JP2004199921A - コンタクトピン,コンタクトピン成形方法及び電気部品用ソケット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ICパッケージが収容されるソケット本体に配設され、ICパッケージの半田ボール12bに接触される接触部15e,15fが形成されたコンタクトピン15において、接触部15e,15fは、板状を呈し、上端に向かうに従って板厚が厚くなるように傾斜する傾斜面15i,15jが、半田ボール12bに対向する側に形成されると共に、この傾斜面15i,15jの一部を切断することにより、傾斜面15i,15jの上端部に半田ボール12bに接触する接触突起15k,15mが形成された。
【選択図】 図10
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体装置(以下「ICパッケージ」という)等の電気部品の試験・検査等を行うための電気部品用ソケットに用いられるコンタクトピン、このコンタクトピンの成形方法、及びこのコンタクトピンが用いられた電気部品用ソケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からこの種のものとしては、例えば「電気部品」であるICパッケージを収容する「電気部品用ソケット」としてのICソケットがある(特許文献1参照)。
【0003】
ここでのICパッケージは、多数の端子としての半田ボールが下面から突設され、これら半田ボールが縦列と横列とに格子状に配列されている。
【0004】
一方、ICソケットは、ICパッケージが収容されるソケット本体に、そのICパッケージの端子と接触されるコンタクトピンが配設されると共に、そのコンタクトピンを弾性変形させてICパッケージ端子に離接させる移動部材がスライド自在に配設され、更に、その移動部材をレバー部材を介してスライドさせるカバーが配設されている。
【0005】
それらコンタクトピンは、複数隣接して配設され、図15及び図16に示すような形状に形成されている。
【0006】
すなわち、このコンタクトピン1は、ICパッケージの半田ボール2の両側部に接触する一対の弾性片3,4が設けられ、これら両弾性片3,4の一方の弾性片3が、移動部材がスライドされることにより弾性変形されて開閉され、その半田ボール2を挟持したり、離したりするように構成されている。
【0007】
この両弾性片3,4の上部には、半田ボール2に接触する接触部3a,4aが形成されている。これら接触部3a,4aは、それぞれ両側部3b,4b側が図16中矢印に示すように内側に向けて折り曲げられ、各接触部3a,4aには、それぞれ2個所の接触突起3c,4cが形成されている。これら接触突起3c,4cが半田ボール2に接触するように構成されている。
【0008】
この接触部3a,4aは、凹所3d,4dを潰して成形した後、所定の位置で切断し、更に、両側部3b,4bを内側に折り曲げ加工するようにしている。
【0009】
【特許文献1】
特開平11−26126号公報。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のものにあっては、各接触部3a,4aを所定の位置で切断した後、内側に倒すように折り曲げ加工しているため、図15に示すように、接触突起3c,4cの位置が、接触部3a,4aの上端3f、4fの位置より低い位置となることから、略球状の半田ボール2に対する接触突起3c,4cの接触位置が低い位置となってしまい、例えば、この接触位置が半田ボール2の球形の上下方向の中心位置より下方になった場合には、両接触部3a,4aで良好に半田ボール2が掴めず、ICパッケージが浮き上がってしまったり、接触安定性を欠く場合があった。
【0011】
また、各接触部3a,4aを形成するのに切断したり、曲げ加工したりする必要があり製造工程が増加する、という問題がある。
【0012】
そこで、この発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、電気部品の浮き上がりを防止すると共に、接触安定性を確保し、且つ、接触部の成形を容易に行うことができるコンタクトピン,このコンタクトピンの成形方法及び電気部品用ソケットを提供することを課題としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を達成するために、請求項1に記載の発明は、電気部品が収容されるソケット本体に配設され、前記電気部品の端子に接触される接触部が形成されたコンタクトピンにおいて、前記接触部は、板状を呈し、上端に向かうに従って板厚が厚くなるように傾斜する傾斜面が、前記電気部品の端子に対向する側に形成されると共に、該傾斜面の一部を切断することにより、該傾斜面の上端部に前記端子に接触する接触突起が形成されたコンタクトピンとしたことを特徴とする。
【0014】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記接触突起は、複数個所形成されたことを特徴とする。
【0015】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、一対の弾性片を有し、該両弾性片の少なくとも一方の上端部に前記接触部が形成され、該両弾性片にて前記電気部品の端子が挟持されるように形成されたことを特徴とする。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一つに記載のコンタクトピンを成形する方法であって、導電性板材の先端部側を潰すことにより、前記傾斜面を形成し、その後、前記電気部品の端子に対向する方向で切断することにより、前記接触突起を成形するようにしたコンタクトピン成形方法としたことを特徴とする。
【0017】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一つに記載のコンタクトピンを有する電気部品用ソケットであって、前記コンタクトピンがソケット本体に配設され、移動部材により弾性変形されて前記接触部が変位されるように構成された電気部品用ソケットとしたことを特徴とする。
【0018】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の構成に加え、前記ソケット本体には、前記電気部品が収容されるトッププレートが配設され、該トッププレートには、前記電気部品の下方に突出する端子が挿入される挿入開口が形成される一方、前記コンタクトピンの接触突起が前記トッププレートの下面近傍に位置していることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について説明する。
【0020】
図1乃至図14には、この発明の実施の形態を示す。
【0021】
まず構成を説明すると、図中符号11は、「電気部品用ソケット」としてのICソケットで、図示省略の配線基板上に配置されるようになっており、このICソケット11に「電気部品」としてのICパッケージ12を保持することにより、このICパッケージ12と配線基板とを電気的に接続するようにしている。
【0022】
このICパッケージ12は、例えば図4に示すように、いわゆるBGA(Ball Grid Array)タイプと称されるもので、例えば方形のパッケージ本体12aの下面に多数の略球状の「端子」としての半田ボール12bが突出してマトリックス状に配列されている。
【0023】
一方、ICソケット12は、図2に示すように、大略すると、配線基板上に装着されるソケット本体13を有し、このソケット本体13には、各半田ボール12bに離接されるコンタクトピン15が配設されると共に、このソケット本体13の上側には、「移動部材」としてのスライドプレート17及びトッププレート18が順次積層されている。さらに、このトッププレート18の上側には、そのスライドプレート17を横方向にスライドさせる操作部材19が配設されている。
【0024】
そのコンタクトピン15は、ばね性を有し、導電性に優れた板材がプレス加工により、図6乃至図11に示すような形状に形成されている。
【0025】
詳しくは、このコンタクトピン15は、上下方向の略半分より上側に固定側弾性片15a及び可動側弾性片15b(一対の弾性片)が形成され、下側に1本のソルダーテール部15cが形成されている。
【0026】
これら各弾性片15a,15bは、下端部側の基部15dが略コ字状に折り曲げられることにより、互いに対向するように形成されている。また、それら弾性片15a,15bの上端部(先端部)には、ICパッケージ12の半田ボール12bの側面部に離接する固定側接触部15e及び可動側接触部15fが形成され、これら両接触部15e,15fで半田ボール12bが挟持されるようになっている。
【0027】
これら両接触部15e,15fは、図6乃至図8に示すように、板状を呈し、プレス加工にて潰されることにより、相対向する面側に凹所15g,15hが形成され、この凹所15g,15hの上部側には、傾斜面15i,15jが形成されている。この傾斜面15i,15jが形成されることにより、上端(上方)に向かうに従って板厚が厚くなるように形成され、ICパッケージ12の半田ボール12bに対向する方向に、この場合には、上端が板面と垂直な方向で切断されている。
【0028】
これにより、両接触部15e,15fには、それぞれ半田ボール12bと接触する接触突起15k,15mが2個所ずつ形成されている。そして、各接触突起15k,15mに連なる稜線15n,15o(上端)は、略水平方向に沿って形成されている。
【0029】
かかる両接触部15e,15fの成形は、図12に示す板材をプレス加工にて板材を潰して、図13に示すように、相対向する面側(半田ボール12b側)に凹所15g,15hを形成し、その後、図13(b)中二点鎖線で示す位置で、板面と垂直な方向で切断して成形する。
【0030】
そして、図2及び図3に示すように、かかるコンタクトピン15のソルダーテール部15c及び基部15dが、ソケット本体13に形成された圧入孔13aに圧入されており、ソケット本体13から下方に突出したソルダーテール部15cが、ロケートボード21を介して更に下方に突出され、配線基板の各貫通孔に挿通されて半田付けされることにより接続されるようになっている。
【0031】
一方、スライドプレート17は、図2,図6及び図7中左右方向(後述するトッププレート収容面部18aと略平行な方向)にスライド自在に配設され、このスライドプレート17をスライドさせることにより、ソケット本体13に配設されたコンタクトピン15の可動側弾性片15bが弾性変形されて、可動側接触部15fが所定量変位されるようになっている。
【0032】
また、そのスライドプレート17は、操作部材19を上下動させることにより、図2及び図5に示すX字形リンク22を介してスライドされるようになっており、このスライドプレート17には、可動側弾性片15bを押圧して弾性変形させる押圧部17aが形成されている(図9参照)。
【0033】
そのX字形リンク22は、四角形のスライドプレート17のスライド方向に沿う両側面部に対応して配設されている。
【0034】
具体的には、このX字形リンク22は、図2及び図5に示すように、同じ長さの第1リンク部材23と第2リンク部材25とを有し、これらが中央連結ピン27にて回動自在に連結されている。
【0035】
そして、この第1リンク部材23の下端部23aが、ソケット本体13に下端連結ピン29にて回動自在に連結される一方、第2リンク部材25の下端部25aが、スライドプレート17のスライド方向に沿う側面部の一方の端部に下端連結ピン30にて回動自在に連結されている。また、これら第1,第2リンク部材23,25の上端部23b,25bが操作部材19に上端連結ピン33,34にて回動自在に連結されている。この第1リンク部材23の上端部23bには長孔23cが設けられ、この長孔23cを介して、上端連結ピン33により、操作部材19に連結されている。
【0036】
また、トッププレート18は、ICパッケージ12が上側に収容される収容面部18aを有すると共に、ICパッケージ12を所定の位置に位置決めするガイド部18bが図1及び図8に示すようにパッケージ本体12aの各角部に対応して設けられている。
【0037】
さらに、このトッププレート18には、図9に示すように、半田ボール12bが挿入される挿入開口18cが形成されると共に、このトッププレート18の下面近傍に、コンタクトピン15の接触突起15k,15mの稜線15n,15o(上端)が位置するように構成されている。
【0038】
さらにまた、操作部材19は、図1及び図2に示すように、ICパッケージ12が挿入可能な大きさの開口19aを有し、この開口19aを介してICパッケージ12が挿入されて、トッププレート18の収容面部18a上の所定位置に収容されるようになっている。また、この操作部材19は、図3に示すように、ソケット本体13に対して上下動自在に配設され、スプリング36により上方に付勢されると共に、図2に示すように、ラッチ38を回動させる作動突部19bが形成されている。
【0039】
このラッチ38は、図2等に示すように、ソケット本体13に軸38aを中心に回動自在に取り付けられ、スプリング39により図2中ソケット本体13中心方向に付勢され、先端部に設けられた押え部38bによりパッケージ本体12aの周縁部12cを押さえるように構成されている。
【0040】
このラッチ38には、操作部材19の作動突部19bにて押圧される被押圧部38cが形成され、操作部材19が下降されると、作動突部19bにて被押圧部38cが押圧されて、ラッチ38が図2中ソケット本体13外方に回動されて、押え部38bがICパッケージ12配設位置より退避されるようになっている。
【0041】
次に、作用について説明する。
【0042】
予め、配線基板上に配置された多数のICソケット11に、それぞれICパッケージ12を自動機によりセットするには、まず、操作部材19を下方に押し下げる。すると、X字形リンク22を介してスライドプレート17が図5中二点鎖線に示すように右方向にスライドされ、このスライドプレート17の押圧部17aにてコンタクトピン15の可動側弾性片15iが押圧されて弾性変形される。これにより、コンタクトピン15の一対の接触部15e,15fが開かれることとなる。
【0043】
また、これと同時に、操作部材19の作動突部19bにより、ラッチ38の被押圧部38cが押されて、スプリング39の付勢力に抗して図2中反時計回りに回動され、押え部38bが退避位置まで変位する。
【0044】
この状態で、自動機により搬送されたICパッケージ12がトッププレート18の収容面部18a上に、ガイド部18bにガイドされて所定位置に収容され、ICパッケージ12の各半田ボール12bが、トッププレート18の挿入開口18cに挿入されて下方に突出して、各コンタクトピン15の開かれた一対の接触部15e,15fの間に、非接触状態で挿入される。
【0045】
その後、操作部材19の下方への押圧力を解除すると、この操作部材19がスプリング36の付勢力で、上昇されることにより、スライドプレート17に対する押圧力も解除され、図5中左方向にスライドされると共に、ラッチ38がスプリング39の付勢力により図2中時計回りに回動される。
【0046】
スライドプレート17に対する押圧力が解除されると、コンタクトピン15の可動側弾性片15bに対する押圧力も解除され、この可動側弾性片15bが元の位置に復帰して行き、この可動側弾性片15bの接触部15fと固定側弾性片15aの接触部15eとにより、半田ボール12bが挟持される(図9参照)。この挟持時には、固定側弾性片15aも僅かに弾性変形して、この固定側弾性片15aの接触部15eが広がる方向に多少変位することとなる。
【0047】
この際には、コンタクトピン15の両接触部15e,15fの接触突起15k,15mが、コンタクトピン15の最上位置にあるため、半田ボール12bに対する接触位置は、極力高い位置に設定することができる。従って、半田ボール12bの径が小さい場合でもICパッケージ12の浮き上がりを防止できると共に、接触安定性を確保することができる。
【0048】
特に、この実施の形態のように、コンタクトピン15の接触突起15k,15mが、トッププレート18の裏面に位置している場合には、それら接触突起15k,15mをトッププレート18の裏面に極力接近させることができるため、半田ボール12bの極力上側で接触させることができる。
【0049】
また、コンタクトピン15の接触突起15k,15mをトッププレート18の上面に突出させ、ICパッケージ12の半田ボール12bを挟持する場合には、接触突起15k,15mをICパッケージ本体12aの下面に極力接近させることができるため、半田ボール12bの極力上側で接触させることができる。
【0050】
すなわち、コンタクトピン15に傾斜面15i,15jを形成して切断することにより、接触突起15k,15mを形成することで、従来のように内側に曲げる必要がないため、接触突起15k,15mをコンタクトピン15の最上位置に設定できる。
【0051】
また、曲げ加工を行っていないため、接触突起15k,15m(先端)の位置の寸法ばらつきを抑制できると共に、加工工程を少なくでき、しかも、曲げ加工による他の部分の変形も抑制できる。
【0052】
さらに、その接触突起15k,15mの部分は鋭角であるため、半田ボール12bに食い込み、酸化皮膜を突き破ることから、接触安定性を良好にできると共に、接触痕も小さくできる。
【0053】
さらにまた、接触突起15k,15mはそれぞれ2個所、計4個所であるため、半田ボール12bに対する接触安定性を確保することができる。
【0054】
これにより、ICパッケージ12の各半田ボール12bと配線基板とがコンタクトピン15を介して電気的に接続されることとなる。
【0055】
このようにして、ICパッケージ12がICソケット11に保持され、このICソケット11が配置された配線基板をバーンイン槽内にセットする。そして、この槽内の温度を上昇、例えば125℃程度に上昇させてICパッケージ2のバーンインテストを行う。
【0056】
次いで、ICパッケージ12を装着状態から取り外すには、同様に操作部材19を下降させる。すると、上記と同様に、スライドプレート17が図5に示す状態から図中右方向にスライドさせられて、可動側弾性片15bが右方向に弾性変形させられて、この可動側弾性片15bの接触部15fが図中右方向に変位して行く。これにより、一対の接触部15e,15fが開かれ、ICパッケージ12の半田ボール12bから一対の接触部15e,15fが離間されることにより、この状態から、自動機によりICパッケージ12をICソケット11から無抜力で取り出すことができる。
【0057】
なお、上記実施の形態では、「電気部品用ソケット」としてICソケット21にこの発明を適用したが、これに限らず、他の装置にも適用できることは勿論である。また、この実施の形態のコンタクトピン15は一対の弾性片15a,15bを有しているが、これに限らず、弾性片が片側だけ設けられたものでも良い。さらに、「移動部材」は横方向に移動するスライドプレート17に限らず、上下方向に移動して、弾性片を弾性変形させるようなものでも良い。しかも、接触突起15k,15mのようにそれぞれ2個所ずつ形成する必要なく、それぞれ1個所、3個所等でも良い。
【0058】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1に記載の発明によれば、コンタクトピンの接触部は、板状を呈し、上端に向かうに従って板厚が厚くなるように傾斜する傾斜面が、電気部品の端子に対向する側に形成されると共に、傾斜面の一部を切断することにより、傾斜面の上端部に端子に接触する接触突起が形成されたため、コンタクトピンの接触部の接触突起が、コンタクトピンの最上位置にあることから、端子に対する接触位置は、極力高い位置に設定することができる。従って、端子が球形状である場合でも、電気部品の浮き上がりを防止できると共に、接触安定性を確保することができる。また、曲げ加工を行っていないため、接触突起(先端)の位置の寸法ばらつきを抑制できると共に、曲げ加工による他の部分の変形も抑制できる。
【0059】
請求項2に記載の発明によれば、接触部は、電気部品端子と接触する接触突起が複数個所形成されているため、接触安定性を向上させることができる。
【0060】
請求項3に記載の発明によれば、コンタクトピンが一対の弾性片を有し、これら両弾性片の少なくとも一方の上端部に接触部が形成され、これら両弾性片にて電気部品の端子が挟持されるように形成されているため、電気部品端子を確実に保持して接触安定性を確保することができる。
【0061】
請求項4に記載の発明によれば、コンタクトピンを成形する方法であって、導電性板材の先端部側を潰すことにより、傾斜面を形成し、その後、電気部品の端子に対向する方向で切断することにより、接触突起を成形するようにしたため、曲げ加工が必要ないことから、接触突起(先端)の位置の寸法ばらつきを抑制できると共に、加工工程を少なくでき、しかも、曲げ加工による他の部分の変形も抑制できる。
【0062】
請求項6に記載の発明によれば、ソケット本体には、電気部品が収容されるトッププレートが配設され、トッププレートには、電気部品の下方に突出する端子が挿入される挿入開口が形成される一方、コンタクトピンの接触突起がトッププレートの下面近傍に位置しているものにおいて、接触部の接触突起をトッププレートの裏面に極力接近させることができるため、電気部品端子の上方位置で接触突起を接触させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るICソケットの平面図である。
【図2】同実施の形態に係る図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】同実施の形態に係る図1のB−B線に沿う断面図である。
【図4】同実施の形態に係るICパッケージを示す図で、(a)は正面図、(b)は底面図である。
【図5】同実施の形態に係るX字形リンクの動作を示す説明図である。
【図6】同実施の形態に係るコンタクトピンを示す正面図である。
【図7】同実施の形態に係る図6の左側面図である。
【図8】同実施の形態に係る図6の右側面図である。
【図9】同実施の形態に係るコンタクトピンで半田ボールを挟持した状態を示す要部拡大断面図である。
【図10】同実施の形態に係るコンタクトピンで半田ボールを挟持した状態を示す拡大斜視図である。
【図11】同実施の形態に係るコンタクトピンで半田ボールを挟持した状態を示す図10の平面図である。
【図12】同実施の形態に係るコンタクトピンの接触部の成形前の板材を示す拡大斜視図である。
【図13】同実施の形態に係るコンタクトピンの接触部にプレス加工により凹所を形成した状態を示す拡大斜視図で、(a)は表側から見た斜視図、(b)は裏側から見た斜視図である。
【図14】同実施の形態に係るコンタクトピンの上端部側を切断した状態を示す拡大斜視図で、(a)は表側から見た斜視図、(b)は裏側から見た斜視図である。
【図15】従来例を示すコンタクトピン接触部で半田ボールを挟持した状態を示す斜視図である。
【図16】同従来例を示す図15の平面図である。
【符号の説明】
11 ICソケット(電気部品用ソケット)
12 ICパッケージ(電気部品)
12a パッケージ本体
12b 半田ボール(端子)
13 ソケット本体
15 コンタクトピン
15a 固定側弾性片
15b 可動側弾性片
15e 固定側接触部
15f 可動側接触部
15g,15h 凹所
15i,15j 傾斜面
15k,15m 接触突起
15n,15o 稜線
17 スライドプレート(移動部材)
18 トッププレート
18a 収容面部
18c 挿入開口
19 操作部材
Claims (6)
- 電気部品が収容されるソケット本体に配設され、前記電気部品の端子に接触される接触部が形成されたコンタクトピンにおいて、
前記接触部は、板状を呈し、上端に向かうに従って板厚が厚くなるように傾斜する傾斜面が、前記電気部品の端子に対向する側に形成されると共に、該傾斜面の一部を切断することにより、該傾斜面の上端部に前記端子に接触する接触突起が形成されたことを特徴とするコンタクトピン。 - 前記接触突起は、複数個所形成されたことを特徴とする請求項1に記載のコンタクトピン。
- 一対の弾性片を有し、該両弾性片の少なくとも一方の上端部に前記接触部が形成され、該両弾性片にて前記電気部品の端子が挟持されるように形成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のコンタクトピン。
- 請求項1乃至3の何れか一つに記載のコンタクトピンを成形する方法であって、
導電性板材の先端部側を潰すことにより、前記傾斜面を形成し、その後、前記電気部品の端子に対向する方向で切断することにより、前記接触突起を成形するようにしたことを特徴とするコンタクトピン成形方法。 - 請求項1乃至3の何れか一つに記載のコンタクトピンを有する電気部品用ソケットであって、
前記コンタクトピンがソケット本体に配設され、移動部材により弾性変形されて前記接触部が変位されるように構成されたことを特徴とする電気部品用ソケット。 - 前記ソケット本体には、前記電気部品が収容されるトッププレートが配設され、該トッププレートには、前記電気部品の下方に突出する端子が挿入される挿入開口が形成される一方、前記コンタクトピンの接触突起が前記トッププレートの下面近傍に位置していることを特徴とする請求項5に記載の電気部品用ソケット。
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