JP2004203153A - 車両用盗難防止システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この車両用盗難防止システムは、車両Xの中に設置され車両盗難を検知する盗難検知センサ1と、スピーカや警告ランプからなりスピーカによる鳴動や警告ランプの点灯により外部に警報を出力する出力部3と、警戒状態と非警戒状態とを有し警戒状態の時に盗難検知センサ1が車両盗難を検知すると出力部3を介して外部に警報を出力する警戒状態判断部2と、後述するオン/オフ送信器4からの送信信号を受信し警戒状態判断部2へ信号を伝達する受信部5と、車外からの遠隔操作により警戒状態判断部2の警戒状態と非警戒状態とを切り替えるオン/オフ送信器4とからなるものとした。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用盗難防止システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の車両用盗難防止システムとして、例えば特許文献1に開示されている盗難防止装置がある。この盗難防止装置は、挿入孔にキー以外の物が挿入された時に沈み込むトップリングと、このトップリングが沈み込んだことを検出するセンサとを設け、キー以外の物が挿入孔に挿入されると前記トップリングが沈み込み、それを前記センサにより検出し警報を発することで車両盗難を防止している。
【0003】
また、特許文献2に開示されている車両監視装置においては、振動センサと磁界センサとを用いてドアの開閉動作やエンジンのオン/オフ状態を検知し、ある決められた手順通りにそれらが検知されると、自動で監視モードがセット或いは解除されるようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特開平9−254843号公報
【特許文献2】
特開平10−147213号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した特許文献1の発明では、ピッキング以外の手段(例えば、窓ガラスを破壊されたなど)で車内に侵入されてしまうと警報が作動せず容易に盗難行為をされてしまう恐れがあった。
【0006】
また、特許文献2の発明では、車の所有者が手順通りに乗車/降車を行わないと正しく監視モードのセット/解除ができず、車両の所有者にとって非常に面倒なものとなっていた。
【0007】
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであって、その目的とするところは、車両の所有者にとって簡単に警戒/非警戒の切り替えができ、なお且つ車両における盗難行為の防止効果が高い車両用盗難防止システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の車両用盗難防止システムは、車内に設置され車内への侵入者を検知する盗難検知センサと、警戒状態と非警戒状態とを有し前記警戒状態の時に前記盗難検知センサが車内への侵入者を検知すると外部に警報を出力する警戒状態判断部と、前記警戒状態判断部の警戒状態と非警戒状態とを車外からの遠隔操作により切り替える送信器とを備えたものとした。
【0009】
請求項2記載の車両用盗難防止システムは、請求項1記載の発明において、前記送信器は、車両のドアロックに施錠指令または解錠指令を送信するキーレスエントリ装置用の送信器であり、前記警戒状態判断部は前記送信器の施錠指令により警戒状態に入ると共に前記送信器の解錠指令により非警戒状態に入るものとした。
【0010】
請求項3記載の車両用盗難防止システムは、請求項1または2記載の発明において、ドアの開閉動作を検知するドア開閉検知部を有し、前記警戒状態判断部は、前記送信器からの指令により非警戒状態に入った後、一定時間内に前記ドア開閉検知部がドアの開閉動作を検知しなければ再び警戒状態に入るものとした。
【0011】
請求項4記載の車両用盗難防止システムは、請求項1または2記載の発明において、車内の人の存否を検知する人体検知部を有し、前記警戒状態判断部は、非警戒状態の時に前記人体検知部が車内に人体を検知しなければ警戒状態に入るものとした。
【0012】
請求項5記載の車両用盗難防止システムは、請求項2乃至4の何れか記載の発明において、前記警戒状態判断部は、警戒状態の時にキーで直接ドアが開けられても警戒状態を解除しないものとした。
【0013】
請求項6記載の車両用盗難防止システムは、請求項1乃至5の何れか記載の発明において、車両に近づいた人を検知するセンサを有し、前記警戒状態判断部は、警戒状態の時に前記センサが車両に近づいた人を検知すれば、警戒中であることを外部に報知するものとした。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施形態1から実施形態5によって説明する。
【0015】
(実施形態1)
図1に、本実施形態の車両用盗難防止システムの構成をブロック図で示す。なお、ここでいう車両用盗難防止システムとは、車両自体の盗難および車両内ある物の盗難の両方を防止するシステムのことである。
【0016】
この車両用盗難防止システムは、車両Xの中に設置され車内への侵入者を検知する盗難検知センサ1と、スピーカや警告ランプからなりスピーカによる鳴動や警告ランプの点灯により外部に警報を出力する出力部3と、警戒状態と非警戒状態とを有し警戒状態の時に盗難検知センサ1が車内への侵入者を検知すると出力部3を介して外部に警報を出力する警戒状態判断部2と、後述するオン/オフ送信器4からの送信信号を受信し警戒状態判断部2へ信号を伝達する受信部5と、車外からの遠隔操作により警戒状態判断部2の警戒状態と非警戒状態とを切り替えるオン/オフ送信器4とからなる。
【0017】
盗難検知センサ1は、特定のセンサに限定されるものではないが、例えば振動センサを用いて車内への侵入者を振動により検知する。
【0018】
オン/オフ送信器4は、電波方式、赤外線方式、非接触方式などを用いて警戒状態判断部2の警戒状態と非警戒状態の切り替え信号を送信する。
【0019】
上記のように構成された盗難防止システムの動作を図2のフローチャートを用いて説明する。
【0020】
オン/オフ送信器4が送信信号を送信すると、その送信信号は受信部5で受信される(ステップS0)。
【0021】
前記送信信号が、警戒状態判断部2を警戒状態にする信号(オン信号)であれば(ステップS1)、警戒状態判断部2は警戒状態へと入り(ステップS2)、それ以降、警戒状態判断部2は盗難検知センサ1からのセンサ入力を監視し、センサ入力があれば(ステップS3)、出力部3から警報を出力する(ステップS4)。
【0022】
前記送信信号が、警戒状態判断部2を非警戒状態にする信号(オフ信号)であれば(ステップS1)、警戒状態判断部2は非警戒状態へと入る(ステップS5)。
【0023】
再び送信器4からの送信信号を受信すると、ステップS0からのフローを繰り返す。
【0024】
以上のように動作する車両用盗難防止システムにおいては、警戒状態判断部2の警戒状態/非警戒状態の切り替えが、オン/オフ送信器4の遠隔操作によって車外から簡単に行うことができる。また、ピッキングや窓ガラス破壊など、万が一車外から不正行為が行われても警戒状態が解除されないので、車両における盗難行為の防止効果が高い。
【0025】
(実施形態2)
本実施形態における基本構成は実施形態1と共通するために共通する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0026】
本実施形態は、実施形態1に対して、オン/オフ送信器4としてキーレスエントリ用送信器4Aを用い、警戒状態判断部2は、キーレスエントリ用送信器4Aが送信した信号が施錠指令の時は警戒状態へと入り、解錠指令の時は非警戒状態へと入る点に特徴がある。
【0027】
図3に、本実施形態の車両用盗難防止システムの構成をブロック図で示す。この車両用盗難防止システムは、盗難検知センサ1と、警戒状態判断部2と、外部に警報を出力する出力部3と、キーレスエントリ用送信器4Aと、キーレスエントリ受信部5Aと、キーレスエントリ用送信器4が送信した送信信号がドアロックを施錠する指令か解錠する指令かを判断するドアロック判断部6と、ドアロック判断部6の判断に基づいて車両Xのドアロックを施錠/解錠するドアロック制御部7とを備える。
【0028】
図4に、盗難検知センサ1として振動センサ1aを、出力部3としてスピーカ3aと警告ランプ3bとを用いた場合の構成例を示す。
【0029】
上記のように構成された車両盗難検知システムの動作を図5のフローチャートを用いて説明する。
【0030】
キーレスエントリ用送信器4Aが送信信号を送信すると、その送信信号はキーレスエントリ受信部5Aで受信される(ステップS6)。
【0031】
前記送信信号はドアロック判断部6によりドアロックを施錠する指令か解錠する指令かが判断される(ステップS7)。
【0032】
ドアロック判断部6により施錠指令と判断されれば、ドアロック制御部7により車両Xのドアロックは施錠される(ステップS8)と共に、警戒状態判断部2は警戒状態へと入り(ステップS10)、それ以降、警戒状態判断部2は振動センサ1aなどの盗難検知センサ1からのセンサ入力を監視し、センサ入力があれば(ステップS11)、スピーカ3aおよび警告ランプ3bなどの出力部3から警報を出力する(ステップS12)。
【0033】
ステップS7において、ドアロック判断部6により解錠指令と判断されれば、ドアロック制御部7により車両Xのドアロックは解錠され(ステップS9)、警戒状態判断部2は非警戒状態へと入る(ステップS13)。
【0034】
再びキーレスエントリ用送信器4Aからの送信信号を受信すると、ステップS6からのフローを繰り返す。
【0035】
以上のように動作する車両用盗難防止システムにおいては、警戒状態判断部2の警戒状態/非警戒状態の切り替えを、キーレスエントリー装置のドア施錠/解錠に連動して行うことができるので、車両所有者にとって警戒状態/非警戒状態の切り替えが手間なくできる。
【0036】
なお、本実施形態の車両用盗難防止システムは、キーで直接ドアロックが解除されたとしても、警戒状態判断部2は警戒状態を解除しない。すなわち、キー入力部8を追加したブロック図(図6)とフローチャート(図7)とを用いて説明すると、キー入力部8で直接キー操作を行いドアロックを解錠すると、ドアロック制御部7からドアロック判断部6へドアロックが解錠状態であるとの情報が伝達されるが(ステップS14)、ドアロック判断部7はキーレスエントリ用送信器からの入力信号でなければ、それ以降の処理を行わず、ひいては警戒状態も解除されない。
【0037】
よって、キーレスエントリ用送信器4Aの所有者以外は警戒/非警戒の切り替えができず、車両における盗難行為の防止効果を高めることができる。
【0038】
また、出力部3はスピーカ3aと警告ランプ3bとに限定されるものではなく、例えば、図8に示すように車両Xから離れた位置にある無線受信器9に警報信号を送信する特定小電力無線送信器3cでもよい。
【0039】
無線受信器9は、車両Xを住宅近くの駐車場などに停車する場合には、住宅内に設置され、車両Xを外出先で停車する場合には車の所有者に携帯されて、特定小電力無線送信器3cからの警報信号を受信すると、車両盗難を報知する。
【0040】
かかる車両用盗難防止システムにおいては、車両Xの所有者が住宅内にいても或いは車両Xから離れていても、不審者が車両Xに侵入するとすぐに異常に気づくことができる。
【0041】
(実施形態3)
本実施形態における基本構成は実施形態2と共通するために共通する部分については同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる部分についてのみ詳細に説明する。
【0042】
則ち本実施形態は、実施形態2に対して、図9に示すようにドアの開閉動作を検知するドア開閉検知部10と、タイマー装置11とを設け、警戒状態判断部2は、キーレスエントリ用送信器4Aの解錠指令により非警戒状態に入った後、一定時間内にドア開閉検知部10がドアの開閉動作を検知しなければ再び警戒状態に入る点に特徴がある。
【0043】
本実施形態の車両盗難検知システムの動作を図10のフローチャートを用いて説明する。なお、実施形態2と共通するステップには、同じステップ番号を付している。
【0044】
キーレスエントリ用送信器4Aが送信信号を送信すると、その送信信号はキーレスエントリ受信部5Aで受信される(ステップS6)。
【0045】
前記送信信号はドアロック判断部6によりドアロックを施錠する指令か解錠する指令かが判断される(ステップS7)。
【0046】
ドアロック判断部6により施錠指令と判断されれば、ドアロック制御部7により車両Xのドアロックは施錠される(ステップS8)と共に、警戒状態判断部2は警戒状態へと入り(ステップS10)、それ以降、警戒状態判断部2は盗難検知センサ1としての振動センサ1aからのセンサ入力を監視し、センサ入力があれば(ステップS11)、出力部3から警報を出力する(ステップS12)。
【0047】
ステップS7において、ドアロック判断部6により解錠指令と判断されれば、ドアロック制御部7により車両Xのドアロックは解錠され(ステップS9)、警戒状態判断部2は非警戒状態へと入る(ステップS13)。
【0048】
そしてこの時点で、タイマー装置11がカウントダウンを開始し(ステップS14)、3分以内にドア開閉検知部10がドアの開閉動作(開放動作)を検知せずドアが開かれなかったと判断された時は(ステップS15、16)、警戒状態判断部2は、再び警戒状態へと入る。
【0049】
カウントダウンが3分経過する前にドア開閉検知部10がドアの開閉動作(開放動作)を検知すれば、警戒状態判断部2は非警戒モードを継続する。
【0050】
再びキーレスエントリ用送信器4Aからの送信信号を受信すると、ステップS6からのフローを繰り返す。
【0051】
かかる車両用盗難防止システムにおいては、キーレスエントリによりドアロックが解錠され警戒状態判断部2が非警戒状態へと入った後、3分以内にドアが開放されれば非警戒状態が継続するが、3分以内にドアが開放されなければ再び警戒状態へと戻るので、車両Xの所有者が車に乗り込むためにドアロックを解錠した時は、ドアを開放して車に乗り込むので非警戒状態が継続し警報が発せられることなく車に乗り込むことができ、さらに、例えば、所有者が車両Xから離れる時にキーレスエントリの誤動作でドアロックを解錠して車両Xを放置した時でも、一旦は警戒状態が解除されるが、ドアの開放動作が行われずに3分経過すると、警戒状態判断部2は警戒状態へと再び戻るので、それ以降の車両における盗難行為を防止することができる。
【0052】
なお、本実施形態では、ステップS15において、タイマー装置11が“ドアが開かれた”かどうかを判断して、“ドアが開かれた”と判断すれば非警戒状態へと入ったが、ステップS15で、タイマー装置11が“ドアが開かれて且つドアが閉められた”かどうかを判断して、“ドアが開かれて且つドアが閉められた”と判断すれば非警戒状態へ入るようにすれば、例えば、ドアロックが誤動作により解除されて所有者が車両から離れた時に、ドアが開かれたまま盗難行為が行われているような状況でも、警戒状態へと入ることができるようになる。
【0053】
なお、タイマー装置11のカウントダウン時間が3分に限定されるものではないのは、もちろんのことである。
【0054】
(実施形態4)
本実施形態における基本構成は実施形態2と共通するために共通する部分については同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる部分についてのみ詳細に説明する。
【0055】
本実施形態は、実施形態2に対して、図11に示すように車内の人の存否を検知する人体検知センサ12を設け、警戒状態判断部2は、非警戒状態の時に人体検知センサ12が車内に人体を検知しなければ警戒状態に入る点に特徴がある。
【0056】
本実施形態の車両盗難検知システムの動作を図12のフローチャートを用いて説明する。なお、実施形態2と共通するステップには、同じステップ番号を付している。
【0057】
キーレスエントリ用送信器4Aが送信信号を送信すると、その送信信号はキーレスエントリ受信部5Aで受信され(ステップS6)、ドアロック判断部6で施錠指令と判断されると、ドアロック制御部7により車両Xのドアロックは施錠される(ステップS8)と共に、警戒状態判断部2は警戒状態へと入り(ステップS10)、それ以降、警戒状態判断部2は盗難検知センサ1としての振動センサ1aからのセンサ入力を監視し、センサ入力があれば(ステップS11)、出力部3から警報を出力する(ステップS12)。
【0058】
ステップS7において、ドアロック判断部6により解錠指令と判断されれば、ドアロック制御部7により車両Xのドアロックは解錠され(ステップS9)、警戒状態判断部2は非警戒状態へと入る(ステップS13)。
【0059】
非警戒状態に入った後、警戒状態判断部2は人体検知センサ12からのセンサ入力を監視し(ステップS17)、人体検知センサ12が人体を検知しなければ警戒状態へと入る。人体検知センサ12が人体を検知している間は非警戒状態を継続する。
【0060】
かかる車両用盗難防止システムにおいては、キーレスエントリによりドアロックが解錠され警戒状態判断部2が非警戒状態へと入った後、人体検知センサ12が車内に人体を検知しなければ警戒状態へと入るので、例えば、車両Xの所有者が車を一時停止させてドアロックを施錠せずに車外に出た場合でも、車内に誰もいなければ警戒状態判断部2が警戒状態へと入るので、車両における盗難行為の防止効果を高めることができる。
【0061】
(実施形態5)
本実施形態における基本構成は実施形態2と共通するために共通する部分については同一の符号を付して説明を省略し、本実施形態の特徴となる部分についてのみ詳細に説明する。
【0062】
則ち本実施形態は、実施形態2と比較して,図13に示すように車両Xの外部に車両Xに近づいた人を検知する超音波センサ13を設け、警戒状態判断部2は警戒状態の時に超音波センサ13が車両Xに近づいた人を検知すれば、警戒中であることをスピーカ3aを介して外部に報知する点に特徴がある。
【0063】
本実施形態の車両盗難検知システムの動作を図14のフローチャートを用いて説明する。なお、実施形態2と共通するステップには、同じステップ番号を付している。
【0064】
キーレスエントリ用送信器4Aが送信信号を送信すると、その送信信号はキーレスエントリ受信部5Aで受信され(ステップS6)、ドアロック判断部6で解錠指令と判断されると、ドアロック制御部7により車両Xのドアロックは解錠される(ステップS9)と共に、警戒状態判断部2は非警戒状態へと入る(ステップS13)。
【0065】
ステップS7において、ドアロック判断部6により施錠指令と判断されれば、ドアロック制御部7により車両Xのドアロックは施錠される(ステップS8)と共に、警戒状態判断部2は警戒状態へと入る(ステップS10)。
【0066】
そしてこの警戒状態中に、車外にある超音波センサ13により車両Xに近づいた人が検知されれば(ステップS18)、スピーカー3aを介して警戒状態であることを報知する(ステップS19)。
【0067】
また、警戒状態中は盗難検知センサ1からのセンサ入力も監視しており、車両Xに近づいた人が検知されなくても、盗難検知センサ1からのセンサ入力があれば(ステップS11)、スピーカ3aから警報を出力する(ステップS19)。
【0068】
かかる車両用盗難防止システムにおいては、車両Xに近づいた人に対して警戒中であることを事前に報知することで、車両盗難を未然に防止することができる。
【0069】
なお、警戒中であることを外部に報知する手段としては、スピーカー3aによる報知以外でもよく、例えば文字による警告メッセージや光による報知でもよい。
【0070】
【発明の効果】
請求項1記載の車両用盗難防止システムは、車内に設置され車内への侵入者を検知する盗難検知センサと、警戒状態と非警戒状態とを有し前記警戒状態の時に前記盗難検知センサが車内への侵入者を検知すると外部に警報を出力する警戒状態判断部と、前記警戒状態判断部の警戒状態と非警戒状態とを車外からの遠隔操作により切り替える送信器とを備えたので、警戒/非警戒の切り替えを車外からの遠隔操作により行うことにより、車両所有者にとって簡単に警戒/非警戒の切り替えができ、なお且つピッキングや窓ガラス破壊など、万が一車外から不正行為が行われても警戒状態が解除されないので、車両における盗難行為の防止効果が高いという効果がある。
【0071】
請求項2記載の車両用盗難防止システムは、請求項1記載の発明において、前記送信器は、車両のドアロックに施錠指令または解錠指令を送信するキーレスエントリ装置用の送信器であり、前記警戒状態判断部は前記送信器の施錠指令により警戒状態に入ると共に前記送信器の解錠指令により非警戒状態に入るので、警戒/非警戒の切り替えを、キーレスエントリー装置のドア施錠/解錠に連動して行うことができるので、車両所有者にとって警戒/非警戒の切り替えが手間なくできるという効果がある。
【0072】
請求項3記載の車両用盗難防止システムは、請求項1または2記載の発明において、ドアの開閉動作を検知するドア開閉検知部を有し、前記警戒状態判断部は、前記送信器からの指令により非警戒状態に入った後、一定時間内に前記ドア開閉検知部がドアの開閉動作を検知しなければ再び警戒状態に入るので、前記送信器の誤操作で警戒状態を解除して車両から離れた場合でも、一定時間内にドアの開閉動作がなければ前記警戒状態判断部が非警戒状態から再び警戒状態へと入るので、車両における盗難行為の防止効果をより高めることができるという効果がある。
【0073】
請求項4記載の車両用盗難防止システムは、請求項1または2記載の発明において、車内の人の存否を検知する人体検知部を有し、前記警戒状態判断部は、非警戒状態の時に前記人体検知部が車内に人体を検知しなければ警戒状態に入るので、警戒状態へ切り替えずに車両から離れた場合でも、車内に誰もいなければ前記警戒状態判断部が警戒状態へと入るので、車両における盗難行為の防止効果をより高めることができるという効果がある。
【0074】
請求項5記載の車両用盗難防止システムは、請求項2乃至4の何れか記載の発明において、前記警戒状態判断部は、警戒状態の時にキーで直接ドアが開けられても警戒状態を解除しないので、前記送信器の所有者以外は警戒/非警戒の切り替えができず、車両における盗難行為の防止効果をより高めることができるという効果がある。
【0075】
請求項6記載の車両用盗難防止システムは、請求項1乃至5の何れか記載の発明において、車両に近づいた人を検知するセンサを有し、前記警戒状態判断部は、警戒状態の時に前記センサが車両に近づいた人を検知すれば、警戒中であることを外部に報知するので、車両に近づいた人に事前に警告を与えることで車両盗難を未然に防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の車両用盗難防止システムの構成を示すブロック図である。
【図2】同上の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】実施形態2の車両用盗難防止システムの構成を示すブロック図である。
【図4】同上の車両用盗難防止システムの構成を具体的に示すブロック図である。
【図5】同上の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】同上の車両用盗難防止システムの構成を示す別のブロック図である。
【図7】同上の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】同上の車両用盗難防止システムの別の構成を具体的に示すブロック図である。
【図9】実施形態3の車両用盗難防止システムの構成を示すブロック図である。
【図10】同上の動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】実施形態4の車両用盗難防止システムの構成を示すブロック図である。
【図12】同上の動作を説明するためのフローチャートである。
【図13】実施形態5の車両用盗難防止システムの構成を示すブロック図である。
【図14】同上の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 盗難検知センサ
2 警戒状態判断部
3 出力部
4 オン/オフ送信器
4A キーレスエントリ用送信器
5 受信部
5A キーレスエントリ受信部
6 ドアロック判断部
7 ドアロック制御部
9 無線受信器
10 ドア開閉検知部
11 タイマー装置
12 人体検知センサ
13 超音波センサ
X 車両
Claims (6)
- 車内に設置され車内への侵入者を検知する盗難検知センサと、警戒状態と非警戒状態とを有し前記警戒状態の時に前記盗難検知センサが車内への侵入者を検知すると外部に警報を出力する警戒状態判断部と、前記警戒状態判断部の警戒状態と非警戒状態とを車外からの遠隔操作により切り替える送信器とを備えたことを特徴とする車両用盗難防止システム。
- 前記送信器は、車両のドアロックに施錠指令または解錠指令を送信するキーレスエントリ装置用の送信器であり、前記警戒状態判断部は前記送信器の施錠指令により警戒状態に入ると共に前記送信器の解錠指令により非警戒状態に入ることを特徴とする請求項1記載の車両用盗難防止システム。
- ドアの開閉動作を検知するドア開閉検知部を有し、前記警戒状態判断部は、前記送信器からの指令により非警戒状態に入った後、一定時間内に前記ドア開閉検知部がドアの開閉動作を検知しなければ再び警戒状態に入ることを特徴とする請求項1または2記載の車両用盗難防止システム。
- 車内の人の存否を検知する人体検知部を有し、前記警戒状態判断部は、非警戒状態の時に前記人体検知部が車内に人体を検知しなければ警戒状態に入ることを特徴とする請求項1または2記載の車両用盗難防止システム。
- 前記警戒状態判断部は、警戒状態の時にキーで直接ドアが開けられても警戒状態を解除しないことを特徴とする請求項2乃至4の何れか記載の車両用盗難防止システム。
- 車両に近づいた人を検知するセンサを有し、前記警戒状態判断部は、警戒状態の時に前記センサが車両に近づいた人を検知すれば、警戒中であることを外部に報知することを特徴とする請求項1乃至5の何れか記載の車両用盗難防止システム。
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