JP2008040072A - ヒータ電力制御装置ならびに画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置等の電気機器が設置された環境における電源配線及びこれと同系統の電源配線のインピーダンスがどのような場合であっても、突入電流を抑えて蛍光灯のちらつきを抑制できるヒータ電力制御装置の提供。
【解決手段】電気機器である画像形成装置101内部の定着ヒータ115aに供給される電力を制御するヒータ電力制御装置1は、CCDセンサ2、位相制御部8d、半波制御部8e及び制御方法決定切替部8aを含む。CCDセンサ2は、画像形成装置101の周囲の照度を検知する。位相制御部8dは、定着ヒータ115aに供給される電力を位相制御し、半波制御部8eは、定着ヒータ115aに供給される電力を半波制御する。制御方法決定切替部8aは、CCDセンサ2が検知した周囲の照度に基づいて、定着ヒータ115aに供給される電力を位相制御または半波制御に切り替える。
【選択図】図2

Description

本発明は、ヒータ電力制御装置ならびに画像形成装置、特に、電気機器内部のヒータに供給される電力を制御するヒータ電力制御装置とこのヒータ電力制御装置を含む画像形成装置とに関する。
プリンタや複合機等の画像形成装置としては、感光体ドラム表面に形成されたトナー像を用紙等に転写する転写装置や、ヒータを加熱させて転写後のトナー像を定着させる定着装置を含むものがある。
ところで、このような画像形成装置の設置場所における外部電源からの交流電力を供給する電源配線の状態によっては、定着装置のヒータへの電力供給がオンするタイミングでこの設置場所の天井や室内等に設けられている蛍光灯がちらつく場合がある。これは、外部電源からの交流電力を画像形成装置に供給するための電源配線が、蛍光灯を含む他の機器にこの交流電力を供給するための電源配線と同じ系統である環境において生じやすい。この環境下において、外部電源からの交流電力が定着装置のヒータに供給され始めると、ヒータに交流電力を供給するための電源配線にはいわゆる突入電流が流れ、ヒータに供給される交流電力の電圧には電圧降下が生じる。すると、ヒータの電源配線と同系統の電源配線を通じて蛍光灯に供給される交流電力の電圧にも同様に電圧降下が生じるため、蛍光灯がちらついてしまう。特に、ヒータへ供給される電力が大きい程突入電流も多くなり、電圧の降下幅も大きくなるため、蛍光灯のちらつき具合も大きくなる。
そこで、蛍光灯のちらつきを抑制するために、ヒータに供給される交流電力を位相制御する装置や、ヒータへの電力供給が開始された直後はヒータに供給する交流電力を除々に増加させるソフトスタート制御を行う装置が知られている(特許文献1)。
また、ヒータに供給される交流電力が小さい場合は、交流電力の位相を遅らすことなくゼロクロス点からヒータに供給させたり交流電力の半波制御を行ったりすることで突入電流を抑制し、蛍光灯のちらつきを抑える方法も知られている。
特開2004−191523号公報
しかし、ヒータに供給される交流電力を位相制御すると高調波電流が増加し、ヒータの電源配線と同系統の電源配線を通じて蛍光灯に供給される交流電力にはノイズがのってしまう。このノイズは、電力供給がオン及びオフするタイミングに同期する。従って、ヒータへの交流電力の制御については、位相制御は極力行われない方がよい。
また、蛍光灯のちらつき具合は、ヒータの電源配線及びこれと同系統の電源配線のインピーダンスに関係する。即ち、ヒータに供給される交流電力の電圧は、突入電流が大きい場合だけではなく、ヒータの電源配線及びこれと同系統の電源配線のインピーダンスが高い場合にも大きく降下する。尚、これらの電源配線のインピーダンスは、画像形成装置が設置される環境毎に異なる。従って、ヒータに供給される電力が小さいために交流電力を半波制御する場合であっても、半波制御では電圧降下を抑制できない程にその環境下におけるこれらの電源配線のインピーダンスが高いと、蛍光灯のちらつきを解消させることができない。このような蛍光灯のちらつきは、画像形成装置が設置されている環境下にいるユーザに不快感を与えてしまう。
更に、例えばヒータへの交流電力を半波制御する画像形成装置が設置された後に蛍光灯のちらつきが生じたため、ヒータへの電力制御の方法を位相制御に変更しようと試みる場合を考える。この場合、制御基板の取り替えやソフトウェアの変更が必要になる。従って、時間や手間がかかってしまう。
そこで、本発明は、画像形成装置等の電気機器が設置された環境における電源配線及びこれと同系統の電源配線のインピーダンスがどのような場合であっても、突入電流を抑えて蛍光灯のちらつきを抑制できるヒータ電力制御装置の提供を目的とする。
前記課題を解決するために、発明1は、電気機器内部のヒータに供給される電力を制御するヒータ電力制御装置であって、照度検知手段、位相制御手段、半波制御手段及び制御切替手段を含む。照度検知手段は、前記電気機器の周囲の照度を検知する。位相制御手段は、前記ヒータに供給される電力を位相制御する。半波制御手段は、前記ヒータに供給される電力を半波制御する。制御切替手段は、前記照度検知手段が検知した前記周囲の照度に基づいて、前記位相制御手段による位相制御と、前記半波制御手段による半波制御とを切り替え可能である。
電気機器の周囲の照度としては、例えば電気機器が設置されている環境や室内の天井等に配置された蛍光灯の照度が挙げられる。このヒータ電力制御装置は、蛍光灯のその時々のちらつき具合に応じてヒータの電力制御を位相制御または半波制御に切り替える。これにより、外部電源からの電力を電気機器に供給するための電源配線が、蛍光灯を含む他の機器に供給するための電源配線と同じ系統であって、これらの電源配線のインピーダンスがその電気機器の設置される環境に応じて異なる場合であっても、ヒータ電力制御装置は設置環境を把握しその設置環境に応じた適切な電力制御を行う。そのため、電源配線に接続されたヒータへ流れる突入電流はその時々に応じて適度に抑制され、蛍光灯のちらつき具合が解消される。従って、電気機器の設置されている環境にいるユーザの不快感を解消することができる。
発明2は、前記発明1において、前記照度検知手段は、前記ヒータに電力が供給されている場合に前記周囲の照度を少なくとも2回検知し、前記制御切替手段は、前記照度検知手段により検知された1回目の照度と2回目の照度との差が所定値以上である場合、前記電力の制御を前記位相制御手段による位相制御に切り替え、前記1回目の照度と前記2回目の照度との差が前記所定値未満である場合、前記電力の制御を前記半波制御手段による半波制御に切り替えるヒータ電力制御装置を提供する。
このヒータ電力制御装置は、1回目の照度と2回目の照度との差が所定値以上である場合は蛍光灯のちらつき具合が大きいと判断し、位相制御を行うことで蛍光灯のちらつきを確実に抑制することができる。また、ヒータ電力制御装置は、1回目の照度と2回目の照度との差が所定値未満である場合は蛍光灯のちらつき具合が小さいと判断する。即ち、この場合の電源電圧の電圧降下は小さいため、ヒータ電力制御装置は半波制御を行うことで蛍光灯のちらつきを十分に抑えることができる。
発明3は、前記発明1において、前記照度検知手段は、前記ヒータに電力が供給されている場合に前記周囲の照度を少なくとも2回検知し、前記制御切替手段は、前記照度検知手段により検知された2回目の照度が1回目の照度未満である場合、前記電力の制御を前記位相制御手段による位相制御に切り替え、前記2回目の照度が1回目の照度以上である場合、前記電力の制御を前記半波制御手段による半波制御に切り替えるヒータ電力制御装置を提供する。
このヒータ電力制御装置は、2回目の照度が1回目の照度未満である場合は蛍光灯のちらつき具合が大きいと判断し、位相制御を行うことで蛍光灯のちらつきを確実に抑制することができる。また、ヒータ電力制御装置は、2回目の照度が1回目の照度以上である場合は蛍光灯のちらつき具合が小さいと判断する。即ち、この場合の電源電圧の電圧降下は小さいため、ヒータ電力制御装置は半波制御を行うことで蛍光灯のちらつきを十分に抑えることができる。
発明4は、前記発明1〜3のいずれかにおいて、前記ヒータの温度を検知する温度検知手段を更に含み、前記照度検知手段は、前記温度検知手段が検知した前記ヒータの温度が所定の温度未満の場合、前記周囲の照度を更に検知し、前記制御切替手段は、前記照度検知手段により検知された1回目の照度と、前記ヒータの温度が所定の温度未満の場合に検知された照度とに基づいて、前記電力の制御を切り替えるヒータ電力制御装置を提供する。
電気機器がいわゆるスリープモードとなりヒータへの電力供給がオフすると、ヒータの温度は除々に下がる。この状態でヒータに再度電力が供給されると、その瞬間に流れる突入電流は大きく、蛍光灯がちらついてしまう。しかし、このヒータ電力制御装置は、ヒータの温度が所定温度未満となった場合に周囲の照度を検知し、この検知結果及び1回目の照度とに応じて電力制御を位相制御または半波制御に切り替える。これにより、ヒータの温度が低い状態で電力が再度供給され、蛍光灯のちらつき具合が大きくなる場合であっても、ヒータ電力制御装置はヒータへの供給電力を適切に制御することができる。
発明5は、前記発明1〜4のいずれかにおいて、前記照度検知手段は、前記周囲の照度を所定時間毎に検知し、前記制御切替手段は、前記照度検知手段により前記所定時間毎に検知された照度に応じて、前記電力の制御を切り替えるヒータ電力制御装置を提供する。
このように、所定の時間毎に周囲の照度を検知し、検知結果に応じてヒータへの供給電力の制御を位相制御または半波制御に切り替えることで、ヒータ電力制御装置はその時々に応じた電力制御をより適切に行うことができる。
また、前記課題を解決するために、発明6は、発明1〜5のいずれかに記載のヒータ電力制御装置と、前記位相制御手段または前記半波制御手段により電力の供給を制御されるヒータを内蔵し、被記録体にトナーを加熱して定着させる定着装置と、を含む、画像形成装置を提供する。
このように、ヒータ電力制御装置は、画像形成装置の定着装置への電力供給を制御するための装置として適用でき、発明1〜5と同様の効果を奏することができる。
本発明によると、画像形成装置等の電気機器が設置された環境下における電源配線及びこれと同系統の電源配線のインピーダンスがどのような場合であっても、突入電流を抑えて蛍光灯のちらつきを抑制することができる。従って、ユーザの不快感を解消することができる。
<実施形態>
(1)画像形成装置の構成
図1は、本実施形態に係るヒータ電力制御装置1が採用された画像形成装置101の外観図である。この画像形成装置101は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置及びスキャナ装置としての機能を併せ持つ複合機の機種である。図1の画像形成装置101は、原稿カバー103、本体部104、操作パネル105、給紙カセット106及び排出トレイ107を含む。
原稿カバー103は、原稿カバー103と対向する本体部104の部分に設けられた原稿載置台102に載置された原稿を抑えるためのものであって、原稿載置台102に対し開閉自在に本体部104に装着されている。
本体部104は、他の端末と通信を行う通信部や(図示せず)、原稿載置台102に載置された原稿を読み取る原稿読み取り部(図示せず)、画像を用紙に印刷する画像形成部(図示せず)、ヒータ電力制御装置1を含む。ここで、画像形成部は、用紙に転写後のトナー像を加熱して定着させるための定着装置114を含む。定着装置114は、図2に示すように、内部に加熱源としての定着ヒータ115aを内蔵したヒートローラ115と、ヒートローラ115に圧接されておりヒートローラ115に従動して回転する従動ローラ116とを含む。ヒータ電力制御装置1は、ヒートローラ115の定着ヒータ115aに供給される外部電源5からの交流電力を制御するためのものである。ヒータ電力制御装置1については後述する。
操作パネル105は、図1に示すように、本体部104において原稿載置台102の手前側部分に設けられ、操作キー及びタッチパネルを有している。操作キーには、印刷開始を指示するためのスタートキーや各種設定のための設定キーが含まれる。タッチパネルは、液晶ディスプレイで構成されており、ユーザは、このタッチパネルを介して各種設定を行うことができる。
給紙カセット106は、用紙を収納可能であって、本体部104の下部に3段設けられている。
排出トレイ107は、画像形成装置101の側面に側方に突出して設けられた板状部材であって、本体部104内の画像形成部により画像が印刷された用紙が積載される。
(2)ヒータ電力制御装置の構成
次に、ヒータ電力制御装置1の構成について説明する。
ヒータ電力制御装置1は、図2に示すように、CCDセンサ2(照度検知手段に相当)、A/D変換部3、供給電力調整回路4、ゼロクロス検知部6、サーモセンサ7及び制御部8を含む。
CCDセンサ2は、例えば画像形成装置101が配置されている環境や室内の天井等に配置された蛍光灯の照度のように、画像形成装置101の周囲の照度を検知するためのものであって、画像形成装置101の周囲の照度を検知可能な場所に設けられている。本実施形態のCCDセンサ2は、図1に示すように、画像形成装置101の原稿カバー103の上側に設けられている。
A/D変換部3は、図2に示すように、入力端子がCCDセンサ2に接続され、出力端子が制御部8に接続されている。A/D変換部3は、CCDセンサ2が検知した照度を取り込むと、これをA/D変換して制御部8に出力する。
供給電力調整回路4は、外部電源5から出力される交流電力を制御部8からの信号に基づいて制御しヒートローラ115の定着ヒータ115aに供給するためのものであって、トライアックやフォトトライアック、サイリスタ等で構成されている。
ゼロクロス検知部6は、入力端子が、外部電源5からの交流電力が定着ヒータ115aに供給されるための電源配線に接続され、出力端子が制御部8に接続されている。ゼロクロス検知部6は、外部電源5からの交流電力を取り込むと、この交流電力のゼロクロス点を検知して制御部8に出力する。
サーモセンサ7は、ヒートローラ115の温度を検知するためのものであって、ヒートローラ115付近に配置されていると共に、制御部8に接続されている。サーモセンサ7は、検知した温度を制御部8に出力する。尚、サーモセンサ7としては、例えば温度に応じて抵抗値の変化するサーミスタが挙げられる。
制御部8は、CPU及びメモリからなるマイクロコンピュータであって、画像形成装置101の周囲の照度に基づいて、ヒートローラ115の定着ヒータ115aに供給される外部電源5からの交流電力の制御方法を決定すると共に、電力制御を行う。このような動作を行うため、制御部8は、図3に示すように、制御方法決定切替部8a(制御切替手段に相当)、タイマ8b、電源投入時制御部8c、位相制御部8d及び半波制御部8eとして機能する。
制御方法決定切替部8aは、CCDセンサ2が検知した照度に基づいて、ヒートローラ115の定着ヒータ115aに供給される交流電力の制御方法を位相制御または半波制御に決定して切り替える。例えば、制御方法決定切替部8aは、CCDセンサ2が始めに検知した照度と2回目に検知した照度との差が所定値以上である場合は電力制御を位相制御に切り替え、照度差が所定値未満である場合は電力制御を半波制御に切り替える。
タイマ8bは、CCDセンサ2が照度を検知してからの時間を計測する。タイマ8bは、計測している時間が所定時間となると、制御方法決定切替部8aにこの旨を出力する。
電源投入時制御部8cは、画像形成装置101がオンすると、図4の(a)に示すような外部電源5からの交流電力そのものがヒートローラ115の定着ヒータ115aに供給されるように、供給電力調整回路4を制御する。
位相制御部8dは、ヒートローラ115の定着ヒータ115aに供給される交流電力を位相制御する。より具体的には、位相制御部8dは、ゼロクロス検知部6が検知したゼロクロス点から交流電力をオンするタイミングを所定の位相角ずらし、外部電源5から出力される交流電力が図4の(b)となるように、供給電力調整回路4を制御するための信号を生成して出力する。
半波制御部8eは、ヒートローラ115の定着ヒータ115aに供給される交流電力を半波制御する。より具体的には、半波制御部8eは、外部電源5から出力される交流電力が図4の(c)となるように、供給電力調整回路4を制御するための信号を生成して出力する。
(3)動作
次に、ヒータ電力制御装置1の動作について図5を用いて説明する。
S1〜2:画像形成装置101の操作パネル105上からユーザにより画像形成装置101のオンが指示されると(S1)、ヒータ電力制御装置1の電源投入時制御部8cは、外部電源5からの交流電力そのものがヒートローラ115の定着ヒータ115aに供給されるように供給電力調整回路4を制御するための信号を生成し、供給電力調整回路4に出力する(S2)。これにより、ヒートローラ115の定着ヒータ115aには図4(a)に示すような交流電力が供給され、定着ヒータ115aはオンする。
S3:CCDセンサ2は、画像形成装置101の周囲の照度を検知し、A/D変換部3は、これを取り込むとA/D変換して制御部8に出力する。制御部8の制御方法決定切替部8aは、A/D変換された照度を1回目の照度として図示しないメモリに記憶させる。タイマ8bは、1回目の照度がメモリに記憶されるのと同時に、時間の計測を開始する。
S4〜6:タイマ8bは、計測している時間が所定時間T1となると(S4)、この旨を制御方法決定切替部8aに出力する。CCDセンサ2は再度照度を検知し(2回目の照度という)、制御方法決定切替部8aは、A/D変換部3を通じてこれを取得する(S5)。そして、制御方法決定切替部8aは、2回目の照度からメモリ内の1回目の照度を減算し、この差と所定値とを比較する(S6)。尚、タイマ8bは、計測していた時間をリセットし、CCDセンサ2が2回目の照度を検知してからの時間の計測を開始する。
S7:ステップS6において、2回目の照度と1回目の照度との差が所定値以上である場合、制御方法決定切替部8aは、外部電源5からの交流電力が位相制御部8dにより位相制御されるように、電力制御を切り替える。位相制御部8dは、ゼロクロス検知部6が検知した外部電源5の交流電力のゼロクロス点から電力がオンとなるタイミングを所定の位相角ずらした信号を生成し、供給電力調整回路4に出力する。これにより、ヒートローラ115の定着ヒータ115aには図4(b)に示すような電力が供給され、定着ヒータ115aは図4(b)の斜線部分でオンする。
S8:ステップS6において、2回目の照度と1回目の照度との差が所定値未満である場合、制御方法決定切替部8aは、外部電源5からの交流電力が半波制御部8eにより半波制御されるように、電力制御を切り替える。半波制御部8eは、外部電源5の交流電力を半波制御するための信号を生成し、供給電力調整回路4に出力する。これにより、ヒートローラ115の定着ヒータ115aには図4(c)に示すような電力が供給され、定着ヒータ115aは図4(c)の斜線部分でオンする。
S9〜11:タイマ8bが計測している時間が所定時間T2となると(S9)、 タイマ8bはこの旨を制御方法決定切替部8aに出力する。サーモセンサ7は温度を検知し、制御方法決定切替部8aはこの温度を取得する。そして制御方法決定切替部8aは、この検知された温度と所定値とを比較する(S10)。検知された温度が所定値以上である場合、制御方法決定切替部8aは電力制御を切り替えず、ヒータ電力制御装置1は現在行われている制御方法を継続させる。また、画像形成装置101がオフされた場合、ヒータ電力制御装置1は一連の動作を終了する(S11)。尚、ステップS10において検知された温度が所定値未満である場合及びステップS11において画像形成装置がオフしていない場合は、ステップS5以降の動作を繰り返す。
(4)効果
ヒータ電力制御装置1は、例えば画像形成装置101が設置されている環境や室内の天井等に設置された蛍光灯のその時々のちらつき具合に応じて、ヒートローラ115の定着ヒータ115aの電力制御を位相制御または半波制御に切り替える。具体的には、ヒータ電力制御装置1は、1回目の照度と2回目の照度との差が大きい場合は位相制御を行い、この照度の差が小さい場合は半波制御を行う。これにより、外部電源5からの交流電力を画像形成装置101に供給するための電源配線が、蛍光灯等の他の機器に供給するための電源配線と同じ系統であって、これらの電源配線のインピーダンスが画像形成装置101の設置される環境に応じて異なる場合であっても、ヒータ電力制御装置1は設置環境を把握しその設置環境に応じた適切な電力制御を行う。そのため、電源配線に接続された定着ヒータ115aへ流れる突入電流はその時々に応じて適切に抑制され、蛍光灯のちらつき具合が解消される。従って、画像形成装置101の設置されている環境にいるユーザの不快感を解消することができる。
また、画像形成装置101がいわゆるスリープモードとなり定着ヒータ115aへの電力供給がオフすると、定着ヒータ115aの温度は除々に下がる。この状態で定着ヒータ115aに再度電力が供給されると、その瞬間に流れる突入電流は大きく、蛍光灯がちらついてしまう。しかし、このヒータ電力制御装置1は、定着ヒータ115aの温度が所定温度未満となった場合に周囲の照度を検知し、その検知結果に応じて電力制御を位相制御または半波制御に切り替える。これにより、定着ヒータ115aの温度が低い状態で電力が供給され、蛍光灯のちらつき具合が大きくなる場合であっても、ヒータ電力制御装置1は定着ヒータ115aへの供給電力を適切に制御することができる。
<その他の実施形態>
(A)上記実施形態では、照度検知手段としてCCDセンサを用いた場合について記載したが、照度検知手段はCCDセンサ以外のものであってもよい。また、上記実施形態では、CCDセンサは、図1に示すように画像形成装置の原稿カバーの上側に設けられているが、画像形成装置の周囲の照度が測定できる場所であれば、どこに設けられてもよい。
(B)上記実施形態のヒータ電力制御装置は、1番目の照度と2番目以降の照度との差を所定値と比較し、その比較結果に基づいて電力の制御方法を位相制御または半波制御に切り替えていたが、ヒータ電力制御装置は照度の差を計算せずに電力の制御方法を切り替えても良い。図6に、この場合のヒータ電力制御装置の動作を説明するためのフローチャートを示す。図6に示すように、ヒータ電力制御装置は、ステップS106において、2回目以降の照度が1回目の照度未満である場合は電力制御を位相制御に切り替え(S107)、2回目以降の照度が1回目の照度以上である場合は電力制御を半波制御に切り替えるとよい(S108)。これにより、上記実施形態に係るヒータ電力制御装置と同様の効果を奏することができる。
(C)また、図7に示すように、ヒータ電力制御装置におけるCCDセンサは周囲の照度を所定時間毎に検知し(S210,S205)、制御部における制御方法決定切替部は、CCDセンサにより所定時間毎に検知された照度に応じて電力制御を決定し切り替えてもよい(S206)。これにより、ヒータ電力制御装置は、その時々に応じた電力制御をより適切に行うことができる。
本発明のヒータ電力制御装置は、例えば複写機、プリンタ及びファクシミリ装置の各機種や、これらの機能に更にスキャナ機能を併せ持つ複合機等の画像形成装置が有する定着装置の定着ヒータ等のように、加熱するヒータを含む電気機器において、ヒータへの電力供給を制御するための装置として適用することができる。
実施形態に係るヒータ電力制御装置が採用された画像形成装置の外観図。 実施形態に係るヒータ電力制御装置を模式的に示すブロック図。 制御部と制御部に接続された周辺機能部とを模式的に示すブロック図。 外部電源から出力される電力の波形図、位相制御された電力の波形図及び半波制御された電力の波形図。 実施形態に係るヒータ電力制御装置の動作を説明するためのフローチャート。 その他の実施形態(B)に係るヒータ電力制御装置の動作を説明するためのフローチャート。 その他の実施形態(C)に係るヒータ電力制御装置の動作を説明するためのフローチャート。
符号の説明
1 ヒータ電力制御装置
2 CCDセンサ
4 供給電力調整回路
5 外部電源
7 サーモセンサ
8 制御部
8a 制御方法決定切替部
8b タイマ
8d 位相制御部
8e 半波制御部
101 画像形成装置
115a 定着ヒータ

Claims (6)

  1. 電気機器内部のヒータに供給される電力を制御するヒータ電力制御装置であって、
    前記電気機器の周囲の照度を検知する照度検知手段と、
    前記ヒータに供給される電力を位相制御する位相制御手段と、
    前記ヒータに供給される電力を半波制御する半波制御手段と、
    前記照度検知手段が検知した前記周囲の照度に基づいて、前記位相制御手段による位相制御と、前記半波制御手段による半波制御とを切り替え可能な制御切替手段と、
    を含む、ヒータ電力制御装置。
  2. 前記照度検知手段は、前記ヒータに電力が供給されている場合に前記周囲の照度を少なくとも2回検知し、
    前記制御切替手段は、前記照度検知手段により検知された1回目の照度と2回目の照度との差が所定値以上である場合、前記電力の制御を前記位相制御手段による位相制御に切り替え、前記1回目の照度と前記2回目の照度との差が前記所定値未満である場合、前記電力の制御を前記半波制御手段による半波制御に切り替える、請求項1に記載のヒータ電力制御装置。
  3. 前記照度検知手段は、前記ヒータに電力が供給されている場合に前記周囲の照度を少なくとも2回検知し、
    前記制御切替手段は、前記照度検知手段により検知された2回目の照度が1回目の照度未満である場合、前記電力の制御を前記位相制御手段による位相制御に切り替え、前記2回目の照度が1回目の照度以上である場合、前記電力の制御を前記半波制御手段による半波制御に切り替える、請求項1に記載のヒータ電力制御装置。
  4. 前記ヒータの温度を検知する温度検知手段を更に含み、
    前記照度検知手段は、前記温度検知手段が検知した前記ヒータの温度が所定の温度未満の場合、前記周囲の照度を更に検知し、
    前記制御切替手段は、前記照度検知手段により検知された1回目の照度と、前記ヒータの温度が所定の温度未満の場合に検知された照度とに基づいて、前記電力の制御を切り替える、請求項1〜3のいずれかに記載のヒータ電力制御装置。
  5. 前記照度検知手段は、前記周囲の照度を所定時間毎に検知し、
    前記制御切替手段は、前記照度検知手段により前記所定時間毎に検知された照度に応じて、前記電力の制御を切り替える、請求項1〜4のいずれかに記載のヒータ電力制御装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載のヒータ電力制御装置と、
    前記位相制御手段または前記半波制御手段により電力の供給を制御されるヒータを内蔵し、被記録体にトナーを加熱して定着させる定着装置と、
    を含む、画像形成装置。
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