JPH0660128U - 変圧器 - Google Patents

変圧器

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JPH0660128U
JPH0660128U JP140693U JP140693U JPH0660128U JP H0660128 U JPH0660128 U JP H0660128U JP 140693 U JP140693 U JP 140693U JP 140693 U JP140693 U JP 140693U JP H0660128 U JPH0660128 U JP H0660128U
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JP
Japan
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transformer
vibration
fixed seat
unit
wheel
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Application number
JP140693U
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English (en)
Inventor
貞明 森
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 変圧器本体の移動性が良く、据付にあたって
は容易に固定ができしかも据付時の変圧器本体からの振
動絶縁性能を良くする。 【構成】 変圧器本体1の下部に設けられた変圧器ベー
ス2の下面に、防振ユニット16と車輪ユニット17と
を設ける。車輪ユニット17は変圧器ベース2に固定さ
れた車輪ホルダー4a及びこの車輪ホルダーに取付けら
れた車輪4とから構成する。防振ユニット16は筒状の
防振体12とこの筒形の防振体12及び変圧器ベース2
を貫通して固定座引上げナット13が螺合される固定座
引上げボルト11を取付けた固定座9とから構成する。
筒状の防振体12と固定座9からなる防振ユニット16
の高さを、変圧器の据付状態にて、車輪ユニット17の
高さより高くする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は主として受電設備に用いられ、移動機能と防振機能を有する変圧器に 関する。
【0002】
【従来の技術】
近年ビルが高層化されるのに伴って、ビルの中層階にも変圧器が設置されるよ うになってきた。一方ビルの設計も高度な解析技術を駆使してなされ、建材の軽 量化と相俟って無駄のない合理的な構成となってている。更にビル内の居住空間 を極力大きくするため変圧器の近傍にまで居住域が設けられるようになってきた 。
【0003】 ところで、変圧器はこれを構成する鉄心の磁気歪みによる振動や鉄心の継ぎ目 や成層間に働く磁気吸引力による振動さらに巻線電流に基づく電磁振動を有して おり、これらの振動が鉄心の脚部を経て床面に入り変圧器騒音を2次輻射する場 合がある。また変圧器がビル内の搬入搬出が容易な場所に設置される機会が少な くなりしかも電源室設置箇所が定型しなくなってきており、このため変圧器には 新設やリニューアルの際の変圧器の移動可能な車輪付きの構造指定が多くなって きている。
【0004】 この種変圧器においては、変圧器本体の下部に防振ゴムを介在させることによ り、変圧器本体から発生する振動が床に伝わらないようにし、居住域に対して音 、振動による公害をなくし、快適な居住環境が得られるようにするとともに、変 圧器本体の搬入搬出が容易になるように同じく下部に車輪を設けて移動可能にす ることが行われている。この構造としては変圧器本体の下部に移動用の車輪と防 振用の支持部を別個に設けるか、あるいは両方を兼ねる構造が採られてきた。
【0005】 しかしながら、前者の別個の方式では変圧器を搬入後、変圧器本体を上に持ち 上げ、車輪を外すかそのままにして防振装置を取り付けねばならず、この作業に 相当な労力を要する問題を有し、他方後者の兼ねる方式では、移動性を高めると 防振性能が低下し、逆に防振性能を維持しようとすれば支持が柔構造とならざる を得ず、これが移動性を低下させる問題となっていた。 以下、従来の変圧器として、移動用の車輪と機器の防振支持を兼ね備える構造 例をもってその問題を説明する。
【0006】 図7及び図8に従来の変圧器を示す。この中で図7は要部を断面で示す変圧器 の据付状態の正面図、図8はその据付部の要部拡大断面図である。変圧器本体1 の下部には変圧器ベース2が設けられており、この変圧器ベース2の上面に上部 平板防振ゴム7aが、また下面に下部平板防振ゴム7bが配設されている。下部 平板防振ゴム7bの下部には車輪ホルダー5が設けられ、この車輪ホルダー5に は下部に車輪4が、上部に車輪固定ボルト6がそれぞれ設けられている。車輪固 定ボルト6は下部平板防振ゴム7b、変圧器ベース2、上部平板防振ゴム7aを 貫通し、さらに上部平板防振ゴム7aの上面に設けた平座金8をも貫通して設け られ、その先端部にナット13が螺合されることにより、平座金8と車輪ホルダ ー5でもって防振ゴム7a,7bを介して変圧器ベース2を挟んで弾性支持して いる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
このような従来の変圧器の構成において、変圧器の振動絶縁の効果は、変圧器 本体の移動用に設けられた車輪4周りと、変圧器ベース2間の防振ゴム7a,7 bのばね定数で決まり、そのばね定数が小さいほど効果が高まる。
【0008】 しかしながら、車輪4周りの剛性を弱くし、振動絶縁の効果を高めることは、 変圧器本体1の移動時に車輪4が傾き易くなることに通じ、移動をし難くするば かりだけでなく、場合によっては変圧器本体1の横転につながる極めて重大な問 題を持つ。従ってこのような構造では、防振ゴム7a,7bはやや硬めの材質で 構成し、振動絶縁の効果を犠牲にしてまでも移動性能を確保するのが一般的であ る。このため上記従来の構造では十分な振動絶縁が期待できない問題を有してい た。 本考案の目的は、変圧器本体の移動性が良く、据付にあたっては容易に固定が できしかも据付時の変圧器からの振動絶縁性能の良い変圧器を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、変圧器本体の下部に設けられた変圧器ベースの下面に、防振ユニッ トと車輪ユニットとを設け、車輪ユニットは変圧器ベースに固定された車輪ホル ダー及びこの車輪ホルダーに取付けられた車輪とから構成し、防振ユニットは筒 状の防振体とこの筒形の防振体及び変圧器ベースを貫通して固定座引上げナット が螺合される固定座引上げボルトを取付けた固定座とから構成し、筒状の防振体 と固定座からなる防振ユニットの高さを、変圧器の据付状態にて車輪ユニットの 高さより高く構成したことを特徴とする。 また固定座に変圧器ベースを床面に固定する張出し部を設けたことを特徴とす る。 さらに変圧器ベースに所定位置で固定座の上方への移動を阻止するストッパー を設けたことを特徴とする。
【0010】
【作用】
車輪ユニットは変圧器ベースと車輪間に弾性体が入らないため、車輪の軸が安 定し、このために変圧器が載置される床面をはじめ建物内外の搬送通路をスムー ズに移動できることになる。変圧器の設置時には、固定座引上ナットを緩めて防 振ユニットの筒形の防振体の圧縮を解放することで、変圧器本体の自重のみの撓 みをもちつつ車輪は床面から離れ、変圧器本体が床面に防振ユニットだけで支持 されて弾性支持状態となる。また床面には固定座の張出し部を固定することで地 震時の変圧器本体の位置ずれがなくなる。さらに固定座が変圧器ベースのストッ パーにより所定位置で当接するので、防振ユニット内の筒形の防振体を不必要に 圧縮することはない。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面を参照して説明する。図1乃至図5は、本考案 の変圧器の一実施例を説明する図である。なお図1は変圧器の据付状態を一部断 面にて示す正面図、図2は防振ユニット周りの一部断面にて示す正面拡大図、図 3は図2の側面拡大図、図4は変圧器の移動可能状態での防振ユニット周りを一 部断面にて示す正面図、図5は図4の側面拡大図、図6は本実施例の効果を説明 する図である。図1で示すように変圧器本体1の下部には変圧器ベースが設けら れている。変圧器本体1と変圧器ベース2はこれ自体、主要な構成は従来と変わ らない。変圧器ベース2には車輪ユニット17とその外側に防振ユニット16が 設けられており、防振ユニット16または車輪ユニット17のいずれかにて床面 3上に載置されている。防振ユニット16は図2に示すように上部に筒形の防振 体として円筒形の防振ゴム12が設けられるとともに、下部に固定座9が設けら れている。この固定座9には筒形の防振ゴム9を貫通し防振ゴム9の上端から突 出する長さを有する固定座引上げボルト11が一体に固定されており、変圧器ベ ース2を貫通させ、上端に固定座引上げナット13が螺合されている。円筒形の 防振ゴム12と固定座9からなる防振ユニット16の高さは、変圧器の据付状態 において、車輪ユニット17の高さより高く構成してある。
【0012】 なお、防振ユニット16の固定座9には、図3に示すように機器を載置する床 面3に固定する張出し部14が設けられており、床面3に固定ボルト10でボル ト固定できるようになっている。
【0013】 また変圧器ベース2の下面には図3に示すようにストッパー15が設けられて いる。このストッパー15は固定座引上げボルト11にて防振ユニット16の筒 形の防振ゴム12を引上げて、車輪ユニット17の高さ寸法よりも小さくする際 の引上げ限界の所定位置で当接するストッパーを構成している。
【0014】 車輪ユニット17は車輪4と車輪ホルダー4aからなり、変圧器ベース2の下 面にボルト固定等により固定された車輪ホルダー4aに車輪4が回転自在に支持 されている。
【0015】 防振ユニット16の構成はその高さ方向において並置した車輪ユニット17の 高さより高くしたり、低くしたりできる。これは防振ユニット16から変圧器ベ ース2の上面に突出した固定座引上げボルト11の先端部の固定座引上げナット 13を締めたり、緩めたりすることで内部の防振ゴム12が伸縮することにより 可能となっている。 この機構により、変圧器を床面3に固定する時には防振ユニット16を介し、 また変圧器に移動時には車輪ユニット17を介して床面3上に載置できる。
【0016】 通常の変圧器の据付状態では筒形の防振ゴム12と固定座9からなる防振ユニ ット16の高さは、車輪ユニット16の高さより高くなっており、この状態で防 振ユニット16の固定座9に設けた張出し部14で床面3に固定ボルト10で固 定する。そして変圧器の移動時には固定座9のボルト10を外し、図4及び図5 に示すように固定座引上げボルト11及びナット13を締付けて筒形の防振ゴム 12を圧縮させることにより、車輪ユニット17の高さ寸法より小さくして車輪 ユニット17の車輪4を床面3に下ろす。
【0017】 従来の変圧器の据付脚部の構造の移動用の車輪と機器の防振支持を両方を兼ね る構造では、変圧器の振動絶縁の効果を犠牲にしてまでも移動性能を確保するた めに防振ゴムは平板でやや硬め材質を用いなければならなかったが、本実施例に よれば、固定は防振ユニット16で、移動時は車輪ユニット17で受け持つため それぞれの性能を十分発揮できるようになる。 振動伝達率TRはTR=|1/(1−u2 )|で表される。ここで、uは振動 数比で、u=f/fN である。fN は、 で、Wは防振ゴムのばね定数、Wは変圧器の重量である。このように振動伝達率 は防振ゴムのばね定数が低いほど低くなる。振動ユニットはその防振ゴムを従来 の平板形から筒形にでき、その結果変圧器の自重方向の寸法が十分とれることか らばね定数が本実施例では低くとれる。このことは振動伝達率が従来になく更に 下げることができることである。
【0018】 本実施例の効果を振動の面から従来の構成のものと比較した結果を図6に示す 。従来の例がA,本実施例がBである。このように従来の例Aの振動数比のu1 での振動伝達率TR1 から本実施例Bの振動数比のu2 での振動伝達率TR2 へ と大幅な振動絶縁が可能となる。 また振動絶縁の効果だけでなく、変圧器の移動時には防振ユニット16の固定 座引上げボルト11を引上げで容易に変圧器の移動が可能となる。
【0019】 なお、上記実施例では防振体として円筒形の防振ゴムを用いた場合について説 明したが、積層したリング状の防振ゴムを用いても良く、また空気ばねや金属ば ねを用いることもでき、さらにはそれら防振体を組合わせて用いることができる 。
【0020】
【考案の効果】
本考案によれば以上の説明によって明らかなように、変圧器の移動性が良く、 且つ据付にあたっては容易に固定ができしかも据付時の変圧器からの振動絶縁性 能の良い変圧器が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の変圧器の一実施例で、変圧器据
付状態を一部断面にて示す正面図
【図2】図1の防振ユニット周りを一部断面で示す拡大
正面図
【図3】図2の拡大側面図
【図4】図1の変圧器の移動可能状態での防振ユニット
周りを一部断面で示す正面図
【図5】図4の拡大側面図
【図6】本考案と従来例の効果を比較説明する図
【図7】従来の変圧器で据付固定状態を一部断面にて示
す正面図
【図8】図7の防振ユニット周りを一部断面にて示す拡
大正面図
【符号の説明】
1は変圧器本体、2は変圧器ベース、3は床面、4は車
輪、4a,5は車輪ホルダー、9は固定座、11は固定
座引上げボルト、12は円筒形の防振ゴム(防振体)、
13は固定座引上げナット、14は張出し部、15はス
トッパー、16は防振ユニット、17は車輪ユニットを
示す。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変圧器本体の下部に設けられた変圧器ベ
    ースの下面に、防振ユニットと車輪ユニットとを設け、
    前記車輪ユニットは変圧器ベースに固定された車輪ホル
    ダー及びこの車輪ホルダーに取付けられた車輪とから構
    成し、前記防振ユニットは筒形の防振体とこの筒形の防
    振体及び前記変圧器ベースを貫通して固定座引上げナッ
    トが螺合される固定座引上げボルトを取付けた固定座と
    から構成し、前記筒形の防振体と固定座からなる防振ユ
    ニットの高さを、変圧器の据付状態にて、前記車輪ユニ
    ットの高さより高く構成したことを特徴とする変圧器。
  2. 【請求項2】 固定座に変圧器ベースを床面に固定する
    張出し部を設けたことを特徴とする請求項1記載の変圧
    器。
  3. 【請求項3】 変圧器ベースに所定位置で固定座の上方
    への移動を阻止するストッパーを設けたことを特徴とす
    る請求項1記載の変圧器。
JP140693U 1993-01-25 1993-01-25 変圧器 Pending JPH0660128U (ja)

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JP140693U JPH0660128U (ja) 1993-01-25 1993-01-25 変圧器

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JP140693U JPH0660128U (ja) 1993-01-25 1993-01-25 変圧器

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JPH0660128U true JPH0660128U (ja) 1994-08-19

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ID=11500616

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101255026B1 (ko) * 2012-12-06 2013-04-17 주식회사 케이피 일렉트릭 변압기 진동전달 감쇠장치
KR101370274B1 (ko) * 2012-05-18 2014-03-04 삼성중공업 주식회사 해상풍력발전기의 유지 보수 시스템 및 방법
JP2016139638A (ja) * 2015-01-26 2016-08-04 株式会社日立産機システム 変圧器
CN109360714A (zh) * 2018-11-15 2019-02-19 王笑梅 一种带缓冲底座的变压器

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JP2016139638A (ja) * 2015-01-26 2016-08-04 株式会社日立産機システム 変圧器
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