16の内周部に雄ネジ部15に対応するネジ山を刻設し、雄ネジ部15を直接固定できるようにしたり、雄ネジ部15に変わるフック状の弾性力入力部を設けて燃料電池1を上下から直接挟持するようにしてもよい。また、圧縮コイルバネ11に代わり、例えばエラストマー製の圧縮バネ(クッション)等を用いてもよい。さらに、締め付け装置10は複数ではなく単体でも使用可能であることはもちろん、燃料電池1以外の被締め付け部材に対しても広く適用することができる。そして、上記実施例における構成は一例であり、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはいうまでもない。
この発明の実施例における締め付け装置を適用した燃料電池の正面図である。 図1に示す燃料電池の上面図である。 上記締め付け装置の正面図である。 上記締め付け装置の側面図である。 図4におけるA−A線に沿う断面図である。 上記締め付け装置の作用説明図である。 上記締め付け装置の分解斜視図である。 (a)は上記締め付け装置の組み立て手順を示す説明図、(b)は(a)におけるB−B線に沿う断面図である。 上記締め付け装置の組み立て手順を示す第二説明図である。 上記締め付け装置の組み立て手順を示す第三説明図である。
符号の説明
1・・・燃料電池(被締め付け部材)、10・・・締め付け装置、11・・・圧縮コイルバネ(弾性部材)、12・・・ガイド部材、13・・・基部、14・・・棒状部、15・・・雄ネジ部(入力部)、2・・・単位電池、21・・・分割軸部、23・・・ガイド軸、24・・・保持部、22・・・平坦面、31・・・キャップ部材

Claims (5)

  1. 圧縮コイルバネにその伸び方向に弾性力を発揮させるべく相対変位可能な一対のガイド部材を備え、これら各ガイド部材が、前記圧縮コイルバネの弾性力を受ける基部と、この基部から前記圧縮コイルバネの伸縮方向に沿って延びてそれぞれ他方のガイド部材の基部にスライド可能に保持される棒状部とを有し、この棒状部の先端部に被締め付け部材に弾性力を付与する入力部が設けられると共に、前記各棒状部の入力部と基部とに渡る部位が、断面略半円形状の分割軸部とされ、これら各分割軸部が対をなして、前記圧縮コイルバネの内側を通過する断面略円形状のガイド軸を形成し、このガイド軸と略同軸でかつ略同一外径となるように、前記入力部が断面略円形状に形成されることを特徴とする締め付け装置。
  2. 前記被締め付け部材が、平板状の単位電池を多数積層してなる燃料電池であることを特徴とする請求項1に記載の締め付け装置。
  3. 前記被締め付け部材の外側部に複数配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の締め付け装置。
  4. 前記各ガイド部材の基部に、それぞれ他方のガイド部材の棒状部を保持する保持部が設けられ、これら各保持部が、これに保持される棒状部の、前記各分割軸部の断面半円形状の弦部分を形成する平坦面と略直交する方向での変位を許容すると共に、当該変位方向での前記分割軸部の厚さ寸法と前記入力部の外径寸法との合計が前記圧縮コイルバネの内径寸法よりも小さい値とされることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の締め付け装置。
  5. 前記各ガイド部材の基部に、これに保持される前記棒状部の前記平坦面と略直交する方向での変位を規制するキャップ部材が取り付けられることを特徴とする請求項4に記載の締め付け装置。
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