JP2009043930A - リアクトル固定構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成により組み立て可能であり、リアクトルのケースへの位置決め及び固定を確実に行うことができ、余分なスペースを削減することにより充填材料を低減可能なリアクトルの固定構造を提供する。
【解決手段】第1のプレート3の一端である挿入部31が上記間隙に挿入され、当該第1のプレート3の他端である当接部32がU字コア部11の内側面に当接される。また、4枚の第2のプレート4が、ボルト6により垂直方向からケース2の四隅に固定される。各第2のプレート4の押圧ネジ孔42には、それぞれ押圧ネジ7が挿入され、コア11を上面側から押圧することにより当該コア11をケース2底面側へ付勢し、固定する。そして、第1のプレート3の挿入部31の支持ネジ孔34に支持ネジ5が捩じ込まれ、前記当接部32がコア11をケース2内面側に引き寄せるように付勢する。
【選択図】図1

Description

本発明は、リアクトルの固定構造に係り、特に、リアクトルの熱膨張及び収縮に対して吸収可能な当該リアクトルの固定構造に関する。
現在、巻線(コイル)と磁心(コア)を備えたリアクトルなどの静止誘導電器は、種々のものが普及している。そのうち、リアクトルは、誘導リアクタンスを利用し、昇圧回路、インバータ回路、アクティブフィルタ回路等、種々の電気回路に接続されるものであり、用途に応じて様々な構造のものが開発されている。一般的なこのリアクトルは、コイルとコアを他の絶縁部材等と共に金属製のケースに収納し、樹脂で充填する構造のものが多く用いられる。
なお、このようなコア及びコイルをケースに収納したリアクトルの場合、樹脂で充填する前提として、コア及びコイルをケースに対して確実に固定する必要があった。そのため、固定構造の一つとして板バネを用いた態様が知られている。例えば、コアをケース内に保持するには、図5に示すような、板バネ20を用いてコア11をケース2に固定している。
具体的には、ケース2に当接する面である側面の形状がレの字型の板バネ20をボルト6によりケース2に固定している。これにより、この板バネ20は、コア11を、ケース2の板バネ20と当接する面と反対側の面に付勢する。また、図中の30は、板バネ20と噛み合うように設けた板バネ20を受ける受け部材である。このような構成により、ケース2にリアクトル1を固定することで当該ケース2からのリアクトル1の飛び出しを防止することが可能となる。
また、コアとケースとの材料が異なることによる熱特性の相違からリアクトル装置の発熱によりコアの結合部分に形成された間隙が拡張し、また、コアの振動が筐体の外部に伝達されることにより騒音が大きくなるといった問題を解消するため、リテーナーを介してコアをボルトによりアルミケースに取り付けるとともに、リテーナとコアとの間にクッションゴムを挿入してコアがケースから分離することを規制した技術が提案されている(特許文献1参照)。
特開2004−241475号公報
ところで、従来のリアクトルの固定構造において、板バネ20をケース2内に収納する際には、当該板バネ20を縮めた上で圧入する必要がある。しかしながら、このようなリアクトル1に用いる板バネ20には通常30〜40kgの付勢力を有する部材を用いるため、板バネ20を組み込むための治具が必要となり、簡易な組み立てが実現できずに作業効率が低下するといった問題が生じていた。また、板バネ20を使用することで余分なスペースが必要となるため、ケース2内に充填する樹脂材である樹脂の使用量が増加する。
また、上記特許文献1に開示された技術では、ケースに対するリアクトルの固定が、ケース内へのリアクトルの挿入方向に対してのみであるので、クッションゴム等を設けたとしても、挿入方向に対して垂直な方向、すなわちリアクトルに対して水平方向におけるケースへの当該リアクトルの位置決め及び固定は不十分であった。
本発明は、上記のような課題を解消するために提案されたものであって、その目的は、簡易な構成により組み立て可能であり、リアクトルのケースへの位置決め及び固定を確実に行うことができ、余分なスペースを削減することにより充填材料を低減可能なリアクトルの固定構造を提供することにある。また、コアの温度変化による膨張及び収縮を吸収可能なリアクトルの固定構造を提供することも目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、コアを有するリアクトルを支持体であるリアクトルケースに固定するリアクトル固定構造において、コアの内側に当接する当接部を有する第1のプレートと、前記当接部により前記コアを前記リアクトルケース内面側に引き寄せるように付勢する付勢手段と、を備えることを特徴とする。
以上のような態様では、第1のプレートの当接部がコアの内側に当接し、付勢手段により、当該当接部を介してコアをリアクトルケース内面側に引き寄せるように付勢することができるので、リアクトルとケースを水平方向から密着固定させることができる。これにより、当該ケース内面側に引き寄せたコアの側面とは反対側にスペースを形成することができるので、当該状況下において、リアクトルが高温となった場合に生じる熱膨張を吸収することが可能となる。
そのため、リアクトルが膨張した際のケースへの密着による当該ケースの変形を防止することができる。つまり、このような構成とすることで、ケースの変形によるコアとケースの密着度の極端な低下を防ぐことができるので、放熱効率の向上にも寄与している。なお、第1のプレート及び付勢手段の使用は、板バネよりはるかにケース内のスペースを削減することが可能となるため、充填材である樹脂の使用量を低減することができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載のリアクトル固定構造において、前記付勢手段は、前記第1のプレートに対して、前記リアクトルケース外側からネジを捩じ込むことで、前記当接部を前記リアクトルケース内面側に引き寄せるように付勢することを特徴とする。
以上のような態様では、付勢手段としてネジを採用し、リアクトルケース外側から第1のプレートへ当該ネジを捩じ込むことで、コアの内側に当接された当接部がネジが捩じ込まれたケース内面側に引き寄せられる。つまり、このネジを締めこむことで、第1のプレートの当接部がリアクトルをケース内面側に引っ張り、リアクトルがケースに固定されることになる。
これにより、上述したとおり、当該ケース内面側に引き寄せたコアの側面とは反対側にスペースを形成することができるので、当該状況下において、リアクトルが高温となった場合に生じる熱膨張を吸収することが可能となる。
請求項3の発明は、請求項1又は2のリアクトル固定構造において、前記リアクトルケースに固定され、前記リアクトルの上面側に位置する支持部を有する第2のプレートを備え、前記支持部は、前記リアクトルの上面側から当該リアクトルを前記リアクトルケース底面側に付勢するように、固定する固定手段を有することを特徴とする。
以上のような態様では、固定手段により、リアクトルの上面側から当該リアクトルをリアクトルケース底面側に付勢し、固定している。そのため、垂直方向からリアクトルをリアクトルケースへ固定することができるので、上述した付勢手段と共に、ケースに対して当該リアクトルを垂直方向及び水平方向の2軸方向から固定することが可能となる。
つまり、ケースに固定された第2のプレートの支持部が有する固定手段により、リアクトルのケースへの挿入方向である垂直方向からコアを当該ケースに固定するので、リアクトルの外部への飛び出しを防止することができ、確実に固定することが可能となる。
なお、第1、2のプレート、付勢手段及び固定手段を用いてコアをリアクトルケースに固定しているので、従来技術として採用する板バネに必要としていたスペースを削減することができ、これにより、充填材である樹脂の使用量を低減させることが可能となる。また、板バネを採用しないので、当該板バネをケースとリアクトルとの間隙に挿入する際に必要とした組込み用治具を使用する必要がない。これにより、組み立て工数を削減した簡易な構成で、組み立て容易かつコスト低減可能なリアクトルの固定構造を実現することが可能となる。
請求項4の発明は、請求項3に記載のリアクトル固定構造において、前記固定手段は、前記リアクトルの前記リアクトルケースへの挿入方向と同方向から前記第2のプレートに挿入され、前記リアクトルを前記リアクトルケース底面側に押圧する押圧ネジであることを特徴とする。
以上のような態様では、固定手段として押圧ネジを用いるため、上下方向からプレートに当該押圧ネジを挿入することでリアクトルを押さえ付け、当該リアクトルをケース底面側に付勢することができる。これにより、上述した第1のプレートの当接部を介した付勢手段による水平方向からの固定のみならず、垂直方向からもリアクトルをケースに確実に固定することが可能となる。さらには、押圧ネジを使用しているので、押さえ付けるリアクトルの寸法が変化した場合にも対応することが可能であり、余計な部品を使用することなくコスト低減にも寄与する。
請求項5の発明は、請求項3又は4に記載のリアクトル固定構造において、前記第2のプレートは、前記リアクトルケースに対してボルトにより締め付け固定されることを特徴とする。
以上のような態様では、締め付けのみで第2のプレートをリアクトルケースに固定することができるので、組み立て作業や付勢力の調整が容易となる。
請求項6の発明は、請求項2に記載のリアクトル固定構造において、前記ネジを、前記リアクトルケース外側から前記第1のプレートに捩じ込むに際し、ゴムパッキン付きワッシャが、前記ネジと前記リアクトルケースとの間に挟まれることを特徴とする。
以上のような態様では、リアクトルケースを介して上記ネジを第1のプレートに捩じ込むにあたり、当該リアクトルケースの挿入孔からケース内に充填した樹脂が漏れる可能性があるため、このゴムパッキン付きのワッシャを使用することにより、当該漏れを防止することが可能となる。また、このワッシャに使用するゴムパッキンにより、コアからケース側面に伝搬される振動の一部を吸収することができる。
以上のような本発明によれば、簡単な構成で組み立てることができ、また、リアクトルのケースへの位置決め及び固定を確実に行うことが可能なリアクトルの固定構造を提供することができる。さらに、板バネを使用することで必要となるスペースを削減することにより、充填材である樹脂を削減することができる。なお、コアをケースの片側内側面に密着させることができるので、温度変化によるコアの膨張及び収縮に対して対応可能な固定構造を実現することができる。
次に、本発明を実施するための最良の実施形態(以下「本実施形態」と呼ぶ)について図を参照して説明する。なお、背景技術や課題で既に説明した内容と共通する事項の説明は省略する。
[1.本実施形態]
[1.1.概略構成]
本実施形態のリアクトルの固定構造について、まず、図1を参照して概略を説明する。なお、図1は、本実施形態におけるリアクトルの分解斜視図である。図1の通り、コア11とコイル12を備えるリアクトル1と、このリアクトル1を収納するケース2が示されており、さらに、両端がそれぞれ同方向に垂直に折れ曲がり、一端をリアクトル1とケース2との間隙に挿入し、他端をリアクトル1中のコア11の内側面に当接することで、当該リアクトル1とケース2を固定する第1のプレート3が取り付けられている。
第1のプレート3の具体的の形状は後述するが、この第1のプレート3は、リアクトル1がケース2へ挿入される挿入方向へ折り曲がった一端がリアクトル1とケース2との間隙に挿入され、同様に折り曲がった他端がリアクトル1中のコア11の内側面に当接し、両端と垂直をなす中央部がコア11の上面に当接される。なお、リアクトル1とケース2との間隙に挿入された第1のプレートの一端にはネジ孔が形成されており、当該ネジ孔に対してケース2の側方から、すなわち、リアクトル1がケース2に挿入される挿入方向に対して垂直をなす水平方向から、付勢手段として支持ネジ5が第1のプレートの一端に対して捩じ込まれる。
この支持ネジ5が第1のプレートの一端に捩じ込まれることで、コア11の内側面に当接された第1のプレートの他端により当該コア11を第1のプレートの一端側に引き寄せ、ケース2の内面側に付勢させる。これにより、コア11を水平方向からケース2に固定することができる。
また、ケース2とコア11を固定するための4枚の第2のプレート4が、リアクトル1をケース2へ挿入する方向である垂直方向からボルト6により、それぞれケース2内四隅に固定される。そして、各第2のプレート4にはコア11とケース2とを垂直方向から確実に固定するために、当該第2のプレート4上のコア11の上面に位置する支持部において、固定手段としてコア11を上部から押さえつける押圧ネジ7が挿入される。
これにより、ケース2に固定された第2のプレート4を介してコア11方向へ挿入されるこの押圧ネジ7と、上述したケース2の側方から第1のプレート3の一端に挿入される支持ネジ5とにより、板バネを使用しなくても2軸方向からコア11とケース2とを固定することが可能となる。
また、コア11が、ケース2の側方から第1のプレート3に挿入される付勢手段である支持ネジ5と、第2のプレート4を介して挿入される固定手段である押圧ネジ7とによりケース2に固定されると、ケース2内は充填材であるウレタン等の樹脂(図示せず)によって充填される。
[1.2.具体的な構成]
次に、リアクトル1の固定構造に関し、図1及び2を参照して、具体的な構成を以下に説明する。なお、図2は、本実施形態におけるリアクトルの平面図(a)、平面図(a)におけるA−A断面図(b)及び平面図(a)におけるB−B断面図(c)である。
[1.2.1.リアクトルの構成]
まず、本実施形態で採用するケース2に収納されるリアクトル1は、背景技術において説明したものと同様に、一般的に使用されているものであり、図1に示すように、コア11及びコイル12から構成されている。
なお、コア11は、コイル12の両端に露出したU字形の磁性体から成るU字コア部11aと、コイル12内に挿入され複数の磁性体ブロックから構成される中コア部11b(図示せず)を備えている。また、中コア部11bとコイル12との間には、中コア部11bを覆うように角筒状のボビン13が配設されている。このボビン13により中コア部11bとコイル12とは絶縁されている。
本例におけるこのコイル12は、平角線を中コア部11bを覆うボビン13に対して幅方向に角筒状に巻いた構成を有し、互いの軸が略平行となるように一対形成されている。なお、コイル12内には、上記のようにボビン13及び中コア部11bがそれぞれ挿入されている。
[1.2.2.ケースの構成]
上記リアクトル1を収納するケース2は、放熱性の良い材料からなる上面が開口した筐体である。このケース2は、図1のように、後述する第1のプレート3の一端を挿入するために、当該ケース2の内面とリアクトル1との間に隙間を設けるよう外部に突出する突出部21が形成されている。
なお、この突出部21と共にケース2とリアクトル1との間隙を設けるために、図2(b)の通り、コア11が挿入され配置されるケース2の底面には、コア11を第1のプレート3の一端側、すなわちケース2の突出部21側へ引き寄せた際に、当該コア11が引っ掛かるための段差部22が形成されている。
さらに、この突出部21には、形成されるケース2とリアクトル1との間隙に挿入された第1のプレート3の一端に対して、支持ネジ5が挿入されるための支持ネジ挿入孔23が形成されている。また、図2(b)の通り、ケース2に設けた突出部21と段差部22とにより形成されたケース2内面とリアクトル1との間隙は、この支持ネジ挿入孔23から第1のプレート3の一端に対した捩じ込む支持ネジ5の挿入スペースとしての役割も担う。
また、このケース2の内面四隅には、4枚の第2のプレート4をケース2に固定するために、リアクトル1をケース2へ挿入する方向である垂直方向からボルト6を捩じ込むボルト孔24が形成されている。さらに、このケース2の外底部四隅には、ネジによる固定用孔25が形成されている(特に、図1及び図2(a))。
[1.2.3.プレートの構成]
第1のプレート3は、上述したように、リアクトル1とケース2内面との間隙に挿入されるためにリアクトル1のケース2への挿入方向である垂直方向に折り曲がった一端と、U字コア部11aの内側面に当接するよう同垂直方向に折れ曲がった他端と、当該両端を繋ぎ当該両端とは直角をなす本体とから構成されている。
ここで、図1の通り、リアクトル1とケース2内面との間隙に挿入される第1のプレート3の一端を挿入部31とし、U字コア部11aの内側面に当接する当該第1のプレート3の他端を当接部32とする。また、この挿入部31と当接部32と垂直をなす上記本体を本体部33とする。なお、この本体部33は、挿入部31が上記間隙に挿入され、当接部32がU字コア部11aの内側面に当接されると、U字コア部11aの上面に当接される。
なお、リアクトル1とケース2内面との間隙に挿入される第1のプレートの挿入部31には、上述したケース2の突出部21の支持ネジ挿入孔23を介して、支持ネジ5が捩じ込まれるための支持ネジ孔34が形成されている。図2(b)のように、この支持ネジ孔34に支持ネジ5が捩じ込まれ、当該支持ネジ5を締め込むにつれて、第1のプレート3の当接部32がコア11をケース2の内面側に引き寄せるように付勢する。
具体的には、支持ネジ5がケース2から第1のプレート3の挿入部31側へ締め込まれるにつれて、U字コア部11aの内側面に引っ掛かるように当接された当接部32が、ケース2側に引き寄せられ、これにより、挿入部31側に付勢された当該U字コア部11aの側面がケース2底面の段差部22に引っ掛かることで固定される。そのため、第1のプレート3及び支持ネジ5により、図中水平方向からのコア11のケース2への固定が可能となる。
また、ケース2内四隅に固定される4枚の第2のプレート4には、図1の通り、ケース2内に形成されたボルト孔24に垂直方向からボルト6を捩じ込むことにより固定するためのボルト挿入孔41が形成されている。また、この第2のプレート4のコア11の上面に位置する支持部には、コア11をケース2に垂直方向から固定する際、当該コア11を上部から押さえつける押圧ネジ7が挿入されるための押圧ネジ孔42が形成されている。
つまり、図2(c)のように、ボルト挿入孔41を介して挿入されるボルト6により第2のプレート4をケース2に固定し、また、図2(b)のように、第2のプレート4の押圧ネジ孔42に押圧ネジ7が垂直方向から挿入されることで、当該押圧ネジ7がコア11をケース2の底面側に付勢するよう垂直方向から固定する。
[1.2.4.その他]
なお、第1のプレート3の挿入部31に挿入する支持ネジ5を、ケース2の側面に形成された支持ネジ挿入孔23を介して挿入する際に、シーリングワッシャ8が、当該支持ネジ5とケース2の側面との間に挟まれる。このシーリングワッシャ8には、図2(b)のように、ケース2側にゴムパッキンがシールされたワッシャが使用されている。
そのため、ケース2に形成された支持ネジ挿入孔23に支持ネジ5を挿入するにあたり、当該支持ネジ挿入孔23からケース2内に充填した樹脂の漏洩の可能性がある場合には、このゴムパッキン付きのシーリングワッシャ8により防止することが可能となる。また、このシーリングワッシャ8に使用したゴムパッキンにより、コア11からケース2側面に伝搬される振動の一部を吸収することが可能である。
[1.3.リアクトルの取付方法]
次に、リアクトルの固定構造に関して、図1〜3を参照して、第1のプレート3、第2のプレート4を用いたコア11のケース2への取り付け手順を説明する。なお、図3は、本実施形態におけるリアクトルの全体斜視図である。
まず、コア11及びコイル12を備えたリアクトル1がケース2内に収納され、ケース2の突出部21と底面に設けられた段差部22により、コア11とケース2内面との間隙が形成される。具体的には、ケース2の底面に設けられた段差部22にコア11がケース2内に挿入されることで引っ掛かり、ケース2の突出部21の内面とコア11の側面との間隙が形成される。
そして、第1のプレート3の一端である挿入部31が上記間隙に挿入され、また当該第1のプレート3の他端である当接部32がU字コア部11の内側面に当接される。ここで、上記挿入部31の間隙への挿入、及び当接部32のU字コア部11の内側面への当接に伴い、第1のプレート3の本体部33は、コア11のU字コア部11aの上面に当接される。
また、図2(c)のように、ケース2内の四隅に形成したボルト孔24に対して、リアクトル1のケース2への挿入方向(垂直方向)に沿って、4枚の各第2のプレート4に形成したボルト挿入孔41からボルト6が捩じ込まれる。これにより、4枚の第2のプレート4は、それぞれボルト6により垂直方向からケース2の四隅に固定される。
ここで、ケース2の四隅に固定された各第2のプレート4の押圧ネジ孔42には、それぞれ押圧ネジ7が挿入され、当該押圧ネジ7によりコア11がケース2の底面部との間で押え付けられる。つまり、図2(b)で言えば、図中垂直方向の固定手段である押圧ネジ7が、リアクトル1のケース2への挿入方向と同方向から第2のプレート4に挿入され、コア11を上面側から押圧することにより当該コア11をケース2底面側へ付勢し、固定する。
なお、図2(a)の通り、4枚の第2のプレート4を介してコア11を上下左右に均等な4個所から押圧ネジ7により押圧するので、コア11が垂直方向からケース2に確実に固定される。なお、コア11の寸法にばらつきがある場合であっても、押圧ネジ孔42を介して挿入する押圧ネジ7の長さを調整することで対応が可能である。
そして、ケース2とリアクトル1との間隙に挿入された第1のプレート3の挿入部31に対して、ケース2の側面に形成された支持ネジ挿入孔23から支持ネジ5を挿入し、当該挿入部31の支持ネジ孔34にこの支持ネジ5が捩じ込まれる(図3)。なお、この支持ネジ5は、ゴムパッキンをケース2側に装着したシーリングワッシャ8を介してケース2の支持ネジ挿入孔23に挿入される。
この支持ネジ5を挿入部31の支持ネジ孔34に捩じ込ませるにつれて、第1のプレート3の当接部32がコア11をケース2の内面側に引き寄せるように付勢する。具体的には、支持ネジ5が第1のプレート3の挿入部31を介してコア11側へ締め込まれるにつれて、U字コア部11aの内側面に引っ掛かるように当接された当接部32がケース2側に引き寄せられ、挿入部31側に付勢された当該U字コア部11aがケース2底面の段差部22に引っ掛かることで固定される。これにより、第1のプレート3及び支持ネジ5により、図中水平方向からコア11のケース2への固定が可能となる。
また、図2(a)のように、支持ネジ5の挿入部31に形成された支持ネジ孔34への捩じ込みより、第1のプレート3が取り付けられていない反対側のU字コア部11aが支持ネジ5側に引き寄せられるため、この反対側のコア部11aをケース2から離することでフリーとさせることができる。これにより、当該状況下において、コア11が高温となった場合に生じる熱膨張をケース2により吸収することが可能となる。
以上のような本実施形態によれば、簡単な構成で組み立てることができ、また、リアクトルのケースへの位置決め及び固定を確実に行うことが可能なリアクトルの固定構造を提供することができる。さらに、板バネを使用することで必要となるスペースを削減することにより、充填材である樹脂を削減することができる。なお、コアをケースの片側内側面に密着させることができるので、温度変化によるコアの膨張及び収縮に対して対応可能な固定構造を実現することができる。
[2.他の実施形態]
なお、本発明は、4枚の第2のプレート4をケース2に固定する上記実施形態に限定されるものではなく、下記のような形状を有するプレートを使用する実施形態も包含する。つまり、上記実施形態では、図1の通り、ボルト挿入孔41と押圧ネジ孔42が形成された小型の第2のプレート4を、ケース2内四隅に固定するために4枚使用しているが、ケース2に固定され押圧ネジ7によりコア11を当該ケース2の底面側に付勢し、確実に固定することが可能であれば、このプレートの形状及び枚数に限定するものではない。
例えば、図4(a)のように、4枚の第2のプレート4ではなく、両端がボルト6によりボルト孔24に固定可能で、前記第2のプレート4よりも長手方向が長い2枚のプレートにより、リアクトル1をケース2に固定することも可能である。なお、その際には、各プレートの左右対象位置に1箇所ずつ押圧ネジ7をコア11の上面に向けて挿入するための押圧ネジ孔を形成する必要がある。
また、図4(b)のように、一枚のプレートを採用することも可能であり、当該プレートは、ケース2内四隅のボルト孔24に対応する位置に4つのボルト挿入孔が形成され、ボルト6を介してケース2に固定される。ここで、一枚のプレートを使用する場合では、押圧ネジ7によりコア11をケース2の底面側へ均等に付勢するために、コア11上面に均等な力が加わる4箇所に押圧ネジ孔が形成される。
本発明は、上記実施形態において使用した挿入部31、当接部32、本体部33を有する第1のプレート3の形状に限定するものではなく、U字コア部11aの内側面に当接部32が当接していれば、本体部33がコア11の下面に当接され、挿入部31が当該コア11の下面側から上記間隙に挿入される実施形態も包含する。また、第1のプレート3は、上述したようなリアクトル1とケース2との間隙に挿入する挿入部31を設けなくても、支持ネジ5が捩じ込まれる部位が形成され、当接部をケース2の内面側に引き寄せるように付勢することができれば、この構成態様に限定されるものではない。
また、上記実施形態によれば、第1のプレート3の当接部32がコア11の内側面に引っ掛かるように当接する構成を有するが、本発明は、これに限定せず、当該当接部32がコア11の内側面に溶接等により固着させた構成を有する実施形態も包含する。
本発明は、図1〜3のように上記実施形態で採用した1本の支持ネジ5及び4本の押圧ネジ7の本数を限定するものではなく、第1のプレート3の挿入部31に向けて挿入する支持ネジ5の本数を複数とすることも、コア11を上面からケース2の底面側に付勢する押圧ネジ7を左右均等に付加がかかるように偶数本とする実施形態も包含する。
本発明の実施形態におけるリアクトルの分解斜視図。 本発明の実施形態におけるリアクトルの平面図(a)、(a)におけるA−A断面図(b)及び(a)におけるB−B断面図(c)。 本発明の実施形態におけるリアクトルの全体斜視図。 本発明の他の実施形態における第2のプレートの形状を示す斜視図。 従来のリアクトル固定構造を示す斜視図。
符号の説明
1…リアクトル
2…ケース
3…第1のプレート
4…第2のプレート
5…支持ネジ
6…ボルト
7…押圧ネジ
8…シーリングワッシャ
11…コア
11a…U字コア部
11b…中コア部
12…コイル
13…ボビン
20…板バネ
21…突出部
22…段差部
23…支持ネジ挿入孔
24…ボルト孔
25…固定用孔
30…受け部材
31…挿入部
32…当接部
33…本体部
34…支持ネジ孔
41…ボルト挿入孔
42…押圧ネジ孔

Claims (6)

  1. コアを有するリアクトルを支持体であるリアクトルケースに固定するリアクトル固定構造において、
    コアの内側に当接する当接部を有する第1のプレートと、
    前記当接部により前記コアを前記リアクトルケース内面側に引き寄せるように付勢する付勢手段と、
    を備えることを特徴とするリアクトル固定構造。
  2. 前記付勢手段は、前記第1のプレートに対して、前記リアクトルケース外側からネジを捩じ込むことで、前記当接部を前記リアクトルケース内面側に引き寄せるように付勢することを特徴とする請求項1に記載のリアクトル固定構造。
  3. 前記リアクトルケースに固定され、前記リアクトルの上面側に位置する支持部を有する第2のプレートを備え、
    前記支持部は、前記リアクトルの上面側から当該リアクトルを前記リアクトルケース底面側に付勢するように、固定する固定手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のリアクトル固定構造。
  4. 前記固定手段は、前記リアクトルの前記リアクトルケースへの挿入方向と同方向から前記第2のプレートに挿入され、前記リアクトルを前記リアクトルケース底面側に押圧する押圧ネジであることを特徴とする請求項3に記載のリアクトル固定構造。
  5. 前記第2のプレートは、前記リアクトルケースに対してボルトにより締め付け固定されることを特徴とする請求項3又は4に記載のリアクトル固定構造。
  6. 前記ネジを、前記リアクトルケース外側から前記第1のプレートに捩じ込むに際し、ゴムパッキン付きワッシャが、前記ネジと前記リアクトルケースとの間に挟まれることを特徴とする請求項2に記載のリアクトル固定構造。
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