JP3749931B2 - 免震構造物のロック装置 - Google Patents

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Description

この発明は、基礎上に免震装置を介して支持された建物を、台風等による風圧で移動することがないよう基礎に固定化すると共に、地震の発生時にはロックが自動的に外れて基礎に対する建物の固定を解き、免震装置を有効に作動させることで、地震から建物を保護することができるようにする免震構造物のロック装置に関する。
地震発生時に建物の倒壊や家具類の倒れが発生すると、極めて大きな人的被害をもたらすことになるので、近年、建物の構築において、免震構造の採用が増えている。
地震発生時に建物に対する揺れの伝わりを逃がすための免震構造は、基礎と建物の間に免震装置を配置し、この免震装置で建物を支持することによって構成されており、免震装置としては、種々の機構や構造のものが提案されているが、その多くは、基礎上に建物を水平方向に移動可能となるよう支持することで、地震発生時の建物への振動の伝わりを逃がす構造になっている。
ところで、基礎上に建物が免震装置で水平方向に移動可能となるよう支持されている場合、台風時の強風が建物に作用すると、風圧を受けた建物に横揺れが発生するという不都合が生じることになり、このため、台風の接近時には、例えば、支え棒等で建物を固定化して横揺れが生じないように処置しなければならず、地震に比べて発生頻度の高い台風がくる度にこのような処置作業を行うのは、手間と時間及び経費がかかることになる。
そこで、この発明の課題は、免震装置を介して支持された建物を基礎に対して固定化することにより、台風時の強風が建物に作用しても建物に横揺れが発生することのないようにし、しかも、地震発生時にはロックが自動的に外れて建物と基礎の固定を解き、免震装置を有効に作動させることで、地震から建物を保護することができる免震構造物のロック装置を提供することにある。
上記のような課題を解決するため、この発明は、基礎に固定したベース部材で上下動可能となるよう保持され、弾性部材で上昇弾性が付勢された可動部材と、上記可動部材に、水平の軸方向に移動自在となるようこの可動部材を貫通し、回転と所定の範囲で上下動が可能となるよう支持された軸体と、上記軸体に、起立状態から基礎の外方に伏倒可能となるよう回転可能に取り付られ、下降位置にある軸体に対して起立する状態で、基礎上に免震装置を介して支持された建物に固定された係留棒を下部から支持し、伏倒時に下降位置にある軸体を上昇させるための振り子部材と、上記振り子部材の上部外側を跨ぐようにその両端を軸体の両端に固定され、下降位置にある軸体に対して直立状態で上記係留棒の上部に係合し、上記振り子部材とで係留棒を拘束する係留部材とからなり、上記振り子部材が伏倒して軸体が上昇すると、係留部材が係留棒から上方へ離脱するようになっている構成を採用したものである。
上記可動部材は、前面が開放した箱型に形成され、基礎に固定したベース部材で上下可動に保持され、このベース部材に立設したねじ軸に下端が上下動可能に外嵌し、上記ねじ軸に螺合したナットで上方への抜け止めとなり、このねじ軸に外嵌縮設したばねで上昇弾性が付勢されている構造としたり、上記軸体に、振り子部材の伏倒側に向けて突出してその途中が可動部材で支持され、伏倒した振り子部材で先端側が押し下げられると、梃子の作用で軸体を上昇させる梃子部材を取り付けた構造とすることができる。
また、上記軸体は、振り子部材を挟む両側に組み込んだ弾性部材で、軸方向の中立位置に戻る弾性が付勢されているようにすることができる。
ここで、上記軸体は、可動部材の両側に設けた長孔を貫通し、長孔の範囲で上下に移動可能になっていると共に、振り子部材は、上部が重り部で下部が二又部となり、この二又部が可動部材に上部から外嵌する状態で軸体に枢止され、重り部の上面に螺装した支持ボルトの上端で係留棒の下面を支持し、この重り部の下部に設けた載置部材が軸体に外接している。
また、梃子部材は、軸体に後端を枢止した一対のアームの先端を横軸で結合し、両アームの対向面で途中の位置に突設した支点軸が可動部材の両側前縁に設けた支持部で受けられ、伏倒した振り子部材は、重り部が横軸上に当接して押し下げ、梃子部材は、支点軸を中心に揺動して軸体を上昇させることになる。
上記直立状態で係留棒の下面を支持する振り子部材は、地震発生時の可動部材の横揺れで、支持ボルトの上部が係留棒に設けた垂直面に当接し、振り子部材が傾斜することで支持ボルトによる係留棒の支持が解け、重り部の作用により基礎に対して外方に倒れることになる。
上記のように、この発明によると、基礎側に設けた振り子部材と係留部材で建物に固定した係留棒を拘束することにより、基礎上に免震装置を介して支持された建物を基礎に対して固定化することができ、台風による風圧を受けても建物の横揺れ発生を防ぐことができ、台風の襲来ごとに建物を固定するような作業や手間が省け、しかも、地震発生時には、横揺れによる振動を受けると自動的に係留棒の拘束を解くことでロックが外れ、免震装置を有効に作動させて地震から建物を保護することができる。
基礎に取り付けられた可動部材に回転と所定の範囲で上下動が可能となるよう支持された軸体に、起立状態で上端が建物に固定した係留棒を下部から支持する振り子部材を設け、上記軸体に、振り子部材の伏倒側に突出するよう取り付けられ、伏倒した振り子部材で先端側が押し下げられることで下降位置にある軸体を上昇させる梃子部材を設け、この振り子部材の上部外側を跨ぐようにその両端を軸体の両端に固定され、直立状態で上記係留棒の上部に係合し、上記振り子部材とで係留棒を拘束する係留部材を設け、上記梃子部材は、伏倒した振り子部材で先端側が押し下げられると、軸体を上昇させて係留部材を係留棒から上方へ離脱させるようになっている。
以下、この発明の実施例を図示に基づいて説明する。
図7と図8のように、免震構造物Aは、基礎1とその上に免震装置2を介して支持した建物3とからなり、上記基礎1は、内部が複数に区切られて鉄筋4で補強され、建物3の平面形状に適合する内側周枠5と、この内側周枠5の外周に所定の距離をおいて設けた外側周枠6とからなり、建物3は土台7が内側周枠5の上部に位置し、内側周枠5の内部に配置した複数の免震装置2で、地震発生時に平面的に移動可能となるよう支持され、内側周枠5と外側周枠6間の上面は、建物3と一体に移動可能となる蓋板8で閉鎖されている。
上記免震装置2の構造は、特段限定されるものではなく、地震発生時の基礎1の振動を建物3に伝わらないようにするものであればよく、図示詳細を略したが、例えば、一般的に知られているように、上下の皿板間に球体を組み込んだものや、本出願人が特開2002−180695号で提案した構造の免震装置を採用すればよい。
この発明のロック装置11は、上記免震構造物Aにおいて、通常は建物3を基礎1に対して固定化すると共に、地震発生時の横揺れでロックを解くように作動し、免震装置2を有効に作動させて地震から建物3を保護することができるようにするものである。
図1乃至図6のように、上記ロック装置11は、基礎1の内側周枠5の外面に固定するベース部材12と、このベース部材12で上下動可能に保持した可動部材13と、可動部材13を水平に貫通する軸体14と、上記軸体14に取り付けられた振り子部材15及び梃子部材16と、両端を軸体14の両端に固定された係留部材17と、上記基礎1上に免震装置2を介して支持された建物3の土台7で上記可動部材13の直上に位置するよう水平に固定された係留棒18とで構成されている。
上記ベース部材12は、鉄板を用いて水平片19と垂直片20からなるL型に形成され、基礎1の内側周枠5の外面と下部に沿わせた状態でアンカーボルト21での結合によって固定され、内側の下部に立設したブラケット22の上端に螺軸23を立設し、上記垂直片20の上部両側に先端が軸24で結合された一対の保持腕25を突設して形成され、上記螺軸23には、下部に螺合したナット26で高さ調節可能となるばね受け27と、上部に可動部材13の抜け止めナット28が設けられている。
上記可動部材13は、前面が開口する上下に長い箱型に形成され、両側壁の上部位置に上下方向の長孔29と、上壁に前後方向の切り溝30と、下壁に上記螺軸23の挿通孔31とが設けられ、両側壁の前縁には梃子部材16の支持部32が突設されている。
この可動部材13は、上記ベース部材12の保持腕25で上下可動となるよう保持され、下壁の挿通孔31がベース部材12の螺軸23に外嵌し、下壁とばね受け27との間に弾性部材であるコイルばね33が螺軸23に外嵌する状態で縮設され、可動部材13に常時上昇弾性を付勢するようになっており、コイルばね33の弾性はナット26と抜け止めナット28で調節することができる。
上記軸体14は、可動部材13の両側に設けた長孔29を貫通し、長孔29の範囲で上下に移動可能になっていると共に、軸方向への移動と回転が自在となるよう両長孔29で支持され、上記振り子部材15は、上部がブロック状の重り部34となり、その両側の側面に下方に突出するよう固定した側板35で下部が二又部に形成され、この両側板35が可動部材13の両側に上部から外嵌するようになっていると共に、両側板35の下部に設けた横孔が軸体14に枢止され、上部の重量が重たいので、軸体14を支点に起立状態から少し前方へ傾斜することで前方へ自動的に伏倒するようになっている。
上記重り部34の上面に係留棒18の下面を支持する支持ボルト36が上下の位置調整が自在となるよう螺装され、重り部34の下部に切り溝30から可動部材13の内部に収まり、この可動部材13において、軸体14へ外接する載置部材37が設けられている。
上記梃子部材16は、一対のアーム38とアーム38の先端を結合する横軸39と、両アーム38の対向面で途中の位置に突設した支点軸40とで形成され、可動部材13と振り子部材15の両側板35間の隙間に納まるアーム38の後端を軸体14に枢止し、支点軸40が可動部材13の両側前縁に設けた支持部32で受けられ、可動部材13に対して振り子部材16は伏倒して前面側に突出するよう配置され、上記振り子部材15は、伏倒した時重り部34が横軸39上に当接し、伏倒時の衝撃と重量で梃子部材16の先端側を押し下げ、これにより梃子部材16は、梃子の作用で支点軸40を中心に揺動して軸体14を上昇させることになる。
上記係留部材17は、丸鋼等を用いて弧状の山形に形成され、その両端に設けたブラケット41で軸体14の両端に連成した螺軸とナット42で締付け固定され、軸体14を中心に起伏回動自在となっている。
この係留部材17は、直立状態で直立する振り子部材15の上部外側を跨ぐようになり、かつ、下降位置にある軸体14に対して直立状態で上記係留棒18の上部に係合し、上記振り子部材15の支持ボルト36とで係留棒18を拘束するようになっている。
上記軸体14とこれに固定した係留部材17は、振り子部材15を挟む両側に組み込んだ弾性部材となるコイルばね43で、軸方向の中立位置に戻る弾性が付勢されている。
また、建物3の土台7で上記可動部材13の直上に位置するよう水平に固定された係留棒18は、土台7への固定ベース44から水平に突出する円軸状となり、振り子部材15における支持ボルト36の上端面でクッション部材45を介して支持される下面は平坦面46に形成され、この係留棒18の上下で固定ベース44側に垂直のブラケット47と48を設け、各ブラケット47と48は先端が垂直面になっている。
なお、図示実施例は、振り子部材15の伏倒で梃子部材16の先端が押し込まれ、梃子部材16が梃子の作用で支点軸40を中心に揺動して軸体14を上昇させるようにしたが、梃子部材16の使用を省き、振り子部材15が梃子部材16の機能を兼ねるようにすることができる。
具体的には、振り子部材15の両側板35の途中で対向する面に支点用の突軸を設け、振り子部材15の伏倒時に突軸が支持部32に当接すると、突軸を支点とする梃子の作用で振り子部材15が揺動し、この振り子部材15で直接軸体14を上昇させるような構造を採用することができる。
図示の場合、基礎1における内側周枠5の上端と建物3の土台7の間に断面C字型の弾性変形可能な閉塞部材49を設け、内側周枠5で囲まれた建物3の下部への小動物の侵入を防ぐようにしている。
この発明のロック装置11は上記のような構成であり、図7に示すように、免震装置を介して基礎上に建物を支持した免震構造物Aにおいて、ロック装置11を基礎1における内側周枠5の外周部で複数箇所に取り付け配置し、基礎1と建物3の土台7を卦結合する。
ロック装置11は、図1のように、ベース部材12で上下動可能に保持した可動部材13で軸体14を水平に保持し、圧縮コイルばね33で可動部材13に上昇弾性を付勢し、上記軸体14に振り子部材15と梃子部材16及び係留部材17を取り付け、この軸体14に中立位置への復帰弾性を付勢する圧縮コイルばね43を設けて組み立てる。
上記ロック装置11は、基礎1の内側周枠5の外面にベース部材12を固定することによって配置し、建物3の土台7にはその直上位置に係留棒18を水平に固定する。
基礎1に建物3を固定するには、可動部材13の直上に振り子部材15を起立させ、軸体14が下降位置にある状態で、振り子部材15の下面の載置部材37が軸体14の上面に載り、コイルばね33の押し上げ弾性により、上面に突設した支持ボルト36の上端面で係留棒18の下面をクッション部材45を介して支持する。
また、下降位置にある軸体14に固定された係留部材17を直立位置にして、係留棒18の上部に係止すれば、図1と図2のように、係留棒18の上下が係留部材17と支持ボルト36で拘束され、基礎1と建物3の土台7は、コイルばね33を圧縮した状態で結合され、また、梃子部材16は軸体14が下降位置にあるので、前方へ斜め上向きに突出する姿勢になっている。
このように、建物3は多数のロック装置11によって周囲が基礎1に固定されているので、基礎1上に免震装置2で水平移動可能に支持されていても、台風時の風圧による建物3の揺れ動きの発生を防ぐことができる。
次に、上記のような建物の固定状態において、地震が発生した場合のロック装置11の作用を説明する。
図3は、地震の発生により上下方向の振動が加わった状態を示し、同図矢印aのように、基礎1と一体にベース部材12が上昇すると、ベース部材12と可動部材13の間に設けたコイルばね33が収縮することで、上方への振動を吸収し、また、下降動時はコイルばね33が伸長することにより、ロック装置11は基礎1と建物3を結合した状態で、建物3に上下方向の振動が伝わるのを逃がすことができる。
なお、上記のように、ロック装置11に上下方向の振動の逃がし作用を生じさせるためには、免震装置2にも同様の上下方向の振動を逃がす構造を採用する必要がある。
図4は、地震の発生により軸体14の長さ方向と直交する横方向の振動が加わった状態を示し、同図矢印bで示した右方向に、基礎1と一体にベース部材12が横移動すると、免震装置2で支持されている建物3は、定位置に残っているので、基礎1と建物3に横方向の位置ずれが生じ、ベース部材12と可動部材13及びこれに保持された軸体14が基礎1と一体に横移動し、振り子部材15は、支持ボルト36の係留棒18を支持する上端面に対して軸体14が横移動すると、支持ボルト36の上端部はブラケット48の垂直面に当接することで定位置に残り、これによって、基礎1の内側周枠5に対して外方に傾斜する。
また、係留部材17も、上部がブラケット47の垂直面に当接することで定位置に残り、これによって、基礎1の内側周枠5に対して外方に傾斜する。
上記振り子部材15は、上部が重りになっているので、基礎1の内側周枠5に対して外方に傾斜すると、軸体14を支点にしてそのまま外方に倒れて行き、支持ボルト36は係留棒18から離脱してその支持を解く。
図5のように、上記振り子部材15が基礎1の内側周枠5に対して外方に倒れると、重り部34が梃子部材16の先端横軸39上に当接してその衝撃と重量で押し下げ、梃子部材16は、支点軸40を中心に回動して梃子の作用で軸体14を上昇させ、この軸体14の上昇で係留部材17も一体に上昇して係留棒18の上面から上方に離反し、係留棒18から離れた係留部材17は上記のように傾斜しているので、図5の矢印のように、振り子部材15の倒れた側に倒れ込むことになり、上部が係留棒18から完全に離脱する。
このように、振り子部材15と係留部材17が倒れ込むことにより、ロック装置11と係留棒18は分離し、基礎1と建物3の結合を解くので、建物3に対する基礎1の移動は自由となり、従って、地震発生時の横揺れは、免震装置2の作用によって吸収することができる。
図6は、同図の矢印cで示すように、地震の発生により軸体14の長さ方向に沿う横方向の振動が加わった状態を示し、係留棒18に係合している係留部材17と軸体14が定位置に残り、両側コイルばね43の一方を圧縮させることで基礎1と一体にベース部材12と可動部材13、振り子部材15、梃子部材16が横移動し、軸体14の長さ方向に沿う横方向の振動が建物に伝わらないようにする。
このように、ロック装置11は、地震の発生時に、軸体14の長さ方向と直交方向の振動が加わったものは基礎1と建物3のロックを解き、また、軸体14の長さ方向に沿う振動が加わったものは、この振動が建物に伝わらないようにすることで、建物3を支持する免震装置2の作用に支障を与えることがないようになっている。
なお、地震が納まった後は、振り子部材15と係留部材17を起立姿勢に戻し、係留棒18を上下から挟んで保持する図1と図2の通常のロック状態に戻せばよく、これらの戻し作業は、螺軸23に螺合したナット26と抜け止めナット28による可動部材13の上下動と、振り子部材15に螺装した支持ボルト36の上下動を調節することによって行え、通常の状態において、コイルばね33の建物支持弾性を調整しておけばよく、このように、ロック装置11は、通常の状態で基礎1と建物3をロックして台風の風圧による建物3の横揺れ発生を防ぎ、また、地震発生時は基礎1と建物3の結合を自動的に解き、免震装置2の作用を可能にすることができる。
この発明に係る免震構造物のロック装置を示すロック状態の斜視図 この発明に係る免震構造物のロック装置の使用時のロック状態を示す縦断面図 この発明に係る免震構造物のロック装置の使用時に上下方向の振動が加わった状態を示す縦断面図 この発明に係る免震構造物のロック装置の使用時に軸体と直交方向の振動が加わった状態を示す縦断面図 この発明に係る免震構造物のロック装置の使用時に軸体と直交方向の振動が加わってロックを解除した状態を示す縦断面図 この発明に係る免震構造物のロック装置の使用時に軸体の軸方向の振動が加わった状態を示す縦断面図 基礎上に免震装置を介して建物が支持された免震構造物とロック装置の取り付け状態を示す縦断面図 同上の基礎と免震装置及びロック装置の取り付け状態を示す平面図
符号の説明
1 基礎
2 免震装置
3 建物
4 鉄筋
5 内側周枠
6 外側周枠
7 土台
8 蓋板
11 ロック装置
12 ベース部材
13 可動部材
14 軸体
15 振り子部材
16 梃子部材
17 係留部材
18 係留棒
19 水平片
20 垂直片
21 アンカーボルト
22 ブラケット
23 螺軸
24 軸
25 保持腕
26 ナット
27 ばね受け
28 抜け止めナット
29 長孔
30 切り溝
31 挿通孔
32 支持部
33 コイルばね
34 重り部
35 側板
36 支持ボルト
37 載置部材
38 アーム
39 横軸
40 支点軸
41 ブラケット
42 ナット
43 コイルばね
44 固定ベース
45 クッション部材
46 平坦面
47 ブラケット
48 ブラケット
49 閉塞部材

Claims (4)

  1. 基礎に固定したベース部材で上下動可能となるよう保持され、弾性部材で上昇弾性が付勢された可動部材と、
    上記可動部材に、水平の軸方向に移動自在となるようこの可動部材を貫通し、回転と所定の範囲で上下動が可能となるよう支持された軸体と、
    上記軸体に、起立状態から基礎の外方に伏倒可能となるよう回転可能に取り付られ、下降位置にある軸体に対して起立する状態で、基礎上に免震装置を介して支持された建物に固定された係留棒を下部から支持し、伏倒時に下降位置にある軸体を上昇させるための振り子部材と、
    上記振り子部材の上部外側を跨ぐようにその両端を軸体の両端に固定され、下降位置にある軸体に対して直立状態で上記係留棒の上部に係合し、上記振り子部材とで係留棒を拘束する係留部材とからなり、
    上記振り子部材が伏倒して軸体が上昇すると、係留部材が係留棒から上方へ離脱するようになっている免震構造物のロック装置。
  2. 上記可動部材は、前面が開放した箱型に形成され、基礎に固定したベース部材で上下可動に保持され、このベース部材に立設したねじ軸に下端が上下動可能に外嵌し、上記ねじ軸に螺合したナットで上方への抜け止めとなり、このねじ軸に外嵌縮設したばねで上昇弾性が付勢されている請求項1に記載の免震構造物のロック装置。
  3. 上記軸体に、振り子部材の伏倒側に向けて突出してその途中が可動部材で支持され、伏倒した振り子部材で先端側が押し下げられると、梃子の作用で軸体を上昇させる梃子部材を取り付けた請求項1又は2に記載の免震構造物のロック装置。
  4. 上記軸体は、振り子部材を挟む両側に組み込んだ弾性部材で、軸方向の中立位置に戻る弾性が付勢されている請求項1乃至3の何れかに記載の免震構造物のロック装置。
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