JP3699252B2 - 免震装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物、機械、器物等に用いる地震動の免震装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、器物、建物等の被免震体と基礎等の支持体間に各種積層ゴムを介在させた免震装置がある(社団法人 発明協会発行「発明」1995年6月号24〜28頁記載)。
又本発明者によって開発された、支持体上に湾曲面の案内部材を取付け、被支持体を軸線回りに転動可能な転動体によって支持する構造の免震装置がある(特公平6−74609号公報記載)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来技術の積層ゴムを用いた免震装置は、被免震体の重量によって免震性能が異なり、上下動が激しい場合や上下方向に背の高い被支持体では安定性に欠ける課題があった。
転動体によって支持する構造の免震装置は、変位状態での復元力が被支持体の重量に比例し、固有振動数は重量に無関係であり、長周期の地震動に対しても有効に作用する重宝な免震装置であるが、被支持体によっては複数個を並べて設置する必要があり、この場合にはスペースを多く取る必要があった。
これに対し本発明は、転動体支持構造の免震作用の特性に加えて、単数の設置のみで有効な免震作用が得られ、スペースを要せず、上下動が激しい場合や上下方向に背の高い被支持体を載置した場合にも強固に対応でき、簡易な構造で十分な強度が得られ、低コストであって、軽量小型の一般家庭や小規模企業におけるOA機器、医療機器、美術品、懸吊品等の器物についての低荷重用から、省スペース条件下の建造物等の中荷重用まで、幅広く用いるのに好適な免震装置を得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するために、
請求項1の発明にあっては、支持体上に平行して立設された一方向長手の本体部材内側面の対向位置に中央部が最下部分をなす下方凹状の上面と下面とで一定幅に形成される一方向案内溝が刻設された一対の一方向案内部と、前記一方向案内部間に直角他方向に配設された他方向長手の本体部材の長手両外側面に中央部が最下部分をなす下方凹状の上面と下面とで一定幅に形成される他方向案内溝が刻設された一本の他方向案内部と、被支持体を支持し下方の前記支持体側に他方向に平行して配設された一対の可動材を有する支持部材と、前記各案内溝内に各一対の転動可能に嵌着された車輪と前記他方向案内部の両端部及び前記各可動材の向合う側に各一対の固着された車軸とを有する転動部材とを備え、地震動により前記各車輪は前記一方向案内溝内を一方向に及び前記他方向案内溝内を他方向に該各案内溝による拘束下で転動可能として前記被支持体を免震せしめる免震装置により解決した。
請求項2の発明にあっては、一方向及び他方向案内溝は最下部分をずらして上下二段刻設され、転動部材は他方向案内部の両端部及び可動材の向き合う側に斜交い位置にそれぞれ各一個固着された車軸と中立位置において前記各案内溝の最下部分に斜交い位置にそれぞれ各一個嵌着された車輪とを有し、地震動により支持部材上端面を水平状態に保持しつつ被支持体を免震可能とした請求項1に記載の免震装置とすることができる。
請求項3の発明にあっては、一方向及び他方向案内溝のいずれか又は両方は、それぞれ対応する一方向長手及び他方向長手の本体部材のいずれか又は両方に底付きで刻設されている請求項1又は2に記載の免震装置とすることができる。
請求項4の発明にあっては、一方向及び他方向案内溝のいずれか又は両方は、それぞれ対応する一方向長手及び他方向長手の本体部材のいずれか又は両方に貫通して刻設されている請求項1又は2に記載の免震装置とすることができる。
請求項5の発明にあっては、一方向案内部を方形の底部の相対する端縁部に平行して立設して架台とし該底部を支持体に載置又は固着した請求項1〜4のいずれかに記載の免震装置とすることができる。
請求項6の発明にあっては、支持部材に被支持体を支持する支持台を設け該支持台の支持体側に他方向に平行して可動材を配設した請求項1〜5のいずれかに記載の免震装置とすることができる。
請求項7の発明にあっては、車軸と車輪間に軸受けを介在せしめた請求項1〜6のいずれかに記載の免震装置とするのが好ましい。
請求項8の発明にあっては、請求項1〜7のいずれかに記載の免震装置を複数個重合わせて被支持体を免震可能とした免震装置とすることができる。
【0005】
本発明の免震装置に用いる構成要素のうち共通するものについて説明する。
支持体としては、免震装置が固定できるものであればよく、例えば床・天井・基礎又はこれらの上の定着物・固着物又は構造物等がある。
転動部材の車輪の材質としては、剛性材料である鋼・アルミ等の金属、陶磁器・ガラス等を含むセラミック又は硬質プラスチック等が用い得るが最も汎用されるのはステンレス鋼で、被支持体の重量に耐え得ることと使用条件によって材質及びサイズが選択される。
架台、支持部材及び前後左右案内部材(一方向又は他方向案内部材)は、切削・鋳造又は成形加工による金属、セラミック又は硬質プラスチック等が用い得るが、最も汎用されるのはステンレス鋼で、被支持体の重量や使用条件によって材質及びサイズが選択される。各案内部材の下方凹状の形状は、特に限定はないが所望のばね常数を得るため、例えば鉛直切断面を円弧、放物線、双曲線、直線等の単独又は組合わせで曲率一定又は可変とした形状のものが用いられ、復元力の特性としては例えば特公平6−74609号公報記載のもが用いられる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
以下の説明においては、本発明の免震装置は重力方向を下、反重力方向を上、図面に合わせて支持部材正面より見て左右、前後、支持部材中心部より見て内外としてそれぞれ説明するが、左右、前後はそれぞれ入替えてもよく、一方向又は他方向としてもよい。
図1は、本発明の免震装置の一例の中立位置における(a)平面図、(b)正面図、(c)側面図、(d)(c)のS部分拡大図である。
図2は、図1の免震装置の架台を示し、(a)平面図、(b)A・A線断面図、(c)B・B線断面図である。
図3は、図1の免震装置の左右案内部材を示し、(a)平面図、(b)正面面、(c)側面図である。
図4は、図1の免震装置の支持部材及び転動部材回りの一例を示し、(a)平面図、(b)正面面、(c)C・C線断面図、(d)D・D線一部断面拡大図である。
図5は、図1の免震装置の左右方向地震動発生時の(a)平面図、(b)正面面である。
図6は、図5の免震装置に更に前後方向地震動発生時の(a)平面図、(b)正面面、(c)側面図である。
図7は、本発明の免震装置の他例の中立位置における(a)平面図、(b)正面図、(c)側面図である。
図8は、(a)は図1の免震装置の中立位置からの変位状態を示す要部説明図であり、(b)は図7の免震装置の中立位置からの変位状態を示す要部説明図である。
図9は、図1の免震装置の支持部材及び転動部材回りの他例を示し、(a)正面面、(b)C′・C′線断面図、(c)D′・D′線一部断面拡大図である。
図10は、図1の免震装置を重合わせて用いた例の正面図である。
図11は、図1の免震装置を転倒状態で用いた例の正面図である。
【0007】
図1において、本発明の一例の免震装置1は被支持体2と支持体3間に介在して装着され、前後案内部4bを含む架台4と、支持部材5と、左右案内部6と、転動部材7、8とを備えている。
架台4は、図2も参照して、外形が略正方形板状の底部4aと、底部4aの相対する端縁部に平行して鉛直方向に立設された一対の前後案内部4b、4bとを有している。前後案内部4b、4bは、前後長手略直方体の本体部材4c、4cと、案内溝4d、4dとをもっている。案内溝4d、4dは、本体部材4c、4cの左右内側面の対向位置に前後方向Yに中央部が最下部分をなす下方凹状で、上面と下面とで略一定幅に底付きで刻設されている。そして、底部4aを支持体3上に載置又は固着している。
ここで底部4aを省略して支持体3上に直接前後案内部4b、4bを固着することとしてもよい。
支持部材5は、図4も参照して、略正方形の実質的に表面水平の支持台5aと、支持台5a下支持体3側に前後平行に間隔をおいて配設され左右対称位置にねじ孔5c、5cが穿設された可動材5b、5bとを有している。ここで支持台5aを廃し、被支持体2に直接可動材5b、5bを固着することとしてもよい。又ねじ孔5cは必ずしも可動材5bを貫通していなくてもよい。
左右案内部6は、図3、図4も参照して、左右長手略直方体の本体部材6aと案内溝6b、6bとをもっている。案内溝6b、6bは、本体部材6aの前後の長手外側面の対向位置に左右中央部が最下部分をなす下方凹状で、上面と下面とで略一定幅に底付きで刻設されている。本体部材6aの左右端部には前後対称位置にねじ孔が穿設されている。又左右案内部6は一対の前後案内部4b、4b間に直角に略H形に置かれる。
底部4a及び支持台5aは略正方形として説明したが、免震装置の許容ストロークを前後左右で差をもたせる場合には、略正方形でなく略長方形としてもよい。
【0008】
転動部材7は、図4も参照して、可動材5bのねじ孔5c内側より螺着可能な外側端部のねじ部7cと、内側端部の軸受嵌合部7d及び内側端末部の細溝7eとを有する車軸7bと、軸受嵌合部7dに回動可能に嵌着された軸受け7fと、軸受け7fに圧着され案内溝6b内を転動可能な車輪7aと、細溝7eに車輪7aの脱落防止に嵌着されるスナップリング7gとを有し、中立位置においては案内溝6b内の最下部分に嵌着され、左右方向Xの地震動により車輪7aが転動し車軸7b、可動材5bを経て支持部材5が揺動し免震可能とされている。軸受け7fは、例えば弗素樹脂、ナイロン樹脂等の合成樹脂を用いた平軸受けか転がり軸受けを用いてもよいが、特に弗素樹脂が摩擦係数が小さく、経時変化がなく好ましい。車軸7cは、例えば鋼、アルミ、銅合金、チタン合金、プラスチック等が用いられるが、耐食性からステンレス、チタン合金等が好ましい。
転動部材8は、転動部材7と同様の構成であり細部説明は省略するが、図3も参照して、左右案内部6の左右端部のねじ孔に転動部材8のねじ部が螺着され、中立位置においては案内溝4d内の最下部分に嵌着され、外側の各一対の車輪が前後案内部4bの案内溝4d内を前後方向Yに転動し支持部材5が揺動し免震可能とされている。
転動部材7の車輪7aが左右案内部6の案内溝6b内を左右方向Xに、転動部材8の車輪が前後案内部4bの案内溝4d内を前後方向Yにそれぞれ転動可能に嵌着され、一対の前後案内部4b、4b間に左右案内部6が直角に置かれ略H形に組立てられ、これによって支持部材5は前後方向Y及び左右方向Xに揺動し免震可能とされている。
図8(a)について後述するように、免震装置1の支持部材5表面は転動部材7、8が嵌着された案内溝6b、4dの傾斜によって揺動位置に応じて僅かに傾斜するので、被支持体2が転がり易いとか、液体状のこぼれ易い等の器物での使用は避けた方がよい。
【0009】
図9を参照して、免震装置1の支持部材及び転動部材回りの一部変形例を説明するが、図1で説明した各構成要素と同一のものは同一符号を用い、詳細説明は省略する。
左右案内部11は、各一対の前後側面本体部材11aと上下面本体部材11cと左右端面本体部材11dとで形成された内部空洞を有する左右長手略直方状箱体に、側面本体部材11aの対向位置に左右中央部が最下部分をなす下方凹状の案内溝11b、11bが箱体内部まで貫通して略一定幅に刻設された構成とされている。端面本体部材11dには前後対称位置にねじ孔(図示省略)が穿設されている。そして左右案内部11は前記した免震装置1と同様に一対の前後案内部4b、4b間に直角に略H形に置かれている。
転動部材7は、前記した免震装置1と同様の構成とされ、車輪7aが左右案内部11の案内溝11b、11b内を左右方向Xに転動可能に嵌着されている。
前後案内部4bの案内溝4dは前記図1と同様の構成としてもよく、又図示省略するが案内溝4dが鉛直方向の本体部材4cを貫通する構成としてもよいが、いずれにおいても転動部材8が案内溝4d内を前後方向Yにそれぞれ転動可能に嵌着されている。
又、左右案内部を内部空洞を有する左右長手略直方状箱体とせず、前記左右案内部6と同様の左右長手略直方体としこれに案内溝を貫通して略一定幅に刻設された構成としてもよい。
【0010】
図7について、本発明の他例の免震装置10を説明するが、図1で説明した各構成要素と同一のものは同一符号を用い、詳細説明は省略する。
免震装置10は、被支持体2と支持体3間に介在して装着され、架台4と、支持部材5と、左右案内部6と、転動部材7、8とを備えている。
架台4は、底部4aの相対する端縁部に平行して立設された前後案内部4b、4bを有し、前後案内部4b、4bには板状の鉛直方向の本体部材4c、4cとその左右内側面の対向位置に上下に前後方向Yに中央部が最下部分をなす下方凹状の上段の案内溝4e、4eと下段の案内溝4f、4fとが略一定幅に刻設されている。上段の案内溝4e、4eの最下部分は下段の案内溝4f、4fの最下部分に対して後側にずらして配設されている。
支持部材5の可動材5b、5bには、左右対称位置でなく左右斜交い位置(図7においては左側上、右側下)に転動部材7のねじ部が螺着されるねじ孔(図示省略)が穿設されている。
左右案内部6は左右長手直方体の本体部材6aと、本体部材6aの前後外側面対向位置の上下に左右方向Xに中央部が最下部分をなす下方凹状の上段の案内溝6c、6cと下段の案内溝6d、6dとが略一定幅に刻設されている。上段の案内溝6c、6cの最下部分は下段の案内溝6d、6dの最下部分に対して左側にずらして配設されている。又本体部材6aの左右端面には前後対称位置でなく前後斜交い位置(図7においては前側下、後側上)に転動部材8のねじ部が螺着されるねじ孔(図示省略)が穿設されている。
【0011】
転動部材7は、可動材5bのねじ孔内側よりねじ部が螺着され、案内溝6c、6d内を左右斜交い位置に転動可能な車輪7aが配設され、中立位置においては案内溝6c、6d内の最下部分に嵌着され、左右方向Xの地震動により車輪7aが転動し、支持部材5が揺動し免震可能とされている。
転動部材8は、左右案内部6の左右端部のねじ孔に転動部材8のねじ部が螺着され、案内溝4e、4f内を前後斜交い位置に転動可能な車輪が配設され、中立位置においては案内溝4e、4f内の最下部分に嵌着され、前後方向Yの地震動により車輪が転動し、支持部材5が揺動し免震可能とされている。
転動部材7の車輪7aが左右案内部6の案内溝6c、6d内を左右方向Xに、転動部材8の車輪が前後案内部4bの案内溝4e、4f内を前後方向Yにそれぞれ転動可能に嵌着され、前後案内部4bと左右案内部6とで略H形に組立てられ、これによって支持部材5は前後方向Y及び左右方向Xに揺動し免震可能とされている。
図8(b)について後述するように、免震装置10の支持部材5表面は、転動部材7が嵌着された上下一対の案内溝6c、6dと、転動部材8が嵌着された上下一対の案内溝4e、4fとによって、それぞれ中立位置から転動しても上下一対の転動部材7、7及び8、8の各車輪の中心距離は一定に保たれるので、傾斜することがなく水平に保たれ、被支持体2が転がり易いとか、液体状のこぼれ易い等の器物についても使用可能である。
【0012】
図10を参照して、他例の免震装置12を説明するが図1で説明した各構成要素と同一のものは同一符号を用い、詳細説明は省略する。
免震装置12は、前記した免震装置1を上下二段重合わせた構成である。第一段免震装置の架台4は支持体3上に固着され、支持部材5の支持台5aを廃し第二段の架台4の底部4aの支持体3側に前後平行に間隔をおいて第一段の可動材5b、5bが配設され固着されている。
第二段の免震装置は前記した免震装置1と同様の構成である。
第一段及び第二段の転動部材7の車輪が左右案内部6の案内溝6b内を左右方向Xに、転動部材8の車輪が前後案内部4bの案内溝4d内を前後方向Yにそれぞれ転動可能に嵌着され、第一段と第二段は直列的に揺動可能でこれによって第二段支持部材5は第一段と第二段の揺動が重合わされて前後方向Y及び左右方向Xに揺動し免震可能とされている。
第一段免震装置の支持台5aを残しその上に第二段の免震装置の架台4を固着してもよい。
又、第二段の上に逐次更に段を重合わせることも可能で、それにより架台4の大きさを平面上小型化することができるが、段を重ねると上下の厚みが増大し、保守点検の手間が増大する等より通常二段とするのが好ましい。
更に、免震装置10を用いて同様に重合わせ構成とすることもできる。
【0013】
図11を参照して、他例の免震装置13を説明するが図1で説明した各構成要素と同一のものは同一符号を用い、詳細説明は省略する。
免震装置13は、図1に示す免震装置1を上下転倒し、支持体3を上にし被支持体15を下においてその間に介在させているが、左右案内部16は、本体部材16aと、本体部材16aの前後外側面には対向位置に左右中央部が最下部分をなす下方凹状の案内溝16b、16bが略一定幅に刻設されている。ここでの案内溝16bは、免震装置1の案内溝6bを転倒せずに左右中央部の最下部分が下方凹状となるようにされている。
架台14は、免震装置1と同様に底部14aと一対の前後案内部14b、14bとを有し、前後案内部14b、14bは本体部材14c、14cとその左右内側面の対向位置に前後方向に中央部が最下部分をなす下方凹状の案内溝14d、14dが略一定幅に刻設され、案内溝16bと同様に案内溝14dの上下中央部の最下部分は転倒せずに下方凹状となるようにされている。
又左右案内部16は一対の前後案内部14b、14b間に直角に略H形に組立てられ、これによって支持部材5は前後方向及び左右方向に揺動可能とされている。
又免震装置10、12についても同様に上下転倒して使用可能であるが、いずれにおいても各案内溝は中央部が最下部分をなす下方凹状とする必要がある。
【0014】
次に、図1、5、6、8(a)に基づき免震装置1の地震動発生時の作動について説明する。図5、6、8(a)においては、図1で説明した各構成要素と同一のものは同一符号を用い、詳細説明は省略する。
図1に示す中立位置にある免震装置1に、左右方向Xの地震動が発生すると、図5に示すように揺動する。すなわち、下方凹状の案内溝6b内の左右中央部最下部分の中立位置にあった転動部材7の車輪7aは案内溝6bの内面に案内されて例えば右方向に転動し、それにつれて支持部材5及びその上に載置された被支持体2は徐々に上昇し、車輪7aが案内溝6bの右端部に達し上限位置となる。支持部材5及び被支持体2は中立位置からの変位に応じた復元力を受けそれに加えて摩擦力によって免震作用が働くこととなる。その際、車輪7aは案内溝6bによる拘束下で左右方向Xに転動するので、上下動が激しい場合や上下方向に背の高い被支持体においても安定性を保持できる。
【0015】
図5に示す位置にある免震装置1に、更に前後方向Yの地震動が発生すると、図6に示すように揺動する。すなわち、下方凹状の案内溝4d内の前後中央部最下部分の中立位置にあった転動部材8の車輪は案内溝4dの内面に案内されて例えば後方向に転動し、それにつれて支持部材5及びその上に載置された被支持体2は徐々に上昇し、転動部材8の車輪が案内溝4dの後端部に達し上限位置となる。支持部材5及び被支持体2は中立位置からの変位に応じた復元力を受けそれに加えて摩擦力によって免震作用が働くこととなる。その際、転動部材8の車輪は案内溝4dによる拘束下で前後方向に転動するので、上下動が激しい場合や上下方向に背の高い被支持体においても安定性を保持できる。
実際の地震動は、左右方向Xと前後方向Yの振動が複合されて発生するので、支持部材5及び被支持体2はそれぞれの方向の地震動に対応して複合された位置で免震作用が働く。
次に図8(a)について、免震装置1の中立位置からの変位状態を説明する。実線で示すのは中立位置の場合で、鎖線で示すのは左側の揺動位置の場合である。免震装置1では、転動部材7が案内溝6bの内面に案内されて左方向に転動し中立位置から左側の揺動位置に移動する.ここで中立位置では支持台5a表面は実質的に水平であるが、揺動位置では支持台5a表面はそこの案内溝6bの傾斜角だけ傾斜した状態におかれているので、免震装置1は被支持体2が転がり易いとか、液体状のこぼれ易い等の器物での使用は避けた方がよい。
【0016】
図7について説明した免震装置10も免震装置1と同様に、左右方向X及び/又は前後方向Yの地震動が発生した場合には、案内溝6c、6d内の最下部分の中立位置にあった転動部材7の車輪7a、7aは案内溝6c、6dの内面に案内されて左右方向Xに転動し、案内溝4e、4f内の最下部分の中立位置にあった転動部材8の車輪8a、8aは案内溝4e、4fの内面に案内されて前後方向Yに転動し、支持部材5及び被支持体2はそれぞれの方向の地震動に対応して複合された位置で免震作用が働く。
図8(b)について、免震装置10の中立位置からの変位状態を説明する。実線で示すのは中立位置の場合で、鎖線で示すのは左側の揺動位置の場合である。免震装置10では、転動部材7が案内溝6c、6dの内面に案内されて左方向に転動し中立位置から揺動位置に移動する.ここで中立位置では支持台5a表面は実質的に水平であり、揺動位置においても支持台5a表面は傾斜せず実質的に水平状態におかれている。これは、前記した通り上下一対の案内溝6c、6dの内面に左右斜交い位置に配設された上下一対の転動部材7、7の各車輪の中心距離は一定に保たれるので、支持台5a表面は傾斜することがなく、このため免震装置10は被支持体2が転がり易いとか、液体状のこぼれ易い等の器物に使用するのに好適である。
免震装置1、10の架台4の大きさは、阪神淡路大震災級の地震動を免震する場合の所要ストロークとして、少なくとも600mm×600mmあればよく、単数設置のみで有効な免震作用が得られ、省スペース化が可能である。
【0017】
図10の免震装置12は、免震装置1と同様に、左右方向X及び/又は前後方向Yの地震動が発生した場合には、第一段と第二段の案内溝6b内の最下部分の中立位置にあった転動部材7の車輪は案内溝6bの内面に案内されて左右方向Xに転動し、前後案内部4bの案内溝4d内の最下部分の中立位置にあった転動部材8の車輪は案内溝4dの内面に案内されて前後方向Yに転動するが、支持部材5及び被支持体2はそれぞれの方向の地震動に対応して複合され第一段と第二段が積算された位置まで直列的に揺動し免震作用が働く。
ここで免震装置13の架台4の大きさは、阪神淡路大震災級の地震動を二段で免震する場合の所要ストロークとして、400mm×400mm程度あればよく前記一段で免震する場合に比し更に小型化が可能である。
【0018】
図11の免震装置13は、免震装置1を上下転倒し、支持体3を上に、被支持体15を下において使用し、ここでは支持体3を天井とし、被支持体15をシャンデリアとし、架台14の底部14a上面が支持体3に固着され、支持部材5の支持台5a下面に被支持体15が固着されており、支持部材5及び被支持体15は前後方向及び左右方向に揺動し免震可能である。
又免震装置10、12についても同様に上下転倒して使用可能であり、上方から懸吊して用いられる被支持体等の免震に好適である。
【0019】
【発明の効果】
本発明の免震装置は、変位状態での復元力が被支持体の重量に比例し、固有振動数は重量に無関係であり、被支持体の重量変化に対し免震性能が変わらず、長周期の地震動に対しても有効に作用する免震装置で、更に単数設置のみで有効な免震作用が得られ、スペースを要せず、上下動が激しい場合や上下方向に背の高い被支持体を載置した場合にも強固に対応でき、簡易な構造で十分な強度が得られ、低コストであって、軽量小型の一般家庭や小規模企業におけるOA機器、医療機器、美術品、懸吊品等の器物についての低荷重用から、省スペース条件下の建造物等の中荷重用まで、幅広く用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の免震装置の一例の中立位置における(a)平面図、(b)正面図、(c)側面図、(d)(c)のS部分拡大図である。
【図2】図1の免震装置の架台を示し、(a)平面図、(b)A・A線断面図、(c)B・B線断面図である。
【図3】図1の免震装置の左右案内部材を示し、(a)平面図、(b)正面面、(c)側面図である。
【図4】図1の免震装置の支持部材及び転動部材回りの一例を示し、(a)平面図、(b)正面面、(c)C・C線断面図、(d)D・D線一部断面拡大図である。
【図5】図1の免震装置の左右方向地震動発生時の(a)平面図、(b)正面面である。
【図6】図5の免震装置に更に前後方向地震動発生時の(a)平面図、(b)正面面、(c)側面図である。
【図7】本発明の免震装置の他例の中立位置における(a)平面図、(b)正面図、(c)側面図である。
【図8】(a)は図1の免震装置の中立位置からの変位状態を示す要部説明図であり、(b)は図7の免震装置の中立位置からの変位状態を示す要部説明図である。
【図9】図1の免震装置の支持部材及び転動部材回りの他例を示し、(a)正面面、(b)C′・C′線断面図、(c)D′・D′線一部断面拡大図である。
【図10】図1の免震装置を重合わせて用いた例の正面図である。
【図11】 図1の免震装置を転倒状態で用いた例の正面図である。
【符号の説明】
1、10、12、13 免震装置
2、15 被支持体
3 支持体
4、14 架台
4a、14a 底部
4b、14b 前後案内部
4c、6a、11a、11c、11d、14c、16a 本体部材
4d、4e、4f、6b、6c、6d、11b、14d、16b 案内溝
5 支持部材
5a 支持台
5b 可動材
5c ねじ孔
6、11、16 左右案内部
7、8 転動部材
7a 車輪
7b 車軸
7c ねじ部
7d 軸受け嵌合部
7e 細溝
7f 軸受け
7g スナップリング
X 左右方向
Y 前後方向
Claims (8)
- 支持体上に平行して立設された一方向長手の本体部材内側面の対向位置に中央部が最下部分をなす下方凹状の上面と下面とで一定幅に形成される一方向案内溝が刻設された一対の一方向案内部と、前記一方向案内部間に直角他方向に配設された他方向長手の本体部材の長手両外側面に中央部が最下部分をなす下方凹状の上面と下面とで一定幅に形成される他方向案内溝が刻設された一本の他方向案内部と、被支持体を支持し下方の前記支持体側に他方向に平行して配設された一対の可動材を有する支持部材と、前記各案内溝内に各一対の転動可能に嵌着された車輪と前記他方向案内部の両端部及び前記各可動材の向合う側に各一対の固着された車軸とを有する転動部材とを備え、地震動により前記各車輪は前記一方向案内溝内を一方向に及び前記他方向案内溝内を他方向に該各案内溝による拘束下で転動可能として前記被支持体を免震せしめることを特徴とする免震装置。
- 一方向及び他方向案内溝は最下部分をずらして上下二段刻設され、転動部材は他方向案内部の両端部及び可動材の向き合う側に斜交い位置にそれぞれ各一個固着された車軸と中立位置において前記各案内溝の最下部分に斜交い位置にそれぞれ各一個嵌着された車輪とを有し、地震動により支持部材上端面を水平状態に保持しつつ被支持体を免震可能としたことを特徴とする請求項1に記載の免震装置。
- 一方向及び他方向案内溝のいずれか又は両方は、それぞれ対応する一方向長手及び他方向長手の本体部材のいずれか又は両方に底付きで刻設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の免震装置。
- 一方向及び他方向案内溝のいずれか又は両方は、それぞれ対応する一方向長手及び他方向長手の本体部材のいずれか又は両方に貫通して刻設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の免震装置。
- 一方向案内部を方形の底部の相対する端縁部に平行して立設して架台とし該底部を支持体に載置又は固着したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の免震装置。
- 支持部材に被支持体を支持する支持台を設け該支持台の支持体側に他方向に平行して可動材を配設したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の免震装置。
- 車軸と車輪間に軸受けを介在せしめたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の免震装置。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の免震装置を複数個重合わせて被支持体を免震可能としたことを特徴とする免震装置。
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