JP2004210018A - 運搬用台車 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数台をネスティングすることができ、ネスティングしたときに長さ方向にのみ突出し、巾方向には突出することのない運搬用台車を提供する。
【解決手段】上横枠材(7)と下横枠材(8)とを縦材(9)で連結してなる第一側面パネル(2)及び第二側面パネル(2)を所定間隔をあけて対向して配置し、両側面パネル(2、3)の下面同士を下連結材(4)で互いに連結して固定する。前記下連結材(4)の下面に、下面にキャスター(5)を取り付けたキャスター取付部材(6)を取り付けて運搬用台車とする。ここで、下横枠材(8)の下面とキャスター取付部材(6)の上面との間に隙間Sを形成する。下連結材(4)は高さh1の部材断面を有すると共に各下横枠材(8、8)に対し、平面視斜めに配置し、隙間Sはh1以上とする。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数台の運搬用台車をネスティングすることができ、ネスティングしたときに長さ方向にのみ突出し、巾方向には突出することのない運搬用台車に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、キャスターを取り付けたパレットの対向する2辺に側面パネルを立設固定した運搬用台車では、パレットを取り外し、あるいは回動させて、一方の側面パネルに添設して、床フレームを重ねて段々状にネスティングする構造のものが使われていた(例えば、実開平5−32217、特開平7−242176)。この場合、床フレームの平面形状は、Z字状、H字状、U字状等のものが採用されていた。
【0003】
さらに、巾方向に突出することなくネスティングすることができる運搬用台車として、2台の運搬用台車を向き合わせた状態でネスティングする運搬用台車が提案されている(特開2002−120729)。
【0004】
【特許文献1】実開平5−32217号公報
【0005】
【特許文献2】特開平7−242176号公報
【0006】
【特許文献3】特開2002−120729号公報
【0007】
【発明により解決しようとする課題】
しかしながら、一般に、運搬用台車44は、ストックスペース43に、商品を搭載した状態で、並べて、保管されていた(図17(a))。また、空の運搬用台車44は、適宜ネスティングしてストックスペース43に並べて、保管していた。この場合には、ストックスペース43の巾寸法WWに対応して、運搬用台車44の巾が決められる場合もあった。例えば、図17(a)では、WWを3分割するように、運搬用台車44の巾が設定される。
【0008】
前記従来の運搬用台車44を使用した場合には、ストックスペースで、ネスティングして保管する場合には、ネスティング効率が改善され、保管面積も多少少なくなり有効であるが、多数台をネスティングした場合には、取扱いし難く、また巾方向長さ方向のいずれの方向にも突出するため(図17(c))、ネスティング状態で、ストックスペース43へ保管する場合に更なる改善の余地があった。
【0009】
また、2台ずつネスティングすることのできる図17(d)図示の運搬用台車も巾方向、長さ方向いずれの方向にも突出し同様の問題があった。
【0010】
さらに、特開2002−120729において開示された運搬用台車は、巾方向に突出することなくネスティングすることができる運搬用台車であるがネスティングは、2台の運搬用台車を一組として行うものである。従って、多少のスペース効率の改善は達成されたが、3台以上のネスティングを行うことができず、更なるスペース効率の改善は見込めなかった(図17(b))。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明は、所定間隔をあけて対向して配置される両側面パネルを、両側面パネルに対して平面視で斜めに配置した連結材によって連結するとともに、運搬用台車をネスティングしたときの、他の運搬用台車の前記連結材を回避する隙間を設けた運搬用台車により前記諸問題を解決したのである。
【0012】
すなわち、この発明は、上横枠材と下横枠材とを縦材で連結してなる第一側面パネル及び第二側面パネルを所定間隔をあけて対向して配置し、両側面パネルの下端部同士を略水平方向の下連結材で互いに連結して固定し、前記下連結材の下面に、下面にキャスターを取り付けたキャスター取付部材を取り付けてなる運搬用台車であって、前記下横枠材の下面と前記キャスター取付部材の上面との間に隙間Sを形成し、前記下連結材は高さh1の部材断面を有すると共に各下横枠材に対し、平面視斜めに配置し、前記隙間Sはh1以上であることを特徴とする運搬用台車である。
【0013】
また、他の発明は、上横枠材と下横枠材とを縦材で連結してなる第一側面パネル及び第二側面パネルを所定間隔をあけて対向して配置し、両側面パネルの下端部同士を略水平方向の下連結材で互いに連結して固定し、前記下連結材の下面に、下面にキャスターを取り付けたキャスター取付部材を取り付けてなる運搬用台車であって、前記下連結材の上面と前記夫々の下横枠材の下面との間に、下部補強材を平面視で前記下横枠材と角度を持ってそれぞれ配置すると共に、当該下部補強材の下面と前記キャスター取付部材の上面との間間に隙間Sを隔てて当該下部補強材を下連結材と下横枠材とに固定し、前記下連結材は高さh1の部材断面を有すると共に各下横枠材に対し、平面視斜めに配置し、前記隙間Sはh1以上であることを特徴とする運搬用台車である。
【0014】
前記運搬用台車において、第一側面パネル及び第二パネルの上横枠材に対し平面視斜めに配置されて両側面パネルの上横枠材の上面同士を互いに連結する上連結材を前記両側面パネルの上横枠材上面に取り付けることができる。
【0015】
さらに、前記上連結材は当該上連結材の下面と第一側面パネル及び第二側面パネルの上横枠材の上面との間隔がh2以上となるようにスペーサーを介して両側面パネルの上横枠材上面に取り付けると共に、前記上連結材の下面と前記夫々の上横枠材の上面との間に、高さh2の部材断面を有する上部補強材を平面視で前記上横枠材と角度を持ってそれぞれ配置して、当該上部補強材を上連結材と上横枠材とに固定することができる。
【0016】
また、この発明の運搬用台車は安定走行できるように複数個のキャスターを備え、当該複数のキャスターのいくつかは、一端側上面を前記下連結材の下面に取り付けたキャスター取付部材のアームの他端側下面に取り付けた運搬用台車とすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
なお、本明細書中、巾方向とは、図1中矢示10の方向をいい、長さ方向とは、図1中矢示11の方向をいうものとする。
【0019】
(1) この発明の運搬用台車1は、第一側面パネル2と第二側面パネル3とを所定間隔をあけて対向して配置し、両側面パネル2、3の下面同士を略水平方向の下連結材4で互いに連結して固定し、下連結材4の下面に、下面にキャスター5、5を取り付けたキャスター取付部材6、6を取り付けて構成する。
【0020】
第一側面パネル2と第二側面パネル3はそれぞれ上横枠材7と下横枠材8とを縦材9、9で連結して長方形の枠を形成する。なお、図示のように上下に複数の横桟24、24を取り付け、さらに縦材9、9に平行な中間板25を取り付けることもできる。
【0021】
ここで、下連結材4は、高さh1の部材断面を有する部材を用い、図1(a)図示のように下横枠材8、8(上横枠材7、7)に対して平面視斜めに配置する。すなわち、図1(a)図示のように、下横枠材8、8(上横枠材7、7)と、下連結材4とで平面視Z字状を形成する。
【0022】
また、下横枠材8、8の下側には下連結材4を介してキャスター取付部材6、6が取り付けられているが、適宜スペーサー等を介装して、下横枠材8、8の下面とキャスター取付部材6、6の上面との間隔S1(図2)が下連結材4の部材断面高さh1以上となるように構成する。
【0023】
以上のように下連結材4を図1(a)図示のように下横枠材8、8(上横枠材7、7)に対して配置し、ネスティングしたときに他の運搬用台車の下連結材4との干渉を回避することのできる間隔S1(図2)を形成することにより、ネスティングしたときに長さ方向(矢示11方向)に突出するのみで、巾方向(矢示10方向)に突出することのない状態とすることができる(図3(b))。
【0024】
すなわち、間隔S1が形成されていないと下連結材4の干渉を回避することができず、さらに、下連結材4を前記のように平面視斜めに配置するのではなく、下横枠材8、8(上横枠材7、7)に対して平面視直角に配置すると、ネスティングしたときに少なくとも下連結材4の部材断面の巾分(太さ分)だけは巾方向に突出してしまうことになるが、上記の構成とすれば、これを回避することができる。
【0025】
上記構成とすれば、第一側面パネル2と第二側面パネル3との間隔、下連結材4の部材断面の巾(太さ)等の条件にもよるが、図3(b)図示のように、複数台の運搬用台車1、1を巾方向(矢示10方向)に突出することなくネスティングすることができる。なお、図3(b)は、6台の運搬用台車1、1をネスティングした状態を示している。
【0026】
なお、下連結材4を平面視斜めに配置する角度は、図1(a)図示のように対向して配置した第一側面パネル2の下横枠材7の端部と、第二側面パネル3の下横枠材7の端部との対角線上に配置することもできるが、図12図示の概念図で示すように下横枠材7の端部から距離D分中心側寄りの部分同士を接続する角度で配置することもできる。図12図示のように接続すれば、下連結材4を短く設計することができ、第一側面パネル2と第二側面パネル3との接続強度も高めることができる利点がある。
【0027】
(2) 以上説明した運搬用台車1は、第一側面パネル2と第二側面パネル3とを下連結材4で連結固定しただけであるが、図5に示した運搬用台車1のように上連結材12を装着して、運搬用台車1の強度を高めることができる。
【0028】
(3) さらに、補強材を追加して強度、剛性を高めることもできる。例えば、図6、図7図示のように、下部補強材13a、13bを取り付けることもできる。但し、このように下部補強材13a、13bを取り付ける場合であっても、下連結材4の干渉を回避することができる間隔は形成されていなければならない。
【0029】
そこで、下部補強材13a、13bの取り付けは、以下のように行う。
【0030】
すなわち、下部補強材13aは、下連結材4の上面と第一側面パネル2の下横枠材8の下面との間に、平面視で下横枠材8と角度を持って配置すると共に、下部補強材13aの下面とキャスター取付部材6の上面との間隔S2を下連結材4の部材断面高さh1以上として下部補強材13aの両端部を下連結材4と下横枠材8とに固定する。下部補強材13bも、同様に第二側面パネル3に固定する。
【0031】
ここで、下部補強材は13a、13bのように2ピースとなっていると共に下部補強材13a、13bの対向面の間隔S3(図6(a))を有していることが必要となる。
【0032】
これは、下部補強部材13a、13b間に間隔S3が設けられていないと、ネスティングしようとする時に、一方の第一側面パネル2又は第二側面パネル3が下部補強材13a、13bに接触して、完全にネスティングすることができなくなるからである。
【0033】
また、下部補強材13a、13bを平面視で下横枠材8、8と角度を持って配置するのは、下横枠材8、8と角度を有することなく、すなわち平行に取り付けたのでは、補強の効果が得られないためであるが、当該角度は前記間隔S3が形成されるように取り付けられてさえいればどのような角度であってもよい。例えば、下部補強材13a、13bを下横枠材8、8に対して直角に取り付けるようにすることも可能である(不図示)。
【0034】
このように、下部補強材13a、13bを取り付けたときであっても、間隔S3が設けられていれば複数台の運搬用台車1、1を巾方向(矢示10方向)に突出することのない状態でネスティングできるが、その台数は、第一側面パネル2と第二側面パネル3との間隔、下連結材4の巾(太さ)等の条件の他に下部補強材13a、13b間の間隔S3及び下部補強材13a、13bの部材断面の巾(太さ)によっても異なることとなる。
【0035】
(4) さらに、図8、図9図示のように、部材断面高さh2を有する上部補強材14、a、14bを追加することもできる。この場合も、上部補強材14a、14bは、運搬用台車1、1を巾方向(矢示10方向)に突出しないようにネスティングする際の障害とならないような状態で取り付けられることを要し、例えば、以下のように取り付ける。
【0036】
まず、上連結材12は当該上連結材12の下面と第一側面パネル2及び第二側面パネル3の上横枠材7、7の上面との間隔S4がh2以上となるようにスペーサー15を介して両側面パネル2、3の上横枠材7、7上面に取り付ける。
【0037】
上部補強材14aは、このように取り付けた上連結材12の下面と第一側面パネル2の上横枠材7の上面との間に、平面視で上横枠材7と角度を持って配置して、上部補強材14aの両端部を上連結材12と上横枠材7とにそれぞれ固定する。上部補強材14bも、同様に第二側面パネル3に固定する。
【0038】
ここで、上部補強材14a、14bは、前記下部補強材13a、13bと同様に2ピースとなっていると共に上部補強材14a、14bの対向面の間隔S5(図8(a))を有していることが必要となる。
【0039】
また、上部補強材14a、14bを平面視で上横枠材7、7と角度を持って配置する点も、前記下部補強材13a、13bと同様の理由によるものであり、当該角度は前記間隔S5が形成されるように取り付けられてさえいればどのような角度であってもよい。例えば、上部補強材14a、14bを、上横枠材7、7に対して直角に上横枠材7、7に取り付けるようにすることも可能である点も、前記下部補強材13a、13bと同様である。
【0040】
このように上部補強材14a、14bを取り付ければ、ネスティングする際に第一側面パネル2、第二側面パネル3は、他の運搬用台車1の上部補強材14a、14bの下側を通過し、上部補強材14a、14bは、他の運搬用台車1の上連結材12の下側を通過するので、図10図示のように巾方向(矢示10方向)に突出することなくネスティングすることができる。
【0041】
なお、図10は、上部補強材14a、14bを取り付けた運搬用台車1、1を4台ネスティングした状態の説明図であるが、ネスティングした際の各部材の上下の配置が明確になるように、図中、最右に位置する運搬用台車1の構成部材に斜線を描いて表現した。
【0042】
また、下補強材13a、13bと上補強材14a、14bとはネスティングの効率、作業効率を考慮すると平面視で重なる位置に配置することが望ましい。
【0043】
(5) つぎに、キャスター5、5の取り付け構造について説明する。
【0044】
なお、本明細書においてキャスターとは、車輪をキャスター板に取り付けた状態のものをいうこととする。
【0045】
キャスター5、5は、運搬用台車1が転倒することなく安定した状態で、走行、停止することができる状態で取り付けられていることが必要である。従って、キャスター5、5の個数は特に限定されるものではないが、以下、一般的に採用される4個のキャスター5、5の取り付け構造について説明する。
【0046】
キャスター5、5は、図4、5図示のように長方形のキャスター取付部材6の両端部に夫々取り付け、このキャスター取付部材6を二つ用意し、キャスター取付部材6の一端側上面を取付部16で下連結材4の下側に取り付けて構成することができる。
【0047】
しかし、この運搬用台車1の構造上、キャスター取付部材6の上側には下連結材の干渉を回避するための間隔S1(図2)又はS2(図7)を有するので、図4、5図示のようにキャスター取付部材6の両端部を十分に支持できない場合も生じる。このようにキャスター取付部材6の両端部を十分に支持できないと、取付部16を支点としたモーメントの影響により、キャスター取付部材6の十分な取り付け強度を確保できない場合がある。
【0048】
そこで、運搬用台車1に重量物を搭載する場合等には、図11図示のような取り付け法構造を採用することができる。図11は、運搬用台車1の下連結材4より下側を平面的に見た説明図である。キャスター取付部材6は、小取付部材6aと、アーム状取付部材6bの2ピースからなる。小取付部材6aはその下面にキャスター5を取り付け、上面を取付部17で下連結材4に取り付ける。アーム状取付部材6bはその一端側下面にキャスター5を取り付け、他端側上面を下連結材4に取り付ける。
【0049】
このようにアーム状取付部材6bを介してキャスター5を取り付けると、図4、5図示のキャスター5、5の取り付け方法と比較して取付部17回りのモーメントを軽減することができる。すなわち、図4、5図示の取り付け方法における取付部16からキャスター5までの距離L1と比較して、取付部17からキャスター5までの距離L2を短くすることができるのでこれにより、取付部17回りのモーメントを軽減し、キャスター5の取り付け強度を高めることができる。
【0050】
なお、運搬用台車1の安定走行を確保するためにはキャスター5、5は四隅部でできるだけ外側に配置されていることが望ましいが、アーム状取付部材6bは、運搬用台車1の安定走行が確保される範囲内でできるだけ短くなるように設計し、取付部17回りのモーメントの軽減を図ることが好ましい。
【0051】
(6) つぎに、第一側面パネル2や第二側面パネル3には、目的に応じた中間棚やパレットを装着することができる。しかし、中間棚やパレットは第一側面パネル2から第二側面パネル3に亘って横断する形状であると、ネスティングしたときの障害となるので、第一側面パネル2から第二側面パネル3に亘って横断する形状は採用することができない。
【0052】
但し、第一側面パネル2や、第二側面パネル3に沿うように縦に収容できる形状のパネルや、取り外しのできるパネル等であれば採用することができる。
【0053】
【実施例1】
この発明の実施例につき、図面を参照しつつ説明する。
【0054】
図13図示の運搬用台車20は、第一側面パネル2と第二側面パネル3とを所定間隔をあけて対向して配置し、両側面パネル2、3の下面同士を下連結材4で互いに連結して固定し、下連結材4の下面に、下面にキャスター5、5を取り付けたキャスター取付部材6、6が取り付けられている。
【0055】
また、第一側面パネル2、第二側面パネル3の中間に並列し、中間パネル18を配置してその下面を下連結材4に取り付けてあり、第一側面パネル2、第二側面パネルの内側面及び中間パネルの両側面に棚受け19が上下に複数段取り付けてある。
【0056】
ここで、中間パネル18は、その下面とキャスター取付部材6の上面と間に、下部補強材13a、13bの下面とキャスター取付部材6の上面との間隔S2と同様の間隔S2が形成されるように、下連結材4上に固定する。すなわち、中間パネル18の下面とキャスター取付部材6の上面との間にも、下連結材4の部材断面高さh1以上の間隔S2を形成する。
【0057】
さらに、この運搬用台車20には、下部補強材13a、13b及び上連結材12が取り付けてある。
【0058】
なお、この実施例の運搬用台車20は、中間パネル18及び棚受け19を取り付けた以外は、前記発明の実施の形態の記載中、図6、7において示した運搬用台車1と同一の構成につき、図6、7図示の運搬用台車1と同一の構成要素については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0059】
このように構成された運搬用台車20は、例えば給食の配膳用に使用することができ、対向する棚受け19、19におぼん(不図示)を載せて移動することができる。
【0060】
全てのおぼん(不図示)を下ろした後は、図14図示のように複数台(図14図示の例では、4台)の運搬用台車20をネスティングして保管することができる。このとき、中間パネル18は、中間パネル18の下面とキャスター取付部材6の上面との間にも、下連結材4の部材断面高さh1以上の間隔S2が形成されているので、中間パネル18、18が連結材4、4に干渉することはなく、巾方向(矢示10方向)に突出することがないので、スペース効率が高い。
【0061】
この実施例では、中間パネル18を取り付けて棚受け19を取り付けているが、中間パネル18を取り付けることなく第一側面パネル2、第二側面パネル3にのみ棚受け19を取り付けた構成とすることもできる。
【0062】
【実施例2】
この発明の他の実施例ににつき、図面を参照しつつ説明する。
【0063】
図15図示の運搬用台車21は、2枚の可倒パネル22a、22bからなる分割パレット22を取り付けた点に特徴がある。その他の構成は、前記発明の実施の形態の記載中、図6、7において示した運搬用台車1と同一の構成につき、図6、7図示の運搬用台車1と同一の構成要素については同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0064】
分割パレット22を構成する可倒パネル22a、22bは、第一側面パネル2l、第二側面パネル3の下部に位置し、図15(b)に実線で示したような倒伏した状態となるようにそれぞれヒンジ26、26を介して第一側面パネル2l、第二側面パネル3取り付けてある。
【0065】
分割パレット22を構成する可倒パネル22a、22bは、荷物を搭載するときは図15(a)や、図15(b)において実線で示したように倒伏状態となるが、ネスティングする際に図15(b)において鎖線で示したように起立状態とする。
【0066】
可倒パネル22a、22bが起立状態となっていれば、図15(c)図示のように分割パレット22がネスティングの障害となることなく、巾方向(矢示10方向)に突出することなくネスティングすることができる。
【0067】
以上、この発明の好ましい実施例を添付図面を参照しつつ説明したが、この発明はかかる実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載から把握される技術的範囲において種々な形態に変更可能である。
【0068】
例えば、実施例2の運搬用台車21は、2枚の可倒パネル22a、22bからなる分割パレットに代えて、図16図示のように一枚のパネルからなり、第一側面パネル2又は第二側面パネル3のいずれかの下部に取り付けられ、片側に起立状態となる単一パレット23を取り付けることもできる。要するに、パレットや棚受けは、巾方向(矢示10方向)に突出することのない状態でのネスティングに影響を及ぼさない形態のものであればどのようなものであってもよい。
【0069】
また、各運搬用台車の下連結材4、上連結材12、下部補強材13a、13b、上部補強材14a、14bを取り付ける角度等は、適宜変更することができる。例えば、図示した運搬用台車1等では下連結材と上連結材とは、取り付ける角度、向きを同一にしているが、これらは異なっていてもよい。
【0070】
【発明の効果】
この発明によれば、下連結材及び上連結材を平面視斜めに配置して第一側面パネルと第二側面パネルとを連結して固定すると共に、第一側面パネル、第二側面パネルを構成する下横枠材の下面とキャスター取付部材の上面とに下連結材の部材断面高さであるh1以上の隙間を形成したので、巾方向に突出することなく複数台の運搬用台車をネスティングすることができる。
【0071】
また、下部補強材及び/又は上部補強材の取り付けも、平面視で下横枠材又は上横枠材と角度を持って配置したので、巾方向に突出することなく複数台の運搬用台車をネスティングする際の障害になることがない効果がある。
【0072】
また、キャスターは、運搬用台車が安定走行できるように複数個のキャスターを備え、当該複数のキャスターのいくつかを、アーム状部材からなり、その一端側の上面を前記下連結材の下面に取り付けたキャスター取付部材の他端側の下面に取り付けたことにより、キャスター取付部材の取付部回りのモーメントを軽減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)この発明の運搬用台車の実施の形態を表す平面図。
(b)同じく正面図。
(c)同じく右側面図。
【図2】図1図示の運搬用台車における下横枠材の下面とキャスター取付部材の上面との間隔S1を説明するために下連結材の一部を省略した拡大説明図。
【図3】(a)2台の運搬用台車をネスティングする際に下横枠材の下面とキャスター取付部材の上面との間隔S1に下連結材が挿入される状態を説明する説明図。
(b) 図1図示の運搬用台車を6台ネスティングした状態の平面図。
【図4】図1図示の運搬用台車の一部を省略した斜視説明図。
【図5】図4図示の運搬用台車に上連結材を取り付けた状態の斜視説明図。
【図6】(a)この発明の運搬用台車の他の実施の形態であって、下部補強材を取り付けた運搬用台車の平面図。
(b)同じく正面図。
(c)同じく右側面図。
【図7】図6図示の運搬用台車における下部補強材の下面とキャスター取付部材の上面との間隔S2を説明するために下連結材の一部を省略した拡大説明図。
【図8】(a)この発明の運搬用台車の他の実施の形態であって、下部補強材の他に上部補強材を取り付けた運搬用台車の平面図。
(b)同じく正面図。
(c)同じく右側面図。
【図9】図8図示の運搬用台車における上横枠材材の上面と上連結材の下面との間隔S4を説明する拡大正面説明図。
【図10】図8図示の運搬用台車を4台ネスティングした状態の拡大平面図。
【図11】この発明の運搬用台車のキャスターの取り付け方を説明する拡大概念図。
【図12】この発明の運搬用台車の下連結材の他の取り付け方を説明する平面概念図。
【図13】(a)中間パネル及び棚受けを取り付けたこの発明の実施例の平面図。
(b)同じく正面図。
(c)同じく右側面図。
【図14】図13図示の運搬用台車3台をネスティングした状態の平面図。
【図15】(a)二枚の可倒パネルからなる分割パレットを取り付けたこの発明の実施例の平面図。
(b)同じく正面図。
(c)図15(a)、(b)図示の運搬用台車4台をネスティングした状態の平面図。
【図16】(a)単一パレットを取り付けたこの発明の実施例の平面図。
(b)同じく正面図。
(c)図16(a)、(b)図示の運搬用台車4台をネスティングした状態の平面図。
【図17】(a)従来の運搬用台車に荷物を積んでストックスペースへ収容した状態の概略した平面図。
(b)従来の運搬用台車であって、2台の運搬用台車を巾方向に突出しないようにネスティングしてストックスペースへ収容した状態の概略した平面図。
(c)、(d)従来の他の運搬用台車を複数台ネスティングしてストックスペースへ収容した状態の概略した平面図。
【符号の説明】
1、20、21 運搬用台車
2 第一側面パネル
3 第二側面パネル
4 下連結材
5 キャスター
6 キャスター取付部材
7 上横枠材
8 下横枠材
9 縦材
12 上連結材
13a、13b 下部補強材
14a、14b 上部補強材
15 スペーサー

Claims (5)

  1. 上横枠材と下横枠材とを縦材で連結してなる第一側面パネル及び第二側面パネルを所定間隔をあけて対向して配置し、両側面パネルの下端部同士を略水平方向の下連結材で互いに連結して固定し、前記下連結材の下面に、下面にキャスターを取り付けたキャスター取付部材を取り付けてなる運搬用台車であって、
    前記下横枠材の下面と前記キャスター取付部材の上面との間に隙間Sを形成し、
    前記下連結材は高さh1の部材断面を有すると共に各下横枠材に対し、平面視斜めに配置し、前記隙間Sはh1以上であることを特徴とする運搬用台車。
  2. 上横枠材と下横枠材とを縦材で連結してなる第一側面パネル及び第二側面パネルを所定間隔をあけて対向して配置し、両側面パネルの下端部同士を略水平方向の下連結材で互いに連結して固定し、前記下連結材の下面に、下面にキャスターを取り付けたキャスター取付部材を取り付けてなる運搬用台車であって、
    前記下連結材の上面と前記夫々の下横枠材の下面との間に、下部補強材を平面視で前記下横枠材と角度を持ってそれぞれ配置すると共に、当該下部補強材の下面と前記キャスター取付部材の上面との間間に隙間Sを隔てて当該下部補強材を下連結材と下横枠材とに固定し、
    前記下連結材は高さh1の部材断面を有すると共に各下横枠材に対し、平面視斜めに配置し、前記隙間Sはh1以上であることを特徴とする運搬用台車。
  3. 第一側面パネル及び第二パネルの上横枠材に対し平面視斜めに配置されて両側面パネルの上横枠材の上面同士を互いに連結する上連結材を前記両側面パネルの上横枠材上面に取り付けたことを特徴とする請求項1又は2記載の運搬用台車。
  4. 上連結材は当該上連結材の下面と第一側面パネル及び第二側面パネルの上横枠材の上面との間隔がh2以上となるようにスペーサーを介して両側面パネルの上横枠材上面に取り付けると共に、
    前記上連結材の下面と前記夫々の上横枠材の上面との間に、高さh2の部材断面を有する上部補強材を平面視で前記上横枠材と角度を持ってそれぞれ配置して、当該上部補強材を上連結材と上横枠材とに固定したことを特徴とする請求項3記載の運搬用台車。
  5. 運搬用台車は安定走行できるように複数個のキャスターを備え、当該複数のキャスターのいくつかは、一端側上面を前記下連結材の下面に取り付けたキャスター取付部材のアームの他端側下面に取り付けたことを特徴とする請求項1乃至4記載の運搬用台車。
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