JP2004198558A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電圧変動量を抑制すことができる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】定着ローラが低温の状態である場合には、交流駆動を使用して定着ヒータ16をフル点灯し、定着ヒータ16の温度を上昇させる。そして、交流駆動を使用して定着ヒータ16を加熱し、定着ローラを所定の温度まで上昇させた後、定着ローラの温度調整を行う。具体的には、定着ローラを一定温度に保つために、制御方法を交流駆動から直流駆動に切り替え、AC/DC電源12の直流電圧の出力電圧の可変制御を行う。このように、定着ヒータ16の駆動方法を切り替えることにより、立ち上げ時には、入力電圧である商用電源の電圧をフルに使用でき、温度保持時には、ヒータのオン/オフ動作を伴わないため商用電源の電圧の変動を抑制することができる。
【選択図】 図1
【解決手段】定着ローラが低温の状態である場合には、交流駆動を使用して定着ヒータ16をフル点灯し、定着ヒータ16の温度を上昇させる。そして、交流駆動を使用して定着ヒータ16を加熱し、定着ローラを所定の温度まで上昇させた後、定着ローラの温度調整を行う。具体的には、定着ローラを一定温度に保つために、制御方法を交流駆動から直流駆動に切り替え、AC/DC電源12の直流電圧の出力電圧の可変制御を行う。このように、定着ヒータ16の駆動方法を切り替えることにより、立ち上げ時には、入力電圧である商用電源の電圧をフルに使用でき、温度保持時には、ヒータのオン/オフ動作を伴わないため商用電源の電圧の変動を抑制することができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヒータを内蔵したローラを用いて転写紙にトナーを固着させる熱定着装置を搭載した、例えば、ファクシミリ装置、電子複写装置、プリンタ装置などの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子複写装置、プリンタ装置、ファクシミリ装置などの画像形成装置において、転写紙にトナーを固着させる方式の1つにヒータを内蔵したローラを用いた熱ローラ方式がある。
この熱ローラ方式で使用されるヒータは、トライアックなどのスイッチ素子を介して交流電源に接続され、ヒータが内蔵されているローラには、温度を検出するためのサーミスタなどの温度検出素子が接続されている。
通常、画像形成装置のエンジン制御回路から出力される駆動信号によりスイッチ素子が駆動されるとヒータへの電力供給が開始され、ローラが所定の温度に達するとヒータへの電力供給が停止し、転写紙への画像形成が可能な状態になる。
そして、このヒータにより加熱されたローラで転写紙にトナーが固着されると、紙種、画像形成速度など画像形成の条件に応じてローラの温度が低下する。ローラの温度は、温度検出素子で常時検出されているため、所定の温度より低下すると、再度、エンジン制御回路によりスイッチ素子を駆動してヒータに電力供給が開始される。なお、スイッチ素子は、全波のオン/オフ制御、または、位相制御を用いて駆動させるようになっている。
【0003】
このような、ローラを加熱するためのヒータの制御方法について、下記の特許文献をはじめ種々開示されている。
【特許文献1】
特開2002−063981公報
【0004】
特許文献1には、位相制御方式とPWM(パルス幅変調)制御とを、ハロゲンランプの電力量に応じて使い分ける制御を行う技術が開示されている。
ところで、熱定着ローラ方式を採用している画像形成装置では、依然としてスタンバイ状態から画像形成可能状態になるまでの待ち時間が長いという問題が存在している。
そのため、利用者の利便性を向上させることが困難となってしまっている。
このような問題を解消するために、定着ローラを加熱するヒータのパワーアップを図ることにより、待ち時間の短縮化を実現させる方法が考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような待ち時間の短縮化を図る方法を採用した場合、定着ヒータの容量の増大に伴い、ヒータのオン時における電圧ドロップ量(電圧降下量)も増加してしまう場合があり、これにより商用電源の電圧が変動するおそれがあった。
1回のオン(電源投入)においては、この電圧変動は目立たないが、定着ローラを一定温度に保つためにオン/オフを短時間に繰り返すような場合には、商用電圧に影響がおよぶため、蛍光灯のちらつきなどの現象が生じてしまうことがある。
また、これらの影響が商用電源におよぶことにより、電圧変動量を定量的に規制したフリッカー規格(欧州のCE規格等)に適合しないおそれがあった。
そこで、本発明は、大容量の定着ヒータを用いて待ち時間の短縮を図り、かつ、ヒータオン時の電圧ドロップを低減させることにより、電圧変動量を抑制すことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、ヒータを内蔵したローラを用いて転写紙にトナーを固着させる熱定着装置を搭載した画像形成装置において、前記ローラの温度を検出する温度検出手段と、商用電源をオン/オフ制御することにより、前記ヒータを交流駆動させる交流駆動手段と、前記商用電源を直流電圧に変換することにより、前記ヒータを直流駆動させる直流駆動手段と、前記交流駆動手段と前記直流駆動手段との切替を、前記温度検出手段の検出結果に基づいて行う切替手段と、を備え、前記切替手段は、前記ローラが所定温度より低い場合、前記交流駆動手段へ切り替え、一方、前記ローラが前記所定温度より高い場合、前記直流手段へ切り替えることにより前記目的を達成する。
請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記ヒータは、前記直流駆動により加熱される直流駆動ヒータと、前記交流駆動および前記直流駆動により加熱される交流/直流ヒータと、から構成されることにより前記目的を達成する。
請求項3記載の発明では、請求項1、または、請求項2記載の発明において、前記直流駆動手段の入力側に、入力電流の力率を改善させるためのフィルタを備えることにより前記目的を達成する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の画像形成装置における好適な実施の形態について、図1から図4を参照して詳細に説明する。
(実施例1)
図1は、第1の実施の形態に係る画像形成装置におけるヒータの周辺回路を示した図である。
図1に示すように実施例1におけるヒータの周辺回路は、スイッチ回路11、AC/DC(交流/直流)電源12、切替回路13、14、制御回路15、定着ヒータ16、および温度センサ17から構成されている。
スイッチ回路11は、画像形成装置の入力電源である商用電源をオン/オフ制御を行う。このスイッチ回路11を介することにより、定着ヒータ16を交流駆動させることができる。
【0008】
AC/DC電源12は、交流電圧である商用電源を変圧器などを使用して直流電圧に変換する。このAC/DC電源12を介することにより、定着ヒータ16を直流駆動させることができる。AC/DC電源12における直流出力電圧は、制御回路15から出される制御信号により可変制御されている。
切替回路13、14は、上述したスイッチ回路11を介する交流駆動と、AC/DC電源12を介する直流駆動とを、定着ヒータ16の状態に応じて切り替えを行う。
制御回路15は、温度センサ17などの検出結果に基づいて、スイッチ回路11、AC/DC電源12、切替回路13、14、へ各種制御用の信号を出し、フィードバック制御を行う。
【0009】
定着ヒータ16は、トナーを定着させるための定着ローラ(図示せず)を加熱するヒータであり、定着ローラの内部、または、近傍に配置されている。この定着ヒータ16は、上述したスイッチ回路11を使用した交流駆動、または、AC/DC電源12を使用した直流駆動のいずれかの方法により駆動可能となっている。なお、これらの駆動回路の切り替えには、切替回路13、14を使用する。
温度センサ17は、定着ローラの温度を検出するためのセンサであり、定着ローラ、または、定着ヒータ16に配置されている。
また、スイッチ回路11、切替回路13、14は、トライアック、サイリスタ、IGBT(ゲート絶縁型バイポーラトランジスタ)などの半導体や、機械リレー装置などにより構成されている。
【0010】
次に、このように構成された画像形成装置の動作について説明する。
ここでは、定着ローラが低温の状態から、トナー定着に必要な温度(160℃〜200℃)まで上昇させる場合について説明する。
定着ローラが低温の状態である場合には、交流駆動を使用して定着ヒータ16をフル点灯し、定着ヒータ16の温度を上昇させる。
そして、交流駆動を使用して定着ヒータ16を加熱し、定着ローラを所定の温度まで上昇させた後、定着ローラの温度調整を行う。
具体的には、定着ローラを一定温度に保つために、制御方法を交流駆動から直流駆動に切り替え、AC/DC電源12の出力電圧の可変制御を行う。
【0011】
このように、定着ヒータ16の駆動方法を切り替えることにより、立ち上げ時には、入力電圧である商用電源の電圧をフルに使用でき、温度保持時には、ヒータのオン/オフ動作を伴わないため商用電源の電圧の変動を抑制することができる。
本実施の形態において、定着ヒータ16の駆動制御方法を2系統の制御とするのは、AC/DC電源12では、トランス/FET(電解効果トランジスタ)/ダイオードなどで電力損失が生じ効率が90%程度となるため、少しでも早く定着ヒータ16を立ち上げるために、交流商用電源を利用するほうが望ましいからである。
【0012】
(実施例2)
図2は、第2の実施の形態に係る画像形成装置におけるヒータの周辺回路を示した図である。
実施例2では、実施例1の変形例として、2本の定着ヒータ16、26を使用する例について説明する。
図2に示すように実施例2におけるヒータの周辺回路は、実施例1の回路に、さらに、スイッチ回路21、および、定着ヒータ26を追加したものである。
ここでは、2本の定着ヒータ16、26を利用し、一方は、交流駆動のみの制御、もう一方は、交流駆動/直流駆動の切り替えが可能な制御構成とする。なお、切り替え可能なヒータの容量は、ローラを一定温度に保つ場合に必要な最低容量としておく。
このように、定着ヒータ16、26、を組み合わせて使用することにより、AC/DC電源12の容量を低減させることができ、画像形成装置のコストダウンが可能となる。
【0013】
(実施例3)
図3は、第3の実施の形態に係る画像形成装置におけるヒータの周辺回路を示した図である。
実施例3では、実施例2の変形例として、切替回路13、14を使用しない例について説明する。
図3に示すように実施例3におけるヒータの周辺回路は、実施例2の回路から切替回路13、14、および、スイッチ回路11を削除したものである。
ここでは、定着ヒータ16を直流駆動のみで立ち上げる場合に、同時に定着ヒータ26をAC/DC電源12の出力電圧に商用電源に重畳させた電圧を用いて駆動する駆動方法を使用する。
また、温度保持時は、直流駆動のみの定着ヒータ16を使用して温度制御を行う。
【0014】
(実施例4)
図4は、第4の実施の形態に係る画像形成装置におけるヒータの周辺回路を示した図である。
実施例4では、実施例1の変形例として、力率改善のためのAF(アクティブ・フィルタ)を使用する例について説明する。
図4に示すように実施例3におけるヒータの周辺回路は、実施例1の回路の直流駆動をするためのAC/DC電源12の前段(商用電源の入力側)に、AF18を追加したものである。
このように、AC/DC電源12の入力電流の力率を1に近づけることにより、使用電流を下げることができ、かつ、電源高調波電流規制に適応させることができる。
【0015】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、ヒータの駆動制御方法を切り替えることにより、ヒータの立ち上がり時間を短縮化し、かつ、入力電源の電圧変動を抑制することが可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、複数のヒータを設けることにより、直流駆動用電源の容量を減少させることが可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項3記載の発明によれば、入力電流の力率を改善させるためのフィルタを設けることにより、当該画像形成装置の消費電流、および、電源高調波電流を低減することが可能な画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る画像形成装置におけるヒータの周辺回路を示した図である。
【図2】第2の実施の形態に係る画像形成装置におけるヒータの周辺回路を示した図である。
【図3】第3の実施の形態に係る画像形成装置におけるヒータの周辺回路を示した図である。
【図4】第4の実施の形態に係る画像形成装置におけるヒータの周辺回路を示した図である。
【符号の説明】
11 スイッチ回路
12 AC/DC電源
13 切替回路
14 切替回路
15 制御回路
16 定着ヒータ
17 温度センサ
18 AF
21 スイッチ回路
26 定着ヒータ
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヒータを内蔵したローラを用いて転写紙にトナーを固着させる熱定着装置を搭載した、例えば、ファクシミリ装置、電子複写装置、プリンタ装置などの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子複写装置、プリンタ装置、ファクシミリ装置などの画像形成装置において、転写紙にトナーを固着させる方式の1つにヒータを内蔵したローラを用いた熱ローラ方式がある。
この熱ローラ方式で使用されるヒータは、トライアックなどのスイッチ素子を介して交流電源に接続され、ヒータが内蔵されているローラには、温度を検出するためのサーミスタなどの温度検出素子が接続されている。
通常、画像形成装置のエンジン制御回路から出力される駆動信号によりスイッチ素子が駆動されるとヒータへの電力供給が開始され、ローラが所定の温度に達するとヒータへの電力供給が停止し、転写紙への画像形成が可能な状態になる。
そして、このヒータにより加熱されたローラで転写紙にトナーが固着されると、紙種、画像形成速度など画像形成の条件に応じてローラの温度が低下する。ローラの温度は、温度検出素子で常時検出されているため、所定の温度より低下すると、再度、エンジン制御回路によりスイッチ素子を駆動してヒータに電力供給が開始される。なお、スイッチ素子は、全波のオン/オフ制御、または、位相制御を用いて駆動させるようになっている。
【0003】
このような、ローラを加熱するためのヒータの制御方法について、下記の特許文献をはじめ種々開示されている。
【特許文献1】
特開2002−063981公報
【0004】
特許文献1には、位相制御方式とPWM(パルス幅変調)制御とを、ハロゲンランプの電力量に応じて使い分ける制御を行う技術が開示されている。
ところで、熱定着ローラ方式を採用している画像形成装置では、依然としてスタンバイ状態から画像形成可能状態になるまでの待ち時間が長いという問題が存在している。
そのため、利用者の利便性を向上させることが困難となってしまっている。
このような問題を解消するために、定着ローラを加熱するヒータのパワーアップを図ることにより、待ち時間の短縮化を実現させる方法が考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような待ち時間の短縮化を図る方法を採用した場合、定着ヒータの容量の増大に伴い、ヒータのオン時における電圧ドロップ量(電圧降下量)も増加してしまう場合があり、これにより商用電源の電圧が変動するおそれがあった。
1回のオン(電源投入)においては、この電圧変動は目立たないが、定着ローラを一定温度に保つためにオン/オフを短時間に繰り返すような場合には、商用電圧に影響がおよぶため、蛍光灯のちらつきなどの現象が生じてしまうことがある。
また、これらの影響が商用電源におよぶことにより、電圧変動量を定量的に規制したフリッカー規格(欧州のCE規格等)に適合しないおそれがあった。
そこで、本発明は、大容量の定着ヒータを用いて待ち時間の短縮を図り、かつ、ヒータオン時の電圧ドロップを低減させることにより、電圧変動量を抑制すことができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明では、ヒータを内蔵したローラを用いて転写紙にトナーを固着させる熱定着装置を搭載した画像形成装置において、前記ローラの温度を検出する温度検出手段と、商用電源をオン/オフ制御することにより、前記ヒータを交流駆動させる交流駆動手段と、前記商用電源を直流電圧に変換することにより、前記ヒータを直流駆動させる直流駆動手段と、前記交流駆動手段と前記直流駆動手段との切替を、前記温度検出手段の検出結果に基づいて行う切替手段と、を備え、前記切替手段は、前記ローラが所定温度より低い場合、前記交流駆動手段へ切り替え、一方、前記ローラが前記所定温度より高い場合、前記直流手段へ切り替えることにより前記目的を達成する。
請求項2記載の発明では、請求項1記載の発明において、前記ヒータは、前記直流駆動により加熱される直流駆動ヒータと、前記交流駆動および前記直流駆動により加熱される交流/直流ヒータと、から構成されることにより前記目的を達成する。
請求項3記載の発明では、請求項1、または、請求項2記載の発明において、前記直流駆動手段の入力側に、入力電流の力率を改善させるためのフィルタを備えることにより前記目的を達成する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の画像形成装置における好適な実施の形態について、図1から図4を参照して詳細に説明する。
(実施例1)
図1は、第1の実施の形態に係る画像形成装置におけるヒータの周辺回路を示した図である。
図1に示すように実施例1におけるヒータの周辺回路は、スイッチ回路11、AC/DC(交流/直流)電源12、切替回路13、14、制御回路15、定着ヒータ16、および温度センサ17から構成されている。
スイッチ回路11は、画像形成装置の入力電源である商用電源をオン/オフ制御を行う。このスイッチ回路11を介することにより、定着ヒータ16を交流駆動させることができる。
【0008】
AC/DC電源12は、交流電圧である商用電源を変圧器などを使用して直流電圧に変換する。このAC/DC電源12を介することにより、定着ヒータ16を直流駆動させることができる。AC/DC電源12における直流出力電圧は、制御回路15から出される制御信号により可変制御されている。
切替回路13、14は、上述したスイッチ回路11を介する交流駆動と、AC/DC電源12を介する直流駆動とを、定着ヒータ16の状態に応じて切り替えを行う。
制御回路15は、温度センサ17などの検出結果に基づいて、スイッチ回路11、AC/DC電源12、切替回路13、14、へ各種制御用の信号を出し、フィードバック制御を行う。
【0009】
定着ヒータ16は、トナーを定着させるための定着ローラ(図示せず)を加熱するヒータであり、定着ローラの内部、または、近傍に配置されている。この定着ヒータ16は、上述したスイッチ回路11を使用した交流駆動、または、AC/DC電源12を使用した直流駆動のいずれかの方法により駆動可能となっている。なお、これらの駆動回路の切り替えには、切替回路13、14を使用する。
温度センサ17は、定着ローラの温度を検出するためのセンサであり、定着ローラ、または、定着ヒータ16に配置されている。
また、スイッチ回路11、切替回路13、14は、トライアック、サイリスタ、IGBT(ゲート絶縁型バイポーラトランジスタ)などの半導体や、機械リレー装置などにより構成されている。
【0010】
次に、このように構成された画像形成装置の動作について説明する。
ここでは、定着ローラが低温の状態から、トナー定着に必要な温度(160℃〜200℃)まで上昇させる場合について説明する。
定着ローラが低温の状態である場合には、交流駆動を使用して定着ヒータ16をフル点灯し、定着ヒータ16の温度を上昇させる。
そして、交流駆動を使用して定着ヒータ16を加熱し、定着ローラを所定の温度まで上昇させた後、定着ローラの温度調整を行う。
具体的には、定着ローラを一定温度に保つために、制御方法を交流駆動から直流駆動に切り替え、AC/DC電源12の出力電圧の可変制御を行う。
【0011】
このように、定着ヒータ16の駆動方法を切り替えることにより、立ち上げ時には、入力電圧である商用電源の電圧をフルに使用でき、温度保持時には、ヒータのオン/オフ動作を伴わないため商用電源の電圧の変動を抑制することができる。
本実施の形態において、定着ヒータ16の駆動制御方法を2系統の制御とするのは、AC/DC電源12では、トランス/FET(電解効果トランジスタ)/ダイオードなどで電力損失が生じ効率が90%程度となるため、少しでも早く定着ヒータ16を立ち上げるために、交流商用電源を利用するほうが望ましいからである。
【0012】
(実施例2)
図2は、第2の実施の形態に係る画像形成装置におけるヒータの周辺回路を示した図である。
実施例2では、実施例1の変形例として、2本の定着ヒータ16、26を使用する例について説明する。
図2に示すように実施例2におけるヒータの周辺回路は、実施例1の回路に、さらに、スイッチ回路21、および、定着ヒータ26を追加したものである。
ここでは、2本の定着ヒータ16、26を利用し、一方は、交流駆動のみの制御、もう一方は、交流駆動/直流駆動の切り替えが可能な制御構成とする。なお、切り替え可能なヒータの容量は、ローラを一定温度に保つ場合に必要な最低容量としておく。
このように、定着ヒータ16、26、を組み合わせて使用することにより、AC/DC電源12の容量を低減させることができ、画像形成装置のコストダウンが可能となる。
【0013】
(実施例3)
図3は、第3の実施の形態に係る画像形成装置におけるヒータの周辺回路を示した図である。
実施例3では、実施例2の変形例として、切替回路13、14を使用しない例について説明する。
図3に示すように実施例3におけるヒータの周辺回路は、実施例2の回路から切替回路13、14、および、スイッチ回路11を削除したものである。
ここでは、定着ヒータ16を直流駆動のみで立ち上げる場合に、同時に定着ヒータ26をAC/DC電源12の出力電圧に商用電源に重畳させた電圧を用いて駆動する駆動方法を使用する。
また、温度保持時は、直流駆動のみの定着ヒータ16を使用して温度制御を行う。
【0014】
(実施例4)
図4は、第4の実施の形態に係る画像形成装置におけるヒータの周辺回路を示した図である。
実施例4では、実施例1の変形例として、力率改善のためのAF(アクティブ・フィルタ)を使用する例について説明する。
図4に示すように実施例3におけるヒータの周辺回路は、実施例1の回路の直流駆動をするためのAC/DC電源12の前段(商用電源の入力側)に、AF18を追加したものである。
このように、AC/DC電源12の入力電流の力率を1に近づけることにより、使用電流を下げることができ、かつ、電源高調波電流規制に適応させることができる。
【0015】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、ヒータの駆動制御方法を切り替えることにより、ヒータの立ち上がり時間を短縮化し、かつ、入力電源の電圧変動を抑制することが可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、複数のヒータを設けることにより、直流駆動用電源の容量を減少させることが可能な画像形成装置を提供することができる。
請求項3記載の発明によれば、入力電流の力率を改善させるためのフィルタを設けることにより、当該画像形成装置の消費電流、および、電源高調波電流を低減することが可能な画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る画像形成装置におけるヒータの周辺回路を示した図である。
【図2】第2の実施の形態に係る画像形成装置におけるヒータの周辺回路を示した図である。
【図3】第3の実施の形態に係る画像形成装置におけるヒータの周辺回路を示した図である。
【図4】第4の実施の形態に係る画像形成装置におけるヒータの周辺回路を示した図である。
【符号の説明】
11 スイッチ回路
12 AC/DC電源
13 切替回路
14 切替回路
15 制御回路
16 定着ヒータ
17 温度センサ
18 AF
21 スイッチ回路
26 定着ヒータ
Claims (3)
- ヒータを内蔵したローラを用いて転写紙にトナーを固着させる熱定着装置を搭載した画像形成装置において、
前記ローラの温度を検出する温度検出手段と、
商用電源をオン/オフ制御することにより、前記ヒータを交流駆動させる交流駆動手段と、
前記商用電源を直流電圧に変換することにより、前記ヒータを直流駆動させる直流駆動手段と、
前記交流駆動手段と前記直流駆動手段との切替を、前記温度検出手段の検出結果に基づいて行う切替手段と、を備え、
前記切替手段は、前記ローラが所定温度より低い場合、前記交流駆動手段へ切り替え、一方、前記ローラが、前記所定温度より高い場合、前記直流手段へ切り替えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記ヒータは、前記直流駆動により加熱される直流駆動ヒータと、前記交流駆動および前記直流駆動により加熱される交流/直流ヒータと、から構成されることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 前記直流駆動手段の入力側に、入力電流の力率を改善させるためのフィルタを備えることを特徴とする請求項1、または、請求項2記載の画像形成装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002364525A JP2004198558A (ja) | 2002-12-17 | 2002-12-17 | 画像形成装置 |
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JP (1) | JP2004198558A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005293480A (ja) * | 2004-04-05 | 2005-10-20 | Nippon Dennetsu Co Ltd | 熱板の温度制御装置 |
-
2002
- 2002-12-17 JP JP2002364525A patent/JP2004198558A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005293480A (ja) * | 2004-04-05 | 2005-10-20 | Nippon Dennetsu Co Ltd | 熱板の温度制御装置 |
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