JP2004210428A - 倉庫における荷物管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】倉庫に格納される荷物の位置情報と荷物情報とを迅速に読み取るとともに、これらの情報を正確に管理できる荷物管理システムを提供する。
【解決手段】倉庫の床面Gに、倉庫における位置情報を有する複数のIDタグ12を所定の間隔をおいて埋設し、フォークリフト100と対面する荷物Wの側面に、当該荷物Wの荷物情報を示すバーコード16を付設する。フォークリフト100には、IDタグ12上を通過するときにIDタグ12から位置情報を読み取るアンテナ11等から構成されるIDタグリーダと、荷物Wのバーコード16から荷物情報を読み取るバーコードリーダ15と、IDタグリーダで読み取られた位置情報とバーコードリーダ15で読み取られた荷物情報とを管理装置へ送信する端末装置20とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】倉庫の床面Gに、倉庫における位置情報を有する複数のIDタグ12を所定の間隔をおいて埋設し、フォークリフト100と対面する荷物Wの側面に、当該荷物Wの荷物情報を示すバーコード16を付設する。フォークリフト100には、IDタグ12上を通過するときにIDタグ12から位置情報を読み取るアンテナ11等から構成されるIDタグリーダと、荷物Wのバーコード16から荷物情報を読み取るバーコードリーダ15と、IDタグリーダで読み取られた位置情報とバーコードリーダ15で読み取られた荷物情報とを管理装置へ送信する端末装置20とを備える。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フォークリフトにより入出庫される荷物を管理する倉庫における荷物管理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、屋内外の倉庫では、フォークリフトにより入出庫される荷物の入出庫状態を把握するため、荷物の位置情報と荷物情報とを管理装置で管理するシステムが採用されている。なお、荷物の位置情報とは、荷物が格納されている倉庫における位置を示す情報である。また、荷物の荷物情報とは、たとえば荷物の種類、品名、ロット番号、数量、入庫元や出庫先等に関する情報である。
【0003】
荷物の位置情報は、荷物置場(ここでは棚)に貼付されたバーコードで表されるのが一般的である(たとえば、後記の特許文献1参照)。このバーコードは、フォークリフトのオペレータが棚に対して荷物の荷取り作業または荷置き作業を行うときに、手持式バーコード読取装置によって読み取られる。手持式バーコード読取装置は、バーコードを読み取って得られた荷物の位置情報を無線LAN等により管理装置に送信する。そして、管理装置は、手持式バーコード読取装置から送信された荷物の位置情報を記憶して管理する。一方、荷物の荷物情報は、荷物やパレットの側面に貼付されたバーコードで表されるのが一般的である(たとえば、後記の特許文献2参照)。このバーコードは、フォークリフトのオペレータが棚に対して荷物の荷取り作業または荷置き作業を行うときに、フォークリフトの前方に設置された自動式バーコード読取装置によって自動的に読み取られる。また、このバーコードは、上記の手持式バーコード読取装置によって読み取られることもある。自動式バーコード読取装置は、バーコードを読み取って得られた荷物の荷物情報を無線LAN等により管理装置に送信する。そして、管理装置は、自動式バーコード読取装置から送信された荷物の荷物情報を記憶して管理する。
【0004】
以上のシステムにおいて、荷物の入出庫作業を行う場合の手順を以下に説明する。まず、荷物の出庫作業を行う場合は、最初に、出庫する荷物の荷物置場の位置を示す出庫指示情報が管理装置からフォークリフトに送信され、フォークリフトの表示装置に表示される。これにより、オペレータは出庫指示情報に基づいてフォークリフトを走行させて指示された荷物置場へ移動し、フォークリフトを出庫する荷物の荷物置場に対面させた状態で停止させる。次に、手持式バーコード読取装置によって棚に貼付されているバーコードを読み取り、荷物の位置情報を手持式バーコード読取装置から管理装置へ送信する。管理装置は手持式バーコード読取装置から送信されてきたこの情報を記憶して管理する。そして、オペレータはフォークリフトを前進させ、フォークによって荷物を荷取る。このとき、フォークリフトに備わる自動式バーコード読取装置は荷物やパレットの側面に貼付されたバーコードを読み取り、荷物の荷物情報を管理装置へ送信する。管理装置は自動式バーコード読取装置から送信されてきたこの情報を記憶して管理する。この後、オペレータはフォークリフトを走行させて荷物を倉庫の外へ出庫する。
【0005】
一方、入庫作業を行う場合には、最初に、オペレータは入庫する荷物に向けてフォークリフトを前進させ、フォークによって荷物を荷取る。このとき、自動式バーコード読取装置は荷物やパレットの側面に貼付されたバーコードを読み取り、荷物の荷物情報を管理装置へ送信する。管理装置は自動式バーコード読取装置から送信されてきたこの情報を記憶して管理する。次に、入庫する荷物置場の位置を示す入庫指示情報が管理装置からフォークリフトに送信され、フォークリフトの表示装置に表示される。これにより、オペレータは入庫指示情報に基づいてフォークリフトを走行させて指示された荷物置場へ移動し、フォークリフトを荷物置場に対面させた状態で停止させる。そして、手持式バーコード読取装置によって棚の桟に貼付されているバーコードを読み取り、荷物の位置情報を手持式バーコード読取装置から管理装置へ送信する。管理装置は手持式バーコード読取装置から送信されてきたこの情報を記憶して管理する。この後、オペレータはフォークリフトを前進させて、フォークによって荷物を荷置きする。
【0006】
【特許文献1】
特開平5−706号公報
【特許文献2】
特開平5−58598号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のシステムにおいては、出庫作業や入庫作業を行う場合に、荷物の荷物情報を示すバーコードは、フォークリフトに設けられた自動式バーコード読取装置を用いて自動的に読み取っているが、荷物の位置情報を示すバーコードは、オペレータが手持式バーコード読取装置を用いて読み取っているので、読み取りに時間と手間がかかるという問題がある。また、この位置情報を示すバーコードを読み取るときに、フォークリフトを荷物置場と所定の間隔をおいて一旦停止させなければならないため、この停止させている間は出庫作業や入庫作業が中断され、作業効率が低下するという問題がある。さらに、オペレータがうっかりして手持式バーコード読取装置で位置情報を読み取るのを忘れる可能性もあり、この場合は荷物情報だけが送信されて位置情報は送信されないため、入出庫される荷物の情報が正確に管理されないという問題がある。
【0008】
本発明は、上記問題点を解決するものであって、その課題とするところは、倉庫に格納される荷物の位置情報と荷物情報とを迅速に読み取るとともに、これらの情報を正確に管理できる荷物管理システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる倉庫における荷物管理システムは、倉庫の床面に、倉庫における位置を識別するための位置情報を有する複数の第1の識別体を所定の間隔をおいて配置し、荷物がフォークリフトに荷取られる際にフォークリフトと対面する荷物の側面に、該荷物を識別するための荷物情報を有する第2の識別体を配置し、フォークリフトは、第1の識別体が配置された地点を通過するときに、当該第1の識別体から位置情報を読み取る第1の読取手段と、車体の前方に配置され、フォークリフトが荷物を荷取るときに、該荷物に配置された第2の識別体から荷物情報を読み取る第2の読取手段と、第1の読取手段で読み取られた位置情報と第2の読取手段で読み取られた荷物情報とを管理装置へ送信する通信手段とを備えている。ここで、「倉庫」は、屋内にあるものと屋外にあるものとの両方を含む。
【0010】
このようなシステムにおいて入出庫作業を行う場合、荷物置場に対して荷物を荷置きまたは荷取りするときに、フォークリフトが荷物置場の近傍に配置された第1の識別体の地点を通過すると、第1の読取手段が第1の識別体から荷物の位置情報を読み取り、フォークリフトが荷物に向かって前進すると、第2の読取手段が第2の識別体から荷物の荷物情報を読み取る。そして、読み取ったそれぞれの情報を通信手段によって管理装置に送信する。
【0011】
上記のようにすることで、フォークリフトは第1の識別体と第2の識別体から荷物の位置情報と荷物情報とを自動的に読み取るため、両方の情報の読み取りを迅速に行うことができる。また、第1の識別体と第2の識別体から荷物の位置情報と荷物情報を読み取るときに、フォークリフトを走行させながら読み取ることができるため、荷物の出庫作業や入庫作業が中断されず、作業効率の低下を防ぐことが可能となる。さらに、フォークリフトが第1の識別体の地点を通過するときに位置情報が確実に読み取られるので、従来のようにオペレータが読み取りを失念するおそれがなく、常に位置情報と荷物情報とを対にして管理装置へ送信することができるため、管理装置では入出庫する荷物の情報を正確に管理することが可能となる。
【0012】
また、本発明においては、フォークリフトに、通信手段を構成するとともに表示部を有する端末装置を設け、フォークリフトが倉庫から荷物を出庫する場合に、管理装置は、出庫する荷物の位置を示す出庫位置情報と、当該荷物に関する出庫荷物情報とを端末装置へ送信し、端末装置は、管理装置から送信された出庫位置情報と出庫荷物情報とに加え、フォークリフトが出庫する荷物を荷取ったときに第1の読取手段で読み取った位置情報と第2の読取手段で読み取った荷物情報とを表示部に表示するのが好ましい。
【0013】
このようにすることで、倉庫から荷物を出庫する場合に、出庫する荷物の出庫位置情報と出庫荷物情報が表示部に表示されるため、オペレータは表示部を見ることにより、出庫する荷物が倉庫のどの位置に格納されていて、どのような荷物であるのかがわかり、フォークリフトによる出庫作業を効率よく行え、作業時間の短縮を図ることができる。また、出庫する荷物を荷物置場から荷取ったときに、荷物の位置情報と荷物情報とが表示部に表示されるため、オペレータがこれらの情報を出庫位置情報および出庫荷物情報と比較することにより、荷取った荷物が出庫指示された荷物であるか否かを確認することができ、荷物の取り違いを防止することができる。
【0014】
また、本発明においては、フォークリフトが出庫する荷物を荷取ったときに、第1の読取手段で読み取った位置情報と第2の読取手段で読み取った荷物情報とのそれぞれが、出庫位置情報と出庫荷物情報とのそれぞれに一致しているか否かを端末装置または管理装置で判定し、この判定結果を表示部に表示させるようにしてもよい。
【0015】
このようにすることで、出庫する荷物を荷物置場で荷取ったときに、この荷取った荷物が出庫指示された荷物であるか否かを端末装置または管理装置で自動的に判定するため、荷物の取り違いを確実に防止することができる。
【0016】
さらに、本発明においては、フォークリフトが倉庫へ荷物を入庫する場合に、管理装置は、フォークリフトが入庫する荷物を荷取ったときに端末装置から送信されてくる荷物の荷物情報に基づいて、該荷物の入庫する位置を示す入庫位置情報を端末装置へ送信し、端末装置は、管理装置から送信された入庫位置情報に加え、フォークリフトが荷取った荷物を倉庫に格納するときに第1の読取手段で読み取った位置情報と第2の読取手段で読み取った荷物情報とを表示部に表示するのが好ましい。
【0017】
このようにすることで、倉庫に荷物を入庫する場合に、入庫する荷物の荷物情報に応じた入庫位置情報が表示部に表示されるため、オペレータは表示部を見ることにより、入庫する荷物を倉庫のどの位置に荷置きすればよいのかがわかり、フォークリフトによる入庫作業を効率よく行え、作業時間の短縮を図ることができる。また、入庫する荷物を荷物置場で荷置きしたときに、荷置きした荷物の位置情報が荷物情報とともに表示部に表示されるため、オペレータがこの位置情報を管理装置から送信された入庫位置情報と比較することにより、この荷置きした位置が入庫指示された位置であるか否かを確認することができ、荷物の置き違いを防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき図を参照しながら説明する。図1〜図7は、本発明にかかる倉庫における荷物管理システムを説明する図である。図1はフォークリフトと荷物の側面図、図2はフォークリフトの要部正面図、図3は倉庫の全体図、図4は荷物の正面図、図5および図6はフォークリフトによる荷取りを説明する図、図7は荷物管理システムの電気的構成を示すブロック図である。
【0019】
図1において、100はフォークリフトであり、本実施形態では、オペレータが搭乗するカウンタバランス型のフォークリフトを示している。1はフォークリフト100の車体であり、車体1の下部には倉庫の床面Gに接地して、転動することで車体1を走行させる走行タイヤ2が取り付けられている。また、車体1の前部(F方向側)には2本のマスト3が立設されていて(図2に図示)、このマスト3の前方にはリフトブラケット4がマスト3に沿って昇降可能に連結されている。5はリフトブラケット4に連結された1対のフォークであり(図2に図示)、このフォーク5は、車体1がF方向に前進することにより、荷物Wを積載するパレットPの差込口Paに差し込まれ、リフトブラケット4とともにマスト3に沿って上昇することにより、パレットPと荷物Wを床面Gから荷取る。荷物WおよびパレットPは荷物の種類やロット番号ごとに区分され、図3に示すように倉庫Sの荷物置場SOに複数格納されている。本実施形態では、荷物Wを積載したパレットPは床面Gに直置きされて格納されているが、倉庫Sに棚や荷受台を設置し、これらの上に載置されて格納されていてもよい。ここで、倉庫は、屋内にあるものと屋外にあるものとの両方を含む。
【0020】
11は車体1の底面に支持部材11aを介して設置されたIDタグ用アンテナであり、床面Gに埋設されたIDタグ12を検知する。IDタグ12は、図3に示すように倉庫Sの床面Gに所定の間隔をおいて複数埋設されていて、誘導起電力を発生するコイル(図示省略)と、それぞれのIDタグ12が埋設されている倉庫Sおける位置を識別するための位置情報を記憶するIC回路(図示省略)とを内蔵している。このIDタグ12を検知するため、アンテナ11は所定値の電流が通電され、床面Gに向けて磁界を発生している。このため、アンテナ11が発生する磁界によりIDタグ12に内蔵されるコイルに誘導起電力が生じ、この誘導起電力によりIC回路が駆動されて、IC回路に記憶されている位置情報が電気信号としてアンテナ11に送信される。13は車体1の運転席に設置されたIDタグ用中継器であり、IDタグ12からアンテナ11に送信された信号を増幅して車体1の上部に設置されたIDタグ用コントローラ14へ送信する。このコントローラ14は中継器13で増幅された信号をデコードして、IDタグ12の有する位置情報を読み取る。また、コントローラ14は車体1に設置した電源(図示省略)からアンテナ11に所定値の電流を通電させる。
【0021】
このようなアンテナ11およびIDタグ12を設けることにより、倉庫Sに格納されている荷物Wを出庫する場合、出庫する荷物Wに向かってフォークリフト100が通路STを走行すると、図5に示すようにアンテナ11が荷物置場SO1の近傍に埋設されているIDタグ12bの上を通過するため、この通過時にアンテナ11はIDタグ12bを検知し、このIDタグ12bが送信する信号を受信して中継器13へ送る。中継器13はこの信号を増幅してコントローラ14へ送信する。そして、コントローラ14が受信した信号からIDタグ12bの有する位置情報を読み取る。なお、IDタグ12bが埋設されている地点は、フォークリフト100が荷物置場SO1の荷物Wを荷取るために必ず通過する地点であるため、IDタグ12bには荷物置場SO1の位置を識別するための情報が記憶されている。これにより、IDタグ12bの有する位置情報を読み取ることで、荷物置場SO1に格納されている荷物Wの位置情報が得られる。
【0022】
一方、外部から倉庫Sへ荷物Wを入庫する場合、外部でフォーク5により荷取った荷物WおよびパレットPを倉庫Sの所定の荷物置場SOへ格納するため、この荷物置場SOに向かってフォークリフト100が走行すると、上述した出庫の場合と同様に、荷物置場SOの近傍に埋設されているIDタグ12から位置情報を読み取ることで、荷物Wを入庫する荷物置場SOの位置情報が得られる。
【0023】
上述したアンテナ11によるIDタグ12の検知からコントローラ14による位置情報の読み取りまでにかかる時間は、非常に短時間であるため、倉庫Sでフォークリフト100を走行させながら、アンテナ11が通過するIDタグ12ごとにそれぞれの有する位置情報を読み取ることができる。なお、IDタグ12は、本発明における第1の識別体を構成し、アンテナ11と中継器13とコントローラ14とは、IDタグリーダ10(図7に図示)を構成するとともに、本発明における第1の読取手段を構成する。
【0024】
15は車体1の前方(F方向側)に設置されたバーコードリーダであり、荷物Wのフォークリフト100と対面する側面に付設されたバーコード16を読み取る。バーコード16は、図4に示すようにパレットPの略中央に位置するように荷物Wの側面に貼着等により付設されていて、荷物Wの荷物情報を示している。なお、荷物情報とは、たとえば荷物の種類、品名、ロット番号、数量、入庫元や出庫先等に関する情報である。また、本実施形態では、バーコード16として2次元のバーコードを例示しているが、1次元のバーコードを用いてもよい。このバーコード16を読み取るため、バーコードリーダ15は、図2に示すように1対のフォーク5の略中央に位置するとともに、フォーク5をパレットPの差込口Paに差し込んだときに、レンズ部15aがバーコード16と略同一の高さに位置するようにリフトブラケット4に連結されている。
【0025】
このようなバーコードリーダ15およびバーコード16を設けることにより、倉庫Sから荷物Wを出庫する場合、出庫する荷物Wをフォーク5により荷取るためにフォークリフト100が荷物Wに向かって前進すると、図6に示すようにフォーク5がパレットPの差込口Paに差し込まれ、バーコードリーダ15とバーコード16とが所定距離まで近づいたときに、バーコードリーダ15がバーコード16を読み取ることで、出庫する荷物Wの荷物情報が得られる。
【0026】
一方、外部から倉庫Sへ荷物Wを入庫する場合、外部で入庫する荷物Wをフォーク5によって荷取るとき、上述した出庫の場合と同様に、バーコードリーダ15がバーコード16を読み取り、入庫する荷物Wの荷物情報が得られる。
【0027】
また、フォーク5により荷取った荷物WとパレットPを倉庫Sの所定の格納位置に荷置きした後、フォークリフト100が後退して荷物WとパレットPから離れるとき、バーコードリーダ15がバーコード16を読み取り、荷置きした荷物Wの荷物情報を読み取ることができる。なお、この読み取りは後述するように、荷置きした荷物Wの位置情報を確定するために行われる。
【0028】
上述したバーコードリーダ15によるバーコード16の読み取りにかかる時間は非常に短時間であるため、フォークリフト100を荷物Wに向かって前進させながら、バーコード16から荷物Wの荷物情報を読み取ることができる。なお、バーコード16は、本発明における第2の識別体を構成し、バーコードリーダ15は、本発明における第2の読取手段を構成する。
【0029】
20は車体1の運転席に設置された端末装置であり、内部に図7に示す制御部20aやメモリ20bや通信部20cを備えるとともに、外部にオペレータが目視可能な表示部20dを備えている。この端末装置20には、IDタグ12から読み取った荷物Wの位置情報がコントローラ14から送信されてくるとともに、バーコード16から読み取った荷物Wの荷物情報がバーコードリーダ15から送信されてくる。そして、送信されてきたこれらの情報は、表示部20dに表示されてオペレータに目視可能となるとともに、通信部20cから、図3に示す倉庫Sに隣接する管理室Mに設置された管理装置21へ送信される。
【0030】
管理装置21は、内部に図7に示す制御部21aやメモリ21bや通信部21cを備え、外部に表示部21dを備えている。この管理装置21は、端末装置20の通信部20cから送信されてきた荷物Wの位置情報と荷物情報を記憶して荷物Wごとに一括管理し、倉庫S全体の荷物Wの在庫管理や入出庫管理を行う。なお、端末装置20と管理装置21とは無線のLANシステムで相互に通信を行っている。
【0031】
また、管理装置21は、倉庫Sの荷物Wを出庫するとき、出庫する荷物Wが倉庫Sのどの位置に格納されているかを示す出庫位置情報と、出庫する荷物Wがどのような荷物であるかを示す出庫荷物情報とを通信部21cから端末装置20の通信部20cへ送信する。そして、管理装置21から出庫する荷物Wの出庫位置情報と出庫荷物情報とを受信した端末装置20は、これらの情報を表示部20dに表示する。これにより、この表示部20dに表示された荷物Wの出庫位置情報と出庫荷物情報をオペレータが目視可能となり、これらの情報に基づいて出庫作業を行う。
【0032】
さらに、管理装置21は、倉庫Sへ外部から荷物Wを入庫するとき、入庫する荷物Wの荷物情報に応じて倉庫Sのどの位置に格納するかを示す入庫位置情報を通信部21cから端末装置20の通信部20cへ送信する。そして、管理装置21から入庫する荷物Wの入庫位置情報を受信した端末装置20は、この情報を表示部20dに表示する。これにより、この表示部20dに表示された荷物Wの入庫位置情報をオペレータが目視可能となり、この情報に基づいて入庫作業を行う。
【0033】
次に、荷物管理システムの電気的構成を説明する。図7において、荷物管理システムは、フォークリフト100に備わる各部の装置と管理装置21とから構成される。フォークリフト100において、10はIDタグリーダであり、前述のIDタグ用アンテナ11と、IDタグ用中継器13と、CPUやメモリからなるIDタグ用コントローラ14とから構成されている。IDタグリーダ10は、上述したように倉庫Sの床面Gに埋設されたIDタグ12から倉庫Sに格納されている荷物Wの位置情報を読み取り、コントローラ14から端末装置20に送信する。バーコードリーダ15は、光学的読取素子のほかにCPUやメモリも備えていて、上述したように荷物Wに付設されたバーコード16から荷物Wの荷物情報を読み取り、端末装置20に送信する。端末装置20は、CPUからなる制御部20aと、ROMやRAMからなるメモリ20bと、スペクトル拡散通信方式等の無線装置からなる通信部20cと、LCD等の表示部20dとから構成されている。通信部20cは、管理装置21の通信部21cへ荷物Wの位置情報と荷物情報を送信するとともに、管理装置21の通信部21cから出庫位置情報と出庫荷物情報や、入庫位置情報を受信する。表示部20dは、上記の各情報を表示する。
【0034】
一方、管理装置21は、CPUからなる制御部21aと、ROMやRAMからなるメモリ21bと、スペクトル拡散通信方式等の無線装置からなる通信部21cと、LCD等の表示部21dとから構成されている。通信部21cは、端末装置20の通信部20cへ出庫情報と出庫荷物情報や、入庫位置情報を送信するとともに、端末装置20の通信部20cから荷物Wの位置情報と荷物情報を受信する。表示部21dは、通信部21cが受信した上記の情報を表示するとともに、倉庫Sの在庫管理や入出庫管理に関する情報を表示する。
【0035】
次に、上述した荷物管理システムにおいて、オペレータがフォークリフト100により出庫作業を行う場合の端末装置20の動作を図8および図9を参照しながら説明する。図8は、本発明にかかる荷物管理システムの出庫作業を示すフローチャートであり、端末装置20の制御部20aが実行する手順を示している。図9は、本発明にかかる荷物管理システムにおける出庫表示を示す図であり、端末装置20に備わる表示部20dの表示画面の例を示している。
【0036】
図8において、出庫作業を開始すると、最初に、制御部20aは、出庫する荷物Wに関する出庫位置情報OLと出庫荷物情報OWが管理装置21の通信部21cから端末装置20の通信部20cに送信されたか否かを判定する(ステップS51)。判定の結果、出庫位置情報OLと出庫荷物情報OWが通信部20cに送信されると(ステップS51:YES)、管理装置21から荷物Wの出庫指示があったと判断し、受信した出庫位置情報OLと出庫荷物情報OWを図9のように表示部20dに表示させるとともに、メモリ20bに記憶させる(ステップS52)。このとき、オペレータは、表示部20dに表示された出庫位置情報OLと出庫荷物情報OWを目視し、出庫位置情報OLに基づいて出庫する荷物Wの格納されている荷物置場SOへ向けてフォークリフト100を走行させる。このとき表示部20dには、図9に示すように出庫位置情報OLとして出庫ロケーションが表示される。本実施形態では、出庫ロケーションは「A100201」と表示されているが、これは出庫する荷物Wの荷物置場SOがAゾーンの10行目の2間口目の1段目であることを示している。また、表示部20dには、出庫荷物情報OWとして出庫荷物および格納数が表示される。本実施形態では、出庫荷物は「ロットNo.31E26」とロット番号で表示され、格納数は「10袋」と袋数で表示されている。なお、出庫荷物情報OWはこの2つの情報以外の情報も有しているが、図9ではそれらの表示を省略してある。また、指示No.は管理装置21からの出庫指示の通し番号であり、荷物の梱包形態(ここでは紙袋)とともに表示される。
【0037】
続いて、制御部20aは、IDタグ12から読み取った位置情報PLがIDタグ用コントローラ14から送信されたか否かを判定し(ステップS53)、判定の結果、位置情報PLが送信されると(ステップS53:YES)、受信した位置情報PLを表示部20dへ表示するとともに、メモリ20bに記憶させる(ステップS54)。このとき表示部20dには、図9に示すように位置情報PLとしてフォークリフト100の現在位置を表わすロケーションが表示される。
【0038】
次に、制御部20aは、荷物Wに付設されたバーコード16から読み取った荷物Wに関する荷物情報PWがバーコードリーダ15から送信されたか否かを判定する(ステップS55)。判定の結果、荷物情報PWが送信されていない場合は(ステップS55;NO)、フォークリフト100がまだ倉庫Sの通路STを走行中で、出庫する荷物Wが格納されている位置に到達していないと判断し、ステップS53へ移行して、再び、ステップS53からステップS55を実行する。なお、フォークリフト100が倉庫Sを走行している間は、複数のIDタグ12の上をアンテナ11が通過するため、通過するごとに、IDタグ12から位置情報PLが読み取られ、表示部20dの位置情報PLの表示が更新されるとともに、メモリ20bの記憶内容も更新される。ステップS55において、荷物情報PWが送信されると(ステップS55;YES)、フォークリフト100が出庫する荷物Wの格納されている位置に到達し、荷物Wの荷取りを開始したと判断し、荷物情報PWを表示部20dに表示させる(ステップS56)。また、このように荷物情報PWが送信されたとき、メモリ20bに記憶されている位置情報PLが、出庫する荷物Wの格納されていた位置を示す荷物Wの位置情報PLとして確定される。このとき表示部20dには、図9に示すように荷物情報PWとして荷物および格納数が表示されるとともに、荷物Wの位置情報PLとして確定されたロケーションが表示される。本実施形態では、荷物は「ロットNo.31D26」と表示され、格納数は「10袋」と表示されている。また、確定したロケーションは「A080201」と表示されている。
【0039】
荷物情報PWを表示部20dに表示させると、制御部20aは、メモリ20bに記憶されている出庫位置情報OLと、上述したように確定された荷物Wの位置情報PLとを読み出し、これらの情報が同一であるか否かを判定する(ステップS57)。図9の例では、出庫位置情報OLと位置情報PLとが異なっているので(ステップS57;NO)、フォークリフト100によって荷取った荷物Wの位置が管理装置21から指示された荷物Wの位置と一致していないと判断し、ロケーションエラーLEを表示部20dに表示させる(ステップS58)。このとき表示部20dには、図9に示すように「ロケーション」の横の表示箇所に「ロケーションエラー」と表示される。オペレータはこの表示を目視して、フォークリフト100によって荷取った荷物Wの荷物置場SOが管理装置21から指示された荷物Wの荷物置場SOと異なっていると認識し、荷取った荷物を元の荷物置場SOに荷置きして、再び、出庫位置情報に基づいて指示された荷物置場SOへフォークリフト100を走行させる。
【0040】
ステップS58で表示部20dにロケーションエラーLEを表示させた後、制御部20aは、ステップS53へ移行し、再びステップS53からステップS57までを実行する。ステップS57の判定の結果、出庫位置情報OLと位置情報PLとが同一であれば(ステップS57;YES)、制御部20aは、フォークリフト100によって荷取った荷物Wの位置が管理装置21から指示された荷物Wの位置と一致していると判断し、ロケーション一致を表示部20dに表示させる(ステップS59)。このとき表示部20dには、図9に示す「ロケーションエラー」の表示に代えて「ロケーション一致」が表示される。
【0041】
そして、引き続き制御部20aは、メモリ20bに記憶されている出庫荷物情報OWと荷取った荷物Wのバーコード16から読み取った荷物情報PWとを読み出し、これらの情報が同一であるか否かを判定する(ステップS60)。図9の例では、出庫荷物情報OWと荷物情報PWのロットNo.が異なっているので(ステップS60;NO)、制御部20aは、フォークリフト100により荷取った荷物Wが管理装置21から指示された荷物Wと一致していないと判断し、荷物エラーWEを表示部20dに表示させる(ステップS63)。このとき表示部20dには、図9に示すように「荷物」の横の表示箇所に「荷物エラー」と表示される。そして、制御部20aは、荷取った荷物Wの荷物情報PWとともに、荷物エラーが発生したことを示す情報を管理装置21へ送信して(ステップS64)、出庫作業を終了する。このとき管理装置21は、荷物エラーが発生したことを表示部21dに表示させる。そして、この表示部21dの表示を管理室Mの管理者が目視して、荷取った荷物Wの確認が行われる。一方、フォークリフト100に搭乗しているオペレータは荷取った荷物Wを確認するため、出庫作業を中断する。
【0042】
一方、判定の結果、出庫荷物情報OWと荷物情報PWとが同一であれば(ステップS60;YES)、制御部20aは、フォークリフト100によって荷取った荷物Wが管理装置21から指示された荷物Wと一致していると判断し、荷物一致を表示部20dに表示させる(ステップS61)。このとき表示部20dには、図9に示す「荷物エラー」の表示に代えて「荷物一致」が表示される。そして、制御部20aは、荷取った荷物Wの荷物情報OLと確定した位置情報PLを通信部20cから管理装置21の通信部21cへ送信して(ステップS62)、出庫作業を終了する。この後、荷物情報OLと位置情報PLを受信した管理装置21は、これらの情報を出庫された荷物Wの荷物情報および位置情報としてメモリ21cに記憶して一括管理する。また、オペレータは、表示部20dの「荷物一致」の表示を確認した後、フォークリフト100によって荷取った荷物Wを倉庫Sの外部へ出庫し、出庫作業を終了する。
【0043】
次に、上述した荷物管理システムにおいて、オペレータがフォークリフト100により入庫作業を行う場合の端末装置20の動作を図10および図11を参照して説明する。図10は、本発明にかかる荷物管理システムの入庫作業を示すフローチャートであり、端末装置20の制御部20aが実行する手順を示している。図11は、本発明にかかる荷物管理システムにおける入庫表示を示す図であり、端末装置20に備わる表示部20dの表示画面の例を示している。
【0044】
図10において、入庫作業を開始すると、最初に、制御部20aは、倉庫Sへ入庫する荷物Wのバーコード16から読み取った荷物情報PWが、バーコードリーダ15から送信されたか否かを判定する(ステップS71)。判定の結果、荷物情報PWが送信されると(ステップS71;YES)、入庫する荷物Wがフォークリフト100に荷取られたと判断し、荷物情報PWを表示部20dに表示させる(ステップS72)。このとき表示部20dには、図11に示すように荷物情報PWとして荷物および入庫数が表示される。本実施形態では、荷物は「ロットNo.33G20」とロット番号で表示され、入庫数は「10袋」と袋数で表示されている。
【0045】
続いて、制御部20aは、入庫する荷物Wの荷物情報PWを通信部20cから管理装置21の通信部21cへ送信する(ステップS73)。このとき、管理装置21は、受信した荷物情報PWに基づいて、入庫する荷物Wを格納する位置を示す入庫位置情報ILを通信部21cから端末装置20の通信部20cに送信する。制御部20aは、この入庫位置情報ILが管理装置21から送信されたか否かを判定する(ステップS74)。判定の結果、入庫位置情報ILが送信されると(ステップS74:YES)、管理装置21から荷物Wの入庫指示があったと判断し、受信した入庫位置情報ILを図11のように表示部20dに表示させる(ステップS75)。このとき、オペレータは、表示部20dに表示された入庫位置情報ILを目視し、この入庫位置情報ILに基づいて入庫する荷物Wの荷物置場SOへ向けてフォークリフト100を走行させる。表示部20dには、図11に示すように入庫位置情報ILとして入庫ロケーションが表示される。本実施形態では、入庫ロケーションは「B050101」と表示されているが、これは入庫する荷物Wの格納位置がBゾーンの5行目の1間口目の1段目であることを示している。なお、入庫ロケーションの上に表示されている品名コードは、入庫する荷物Wの品名のコード番号を示している。ロットNo.は荷物Wのロット番号である。また、指示No.は管理装置21からの入庫指示の通し番号であり、荷物の梱包形態(ここでは紙袋)とともに表示される。
【0046】
入庫ロケーション情報ILを表示部20dに表示させると、制御部20aは、IDタグ12から読み取った位置情報PLがIDタグ用コントローラ14から送信されたか否かを判定し(ステップS76)、判定の結果、位置情報PLが送信されると(ステップS76:YES)、受信した位置情報PLを表示部20dへ表示するとともに、メモリ20bに記憶させる(ステップS77)。このとき表示部20dには、図11に示すように位置情報PLとしてフォークリフト100の現在位置を表わすロケーションが表示される。
【0047】
次に、制御部20aは、再び、荷物Wに付設されたバーコード16から読み取った荷物情報PWが、バーコードリーダ15から送信されたか否かを判定する(ステップS78)。なお、このときの荷物情報PWは、フォークリフト100が荷物Wを格納位置に荷置きして荷物Wから離れるときに、バーコードリーダ15が荷物Wのバーコード16から読み取った荷物情報PWのことを示す。ステップS78の判定の結果、荷物情報PWが送信されていない場合は(ステップS78;NO)、フォークリフト100がまだ倉庫Sの通路STを走行中で、入庫する荷物Wを格納する位置に到達していないと判断し、ステップS76へ移行して、再び、ステップS76からステップS78を実行する。なお、フォークリフト100が倉庫Sを走行している間は、複数のIDタグ12の上をアンテナ11が通過するため、通過するごとに、IDタグ12から位置情報PLが読み取られ、表示部20dの位置情報PLの表示が更新されるとともに、メモリ20bの記憶内容も更新される。
【0048】
ステップS78において、荷物情報PWが送信されると(ステップS78;YES)、フォークリフト100が入庫する荷物Wを格納する位置に到達し、この位置に荷物Wを荷置きしたと判断して、このときのメモリ20bに記憶されている位置情報PLが、入庫した荷物Wを格納した位置を示す荷物Wの位置情報PLとして確定される。このとき表示部20dには、図11に示すように確定されたロケーションが位置情報PLとして表示される。本実施形態では、ロケーションは「B050101」と表示されている。そして、この確定した位置情報PLを通信部20cから管理装置21の通信部21cへ送信して(ステップS79)、入庫作業を終了する。この後、位置情報PLを受信した管理装置21は、この情報を入庫された荷物Wの位置情報として、荷物Wの荷物情報PWとともにメモリ21cに記憶して一括管理する。
【0049】
以上のようにすることにより、フォークリフト100は荷物Wの格納されている荷物置場SOの近傍に埋設されているIDタグ12からIDタグリーダ10により位置情報PLを自動的に読み取ることができ、荷物Wの側面に付設されているバーコード16からバーコードリーダ15により荷物情報PWを自動的に読み取ることができるため、両方の情報の読み取りを迅速に行うことができる。また、IDタグ12とバーコード16から荷物Wの位置情報PLと荷物情報PWを読み取るときに、フォークリフト100を走行させながら読み取ることができるため、荷物Wの出庫作業や入庫作業が中断されず、作業効率の低下を防ぐことが可能となる。さらに、フォークリフト100がIDタグ12の埋設された地点を通過するときに荷物Wの位置情報PLが確実に読み取られるので、従来のようにオペレータが読み取りを失念するおそれがなく、常に荷物Wの位置情報PLと荷物情報PWとを対にして管理装置21へ送信することができるため、管理装置21では入出庫する荷物Wの情報を正確に管理することが可能となる。
【0050】
また、倉庫Sから荷物Wを出庫する場合に、出庫する荷物Wの出庫位置情報OLと出庫荷物情報OWが管理装置21から送信されて端末装置20の表示部20dに表示されるため、オペレータはこの表示部20dを見ることにより、出庫する荷物Wが倉庫Sのどの位置に格納されていて、どのような荷物であるのかがわかり、フォークリフト100による出庫作業を効率よく行え、作業時間の短縮を図ることができる。そして、出庫する荷物Wを荷物置場SOから荷取ったときに、荷取った荷物Wの位置情報PLと荷物情報PWとが表示部20dに表示されるため、オペレータがこれらの情報を出庫位置情報OLおよび出庫荷物情報OWと比較することにより、荷取った荷物Wが出庫指示された荷物であるか否かを確認することができる。さらに、この荷取った荷物Wが出庫指示された荷物であるか否かを端末装置20の制御部20aで自動的に判定し、判定結果が表示部20dに表示されるため、倉庫Sにおいて荷物Wの取り違いを確実に防止することができる。
【0051】
一方、倉庫Sへ荷物Wを入庫する場合には、入庫する荷物Wの荷物情報PWに応じた入庫位置情報ILが端末装置20の表示部20dに表示されるため、オペレータは表示部20dを見ることにより、入庫する荷物Wを倉庫Sのどの位置に荷置きすればよいのかがわかり、フォークリフト100による出庫作業を効率よく行え、作業時間の短縮を図ることができる。また、入庫する荷物Wを荷物置場SOで荷置きしたときに、荷置きした荷物Wの位置情報PLが荷物情報PWとともに表示部20dに表示されるため、オペレータがこの位置情報PLを管理装置21から送信された入庫位置情報ILと比較することにより、この荷置きした位置が入庫指示された位置であるか否かを確認することができ、荷物Wの置き違いを防止することができる。
【0052】
以上述べた実施形態においては、倉庫Sにおける位置情報を有する複数の第1の識別体としてIDタグ12を用い、第1の読取手段としてIDタグリーダ10を用いた場合を例に挙げているが、本発明はこれのみに限定するものではない。第1の識別体と第1の読取手段としては、これ以外にも、バーコードとバーコードリーダや、カラーマークとこのマークを画像として検出するCCD等のカメラ、ミラー等の反射体と反射型の光電センサ、磁石等の磁性体と磁気センサ等を用いてもよい。つまり、第1の識別体としては倉庫Sに複数配置され、それぞれが倉庫Sにおける位置を識別するための固有の識別情報を有していればよく、第1の読取手段としてはそれぞれの識別体が有する固有の識別情報を読み取ることができればよい。
【0053】
また、上記実施形態では、荷物Wの荷物情報を有する第2の識別体として荷物Wに付設したバーコード16を用い、第2の読取手段としてリフトブラケット4に連結したバーコードリーダ15を用いた場合を例に挙げているが、本発明はこれのみに限定するものではない。第2の識別体と第2の読取手段としては、これ以外にも、IDタグとIDタグリーダ、カラーマークとこのマークを画像として検出するCCD等のカメラ等を用いてもよい。つまり、第2の識別体としては荷物Wの固有の荷物情報を有していればよく、第2の読取手段としてはそれぞれの識別体が有する固有の荷物情報を読み取ることができればよい。
【0054】
また、上記実施形態では、IDタグ12を検知するIDタグ用アンテナ11をフォークリフト100の車体1の底面に取り付けた場合を例に挙げているが、本発明はこれに限定するものではない。これ以外にも、IDタグ用アンテナ11を車体1の前方や後方や側方から突出するような位置に取り付けてもよい。つまり、床面Gに埋設されているIDタグ12を検知し、IDタグ12が発信する信号を受信することができるような位置であればよい。
【0055】
また、上記実施形態では、荷物Wの荷物情報がバーコードリーダ15から端末装置20に送信されたときに、メモリ20bに記憶されている位置情報PLを荷物Wの位置情報として確定する場合を例に挙げているが、本発明はこれに限定するものではない。これ以外にも、フォークリフト100の停止を検出する検出手段を設け、荷物Wを荷取るためや荷物Wを荷置きするためにフォークリフト100が停止したことを検出したときに、メモリ20bに記憶されている位置情報PLを荷物Wの位置情報として確定したり、オペレータが操作するスイッチを設け、オペレータの判断によってスイッチがONされたときに、メモリ20bに記憶されている位置情報PLを荷物Wの位置情報として確定してもよい。つまり、荷物Wの近傍に埋設されたIDタグ12から読み取った位置情報PLを荷物Wの位置情報として確定できればよい。
【0056】
また、上記実施形態では、倉庫Sから荷物Wの出庫作業を行う場合に、IDタグ12から読み取った位置情報PLと管理装置21から送信された出庫位置情報OLが一致しているか否かの判定と、バーコード16から読み取った荷物情報PWと管理装置21から送信された出庫荷物情報OWが一致しているか否かの判定を、端末装置20の制御部20aで行う場合を例に挙げているが、本発明はこれに限定するものではなく、これらの判定は、管理装置21の制御部21aで行ってもよい。この場合、判定の結果を端末装置20へ送信して、表示部20dに表示させればよい。
【0057】
また、上記実施形態では、1台のフォークリフト100により倉庫Sで荷物Wの出庫作業や入庫作業を行う場合を例に挙げているが、本発明はこれに限定するものではなく、複数台のフォークリフト100により倉庫Sで荷物Wの出庫作業や入庫作業を行うようにしてもよい。この場合、それぞれのフォークリフト100は、荷物Wの位置情報PLと荷物情報PWとを読み取るための読取手段と、読み取ったこれらの情報を管理装置21へ送信する通信手段を備えていればよい。さらに、それぞれのフォークリフト100を管理装置21が識別できるように、各フォークリフト100に固有のIDを割り当て、このIDを荷物Wの位置情報PLおよび荷物情報PWとともに、通信手段によって管理装置21へ送信すればよい。このようにすることで、複数台のフォークリフト100が行う出庫作業や入庫作業を管理装置21で正確に管理することができる。
【0058】
さらに、上記実施形態では、フォークリフトとしてオペレータが搭乗するカウンタバランス型のフォークリフト100を例に挙げているが、本発明はこれのみに限定するものではなく、無人式のフォークリフトやリーチ型のフォークリフトにも適用することができる。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、フォークリフトが走行しながら荷物の位置情報と荷物情報との両方を自動的に読み取るため、これらの情報の読み取りを迅速に行うことができるとともに、読み取り時に荷物の出庫作業や入庫作業が中断されず、作業効率の低下を防ぐことができる。また、常に位置情報と荷物情報とを対にして管理装置へ送信することができるため、管理装置では入出庫する荷物の情報を正確に管理することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる荷物管理システムを説明する図である。
【図2】同荷物管理システムのフォークリフトの要部正面図である。
【図3】同荷物管理システムを適用した倉庫の全体図である。
【図4】同荷物管理システムにおける荷物の正面図である。
【図5】フォークリフトによる荷取りを説明する図である。
【図6】フォークリフトによる荷取りを説明する図である。
【図7】本発明にかかる荷物管理システムの電気的構成を示すブロック図である。
【図8】同荷物管理システムの出庫作業を示すフローチャートである。
【図9】同荷物管理システムにおける出庫表示を示す図である。
【図10】同荷物管理システムの入庫作業を示すフローチャートである。
【図11】同荷物管理システムにおける入庫表示を示す図である。
【符号の説明】
10 IDタグリーダ
11 IDタグ用アンテナ
12 IDタグ
12b IDタグ
13 IDタグ用中継器
14 IDタグ用コントローラ
15 バーコードリーダ
16 バーコード
20 端末装置
20d 表示部
20c 通信部
21 管理装置
100 フォークリフト
G 床面
IL 入庫位置情報
LE ロケーションエラー
OL 出庫位置情報
OW 出庫荷物情報
PL 位置情報
PW 荷物情報
S 倉庫
SO 荷物置場
SO1 荷物置場
W 荷物
WE 荷物エラー
【発明の属する技術分野】
本発明は、フォークリフトにより入出庫される荷物を管理する倉庫における荷物管理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、屋内外の倉庫では、フォークリフトにより入出庫される荷物の入出庫状態を把握するため、荷物の位置情報と荷物情報とを管理装置で管理するシステムが採用されている。なお、荷物の位置情報とは、荷物が格納されている倉庫における位置を示す情報である。また、荷物の荷物情報とは、たとえば荷物の種類、品名、ロット番号、数量、入庫元や出庫先等に関する情報である。
【0003】
荷物の位置情報は、荷物置場(ここでは棚)に貼付されたバーコードで表されるのが一般的である(たとえば、後記の特許文献1参照)。このバーコードは、フォークリフトのオペレータが棚に対して荷物の荷取り作業または荷置き作業を行うときに、手持式バーコード読取装置によって読み取られる。手持式バーコード読取装置は、バーコードを読み取って得られた荷物の位置情報を無線LAN等により管理装置に送信する。そして、管理装置は、手持式バーコード読取装置から送信された荷物の位置情報を記憶して管理する。一方、荷物の荷物情報は、荷物やパレットの側面に貼付されたバーコードで表されるのが一般的である(たとえば、後記の特許文献2参照)。このバーコードは、フォークリフトのオペレータが棚に対して荷物の荷取り作業または荷置き作業を行うときに、フォークリフトの前方に設置された自動式バーコード読取装置によって自動的に読み取られる。また、このバーコードは、上記の手持式バーコード読取装置によって読み取られることもある。自動式バーコード読取装置は、バーコードを読み取って得られた荷物の荷物情報を無線LAN等により管理装置に送信する。そして、管理装置は、自動式バーコード読取装置から送信された荷物の荷物情報を記憶して管理する。
【0004】
以上のシステムにおいて、荷物の入出庫作業を行う場合の手順を以下に説明する。まず、荷物の出庫作業を行う場合は、最初に、出庫する荷物の荷物置場の位置を示す出庫指示情報が管理装置からフォークリフトに送信され、フォークリフトの表示装置に表示される。これにより、オペレータは出庫指示情報に基づいてフォークリフトを走行させて指示された荷物置場へ移動し、フォークリフトを出庫する荷物の荷物置場に対面させた状態で停止させる。次に、手持式バーコード読取装置によって棚に貼付されているバーコードを読み取り、荷物の位置情報を手持式バーコード読取装置から管理装置へ送信する。管理装置は手持式バーコード読取装置から送信されてきたこの情報を記憶して管理する。そして、オペレータはフォークリフトを前進させ、フォークによって荷物を荷取る。このとき、フォークリフトに備わる自動式バーコード読取装置は荷物やパレットの側面に貼付されたバーコードを読み取り、荷物の荷物情報を管理装置へ送信する。管理装置は自動式バーコード読取装置から送信されてきたこの情報を記憶して管理する。この後、オペレータはフォークリフトを走行させて荷物を倉庫の外へ出庫する。
【0005】
一方、入庫作業を行う場合には、最初に、オペレータは入庫する荷物に向けてフォークリフトを前進させ、フォークによって荷物を荷取る。このとき、自動式バーコード読取装置は荷物やパレットの側面に貼付されたバーコードを読み取り、荷物の荷物情報を管理装置へ送信する。管理装置は自動式バーコード読取装置から送信されてきたこの情報を記憶して管理する。次に、入庫する荷物置場の位置を示す入庫指示情報が管理装置からフォークリフトに送信され、フォークリフトの表示装置に表示される。これにより、オペレータは入庫指示情報に基づいてフォークリフトを走行させて指示された荷物置場へ移動し、フォークリフトを荷物置場に対面させた状態で停止させる。そして、手持式バーコード読取装置によって棚の桟に貼付されているバーコードを読み取り、荷物の位置情報を手持式バーコード読取装置から管理装置へ送信する。管理装置は手持式バーコード読取装置から送信されてきたこの情報を記憶して管理する。この後、オペレータはフォークリフトを前進させて、フォークによって荷物を荷置きする。
【0006】
【特許文献1】
特開平5−706号公報
【特許文献2】
特開平5−58598号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のシステムにおいては、出庫作業や入庫作業を行う場合に、荷物の荷物情報を示すバーコードは、フォークリフトに設けられた自動式バーコード読取装置を用いて自動的に読み取っているが、荷物の位置情報を示すバーコードは、オペレータが手持式バーコード読取装置を用いて読み取っているので、読み取りに時間と手間がかかるという問題がある。また、この位置情報を示すバーコードを読み取るときに、フォークリフトを荷物置場と所定の間隔をおいて一旦停止させなければならないため、この停止させている間は出庫作業や入庫作業が中断され、作業効率が低下するという問題がある。さらに、オペレータがうっかりして手持式バーコード読取装置で位置情報を読み取るのを忘れる可能性もあり、この場合は荷物情報だけが送信されて位置情報は送信されないため、入出庫される荷物の情報が正確に管理されないという問題がある。
【0008】
本発明は、上記問題点を解決するものであって、その課題とするところは、倉庫に格納される荷物の位置情報と荷物情報とを迅速に読み取るとともに、これらの情報を正確に管理できる荷物管理システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる倉庫における荷物管理システムは、倉庫の床面に、倉庫における位置を識別するための位置情報を有する複数の第1の識別体を所定の間隔をおいて配置し、荷物がフォークリフトに荷取られる際にフォークリフトと対面する荷物の側面に、該荷物を識別するための荷物情報を有する第2の識別体を配置し、フォークリフトは、第1の識別体が配置された地点を通過するときに、当該第1の識別体から位置情報を読み取る第1の読取手段と、車体の前方に配置され、フォークリフトが荷物を荷取るときに、該荷物に配置された第2の識別体から荷物情報を読み取る第2の読取手段と、第1の読取手段で読み取られた位置情報と第2の読取手段で読み取られた荷物情報とを管理装置へ送信する通信手段とを備えている。ここで、「倉庫」は、屋内にあるものと屋外にあるものとの両方を含む。
【0010】
このようなシステムにおいて入出庫作業を行う場合、荷物置場に対して荷物を荷置きまたは荷取りするときに、フォークリフトが荷物置場の近傍に配置された第1の識別体の地点を通過すると、第1の読取手段が第1の識別体から荷物の位置情報を読み取り、フォークリフトが荷物に向かって前進すると、第2の読取手段が第2の識別体から荷物の荷物情報を読み取る。そして、読み取ったそれぞれの情報を通信手段によって管理装置に送信する。
【0011】
上記のようにすることで、フォークリフトは第1の識別体と第2の識別体から荷物の位置情報と荷物情報とを自動的に読み取るため、両方の情報の読み取りを迅速に行うことができる。また、第1の識別体と第2の識別体から荷物の位置情報と荷物情報を読み取るときに、フォークリフトを走行させながら読み取ることができるため、荷物の出庫作業や入庫作業が中断されず、作業効率の低下を防ぐことが可能となる。さらに、フォークリフトが第1の識別体の地点を通過するときに位置情報が確実に読み取られるので、従来のようにオペレータが読み取りを失念するおそれがなく、常に位置情報と荷物情報とを対にして管理装置へ送信することができるため、管理装置では入出庫する荷物の情報を正確に管理することが可能となる。
【0012】
また、本発明においては、フォークリフトに、通信手段を構成するとともに表示部を有する端末装置を設け、フォークリフトが倉庫から荷物を出庫する場合に、管理装置は、出庫する荷物の位置を示す出庫位置情報と、当該荷物に関する出庫荷物情報とを端末装置へ送信し、端末装置は、管理装置から送信された出庫位置情報と出庫荷物情報とに加え、フォークリフトが出庫する荷物を荷取ったときに第1の読取手段で読み取った位置情報と第2の読取手段で読み取った荷物情報とを表示部に表示するのが好ましい。
【0013】
このようにすることで、倉庫から荷物を出庫する場合に、出庫する荷物の出庫位置情報と出庫荷物情報が表示部に表示されるため、オペレータは表示部を見ることにより、出庫する荷物が倉庫のどの位置に格納されていて、どのような荷物であるのかがわかり、フォークリフトによる出庫作業を効率よく行え、作業時間の短縮を図ることができる。また、出庫する荷物を荷物置場から荷取ったときに、荷物の位置情報と荷物情報とが表示部に表示されるため、オペレータがこれらの情報を出庫位置情報および出庫荷物情報と比較することにより、荷取った荷物が出庫指示された荷物であるか否かを確認することができ、荷物の取り違いを防止することができる。
【0014】
また、本発明においては、フォークリフトが出庫する荷物を荷取ったときに、第1の読取手段で読み取った位置情報と第2の読取手段で読み取った荷物情報とのそれぞれが、出庫位置情報と出庫荷物情報とのそれぞれに一致しているか否かを端末装置または管理装置で判定し、この判定結果を表示部に表示させるようにしてもよい。
【0015】
このようにすることで、出庫する荷物を荷物置場で荷取ったときに、この荷取った荷物が出庫指示された荷物であるか否かを端末装置または管理装置で自動的に判定するため、荷物の取り違いを確実に防止することができる。
【0016】
さらに、本発明においては、フォークリフトが倉庫へ荷物を入庫する場合に、管理装置は、フォークリフトが入庫する荷物を荷取ったときに端末装置から送信されてくる荷物の荷物情報に基づいて、該荷物の入庫する位置を示す入庫位置情報を端末装置へ送信し、端末装置は、管理装置から送信された入庫位置情報に加え、フォークリフトが荷取った荷物を倉庫に格納するときに第1の読取手段で読み取った位置情報と第2の読取手段で読み取った荷物情報とを表示部に表示するのが好ましい。
【0017】
このようにすることで、倉庫に荷物を入庫する場合に、入庫する荷物の荷物情報に応じた入庫位置情報が表示部に表示されるため、オペレータは表示部を見ることにより、入庫する荷物を倉庫のどの位置に荷置きすればよいのかがわかり、フォークリフトによる入庫作業を効率よく行え、作業時間の短縮を図ることができる。また、入庫する荷物を荷物置場で荷置きしたときに、荷置きした荷物の位置情報が荷物情報とともに表示部に表示されるため、オペレータがこの位置情報を管理装置から送信された入庫位置情報と比較することにより、この荷置きした位置が入庫指示された位置であるか否かを確認することができ、荷物の置き違いを防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき図を参照しながら説明する。図1〜図7は、本発明にかかる倉庫における荷物管理システムを説明する図である。図1はフォークリフトと荷物の側面図、図2はフォークリフトの要部正面図、図3は倉庫の全体図、図4は荷物の正面図、図5および図6はフォークリフトによる荷取りを説明する図、図7は荷物管理システムの電気的構成を示すブロック図である。
【0019】
図1において、100はフォークリフトであり、本実施形態では、オペレータが搭乗するカウンタバランス型のフォークリフトを示している。1はフォークリフト100の車体であり、車体1の下部には倉庫の床面Gに接地して、転動することで車体1を走行させる走行タイヤ2が取り付けられている。また、車体1の前部(F方向側)には2本のマスト3が立設されていて(図2に図示)、このマスト3の前方にはリフトブラケット4がマスト3に沿って昇降可能に連結されている。5はリフトブラケット4に連結された1対のフォークであり(図2に図示)、このフォーク5は、車体1がF方向に前進することにより、荷物Wを積載するパレットPの差込口Paに差し込まれ、リフトブラケット4とともにマスト3に沿って上昇することにより、パレットPと荷物Wを床面Gから荷取る。荷物WおよびパレットPは荷物の種類やロット番号ごとに区分され、図3に示すように倉庫Sの荷物置場SOに複数格納されている。本実施形態では、荷物Wを積載したパレットPは床面Gに直置きされて格納されているが、倉庫Sに棚や荷受台を設置し、これらの上に載置されて格納されていてもよい。ここで、倉庫は、屋内にあるものと屋外にあるものとの両方を含む。
【0020】
11は車体1の底面に支持部材11aを介して設置されたIDタグ用アンテナであり、床面Gに埋設されたIDタグ12を検知する。IDタグ12は、図3に示すように倉庫Sの床面Gに所定の間隔をおいて複数埋設されていて、誘導起電力を発生するコイル(図示省略)と、それぞれのIDタグ12が埋設されている倉庫Sおける位置を識別するための位置情報を記憶するIC回路(図示省略)とを内蔵している。このIDタグ12を検知するため、アンテナ11は所定値の電流が通電され、床面Gに向けて磁界を発生している。このため、アンテナ11が発生する磁界によりIDタグ12に内蔵されるコイルに誘導起電力が生じ、この誘導起電力によりIC回路が駆動されて、IC回路に記憶されている位置情報が電気信号としてアンテナ11に送信される。13は車体1の運転席に設置されたIDタグ用中継器であり、IDタグ12からアンテナ11に送信された信号を増幅して車体1の上部に設置されたIDタグ用コントローラ14へ送信する。このコントローラ14は中継器13で増幅された信号をデコードして、IDタグ12の有する位置情報を読み取る。また、コントローラ14は車体1に設置した電源(図示省略)からアンテナ11に所定値の電流を通電させる。
【0021】
このようなアンテナ11およびIDタグ12を設けることにより、倉庫Sに格納されている荷物Wを出庫する場合、出庫する荷物Wに向かってフォークリフト100が通路STを走行すると、図5に示すようにアンテナ11が荷物置場SO1の近傍に埋設されているIDタグ12bの上を通過するため、この通過時にアンテナ11はIDタグ12bを検知し、このIDタグ12bが送信する信号を受信して中継器13へ送る。中継器13はこの信号を増幅してコントローラ14へ送信する。そして、コントローラ14が受信した信号からIDタグ12bの有する位置情報を読み取る。なお、IDタグ12bが埋設されている地点は、フォークリフト100が荷物置場SO1の荷物Wを荷取るために必ず通過する地点であるため、IDタグ12bには荷物置場SO1の位置を識別するための情報が記憶されている。これにより、IDタグ12bの有する位置情報を読み取ることで、荷物置場SO1に格納されている荷物Wの位置情報が得られる。
【0022】
一方、外部から倉庫Sへ荷物Wを入庫する場合、外部でフォーク5により荷取った荷物WおよびパレットPを倉庫Sの所定の荷物置場SOへ格納するため、この荷物置場SOに向かってフォークリフト100が走行すると、上述した出庫の場合と同様に、荷物置場SOの近傍に埋設されているIDタグ12から位置情報を読み取ることで、荷物Wを入庫する荷物置場SOの位置情報が得られる。
【0023】
上述したアンテナ11によるIDタグ12の検知からコントローラ14による位置情報の読み取りまでにかかる時間は、非常に短時間であるため、倉庫Sでフォークリフト100を走行させながら、アンテナ11が通過するIDタグ12ごとにそれぞれの有する位置情報を読み取ることができる。なお、IDタグ12は、本発明における第1の識別体を構成し、アンテナ11と中継器13とコントローラ14とは、IDタグリーダ10(図7に図示)を構成するとともに、本発明における第1の読取手段を構成する。
【0024】
15は車体1の前方(F方向側)に設置されたバーコードリーダであり、荷物Wのフォークリフト100と対面する側面に付設されたバーコード16を読み取る。バーコード16は、図4に示すようにパレットPの略中央に位置するように荷物Wの側面に貼着等により付設されていて、荷物Wの荷物情報を示している。なお、荷物情報とは、たとえば荷物の種類、品名、ロット番号、数量、入庫元や出庫先等に関する情報である。また、本実施形態では、バーコード16として2次元のバーコードを例示しているが、1次元のバーコードを用いてもよい。このバーコード16を読み取るため、バーコードリーダ15は、図2に示すように1対のフォーク5の略中央に位置するとともに、フォーク5をパレットPの差込口Paに差し込んだときに、レンズ部15aがバーコード16と略同一の高さに位置するようにリフトブラケット4に連結されている。
【0025】
このようなバーコードリーダ15およびバーコード16を設けることにより、倉庫Sから荷物Wを出庫する場合、出庫する荷物Wをフォーク5により荷取るためにフォークリフト100が荷物Wに向かって前進すると、図6に示すようにフォーク5がパレットPの差込口Paに差し込まれ、バーコードリーダ15とバーコード16とが所定距離まで近づいたときに、バーコードリーダ15がバーコード16を読み取ることで、出庫する荷物Wの荷物情報が得られる。
【0026】
一方、外部から倉庫Sへ荷物Wを入庫する場合、外部で入庫する荷物Wをフォーク5によって荷取るとき、上述した出庫の場合と同様に、バーコードリーダ15がバーコード16を読み取り、入庫する荷物Wの荷物情報が得られる。
【0027】
また、フォーク5により荷取った荷物WとパレットPを倉庫Sの所定の格納位置に荷置きした後、フォークリフト100が後退して荷物WとパレットPから離れるとき、バーコードリーダ15がバーコード16を読み取り、荷置きした荷物Wの荷物情報を読み取ることができる。なお、この読み取りは後述するように、荷置きした荷物Wの位置情報を確定するために行われる。
【0028】
上述したバーコードリーダ15によるバーコード16の読み取りにかかる時間は非常に短時間であるため、フォークリフト100を荷物Wに向かって前進させながら、バーコード16から荷物Wの荷物情報を読み取ることができる。なお、バーコード16は、本発明における第2の識別体を構成し、バーコードリーダ15は、本発明における第2の読取手段を構成する。
【0029】
20は車体1の運転席に設置された端末装置であり、内部に図7に示す制御部20aやメモリ20bや通信部20cを備えるとともに、外部にオペレータが目視可能な表示部20dを備えている。この端末装置20には、IDタグ12から読み取った荷物Wの位置情報がコントローラ14から送信されてくるとともに、バーコード16から読み取った荷物Wの荷物情報がバーコードリーダ15から送信されてくる。そして、送信されてきたこれらの情報は、表示部20dに表示されてオペレータに目視可能となるとともに、通信部20cから、図3に示す倉庫Sに隣接する管理室Mに設置された管理装置21へ送信される。
【0030】
管理装置21は、内部に図7に示す制御部21aやメモリ21bや通信部21cを備え、外部に表示部21dを備えている。この管理装置21は、端末装置20の通信部20cから送信されてきた荷物Wの位置情報と荷物情報を記憶して荷物Wごとに一括管理し、倉庫S全体の荷物Wの在庫管理や入出庫管理を行う。なお、端末装置20と管理装置21とは無線のLANシステムで相互に通信を行っている。
【0031】
また、管理装置21は、倉庫Sの荷物Wを出庫するとき、出庫する荷物Wが倉庫Sのどの位置に格納されているかを示す出庫位置情報と、出庫する荷物Wがどのような荷物であるかを示す出庫荷物情報とを通信部21cから端末装置20の通信部20cへ送信する。そして、管理装置21から出庫する荷物Wの出庫位置情報と出庫荷物情報とを受信した端末装置20は、これらの情報を表示部20dに表示する。これにより、この表示部20dに表示された荷物Wの出庫位置情報と出庫荷物情報をオペレータが目視可能となり、これらの情報に基づいて出庫作業を行う。
【0032】
さらに、管理装置21は、倉庫Sへ外部から荷物Wを入庫するとき、入庫する荷物Wの荷物情報に応じて倉庫Sのどの位置に格納するかを示す入庫位置情報を通信部21cから端末装置20の通信部20cへ送信する。そして、管理装置21から入庫する荷物Wの入庫位置情報を受信した端末装置20は、この情報を表示部20dに表示する。これにより、この表示部20dに表示された荷物Wの入庫位置情報をオペレータが目視可能となり、この情報に基づいて入庫作業を行う。
【0033】
次に、荷物管理システムの電気的構成を説明する。図7において、荷物管理システムは、フォークリフト100に備わる各部の装置と管理装置21とから構成される。フォークリフト100において、10はIDタグリーダであり、前述のIDタグ用アンテナ11と、IDタグ用中継器13と、CPUやメモリからなるIDタグ用コントローラ14とから構成されている。IDタグリーダ10は、上述したように倉庫Sの床面Gに埋設されたIDタグ12から倉庫Sに格納されている荷物Wの位置情報を読み取り、コントローラ14から端末装置20に送信する。バーコードリーダ15は、光学的読取素子のほかにCPUやメモリも備えていて、上述したように荷物Wに付設されたバーコード16から荷物Wの荷物情報を読み取り、端末装置20に送信する。端末装置20は、CPUからなる制御部20aと、ROMやRAMからなるメモリ20bと、スペクトル拡散通信方式等の無線装置からなる通信部20cと、LCD等の表示部20dとから構成されている。通信部20cは、管理装置21の通信部21cへ荷物Wの位置情報と荷物情報を送信するとともに、管理装置21の通信部21cから出庫位置情報と出庫荷物情報や、入庫位置情報を受信する。表示部20dは、上記の各情報を表示する。
【0034】
一方、管理装置21は、CPUからなる制御部21aと、ROMやRAMからなるメモリ21bと、スペクトル拡散通信方式等の無線装置からなる通信部21cと、LCD等の表示部21dとから構成されている。通信部21cは、端末装置20の通信部20cへ出庫情報と出庫荷物情報や、入庫位置情報を送信するとともに、端末装置20の通信部20cから荷物Wの位置情報と荷物情報を受信する。表示部21dは、通信部21cが受信した上記の情報を表示するとともに、倉庫Sの在庫管理や入出庫管理に関する情報を表示する。
【0035】
次に、上述した荷物管理システムにおいて、オペレータがフォークリフト100により出庫作業を行う場合の端末装置20の動作を図8および図9を参照しながら説明する。図8は、本発明にかかる荷物管理システムの出庫作業を示すフローチャートであり、端末装置20の制御部20aが実行する手順を示している。図9は、本発明にかかる荷物管理システムにおける出庫表示を示す図であり、端末装置20に備わる表示部20dの表示画面の例を示している。
【0036】
図8において、出庫作業を開始すると、最初に、制御部20aは、出庫する荷物Wに関する出庫位置情報OLと出庫荷物情報OWが管理装置21の通信部21cから端末装置20の通信部20cに送信されたか否かを判定する(ステップS51)。判定の結果、出庫位置情報OLと出庫荷物情報OWが通信部20cに送信されると(ステップS51:YES)、管理装置21から荷物Wの出庫指示があったと判断し、受信した出庫位置情報OLと出庫荷物情報OWを図9のように表示部20dに表示させるとともに、メモリ20bに記憶させる(ステップS52)。このとき、オペレータは、表示部20dに表示された出庫位置情報OLと出庫荷物情報OWを目視し、出庫位置情報OLに基づいて出庫する荷物Wの格納されている荷物置場SOへ向けてフォークリフト100を走行させる。このとき表示部20dには、図9に示すように出庫位置情報OLとして出庫ロケーションが表示される。本実施形態では、出庫ロケーションは「A100201」と表示されているが、これは出庫する荷物Wの荷物置場SOがAゾーンの10行目の2間口目の1段目であることを示している。また、表示部20dには、出庫荷物情報OWとして出庫荷物および格納数が表示される。本実施形態では、出庫荷物は「ロットNo.31E26」とロット番号で表示され、格納数は「10袋」と袋数で表示されている。なお、出庫荷物情報OWはこの2つの情報以外の情報も有しているが、図9ではそれらの表示を省略してある。また、指示No.は管理装置21からの出庫指示の通し番号であり、荷物の梱包形態(ここでは紙袋)とともに表示される。
【0037】
続いて、制御部20aは、IDタグ12から読み取った位置情報PLがIDタグ用コントローラ14から送信されたか否かを判定し(ステップS53)、判定の結果、位置情報PLが送信されると(ステップS53:YES)、受信した位置情報PLを表示部20dへ表示するとともに、メモリ20bに記憶させる(ステップS54)。このとき表示部20dには、図9に示すように位置情報PLとしてフォークリフト100の現在位置を表わすロケーションが表示される。
【0038】
次に、制御部20aは、荷物Wに付設されたバーコード16から読み取った荷物Wに関する荷物情報PWがバーコードリーダ15から送信されたか否かを判定する(ステップS55)。判定の結果、荷物情報PWが送信されていない場合は(ステップS55;NO)、フォークリフト100がまだ倉庫Sの通路STを走行中で、出庫する荷物Wが格納されている位置に到達していないと判断し、ステップS53へ移行して、再び、ステップS53からステップS55を実行する。なお、フォークリフト100が倉庫Sを走行している間は、複数のIDタグ12の上をアンテナ11が通過するため、通過するごとに、IDタグ12から位置情報PLが読み取られ、表示部20dの位置情報PLの表示が更新されるとともに、メモリ20bの記憶内容も更新される。ステップS55において、荷物情報PWが送信されると(ステップS55;YES)、フォークリフト100が出庫する荷物Wの格納されている位置に到達し、荷物Wの荷取りを開始したと判断し、荷物情報PWを表示部20dに表示させる(ステップS56)。また、このように荷物情報PWが送信されたとき、メモリ20bに記憶されている位置情報PLが、出庫する荷物Wの格納されていた位置を示す荷物Wの位置情報PLとして確定される。このとき表示部20dには、図9に示すように荷物情報PWとして荷物および格納数が表示されるとともに、荷物Wの位置情報PLとして確定されたロケーションが表示される。本実施形態では、荷物は「ロットNo.31D26」と表示され、格納数は「10袋」と表示されている。また、確定したロケーションは「A080201」と表示されている。
【0039】
荷物情報PWを表示部20dに表示させると、制御部20aは、メモリ20bに記憶されている出庫位置情報OLと、上述したように確定された荷物Wの位置情報PLとを読み出し、これらの情報が同一であるか否かを判定する(ステップS57)。図9の例では、出庫位置情報OLと位置情報PLとが異なっているので(ステップS57;NO)、フォークリフト100によって荷取った荷物Wの位置が管理装置21から指示された荷物Wの位置と一致していないと判断し、ロケーションエラーLEを表示部20dに表示させる(ステップS58)。このとき表示部20dには、図9に示すように「ロケーション」の横の表示箇所に「ロケーションエラー」と表示される。オペレータはこの表示を目視して、フォークリフト100によって荷取った荷物Wの荷物置場SOが管理装置21から指示された荷物Wの荷物置場SOと異なっていると認識し、荷取った荷物を元の荷物置場SOに荷置きして、再び、出庫位置情報に基づいて指示された荷物置場SOへフォークリフト100を走行させる。
【0040】
ステップS58で表示部20dにロケーションエラーLEを表示させた後、制御部20aは、ステップS53へ移行し、再びステップS53からステップS57までを実行する。ステップS57の判定の結果、出庫位置情報OLと位置情報PLとが同一であれば(ステップS57;YES)、制御部20aは、フォークリフト100によって荷取った荷物Wの位置が管理装置21から指示された荷物Wの位置と一致していると判断し、ロケーション一致を表示部20dに表示させる(ステップS59)。このとき表示部20dには、図9に示す「ロケーションエラー」の表示に代えて「ロケーション一致」が表示される。
【0041】
そして、引き続き制御部20aは、メモリ20bに記憶されている出庫荷物情報OWと荷取った荷物Wのバーコード16から読み取った荷物情報PWとを読み出し、これらの情報が同一であるか否かを判定する(ステップS60)。図9の例では、出庫荷物情報OWと荷物情報PWのロットNo.が異なっているので(ステップS60;NO)、制御部20aは、フォークリフト100により荷取った荷物Wが管理装置21から指示された荷物Wと一致していないと判断し、荷物エラーWEを表示部20dに表示させる(ステップS63)。このとき表示部20dには、図9に示すように「荷物」の横の表示箇所に「荷物エラー」と表示される。そして、制御部20aは、荷取った荷物Wの荷物情報PWとともに、荷物エラーが発生したことを示す情報を管理装置21へ送信して(ステップS64)、出庫作業を終了する。このとき管理装置21は、荷物エラーが発生したことを表示部21dに表示させる。そして、この表示部21dの表示を管理室Mの管理者が目視して、荷取った荷物Wの確認が行われる。一方、フォークリフト100に搭乗しているオペレータは荷取った荷物Wを確認するため、出庫作業を中断する。
【0042】
一方、判定の結果、出庫荷物情報OWと荷物情報PWとが同一であれば(ステップS60;YES)、制御部20aは、フォークリフト100によって荷取った荷物Wが管理装置21から指示された荷物Wと一致していると判断し、荷物一致を表示部20dに表示させる(ステップS61)。このとき表示部20dには、図9に示す「荷物エラー」の表示に代えて「荷物一致」が表示される。そして、制御部20aは、荷取った荷物Wの荷物情報OLと確定した位置情報PLを通信部20cから管理装置21の通信部21cへ送信して(ステップS62)、出庫作業を終了する。この後、荷物情報OLと位置情報PLを受信した管理装置21は、これらの情報を出庫された荷物Wの荷物情報および位置情報としてメモリ21cに記憶して一括管理する。また、オペレータは、表示部20dの「荷物一致」の表示を確認した後、フォークリフト100によって荷取った荷物Wを倉庫Sの外部へ出庫し、出庫作業を終了する。
【0043】
次に、上述した荷物管理システムにおいて、オペレータがフォークリフト100により入庫作業を行う場合の端末装置20の動作を図10および図11を参照して説明する。図10は、本発明にかかる荷物管理システムの入庫作業を示すフローチャートであり、端末装置20の制御部20aが実行する手順を示している。図11は、本発明にかかる荷物管理システムにおける入庫表示を示す図であり、端末装置20に備わる表示部20dの表示画面の例を示している。
【0044】
図10において、入庫作業を開始すると、最初に、制御部20aは、倉庫Sへ入庫する荷物Wのバーコード16から読み取った荷物情報PWが、バーコードリーダ15から送信されたか否かを判定する(ステップS71)。判定の結果、荷物情報PWが送信されると(ステップS71;YES)、入庫する荷物Wがフォークリフト100に荷取られたと判断し、荷物情報PWを表示部20dに表示させる(ステップS72)。このとき表示部20dには、図11に示すように荷物情報PWとして荷物および入庫数が表示される。本実施形態では、荷物は「ロットNo.33G20」とロット番号で表示され、入庫数は「10袋」と袋数で表示されている。
【0045】
続いて、制御部20aは、入庫する荷物Wの荷物情報PWを通信部20cから管理装置21の通信部21cへ送信する(ステップS73)。このとき、管理装置21は、受信した荷物情報PWに基づいて、入庫する荷物Wを格納する位置を示す入庫位置情報ILを通信部21cから端末装置20の通信部20cに送信する。制御部20aは、この入庫位置情報ILが管理装置21から送信されたか否かを判定する(ステップS74)。判定の結果、入庫位置情報ILが送信されると(ステップS74:YES)、管理装置21から荷物Wの入庫指示があったと判断し、受信した入庫位置情報ILを図11のように表示部20dに表示させる(ステップS75)。このとき、オペレータは、表示部20dに表示された入庫位置情報ILを目視し、この入庫位置情報ILに基づいて入庫する荷物Wの荷物置場SOへ向けてフォークリフト100を走行させる。表示部20dには、図11に示すように入庫位置情報ILとして入庫ロケーションが表示される。本実施形態では、入庫ロケーションは「B050101」と表示されているが、これは入庫する荷物Wの格納位置がBゾーンの5行目の1間口目の1段目であることを示している。なお、入庫ロケーションの上に表示されている品名コードは、入庫する荷物Wの品名のコード番号を示している。ロットNo.は荷物Wのロット番号である。また、指示No.は管理装置21からの入庫指示の通し番号であり、荷物の梱包形態(ここでは紙袋)とともに表示される。
【0046】
入庫ロケーション情報ILを表示部20dに表示させると、制御部20aは、IDタグ12から読み取った位置情報PLがIDタグ用コントローラ14から送信されたか否かを判定し(ステップS76)、判定の結果、位置情報PLが送信されると(ステップS76:YES)、受信した位置情報PLを表示部20dへ表示するとともに、メモリ20bに記憶させる(ステップS77)。このとき表示部20dには、図11に示すように位置情報PLとしてフォークリフト100の現在位置を表わすロケーションが表示される。
【0047】
次に、制御部20aは、再び、荷物Wに付設されたバーコード16から読み取った荷物情報PWが、バーコードリーダ15から送信されたか否かを判定する(ステップS78)。なお、このときの荷物情報PWは、フォークリフト100が荷物Wを格納位置に荷置きして荷物Wから離れるときに、バーコードリーダ15が荷物Wのバーコード16から読み取った荷物情報PWのことを示す。ステップS78の判定の結果、荷物情報PWが送信されていない場合は(ステップS78;NO)、フォークリフト100がまだ倉庫Sの通路STを走行中で、入庫する荷物Wを格納する位置に到達していないと判断し、ステップS76へ移行して、再び、ステップS76からステップS78を実行する。なお、フォークリフト100が倉庫Sを走行している間は、複数のIDタグ12の上をアンテナ11が通過するため、通過するごとに、IDタグ12から位置情報PLが読み取られ、表示部20dの位置情報PLの表示が更新されるとともに、メモリ20bの記憶内容も更新される。
【0048】
ステップS78において、荷物情報PWが送信されると(ステップS78;YES)、フォークリフト100が入庫する荷物Wを格納する位置に到達し、この位置に荷物Wを荷置きしたと判断して、このときのメモリ20bに記憶されている位置情報PLが、入庫した荷物Wを格納した位置を示す荷物Wの位置情報PLとして確定される。このとき表示部20dには、図11に示すように確定されたロケーションが位置情報PLとして表示される。本実施形態では、ロケーションは「B050101」と表示されている。そして、この確定した位置情報PLを通信部20cから管理装置21の通信部21cへ送信して(ステップS79)、入庫作業を終了する。この後、位置情報PLを受信した管理装置21は、この情報を入庫された荷物Wの位置情報として、荷物Wの荷物情報PWとともにメモリ21cに記憶して一括管理する。
【0049】
以上のようにすることにより、フォークリフト100は荷物Wの格納されている荷物置場SOの近傍に埋設されているIDタグ12からIDタグリーダ10により位置情報PLを自動的に読み取ることができ、荷物Wの側面に付設されているバーコード16からバーコードリーダ15により荷物情報PWを自動的に読み取ることができるため、両方の情報の読み取りを迅速に行うことができる。また、IDタグ12とバーコード16から荷物Wの位置情報PLと荷物情報PWを読み取るときに、フォークリフト100を走行させながら読み取ることができるため、荷物Wの出庫作業や入庫作業が中断されず、作業効率の低下を防ぐことが可能となる。さらに、フォークリフト100がIDタグ12の埋設された地点を通過するときに荷物Wの位置情報PLが確実に読み取られるので、従来のようにオペレータが読み取りを失念するおそれがなく、常に荷物Wの位置情報PLと荷物情報PWとを対にして管理装置21へ送信することができるため、管理装置21では入出庫する荷物Wの情報を正確に管理することが可能となる。
【0050】
また、倉庫Sから荷物Wを出庫する場合に、出庫する荷物Wの出庫位置情報OLと出庫荷物情報OWが管理装置21から送信されて端末装置20の表示部20dに表示されるため、オペレータはこの表示部20dを見ることにより、出庫する荷物Wが倉庫Sのどの位置に格納されていて、どのような荷物であるのかがわかり、フォークリフト100による出庫作業を効率よく行え、作業時間の短縮を図ることができる。そして、出庫する荷物Wを荷物置場SOから荷取ったときに、荷取った荷物Wの位置情報PLと荷物情報PWとが表示部20dに表示されるため、オペレータがこれらの情報を出庫位置情報OLおよび出庫荷物情報OWと比較することにより、荷取った荷物Wが出庫指示された荷物であるか否かを確認することができる。さらに、この荷取った荷物Wが出庫指示された荷物であるか否かを端末装置20の制御部20aで自動的に判定し、判定結果が表示部20dに表示されるため、倉庫Sにおいて荷物Wの取り違いを確実に防止することができる。
【0051】
一方、倉庫Sへ荷物Wを入庫する場合には、入庫する荷物Wの荷物情報PWに応じた入庫位置情報ILが端末装置20の表示部20dに表示されるため、オペレータは表示部20dを見ることにより、入庫する荷物Wを倉庫Sのどの位置に荷置きすればよいのかがわかり、フォークリフト100による出庫作業を効率よく行え、作業時間の短縮を図ることができる。また、入庫する荷物Wを荷物置場SOで荷置きしたときに、荷置きした荷物Wの位置情報PLが荷物情報PWとともに表示部20dに表示されるため、オペレータがこの位置情報PLを管理装置21から送信された入庫位置情報ILと比較することにより、この荷置きした位置が入庫指示された位置であるか否かを確認することができ、荷物Wの置き違いを防止することができる。
【0052】
以上述べた実施形態においては、倉庫Sにおける位置情報を有する複数の第1の識別体としてIDタグ12を用い、第1の読取手段としてIDタグリーダ10を用いた場合を例に挙げているが、本発明はこれのみに限定するものではない。第1の識別体と第1の読取手段としては、これ以外にも、バーコードとバーコードリーダや、カラーマークとこのマークを画像として検出するCCD等のカメラ、ミラー等の反射体と反射型の光電センサ、磁石等の磁性体と磁気センサ等を用いてもよい。つまり、第1の識別体としては倉庫Sに複数配置され、それぞれが倉庫Sにおける位置を識別するための固有の識別情報を有していればよく、第1の読取手段としてはそれぞれの識別体が有する固有の識別情報を読み取ることができればよい。
【0053】
また、上記実施形態では、荷物Wの荷物情報を有する第2の識別体として荷物Wに付設したバーコード16を用い、第2の読取手段としてリフトブラケット4に連結したバーコードリーダ15を用いた場合を例に挙げているが、本発明はこれのみに限定するものではない。第2の識別体と第2の読取手段としては、これ以外にも、IDタグとIDタグリーダ、カラーマークとこのマークを画像として検出するCCD等のカメラ等を用いてもよい。つまり、第2の識別体としては荷物Wの固有の荷物情報を有していればよく、第2の読取手段としてはそれぞれの識別体が有する固有の荷物情報を読み取ることができればよい。
【0054】
また、上記実施形態では、IDタグ12を検知するIDタグ用アンテナ11をフォークリフト100の車体1の底面に取り付けた場合を例に挙げているが、本発明はこれに限定するものではない。これ以外にも、IDタグ用アンテナ11を車体1の前方や後方や側方から突出するような位置に取り付けてもよい。つまり、床面Gに埋設されているIDタグ12を検知し、IDタグ12が発信する信号を受信することができるような位置であればよい。
【0055】
また、上記実施形態では、荷物Wの荷物情報がバーコードリーダ15から端末装置20に送信されたときに、メモリ20bに記憶されている位置情報PLを荷物Wの位置情報として確定する場合を例に挙げているが、本発明はこれに限定するものではない。これ以外にも、フォークリフト100の停止を検出する検出手段を設け、荷物Wを荷取るためや荷物Wを荷置きするためにフォークリフト100が停止したことを検出したときに、メモリ20bに記憶されている位置情報PLを荷物Wの位置情報として確定したり、オペレータが操作するスイッチを設け、オペレータの判断によってスイッチがONされたときに、メモリ20bに記憶されている位置情報PLを荷物Wの位置情報として確定してもよい。つまり、荷物Wの近傍に埋設されたIDタグ12から読み取った位置情報PLを荷物Wの位置情報として確定できればよい。
【0056】
また、上記実施形態では、倉庫Sから荷物Wの出庫作業を行う場合に、IDタグ12から読み取った位置情報PLと管理装置21から送信された出庫位置情報OLが一致しているか否かの判定と、バーコード16から読み取った荷物情報PWと管理装置21から送信された出庫荷物情報OWが一致しているか否かの判定を、端末装置20の制御部20aで行う場合を例に挙げているが、本発明はこれに限定するものではなく、これらの判定は、管理装置21の制御部21aで行ってもよい。この場合、判定の結果を端末装置20へ送信して、表示部20dに表示させればよい。
【0057】
また、上記実施形態では、1台のフォークリフト100により倉庫Sで荷物Wの出庫作業や入庫作業を行う場合を例に挙げているが、本発明はこれに限定するものではなく、複数台のフォークリフト100により倉庫Sで荷物Wの出庫作業や入庫作業を行うようにしてもよい。この場合、それぞれのフォークリフト100は、荷物Wの位置情報PLと荷物情報PWとを読み取るための読取手段と、読み取ったこれらの情報を管理装置21へ送信する通信手段を備えていればよい。さらに、それぞれのフォークリフト100を管理装置21が識別できるように、各フォークリフト100に固有のIDを割り当て、このIDを荷物Wの位置情報PLおよび荷物情報PWとともに、通信手段によって管理装置21へ送信すればよい。このようにすることで、複数台のフォークリフト100が行う出庫作業や入庫作業を管理装置21で正確に管理することができる。
【0058】
さらに、上記実施形態では、フォークリフトとしてオペレータが搭乗するカウンタバランス型のフォークリフト100を例に挙げているが、本発明はこれのみに限定するものではなく、無人式のフォークリフトやリーチ型のフォークリフトにも適用することができる。
【0059】
【発明の効果】
本発明によれば、フォークリフトが走行しながら荷物の位置情報と荷物情報との両方を自動的に読み取るため、これらの情報の読み取りを迅速に行うことができるとともに、読み取り時に荷物の出庫作業や入庫作業が中断されず、作業効率の低下を防ぐことができる。また、常に位置情報と荷物情報とを対にして管理装置へ送信することができるため、管理装置では入出庫する荷物の情報を正確に管理することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる荷物管理システムを説明する図である。
【図2】同荷物管理システムのフォークリフトの要部正面図である。
【図3】同荷物管理システムを適用した倉庫の全体図である。
【図4】同荷物管理システムにおける荷物の正面図である。
【図5】フォークリフトによる荷取りを説明する図である。
【図6】フォークリフトによる荷取りを説明する図である。
【図7】本発明にかかる荷物管理システムの電気的構成を示すブロック図である。
【図8】同荷物管理システムの出庫作業を示すフローチャートである。
【図9】同荷物管理システムにおける出庫表示を示す図である。
【図10】同荷物管理システムの入庫作業を示すフローチャートである。
【図11】同荷物管理システムにおける入庫表示を示す図である。
【符号の説明】
10 IDタグリーダ
11 IDタグ用アンテナ
12 IDタグ
12b IDタグ
13 IDタグ用中継器
14 IDタグ用コントローラ
15 バーコードリーダ
16 バーコード
20 端末装置
20d 表示部
20c 通信部
21 管理装置
100 フォークリフト
G 床面
IL 入庫位置情報
LE ロケーションエラー
OL 出庫位置情報
OW 出庫荷物情報
PL 位置情報
PW 荷物情報
S 倉庫
SO 荷物置場
SO1 荷物置場
W 荷物
WE 荷物エラー
Claims (4)
- 倉庫に格納され、フォークリフトにより入庫または出庫される荷物の荷物情報と、該荷物の格納される場所に関する位置情報とを管理装置で管理する荷物管理システムであって、
倉庫の床面に、倉庫における位置を識別するための位置情報を有する複数の第1の識別体を所定の間隔をおいて配置し、
前記荷物が前記フォークリフトに荷取られる際にフォークリフトと対面する荷物の側面に、該荷物を識別するための荷物情報を有する第2の識別体を配置し、
前記フォークリフトは、前記第1の識別体が配置された地点を通過するときに、当該第1の識別体から前記位置情報を読み取る第1の読取手段と、車体の前方に配置され、前記フォークリフトが荷物を荷取るときに、該荷物に配置された前記第2の識別体から前記荷物情報を読み取る第2の読取手段と、前記第1の読取手段で読み取られた位置情報と前記第2の読取手段で読み取られた荷物情報とを前記管理装置へ送信する通信手段と、を備えていることを特徴とする倉庫における荷物管理システム。 - 請求項1に記載の荷物管理システムにおいて、
前記フォークリフトは、前記通信手段を構成するとともに表示部を有する端末装置を備え、
前記フォークリフトが倉庫から荷物を出庫する場合に、前記管理装置は、出庫する荷物の位置を示す出庫位置情報と、当該荷物に関する出庫荷物情報とを前記端末装置へ送信し、前記端末装置は、前記管理装置から送信された前記出庫位置情報と出庫荷物情報とに加え、前記フォークリフトが出庫する荷物を荷取ったときに前記第1の読取手段で読み取った位置情報と前記第2の読取手段で読み取った荷物情報とを前記表示部に表示することを特徴とする倉庫における荷物管理システム。 - 請求項2に記載の荷物管理システムにおいて、
前記フォークリフトが出庫する荷物を荷取ったときに、前記第1の読取手段で読み取った位置情報と前記第2の読取手段で読み取った荷物情報とのそれぞれが、前記出庫位置情報と出庫荷物情報とのそれぞれに一致しているか否かを前記端末装置または前記管理装置で判定し、この判定結果を前記表示部に表示させることを特徴とする倉庫における荷物管理システム。 - 請求項1に記載の荷物管理システムにおいて、
前記フォークリフトは、前記通信手段を構成するとともに表示部を有する端末装置を備え、
前記フォークリフトが倉庫へ荷物を入庫する場合に、前記管理装置は、前記フォークリフトが入庫する荷物を荷取ったときに前記端末装置から送信されてくる荷物の荷物情報に基づいて、該荷物の入庫する位置を示す入庫位置情報を前記端末装置へ送信し、前記端末装置は、前記管理装置から送信された前記入庫位置情報に加え、前記フォークリフトが荷取った荷物を倉庫に格納するときに前記第1の読取手段で読み取った位置情報と前記第2の読取手段で読み取った荷物情報とを前記表示部に表示することを特徴とする倉庫における荷物管理システム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
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- 2002-12-27 JP JP2002379467A patent/JP2004210428A/ja active Pending
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