JP7473920B2 - 盤転倒防止治具 - Google Patents
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Description
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して詳細な説明を適宜省略する。
図1(a)および図1(b)に示すように、盤100は、設置面G上に設置または仮置きされるものとする。以下では、XYZの3次元座標を用いて説明することがある。設置面Gは、X軸およびY軸を含むほぼ平坦な面であるものとする。Y軸は、X軸に直交する。
盤100は、盤100の正面に開閉自在に設けられた扉102を有しており、盤100を設置したときに扉102に平行な方向をX軸の方向とする。このとき、盤100の奥行は、Y軸に沿うように配置される。Z軸は、X軸およびY軸に直交し、Z軸の正方向は、設置面Gから上方に向かうものとする。
盤100では、X軸に沿う方向の長さを幅といい、Y軸に沿う方向を奥行といい、Z軸の正方向の長さを高さということがある。
図2は、実施形態の盤転倒防止治具を例示する模式的な正面図である。
図2に示すように、盤転倒防止治具10は、伸縮単管12と、ボルト付き単管クランプ14と、エアーダンパー付き単管16と、ジャッキベース18と、を備える。
図3(a)および図3(b)は、伸縮単管12の形状を表している。
図3(a)および図3(b)に示すように、伸縮単管12は、外筒部122、内筒部124および止めピン126を含んでいる。外筒部122および内筒部124は、いずれも中空の円筒状部材である。外筒部122の内径は、内筒部124の外径よりも若干大きく設定されている。そのため、内筒部124は、外筒部122に自在に挿入し、伸縮単管12の全体の長さを変えることができる。外筒部122および内筒部124は、十分な強度を有する材料で形成されており、たとえば鉄製であり、表面にメッキ等が施されていてももちろんよい。外筒部122および内筒部124は、中空円筒形状としたときに、十分な強度が保たれれば、金属製に限らず、たとえばFRP等の樹脂等で形成されていてもよい。
図4(a)および図4(b)は、ボルト付き単管クランプ14の形状を表している。なお、図4(b)では、図示したときの煩雑さを回避するために、クランプ部144は、2点鎖線で示されている。
図4(a)および図4(b)に示すように、ボルト付き単管クランプ14は、ボルト部142、クランプ部144および止めピン146を含んでいる。クランプ部144は、止めピン146によって、ボルト部142の一端に結合されている。止めピン146は、円盤状の皿部と皿部よりも径の小さい軸部を有しており、軸部は、クランプ部144の下端の貫通孔(図示せず)を介して、ボルト部142のほぼ中心に挿入、固定されている。皿部の下端とボルト部142の一端(この図では上端)との間には、間隙が設けられており、クランプ部144は、ボルト部142の回転中心Cで回動可能とされている。
図5は、エアーダンパー付き単管16およびジャッキベース18の形状を表している。図5では、エアーダンパー付き単管16の下端にジャッキベース18が結合された状態が表されている。
図5に示すように、エアーダンパー付き単管16は、脚部162a,162bおよびエアーダンパー164を含んでいる。脚部162a,162bは、中空円筒状の部材である。伸縮単管12と同様に、鉄製等の十分な強度を確保できる材料で形成されている。脚部162a,162bは、エアーダンパー164を介して長手方向に結合されている。エアーダンパー164は、長手方向の圧縮および伸長応力を吸収するように動作する。そのため、上側の脚部162aの上下方向の振動は、エアーダンパー164によって吸収され、下側の脚部162bへの応力の変動が減衰される。
図6(a)および図6(b)は、実施形態の盤転倒防止治具の使用方法を例示する模式的な図である。
図6(a)に示すように、実施形態の盤転倒防止治具10は、盤100を仮置きする場合に使用される。盤転倒防止治具10は、上述したように分解、組み立てが可能とされている。伸縮単管12、ボルト付き単管クランプ14、エアーダンパー付き単管16およびジャッキベース18は、分解された状態で盤100とともに、あるいは盤100とは別に、仮置き場に運ばれる。
図7では、盤転倒防止治具10の他の使用方法が示されている。
図7に示すように、伸縮単管12は、X軸方向およびY軸方向のそれぞれに角度をもつように設置されている。この例では、4つの盤転倒防止治具10の伸縮単管12は、盤100の天板の平面視での対角線方向に沿った方向に設けられている。
実施形態の盤転倒防止治具10は、伸縮単管12を備えている。伸縮単管12は、外筒部122、内筒部124および止めピン126を含んでおり、長手方向の長さを調整し、適切な長さとすることができる。そのため、異なる形状の盤や重心の異なる盤であっても、伸縮単管12を適切な長さとすることによって、転倒を防止することが可能になる。
Claims (2)
- 盤の天板に設けられた吊りボルト用の穴に締結可能とされたボルト付き単管クランプと、
前記ボルト付き単管クランプに結合されることができる伸縮単管と、
前記伸縮単管に直交するように結合されることができるエアーダンパー付き単管と、
前記エアーダンパー付き単管に結合させて、設置面から前記伸縮単管までの高さを調整可能とするジャッキベースと、
を備え、
前記伸縮単管は、長手方向に伸縮自在とされ、所望の長さに固定することができ、
前記エアーダンパー付き単管は、第1単管および第2単管と、前記第1単管および前記第2単管と長手方向に結合するとともに、長手方向の応力に対して減衰させるように動作するエアーダンパーと、を含み、
前記ボルト付き単管クランプは、前記天板に締結するように設けられたボルト部と、前記ボルト部が前記天板に締結されたときに前記ボルト部の回転中心にして回動可能に設けられたクランプ部と、を含む盤転倒防止治具。 - 前記伸縮単管は、中空の円筒部材で形成され、
前記第1単管および前記第2単管は、中空の円筒部材で形成された請求項1記載の盤転倒防止治具。
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