JP2011029485A - インダクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストが小さく且つ製造時間が短いインダクタを提供する。
【解決手段】インダクタが、コア部に取り付けられて巻線及びコア部をケース内で保持する保持金具を有し、保持金具が、コア部に取り付けられた時に4本の梁のうち一方の対向する2梁が分割コアの基部に近接し且つ他方の対向する2梁が分割コアの両側のコラムに近接するよう分割コアのE字状の一面を覆う方形の枠状の基部と、一方の対向する2梁から、コラムの並び方向及び突出方向に略垂直な上下方向に延び、一対の分割コアを挟み込んで該分割コア同士が互いに押しつけられるように保持する少なくとも一対の第1アームと、保持金具を前記ケースに固定するためのボルトが通される貫通孔とを有し、一対の第1アーム間にコア部が挟み込まれると、他方の2梁が撓んで一対の分割コアの両側のコラムの接着部の上面に当接して一対の分割コアの上下方向の位置決めが行われるようになっている。
【選択図】 図6

Description

本発明は、インダクタに関する。
強磁性体又はフェリ磁性体のコア部(磁心)に巻線を巻き回して形成したインダクタは、ノイズ除去や電圧変換等の目的の為に利用される電子部品である。
一部のインダクタは、例えば特許文献1に示されるもののように、コア部や巻線を保護するために、ケース内に収容される。また、インダクタのコア部は、磁気特性や製造上の理由から、複数の分割コアを組み合わせて形成される場合がある。なお、分割コアの形状としては、特許文献1に示されるUIコアの他に、EIコア、EEコア等がある。
分割コアをインダクタのコア部として使用する場合は、分割コアに接着剤を塗布し、コア部を組み立てると共にコア部に巻線を取り付ける。また、コアは、ボルトによって直接、或いは板ばねなどを介してケースに固定される。
特開2009−43930号公報
接着剤を用いて分割コアを接着する場合は、治具を用いて分割コア同士の位置決め及び接着剤の膜厚の調整を精密に行う必要がある。このため、インダクタの組立に必要な工数が多くなり、また、分割コアの接着が完了するまで治具をコア部に取り付けたままにする必要があり、その間ケースにコア部及び巻線を収容させることができないため、インダクタの製造時間が長いものとなっていた。
本発明は上記の問題を解決するものである。すなわち、本発明はケースにコア及び巻線を収容したインダクタであって、製造コストが小さく且つ製造時間が短いものを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明のインダクタは、コア部に取り付けられて巻線及びコア部をケース内で保持する保持金具を有し、保持金具が、コア部に取り付けられた時に4本の梁のうち一方の対向する2梁が分割コアの基部に近接し且つ他方の対向する2梁が分割コアの両側のコラムに近接するよう分割コアのE字状の一面を覆う方形の枠状の基部と、一方の対向する2梁から、コラムの並び方向及び突出方向に略垂直な上下方向に延び、一対の分割コアを挟み込んで該分割コア同士が互いに押しつけられるように保持する少なくとも一対の第1アームと、保持金具を前記ケースに固定するためのボルトが通される貫通孔とを有し、一対の第1アーム間にコア部が挟み込まれると、他方の2梁が撓んで一対の分割コアの両側のコラムの接着部の上面に当接して一対の分割コアの上下方向の位置決めが行われるようになっている。
好ましくは、保持金具の基部の他方の2梁の略中央部には、この2梁の剛性を高めるためのリブが設けられている。
好ましくは、リブが保持金具の基部の他方の2梁から延びる一対の第2アームであり、一対の第1アーム間にコア部が挟み込まれた時に一対の第2アームの夫々が分割コアの両側のコラムの接着部の側面に略当接して、分割コアのコラムの並び方向における分割コアの位置決めが行われるようになっている。
好ましくは、保持金具が第1アームを二対有しており、この二対の第1アームは、分割コアの基部の、分割コアの両側のコラムの裏側に位置する部分に当接している。
好ましくは、第1アームは、分割コアの基部の、上下方向における略中央部に当接している。
好ましくは、保持金具の貫通孔は、保持金具の基部における、一方の2梁から延びる第3アームに形成されており、第3アームは、2つの前記第1アームに挟まれるように配置されている。
好ましくは、保持金具の、一方の2梁の第1アームと第3アームの間の部分には切欠が形成されている。
また、インダクタが、分割コアのE字状の他面側から付勢して、コア部がケース内で浮上するように保持金具との間でコア部を保持する浮上用金具を更に有する構成としてもよい。
この時、例えば、浮上用金具が、浮上用金具を前記ケースに固定するためのボルトが通される貫通孔を有し、浮上用金具の貫通孔と保持金具の貫通孔に共通のボルトが通されて浮上用金具と保持金具が前記ケースに固定される。
以上のように、本発明によれば、ケース内でコア部を保持するための保持部材が、分割コア同士の位置決めを行う機能を有している。そのため、位置決めを行うための治具を別途用意する必要もなく、また、接着が完了する前にコア部をケースに収容させることが可能となる。インダクタの製造時の工数が少なくなり、且つ治具を必要としないため、インダクタの製造コストは小さなものとなり、またインダクタの製造時間も短いものとなる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るインダクタの斜視図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係るインダクタの分解斜視図である。 図3は、本発明の第1の実施形態に係るインダクタのインダクタ本体の分解斜視図である。 図4は、本発明の第1の実施形態に係るインダクタのコア部の上面図である。 図5は、本発明の第1の実施形態に係るインダクタの保持金具の斜視図である。 図6は、本発明の第1の実施形態に係るインダクタを奥行方向に対して略垂直な面で切断した断面図である。 図7は、本発明の第1の実施形態に係るインダクタを幅方向に対して略垂直な面で切断した断面図である。 図8は、本発明の第2の実施形態に係るインダクタの分解斜視図である。 図9は、本発明の第2の実施形態に係るインダクタを、奥行方向に対して略垂直な面で切断した断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るインダクタの斜視図である。また、図2は、本実施形態のインダクタの分解斜視図である。本実施形態のインダクタ1は、ケース100と、ケース100内に収容されるインダクタ本体200と、インダクタ本体200をケース100内で保持するための保持金具300と、保持金具300をケース100に固定するボルト410と、インダクタ本体200及び保持金具300をケース100に取りつけた後にケース100内に充填される封止樹脂420を有する。
インダクタ本体200について説明する。図3は、インダクタ本体200の分解斜視図である。また、図3に示されるように、インダクタ本体200は、コア部210と、ボビン220と、巻線230を有する。コア部210は、3本のコラムを有するE字状の一対の分割コア211、212を、コラム同士が向かい合うように突き合わせて、外側のコラム同士の端面を接着剤213にて接着したものである。なお、分割コア211及び212は、強磁性又はフェリ磁性を有する磁性体から形成されたものであり、例えば、粉末状の磁性体を圧縮成形して形成した圧粉コア、或いは、ケイ素鋼を積層した積層コア等である。なお、以下の説明においては、コラムの延びる方向を幅方向(図3中左下から右上に向かう方向)、コラムの並び方向を奥行方向(図3中左上から右下に向かう方向)、幅方向と奥行方向の双方に垂直な方向を高さ方向(図中上下方向)と称す。さらに、インダクタ本体200をケース100に収容した時に、ケース100の開口部101(図2)が位置する側を上下方向上側とし、その反対側、すなわちケース100の底面102(図2)が位置する側を上下方向下側とする。
図4は、コア部210の上面図である。図4に示されるように、分割コア211及び212の3本のコラムのうち、中央の第2コラム211b、212bは両端の第1コラム211a、212a及び第3コラム211c、212cよりも短い。このため、接着剤213は、両端のコラム211a、211c、212a、212cの端面に塗布される。また、コア部210が形成された状態では、第2コラム211bと212bの間にエアギャップGが形成される。
図3に示されるように、巻線230は、ボビン220の外周面に巻き回されている。ボビン220は、分割コア211及び212の第2コラム211b、212bに嵌め合わせて取り付けられる。
本実施形態の保持金具300は、分割コア211と212を接着剤213にて接着する際の治具としても機能する。すなわち、図3に示されるように、接着剤213を分割コア211及び212の端面に塗布し、巻線230が取り付けられたボビン220の中空部に、分割コア211及び212の第2コラム211b及び212bを差し込んで、分割コア211及び212を組み合わせてインダクタ本体200を組み立て、次いで、図2に示されるように、保持金具300の4本のアーム321から324を、上方からインダクタ本体200を構成する分割コア211及び212の側面211e及び212eに嵌め込んで、保持金具300によって分割コア211及び212の側面を押さえ込むことによって、分割コア211と分割コア212の位置がずれないように保持する。
次に、保持金具300について以下に詳しく説明する。図5は、保持金具300の斜視図である。図5に示されるように、保持金具300は、鋼板をプレス加工することによって形成されたものである。保持金具300は、第1梁311〜第4梁314から構成される方形の枠形状の基部310を有する。基部310の、第1梁311〜第4梁314に囲まれた領域は、開口315となっている。第1梁311と第2梁312が互いに平行となっており、同様に、第3梁313と第4梁314が互いに平行となっている。図2に示されるように、保持金具300は、第1梁311及び第2梁312が、夫々分割コア211及び212の基部211d及び212dの上に配置され、第3梁313が、分割コア211の第1コラム211a及び分割コア212の第1コラム212aの上に配置され、第4梁314が分割コア211の第3コラム211c及び分割コア212の第3コラム212cの上に配置されるように、インダクタ本体200に取り付けられる。
また、保持金具300には、4本の第1アーム321〜324、一対の第2アーム341、342及び一対の第3アーム331、332を有する。これらのアームは、いずれも基部310の四隅外縁から、基部310に垂直な一方向(図中下向き)に延びている。保持金具300をインダクタ本体200に取り付けた時、各アームは、インダクタ本体200の側面に沿って上下方向下側に向かって延びるようになっている。
更に、保持金具300の第1アーム321及び322は、第1梁311の幅方向外側の縁部311a(図中左下)の両端から延びている。より詳細には、保持金具300の第1アーム321及び322は、分割コア211のコラム211a〜211cの裏側に位置する側面211eに沿って上下方向下側に延びている。また、保持金具300の第1アーム323及び324は、第2梁312の外側の縁部312a(図中右上)の両端から延びている。より詳細には、保持金具300の第1アーム323及び324は、分割コア212のコラム212a〜212cの裏側に位置する側面212eに沿って上下方向下側に延びている。
保持金具300の第1アーム321と323とは、先にも述べたように、該保持金具300をインダクタ本体200に対して上方から嵌め合わせると、分割コア211の基部211d、第1コラム211a、分割コア212の第1コラム212a及び基部212dを介して向かい合わせとなるように、分割コア211及び212の側面211e及び212eの一隅部を自らの弾性によって押さえ込んでおり、同様に、保持金具300の第1アーム322と324も、前記保持金具300をインダクタ本体200に対して上方から嵌め合わせると、分割コア211の基部211d、第3コラム211c、分割コア212の第3コラム212c及び基部212dを介して向かい合わせとなるように、分割コア211及び212の側面211e及び212eの他隅部を自らの弾性によって押さえ込んでいる。
図5に示されるように、保持金具300の第1アーム321〜324は、幅方向内側(保持金具300を取り付けた時にコア部210に向かう方向)に向かって凸となるよう、くの字状に屈曲する屈曲部321a〜324aを有する。また、屈曲部321aと323aの間隔d1、及び屈曲部322aと324aの間隔d2は、共にコア部210の、分割コア211から分割コア212に向かう方向の寸法l1よりもやや短くなっている(図2)。このため、保持金具300をインダクタ本体200に取り付けると第1アーム321〜324の屈曲部321a〜324aは、幅方向外側に向かって押し出され、その反発力によって、分割コア211と212は幅方向内側に向かって押し込まれ、分割コア211の第1コラム211a及び第3コラム211cが分割コア212の第1コラム212a及び第3コラム212cと夫々密着した状態が保持される。
このように、保持金具300は、金具単体で(すなわち、ケース100と協同せずに)分割コア211と212の接着時に両者が離れないよう第1アーム321〜324の弾性力で保持する機能を有する。保持金具300によって分割コア211と212が動かないように保持されているので、接着剤が硬化する前にインダクタ本体200をケース100に収容させることが可能となる。
なお、保持金具300の第1アーム321〜324は、コア部210に幅方向の圧縮荷重を加えているが、その圧縮荷重は、分割コア211、212の互いに当接している第1コラム211a、212a及び第3コラム211c、212cに加えられる。コア部210の他の位置に幅方向の圧縮荷重が加わると、分割コア211、212の基部211d、212dに曲げ荷重が加わって分割コア211、212の破損が発生する可能性があるが、本実施形態の構成ではそのような問題は発生しない。
また、保持金具300の第1アーム321〜324は、コア部210の上下方向略中央部において、分割コア211の第1及び第3コラム211a、211c並びに分割コア212の第1及び第3コラム212a、212cと当接している。これにより、分割コア211及び212の第1コラム211a、212a及び第3コラム211c、212cの接着面には、略均一な荷重が加えられる。この結果、均等な接着剤213の膜厚が得られ、コア部210(及びインダクタ1)の電気的特性のバラツキが抑えられる。
また、保持金具300をインダクタ本体200に取り付けた状態では、巻線230は保持金具300の開口315の位置に来るようになっている。巻線230と導体である保持金具300とは、漏電防止のためある程度の空間距離を確保する必要があり、基部310に開口315が形成されていないような構成では、基部310と巻線230の上下方向間隔を長く取る必要があり、インダクタ1の上下方向寸法が大きなものとなっている。これに対し、本実施形態のインダクタ1は、保持金具300の基部310の底面を巻線230の上端に近づけたとしても、基部310の大部分を占めるのは開口315なので、保持金具300と巻線230の空間距離を十分に確保することができる。この結果、インダクタ1の上下方向寸法を小さくすることができる。
保持金具300の第3アーム331及び332は、夫々基部310の第1梁311及び第2梁312の幅方向外側の縁部の略中央部からL字状に延びている。L字形状の第3アーム331及び332の平面部には、夫々ボルト410(図1、図2)を通すための貫通孔331a及び332aが形成されている。図2に示されるように、ケース100の内部側面には、幅方向内側に突出する一対の固定用突出部111が形成されている。そして、固定用突出部111の上面には、めねじ111aが形成されている。このめねじ111aに保持金具300の貫通穴331a又は332aを重ねて、ボルト410をめねじ111aにねじ込むことによって、保持金具300がケース100に固定され、保持金具300に保持されたインダクタ本体200がケース100内で保持される。この状態から、ケース100内に封止樹脂420(図1)を注入することによって、インダクタ本体200はケース100に対して固定される。
このように、保持金具300は、インダクタ本体200をケース100内で保持させるための機能をも有する。
なお、図5に示されるように、保持金具300の第1梁311の幅方向外側の縁部における第1アーム321及び322と、第3アーム331との間の部分には、切欠351及び352が設けられている。同様に、保持金具300の第2梁312の幅方向外側の縁部における第1アーム323及び324と、第3アーム332との間の部分にも、切欠353及び354が設けられている。保持金具300がインダクタ本体200に取り付けられて第1アーム321〜324がコア部210の側面211e及び212eに押圧されて、変形すると、第1梁311及び第2梁312には、上下方向上向きの荷重が加わる。この時、切欠351〜354によって、各切欠の位置における第1梁311及び第2梁312の剛性は、第3アーム331、332の位置における第1梁311及び第2梁312の剛性よりも小さくなっているので、上記上向きに荷重に対して第1梁311及び第2梁312は、切欠351〜354の位置でねじれ、この荷重による第3アーム331、332の変形量は微小なものとなる。
また、インダクタ1に幅方向の振動が加わった時には、保持金具300の、剛性の低い各切欠の位置における第1梁311及び第2梁312の部分にねじれが生じて、コア部210への振動の伝達が軽減されるようになっている。
また、保持金具300は、分割コア211と212を接着する際の位置決め治具としても機能する。以下、保持金具300の位置決め治具としての機能について説明する。
図6は、インダクタ1を、奥行方向に対して略垂直な面で切断した断面図である。なお、図6中の破線部は、自然状態の保持金具300の第3梁313及び第4梁314の形状を示したものである。図6に示されるように、保持金具300をインダクタ本体200に取り付けることによって保持金具300の第1アーム321〜324が幅方向外側(インダクタ本体200から離れる方向)に向かって変形する。すると、保持金具300の第3梁313の中央部313a及び第4梁314の中央部314aが上下方向下側に向かって移動するように、第3梁313及び第4梁314が変形する。そして、第3梁313の中央部313aが分割コア211及び212の第1コラム211a及び212aに当接して、分割コア211及び212の第1コラム211a及び212aの上面同士が揃えられる。同様に、第4梁314の中央部314aが分割コア211及び212の第3コラム211c及び212cに当接して、分割コア211及び212の第3コラム211c及び212cの上面同士が揃えられる。このように、保持金具300の第3梁313及び第4梁314が分割コア211及び212の上面に当接して、両者の上下方向の位置決めが行われる。
なお、図5に示されるように、保持金具300の第3梁313及び第4梁314の中央部313a及び314aには、夫々第2アーム341及び342が形成されている。この第2アーム341及び342は、第3梁313及び第4梁314の中央部313a及び314aの剛性をその両端部313b、314bより高くするためのリブとして機能する。それ故に、第3梁313及び第4梁314は、専ら両端部313b、314bの部分で変形する。このため、第3梁313及び第4梁314の変形時は、中央部313a、314aの略全体が分割コア211及び212の上面に当接する。このように、比較的広い接触面積で第3梁313及び第4梁314が分割コア211及び212に当接するため、集中荷重による分割コア211、212の破損が防止される。
図6に示されるように、ケース102の底面には、上下方向上方に突出する突出部102aが形成されている。また、保持金具300の第3梁313及び第4梁314によって、分割コア211及び212の第1コラム211a、212a及び第3コラム211c、212cがケース100の底面102に向かって押しつけられるようになっている。このため、コア部210と突出部102aとが直接接触することになり、インダクタ1の使用時にコア部210や巻線230に発生する熱をケース100に移動させて効率よくインダクタ本体200の冷却を行うことが可能となる。
保持金具300は、分割コア211と212の奥行方向のおおよその位置決めを行う機能を有する。この位置決め機能について、以下に説明する。
図7は、インダクタ1を、幅方向に略垂直な面で切断した断面図である。図7に示されるように、保持金具300の一方の第2アーム341は、分割コア211及び212の第1コラム211a及び212aの奥行方向外側(図中左側)の側面と対向している。また、保持金具300の他方の第2アーム342は、分割コア211及び212の第3コラム211c及び212cの奥行外側(図中右側)の側面と対向している。
ここで、保持金具300の第2アーム341と342の間隔d3は、分割コア211の奥行方向寸法l2及び分割コア212の奥行方向寸法l3よりもわずかに大きい程度の大きさとなっている。このため、分割コア211及び212は、第2アーム341と342の間でおおよそ位置決めされる。
以上説明した本発明の第1の実施形態では、保持金具300によってコア部210をケース100の底面102の突出部102aに押しつけている。しかしながら、本発明は上記の構成に限定されるものではない。以下に説明する本発明の第2の実施形態は、コア部210をケース100の底面102から浮かせるものである。
図8は、本実施形態のインダクタ1’の分解組立図である。また、図9は、本実施形態のインダクタ1’を、奥行方向に対して略垂直な面で切断した断面図である。本実施形態のインダクタ1’は、コア部210をケース100の底面102から浮上させるための浮上用金具500をさらに有するものである。他の点については、本発明の第1の実施の形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
浮上用金具500は、保持金具300と同様、鋼板をプレス加工することによって形成されたものである。浮上用金具500は、第1梁511〜第4梁514から構成される方形の枠形状の基部510を有する。基部510の、第1梁511〜第4梁514に囲まれた領域は、開口515となっている。第1梁511と第2梁512が互いに平行となっており、同様に、第3梁513と第4梁514が互いに平行となっている。図8に示されるように、浮上用金具500は、第1梁511及び第2梁512が、夫々分割コア211及び212の基部211d及び212dの下に配置され、第3梁513が分割コア211の第1コラム211a及び分割コア212の第1コラム212bの下に配置され、第4梁514が分割コア211の第3コラム211c及び分割コア212の第3コラム212cの下に配置されるように、インダクタ本体200に取り付けられる。
浮上用金具500は、上向きアーム521及び522を有する。浮上用金具500のアーム521及び522は、夫々基部510の第1梁511及び第2梁512の幅方向外側の縁部の略中央部から上向きに延びている。該アーム521及び522上端屈曲部には、夫々ボルト410を通すための貫通孔521a及び522aが形成されている。ケース100の雌ねじ111aに浮上用金具500の貫通孔521a及び保持金具300の貫通穴331aを重ねてボルト410を雌ねじ111aにねじ込み、雌ねじ112aに浮上用金具500の貫通孔522a及び保持金具300の貫通穴332aを重ねてボルト410を雌ねじ112aにねじ込むことによって、浮上用金具500及び保持金具300がケース100に固定され、浮上用金具500と保持金具300に挟み込まれて保持されたインダクタ本体200がケース100内で保持される。
図9に示されるように、本実施形態においては、浮上用金具500のアーム521及び522の上下方向寸法l4は、ケース100の固定用突出部111、112の上面から底面102までの上下方向寸法l5よりも十分に小さくなっている。このため、コア部210はケース100の底面102から浮上する。
このように、本実施形態のインダクタ1’は、コア部210がケース100と接触しないため、コア部210から発生する振動がケース100へ直接伝播されないようにすることができる。また、本実施形態の構成によれば、振動等によってケース100を介してコア部210に衝撃荷重が加わることはなく、この衝撃荷重によるコア部210の破損が防止される。
1、1’ インダクタ
100 ケース
200 インダクタ本体
210 コア部
211、212 分割コア
211a、212a 第1コラム
211b、212b 第2コラム
211c、212c 第3コラム
230 巻線
300 保持金具
311〜314 第1〜第4梁
321〜324 第1アーム
331、332 第3アーム
341、342 第2アーム
500 浮上用金具

Claims (9)

  1. 巻線と、
    前記巻線が巻き回されるコア部と、
    前記巻線及びコア部が収容されるケースと、
    前記コア部に取り付けられて前記巻線及びコア部を前記ケース内で保持する保持金具と、
    を有するインダクタであって、
    前記コア部が、一対の分割コアを有し、各分割コアが基部と前記基部から略E字状に突出する3本のコラムを有し、該一対の分割コアのコラム同士を向かい合わせにして分割コア同士を接着して形成されるものであり、該3本のコラムのうちの中央のものに前記巻線が巻き回されるものであり、
    前記保持金具が、
    該保持金具が前記コア部に取り付けられた時に、4本の梁のうち一方の対向する2梁が前記分割コアの基部に近接し且つ他方の対向する2梁が該分割コアの両側のコラムに近接するよう、該分割コアのE字状の一面を覆う方形の枠状の基部と、
    前記一方の対向する2梁から、前記コラムの並び方向及び突出方向に略垂直な上下方向に延び、前記一対の分割コアを挟み込んで該分割コア同士が互いに押しつけられるように保持する少なくとも一対の第1アームと、
    前記保持金具を前記ケースに固定するためのボルトが通される貫通孔と、
    を有し、
    前記一対の第1アーム間に前記コア部が挟み込まれると、前記他方の対向する2梁が撓んで前記一対の分割コアの両側のコラムの上面に当接して、該一対の分割コアの上下方向の位置決めが行われるよう構成されていることを特徴とするインダクタ。
  2. 前記保持金具の基部の他方の2梁の略中央部には、該2梁の剛性を高めるためのリブが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のインダクタ。
  3. 前記リブは、前記保持金具の基部の他方の2梁から延びる一対の第2アームであり、
    前記一対の第1アーム間に前記コア部が挟み込まれた時に、前記一対の第2アームの夫々が前記分割コアの両側のコラムの接着部の側面に略当接して、前記分割コアのコラムの並び方向における該分割コアの位置決めが行われるよう構成されていることを特徴とする請求項2に記載のインダクタ。
  4. 前記保持金具が前記第1アームを二対有しており、
    該二対の第1アームは、前記分割コアの基部の、該分割コアの両側のコラムの裏側に位置する部分に当接していることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のインダクタ。
  5. 前記第1アームは、前記分割コアの基部の、前記上下方向における略中央部に当接していることを特徴とする請求項4に記載のインダクタ。
  6. 前記保持金具の貫通孔は、該保持金具の基部における、前記一方の2梁から延びる第3アームに形成されており、
    前記第3アームは、2つの前記第1アームに挟まれるように配置されていることを特徴とする請求項4又は5に記載のインダクタ。
  7. 前記保持金具の、前記一方の2梁の、該第1アームと前記第3アームの間の部分には切欠が形成されていることを特徴とする請求項6に記載のインダクタ。
  8. 前記インダクタが、前記分割コアのE字状の他面側から付勢して、該コア部が前記ケース内で浮上するように前記保持金具との間で該コア部を保持する浮上用金具を更に有することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のインダクタ。
  9. 前記浮上用金具が、該浮上用金具を前記ケースに固定するためのボルトが通される貫通孔を有し、
    前記浮上用金具の貫通孔と前記保持金具の貫通孔に共通のボルトが通されて前記浮上用金具と前記保持金具が前記ケースに固定される
    ことを特徴とする請求項8に記載のインダクタ。
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