JP2004204932A - 装置の耐震構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の耐震構造において、耐震性能を向上し且つ装置の基本構成の構造に求める耐震負担割合を軽減して構造簡素化の実現をはかる。
【解決手段】箱状の収納フレーム1の下部に震度計6と制御部7を内蔵しアンカーボルト3を下方突出する基礎インタフェース架2からなる基本構成に加え耐震保護バーユニット4及び耐震保護ダンパーユニット5を設ける。耐震保護バーユニット4は収納フレーム1上部を支点に設けられ常時はラッチ機構(A)11で収納フレーム1側面に固定され耐震保護ダンパーユニット5とともに設置面から浮いている。震動や衝撃を震度計6が感知すると制御部7を介し電磁石21等が動作し、耐震保護バーユニット4が外方のA方向へ開放・伸長変位し耐震保護ダンパーユニット5が下方のE方向へ伸長変位することにより、設置面に接触し、装置の揺れを抑制し且つ振動エネルギーを吸収する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内部にラックやシャーシが収納実装され、地震等の震動に対して転倒、破壊を防止する装置の耐震構造、特に無線通信基地局装置の耐震構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、無線通信技術の進歩により、携帯電話などによる無線通信の需要は拡大している。それに伴い、無線通信基地局のインフラは、必要不可欠になっておりその需要も急激に拡大している。メーカーにおいては量産を考慮に入れた装置標準化、低コスト化を目的とした装置構造簡素化が重要な課題となっている。
装置構造の簡素化を阻害する要因の一つに、機械的性能としての耐震性能がある。無線通信のメリットは、有線による通信と比較した場合、どこでも使用できるということも大きなポイントの一つであるが、最大のメリットは、地震などの災害時に顕著に現れる。地震やそれによる火災時においては、有線通信における生命線となるケーブルなどは被害を受けやすい。それと比較し、ケーブルを不要とする無線通信においては、無線通信基地局装置に問題が発生しない限りはシステムに影響を及ぼさずに使用が可能である。その為、地震による災害の際において無線通信は、セーフティネットとしての役割を十分果たしていくことが可能であり、それを実現していくために、無線通信基地局装置に対して、十分な耐震性能が要求されている。
図6に、従来の第1の例としての無線通信基地局装置構造の基本構成を示す。この従来の装置においては、耐震性能の向上を、装置の基本構成となる収納フレーム41と、基礎インタフェース架42と、アンカーボルト43の構造に求めているために、その構造の抜本的な簡素化を導くことは難しい構成となっている。
【0003】
また第2の従来例として、図7に示すような筐体の保護装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平09−191965号公報(第3頁、図1)
図7に示す第2の従来例は、筐体51の下部の架台52にキャスタ55と、アジャスターフット56と、震度計57、傾斜計58、高圧ガスボンベ59及び震度計57、傾斜計58からの信号で高圧ガスボンベ59のバルブを開閉制御する制御器60よりなる震度検知ユニット53と、高圧ガスボンベ59と連結され、震度計57が設定震度以上の震度を検知したとき、高圧ガスの供給を受けてアジャスターフット56を解除すると共に、傾斜計58が設定角度以上の傾斜を検知したとき、エアバック63に対して高圧ガスボンベ59からの高圧ガスをパイプ61、62を介して供給するレリーサユニット54とを設置すると共に、筐体51の外周面にレリーサユニット54を介して供給される高圧ガスによって膨張するエアバック63を設置してなる筐体の保護装置である。
【0005】
この装置では、設定震度以上の震度のとき、それまで接地していたアジャスターフット56を解除してキャスタ55に筐体51を移動可能に支持し、万一、筐体51に傾きが発生してもエアバック63のクッション効果により壁等に依存させて内部の破壊を防止するようになっている、
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来技術において、第1の従来例では、特別な耐震構造を施していないため、地震等の強い震動や衝撃を受けたとき、装置の転倒や破壊を防止するための抜本的な対策を立てることはできない。
【0007】
また第2の従来例では、震動時、接地していたアジャスターフットを解除して筐体に傾きを発生させ、エアバックのクッション効果によって破壊を防止するものであり、筐体自身には積極的な耐震構造を備えているとは言い難い。それに比して構造が複雑であり、構造簡素化を実現できないという問題がある。
【0008】
本発明の目的は、上記従来の問題点を解消し、耐震性能向上の手段を備え、その手段を従来の基本構成に対し新たに追加するユニットにその多くの割合を分担させ、基本構成の構造に求める割合を軽減し、構造簡素化の実現をはかる装置の耐震構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の装置の耐震構造は、装置のラックやシャーシを内部に収納する箱状の収納フレームと、前記収納フレームの下部にあって各種インタフェース機器を収納するとともに台座を兼用するインタフェース架と、前記インタフェース架の下部から下方に突出して設置面と接触する複数個のアンカーボルトと、前記インタフェース架内にあって震動を検知する震動検知手段と、略棒状を呈し前記収納フレームの上部を支点に取り付けられ震動検知時に前記収納フレームの外方に向けて斜めに開放され且つ下方に伸長して変位し下端部が設置面に接触する複数個の耐震保護バーユニットと、衝撃吸収部材を有して前記インタフェース架の下部の前記アンカーボルト近傍に設けられ震動検知時に前記衝撃吸収部材が伸長して変位し設置面に接触する複数個の耐震保護ダンパーユニットと、前記震動検知手段による震動検知時に前記耐震保護バーユニット及び前記耐震保護ダンパーユニットの動作を制御する制御手段とを備えている。
【0010】
この装置の耐震構造において、前記耐震保護バーユニットには、斜め外方に開放し変位させる第1変位駆動部材と、斜め外方への開放をガイドするガイド部材と、常時は前記収納フレーム側に固定保持されるための第1ラッチ手段と、下方に伸長し変位させる伸長部材と、常時は前記伸長部材を縮減状態に保持する第2ラッチ手段と、前記第2ラッチ手段を解放する第2変位駆動部材とを備え、また前記耐震保護ダンパーユニットには、常時は前記衝撃吸収部材を設置面に接触しない位置に保持する第3ラッチ手段と、前記第3ラッチ手段を解放する第3変位駆動部材とを備えるのが好ましい。
【0011】
さらにこの装置の耐震構造において、前記第1、第2及び第3変位駆動部材が電磁石であること、前記伸長部材がスプリングダンパーであること、及び前記衝撃吸収部材がスプリングダンパーあるいはエアクッションダンパーであることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明について図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態の全体構成を示す斜視図、図2はこの実施の形態の動作時を示す斜視図、図3はこの実施の形態に使用する耐震保護バーユニットを拡大して示す(a)は非動作時、(b)は動作時の斜視図、(c)は内部のラッチ機構を模式的に示す図、図4はこの実施の形態に使用する耐震保護ダンパーユニットを拡大して示す(a)は非動作時、(b)は動作時の斜視図、(c)は内部のラッチ機構を模式的に示す図である。
【0013】
第1の実施の形態の耐震構造は、装置のラックやシャーシを内部に収納する箱状の収納フレーム1と、収納フレーム1の下部にあって各種インタフェース機器を収納するとともに収納フレーム1の台座を兼用する基礎インタフェース架2と、基礎インタフェース架2の下部から下方に突出して設置面と接触する複数個のアンカーボルト3とからなる装置の基本構成に加え、耐震保護バーユニット4及び耐震保護ダンパーユニット5を新たに有して構成される。なお、基礎インタフェース架2の内部には震動検知手段である震度計6と、関連する動作を制御するための制御部7とが内蔵される。
【0014】
耐震保護バーユニット4は、箱状の収納フレーム1の側面の四隅に沿って4つのユニットが設けられ、それぞれのユニットは収納フレーム1の上部を支点に取り付けられ下端部が設置面から僅かに浮いた位置まで延在するごとき略棒状を呈している。また耐震保護ダンパーユニット5は、4つのユニットがあり、それぞれのユニットは基礎インタフェース架2の下部においてアンカーボルト3の近傍に設置面から僅かに浮いた状態で設けられる。なお、収納フレーム1の側面の上下方向中央部の四隅には、後述する耐震保護バーユニット4のケース8を吸引して固定するためのマグネットプレート12がそれぞれ設けられる。
【0015】
図3及び図4に耐震保護バーユニット4及び耐震保護ダンパーユニット5の構成を示す。
【0016】
耐震保護バーユニット4は、図3(a)に示すように、ケース8、スプリングダンパー9、ガイドアーム10、上述したマグネットプレート12及びコイルスプリング13からなるラッチ機構(A)11、ケース8中におけるラッチ機構(B)14及び電磁石21からなる。
【0017】
ケース8は金属製で棒状且つ四角箱状を呈し、上端部が収納フレーム1の上部を支点に揺動可能に取り付けられ、下端部が収納フレーム1のほぼ下部の位置まで延びる長い棒状をなし、下端部に伸縮自在なスプリングダンパー9を収納している。スプリングダンパー9の下部は設置面から僅かに浮いた位置にある。スプリングダンパー9は図3(a)の非動作時、ケース8内に収納され後述するラッチ機構(B)14により縮減状態に保持される。
【0018】
ケース8の上下方向中央部にはラッチ機構(A)11が設けられ(図2参照)、コイルスプリング13がケース8を収納フレーム1側に引っ張り、収納フレーム1側のマグネットプレート12が金属製のケース8を吸着して固定ラッチする。即ち、地震など強い振動や衝撃によって動作する前の非動作時には、ケース8が収納フレーム1に固定された状態となって補強材として機能し、収納フレーム1の強度・剛性アップに寄与することとなる。
【0019】
ケース8の下端部にはガイドアーム10が取り付けられる。ガイドアーム10は基礎インタフェース架2の四角の枠状部分に案内されるようになっており、基礎インタフェース架2に内蔵された電磁石21の動作により、ケース8を収納フレーム1から離れる方向、即ち外方向に向けて押し出す。
【0020】
ラッチ機構(B)14はケース8内に設けられ、図3(c)に示すように、連結アーム24を介して電磁石22の動作が係止片26に伝わる構成であり、強い振動や衝撃による動作時まで下部の係止片26が上述したスプリングダンパー9をケース8内に縮減状態に係止し保持する。
【0021】
耐震保護ダンパーユニット5は、図4(a)、(b)に示すように、ケース15、スプリングダンパー16、フィックスプレート17及びラッチ機構(C)18からなる。
【0022】
ケース15は基礎インタフェース架2の下部のアンカーボルト3の近傍に取り付けられ、下端部に伸縮自在なスプリングダンパー16を収納している。スプリングダンパー16は非動作時、ラッチ機構(C)18によりケース15内に縮減状態に保持され、下部のフィックスプレート17が設置面から僅かに浮いた状態となる。
【0023】
ラッチ機構(C)18はケース15内に設けられ、図4(c)に示すように、連結アーム25を介して電磁石23の動作が係止片27に伝わる構成であり、強い振動や衝撃による動作時まで係止片27が上述したスプリングダンパー16をケース15内に縮減状態に係止し保持する。
【0024】
次に、このような構成の第1の実施の形態の動作について説明する。
【0025】
地震など強い振動や衝撃が加わらない平常時には、図1に示すように、装置の収納フレーム1は基礎インタフェース架2とともに4個所のアンカーボルト3によって設置面に設置されている。このとき耐震保護バーユニット4はマグネットプレート12及びコイルスプリング13からなるラッチ機構(A)11により収納フレーム1の側面四隅に吸着固定され、収納フレーム1の強度・剛性アップに寄与している。また、耐震保護バーユニット4の下端部はスプリングダンパー9がラッチ機構(B)14により縮減状態に保持されて設置面から僅かに浮いており、同様に耐震保護ダンパーユニット5もスプリングダンパー16がラッチ機構(C)18により縮減状態に保持されて設置面から僅かに浮いている。
【0026】
地震など強い振動や衝撃が加わると、耐震保護バーユニット4及び耐震保護ダンパーユニット5が動作して図2に示す状態となる。
【0027】
地震など強い振動や衝撃を受けて震度計6が設定値以上の震度を感知すると、制御部7に対し動作信号を送出する。動作信号を受けた制御部7の指令により、すべての電磁石21、22、23が動作する。
【0028】
まず電磁石21が動作すると、図3(b)に示すように、ガイドアーム10が矢印A方向に動き耐震保護バーユニット4のケース8の下端部を押す。この押す力はラッチ機構(A)11による耐震保護バーユニット4の収納フレーム1側への吸着固定力に打ち勝つように設定されているため、耐震保護バーユニット4は上端部を支点にして下端部が収納フレーム1から離れる方向、即ち図2で矢印Aで示す開放方向に変位する。
【0029】
同時に電磁石22が動作すると、耐震保護バーユニット4のラッチ機構(B)14において図3(c)に示すように、連結アーム24の矢印C方向への動きによって係止片26が矢印D方向へ動き、それまで係止保持していたスプリングダンパー9の縮減状態を解除し、スプリングダンパー9が矢印B方向へ伸長変位して下端部が設置面に接触する。
【0030】
これらの矢印A方向への開放変位及び矢印B方向への伸長変位が同時に且つ4つの耐震保護バーユニット4すべてに発生することにより、図2に示すように、収納フレーム1の四隅上端から耐震保護バーユニット4があたかも斜め放射状に設置面に向け伸びて開放され、設置面に対して踏ん張っている状態を実現する。これにより地震など強い振動や衝撃を受けても、耐震保護バーユニット4が伸びて設置面に接触し、設置面に対して踏ん張ることとなり、装置の揺れを大幅に抑制することができる。
【0031】
また電磁石23が動作すると、耐震保護ダンパーユニット5のラッチ機構(C)18において図4(c)に示すように、連結アーム25の矢印F方向への動きによって係止片27が矢印G方向へ動き、それまで係止保持していたスプリングダンパー16の縮減状態を解除し、スプリングダンパー16が矢印E方向へ伸長変位して下部のフィックスプレート17が設置面に接触する。
【0032】
この矢印E方向への伸長変位が4つの耐震保護ダンパーユニット5すべてに同時に発生することにより、図2に矢印Eで示すように、それまで設置面に接触していたアンカーボルト3に代わり耐震保護ダンパーユニット5が設置面に接触する。これにより、強い振動や衝撃のエネルギーをスプリングダンパー16が吸収することとなり、収納フレーム1、基礎インタフェース架2及びアンカーボルト3への負担を大幅に緩和することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について図5を参照して説明する。図5は第2の実施の形態に使用する耐震保護ダンパーユニットを拡大して示す(a)は非動作時、(b)は動作時の斜視図、(c)は内部のラッチ機構を模式的に示す図である。
【0033】
この第2の実施の形態は、耐震保護ダンパーユニットに用いるダンパーの種類が上述の第1の実施の形態と異なり、スプリングダンパーがエアクッションダンパーに代わるだけであって、他の構成は第1の実施の形態と全く同様である。第2の実施の形態の耐震保護ダンパーユニット30は、図5(a)、(b)に示すように、ケース19、エアクッションダンパー20及びラッチ機構(C)18からなる。
【0034】
ケース19は図1に示す基礎インタフェース架2の下部のアンカーボルト3の近傍に取り付けられ、内部に伸縮自在なエアクッションダンパー20を収納している。エアクッションダンパー20は非動作時、ラッチ機構(C)18によりケース19内に縮減状態に保持され、下端部が設置面から僅かに浮いた状態となる。
【0035】
第1の実施の形態と同様なラッチ機構(C)18はケース19内に設けられ、図5(c)に示すように、連結アーム25を介して電磁石23の動作が係止片27に伝わる構成であり、強い振動や衝撃による動作時まで係止片27が上述したエアクッションダンパー20をケース19内に縮減状態に係止し保持する。
【0036】
地震など強い振動や衝撃を受けた結果、制御部7を介して電磁石23が動作すると、耐震保護ダンパーユニット30のラッチ機構(C)18において図5(c)に示すように、連結アーム25の矢印F方向への動きによって係止片27が矢印G方向へ動き、それまで係止保持していたエアクッションダンパー20の縮減状態を解除し、エアクッションダンパー20が矢印H方向へ膨張変位して下部が設置面に接触する。
【0037】
この矢印H方向への膨張変位が4つの耐震保護ダンパーユニット30すべてに同時に発生することにより、図2に矢印Eで示すように、それまで設置面に接触していたアンカーボルト3に代わり耐震保護ダンパーユニット30が設置面に接触する。これにより、強い振動や衝撃のエネルギーをエアクッションダンパー20が吸収することとなり、収納フレーム1、基礎インタフェース架2及びアンカーボルト3への負担を大幅に緩和することができる。
【0038】
なお上述した実施の形態では、収納フレーム1の形状を箱状のものと規定したが、これに限定することなく、円筒形やその他の形状であってもよいことは言うまでもない。
【0039】
【発明の効果】
第1の効果は、地震等の強い振動や衝撃を受けたとき、装置の転倒や破壊を防止でき、さらに振動や衝撃のエネルギーを吸収できることである。
その理由は、装置の収納フレームの周囲及び下部に耐震保護バーユニット及び
耐震保護ダンパーユニットを備え、震動を検知したとき、これらのユニットが外方へ開放変位及び下方へ伸長変位して設置面に接触するすることによって、転倒や破壊を防止し且つエネルギーを吸収するからである。
【0040】
第2の効果は、装置の強度・剛性アップに寄与することができ、また構造簡素化の実現がはかれることである。
【0041】
その理由は、非動作時には耐震保護バーユニットが収納フレームの補強材として機能し、また耐震保護ダンパーユニットとともに基本構成に対する追加ユニットに耐震負担割合を分担させ、基本構成に求める割合を軽減する構造としたからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の全体構成を示す斜視図である。
【図2】第1の実施の形態の動作時を示す斜視図である。
【図3】第1の実施の形態に使用する耐震保護バーユニットを拡大して示す(a)は非動作時、(b)は動作時の斜視図、(c)は内部のラッチ機構を模式的に示す図である。
【図4】第1の実施の形態に使用する耐震保護ダンパーユニットを拡大して示す(a)は非動作時、(b)は動作時の斜視図、(c)は内部のラッチ機構を模式的に示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に使用する耐震保護ダンパーユニットを拡大して示す(a)は非動作時、(b)は動作時の斜視図、(c)は内部のラッチ機構を模式的に示す図である。
【図6】第1の従来例の無線通信基地局装置構造の基本構成を示す斜視図である。
【図7】第2の従来例の筐体の保護装置を示す構成図である。
【符号の説明】
1、41 収納フレーム
2、42 基礎インタフェース架
3、43 アンカーボルト
4 耐震保護バーユニット
5、30 耐震保護ダンパーユニット
6、57 震度計
7 制御部
8、15、19 ケース
9、16 スプリングダンパー
10 ガイドアーム
11 ラッチ機構(A)
12 マグネットプレート
13 コイルスプリング
14 ラッチ機構(B)
17 フィックスプレート
18 ラッチ機構(C)
20 エアクッションダンパー
21、22、23 電磁石
24、25 連結アーム
26、27 係止片
51 筐体
52 架台
53 震度検知ユニット
54 レリーサユニット
55 キャスタ
56 アジャスターフット
58 傾斜計
59 高圧ガスボンベ
60 制御器
61、62 パイプ
63 エアバック

Claims (7)

  1. 装置のラックやシャーシを内部に収納する箱状の収納フレームと、前記収納フレームの下部にあって各種インタフェース機器を収納するとともに台座を兼用するインタフェース架と、前記インタフェース架の下部から下方に突出して設置面と接触する複数個のアンカーボルトと、前記インタフェース架内にあって震動を検知する震動検知手段と、略棒状を呈し前記収納フレームの上部を支点に取り付けられ震動検知時に前記収納フレームの外方に向けて斜めに開放され且つ下方に伸長して変位し下端部が設置面に接触する複数個の耐震保護バーユニットと、衝撃吸収部材を有して前記インタフェース架の下部の前記アンカーボルト近傍に設けられ震動検知時に前記衝撃吸収部材が伸長して変位し設置面に接触する複数個の耐震保護ダンパーユニットと、前記震動検知手段による震動検知時に前記耐震保護バーユニット及び前記耐震保護ダンパーユニットの動作を制御する制御手段とを備えることを特徴とする装置の耐震構造。
  2. 前記耐震保護バーユニットには、斜め外方に開放し変位させる第1変位駆動部材と、斜め外方への開放をガイドするガイド部材と、常時は前記収納フレーム側に固定保持されるための第1ラッチ手段と、下方に伸長し変位させる伸長部材と、常時は前記伸長部材を縮減状態に保持する第2ラッチ手段と、前記第2ラッチ手段を解放する第2変位駆動部材とを備え、
    また前記耐震保護ダンパーユニットには、常時は前記衝撃吸収部材を設置面に接触しない位置に保持する第3ラッチ手段と、前記第3ラッチ手段を解放する第3変位駆動部材とを備えることを特徴とする請求項1記載の装置の耐震構造。
  3. 前記第1、第2及び第3変位駆動部材が電磁石であることを特徴とする請求項2記載の装置の耐震構造。
  4. 前記伸長部材がスプリングダンパーであることを特徴とする請求項2または3に記載の装置の耐震構造。
  5. 前記衝撃吸収部材がスプリングダンパーであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の装置の耐震構造。
  6. 前記衝撃吸収部材がエアクッションダンパーであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の装置の耐震構造。
  7. 前記装置が無線通信基地局装置であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の装置の耐震構造。
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