JP2003327308A - 物品保管設備 - Google Patents

物品保管設備

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JP2003327308A JP2002134779A JP2002134779A JP2003327308A JP 2003327308 A JP2003327308 A JP 2003327308A JP 2002134779 A JP2002134779 A JP 2002134779A JP 2002134779 A JP2002134779 A JP 2002134779A JP 2003327308 A JP2003327308 A JP 2003327308A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ピッキング作業者が移動中のパレ
ットまたはコンテナに接触する恐れを回避できる物品保
管設備を提供することを目的とする。 【解決手段】 各ピッキング保管部Mに対する、スタッ
カークレーンによるパレットP(物品F)の移送作業が
発生すると、このピッキング保管部Mの照光式押釦スイ
ッチ26の表示ランプの点滅によりこの移送作業の発生
を報知するとともに、ピッキング作業者Hが携帯するハ
ンディターミナル30のタッチパネルディスプレイにこ
の報知と共通の前記移送作業の発生を表示する構成とす
る。この構成によれば、ピッキング作業者Hはこれら報
知を作業禁止の警告と受け止めて、移送作業が発生して
いるピッキング保管部Mに対する作業を中止することに
より、ピッキング作業者Hがスタッカークレーンにより
移動されているパレットPに接触する恐れを回避でき、
作業者Hの安全を確保することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品の仕分け作業
を可能とした自動倉庫などの物品保管設備に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、物品の仕分け作業、たとえばピッ
キング作業を可能とした自動倉庫においては、物品の保
管棚に形成された区画収納空間(物品保管部)の一部を
物品の搬出空間に形成し、これら物品の搬出空間の外方
にそれぞれピッキング用の表示器を設置した構成が知ら
れている。この構成では、入力されたオーダー(物品の
注文)に基づいてスタッカークレーンを操作して、オー
ダーされた物品を載せたパレット(またはコンテナ)を
前記搬出空間へ移動させ、前記表示器にピッキングする
物品の出庫数量を表示させることによりピッキング作業
を実行可能としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の物品保
管設備(自動倉庫)においては、スタッカークレーン
が、オーダーされた物品を載せたパレット(またはコン
テナ)を搬出空間へ移動させているとき、この搬出空間
に対して作業者がピッキング作業を実行すると、この作
業者が移動中のパレット(またはコンテナ)に接触する
恐れがあった。
【0004】そこで、本発明は、仕分け作業を可能とし
た物品保管設備において、仕分け作業者が移動中のパレ
ット(またはコンテナ)に接触する恐れを回避できる物
品保管設備を提供することを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうち請求項1記載の発明は、物品を保
管する複数の物品保管部と、前記物品保管部と搬入出口
において前記物品の移載を行う移載手段を有する物品移
送手段とを備える物品保管設備であって、前記物品保管
部の区部を、物品の仕分け作業を外方から可能とする仕
分け部に形成し、これら各仕分け部にそれぞれ、各仕分
け部に対する、前記物品移送手段による前記物品の移送
作業の発生を報知する報知手段を設け、前記物品の仕分
け作業を実行する仕分け部と前記仕分ける物品の情報か
らなる作業指示情報を表示するとともに、前記報知手段
と共通の前記移送作業の発生を表示する携帯型表示手段
を設けることを特徴とするものである。
【0006】上記構成によれば、各仕分け部に対する、
物品移送手段による物品の移送作業が発生すると、この
仕分け部の報知手段によりこの移送作業の発生が報知さ
れるとともに、携帯型表示手段にこの報知手段と共通の
前記移送作業の発生が表示される。このとき、仕分け作
業者はこれら複数の報知を作業禁止の警告と受け止め
て、移送作業が発生している仕分け部に対する作業を中
止する。よって仕分け作業者が物品移送手段により移動
されている物品に接触する恐れが確実に回避される。
【0007】また請求項2に記載の発明は、上記請求項
1に記載の発明であって、前記携帯型表示手段に、複数
の前記作業指示情報を表示することを特徴とするもので
ある。
【0008】上記構成によれば、携帯型表示手段に、複
数の作業指示情報が表示され、仕分け作業者はこれら複
数の作業指示情報の中から一つの作業指示情報を選択し
て仕分け作業を実施する。よって、作業者は、現在位置
等の都合に合わせて仕分け作業を実行でき、作業効率が
改善される。
【0009】また請求項3に記載の発明は、上記請求項
2に記載の発明であって、携帯型表示手段に、次に物品
の仕分け作業を実行する作業指示情報を表示することを
特徴とするものである。
【0010】上記構成によれば、携帯型表示手段に、次
に物品の仕分け作業を実行する作業指示情報が表示さ
れ、よって作業者は、次の作業指示情報を考慮しながら
現在の作業指示情報に合わせて仕分け作業を実行でき、
作業効率が改善される。
【0011】また請求項4に記載の発明は、上記請求項
1〜請求項3のいずれかに記載の発明であって、各仕分
け部にそれぞれ、仕分け作業終了を入力する入力手段を
設け、前記報知手段を表示ランプから形成し、この表示
ランプを、前記物品移送手段による物品の移送作業の発
生により点滅し、この物品の移送作業終了により消灯
し、また仕分け作業の終了時に前記入力手段が操作され
ると点灯することを特徴とするものである。
【0012】上記構成によれば、報知手段を形成する表
示ランプが、物品移送手段による物品の移送作業の発生
により点滅されることにより、移送作業の発生が仕分け
作業者に報知され、また物品の移送作業終了により消灯
されることにより、物品の移送作業が終了し、仕分け作
業が実行可能なことが示され、また仕分け作業の終了時
に入力手段が操作されると点灯されることにより、仕分
け作業が終了したことが表示される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態におけ
る物品保管設備の概略平面図、図2は同物品保管設備の
要部斜視図である。
【0014】図1および図2に示すように、物品保管設
備FSには、物品出し入れ方向が互いに対向するように
間隔を隔てて設置した2基の保管棚Aと、それらの保管
棚Aどうしの間に形成した作業通路Bを自動走行するス
タッカークレーン(物品移送手段の一例)Cとが設けら
れている。以下、スタッカークレーンCの走行方向を前
後方向と称し、スタッカークレーンCの走行方向とは直
角な方向を左右方向と称す。
【0015】前記各保管棚Aは、前後左右に一定間隔で
支柱Gを立設し、左右の支柱G間に腕木Jを配置して
「物品Fを載せたパレットP」を保管する複数の物品保
管部Dを上下多段かつ前後に設けて構成されており、こ
れら複数の物品保管部Dの中で一方の保管棚Aの最下段
の1列(区部の一例)の物品保管部Dを、図2および図
3に示すように、格納している物品Fの取りだし(ピッ
キング)を外方から可能とするピッキング保管部(仕分
け部の一例)Mに形成してピッキング作業(仕分け作業
の一例)を実行できるように構成されている。またこの
ピッキング保管部Mを設けた保管棚Aの外方には、ピッ
キング作業者Hがピッキング保管部Mに対してピッキン
グ作業を実行するための通路(ピッキング通路と称す)
Rが形成され、またピッキング保管部Mを設けた保管棚
Aの外方のピッキング保管部Mの上側にはネットNが張
られ、物品保管部Dから物品Fがピッキング通路Rに万
一落下することを防いでいる。また図3において、Qは
ピッキングした物品Fを収納するカゴ車(集品容器の一
例)であり、作業者Hは、ピッキングした物品Fをこの
カゴ車Qに収納しながら各ピッキング保管部Mを移動す
る。
【0016】前記作業通路Bには、図2に示すように、
保管棚Aの長手方向に沿って走行レール1が設置され、
作業通路Bの一端側に設置した物品搬出入部Eには、入
出庫指令をスタッカークレーンCに入力するコントロー
ラE1と、走行レール1を挟んで一対の物品載置台(搬
入出口の一例)E2とが設けられ、スタッカークレーン
Cは、入出庫指令に基づいて走行レール1に沿って走行
して、物品載置台E2と物品保管部Dとピッキング保管
部Mとの間でのパレットP(物品F)の出し入れを行う
入出庫用の移送車として構成されている。以下、スタッ
カークレーンCの物品搬出入部Eの側をHP、このHP
の走行方向の反対側をOPと称す。
【0017】前記スタッカークレーンCは、走行レール
1に沿って走行する走行車体2に、垂直方向に昇降され
る昇降台(昇降体の一例)3と、その昇降台3を昇降操
作自在に案内支持する前後一対の昇降マスト(走行車体
に垂設された柱体)4とを設けて構成され、昇降台3に
は物品保管部Dと物品載置台E2とピッキング保管部M
において物品Fの移載を行うフォーク装置(移載手段の
一例)5が設けられている。
【0018】また走行レール1に対向して天井部にガイ
ドレール6が敷設され、前後一対の昇降マスト4の上端
部には、ガイドレール6を左右から挟み込んで、スタッ
カークレーンCの走行に伴ってスタッカークレーンCの
上部位置を規制する上部フレーム7が設けられている。
【0019】前記昇降台3は、図4に示すように、その
前後両側に連結した昇降用チェーン8にて吊下げ支持さ
れ、この昇降用チェーン8は、上部フレーム7に設けた
案内スプロケット9と一方の昇降マスト4に設けた案内
スプロケット10とに巻き掛けられて、走行車体2の一
端に装備した巻き取りドラム11に連結されている。
【0020】そして、巻き取りドラム11を、いわゆる
インバータ式のモータである昇降用電動モータ12にて
正逆に駆動回転させて、昇降用チェーン8の繰り出しや
巻き取り操作で昇降台3を駆動昇降させるように構成さ
れている。
【0021】また前記走行車体2には、図4に示すよう
に、走行レール1上を走行自在な前後二つの車輪21
と、走行レール1に対する車体横幅方向での位置を規制
するように走行レール1に係合する前後二箇所に且つ左
右一対に設けた下部位置規制用ローラ22と、いわゆる
インバータ式のモータである走行用電動モータ23とが
設けられている。
【0022】そして、二つの車輪21のうちの車体前後
方向の一端側の車輪が、走行用電動モータ23にて駆動
させる推進用の駆動輪21aに構成され、車体前後方向
の他端側の車輪が、遊転自在な従動輪21bとして構成
され、また上部フレーム7に、ガイドレール6に対する
車体横幅方向での位置を規制するようにガイドール6に
係合する前後二箇所に且つ左右一対に設けた上部位置規
制用ローラ20(図2)が設けられ、スタッカークレー
ンCは、これら上部位置規制用ローラ20にて倒れ止め
されながら、走行用電動モータ23による駆動で走行レ
ール1に沿って自走自在に構成されている。
【0023】また走行車体2上には、物品搬出入部E側
の昇降マスト4の外方位置に、コンピュータ等からなる
クレーン制御装置CCが設けられており、このクレーン
制御装置CC上には、物品搬出入部EのコントローラE
1とのデータの送受信を行う第1光送受信器24(図
2)が設けられている。また物品搬出入部Eには、この
第1光送受信器24に対向して第2光送受信器25(図
6)が設けられ、コントローラE1に接続されている。
上記クレーン制御装置CCは、コントローラE1から光
送受信器25,24を介して搬送指令(入出庫の作業デ
ータ)を受けて、昇降台3を指定された昇降位置に昇降
させ、走行車体2を指定された走行位置に移動させ、フ
ォーク装置5を出退作動させて物品Fを移載させること
により、物品載置台E2と物品保管部Dとの間、物品保
管部Dとピッキング保管部Mとの間でのパレットP(物
品F)の出し入れを行う(入出庫を行う)。
【0024】また各ピッキング保管部Mにはそれぞれ、
図3に示すように、ピッキング通路R側上側端部に照光
式押釦スイッチ26を備えたスイッチボックス27が設
けられ、また底部にパレットPの有無(ピッキング保管
部M内におけるパレットPの有り無し)を検出する在荷
検出器28(図6)が設けられている。前記照光式押釦
スイッチ26のランプ(報知手段の一例)26a(図
6)は、各ピッキング保管部Mに対する、スタッカーク
レーンCによるパレットP(物品F)の移送作業の発生
により点滅して移送作業の発生を報知し、このパレット
Pの移送作業終了により消灯し、またピッキング作業の
終了時に前記照光式押釦スイッチ26のスイッチ(入力
手段の一例)26b(図6)が操作されると点灯する
(詳細は後述する)。
【0025】またピッキング作業者Hは、図3に示すよ
うに、ハンディターミナル(携帯型表示手段の一例)3
0を装備している。このハンディターミナル30は、図
5に示すように、レーザスキャナ31と、このレーザス
キャナ31の左右一対のトリガーキー32と、タッチパ
ネルディスプレイ33と、各種キー34と、内蔵された
無線通信装置(情報の伝達手段の一例)35(図6)
と、この無線通信装置35のアンテナ36と、これらレ
ーザスキャナ31、トリガーキー32と、タッチパネル
ディスプレイ33、各種キー34、および無線通信装置
35が接続され、ハンディターミナル30の動作を制御
するコントローラ37(図6)から構成されている。前
記タッチパネルディスプレイ33に、物品Fのピッキン
グ作業を実行するピッキング保管部Mとピッキングする
物品Fの情報からなる作業指示情報(ピッキングデー
タ)が表示されるとともに、照光式押釦スイッチ26の
ランプ26aと共通の前記移送作業の発生が表示される
(詳細は後述する)。
【0026】またピッキング通路Rの天井部には、ハン
ディターミナル30との間でデータの送受信を行う無線
通信装置(情報の伝達手段の一例)38(図6)が設置
されている。
【0027】上記物品保管設備の制御構成図を図6に示
す。図6に示すように、作業者Hが携帯するハンディタ
ーミナル30と、このハンディターミナル30の無線通
信装置38と、スタッカークレーンCの入出庫指令を出
力するコントローラE1と、出荷用コンピュータ(管理
手段の一例)40から主に構成され、コントローラE1
に各ピッキング保管部Mの照光式押釦スイッチ26およ
び在荷検出器28が接続され、出荷用コンピュータ40
にコントローラE1と無線通信装置38が接続されてい
る。
【0028】またコントローラE1は、保管棚Aの各物
品保管部Dを特定する番号(棚番)毎に、物品保管部D
に格納されている物品Fを特定する情報(商品名や商品
コード)と残量(パレットPに載っている商品の数量)
を管理し、入出庫作業およびピッキング作業に従ってこ
れらデータを更新する(在庫管理を行う)。
【0029】また出荷用コンピュータ40には、出荷デ
ータとして予め、図7(a)に示すように、ロット(た
とえば、出荷先別)毎にデータの番号とピッキングする
商品名と数量が入力され、記憶される。なお、本実施の
形態では、1台のカゴ車Qに1ロットの商品を積みこみ
できるようにしている。
【0030】上記出荷用コンピュータ40とコントロー
ラE1とハンディターミナル30のコントローラ37の
動作を図9〜図11のフローチャートに基づいて説明す
る。また設備としての作用について同時に説明する。 [前処理](図9参照) ピッキング作業者Hが作業を開始する前に、出荷用コン
ピュータ40は上記出荷データをコントローラE1へ出
力する(ステップ−a1)。
【0031】コントローラE1はこの出荷データを入力
すると(ステップ−b1)、この出荷データを記憶する
とともにこの出荷データの商品名により在庫管理データ
を検索してこの商品を格納している棚番と残量を検索し
(ステップ−b2)、続いて出荷データのロットのデー
タ番号順にピッキング保管部Mを順番に割り当て、最終
のピッキング保管部Mとなると、最初の1番のピッキン
グ保管部Mから繰り返し割り当て、「棚番−ピッキング
保管部Mの番号」からなる入出庫データ{図7(b)参
照}を形成し記憶する(ステップ−b3)。続いて、出
荷データのロットのデータ番号順に「出庫するピッキン
グ保管部Mの番号−商品の残量」からなる対応データ
{図7(b)参照}を形成し(ステップ−b4)、出荷
用コンピュータ40へ出力する(ステップ−b5)。続
いて、最初の1番のピッキング保管部Mを出庫先とする
上記入出庫データをクレーン制御装置CCへ出力し、最
初の出荷データの物品(商品)Fを載せたパレットPを
最初の1番のピッキング保管部Mを出庫させ、1番のピ
ッキング保管部Mの在荷検出器28の動作を確認する
と、続いてクレーン制御装置CCへ2番のピッキング保
管部Mを出庫先とする上記入出庫データをクレーン制御
装置CCへ出力し、次の物品(商品)Fを載せたパレッ
トPを2番のピッキング保管部Mを出庫させる。こうし
て最終のピッキング保管部Mまで割り当てた入出庫デー
タに基づいてパレットPを出庫させる(ステップ−b
6)。そして、最終のピッキング保管部Mまでパレット
Pの出庫が終了すると(ステップ−b7)、ピッキング
準備完了信号を出荷用コンピュータ40へ出力する(ス
テップ−b8)。
【0032】これにより、保管棚Aの各ピッキング保管
部Mへ、ピッキング作業を実行するパレットPの出庫が
行われ、ピッキング作業の準備が終了する。出荷用コン
ピュータ40は、上記対応データを入力すると(ステッ
プ−a2)、出荷データとともにそれを記憶し(ステッ
プ−a3)、対応データの残量およびピッキングする物
品Fの数量に基づいて、出荷データのデータ番号順にパ
レットP上の作業位置を求める(ステップ−a4)。パ
レットP上の作業位置は、次のように求める。パレット
P上を平面的に縦横4つに分けて作業位置を設定し、パ
レットPの予め決められた積載の形式(1段毎の物品F
の数量および積みの方向が設定されている)と在庫管理
データによるパレットP上の物品Fの残量により最上段
の物品Fの数量を求め、この数量により最上段に積みつ
けられた物品Fの位置を求め、ピッキングする物品Fの
作業位置とする。
【0033】そして、出荷用コンピュータ40は、この
パレットP上の作業位置、出荷データ、および対応デー
タに基づいて、図7(c)に示すように、ピッキングデ
ータ(作業指示情報の一例)を形成する(ステップ−a
5)。
【0034】ピッキングデータは、「ロットの番号−デ
ータの番号−ピッキングする物品Fの商品名−ピッキン
グする物品Fの数量−ピッキングを実行するピッキング
保管部Mの番号−パレットP上の作業位置」から形成さ
れる。
【0035】続いて出荷用コンピュータ40は、コント
ローラE1よりピッキング準備完了信号を入力すると
(ステップ−a6)、前処理終了と認識する(ステップ
−7)。 [ピッキング作業](図10参照) 上記前処理により保管棚Aの各ピッキング保管部Mへパ
レットPが揃えられると、ピッキング作業が開始され
る。
【0036】出荷用コンピュータ40は、まずロット1
の最初の複数(たとえば、3個)のピッキングデータを
無線通信装置38を介してハンディターミナル30へ送
信する(ステップ−a8)。
【0037】ハンディターミナル30のコントローラ3
7は、無線通信装置35を介して出荷用コンピュータ4
0よりこれらピッキングデータを入力すると(ステップ
−c1)、図8(a)に示すように、タッチパネルディ
スプレイ33にこれら3つのピッキングデータを、すな
わち(現在)ピッキング作業を実行するデータと、次に
ピッキング作業を実行するデータと、さらにその次にピ
ッキング作業を実行するデータを表示させる(ステップ
−c2)。これにより、タッチパネルディスプレイ33
に、データの番号と、ロット情報としてのロットの番
号、商品名およびピッキングする数量と、間口情報とし
てのピッキング保管部Mの番号およびパレットP上の作
業位置が表示される。
【0038】ピッキング作業者Hは、ロット毎のカゴ車
Qを押しながら、ハンディターミナル30のタッチパネ
ルディスプレイ33に表示されたピッキングデータによ
りピッキング作業を実行する。すなわち、表示された番
号のピッキング保管部Mの位置へ移動し、表示されたパ
レットP上の作業位置より表示された数量の商品を商品
名を確認しながらピッキングして、カゴ車Qへ移載す
る。そして、ピッキング作業を実行したピッキング保管
部Mの照光式押釦スイッチ26を操作する。なお、ピッ
キング作業者Hは、表示されたピッキングデータの順番
に関係なく、表示されているピッキングデータによりピ
ッキング作業を実行することもできる。
【0039】コントローラE1は、この照光式押釦スイ
ッチ26の操作信号を入力すると(ステップ−b9)、
このスイッチ26を設置しているピッキング保管部Mの
ピッキング作業終了と認識し(ステップ−b10)、こ
のピッキング保管部Mの照光式押釦スイッチ26のラン
プ26aを点灯させ(ステップ−b11)、このピッキ
ング保管部Mの番号を含むピッキング作業終了データを
出荷用コンピュータ40へ出力する(ステップ−b1
2)。
【0040】出荷用コンピュータ40は、コントローラ
E1よりピッキング保管部Mのピッキング作業終了デー
タを入力すると(ステップ−a9)、このピッキング作
業終了データを無線通信装置38を介してハンディター
ミナル30へ送信する(ステップ−a10)。
【0041】ハンディターミナル30のコントローラ3
7は、無線通信装置35を介して出荷用コンピュータ4
0よりピッキング作業終了データを入力すると(ステッ
プ−c3)、タッチパネルディスプレイ33に表示して
いるピッキングデータのうち、ピッキング作業終了デー
タに含まれるピッキング保管部Mを間口とするピッキン
グデータに、図8(b)に示すように、「出庫済」を表
示させる(ステップ−c4)。
【0042】出荷用コンピュータ40は、一定時間後に
次のピッキングデータを無線通信装置38を介してハン
ディターミナル30へ送信する(ステップ−a10)。
ハンディターミナル30のコントローラ37は、無線通
信装置35を介して出荷用コンピュータ40より次のピ
ッキングデータを入力すると(ステップ−c5)、タッ
チパネルディスプレイ33に表示している「出庫済」の
ピッキングデータを削除し、表示していた他のピッキン
グデータを繰り上げ、新たに入力したピッキングデータ
を追加のピッキングデータとして表示させる(ステップ
−c6)。
【0043】このように、現在のピッキング作業が終了
すると、「出庫済」が表示され、続いて次のピッキング
データが入力されると、「出庫済」のピッキングデータ
は消去され、新たなピッキングデータが表示される。
【0044】ピッキング作業者Hは、照光式押釦スイッ
チ26のランプ26aの点灯を確認してハンディターミ
ナル30に表示されたピッキングデータに基づく次のピ
ッキング作業を開始する。
【0045】そして、ピッキング作業者Hは、ハンディ
ターミナル30に次々に表示されるピッキングデータに
基づいてピッキング作業を続けてロットのピッキング作
業が終了すると、カゴ車Qを出荷場へ移動させ、新たな
カゴ車Qを用意して次のロットのピッキング作業を開始
する。 「次のピッキング作業のためのパレットPの入れ替え」
(図11参照) コントローラE1は、上記照光式押釦スイッチ26の操
作信号によりピッキング作業終了と認識すると、このピ
ッキング作業が終了したパレットPを出力した入出庫デ
ータにより、ピッキング作業が終了したピッキング保管
部Mの番号と元の物品保管部Dの棚番からなる入庫デー
タを形成し(ステップ−b13)、この入庫データをク
レーン制御装置CCへ出力し(ステップ−b14)、こ
のピッキング保管部Mの照光式押釦スイッチ26のラン
プ26aを点滅させる(ステップ−b15)。そして出
荷用コンピュータ40へ、このピッキング保管部Mに移
載作業が発生したことを、ピッキング保管部Mの番号を
含む移載作業発生データとして出力する(ステップ−b
16)。
【0046】出荷用コンピュータ40は、コントローラ
E1より上記移載作業発生データを入力すると(ステッ
プ−a12)、ハンディターミナル30に、ピッキング
保管部Mの番号を含む移載発生データを送信する(ステ
ップ−a13)。
【0047】ハンディターミナル30のコントローラ3
7は、この移載発生データを入力すると(ステップ−c
7)、このデータのピッキング保管部Mを間口としたピ
ッキングデータをタッチパネルディスプレイ33に表示
させているかを確認し(ステップ−c8)、確認する
と、図8(c)に示すように、このタッチパネルディス
プレイ33に表示されたピッキングデータに上書きして
「RM(スタッカークレーン)移載中」を点滅・表示し
て移載作業中であることを報知する(ステップ−c
9)。
【0048】クレーン制御装置CCは、上記入庫データ
に基づいてピッキング作業が終了したパレットPを元の
物品保管部Dへ入庫し、入庫終了後、入庫終了信号をコ
ントローラE1へ出力する。
【0049】コントローラE1は、この入庫終了信号を
入力すると(ステップ−b17)、空きとなったピッキ
ング保管部Mを出庫先とする、次の入出庫データをこの
クレーン制御装置CCへ出力する(ステップ−b1
8)。
【0050】クレーン制御装置CCは、この入出庫デー
タに基づいてパレットPをピッキング保管部Mへ出庫す
る。これによりパレットPの入れ替えが行われる。コン
トローラE1は、ピッキング保管部Mの在荷検出器28
の動作を確認すると(ステップ−b19)、このピッキ
ング保管部Mの照光式押釦スイッチ26のランプ26a
を消灯させ(ステップ−b20)、出荷用コンピュータ
40へこのピッキング保管部Mへの移載作業の終了した
ことを、ピッキング保管部Mの番号を含む移載作業終了
データとして出力する(ステップ−b21)。続いてコ
ントローラE1は、記憶している出荷データと入出庫デ
ータと在荷管理データに基づいて、ピッキング保管部M
へ出庫されて物品Fのピッキング作業が実行され、元の
棚番の物品保管部Dへ戻されたパレットPにおいて、記
憶されていた物品Fの残量からピッキングされた物品F
の数量を減算して在荷管理データを更新する(ステップ
−b22)。
【0051】出荷用コンピュータ40は、パレットPの
入れ替えが終了し、コントローラE1より上記移載作業
終了データを入力すると(ステップ−a14)、ハンデ
ィターミナル30にピッキング保管部Mの番号を含む移
載終了データを送信する(ステップ−a15)。
【0052】ハンディターミナル30のコントローラ3
7は、この移載終了データを入力すると(ステップ−c
10)、データのピッキング保管部Mを間口としたピッ
キングデータをタッチパネルディスプレイ33に表示さ
せているかを確認し(ステップ−c11)、確認する
と、図8(c)に示す「RM移載中」を消去してピッキ
ングデータを表示する(ステップ−c12)。
【0053】このように、パレットPの入替え中には、
ピッキング保管部Mの照光式押釦スイッチ26のランプ
26aの点滅とともに、このピッキング保管部Mを間口
とするピッキングデータが表示されているとき、ハンデ
ィターミナル30のタッチパネルディスプレイ33にこ
のピッキング保管部Mが移載作業中であることが共通に
表示され、ピッキング作業者Hはこれら報知を作業禁止
の警告と受け止めてこの報知対象のピッキング保管部M
に対するピッキング作業を中止する。
【0054】以上のように、各ピッキング保管部Mに対
する、スタッカークレーンCによるパレットP(物品
F)の移送作業が発生すると、このピッキング保管部M
の照光式押釦スイッチ26の表示ランプ26aの点滅に
よりこの移送作業の発生が報知されるとともに、ハンデ
ィターミナル30のタッチパネルディスプレイ33にこ
の報知と共通の前記移送作業の発生が表示され、ピッキ
ング作業者Hはこれら報知を作業禁止の警告と受け止め
て、移送作業が発生しているピッキング保管部Mに対す
る作業を中止することにより、ピッキング作業者Hがス
タッカークレーンCにより移動されているパレットPに
接触する恐れを確実に回避でき、作業者の安全を確保す
ることができる。
【0055】またハンディターミナル30のタッチパネ
ルディスプレイ33に、複数のピッキングデータが表示
され、ピッキング作業者Hへ運用の手助けが行われるこ
とにより、ピッキング作業者Hはこれら複数のピッキン
グデータの中から現在位置等の都合に合わせて一つのピ
ッキングデータを選択してピッキング作業を実施するこ
とができ、作業効率を改善することができる。
【0056】またハンディターミナル30のタッチパネ
ルディスプレイ33に、次にパレットPのピッキング作
業を実行するピッキングデータが表示されることによ
り、ピッキング作業者Hは、次のピッキングデータを考
慮しながら現在のピッキングデータに合わせて仕分け作
業を連続実行でき、作業効率を改善することができる。
【0057】また照光式押釦スイッチ26の表示ランプ
26aを複数の内容を示す報知手段として使用すること
により、すなわちスタッカークレーンCによるパレット
Pの移送作業の発生により点滅して移送作業の発生をピ
ッキング作業者Hに報知し、またパレットPの移送作業
終了により消灯してパレットPの移送作業が終了し、ピ
ッキング作業が実行可能なことを示し、またピッキング
作業の終了時に照光式押釦スイッチ26が操作されると
点灯することにより仕分け作業が終了したことを示すこ
とにより、報知手段の数を減らすことができ、コストを
低減できる。
【0058】なお、本実施の形態では、仕分け作業をピ
ッキング作業としているが、逆に単一の物品Fが積載さ
れて入荷してきたカゴ車Qから、ピッキング保管部Mを
仕分け部(ソート部)としてこの仕分け部にスタッカー
クレーンCにより移載するパレットPに対して、ハンデ
ィターミナル30に表示される仕分けデータに基づい
て、物品Fを移載するようにすることができる。すなわ
ちソート作業を行うことができる。このとき、パレット
Pの移送作業(入れ替え作業)の発生時に、照光式押釦
スイッチ26の表示ランプ26aの点滅にてこの移送作
業の発生を報知し、ハンディターミナル30のタッチパ
ネルディスプレイ33に共通してパレットPの移送作業
の発生を表示する。よって、作業者Hはこれら報知を作
業禁止の警告と受け止めて、移送作業が発生しているピ
ッキング保管部Mに対する作業を中止することにより、
作業者HがスタッカークレーンCにより移動されている
パレットPに接触する恐れを回避できる。
【0059】また本実施の形態では、パレットPの移送
作業(入れ替え作業)の発生時に、照光式押釦スイッチ
26の表示ランプ26aを点滅し、ハンディターミナル
30のタッチパネルディスプレイ33に共通してパレッ
トPの移送作業の発生を表示して、移送作業の発生を報
知しているが、さらに出荷用コンピュータ40の操作画
面等に、共通して移送作業の発生を報知するようにして
もよい。作業者Hはこれら複数(3つ以上)の報知を作
業禁止の警告と受け止めて、移送作業が発生しているピ
ッキング保管部Mに対する作業を中止することにより、
作業者HがスタッカークレーンCにより移動されている
パレットPに接触する恐れを回避できる。
【0060】また本実施の形態では、ロットを出荷先別
に形成しているが、店舗別やトラック別、方面別などに
形成して、これら店舗別などにカゴ車Qへ物品Fを集品
することができる。
【0061】また本実施の形態では、報知手段を照光式
押釦スイッチ26の表示ランプ26aとしているが、こ
のようなランプ26aに限ることはなく、ブザーやチャ
イムを鳴動することにより報知するようにしてもよい。
また携帯型表示手段(タッチパネルディスプレイ33)
には、ピッキングデータに上書きして「RM(スタッカ
ークレーン)移載中」を点滅・表示して移載作業中であ
ることを報知しているが、このような追加の文字の点滅
・表示に限ることはなく、移載作業が発生したピッキン
グデータの文字の色を変化させたり、文字の表現を変え
たりすることにより報知するようにしてもよい。
【0062】また本実施の形態では、ピッキングした物
品Fをカゴ車Qに投入して集品しているが、カゴ車に限
ることはなく、手押し台車などの台車に集品してもよ
く、またピッキング通路Rにピッキング通路Rに沿って
コンベヤ装置を配置し、このコンベヤ装置へピッキング
した物品Fを投入することにより集品するようにするこ
ともできる。またピッキング通路Rを挟んで流動棚ある
いは固定棚を配置し、これら流動棚あるいは固定棚へ物
品Fを投入することにより集品することもできる。
【0063】また本実施の形態では、ピッキング保管部
Mを固定のパレットPの載置台(荷受台)としている
が、図12に示すように、各ピッキング保管部M内より
ピッキング通路R側の物品取りだし位置まで移動する搬
送台車51を配置し、この搬送台車51にパレットPを
移載してピッキング通路R側の物品取りだし位置まで移
動したとき、パレットPに対してピッキング作業を実行
するようにしてもよい。この構成の場合、パレットPの
搬送台車51による移送を、パレットPの移送作業の発
生の報知と見なすことができ、ハンディターミナル30
のタッチパネルディスプレイ33に同期して共通にパレ
ットPの移送作業の発生を表示する。よって、作業者H
はこれら報知に応じて、移送作業が発生しているピッキ
ング保管部Mに対する作業を中止することにより、作業
者HがスタッカークレーンCにより移動されているパレ
ットPに接触する恐れを回避できる。
【0064】また搬送台車51に代えて、各ピッキング
保管部Mのピッキング通路R側にそれぞれシャッタを設
け、ピッキング保管部MのパレットPに移送作業の発生
によりこのシャッタを閉じ、このシャッタの閉じ動作を
移送作業の発生の報知と見なして、ハンディターミナル
30のタッチパネルディスプレイ33に同期して共通に
パレットPの移送作業の発生を表示するようにしてもよ
い。
【0065】また本実施の形態では、保管棚Aの物品保
管部Dの最下段横1列のみをピッキング保管部Mとして
いるが、図13に示すように、複数のフロア(図では1
階と2階)においてピッキング作業を実行するとき、各
フロアに対応して物品保管部Dの横1列をピッキング保
管部Mとすることができる。このとき、各フロアの各ピ
ッキング保管部Mにスイッチボックス27(照光式押釦
スイッチ26)を設け、各ピッキング保管部Mに移送作
業が発生したときに照光式押釦スイッチ26の表示ラン
プ26aの点滅にてこの移送作業の発生を報知し、移送
作業が発生したピッキング保管部Mのフロアのピッキン
グ作業者Hが携帯するハンディターミナル30のタッチ
パネルディスプレイ33に共通してパレットPの移送作
業の発生を表示する。よって、作業者Hはこれら報知に
応じて、移送作業が発生しているピッキング保管部Mに
対する作業を中止することにより、作業者Hがスタッカ
ークレーンCにより移動されているパレットPに接触す
る恐れを回避できる。
【0066】また本実施の形態では、物品保管設備の物
品移送手段としてスタッカークレーンCを使用している
が、スタッカークレーンCの走行車体2に相当する構成
を備えていない物品移送手段であってもよい。このよう
な走行車体2を備えていない物品移送手段を備えた物品
保管設備FS’の一例を図14に示す。図14には、上
記実施の形態の構成と同一の機能を有する構成には同一
の符号を付している。
【0067】図14に示す物品保管設備FS’は、たと
えば物品Fを収納したコンテナP’を、前後に所定間隔
を隔てて設置した2基の保管棚Aの物品保管部Dのうち
のいずれかの物品保管部Dに保管させることができると
ともに、所定の保管棚Aに保管されるコンテナP’を取
り出すことができるようにしている。
【0068】物品保管部Dは、一対の保管棚Aそれぞれ
において、上下方向並びに横方向に並列する状態で、複
数設けられ、また前方側に位置する一方の保管棚Aの下
部側の横1列の物品保管部Dを利用してピッキング保管
部Mが設けられている。またこのピッキング保管部Mの
前には荷台RCが設けられている。また各ピッキング保
管部Mにそれぞれ、スイッチボックス27(照光式押釦
スイッチ26)を設けている。
【0069】また、一対の保管棚Aの前後中間部には、
コンテナP’を各物品保管部Dと各ピッキング保管部M
との間に亘って搬送し、入出庫を行う搬送装置(物品移
送手段の一例)C’が設けられている。搬送装置C’
は、チェーン8にて吊下げ支持され、保管棚Aの上下高
さのほぼ全域にわたって垂直方向に昇降される昇降台3
と、この昇降台3上に横動自在に設けられ、保管棚Aの
物品保管部Dまたはピッキング保管部Mに対してコンテ
ナP’の受け渡しを行うフォーク装置5から構成されて
いる。
【0070】このように、走行車体2に相当する構成を
備えていない物品移送手段(搬送装置C’)を備えた物
品保管設備FS’においても、各ピッキング保管部Mに
移送作業が発生したときに照光式押釦スイッチ26の表
示ランプ26aの点滅にてこの移送作業の発生を報知
し、ハンディターミナル30のタッチパネルディスプレ
イ33に共通してパレットPの移送作業の発生を表示す
ることによって、ピッキング作業者Hはこれら報知に応
じて、移送作業が発生しているピッキング保管部Mに対
する作業を中止することにより、作業者Hが搬送装置
C’により移動されているコンテナP’に接触する恐れ
を回避できる。
【0071】また本実施の形態では、フォーク装置5を
ランニングフォークを使用したフォーク方式としている
が、フォーク方式に限ることはなく、コンテナP’のと
きには互いに接近離間方向に移動自在でコンテナP’の
側面を挟持する一対の搬送用ベルトを備えたサイドベル
ト方式、あるいは互いに接近離間方向に移動自在でコン
テナP’の側面を挟持してコンテナP’を移載する一対
のフォークを備えたサイドクランプ方式、あるいはコン
テナP’に取っ手がある場合にこの取っ手を把持あるい
は支持して物品Fを移載するサイドピック方式のフォー
ク装置とすることができる。
【0072】また本実施の形態では、物品Fをパレット
PあるいはコンテナP’に載せているが、これらパレッ
トやコンテナに限ることはなく、バケットやダンボール
などとしてもよい。ダンボールとするとき、腕木Jに代
えてダンボールの底面全体を支持する平板パネルにより
物品保管部Dを形成し、フォーク装置5をサイドベルト
方式あるいはサイドクランプ方式とする。
【0073】また本実施の形態では、左右方向に並設さ
れた各保管棚Aをそれぞれ、前後方向に物品保管部Dを
有する構成としているが、各保管棚Aを前後方向のみで
なく左右方向(奥行き方向)に物品保管部Dを並べた構
成とすることもできる。このとき、フォーク装置5を、
ランニングフォークが各保管棚Aの左右方向の各物品保
管部Dに対して位置決め出退可能な構成(ダブルディー
プタイプ)とする。
【0074】また本実施の形態では、物品搬入出部Eの
一対の物品載置台E2をパレットP(物品F)の搬入出
を行う搬入出口として使用しているが、これら物品載置
台E2の一方をパレットP(物品F)の搬入口専用、他
方を搬出口専用として使用することもできる。
【0075】また本実施の形態では、物品搬入出部Eの
物品捌き手段として固定の物品載置台(荷受台)E2を
使用しているが、コンベヤ、自走台車、リフター付荷受
台などを使用してもよい。
【0076】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、各仕
分け部に対する、物品移送手段による物品の移送作業が
発生すると、この仕分け部の報知手段によりこの移送作
業の発生が報知されるとともに、携帯型表示手段にこの
報知手段と共通の前記移送作業の発生が表示され、仕分
け作業者はこれら2つの報知を作業禁止の警告と受け止
めて、移送作業が発生している仕分け部に対する作業を
中止することにより、仕分け作業者が物品移送手段によ
り移動されている物品に接触する恐れを回避することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における物品保管設備の概
略平面図である。
【図2】同物品保管設備の要部斜視図である。
【図3】同物品保管設備のピッキング保管部の要部斜視
図である。
【図4】同物品保管設備のスタッカークレーンの概略構
成図である。
【図5】同物品保管設備のハンディターミナルの正面図
である。
【図6】同物品保管設備の制御構成図である。
【図7】同物品保管設備のデータの構成図である。
【図8】同物品保管設備のハンディターミナルに表示さ
れる画面図である。
【図9】同物品保管設備の前処理動作を示すフローチャ
ートである。
【図10】同物品保管設備のピッキング作業動作を示す
フローチャートである。
【図11】同物品保管設備のパレット入替処理動作を示
すフローチャートである。
【図12】本発明の他の実施の形態における物品保管設
備の説明図である。
【図13】本発明の他の実施の形態における物品保管設
備の説明図である。
【図14】本発明の他の実施の形態における物品保管設
備の要部斜視図である。
【符号の説明】
FS,FS’ 物品保管設備 A 保管棚 B 作業通路 C スタッカークレーン CC クレーン制御装置 D 物品保管部 E 物品搬入出部 E1 コントローラ E2 物品載置台(搬入出口) F 物品 H ピッキング作業者 M ピッキング保管部 P パレット Q カゴ車 R ピッキング通路 1 走行レール 2 走行車体 3 昇降台 4 昇降マスト 5 フォーク装置 24,25 光送受信器 26 照光用押釦スイッチ 30 ハンディターミナル 33 タッチパネルディスプレイ 35,38 無線通信装置 37 ハンディターミナルのコントローラ 40 出荷用コンピュータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品を保管する複数の物品保管部と、前
    記物品保管部と搬入出口において前記物品の移載を行う
    移載手段を有する物品移送手段とを備える物品保管設備
    であって、 前記物品保管部の区部を、物品の仕分け作業を外方から
    可能とする仕分け部に形成し、 これら各仕分け部にそれぞれ、各仕分け部に対する、前
    記物品移送手段による前記物品の移送作業の発生を報知
    する報知手段を設け、 前記物品の仕分け作業を実行する仕分け部と前記仕分け
    る物品の情報からなる作業指示情報を表示するととも
    に、前記報知手段と共通の前記移送作業の発生を表示す
    る携帯型表示手段を設けることを特徴とする物品保管設
    備。
  2. 【請求項2】 前記携帯型表示手段に、複数の前記作業
    指示情報を表示することを特徴とする請求項1に記載の
    物品保管設備。
  3. 【請求項3】 携帯型表示手段に、次に物品の仕分け作
    業を実行する作業指示情報を表示することを特徴とする
    請求項2に記載の物品保管設備。
  4. 【請求項4】 各仕分け部にそれぞれ、仕分け作業終了
    を入力する入力手段を設け、 前記報知手段を表示ランプから形成し、 この表示ランプを、前記物品移送手段による物品の移送
    作業の発生により点滅し、この物品の移送作業終了によ
    り消灯し、また仕分け作業の終了時に前記入力手段が操
    作されると点灯することを特徴とする請求項1〜請求項
    3のいずれかに記載の物品保管設備。
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