JP3153485B2 - 免震装置 - Google Patents

免震装置

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JP3153485B2
JP3153485B2 JP01958197A JP1958197A JP3153485B2 JP 3153485 B2 JP3153485 B2 JP 3153485B2 JP 01958197 A JP01958197 A JP 01958197A JP 1958197 A JP1958197 A JP 1958197A JP 3153485 B2 JP3153485 B2 JP 3153485B2
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将男 秋元
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有限会社サンコーエンジニアリング
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物、器物等に
用いる地震動の免震装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、発生した地震動によって器物、建
物等の損壊を防止するために例えば下記各種の免震装置
が開発されている。 器物、建物等の被支持体と基礎等の支持体間に各種
積層ゴムを介在させた免震装置がある(社団法人 発明
協会発行「発明」1995年6月号記載)。 被支持体の荷重を支持して支持体に伝達する中間体
を設け、中間体を複数個のつる巻ばねにより所定方向に
振動可能に支持するか、又はこれにオイルダンパーを併
用した構造の免震装置がある。 本発明者によって開発された、支持体上に水平な支
持部材を取付け、水平面の被支持体を転動可能なボール
によって支持し、支持部材と被支持体間にゴム部材を渡
した構造の免震装置がある(特公平6−74670号公
報記載)。 支持体上に湾曲面の支持部材を取付け、被支持体を
リテーナーによって保持されたボールベアリング列を介
して支持部材上を転動可能なボールによって支持した構
造の免震装置がある。 本発明者によって開発された、支持体上に湾曲面の
案内部材を取付け、被支持体を軸線回りに転動可能な転
動体によって支持する構造の免震装置がある(特公平6
−74609号公報記載)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の技術の
うち、の例では、被支持体の重量によって免震性
能が異なるため、重量が変わったとき積層ゴム、ばね、
ゴム部材等を最適なものに合わせる必要がある。の
例では、被支持体の重量に比例した復元力が作用するの
で設計上の自由度が高いという特徴を有しているが、地
震動の全振幅以上の大きさの装置が必要である。このた
め、従来技術はいずれも使い勝手が制約されたり、価格
が高くなり、多くの空間を要しスペース上の制約で軽量
小型の器物には採用し難かった。本発明は、リンク機構
で被支持体の荷重を支持する球体の位置を免震に対する
適位置に常に保持可能で、の例の半分近い大きさで
許容相対変位を大きくとれて強い地震動にも対応でき、
しかも地震動に対し応答加速度が小さく優れた免震効果
を有し、被支持体の重量変化に対し免震性能が変わら
ず、簡易な構造で十分な強度が得られ、低コストであっ
て、軽量小型の一般家庭や小規模企業におけるOA機
器、医療機器、美術品等の器物の低荷重用から、省スペ
ース条件下の建造物等の中荷重用まで、幅広く用いるの
に好適な免震装置を得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、請求項1の発明にあっては、水平方向に
被支持体に取付けられた上面部材下の被支持面と対向す
る支持体に取付けられた下面部材上の支持面との少なく
ともいずれかを凹状の皿形とし、前記被支持面及び支持
面間に配設された剛性材料の球体と、少なくとも前記球
体直径より僅かに大径の円形又は円弧状の中心開口部を
有し前記球体を挟着する中央リンクと、前記下面部材上
及び上面部材に回動可能に係着された周辺リンクとを
回動可能に連結して形成された少なくとも一つの平行四
辺形を含むリンク機構とを備え、地震動発生による前記
球体の揺動に前記平行四辺形が追従して変形可能とされ
ている免震装置により解決した。請求項2の発明にあっ
ては、中心開口部(6c)を含む中央部材(6d)両側
に延設された側方部材(6a、6b)を有する中央リン
ク(6)と、一端部が前記側方部材(6a)端部と回動
可能に連結され他端部が下面部材(3)上の係着ピンで
係着された周辺リンク(9)と、中央部が前記側方部材
(6b)端部と回動可能に連結され一端部が上面部材
(4)下の係着ピンで係着された周辺リンク(7)と、
一端部が前記周辺リンク(7)他端部と回動可能に連結
され他端部が下面部材(3)上の係着ピンで係着された
周辺リンク(8)とによりリンク機構が形成されている
請求項1に記載の免震装置とすることができる。請求項
3の発明にあっては、中心開口部(16c)を含む中央
部材(16d)一側に延設された側方部材(16b)を
有する中央リンク(16)と、中央部が前記側方部材
(16b)中間部と回動可能に連結し一端部が上面部材
(4)の係着ピンで係着された周辺リンク(7)と、
中間部が前記周辺リンク(7)他端部と回動可能に連結
し一端部が下面部材(3)上の係着ピンで係着された周
辺リンク(18)と、一端部が前記周辺リンク(18)
他端部と他端部が前記側方部材(16b)端部と回動可
能に連結した周辺リンク(19)とによりリンク機構が
形成されている請求項1に記載の免震装置とすることが
できる。請求項4の発明にあっては、中心開口部(6
c)を含む中央部材(6d)両側に延設された側方部材
(6a、6b)を有する中央リンク(6)と、中央部が
前記側方部材(6a)端部と回動可能に連結され一端部
が下面部材(3)上の係着ピンで係着された周辺リンク
(29)と、中央部が前記側方部材(6b)端部と回動
可能に連結され一端部が上面部材(4)下の係着ピンで
係着された周辺リンク(7)と、一端部が前記周辺リン
ク(7)他端部と回動可能に連結され他端部が前記下面
部材(3)上の係着ピンで係着された周辺リンク(8)
と、一端部が前記上面部材(4)下の係着ピンで係着さ
れ他端部が前記周辺リンク(29)他端部と回動可能に
連結された周辺リンク(28)とによりリンク機構が形
成されている請求項1に記載の免震装置とすることがで
きる。
【0005】請求項5の発明にあっては、係着ピン(1
3)は捩子部(13d)、保持部(13c)、軸部(1
3a)及び頭(13b)とを有し、下面部材(3)一方
隅部上及び上面部材(4)他方隅部下に前記捩子部(1
3d)により固着され、軸部(13a)が保持部(13
c)と頭(13b)間に周辺リンクを水平に保持して該
周辺リンク端部に穿設された開口部に遊嵌されている請
求項2〜4のいずれかに記載の免震装置とすることがで
きる。請求項6の発明にあっては、係着ピン(14)は
捩子部(14c)、軸部(14a)及び球状頭(14
b)とを有し、下面部材(3)一方隅部上及び上面部材
(4)他方隅部下に前記捩子部(14c)により固着さ
れ、軸部(14a)が周辺リンクを水平に保持して球状
頭(14b)が該周辺リンク端部に穿設された軸受部に
遊嵌されている請求項2〜4のいずれかに記載の免震装
置とすることができる。請求項7の発明にあっては、一
方の係着ピン(15)は底部及び頂部の頭(15b、1
5b)と保持部15cと軸部15aとを有し、
下面部材(3)一方隅部に穿設された段付開口部(3
e)下部に前記頭(15b)を上部に前記軸部(15
a)が遊嵌され該軸部(15a)には周辺リンク端部に
穿設された開口部を介して該周辺リンクを水平に保持し
て挿通され、他方の係着ピン(15)は底部及び頂部の
頭(15b、15b)と軸部(15a)とを有し、上面
部材(4)他方隅部に穿設された段付開口部(4c)上
部に前記頭(15b)を下部に前記軸部(15a)が遊
嵌され該軸部(15a)には周辺リンク端部に穿設され
た開口部を介して該周辺リンクを水平に保持して挿通さ
れている請求項2〜4のいずれかに記載の免震装置とす
ることができる。請求項8の発明にあっては、中央リン
クの中心開口部が球体直径より僅かに大径の円上の少な
くとも3個の接触部を含む形状とされている請求項1〜
7のいずれかに記載の免震装置とすることができる。請
求項9の発明にあっては、上面部材下の被支持面及び下
面部材上の支持面の少なくともいずれかに形成される凹
状の皿形隣接位置に別の凹部を形成し中立状態で該凹部
に球体を収納可能とし、地震動発生により前記凹状の皿
形へ前記球体を移動可能とした請求項1〜8のいずれか
に記載の免震装置とすることができる。
【0006】本発明の免震装置に用いる構成要素のうち
共通するものについて説明する。支持体としては、免震
装置が固定できるものであればよく、例えば床・基礎又
はこれらの上の定着物・固着物又は構造物等がある。球
体の材質としては、剛性材料である鋼・アルミ等の金
属、陶磁器・ガラス等を含むセラミック又は硬質プラス
チック等が用い得るが最も汎用されるのはステンレス鋼
で、被支持体の重量に耐え得ることと使用条件によって
材質及びサイズが選択される。下面部材及び上面部材
は、切削・鋳造又は成形加工による金属、セラミック又
は硬質プラスチック等が用い得るが、被支持体の重量や
使用条件によって材質及びサイズが選択される。下面部
材の支持面又は上面部材の被支持面に設けられる下方又
は上方凹状皿形の形状は、特に限定はないが所望のばね
常数を得るため、例えば軸心を含む鉛直切断面を円弧、
放物線、双曲線、直線等の単独又は組合わせで曲率一定
又は可変として鉛直方向軸心回りに回転した形状のもの
が用いられる。支持面又は被支持面の少なくともいずれ
か一つか両面を凹状皿形の形状とすればよいが、被支持
面のみに用いると塵埃の堆積が防止可能である。支持面
又は被支持面の形状は必ずしも同一とする必要はない
が、バランス上からは同一の方が望ましく、同一でない
場合は免震作動中に支持面又は被支持面のいずれかがス
リップすることとなるが、免震作用を妨げる程にはなら
ず実用上支障はなく、低コストとすることができる。リ
ンクとしては、金属又は硬質プラスチック等が用い得る
が、被免震体の重量や使用条件によって材質及びサイズ
が選択される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
き説明する。以下の説明においては、本発明の免震装置
は重力方向を下、反重力方向を上、支持体正面より見て
左右、前後として説明する。図1は、本発明の免震装置
の第1例で(a)B・B方向に視た平面図、(b)正面
図である。図2は、図1のA・A線断面図である。第1
例の免震装置1は下記構成よりなっている。図1、2
は、免震装置1の地震動発生前の中立状態を示し、支持
体2と被支持体11間に装着されている。すなわち、支
持体2上に固着された表面水平の支持面3aを有する方
形の下面部材3と、支持面3aの対向位置に間隔を置い
て配設され中心部に上方凹状の皿形被支持面4bと周辺
部に水平面4aとを有し被支持体11に固着された方形
の上面部材4とを備え、支持面3aと被支持面4bは略
中心位置に直径dの球体5を挟んで配設されている。こ
こで、上方凹状の被支持面4b頂部と水平面4aとの高
さの差はpに取られている。中央リンク6は、直径dよ
り僅かに大きい直径の円形中心開口部6cを有する中央
部材6dと、中央部材6dの左右側に直線状に延設され
た棒状体の側方部材6a、6bと、側方部材6a、6b
の左右端部に穿設された円形開口部6e、6fを有して
いる。周辺リンク7は、直線状の棒状体よりなり、中央
部及び左右端部にそれぞれ穿設された円形開口部7a、
7b、7cを有している。周辺リンク8は、直線状の棒
状体よりなり、左右端部にそれぞれ穿設された円形開口
部8a、8bを有している。周辺リンク9は、直線状の
棒状体よりなり、左右端部にそれぞれ穿設された円形開
口部9a、9bを有している。
【0008】中央リンク6、周辺リンク7、8、9は相
互に連結されてリンク機構Xを構成している。すなわ
ち、中央リンク6を下面部材3上に水平方向に間隔を存
して置き中心開口部6cに球体5の最大径部を挟着し、
右側の開口部6f上に周辺リンク7の中央部の開口部7
aを重合わせて上下頭付ピン10bによって中央リンク
6及び周辺リンク7を回動可能に連結し、左側の開口部
6e上に周辺リンク9の右側の開口部9bを重合わせ上
下頭付ピン10aによって中央リンク6及び周辺リンク
9を回動可能に連結し、周辺リンク7の左側の開口部7
b下に周辺リンク8の右側の開口部8bを重合わせ上下
頭付ピン10cによって周辺リンク7及び8を回動可能
に連結している。ここで、頭付ピンは軸の上又は下端に
頭を溶接、かしめ、螺着又は一体等に形成したものでよ
く、以下の例においても同様であり説明省略する。周辺
リンク8の左側の開口部8a上に周辺リンク9の左側の
開口部9aを重合わせ下面部材3との係着ピン13によ
って周辺リンク8及び9を回動可能に連結する。係着ピ
ン13は、下部の捩子部13dと、中部の開口部8a、
9aより大径の保持部13cと、上部の開口部8a、9
aより小径の軸部13a及び頂部の頭13bとを有し、
下面部材3の支持面3aの左隅部上に捩子部13dによ
り固着され、軸部13aが保持部13cと頭13b間に
周辺リンク8、9を水平に保持しつつ開口部8a、9a
に遊嵌されている。周辺リンク7の右側の開口部7cに
上面部材4との係着ピン13が上向きに遊嵌される。係
着ピン13は、上部の捩子部13dと、中部の開口部7
cより大径の保持部13cと、下部の開口部7cより小
径の軸部13a及び底部の頭13bとを有し、上面部材
4の水平面4aの右隅部上に捩子部13dにより固着さ
れ、軸部13aが保持部13cと頭13b間に周辺リン
ク7を水平に保持しつつ開口部7cに遊嵌されている。
ここで左右の保持部13cとしては、カラー又はナット
状として軸部13aに嵌着又は螺着するか、軸部13a
と一体とするか選択して用い得る。この係着ピン13、
13によって、後述する下面部材3及び上面部材4の地
震動発生時における相対的変位に対応してリンク機構X
の作動を円滑に遂行することが可能である。
【0009】前記したリンク機構Xの各リンクの連結部
間距離は、中央リンク6にあっては開口部6e及び6f
の中心間はL1 、周辺リンク7にあっては開口部7b及
び7cの中心間は2M1 で7aの中心は7b及び7c間
の中点に置かれ、周辺リンク8にあっては開口部8a及
び8bの中心間はL1 、周辺リンク9にあっては開口部
9a及び9bの中心間はM1 に夫々取られている。本例
では、L1 =2M1 に取られている。ここで、中央リン
ク6と周辺リンク8、及び周辺リンク7と周辺リンク9
の長手軸線は相互に平行に各ピンによって回動可能に連
結されているので、中央リンク6、周辺リンク7の左半
分、周辺リンク8及び周辺リンク9の長手軸線によって
平行四辺形が形成され、地震動の発生によって球体5が
揺動すると中立状態のこの平行四辺形は追従して変形可
能とされている。
【0010】図6は、本発明の免震装置の第2例で
(a)H・H方向に視た平面図、(b)G・G線断面図
である。第2例の免震装置12は下記構成よりなってい
る。第1例の免震装置1と同様の構成要素は同一符号を
用い詳細説明は省略する。図6は、免震装置12の地震
動発生前の中立状態を示し、支持体2上に固着された中
心部に下方凹状の皿形支持面3dと周辺部に水平面3c
とを有する方形の下面部材3と、下面部材3の支持面3
dの対向位置に間隔を置いて配設された中心部に上方凹
状の皿形被支持面4bと周辺部に水平面4aを有し被支
持体11に固着された方形の上面部材4とを備え、支持
面3dと被支持面4bは略中心位置に直径dの球体5を
挟んで配設されている。中央リンク16は、直径dより
僅かに大きい直径の円形中心開口部16cを有する中央
部材16dと、中央部材16dの右側に直線状に延設さ
れた棒状体の側方部材16bと、側方部材16bの右端
部及び中間部に穿設された円形開口部16g、16fを
有している。周辺リンク7は、直線状の棒状体よりな
り、中央部及び左端部にそれぞれ穿設された円形開口部
7a及び7bと、右端部に軸受部7dを有している。周
辺リンク18は、直線状の棒状体よりなり、右端部及び
中間部にそれぞれ穿設された円形開口部18c、18a
と左端部に軸受部18bを有している。周辺リンク19
は、直線状の棒状体よりなり、左右端部にそれぞれ穿設
された円形開口部19a、19bを有している。
【0011】中央リンク16、周辺リンク7、18、1
9は相互に連結されてリンク機構Yを構成している。す
なわち、中央リンク16を下面部材3上に水平方向に間
隔を存して置き中心開口部16cに球体5の最大径部を
挟着し、中間部の開口部16f上に周辺リンク7の中央
部の開口部7aを重合わせて上下頭付ピン10gによっ
て中央リンク16及び周辺リンク7を回動可能に連結
し、右側の開口部16g上に周辺リンク19の右側の開
口部19bを重合わせ上下頭付ピン10jによって中央
リンク16及び周辺リンク19を回動可能に連結してい
る。周辺リンク7の左側の開口部7b下に周辺リンク1
8の中間部の開口部18aを重合わせ上下頭付ピン10
hによって周辺リンク7及び18を回動可能に連結し、
周辺リンク18の右側の開口部18c上に周辺リンク1
9の左側の開口部19aを重合わせ上下頭付ピン10k
によって周辺リンク18及び19を回動可能に連結して
いる。周辺リンク18の左側の軸受部18bには、係着
ピン14が摺動可能に嵌着されている。係着ピン14
は、下部の捩子部14cと、中部の軸部14aと、頂部
の球状頭14bとを有し、下面部材3の水平面3cの左
隅部上に捩子部14cにより固着され、軸部14aによ
って周辺リンク18を水平に保持しつつ球形頭14bが
軸受部18bに遊嵌されている。周辺リンク7の右側の
軸受部7dには、係着ピン14が摺動可能に嵌着されて
いる。係着ピン14は、上部の捩子部14cと、中部の
軸部14aと、底部の球状頭14bとを有し、上面部材
4の水平面4aの右隅部上に捩子部14cにより固着さ
れ、軸部14aによって周辺リンク7を水平に保持しつ
つ球状頭14bが軸受部7dに遊嵌されている。この係
着ピン14、14と各リンクとの連結によって、下面部
材3及び上面部材4の地震動発生時における相対的変位
に対応してリンク機構Yの作動を円滑に遂行することが
可能である。
【0012】前記したリンク機構Y各リンクの連結部間
距離は、中央リンク16にあっては中心開口部16c及
び開口部16fの中心間は1/2×L1 、開口部16f
及び開口部16gの中心間はL2 、周辺リンク7にあっ
ては開口部7b及び軸受部7dの中心間は2M2 で7a
の中心は7b及び7d間の中点に置かれ、周辺リンク1
8にあっては軸受部18b及び開口部18aの中心間は
1 、開口部18a及び18cの中心間はL2 、周辺リ
ンク19にあっては開口部19a及び19bの中心間は
2 に夫々取られている。本例では、L1 =2M2 に取
られている。ここで、中央リンク16と周辺リンク1
8、及び周辺リンク7と周辺リンク19の長手軸線は相
互に平行に各ピンによって回動可能に連結されているの
で、中央リンク16の右側、周辺リンク18の右側、周
辺リンク7の左半分及び周辺リンク19の長手軸線によ
って平行四辺形が形成され、地震動の発生によって球体
5が揺動すると中立状態のこの平行四辺形は追従して変
形可能とされている。
【0013】図7は、本発明の免震装置の第3例で
(a)I・I方向に視た平面図、(b)正面図である。
第3例の免震装置21は下記構成よりなっている。第1
例の免震装置1と同様の構成要素は同一符号を用い詳細
説明は省略する。図7は、免震装置21の地震動発生前
の中立状態を示し、中心部に下方凹状の皿形支持面3d
と周辺部に水平面3cとを有する下面部材3と、支持面
3dの対向位置に中心部に上方凹状の皿形被支持面4b
と周辺部に水平面4aとを有し被支持体11に固着され
た上面部材4とを備え、支持面3dと被支持面4aは略
中心位置に直径dの球体5を挟んで配設されている。中
央リンク6、周辺リンク7及び8は、前記第1例の免震
装置1と同一構成とされている。周辺リンク28は、直
線状の棒状体よりなり、左右端部にそれぞれ穿設された
円形開口部28a、28bを有し、周辺リンク8と同一
長さに取られている。周辺リンク29は、直線状の棒状
体よりなり、中心部及び左右端部にそれぞれ穿設された
円形開口部29a、29b、29cを有し、周辺リンク
7と同一長さに取られている。
【0014】中央リンク6、周辺リンク7、8、28、
29は相互に連結されてリンク機構Zを構成している。
すなわち、中央リンク6を下面部材3上に水平方向に間
隔を存して置き中心開口部6cに球体5の最大径部を挟
着し、右側の開口部6f下に周辺リンク7の中央部の開
口部7aを重合わせて上下頭付ピン10bによって中央
リンク6及び周辺リンク7を回動可能に連結し、中央リ
ンク6左側の開口部6e下に周辺リンク29の中央部の
開口部29aを重合わせ上下頭付ピン10aによって中
央リンク6及び周辺リンク29を回動可能に連結し、周
辺リンク8の右側の開口部8b下に周辺リンク7の左側
の開口部7bを重合わせ上下頭付ピン10cによって周
辺リンク8及び7を回動可能に連結し、周辺リンク28
の左側の開口部28a下に周辺リンク29の側の開口
部29cを重合わせ上下頭付ピン10pによって周辺リ
ンク28及び29を回動可能に連結している。周辺リン
ク8の左側の開口部8a下に周辺リンク29の左側の開
口部29bを重合わせ、下面部材3の水平面3c左隅部
に穿設された下部大径上部小径の段付開口部3eとを通
して係着ピン15を挿通し、周辺リンク8及び9を回
動可能に連結する。係着ピン15は底部及び頂部の頭1
5b、15bと、中部の開口部8a、29bより大径の
保持部15cと、上部の開口部8a、29bより小径の
軸部15aとを有し、段付開口部3e下部に底部の頭1
5bを上部に軸部15aが遊嵌され、軸部15aは段付
開口部3eの上部と保持部15cと開口部8a、29b
を介して頂部の頭15b間に周辺リンク8、29を水平
に保持しつつ挿通されている。ここで保持部15cとし
ては、カラー又はナット状として軸部15aに嵌着又は
螺着するか、軸部15aと一体とするか選択して用い得
る。周辺リンク28の右側の開口部28b下に周辺リン
ク7の右側の開口部7cを重合わせ、上面部材4の水平
面4a右隅部に穿設された上部大径下部小径の段付開口
部4cとを通して係着ピン15を挿通し、周辺リンク2
8及び7を回動可能に連結する。係着ピン15は底部及
び頂部の頭15b、15bと、中部の開口部28b、7
cより小径の軸部15aとを有し、段付開口部4c上部
に頂部の頭15bを下部に軸部15aが遊嵌され、軸部
15aは段付開口部4cの上部と開口部28b、7cを
介して底部の頭15b間に周辺リンク28、7を水平に
保持しつつ挿通されている。この係着ピン15、15と
各リンクとの連結によって、下面部材3及び上面部材4
の地震動発生時における相対的変位に対応してリンク機
構Zの作動を円滑に遂行することが可能である。
【0015】前記したリンク機構Zの各リンクの連結部
間距離は、中央リンク6、周辺リンク7及び8にあって
は、前記第1例の免震装置1と同様に取られ、周辺リン
ク28は周辺リンク8と同様に開口部中心間はL1 取ら
れ、周辺リンク29は周辺リンク7と同様に開口部29
aと29b及び29aと29cの中心間は夫々M1 に取
られ、本例ではL1 =2M1 とされている。ここで、中
央リンク6と周辺リンク8とリンク28、及び周辺リン
ク7と周辺リンク29の長手軸線は相互に平行に各ピン
によって回動可能に連結されているので、中央リンク6
と周辺リンク7の左半分と周辺リンク8及び周辺リンク
29の左半分の長手軸線によって一方の平行四辺形が形
成され、中央リンク6と周辺リンク7の右半分と周辺リ
ンク28及び周辺リンク29の右半分の長手軸線によっ
て他方の平行四辺形が中央リンク6の軸線に対し対称位
置に形成されている。これにより、地震動の発生によっ
て球体5が揺動すると中立状態のこの平行四辺形は追従
して変形可能とされている。
【0016】前記した第1例〜第3例の構成要素のうち
には、適宜選択して入れ替え使用可能なものがある。例
えば、下面部材3の支持面として皿形の3dと表面水平
の3aとは入れ替え可能である。下面部材3と上面部材
4間に置かれた中央リンク6又は16は、第1例、第2
例に示す如く周辺リンク7の下側に配設するか、第3例
に示す如く周辺リンク7の上側に配設するか夫々入れ替
え可能である。係着ピン13、14、15は夫々入れ替
え可能である。中央リンク6、16の中心開口部6c、
16cは円形であるが、これに限定されず、以下図8に
示す変形例もあわせて夫々入れ替え可能である。図8
は、本発明の免震装置に用いられる中央リンクの他例の
一部省略平面図(a)、(b)、(c)を示す。図8
(a)において、中央リンク25は、球体5の直径dよ
り僅かに大きい直径の円上の3個の接触部25eを含む
中心開口部25cが穿設された中央部材25dと、中央
部材25dの両側に直線状に延設された棒状体の側方部
材25a、25bと、側方部材25a、25b端部に穿
設された図示省略の円形開口部を有し、球体5を挟着可
能としている。図8(b)において、中央リンク26
は、球体5の直径dより僅かに大きい直径の円上の4個
の接触部26hを含む正方形中心開口部26cが穿設さ
れた中央部材26dと、中央部材26dの両側に直線状
に延設された棒状体の側方部材26a、26bと、側方
部材26a、26b端部に穿設された図示省略の円形開
口部を有し、球体5を挟着可能としている。図8(c)
において、中央リンク27は、切欠27eを挟んで球体
5の直径dより僅かに大きい直径の円弧状中心開口部2
7cを有する中央部材27dと、中央部材27dの一側
に直線状に延設された棒状体の側方部材27bと、側方
部材27b端部に穿設された図示省略の円形開口部を有
し、球体5を挟着可能としている。前記した免震装置
1、12、21では、球体5は被支持面及び支持面間略
中心部に配設されているが、必ずしもこれに限定され
ず、例えば中立状態において球体5を一時的に収納可能
な凹部を被支持面及び支持面の皿形と別に隣接位置に形
成してこれに収納して置き、地震動の発生によって球体
5が揺動すると球体5が自動的に被支持面及び支持面の
皿形に移動して免震装置が始動する構成としてもよい。
図9は、前記した本発明の各種免震装置を装着した建築
物の一例で、(a)概略側面図、(b)J・J方向に視
た建築物の下面を示す概略平面図である。ここで、支持
体2として基礎構造、被支持体11として建築物が用い
られ、例えば同じ向きの13個の免震装置21を介して
基礎構造上に建築物が支持されている。免震装置の配
列、仕様等は、設計条件に対応して適宜選択するが、積
載荷重に対応可能な球体を選択すれば、被支持体の重量
変化に対し免震性能が変わらない特徴を有しているの
で、特に建築物等の如く変動する積載荷重には好適であ
る。
【0017】次に、本発明の免震装置の地震動発生時の
作動について説明する。図3は、図1の右方向に揺れた
状態を示し(a)D・D方向に視た平面図、(b)C・
C線断面図である。図4は、図1の左方向に揺れた状態
を示し(a)E・E方向に視た平面図、(b)正面図で
ある。図5は、図1の後方向に揺れた状態を示し(a)
F・F方向に視た平面図、(b)正面図である。図3に
おいては、地震動が発生し被支持11が右方向端に揺れ
た状態を示し、この地震動によって、支持体2と被支持
体11間に右方向に相対的な変位が発生し、平面から視
て、中立状態の被支持体11に固着された上面部材4の
中心位置O1 がO2 に移動し、これに追従して球体5は
位置O1 から右の位置O3 へ転動し、ここで2O1 3
=O1 2 の関係にある。リンク機構Xは、下面部材3
の左端部の係着ピン13を基点として、上面部材4の右
端部の係着ピン13の移動によって左右方向は拡張さ
れ、これにつれて前後方向は縮小されて中央リンク6、
周辺リンク7の左半分、周辺リンク8及び9の長手軸線
によって中立状態と異なった平行四辺形が形成される。
一方上下方向には、球体5の転動によって、被支持面4
b頂部と水平面4aとの高さ差pだけ上面部材4が中立
位置より高くなり、これによって被支持体11は支持体
2に対し上下方向の相対的な変位が発生する。
【0018】図4においては、地震動が発生し被支持1
1が左方向端に揺れた状態を示し、この地震動によっ
て、支持体2と被支持体11間に左方向に相対的な変位
が発生し、中立状態の上面部材4の中心位置O1 がO4
に移動し、これに追従して球体5は位置O1 から左の位
置O5 へ転動し、ここで2O1 5 =O1 4 の関係に
ある。リンク機構Xは、下面部材3の左端部の係着ピン
13を基点として、上面部材4の右端部の係着ピン13
の移動によって左右方向は縮小され、これにつれて前後
方向は拡大されて中央リンク6、周辺リンク7の左半
分、周辺リンク8及び9の長手軸線によって中立状態及
び図3の右方向に揺れた状態とは異なった平行四辺形が
形成される。一方上下方向には、球体5の転動によっ
て、被支持面4b頂部と水平面4aとの高さ差pだけ上
面部材4が中立位置より高くなり、これによって被支持
体11は支持体2に対し上下方向の相対的な変位が発生
する。
【0019】図5においては、地震動が発生し被支持1
1が後方向端に揺れた状態を示し、この地震動によっ
て、支持体2と被支持体11間に後方向に相対的な変位
が発生し、中立状態の上面部材4の中心位置O1 がO6
に移動し、これに追従して球体5は位置O1 から後の位
置O7 へ転動し、ここで2O1 7 =O1 6 の関係に
ある。リンク機構Xは、下面部材3の左端部の係着ピン
13を基点として、上面部材4の右端部の係着ピン13
の移動によって各リンクによる平行四辺形は変形し、中
央リンク6、周辺リンク7の左半分、周辺リンク8及び
9の長手軸線によって中立状態及び図3、図4の右、左
方向に揺れた状態とは異なった平行四辺形が形成され
る。一方上下方向には、球体5の転動によって、被支持
面4b頂部と水平面4aとの高さ差pだけ上面部材4が
中立位置より高くなり、これによって被支持体11は支
持体2に対し上下方向の相対的な変位が発生する。
【0020】前記図3、4及び5は、右、左及び後方向
に最も揺れた状態を示すが、右、左及び後方向途中位置
においてもそれに対応して上下方向の相対的な変位が発
生し、夫々の位置で中立位置からの変位に応じて復元力
が作用し、振動を繰り返すこととなる。又、詳細説明を
省略するが、前方向に地震動が発生した場合も、同様に
各リンクによって形成された平行四辺形が変形し免震作
用が働く。ここで、上面部材又は下面部材に形成された
皿形の断面形状が円弧又は放物線とした場合は、自由振
動の固有周期を例えば3秒程度以上に取ると、地震動の
周期のうち被害を及ぼす周期成分はこれより十分小さい
ので、地震動が発生した場合小さい加速度振幅で被支持
体は応答振動して免震作用が働く。皿形の断面形状が主
として直線である場合は、特定の固有周期は無いが、被
支持体は概ね同様の応答振動して免震作用が働く。した
がって、第1例免震装置1によれば、左右方向及び前後
方向いずれの地震動に対しても有効な免震作用が働く。
又、第2例免震装置12のリンク機構Y及び第3例免震
装置21のリンク機構Zにおいても詳細説明を省略する
が、第1例でと同様に各リンクによって平行四辺形が形
成され、地震動の発生によって球体5が揺動すると、中
立状態の平行四辺形は追従して変形しそれに対応して被
支持体11は支持体2に対し上下方向の相対的な変位が
発生し、夫々の位置で中立位置からの変位に応じて復元
力が作用し免震作用が働く。第1〜3例の免震装置は、
通常例えば図9に示す如く、被支持体に複数個装着する
がこの場合には、各免震装置は円滑に作動可能である。
【0021】
【発明の効果】本発明の免震装置によれば、被支持体の
荷重を支持する球体の位置を免震に対する適位置に保持
可能で、地震動に対し応答加速度が小さく優れた免震効
果を有し、被支持体の重量変化に対し免震性能が変わら
ず、許容相対変位を大きくとれて強い地震動にも対応で
き、球体による簡易な構造で十分な強度が得られ、低コ
ストであって、軽量小型の各種器物の低荷重用から、省
スペース条件下の建造物等の中荷重用まで幅広く用いる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の免震装置の第1例で(a)B・B方向
に視た平面図、(b)正面図である。
【図2】図1のA・A線断面図である。
【図3】図1の右方向に揺れた状態を示し(a)D・D
方向に視た平面図、(b)C・C線断面図である。
【図4】図1の左方向に揺れた状態を示し(a)E・E
方向に視た平面図、(b)正面図である。
【図5】図1の後方向に揺れた状態を示し(a)F・F
方向に視た平面図、(b)正面図である。
【図6】本発明の免震装置の第2例で(a)H・H方向
に視た平面図、(b)G・G線断面図である。
【図7】本発明の免震装置の第3例で(a)I・I方向
に視た平面図、(b)正面図である。
【図8】本発明の免震装置に用いられる中央リンクの他
例の一部省略平面図(a)、(b)、(c)を示す。
【図9】本発明の免震装置を装着した建築物の一例で、
(a)概略側面図、(b)J・J方向に視た建築物の下
面を示す概略平面図である。
【符号の説明】
1、12、21 免震装置 2 支持体 3 下面部材 3a、3d 支持面 3c、4a 水平面 3e、4c 段付開口部 4 上面部材 4b 被支持面 5 球体 6、16、25、26、27 中央リンク 6a、6b、16b、25a、25b、26a、26
b、27b 側方部材 6c、16c、25c、26c、27c 中心開口部 6d、16d、25d、26d、27d 中央部材 6e、6f、7a、7b、7c、8a、8b、9a、9
b、16g、16f、18a、18c、19a、19
b、28a、28b、29a、29b、29c開口部 7、8、9、18、19,28、29 周辺リンク 7d、18b 軸受部 10a、10b、10c、10g、10h、10j、1
0k、10p ピン 11 被支持体 13、14、15 係着ピン 13a、14a、15a 軸部 13b、15b 頭 13c、15c 保持部 13d、14c 捩子部 14b 球状頭 25e、26h 接触部 27e 切欠 L1 、L2 、M1 、M2 リンク連結部間距離 X、Y、Z リンク機構 d 直径 O1 〜O7 中心位置 p 高さ差
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 15/02 - 15/08 E04H 9/02 331

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平方向に被支持体に取付けられた上面
    部材下の被支持面と対向する支持体に取付けられた下面
    部材上の支持面との少なくともいずれかを凹状の皿形と
    し、前記被支持面及び支持面間に配設された剛性材料の
    球体と、少なくとも前記球体直径より僅かに大径の円形
    又は円弧状の中心開口部を有し前記球体を挟着する中央
    リンクと、前記下面部材上及び上面部材に回動可能に
    係着された周辺リンクとを回動可能に連結して形成され
    た少なくとも一つの平行四辺形を含むリンク機構とを備
    え、地震動発生による前記球体の揺動に前記平行四辺形
    が追従して変形可能とされていることを特徴とする免震
    装置。
  2. 【請求項2】 中心開口部(6c)を含む中央部材(6
    d)両側に延設された側方部材(6a、6b)を有する
    中央リンク(6)と、一端部が前記側方部材(6a)端
    部と回動可能に連結され他端部が下面部材(3)上の係
    着ピンで係着された周辺リンク(9)と、中央部が前記
    側方部材(6b)端部と回動可能に連結され一端部が上
    面部材(4)下の係着ピンで係着された周辺リンク
    (7)と、一端部が前記周辺リンク(7)他端部と回動
    可能に連結され他端部が下面部材(3)上の係着ピンで
    係着された周辺リンク(8)とによりリンク機構が形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載の免震装
    置。
  3. 【請求項3】 中心開口部(16c)を含む中央部材
    (16d)一側に延設された側方部材(16b)を有す
    る中央リンク(16)と、中央部が前記側方部材(16
    b)中間部と回動可能に連結し一端部が上面部材(4)
    の係着ピンで係着された周辺リンク(7)と、中間部
    が前記周辺リンク(7)他端部と回動可能に連結し一端
    部が下面部材(3)上の係着ピンで係着された周辺リン
    ク(18)と、一端部が前記周辺リンク(18)他端部
    と他端部が前記側方部材(16b)端部と回動可能に連
    結した周辺リンク(19)とによりリンク機構が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の免震装置。
  4. 【請求項4】 中心開口部(6c)を含む中央部材(6
    d)両側に延設された側方部材(6a、6b)を有する
    中央リンク(6)と、中央部が前記側方部材(6a)端
    部と回動可能に連結され一端部が下面部材(3)上の係
    着ピンで係着された周辺リンク(29)と、中央部が前
    記側方部材(6b)端部と回動可能に連結され一端部が
    上面部材(4)下の係着ピンで係着された周辺リンク
    (7)と、一端部が前記周辺リンク(7)他端部と回動
    可能に連結され他端部が前記下面部材(3)上の係着ピ
    ンで係着された周辺リンク(8)と、一端部が前記上面
    部材(4)下の係着ピンで係着され他端部が前記周辺リ
    ンク(29)他端部と回動可能に連結された周辺リンク
    (28)とによりリンク機構が形成されていることを特
    徴とする請求項1に記載の免震装置。
  5. 【請求項5】 係着ピン(13)は捩子部(13d)、
    保持部(13c)、軸部(13a)及び頭(13b)と
    を有し、下面部材(3)一方隅部上及び上面部材(4)
    他方隅部下に前記捩子部(13d)により固着され、軸
    部(13a)が保持部(13c)と頭(13b)間に周
    辺リンクを水平に保持して該周辺リンク端部に穿設され
    た開口部に遊嵌されていることを特徴とする請求項2〜
    4のいずれかに記載の免震装置。
  6. 【請求項6】 係着ピン(14)は捩子部(14c)、
    軸部(14a)及び球状頭(14b)とを有し、下面部
    材(3)一方隅部上及び上面部材(4)他方隅部下に前
    記捩子部(14c)により固着され、軸部(14a)が
    周辺リンクを水平に保持して球状頭(14b)が該周辺
    リンク端部に穿設された軸受部に遊嵌されていることを
    特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の免震装置。
  7. 【請求項7】 一方の係着ピン(15)は底部及び頂部
    の頭(15b、15b)と保持部15cと軸部
    5aとを有し、下面部材(3)一方隅部に穿設された
    段付開口部(3e)下部に前記頭(15b)を上部に前
    記軸部(15a)が遊嵌され該軸部(15a)には周辺
    リンク端部に穿設された開口部を介して該周辺リンクを
    水平に保持して挿通され、他方の係着ピン(15)は底
    部及び頂部の頭(15b、15b)と軸部(15a)と
    を有し、上面部材(4)他方隅部に穿設された段付開口
    部(4c)上部に前記頭(15b)を下部に前記軸部
    (15a)が遊嵌され該軸部(15a)には周辺リンク
    端部に穿設された開口部を介して該周辺リンクを水平に
    保持して挿通されていることを特徴とする請求項2〜4
    のいずれかに記載の免震装置。
  8. 【請求項8】 中央リンクの中心開口部が球体直径より
    僅かに大径の円上の少なくとも3個の接触部を含む形状
    とされていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか
    に記載の免震装置。
  9. 【請求項9】 上面部材下の被支持面及び下面部材上の
    支持面の少なくともいずれかに形成される凹状の皿形隣
    接位置に別の凹部を形成し中立状態で該凹部に球体を収
    納可能とし、地震動発生により前記凹状の皿形へ前記球
    体を移動可能としたことを特徴とする請求項1〜8のい
    ずれかに記載の免震装置。
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