JPH0826415A - 自動倉庫の物品管理方法及びその装置 - Google Patents

自動倉庫の物品管理方法及びその装置

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JPH0826415A
JPH0826415A JP16037694A JP16037694A JPH0826415A JP H0826415 A JPH0826415 A JP H0826415A JP 16037694 A JP16037694 A JP 16037694A JP 16037694 A JP16037694 A JP 16037694A JP H0826415 A JPH0826415 A JP H0826415A
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JP16037694A
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Inventor
Shinichi Suzuki
新一 鈴木
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】自動倉庫が万一故障しても、作業者が自動倉庫
の収納部に収納された物品を容易に取り出すことがで
き、かつ同一物品を複数の収納部に収納する場合に好適
な自動倉庫の物品管理方法及びその装置を提供する。 【構成】自動倉庫1は長さ方向と高さ方向に配列された
複数の収納部2を有する棚3a,3bが設けられてい
る。そして、スタッカクレーン5によって入庫物品をホ
ームステーション4から収納部2まで搬送したり、出庫
物品を収納部2からホームステーション4まで搬送する
ようになっている。また、スタッカクレーン5の搬送動
作に先立って、高さ検出センサ20a,20b,21
a,21bにより物品の荷高さを予め検出しておく。そ
して、運搬周期の短い物品を、収納部2のうち最下段の
収納部2に収納するように、かつ、同一の物品がある場
合には物品の量が多いものを優先的に取り出し容易な位
置にある収納部2に収納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動倉庫の物品管理方
法及びその装置に係り、詳しくは、クレーンの制御と物
品管理とを自動的に行う自動倉庫の物品管理方法及びそ
の装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の自動倉庫は例えば次のよ
うに構成されている。すなわち、図5に示すように、自
動倉庫1は長さ方向(同図左右方向)及び高さ方向に複
数の収納部2を有する一対の棚3a,3b(但し、前側
の棚3bは最下段のみを図示)を備えている。前記一対
の棚3a,3bの各収納部2のうち、前部の棚3bの最
下段最端部の一方は物品の入出庫を行なうためのホーム
ステーション4となっている。
【0003】また、これら前後一対の棚3a,3bの間
には、クレーンとしてのスタッカクレーン5が設けられ
ている。このスタッカクレーン5は、地面に敷設された
レール6上を走行する走行台7と、同走行台7の両端部
に立設された一対のマスト8と、同マスト8間に上下動
可能に配設されたキャリッジ9等を備えている。さら
に、このキャリッジ9には、棚3a,3bに対して進退
するフォーク10が設けられている。
【0004】ホームステーション4の近傍には作業者が
自動倉庫1に対してマニュアル操作等を行なうための地
上制御盤11が設置されている。地上制御盤11には在
庫管理用の図示しないコントローラが内蔵されている。
そして、物品の入庫時には、コントローラは該入庫物品
を、どの棚3a,3bであって、どの連(長さ方向の収
納部2の位置を示す)のどの段(高さ方向の収納部2の
位置を示す)にある収納部2に収納すべきかを演算処理
する。なお、棚3a,3bの各収納部2には、高さ方向
の段数の低い方から順に段番号が割付けられ、長さ方向
のホームステーション4から近い順に連番号が割付けら
れている。
【0005】そして、上記の物品を入庫させる演算処理
に際しては、空いている収納部2のうち、段番号及び連
番号の小さい収納部2から順に物品が収納されるように
演算処理される。
【0006】続いて、コントローラは演算して求めた収
納部2にスタッカクレーン5のキャリッジ9を案内する
ための指令信号、すなわち、走行台7の走行制御指令信
号及びキャリッジ9の昇降制御指令信号(位置情報)等
を作成し、その作成した各制御指令信号をスタッカクレ
ーン5のマスト8に設置したクレーン制御盤12に出力
する。クレーン制御盤12はこの走行制御指令信号に基
づいてスタッカクレーン5に内蔵された図示しない走行
用モータを駆動させ、走行台7を目的の収納部2の連ま
で走行させるとともに、昇降制御指令信号に基づいてス
タッカクレーン5に内蔵された図示しない昇降用モータ
を駆動させ、パレット上に載置された物品を目的の収納
部2まで案内する。そして、その収納部2にフォーク1
0を延ばして物品を収納する。
【0007】一方、物品の出庫時には、コントローラか
らの出庫信号に基づき、クレーン制御装置12は、フォ
ーク10を延ばして前記収納部2から物品を引き出し、
キャリッジ9上に物品を載置させる。そして、キャリッ
ジ9を前記ホームステーション4まで移動させ、キャリ
ッジ9に載置された物品をパレットと共にホームステー
ション4に載置させる。
【0008】そして、ホームステーション4に運ばれた
物品は、図示しない生産ラインの所定の物品棚にそれぞ
れ搬送される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スタッ
カクレーン5等の故障により自動倉庫1が作動しない場
合においては、生産ラインにて必要となる物品が生産ラ
インの物品棚に搬送されなくなる。
【0010】この場合、運搬周期の長い物品、すなわち
自動倉庫1から生産ラインに運ばれる時間間隔の長い物
品である場合には、自動倉庫1が運搬周期の時間内に復
帰しさえすれば生産ラインを停止させる必要はなく、復
帰作業に時間的な余裕が与えられる。
【0011】ところが、運搬周期の短い物品は、自動倉
庫1が例えば30分程度停止するだけでも、その間に次
の運搬時期がやってくる。この場合、所望の物品が物品
棚にないと生産ラインを止めざるを得ないが、このよう
な生産ラインの停止は当該生産ラインにて製造される製
品の生産効率を著しく低下させるものであり好ましくな
い。
【0012】そこで、生産ラインを停止させないように
するには、自動倉庫1が数十分程度停止しただけでも、
運搬周期の短い物品を作業者が直接収納部2へ取りに行
かなければならない。この場合、所望の物品が取り出し
難い収納部2、例えば最上段の収納部2に収納されてい
ると物品を取り出すことが困難であり、取り出すことに
多くの時間を費やすと、生産ラインを止める必要が生じ
る。
【0013】また、外部工場から入庫されたばかりの物
品と、一旦生産ラインへの供給のために巡回された後に
再入庫された物品とでは、たとえ同一種類の物品であっ
てもパレット上の物品の量が異なる。そのため、量の少
ない物品が収納された収納部2から物品を取り出すとす
ぐに物品がなくなってしまい、結局生産ラインを止める
という事態を招くおそれがある。
【0014】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、その主な目的は、自動倉庫が万一故障しても、
作業者が自動倉庫の収納部に収納された物品を容易に取
り出すことができるとともに、同一物品が複数の収納部
に収納されている場合には量の多い物品を優先的に取り
出し易い位置にある収納部に収納し、以て生産ラインを
止めることを防止することができる自動倉庫の物品管理
方法及びその装置を提供することにある。
【0015】また、本発明のその他の目的は、上記主な
目的に加え、物品の荷高さを検出することにより物品の
量を間接的に検知できる自動倉庫の物品管理方法及びそ
の装置を提供することにある。
【0016】さらに、本発明のその他の目的は、上記主
な目的に加え、必要な物品を一層容易に取り出すことが
できる自動倉庫の物品管理方法及びその装置を提供する
ことにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明では、物品を収納するために、
少なくとも長さ方向と高さ方向に配列された複数の収納
部を有する棚を設け、クレーンによって入庫物品を入庫
口から前記収納部まで搬送することにより収納し、出庫
物品を予め定められた運搬周期に基づいて前記収納部か
ら出庫口まで搬送するようにした自動倉庫において、運
搬周期の短い物品を作業者が取り出し容易な位置にある
収納部に収納するようにし、かつ、他の収納部に同一の
物品がある場合には物品の量が多いものを優先的に前記
取り出し容易な位置にある収納部に収納するようにした
自動倉庫の物品管理方法をその要旨とする。
【0018】請求項2に係る発明では、前記物品の量を
入庫口に設けられた高さ検出センサにより検出するよう
にした請求項1記載の自動倉庫の物品管理方法をその要
旨とする。
【0019】請求項3に係る発明では、前記取り出し容
易な位置にある収納部は高さ方向の最下段の収納部であ
る請求項1記載の自動倉庫の物品管理方法をその要旨と
する。
【0020】請求項4に係る発明では、物品を収納する
ために、少なくとも長さ方向と高さ方向に配列された複
数の収納部を有する棚を設け、クレーンによって入庫物
品を入庫口から前記収納部まで搬送することにより収納
し、出庫物品を予め定められた運搬周期に基づいて前記
収納部から出庫口まで搬送するようにした自動倉庫にお
いて、物品の量を直接的又は間接的に検出する検出手段
と、運搬周期の短い物品を作業者が取り出し容易な位置
にある収納部に収納するようにし、かつ、他の収納部に
同一の物品がある場合には前記検出手段に基づいて物品
の量が多いものを優先的に前記取り出し容易な位置にあ
る収納部に収納するように制御する制御手段とを備えた
自動倉庫の物品管理装置をその要旨とする。
【0021】請求項5に係る発明では、前記検出手段は
入庫口に設けられた高さ検出センサである請求項4記載
の自動倉庫の物品管理装置をその要旨とする。請求項6
に係る発明では、前記取り出し容易な位置にある収納部
は高さ方向の最下段の収納部である請求項4記載の自動
倉庫の物品管理装置をその要旨とする。
【0022】
【作用】従って、請求項1に係る発明によれば、運搬周
期の短い物品は作業者が取り出し容易な位置にある収納
部に収納されるため、自動倉庫が万一故障しても、必要
な物品を作業者によって容易に取り出すことができる。
又、同一の物品がある場合には物品の量が多いものが優
先的に取り出し容易な位置にある収納部に収納される。
そのため、自動倉庫の故障時に取り出し容易な位置にあ
る収納部から物品を取り出しても、この収納部には量の
多い物品が収納されているので、作業者がある程度取り
出しても物品がなくなるという事態が回避される。その
結果、生産ラインを止めることを防止できる。
【0023】請求項2に係る発明によれば、請求項1に
係る発明の作用に加え、物品の荷高さを検出することに
より間接的に物品の量が検知されるため、物品の量を容
易に把握し得る。
【0024】請求項3に係る発明によれば、請求項1に
係る発明の作用に加え、最下段の収納部に、運搬周期が
短くかつ量の多い物品が優先的に収納されるため、きわ
めて容易に必要な物品を取り出すことができる。
【0025】また、請求項4に係る発明によれば、制御
手段により運搬周期の短い物品は作業者が取り出し容易
な位置にある収納部に収納されるため、自動倉庫が万一
故障しても、必要な物品を作業者によって容易に取り出
すことができる。又、物品の量が検出手段により検出さ
れ、同一の物品がある場合には制御手段により物品の量
が多いものが優先的に取り出し容易な位置にある収納部
に収納される。そのため、自動倉庫の故障時に取り出し
容易な位置にある収納部から物品を取り出しても、この
収納部には量の多い物品が収納されているので、作業者
がある程度取り出しても物品がなくなるという事態が回
避される。その結果、生産ラインを止めることを防止で
きる。
【0026】請求項5に係る発明によれば、請求項4に
係る発明の作用に加え、物品の荷高さを検出することに
より間接的に物品の量が検知されるため、物品の量を容
易に把握し得る。
【0027】請求項6に係る発明によれば、請求項4に
係る発明の作用に加え、最下段の収納部に、運搬周期が
短くかつ量の多い物品が優先的に収納されるため、きわ
めて容易に必要な物品を取り出すことができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図4に基づいて説明する。なお、本実施例において、
棚,スタッカクレーン等、自動倉庫の構成自体について
は、図5において説明した従来技術と同一であるので、
ここでは符号を同一にして説明を省略する。また、図1
では各収納部2の高さは一定になっているが、本実施例
では、図3(a)及び図3(b)に模式的に示すように
下段側の収納部2ほど高さが高くなっている。
【0029】図3(a)及び図3(b)に示すように、
本実施例の棚3aは、高さ方向に6段、長さ方向に4連
の収納部2を備えている。これら各収納部2には、下段
から順に段番号Fが付され、また、図中左端から右方向
に向かって連番号Cが付されている。
【0030】前記収納部2のうち、連番号Cが「1」、
段番号Fが「1」の収納部2{以下、これを(C,F)
で示す。従って、この場合には、(1,1)となる。}
の近傍には、物品の入出庫を行うための入庫口及び出庫
口を兼ね備えたホームステーション4が設けられている
(図1のみ図示)。
【0031】また、本実施例では、作業者が取り出し容
易な位置にある収納部2は、最下段の収納部2と最下段
から2番目の収納部2となっている。すなわち、標準的
な身長の作業者であれば地上から手の容易に届く範囲が
最下段から2番目迄となっている。
【0032】図1に示すように、各棚3a,3bの周囲
には物品が崩れ落ちた場合等に備えて安全ネット13が
張り巡らされている。この安全ネット13のうち、各連
の最下段及び最下段から2番目の収納部2に対応する箇
所にはそれぞれ安全ネット13と同材料により形成され
た開閉扉14が設けられている。また、開閉扉14は図
示しないバネ等の付勢部材により閉鎖方向に付勢されて
いる。従って、作業者が開閉扉14を図1の2点鎖線に
示すように付勢部材の付勢力に抗して開くことにより、
段番号Fが「1」と「2」の収納部2に接近可能であ
る。すなわち、開閉扉14を開くことにより段番号Fが
「1」と「2」の収納部2に収納された物品を取り出す
ことができるようになっている。
【0033】図2に示すように、外部工場15から搬送
されてきた物品は、ホームステーション4を介して自動
倉庫1の収納棚2に順次収納される。生産ライン16に
は適宜の箇所に物品棚17が配置され、必要に応じて自
動倉庫1から物品が供給される。そして、物品の供給が
満たされることによって物品が余った場合には、再度自
動倉庫1に戻されるが、パレット上の物品がなくなった
らパレットがパレット回収部Pに回収される。
【0034】図1に示すように、ホームステーション4
には一対の支柱18,19が立設されている。これら両
支柱18,19のうち一方の支柱18には、両支柱1
8,19の互いに対向する側の上部に第1の発光素子2
0aが、下部に第2の発光素子20bがそれぞれ固着さ
れている。また、他方の支柱19における各発光素子2
0a,20bと対向する位置には、第1の受光素子21
a及び第2の受光素子21bがそれぞれ固着されてい
る。そして、各受光素子21a,21bは、同じ高さ位
置の発光素子20a,20bの発する光を受光するよう
になっている。すなわち、第1の発光素子20aと第1
の受光素子21aとの間には光軸L1が、第2の発光素
子20bと第2の受光素子21bとの間には光軸L2が
それぞれ形成されている。従って、これら第1,第2の
発光素子20a,20b及び第1,第2の受光素子21
a,21bにより本発明の検出手段及び高さ検出センサ
が構成されている。
【0035】次に、上記のように構成された自動倉庫1
の電気的構成を図4に基づいて説明する。図4に示すよ
うに、地上制御盤11に内蔵された制御手段としてのメ
インコントローラ22は記憶部22aを備えている。記
憶部22aには、各収納部2の段番号F及び連番号Cが
記憶されているとともに、各収納部2に収納されている
各物品のデータ、例えば品名,品番,数量,収納箇所
等、更には空き収納部2の位置データが記憶されてい
る。そして、物品の入出庫に応じて随時収納部2に収納
される物品のデータを記憶する。
【0036】また、記憶部22aには、物品を各収納部
2のうちどの収納部2に収納するかを演算する際のデー
タが記憶されている。すなわち、記憶部22aには、物
品の種類に応じて運搬周期が予め記憶され、運搬周期が
短いとされる物品がどの種類であるか、また運搬周期が
長いとされる物品がどの種類であるかが予め記憶されて
いる。
【0037】さらに、前記各発光素子20a,20b及
び受光素子21a,21bはそれぞれメインコントロー
ラ22に接続されている。そして、各受光素子21a,
21bは、光軸L1,L2が遮断されるとメインコント
ローラ22に遮断信号を出力するようになっている。
【0038】メインコントローラ22は、各受光素子2
1a,21bからの遮断信号を入力しない場合には、そ
の物品を荷高さの低い物品であると判断し、記憶部22
aに記憶させる。また、第2の受光素子21bからの遮
断信号のみを入力した場合には、その物品を荷高さの中
程度の物品であると判断し、記憶部22aに記憶させ
る。さらに、各受光素子21a,21bからの遮断信号
を入力した場合には、その物品を荷高さの高い物品であ
ると判断し、記憶部22aに記憶させる。
【0039】そして、メインコントローラ22は、各発
光素子20a,20b及び各受光素子21a,21bに
より検出された物品の3段階の高さに応じて物品高さの
優先順位を設定する。また、この設定された優先順位を
記憶部22aに記憶させるようになっている。
【0040】また、メインコントローラ22は通信回路
23と接続されている。この通信回路23はスタッカク
レーン5側の通信回路24とは光通信でデータ交信を行
うようになっている。そして、メインコントローラ22
からの運行指令データをクレーン制御盤12に内蔵され
たクレーン駆動コントローラ25に出力するとともに、
クレーン駆動コントローラ25からの運行情報をメイン
コントローラ22に出力する。クレーン駆動コントロー
ラ25はメインコントローラ22からの運行指令データ
に基づいて前記スタッカクレーン5を駆動制御する。
【0041】また、メインコントローラ22は地上制御
盤11に設けられた入庫スイッチ26、出庫スイッチ2
7及び作業完了スイッチ28とそれぞれ接続され、各ス
イッチ26,27,28が操作されることによって発生
するオン信号を入力する。入庫スイッチ26は入庫作業
のときに操作され、出庫スイッチ27は出庫作業のとき
に操作される。作業完了スイッチ28は入庫時に物品が
ホームステーション4に投入されたとき又は出庫時に物
品がホームステーション4から取り出されたときに操作
される。
【0042】すなわち、外部からホームステーション4
に物品を載置し、その物品をスタッカクレーン5にて所
定の収納部2に収納する場合に入庫スイッチ26が操作
され、ホームステーション4に物品が完全に載置された
後に作業完了スイッチ28が操作される。また、所定の
収納部2から物品を取り出し、その物品をホームステー
ション4に載置し、そのホームステーション4に載置さ
れた物品を外部に取り出す場合、収納部2からホームス
テーション4に物品が載置された後に出庫スイッチ27
が操作され、ホームステーション4に置かれた物品の取
り出しが終了した後に作業完了スイッチ28が操作され
る。
【0043】そして、メインコントローラ22は入庫ス
イッチ26と作業完了スイッチ27の操作に基づいてホ
ームステーション4に載置された物品を入庫に基づく処
理を実行し、クレーン駆動コントローラ25を介してス
タッカクレーン5を駆動制御して所定の収納部2に収納
する。
【0044】また、メインコントローラ22は出庫スイ
ッチ27と作業完了スイッチ28の操作に基づいてホー
ムステーション4に載置された物品の出庫処理を実行
し、クレーン駆動コントローラ25を介してスタッカク
レーン5を駆動制御して所定の収納部2から出庫させ
る。
【0045】なお、地上制御盤11には表示器29が設
けられており、この表示器29はメインコントローラ2
1に接続されている。そして、表示器29は入庫作業,
出庫作業等の作業状態及び物品に関するデータを適宜表
示するようになっている。
【0046】次に、上記のように構成された自動倉庫1
の作用を説明する。さて、外部工場15から物品が搬入
されると、当該物品は一旦ホームステーション4に載置
される。この時、入庫スイッチ26を操作すると、メイ
ンコントローラ22は各受光センサ21a,21bから
の信号を入力する。
【0047】そして、両受光センサ21a,21bから
遮断信号が入力されると、メインコントローラ22はホ
ームステーション4の物品の荷高さが高い、すなわち物
品の量が多いと判断し、その旨を記憶部22aに一旦記
憶させる。
【0048】メインコントローラ22はこの物品が記憶
部22aに予め記憶されている運搬周期の短い物品に該
当するか否かを判断し、運搬周期の短い物品でない場合
には、空いている収納部2を検索して所定の収納部2を
決定する。そして、メインコントローラ22は通信回路
23,24を介してクレーン駆動コントローラ25に制
御指令信号を出力し、クレーン駆動コントローラ25は
スタッカクレーン5を駆動制御してメインコントローラ
22により決定された所定の収納部2に物品を収納させ
る。
【0049】一方、メインコントローラ22により、ホ
ームステーション4上の物品が記憶部22aに予め記憶
されている運搬周期の短い物品に該当すると判断された
場合には次のような処理が行われる。すなわち、メイン
コントローラ22は記憶部22aに記憶されている各収
納部2に収納されている物品のうち、現在入庫させよう
としている物品と同一種類の物品が存在するか否かを検
索する。そして、同一種類の物品が存在する場合には、
両物品の荷高さを記憶部22aから読み出して比較し、
どちらの物品の荷高さが高いかを判断する。
【0050】例えば、図3(a)に示すように、予め
(1,2)の収納部2に運搬周期の短い物品A1が収納
されているとともに、当該物品A1と同一種類の物品A
2がホームステーション4上にあるとき、物品A1より
も物品A2の方が荷高さが高い場合には、物品A2を段
番号「1」又は「2」の収納部2に収納させるべく、段
番号「1」又は「2」の収納部2のうち空き収納部2を
検索する。
【0051】そして、メインコントローラ22は、記憶
部22aに記憶された空き収納部2のデータに基づいて
(2,1)の収納部2が空いていることを検知すると、
物品A2を(2,1)の収納部2に収納するようにスタ
ッカクレーン5を駆動制御する。
【0052】一方、物品A1を上方へもっていくため、
メインコントローラ22は段番号「3」以上における空
き収納部2を検索する。そして、記憶部22aに記憶さ
れた空き収納部2のデータに基づいて(3,4)の収納
部2が空いていることを検知すると、物品A1を(3,
4)の収納部2に収納するようにスタッカクレーン5を
駆動制御する。なお、ここでは物品A1を上段の収納部
2へ移動させたが、必ずしも物品A1を移動させる必要
はない。
【0053】次に、出庫スイッチ27が操作され、特定
種類の物品A1,A2を出庫させる場合には、両物品A
1,A2のうち荷高さの低い方の物品A1が優先的に出
庫される。
【0054】また、図3(a)に示すように、運搬周期
の短い物品B1が予め(4,2)の収納部2に収納され
ている場合において、当該物品B1と同一種類であり、
かつ物品B1よりも荷高さが高い物品B2を収納部2に
収納する場合について説明する。
【0055】この場合も、メインコントローラ22は物
品B2を段番号「1」又は「2」の収納部2に収納する
べく、記憶部22aに記憶されたデータに基づいて空い
ている収納部2を検索する。この時、段番号「1」又は
「2」の収納部2に全て他の物品が収納されており、空
き収納部2がないと判断すると、メインコントローラ2
2は(4,2)に収納された物品B1を段番号「3」以
上の収納部2に収納させるべく空き収納部2を検索す
る。そこで、(2,5)の収納部2が空いていることが
検知されると、まず物品B1を(4,2)の収納部2か
ら(2,5)の収納部2へ移動させる。そして、この移
動により生じた空き収納部2である(4,2)の収納部
2に物品B2を収納する。
【0056】従って、本実施例によれば、運搬周期の短
い物品は作業者が取り出し容易な位置にある収納部2、
すなわち段番号「1」及び「2」の収納部2に収納され
るため、自動倉庫1が万一故障しても、必要な物品を作
業者によって容易に取り出すことができる。
【0057】この物品の取り出しに際しては、当該物品
が収納されている収納部2に対応する開閉扉14を開く
ことにより、所望の物品を作業者が容易に取り出すこと
ができる。更には、開閉扉14は安全ネット13と共に
常には収納部2を閉鎖する方向へ付勢されているため、
収納部2から物品が落ちた場合の安全を確保し得る。
【0058】また、収納部2に収納される物品のうち同
一の物品がある場合には、物品の量が多いものが優先的
に取り出し容易な位置にある収納部2に収納される。そ
のため、自動倉庫1の故障時に取り出し容易な位置にあ
る収納部2から物品A2,B2を取り出しても、この収
納部2には量の多い物品A2,B2が収納されているの
で、作業者がある程度取り出しても物品がなくなるとい
う事態が回避される。
【0059】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、例えば次のように構成の一部を適宜変更し
て実施してもよい。 (1)上記実施例では発光センサ20a,20b及び受
光センサ21a,21bを上下一対設けたものを例示し
たが、上下に多数段設けて物品の荷高さを多数段階に判
断するようにしてもよい。また、少なくとも一対の発光
及び受光センサが上下に移動するようにして更に細かい
判断を行うようにしてもよい。これらの構成によれば、
同一種類の物品が3つ以上存在する場合にも、より多く
の量のある物品を作業者が取り出し容易な位置にある収
納部2に収納することが可能となる。
【0060】(2)上記実施例では物品の量を図るのに
発光及び受光センサを用いて物品の量を推測していた
が、その他、物品の幅や重さによって物品の量を判断し
てもよく、又CCDカメラ等で直接的に検出してもよ
い。
【0061】(3)収納部2の連数や段数は上記実施例
に限らず適宜変更可能である。また、収納部2の個々の
大きさも限定されない。従って、「作業者により物品の
取り出し容易な位置にある収納部2」は、例えば収納部
2の高さが低ければ段方向に数段にも及ぶ一方、各収納
部2毎の高さが高ければ最下段のみとなる。
【0062】(4)上記実施例では安全ネット13のう
ち少なくとも最下段及び最下段から2番目の収納部2に
対応する部分を開閉扉14によって開閉するようにした
が、例えば扉を着脱可能に取付けるように構成して実施
してもよい。
【0063】(5)安全ネット13に設けた開閉扉14
には、スタッカクレーン5の作動時には開かないように
ロックされるロック機構を設け、スタッカクレーン5の
非作動時にのみロック解除されるように構成してもよ
い。この構成によれば、安全性がきわめて向上する。
【0064】次に、上記実施例により把握される請求項
以外の技術的思想について、その効果と共に記載する。 (イ)物品を収納するために、少なくとも長さ方向と高
さ方向に配列された複数の収納部を有する棚を設けると
ともに、該棚の周囲を覆う安全ネットを設け、クレーン
によって入庫物品を入庫口から前記収納部まで搬送した
り、出庫物品を前記収納部から出庫口まで搬送するよう
にした自動倉庫において、運搬周期の短い物品を作業者
が取り出し容易な位置にある収納部に収納するようにす
るとともに、当該収納部に対応する位置の安全ネットを
開閉可能とした。
【0065】この構成によれば、常には安全ネットによ
って収納部から物品が落ちた場合の安全を確保し得ると
ともに、自動倉庫の停止時に所望の物品を容易に取り出
すことができる。
【0066】(ロ) 物品を収納するために、少なくと
も長さ方向と高さ方向に配列された複数の収納部を有す
る棚を設け、クレーンによって入庫物品を入庫口から前
記収納部まで搬送することにより収納し、出庫物品を予
め定められた運搬周期に基づいて前記収納部から出庫口
まで搬送するようにした自動倉庫において、物品の量を
直接的又は間接的に検出する検出手段と、その検出手段
により検出された物品の量を記憶する第1の記憶手段
(本実施例の「記憶部22a」が相当する。)と、物品
の種類に応じて運搬周期の長短を予め記憶する第2の記
憶手段(記憶部22a)と、現在どの物品がどの収納部
に収納され、またどの収納部が空いているかを記憶する
第3の記憶手段(記憶部22a)と、前記第1の記憶手
段に記憶された運搬周期の短い物品を、作業者が取り出
し容易な位置にある収納部に割付ける割付け手段(メイ
ンコントローラ22)と、運搬周期の短い物品が既に収
納部に収納されている場合において、さらに同一の物品
を適宜の収納部へ収納するとき、第1の記憶手段に記憶
された物品の量に応じ、物品の量が多いものを優先的に
前記取り出し容易な位置にある収納部に収納するように
前記割付け手段(メインコントローラ22)による収納
部の割付けに先立って優先順位を設定する優先順位設定
手段(メインコントローラ22)とを備えた自動倉庫の
物品管理装置。
【0067】この構成によれば、自動倉庫1の故障時に
備えた物品の各収納部への割付けをきわめて容易に行う
ことができる。なお、この明細書において、「物品」と
は、部品、完成品を含み、それらを箱詰めしたものや複
数種の部品,完成品を混在して箱詰めしたもの等も含む
ものとする。
【0068】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1及び請求
項4に係る発明によれば、自動倉庫が万一故障しても、
作業者が自動倉庫の収納部に収納された物品を容易に取
り出すことができる。また、同一物品が複数の収納部に
収納されている場合には量の多い物品を優先的に取り出
し易い位置にある収納部に収納するようにしたので、作
業者が取り出すことにより物品がなくなることを防止で
き、生産ラインを止めることを防止することができる。
【0069】また、請求項2及び請求項5に係る発明に
よれば、上記効果に加え、物品の荷高さを検出すること
により物品の量を間接的に検知できる。さらに、請求項
3及び請求項6に係る発明によれば、上記効果に加え、
必要な物品を一層容易に取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具体化した一実施例における自動倉
庫を示す斜視図である。
【図2】 一実施例における物流システムを構成する各
種設備の配置を示す構成図である。
【図3】 (a)及び(b)とも、一実施例における自
動倉庫の棚を模式的に示す正面図である。
【図4】 一実施例における自動倉庫の電気的構成を示
すブロック図である。
【図5】 従来における自動倉庫を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…自動倉庫、2…収納部、3a,3b…棚、4…入庫
口及び出庫口を構成するホームステーション、5…クレ
ーンとしてのスタッカクレーン、20a,20b,21
a,21b…高さ検出センサを構成する第1,第2の発
光素子及び第1,第2の受光素子、22…制御手段とし
てのメインコントローラ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品を収納するために、少なくとも長さ
    方向と高さ方向に配列された複数の収納部を有する棚を
    設け、クレーンによって入庫物品を入庫口から前記収納
    部まで搬送することにより収納し、出庫物品を予め定め
    られた運搬周期に基づいて前記収納部から出庫口まで搬
    送するようにした自動倉庫において、 運搬周期の短い物品を作業者が取り出し容易な位置にあ
    る収納部に収納するようにし、かつ、他の収納部に同一
    の物品がある場合には物品の量が多いものを優先的に前
    記取り出し容易な位置にある収納部に収納するようにし
    た自動倉庫の物品管理方法。
  2. 【請求項2】 前記物品の量を入庫口に設けられた高さ
    検出センサにより検出するようにした請求項1記載の自
    動倉庫の物品管理方法。
  3. 【請求項3】 前記取り出し容易な位置にある収納部は
    高さ方向の最下段の収納部である請求項1記載の自動倉
    庫の物品管理方法。
  4. 【請求項4】 物品を収納するために、少なくとも長さ
    方向と高さ方向に配列された複数の収納部を有する棚を
    設け、クレーンによって入庫物品を入庫口から前記収納
    部まで搬送することにより収納し、出庫物品を予め定め
    られた運搬周期に基づいて前記収納部から出庫口まで搬
    送するようにした自動倉庫において、 物品の量を直接的又は間接的に検出する検出手段と、 運搬周期の短い物品を作業者が取り出し容易な位置にあ
    る収納部に収納するようにし、かつ、他の収納部に同一
    の物品がある場合には前記検出手段に基づいて物品の量
    が多いものを優先的に前記取り出し容易な位置にある収
    納部に収納するように制御する制御手段とを備えた自動
    倉庫の物品管理装置。
  5. 【請求項5】 前記検出手段は入庫口に設けられた高さ
    検出センサである請求項4記載の自動倉庫の物品管理装
    置。
  6. 【請求項6】 前記取り出し容易な位置にある収納部は
    高さ方向の最下段の収納部である請求項4記載の自動倉
    庫の物品管理装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005219832A (ja) * 2004-02-03 2005-08-18 Toyota Industries Corp 自動倉庫の制御装置
WO2008002613A3 (en) * 2006-06-27 2008-02-21 Brad Harris Automated stocking and retrieval system
KR20200018950A (ko) * 2018-08-13 2020-02-21 카페24 주식회사 물류 처리 정보 제공 장치 및 방법
CN111498368A (zh) * 2019-01-30 2020-08-07 北京京东尚科信息技术有限公司 确定储位的方法和装置

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