JP2004208062A - 読取記録装置および読取記録制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複合通信装置は、原稿の搬送路と記録紙の搬送路が共通する共通搬送路を有し、共通搬送路上で、プラテン3上の読取位置と読取待機位置とに回動自在な読取ユニットの可動空間と、プラテン3上を主走査方向に移動自在な記録ユニットの可動空間とを共有させる。読取ユニットによる読取動作開始前、PES21によって共通搬送路内に搬送媒体が検知された場合、その搬送媒体を強制的に排出する(S5)。また、その搬送媒体を記録紙であると認識して記録ユニット1が主走査方向に移動する記録動作を開始することを防止するため、記録動作を禁止する制御を行う(S7)。
【選択図】 図8
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、読取記録装置および読取記録制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、端末装置の省スペース化に伴い、情報端末装置にも小型化が求められている。特に、家庭向けのファクシミリ装置等の読取記録装置では、読取動作と記録動作を行う紙搬送機構が完全に分離されているので、送信時に読取ユニットが原稿を読み取る空間と、受信時に記録ユニットが記録動作を行う空間とが別個になっていた。
【0003】
図10は従来の読取記録装置の構成を示す断面図である。この読取記録装置では、記録紙301は記録紙保持部材303に載置されており、記録紙給紙ローラ304および分離機構により1枚ずつ給紙される。給紙された記録紙は、給送ローラ305によって印字部306に搬送され、インクジェットカートリッジ等の記録部により記録紙上に画像が形成されつつ、排紙ローラ307により装置外に排出される(図中、矢印B方向)。
【0004】
一方、原稿302は、原稿保持部材308に載置されており、原稿分離ローラ309と分離片313とから形成されるくさび形状の突き当て部にセットされる。画像読取命令によって原稿分離ローラ309が回転すると、突き当て部に滞留した原稿のうち、原稿分離ローラ309と接する原稿だけが摩擦によって分離して搬送される。
【0005】
分離・搬送された原稿302は、原稿給送ローラ310、排紙ローラ312および各対向コロによって挟持されつつ搬送され、コンタクトイメージセンサ311により画像情報が読み取られながら、排紙ローラ312によって装置外に排出される(図中、矢印A方向)。
【0006】
ところで、複写機やファクシミリ装置などの読取記録装置では、市場の要望として、利便性を向上させるためのさまざまな工夫や改良が施されているが、その1つとして、装置の小型化が挙げられる。空間を有効に利用したいと考えるユーザにとっては、装置のサイズが購入する際の重要な選択項目となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の読取記録装置では、読取動作と記録動作を行う紙搬送機構が完全に分離されている、つまり、送信時に読取ユニットが原稿を読み取る空間と受信時に記録ユニットが記録動作を行う空間とが別個になっていたので、これらの物理的な空間を別々に確保する必要があり、装置の小型化が難しかった。
【0008】
これに対し、原稿の搬送路と記録紙の搬送路とを共通にした読取記録1パス機構を採用することによって、小型化を図ったものが知られている。具体的に、記録紙の搬送に用いられる搬送機構を原稿の搬送機構に兼用させることで、原稿搬送に用いられる給送ローラ、排紙ローラ、原稿駆動用モータ、原稿検知センサ等が削減されることになる。しかし、記録ユニットを移動させながら記録するインクジェット方式の読取記録装置の場合、読取ユニットおよび記録ユニットを異なる空間で駆動させなければならず、小型化の点で不十分であった。
【0009】
そして、さらなる読取記録装置の小型化を図るために、読取ユニットを共通搬送路上の読取位置とこの読取位置から退避した読取待機位置とに移動自在なものとし、主走査方向に移動する記録ユニットと読取ユニットの可動空間を共有させることも検討されるが、単純に読取ユニットと記録ユニットの可動空間を共有させると、読取動作と記録動作が同時に発生した場合、読取ユニットと記録ユニットが衝突してしまい、場合によっては、破損してしまうことになる。
【0010】
例えば、読取動作を行う際、読取ユニットは共通搬送路上の読取位置に配置されるが、このとき、搬送媒体検知センサが共通搬送路上の搬送媒体を検知すると、読取動作であるにもかかわらず、記録紙を検知したものと誤って、記録動作が開始されてしまうおそれがあった。また、紙詰まりや停電等、何らかの原因で原稿が搬送路に残っている状態で、記録動作が行われた場合、主走査方向に移動する記録ユニットによって原稿が破損してしまうおそれがあった。
【0011】
そこで、本発明は、原稿の搬送路と記録紙の搬送路とが共通する共通搬送路上で読取手段と記録手段の可動空間を共有させることで、装置の小型化を図る際、読取手段および記録手段を衝突させることなく保護できる読取記録装置および読取記録制御方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の読取記録装置は、原稿の搬送路と記録媒体の搬送路とが共通する共通搬送路上で原稿の読み取りおよび記録媒体への記録を行う読取記録装置において、前記原稿を前記共通搬送路上の読取位置に搬送する原稿搬送手段と、前記読取位置と該読取位置から退避した読取待機位置とに移動自在であり、前記読取位置で前記原稿を読み取る読取手段と、前記記録媒体を前記共通搬送路上の記録位置に搬送する記録媒体搬送手段と、前記読取手段と前記共通搬送路上の可動空間を共有し、前記記録位置と該記録位置から退避した記録待機位置とに移動自在であり、前記記録位置で前記記録媒体に画像を記録する記録手段と、前記読取手段による読取動作開始時、前記記録手段の動作を禁止する記録禁止手段とを備える。
【0013】
本発明の読取記録制御方法は、原稿の搬送路と記録媒体の搬送路とが共通する共通搬送路上で原稿の読み取りおよび記録媒体への記録を行う読取記録制御方法において、前記原稿を前記共通搬送路上の読取位置に搬送する原稿搬送ステップと、前記読取位置と該読取位置から退避した読取待機位置とに移動自在な読取手段によって前記読取位置で前記原稿を読み取る読取ステップと、前記記録媒体を前記共通搬送路上の記録位置に搬送する記録媒体搬送ステップと、前記読取手段と前記共通搬送路上の可動空間を共有し、前記記録位置と該記録位置から退避した記録待機位置とに移動自在な記録手段によって前記記録位置で前記記録媒体に画像を記録する記録ステップと、前記読取手段による読取動作開始時、前記記録手段の動作を禁止する記録禁止ステップとを有する。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の読取記録装置および読取記録制御方法の実施の形態について図面を参照しながら説明する。本実施形態の読取記録装置は、ファクシミリ通信機能および複写機能を有する複合通信装置に適用される。図1は実施の形態における複合通信装置の外観を示す図である。この複合通信装置は、筐体120を有し、その前面には排出口127が設けられ、その背面には原稿トレイ11が設けられている。また、筐体120の上面には、ハンドセット121、表示器122、操作部106、原稿排紙ボタン(排紙キー)125等が設けられている。
【0015】
表示器122は複合通信装置の状態や電話番号などを表示するものである。操作部106は複数のキーからなり、電話番号や各種設定情報を入力したり、動作を指示する。原稿排紙ボタン125は原稿や記録紙を排出するために押下されるものである。
【0016】
図2は複合通信装置の筐体内部の構造を示す斜視図である。図2では、記録紙および原稿がセットされておらず、読取ユニットおよび記録ユニットはそれぞれ退避した位置にある状態が示されている。図3は記録ユニットが動作中である複合通信装置の筐体内部の構造を示す斜視図である。図4は記録ユニットが動作中である複合通信装置の筐体内部の構造を示す側部断面図である。図5は読取ユニットが動作中である複合通信装置の筐体内部の構造を示す斜視図である。図6は読取ユニットが動作中である複合通信装置の筐体内部の構造を示す側部断面図である。
【0017】
これらの図において、1は印字を行うインクカートリッジ(記録ユニット)である。3は印字対向面となるプラテンである。3aはプラテン3を補助するプラテン補助部材である。8は記録紙2を載置する記録紙トレイである。9は記録紙の分離時に記録紙2を記録紙分離ローラ19側に押圧する圧板である。10は読取時および記録時に搬送媒体(原稿、記録紙)を給送する給送ローラである。11は原稿を保持する原稿トレイである。13は原稿12を分離する分離片である。15は原稿の分離に必要な動力を与える原稿分離ローラである。16は搬送媒体の給送時に給送ローラ10の動力を補助するピンチローラである。17は読取時および記録時に搬送媒体を装置の外部に排出する排紙ローラである。18は搬送媒体の排出時に排紙ローラ17の動力を補助する拍車である。19は記録紙の分離に必要な動力を与える記録紙分離ローラである。21は読取時および記録時に搬送媒体の有無を検知する搬送媒体検知センサ(PES:Paper Edge Sensor)である。
【0018】
22は読取動作を行うコンタクトイメージセンサ(CS)である。23は原稿12を案内する原稿下ガイド部材である。24はシャーシである。25は原稿読み取り時にコンタクトイメージセンサ22によって読み取られる画像データの白色基準を決める白色基準規定部材である。26はCS22および白色基準規定部材25を保持するとともに、装置本体に対して主走査方向に設けられた回動軸26aを中心に回動自在に軸支されるコンタクトイメージセンサホルダ(CSホルダ)である。読取ユニットはCSホルダ26、CS22および白色基準規定部材25から構成される。CSホルダ26は、読取時、プラテン3上の印字部近傍の読取位置に回動し、CS22によって共通搬送路を通過する原稿の画像が読み取られる。一方、記録時、CSホルダ26は、プラテン3上の読取位置から退避した読取待機位置に回動し、プラテン3上を主走査方向に移動自在な記録ユニット1によって共通搬送路を通過する記録紙に記録を行う。
【0019】
27は原稿検知センサ(DS:Document Sensor)であり、原稿トレイ11上の原稿の有無を検知する際に使用される。読取動作時、DS27によって原稿が検知され、PES21によって搬送媒体(原稿、記録紙)が共通搬送路上の所定位置を通過したか否かが検知される。尚、読取動作の開始要求があって、読取モード中、原稿を搬送する際、PES21がオンにならず、DS27がオンのままである場合、原稿の搬送に何らかの異常をきたしていると判断し、原稿詰まり(以下、紙ジャムという)のフラグが立てられる。
【0020】
記録ユニット1は、インクタンクおよびインクヘッド(記録ヘッド)を内蔵しており、インクタンクに充填されたインクをインクヘッドに設けられたノズルから記録紙に吐出して画像データを記録する。また、記録ユニット1は、シャーシ24の上部が「コ」の字形に形成されたガイドレール7と、シャーシ24の両側板24a、24bに支持されたガイドシャフト60とによって案内されるキャリッジ4に着脱自在に取り付けられており、キャリッジベルト63に固定されたキャリッジ4がキャリッジモータによって駆動されることにより、主走査方向に移動する。
【0021】
上記構成を有する複合通信装置の読取動作および記録動作を示す。まず、読取動作では、原稿トレイ11に原稿12がセットされていると、原稿分離ローラ15近傍に存在する原稿検知センサ(DS)27により原稿12が検知される。
【0022】
原稿検知センサ27により原稿が検知されている状態で、ユーザが操作部106から読取動作開始の指示を行うと、読取動作中としての動作モードが記憶部107に記憶され、読取動作が開始される。CPU100の制御の下、原稿分離ローラ15が駆動し、分離片13から1枚の原稿12が分離されると、読取位置まで給送される。
【0023】
これと同時に、給送ローラ10の動力を用いてCSホルダ26が回動軸26aを中心にプラテン3側に回動すると、CS22が読取位置に配置される。この状態で、給送ローラ10が共通搬送路上の原稿12を搬送し、PES21によって原稿後端が検知されるまで、CS22は原稿12から画像情報を読み取っていく。
【0024】
原稿12からの画像情報の読み取りが終了すると、排紙ローラ17により原稿は装置外部に排出される。ユーザにより複数枚の原稿の読取動作が指示されている場合、原稿排紙終了後、次の原稿12を分離・給送し、同様に画像情報が読み取られていく。そして、ユーザから指示された枚数の画像情報の読み取りが終了すると、最後にCSホルダ26をプラテン3上の読取位置から退避した読取待機位置に回動させ、読取動作を終了する。
【0025】
つぎに、記録動作では、ユーザが操作部106から記録動作開始の指示を行った際、CSホルダ26が読取位置側に回動していると、記録動作の開始に先立ってCSホルダ26を読取位置から読取待機位置まで退避させる。そして、記録動作中としての動作モードが記憶部107に記憶される。これにより、インクカートリッジ(記録ユニット)1はプラテン3上の印字部近傍を主走査方向に移動自在となり、共通搬送路を通過する記録紙2への記録が可能となる。
【0026】
この後、記録紙トレイ8に載置され、圧板9によって押圧されている記録紙2のうち、CPU100の制御の下、1枚の記録紙が記録紙分離ローラ19によって分離されると、プラテン3上の印字部(記録位置)まで給送される。
【0027】
そして、給送ローラ10によって搬送される記録紙2の後端がPES21により検知されるまで、記録ユニット1は記録紙2に画像情報を記録していく。画像情報を記録し終えると、排紙ローラ17により記録紙2は装置外部に排出される。複数枚の記録動作を行う場合、排紙終了後に、次の記録紙の分離・給送、画像情報の記録、記録終了後の排紙といった処理が枚数分繰り返される。
【0028】
ここで、記録ユニット1が記録動作を行わない場合、ホームポジション(記録待機)位置(図5の矢印Aで示す位置)に待機し、記録ユニット1の記録ヘッドがインクの乾燥により目詰まりしないようキャピングされる。そして、記録動作を行う場合、キャピングを解除し、記録ユニット1を回復動作位置(図3の矢印Bで示す位置)に移動し、記録ヘッドの回復等の初期動作を行った後、記録動作を開始する。このような記録ユニット1の記録動作の他、操作部106からユーザの指示がなくても、他の記録動作(例えば、インクカートリッジ1の回復動作、インク残量検知動作など)が所定条件の下、実行される。また、記録動作を行うタイミングとしては、PES21が記録紙を検知することにより、記録ユニット1が初期動作を開始する。
【0029】
このように、CSホルダ26を含む読取ユニットの読取動作時の可動空間と記録ユニットの記録動作時の可動空間とが共有する場合、そのままでは、読取動作を行う際、PES21が共通搬送路上にある原稿12を検知すると、記録紙を検知したものと解釈し、予期せぬ記録動作が開始されるおそれがあったが、本実施形態では、上記事態は回避されている。
【0030】
図7は複合通信装置の電気的構成を示すブロック図である。この複合通信装置は、CPU100、原稿を読み取る読取ユニットを含む読取部101、ファクシミリ通信により受信した画像や読取ユニットにより読み取られた原稿の画像を記録紙に記録する記録ユニットを含む記録部102、共通搬送路に沿って原稿および記録紙を搬送する搬送部103、PES21およびDS27を含む搬送媒体検知部104、媒体搬送検知部104により搬送媒体が検知された場合、その旨を通知する他、装置の諸状態をユーザに通知する通知部105、ユーザによって操作され、各種情報を入力したり、装置の動作を指示する操作部106、電話回線を通じてハンドセット121による通話や画像情報の送受信を制御する通信制御部108、記憶部107等がバス111を介して接続された構成を有する。記憶部107には、読取動作中や記録動作中などの動作モードが記憶されると共に、装置の諸状態が記憶され、さらに読取ユニットにより読み取られた画像情報が記憶される。また、記憶部107内のROMには、後述する制御プログラムが格納されている。
【0031】
図8および図9は読取動作中の記録動作を禁止する制御処理手順を示すフローチャートである。この制御プログラムは、前述したように記憶部107内のROMに格納されており、CPU100によって所定の周期毎に繰り返し実行される。まず、原稿分離ローラ15近傍に存在する原稿検知センサ(DS)27によって、原稿12が検知されたか否かを判別する(ステップS1)。原稿12が検知されない場合、ステップS1の処理を繰り返す。
【0032】
一方、原稿12が検知された場合、操作部106からユーザによる読取動作の指示があったか否かを判別する(ステップS2)。読取動作の指示がなかった場合、ステップS1の処理に戻る。一方、読取動作の指示があった場合、動作モードを読取動作中に更新し、記憶部107の動作モード領域に記憶する(ステップS3)。
【0033】
この後、PES21により共通搬送路上に搬送媒体が検知されたか否かを判別する(ステップS4)。搬送媒体が検知された場合、給送ローラ10および排紙ローラ17により搬送媒体を強制的に排出する(ステップS5)。この搬送媒体は、読み取り動作を開始する前から、共通搬送路上にあって、読み取り対象とならない搬送媒体であると判断される。そして、通知部105で、記録系の動作が禁止される旨をユーザに通知し(ステップS6)、さらに、記録系の動作を禁止する制御を行う(ステップS7)。一方、ステップS4でPES21により搬送媒体が検知されない場合、そのままステップS6の処理に移行し、同様にステップS6、S7の処理を行う。この結果、PES21の検知によって、記録ユニット1が意図しない動作(例えば、搬送媒体を記録紙であると認識して記録ユニット1が主走査方向に移動するような動作)を行うことは禁止される。
【0034】
ステップS7で記録動作を禁止する制御を行った後、読取動作を開始するための準備を行う。まず、給送ローラ10の動力を用いてCSホルダ26をプラテン3上の印字部近傍の読取位置側に回動すると共に、原稿分離ローラ15を駆動し、分離片13で1枚の原稿を分離し(ステップS8)、分離した原稿12を読取位置まで搬送する(ステップS9)。読取位置まで原稿12が搬送されると、CS22により1ライン分の画像情報を読み取る(ステップS10)。ライン分の画像情報が読み取られると、給送ローラ10により原稿を1ライン分フィードする(ステップS11)。
【0035】
PES21により原稿12の後端が検知されたか否かを判別する(ステップS12)。原稿12の後端が検知されていない場合、原稿12の後端が検知されるまで、ステップS10、S11の処理が順に繰り返される。一方、ステップS12で原稿12の後端が検知された場合、排紙ローラ17により原稿12を装置外部に排出し(ステップS13)、本処理を終了する。
【0036】
このように、本実施形態の複合通信装置によれば、原稿の搬送路と記録紙の搬送路が共通する共通搬送路上で、読取ユニットと記録ユニットの可動空間を共有させる場合、記録動作を禁止することで、記録紙であると認識して記録ユニットが主走査方向に移動してしまうような誤動作を防止でき、読取ユニットと記録ユニットの衝突を回避できる。
【0037】
また、読取動作開始前、PES21によって共通搬送路内に原稿が検知された場合、原稿を強制的に排出することで、紙詰まりや停電等によって共通搬送路に原稿が残ったまま、記録ユニットが移動してしまうことによる原稿の破損や紙ジャムの発生を防止できる。さらに、読取ユニットと記録ユニットが共有する可動空間の排他制御に費やされる時間を短縮でき、読取・記録動作の遅延を抑制できる。
【0038】
以上が本発明の実施の形態の説明であるが、本発明は、これら実施の形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または実施の形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
【0039】
例えば、上記実施形態では、ファクシミリ通信機能および複写機能を有する複合通信装置に適用された場合を示したが、本発明は、原稿の読取動作と記録動作を行うことができるものであればよく、ファクシミリ装置、複写機などに限らず、種々の装置に適用可能である。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、原稿の搬送路と記録紙の搬送路とが共通する共通搬送路上で読取手段と記録手段の可動空間を共有させることで、装置の小型化を図る際、読取手段および記録手段を衝突させることなく保護できる。また、紙詰まりや停電等によって共通搬送路に原稿が残ったまま、記録手段が移動してしまうことによる原稿の破損や紙ジャムの発生を防止できる。さらに、読取手段と記録手段が共有する可動空間の排他制御に費やされる時間を短縮でき、読取・記録動作の遅延を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における複合通信装置の外観を示す図である。
【図2】複合通信装置の筐体内部の構造を示す斜視図である。
【図3】記録ユニットが動作中である複合通信装置の筐体内部の構造を示す斜視図である。
【図4】記録ユニットが動作中である複合通信装置の筐体内部の構造を示す側部断面図である。
【図5】読取ユニットが動作中である複合通信装置の筐体内部の構造を示す斜視図である。
【図6】読取ユニットが動作中である複合通信装置の筐体内部の構造を示す側部断面図である。
【図7】複合通信装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図8】読取動作中の記録動作を禁止する制御処理手順を示すフローチャートである。
【図9】図8につづく読取動作中の記録動作を禁止する制御処理手順を示すフローチャートである。
【図10】従来の読取記録装置の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 インクカートリッジ(記録ユニット)
2 記録紙
3 プラテン
4 キャリッジ
8 記録紙トレイ
10 給送ローラ
11 原稿トレイ
12 原稿
13 分離片
15 原稿分離ローラ
19 記録紙分離ローラ
21 原稿後端センサ(PES)
22 コンタクトイメージセンサ(CS)
26 CSホルダ
27 原稿検知センサ(DS)
100 CPU
101 読取部
102 記録部
106 操作部
107 記憶部
Claims (7)
- 原稿の搬送路と記録媒体の搬送路とが共通する共通搬送路上で原稿の読み取りおよび記録媒体への記録を行う読取記録装置において、
前記原稿を前記共通搬送路上の読取位置に搬送する原稿搬送手段と、
前記読取位置と該読取位置から退避した読取待機位置とに移動自在であり、前記読取位置で前記原稿を読み取る読取手段と、
前記記録媒体を前記共通搬送路上の記録位置に搬送する記録媒体搬送手段と、前記読取手段と前記共通搬送路上の可動空間を共有し、前記記録位置と該記録位置から退避した記録待機位置とに移動自在であり、前記記録位置で前記記録媒体に画像を記録する記録手段と、
前記読取手段による読取動作開始時、前記記録手段の動作を禁止する記録禁止手段とを備えたことを特徴とする読取記録装置。 - 動作モードを記憶する動作モード記憶手段を備え、前記記録禁止手段は、前記記憶された動作モードが読取動作中に更新された場合、前記読取動作開始時であるとして、前記記録手段による画像の記録を禁止することを特徴とする請求項1記載の読取記録装置。
- 前記記録手段は、前記共通搬送路上を主走査方向に移動自在であり、前記読取動作中、前記記録待機位置に退避することを特徴とする請求項1記載の読取記録装置。
- 前記読取手段は、主走査方向の回動軸を中心に前記読取位置と前記読取待機位置とに回動自在であり、前記共通搬送路に近接した前記読取位置で前記共通搬送路を通過する原稿を読み取り、前記共通搬送路から離間した前記読取待機位置に退避することを特徴とする請求項1記載の読取記録装置。
- 前記共通搬送路上の搬送媒体を検知する搬送媒体検知手段と、前記読取動作開始時、前記搬送媒体検知手段によって前記共通搬送路上の搬送媒体が検知された場合、該搬送媒体を強制的に排出する強制排出手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の読取記録装置。
- 前記読取動作開始時、前記搬送媒体検知手段によって前記共通搬送路上の搬送媒体が検知された場合、該搬送媒体が検知された旨を通知する通知手段を備えたことを特徴とする請求項5記載の読取記録装置。
- 原稿の搬送路と記録媒体の搬送路とが共通する共通搬送路上で原稿の読み取りおよび記録媒体への記録を行う読取記録制御方法において、
前記原稿を前記共通搬送路上の読取位置に搬送する原稿搬送ステップと、
前記読取位置と該読取位置から退避した読取待機位置とに移動自在な読取手段によって前記読取位置で前記原稿を読み取る読取ステップと、
前記記録媒体を前記共通搬送路上の記録位置に搬送する記録媒体搬送ステップと、
前記読取手段と前記共通搬送路上の可動空間を共有し、前記記録位置と該記録位置から退避した記録待機位置とに移動自在な記録手段によって前記記録位置で前記記録媒体に画像を記録する記録ステップと、
前記読取手段による読取動作開始時、前記記録手段の動作を禁止する記録禁止ステップとを有することを特徴とする読取記録制御方法。
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