JP2004209739A - サーマルプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】電池を使用可能限度まで効率よく使用することができ、かつ、全体の印刷時間が長くなることがないサーマルプリンタを提供すること。
【解決手段】電池bの電圧を検出する電圧検出手段と、サーマルヘッド6の発熱素子を1つ以上の群に分割する分割手段と、分割された発熱素子群毎に所定時間ずつ所定電圧で通電制御する通電制御手段と、搬送手段2a、3による被印刷媒体Mの所定距離の搬送を行う間隔を変更する搬送間隔変更手段とを備え、電池bを電源として作動させる場合に、上記検出手段によって検出された電池電圧の低下に伴って、上記分割手段は発熱素子を分割する群数を増やし、上記搬送間隔変更手段は被印刷媒体の搬送を行う時間間隔を長くする。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、搬送手段によって被印刷媒体の所定距離の搬送を所定時間間隔で繰り返すと共に、その被印刷媒体の所定距離の搬送毎に発熱素子に対して通電して印刷データを被印刷媒体に1ラインずつ印刷するサーマルプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、サーマルプリンタとして、電池を電源とし、被印刷媒体を搬送する搬送手段と、複数の発熱素子が列設されたサーマルヘッドとを備え、搬送手段によって被印刷媒体の所定距離の搬送を一定の時間間隔で繰り返すと共に、その被印刷媒体の所定距離の搬送毎に発熱素子に対して通電して印刷データを被印刷媒体に1ラインずつ印刷するサーマルプリンタであって、電池の電圧を検出する電圧検出手段と、サーマルヘッドの発熱素子を1つ以上の群に分割する分割手段と、分割された発熱素子群毎に所定時間ずつ所定電圧で通電制御する通電制御手段とを備え、上記検出手段によって検出された電池電圧の低下に伴って、上記分割手段は発熱素子を分割する群数を増やすように構成されているものが知られている。(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−112027号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のサーマルプリンタでは、被印刷媒体の所定距離の搬送と次の所定距離の搬送との間に、分割された発熱素子群毎に所定時間ずつ通電制御している。そのため、発熱素子を分割できる数に限度があり、電源である電池のピーク電流を十分に低くすることができず、電池電圧の降下で実際には十分な電池残量があるにもかかわらず一時的に動作保証可能な最低電圧を下回ってしまうことがある。
【0005】
また、分割数が多い場合でも発熱素子群毎の通電時間が短くならないように、被印刷媒体の搬送を行う一定の時間間隔を十分に長く設定することも考えられるが、分割数が少ない場合でも被印刷媒体の搬送を行う時間間隔が長くなるので、印刷に要する全体の時間が長くなってしまうといった問題がある。
【0006】
そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、電池を使用可能限度まで効率よく使用することができ、かつ、全体の印刷時間が長くなることがないサーマルプリンタを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明のサーマルプリンタは、電池を電源として作動可能であり、被印刷媒体を搬送する搬送手段と、複数の発熱素子が列設されたサーマルヘッドとを備え、搬送手段によって被印刷媒体の所定距離の搬送を所定時間間隔で繰り返すと共に、その被印刷媒体の所定距離の搬送毎に発熱素子に対して通電して印刷データを被印刷媒体に1ラインずつ印刷するサーマルプリンタであって、電池の電圧を検出する電圧検出手段と、サーマルヘッドの発熱素子を1つ以上の群に分割する分割手段と、分割された発熱素子群毎に所定時間ずつ所定電圧で通電制御する通電制御手段と、搬送手段による被印刷媒体の所定距離の搬送を行う時間間隔を変更する搬送間隔変更手段とを備え、電池を電源として作動させる場合に、上記検出手段によって検出された電池電圧の低下に伴って、上記分割手段は発熱素子を分割する群数を増やし、上記搬送間隔変更手段は被印刷媒体の搬送を行う時間間隔を長くすることを特徴とする。
【0008】
これによれば、電池電圧の低下に伴って、発熱素子を分割する群数を増やし、被印刷媒体の搬送を行う時間間隔を長くするので、発熱素子群毎の通電時間が短くならず、通電電圧を高くせずに済む。そのため、電源である電池のピーク電流が高くならず、電池電圧の降下が小さくなるので、電池使用可能限度まで効率よく電池を使用することができる。また、被印刷媒体の搬送を行う時間間隔が長くなると、電池bの実効負荷電流が低減され、電池bの電圧降下の割合が小さくなり、電池寿命を延ばすことが可能となる。また、分割数が少ない場合には分割数が多い場合と比べて被印刷媒体の搬送を行う時間間隔が短いので、印刷に要する全体の時間が長くならない。
【0009】
また、1つ以上の電圧閾値を記憶する記憶手段を備え、上記電圧検出手段によって検出された電池電圧が電圧閾値よりも下回った場合、上記分割手段は発熱素子を分割する群数を増やし、上記搬送間隔変更手段は被印刷媒体の搬送を行う時間間隔を長くするのが好ましい。この場合、上記記憶手段は停止用電圧閾値を記憶し、上記電圧検出手段によって検出された電池電圧が停止用電圧閾値よりも下回った場合、搬送手段による被印刷媒体の搬送を停止させるようにしても良い。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1を参照して、1は、塩化ビニールチューブやラベル等の長尺媒体Mに対して印刷及び切断処理を施し、所望の文字が印刷された所望の長さの印刷物を得るための長尺媒体用サーマルプリンタである。この長尺媒体用サーマルプリンタ1は、電池bを電源として作動可能である。
【0011】
長尺媒体用サーマルプリンタ1は、長尺媒体Mを搬送する搬送手段である、搬送ローラ2a、2bと、プラテンローラ3と、ピンチローラ4とを備える。これら4つのローラの内、搬送ローラ2a及びプラテンローラ3にはステッピングモータ5が接続されており、このステッピングモータ5が駆動すると搬送ローラ2a及びプラテンローラ3が回転する。長尺媒体Mの搬送経路には複数の発熱素子が列設されたサーマルヘッド6が設けられており、このサーマルヘッド6の搬送経路上流側に、搬送ローラ2a、2bが互いに対向して設けられている。両搬送ローラ2a、2bの間に長尺媒体Mが挟まれた状態で、上記ステッピングモータ5の駆動により搬送ローラ2aが正回転すると、長尺媒体Mがサーマルヘッド6側に搬送される。プラテンローラ3は、上記サーマルヘッド6に対向して設けられ、ピンチローラ4は、長尺媒体Mの搬送経路のサーマルヘッド6よりも下流側に、且つプラテンローラ3と対向して設けられている。プラテンローラ3及びピンチローラ4の間に長尺媒体Mが挟まれた状態で、上記ステッピングモータ5の駆動によりプラテンローラ3が正回転すると、プラテンローラ3の搬送経路下流側に設けられたカッタ7側に長尺媒体Mが搬送される。
【0012】
サーマルヘッド6には、複数の発熱素子が列設されており、該発熱素子に電池bからの電力を供給して発熱させる。印刷時には、インクリボンカセット8のインクリボン81を挟んでサーマルヘッド6を長尺媒体Mに圧接すると共に、サーマルヘッド6の発熱素子に通電することにより、インクリボン81のインクを溶融して長尺媒体Mに文字データ(印刷データ)を印刷する。具体的には、搬送手段(搬送ローラ2a、2bと、プラテンローラ3と、ピンチローラ4)で長尺媒体Mの1ライン分の距離の搬送を所定時間間隔で繰り返し、その長尺媒体Mの1ライン分の距離の搬送毎に発熱素子に対して通電して文字データを1ラインずつ印刷する。
【0013】
カッタ7は、カッタ刃7aとカッタ刃受け台7bとを備える。カッタ刃受け台7bは、平坦面で構成される全切り面と、両端に突状を有する半切り面とを備え、該全切り面及び半切り面をカッタ刃7aに対して垂直にセットすることにより、長尺媒体Mの全切り及び半切りがそれぞれ行われる。
【0014】
サーマルヘッド6及びカッタ7は、ステッピングモータ9に接続されており、該ステッピングモータ9の駆動により、サーマルヘッド6を上記プラテンローラ3に対して接離させたり、カッタ7を作動させて長尺媒体Mを切断したりする。上記ステッピングモータ5,9は電池bの電圧で作動する。
【0015】
長尺媒体用サーマルプリンタ1は、アタッチメント取付部10に取り付けるアタッチメントを替えることにより、種々の長尺媒体Mを印刷及び切断処理することができる。例えば、図2(a)に示すラベルカセット11をアタッチメント取付部10に取り付けると、カセット内部からラベルが引出され、該ラベルに対して印刷及び切断処理を施すことができる。また、図2(b)に示すチューブ用アタッチメント12をアタッチメント取付部10に取り付けると、チューブ挿入口12aからチューブを挿入することにより、該チューブに対して印刷及び切断処理を施すことができる。
【0016】
また、長尺媒体用サーマルプリンタ1は、長尺媒体Mの種類や、文字データ、文字サイズや書式等の印刷設定条件等を入力する入力部13と、該入力部13によって入力された各種データや操作者に対する操作指示等を表示する表示部14と、長尺媒体Mの先端又は後端を検知するためのセンサ類(図示せず)とを備える。
【0017】
図3を参照して、15は長尺媒体用サーマルプリンタ1内部に設けられた制御部であり、該制御部15は、上記ステッピングモータ5,9と、サーマルヘッド6と、各種センサ類と、入力部13と、表示部14とに接続され、センサ類や入力部13からの入力等に基づいて、ステッピングモータ5,9やサーマルヘッド6、表示部14を制御する。また、制御部15は、上記入力部13により入力された各種データ等を記憶するRAM16と、印刷制御プログラム等を記憶するROM17とを備える。また、制御部15のA/D変換機能ポートには、電池bの電圧を分圧した電圧値が入力され、その電圧値をA/D変換して電池bの電圧を検出している(電圧検出手段)。具体的には、制御部15内のCPUが有するA/Dコンバータ(図示しない)によって電池bの電圧が検出される。
【0018】
RAM16は、図4に示すように、文字データを記憶する文字データ記憶エリア161と、印刷媒体のサイズ、印刷濃度等の各種設定を記憶する設定情報記憶エリア162と、印刷イメージの展開を行う展開エリア163とその他、のエリアとを有する。
【0019】
ROM17には、図5に示すようなテーブルT1が記憶されている。テーブルT1には、4つの電圧領域と、それぞれの電圧領域に対応するサーマルヘッド6の発熱素子分割数と、同じくそれぞれの電圧領域に対応する、搬送ローラ2a及びプラテンローラ3を駆動させるステッピングモータ5の搬送パルス遅延時間とが記憶されている。
【0020】
4つの電圧領域は、3つの電圧閾値(7.0V、6.0V、5.5V)によって区切られており、制御部15で検出された電池bの電圧がどの領域に入っているかによって、サーマルヘッド6の発熱素子分割数、すなわち、サーマルヘッドの発熱素子がその数の群に分割され、その発熱素子群毎に所定時間ずつ所定電圧で通電制御される数と、搬送パルス遅延時間、すなわち、搬送手段によって長尺媒体Mの1ライン分の距離の搬送を行う時間間隔に対応する搬送パルス遅延時間とが変更されることになる。このテーブルT1により、電池bの電圧が低ければ低い程、長尺媒体Mの搬送パルス時間が長い値になるよう設定されている。これは、サーマルヘッド6の印字周期が早いと電池bの実効消費電力が大きくなることを考慮したものである。
【0021】
なお、上記制御部15への電源供給は、電池b電源もしくはACアダプタ電源からDC/DCコンバータcへ電源供給し、DC/DCコンバータcがロジック電源電圧及び駆動電源電圧を制御部15へ供給することにより行われる。本動作は電池電源によるものである。
【0022】
次に、図6に示したフローチャートを参照して、前述した構成からなる本実施形態の作用について説明する。
【0023】
長尺媒体Mの種類及びサイズの設定や、印刷する文字データの入力、印刷濃度の設定等の完了後、操作者が入力部13の印刷実行ボタン(図示しない)を押すと、印刷処理が開始される。
【0024】
印刷処理前に入力された文字データはRAM16の文字データエリア161に記憶され、長尺媒体Mの種類及びサイズや印刷濃度の設定等は設定情報記憶エリア162に記憶されている。ここでは、文字「A1」、「A2」、「A3」、・・・、「A10」というように「A」に自然数(順次カウントアップする)を付加した文字データを順次、塩化ビニールチューブに印刷し、その各文字「A1」、「A2」、「A3」、・・・、「A10」の印刷部分間を上記カッタ7で半切り、すなわち部分的に切断する場合について説明する。この場合、文字「A1」、「A2」、「A3」、・・・、「A10」は、それぞれ1ページの文字データとして認識され、計10ページの文字データが記憶されることになる。
【0025】
印字処理が開始されると制御部15は、文字データ「A1」が印刷イメージ展開エリア174に印刷イメージとして展開される(S1)。文字データ「A1」の展開が完了すると、続いて次の文字データ「A2」が展開されると共に、チューブの頭出し、即ち、チューブの初期印刷位置をサーマルヘッドの位置に移動するためのチューブの搬送が行われる(S2)。頭出しが完了すると、制御部15は、サーマルヘッド6の発熱素子に対して通電して文字データの1ラインを印字する(S3)。具体的には、制御部15が印刷イメージ展開エリア174から印刷イメージを読み出し、該印刷イメージをサーマルヘッド6の発熱素子の1ラインで印刷できるラインデータに分割する。そして分割されたラインデータは印刷される方向から順に処理され、ラインデータに基づいてサーマルヘッド6の各発熱体素子に1.2msecの間、電力が供給される(ここでは初期状態なので発熱素子分割数は1)。
【0026】
文字データの1ラインを印字が行われると、つづいて制御部15は、A/D変換機能ポートからの入力に基づいて電池bの電圧を検出する(S4)。そして、ROM17に記憶されているテーブルT1をサーチし、検出した電池bの電圧が、テーブルT1の4つの電圧領域のうちどの電圧領域に属するかを判断する(S5、S6、S7)。
【0027】
電池bの電圧が7.0V以上の領域に属する場合(S5、Yes)には、発熱素子分割数は1、搬送パルス遅延時間は1.6msecの初期設定のまま、S14にすすむ。電池bの電圧が6.0V以上7.0V未満の領域に属する場合(S6、Yes)には、発熱素子分割数を2(S8)、搬送パルス遅延時間は3.2msec(S9)に設定し直してS14にすすむ。同様に、電池bの電圧が5.5V以上6.0V未満の領域に属する場合(S7、Yes)には、発熱素子分割数を3(S10)、搬送パルス遅延時間は4.8msec(S11)に設定し直してS14にすすむ。同様に、電池bの電圧が5.5V未満の領域に属する場合(S7、No)には、発熱素子分割数を4(S12)、搬送パルス遅延時間は4.8msec(S13)に設定し直してS14にすすむ。
【0028】
S14では、制御部15は、前回の搬送パルスの出力時から、設定されている搬送パルス遅延時間経過後に搬送パルスを出力し、これによりステッピングモータ5を駆動させ、搬送ローラ2a及びプラテンローラ3を回転させて塩化ビニールチューブを1ライン分搬送させる。
【0029】
続いて制御部15は、全文字データの印字が終了したか否かを判断し(S15)、終了していない場合にはS3に戻る。
【0030】
S3では、サーマルヘッド6の発熱素子に対して通電して文字データの1ラインを印字する(S3)。具体的には、制御部15は、サーマルヘッド6の発熱素子を設定されている発熱素子分割数の群に分割し(分割手段)、分割された発熱素子群毎に1.2msecずつ所定電圧で通電制御する(通電制御手段)。
【0031】
全ての文字データについて印刷が終了すると(S15、Yes)、終了時搬送、すなわち最後の文字データが印刷された部分の終端がカッタ7に対抗する位置まで塩化ビニールチューブの搬送が行われ、カッタ7によって全切りされて印刷処理が終了する。
【0032】
この実施形態では、電池の電圧の検出は、1ライン印字毎に行われ、随時テーブルT1をサーチして電池bの電圧に対応した搬送パルス遅延時間で塩化ビニールチューブが搬送される。このサーマルヘッド6の発熱素子分割数及び搬送パルス遅延時間の変更により、電池bのピーク電流が低減されると共に塩化ビニールチューブの搬送速度が低速化し、電池bの実効負荷電流が低減されるため、電池bの電圧降下の割合が小さくなる。そのため、電池寿命を延ばすことが可能となる。
【0033】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
【0034】
装置のハード面及びROM17に記憶されているテーブルT1については上記第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0035】
図7は本発明の第2の実施形態における印刷処理を説明するフローチャートである。図7のフローチャート中、図6のフローチャートと同じステップ番号の処理及び判断については第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0036】
第2の実施形態では、S4の電池bの電圧の検出後に、その前のS3で印字した1ラインが1ページの1ライン目かどうかを判断する(S41)。そして1ライン目の場合には、上記第1実施形態と同様に、検出した電池bの電圧が、テーブルT1の4つの電圧領域のうちどの電圧領域に属するかを判断し(S5、S6、S7)、以下の処理に移行する。S3で印字した1ラインが1ページの1ライン目でない場合には、そのままの設定でS14に進み、設定されている搬送パルス遅延時間でステッピングモータ5を駆動させ、搬送ローラ2a及びプラテンローラ3を回転させて塩化ビニールチューブを1ライン分搬送させる。
【0037】
このように制御することにより、1ページ内の印字搬送時間が一定となるため、安定して塩化ビニールチューブに印字し搬送することができる。また、図7のフローチャートでは、1ページ印字開始直後の電池電圧に対応して発熱素子分割数及び搬送パルス遅延時間を決定しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、1ページ印字開始以前の所定位置での電池電圧値に対応して発熱素子分割数及び搬送パルス遅延時間を決定してもよく、または、1ページ印字開始以前の複数位置での電池電圧値を平均した値に対応して発熱素子分割数及び搬送パルス遅延時間を決定してもよい。
【0038】
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
【0039】
装置のハード面及びROM17に記憶されているテーブルT1については上記第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0040】
図8は本発明の第3の実施形態における印刷処理を説明するフローチャートである。図8のフローチャート中、図5のフローチャートと同じステップ番号の処理及び判断については第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0041】
第3の実施形態では、S3の1ラインの印字後に、その印字した1ラインが1ページの1ライン目かどうかを判断する(S31)。そして1ライン目の場合には、上記第1実施形態と同様に、S4で電池bの電圧を検出し、以下の処理に移行する。S3で印字した1ラインが1ページの1ライン目でない場合には、そのままの設定でS14に進み、設定されている搬送パルス遅延時間でステッピングモータ5を駆動させ、搬送ローラ2a及びプラテンローラ3を回転させて塩化ビニールチューブを1ライン分搬送させる。
【0042】
このように制御することにより、1ページの文字データについて1回だけ電池bの電圧を検出するので、第2の実施例と比べて電池電圧の検出頻度が少なくなり、制御が簡単になる。この場合も、1ページ印字開始以前の所定位置での電池電圧値に対応して発熱素子分割数及び搬送パルス遅延時間を決定してもよく、または、1ページ印字開始以前の複数位置での電池電圧値を平均した値に対応して発熱素子分割数及び搬送パルス遅延時間を決定してもよい。
【0043】
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
【0044】
装置のハード面については上記第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0045】
図9は、ROM17記憶されているテーブルT2であり、4つの電圧領域と、それぞれの電圧領域に対応するサーマルヘッド6の発熱素子分割数と、同じくそれぞれの電圧領域に対応する、搬送ローラ2a及びプラテンローラ3を駆動させるステッピングモータ5の搬送パルス遅延時間及び制御状態とが記憶されている。4つの電圧領域は、3つの電圧閾値(7.0V、6.0V、5.5V)によって区切られており、制御部15で検出された電池bの電圧がどの領域に入っているかによって、サーマルヘッド6の発熱素子分割数、すなわち、サーマルヘッドの発熱素子がその数の群に分割され、その発熱素子群毎に所定時間ずつ所定電圧で通電制御される数と、搬送パルス遅延時間、すなわち、搬送手段によって長尺媒体Mの1ライン分の距離の搬送を行う時間間隔に対応する搬送パルス遅延時間とが変更されることになる。このテーブルT2により、電池bの電圧が低ければ低い程、長尺媒体Mの搬送パルス時間が長い値になるよう設定されている。ただし、電池bの電圧が5.5Vを下回った場合には、搬送手段による塩化ビニールチューブの搬送が停止されるようになっている。
【0046】
図10は本発明の第4の実施形態における印刷処理を説明するフローチャートである。図10のフローチャート中、図5のフローチャートと同じステップ番号の処理及び判断については第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
【0047】
第3の実施形態では、S4で検出した電池bの電圧が、テーブルT2の4つの電圧領域のうちどの電圧領域に属するかを判断した(S5、S6、S7)後、6.0V以上7.0V未満の領域に属する場合(S6、Yes)及び5.5V以上6.0V未満の領域に属する場合(S7、Yes)には、それぞれ、直近のS3で印字した1ラインが1ページの1ライン目かどうかを判断する(S61、S71)。そして1ライン目の場合には、それぞれS8、S10に進み、第1実施形態と同様の処理が行われる。また、電池bの電圧が7.0V以上の領域に属する場合(S5、Yes)及び、S61、S71の判断においてS3で印字した1ラインが1ページの1ライン目でない場合には、そのままの設定でS14に進み、設定されている搬送パルス遅延時間でステッピングモータ5を駆動させ、搬送ローラ2a及びプラテンローラ3を回転させて塩化ビニールチューブを1ライン分搬送させる。また、電池bの電圧が6.0V未満の領域に属する場合(S6、No)には、印字を停止する(S71)。
【0048】
なお、上記第1〜第4の実施形態においては、電池bの電圧に応じた搬送パルス遅延時間の変更と、サーマルヘッド6の発熱素子分割数の変更とを同時に行う構成となっているが、電池bの電圧に応じた搬送パルス遅延時間の変更のみを行うよう制御してもよい。
【0049】
さらに、各電池電圧に応じた搬送パルス遅延時間をROM17に記憶されたテーブルT1、T2の時間を直接用いて制御しているが、その都度計算して搬送パルス遅延時間を用いる構成としてもよい。
【0050】
なお、本発明は前記実施形態のものに限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することが可能である。例えば、上記実施形態では搬送駆動にステッピングモータを用いているが、所定量の距離の搬送を所定時間間隔で行うことの可能な駆動源であれば、DCモータ等の他の駆動源であってもよい。
【0051】
また、上記実施形態では最初に1ライン分の印字を行った後に電池電圧等の検出を行い、次以降のラインにおいて搬送間隔や分割群数の制御を行っているが、最初の1ライン目の印字を行う前に検出を行い、最初の1ライン目の分割群数から制御を行ってもよい。
【0052】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、電池電圧の低下に伴って、発熱素子を分割する群数を増やし、被印刷媒体の搬送を行う時間間隔を長くするので、発熱素子群毎の通電時間が短くならず、通電電圧を高くせずに済む。そのため、電源である電池のピーク電流が高くならず、電池電圧の降下が小さくなるので、電池使用可能限度まで効率よく電池を使用することができる。また、被印刷媒体の搬送を行う時間間隔が長くなると被印刷媒体の搬送周期が長くなるため、電池bの実効負荷電流が低減され、電池bの電圧降下の割合が小さくなり、電池寿命を延ばすことが可能となる。また、分割数が少ない場合には分割数が多い場合と比べて被印刷媒体の搬送を行う時間間隔が短いので、印刷に要する全体の時間が長くならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサーマルヘッドの一実施形態を示す上面図
【図2】ラベルカセットとチューブ用アタッチメントを示す上面図
【図3】本発明の制御系を示すブロック図
【図4】RAMの内部状態図
【図5】発熱素子分割数及び搬送パルス遅延時間の変更テーブル
【図6】第1の実施形態の印刷処理を示すフローチャート
【図7】第2の実施形態の印刷処理を示すフローチャート
【図8】第3の実施形態の印刷処理を示すフローチャート
【図9】発熱素子分割数及び搬送パルス遅延時間の変更テーブル
【図10】第4の実施形態の印刷処理を示すフローチャート
【符号の説明】
6 サーマルヘッド
15 制御部
b 電池

Claims (3)

  1. 電池を電源として作動可能であり、被印刷媒体を搬送する搬送手段と、複数の発熱素子が列設されたサーマルヘッドとを備え、搬送手段によって被印刷媒体の所定距離の搬送を所定時間間隔で繰り返すと共に、その被印刷媒体の所定距離の搬送毎に発熱素子に対して通電して印刷データを被印刷媒体に1ラインずつ印刷するサーマルプリンタであって、
    電池の電圧を検出する電圧検出手段と、サーマルヘッドの発熱素子を1つ以上の群に分割する分割手段と、分割された発熱素子群毎に所定時間ずつ所定電圧で通電制御する通電制御手段と、搬送手段による被印刷媒体の所定距離の搬送を行う時間間隔を変更する搬送間隔変更手段とを備え、
    電池を電源として作動させる場合に、上記検出手段によって検出された電池電圧の低下に伴って、上記分割手段は発熱素子を分割する群数を増やし、上記搬送間隔変更手段は被印刷媒体の搬送を行う時間間隔を長くすることを特徴とするサーマルプリンタ。
  2. 1つ以上の電圧閾値を記憶する記憶手段を備え、上記電圧検出手段によって検出された電池電圧が電圧閾値よりも下回った場合、上記分割手段は発熱素子を分割する群数を増やし、上記搬送間隔変更手段は被印刷媒体の搬送を行う時間間隔を長くすることを特徴とする請求項1に記載のサーマルプリンタ。
  3. 上記記憶手段は停止用電圧閾値を記憶し、上記電圧検出手段によって検出された電池電圧が停止用電圧閾値よりも下回った場合、搬送手段による被印刷媒体の搬送を停止させることを特徴とする請求項2に記載のサーマルプリンタ。
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