JP2004287002A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】主電源スイッチ21がオンされると、主電源装置22を介して、DC電源が制御ボード23に供給される。制御ボード23は、第1リレー24と第2リレー26をオンし、補助電源25が第2加熱ヒータ16に給電し、AC制御部27が第1加熱ヒータ17に給電する。定着ローラ15の表面温度をサーミスタ28で検出し、所定の温度に達すると、第2加熱ヒータ16への電力供給が遮断され、第1加熱ヒータ17のオン/オフ制御だけで定着ローラの温度が維持される。主電源スイッチ21のオフ後は、補助電源の充電量を制御ボード23で検出し、充電処理が終了した時点で第1リレーをオフする。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関し、より詳しくは、記録紙に転写されたトナー像を定着処理する定着処理手段を備えた画像形成装置における電力供給制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像形成装置では、記録紙にトナー像を定着させるのに熱定着手段が用いられている。一般に熱定着手段は、定着ローラと加圧ローラとからなり、定着ローラにはヒータが内蔵されていて、そのヒータに通電することによりヒータが発熱して、定着ローラを温めるようになっている。そして、一定の温度に温めた定着ローラに圧接配置された加圧ローラとの間に、トナー像が形成された記録紙を通紙することで、定着ローラの熱と加圧ローラの圧力とでトナーを溶かし、圧力で記録紙上にトナー像を定着させていた。
【0003】
近年では高速の画像形成装置が出現してきているが、高速で画像形成処理を行うと定着ローラの熱が記録紙に持って行かれるため、熱容量の大きな定着ローラを使用する必要があった。ところが、定着ローラの熱容量を大きくするとヒータを温めても、定着ローラの温度がなかなか上がらないため、ヒータに供給する電力を大きくすることが必要になってくる。しかし、画像形成装置に与えられている電力には限りがあるので、ヒータ立ち上げ時にその与えられた電力に加えて、電気二重層コンデンサ等の補助電源を利用してヒータの立ち上がり時間を早くすることが提案されている(例えば、特許文献1および2参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−241387号公報
【特許文献2】
特開2002−184554号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の画像形成装置にあっては、主電源をオフにした時に、充電可能な補助電源がフル充電状態になかった場合、その後で主電源をオンした時に定着ローラのヒータに対して十分な給電ができず、定着ローラを所定の時間で規定の温度に立ち上げることができないことから、電源投入後のウォーミングアップ時間が長くなってしまうという問題があった。
【0006】
この発明は上記に鑑みてなされたもので、電源オン時のウォーミングアップ時間の短縮化と省エネルギー化の両立を図ったり、用途に応じて何れか一方をユーザが選択できるようにして、より高い効果が得られるようにした画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、記録紙に転写されたトナー像を熱と圧力とによって定着処理する定着処理手段と、前記定着処理手段は、主電源から給電される第1加熱ヒータと、充電可能な補助電源から給電される第2加熱ヒータとを少なくとも有し、前記定着処理手段の温度を検出する温度検出手段と、前記補助電源から第2加熱ヒータへの給電のオン/オフを切り替える第2切替スイッチと、前記補助電源に対して充電処理を行う充電手段と、装置全体に対する給電のオン/オフを切り替える主電源スイッチと、前記主電源スイッチがオフされても自らをオフしない限り装置全体への給電を継続する第1切替スイッチと、装置全体の動作を統括制御する制御手段と、前記補助電源の充電量を検出する充電量検出手段と、を備え、前記制御手段は、前記定着処理手段のヒータ点灯開始時に、第1加熱ヒータと第2加熱ヒータへ給電し、前記温度検出手段が所定温度に到達したことを検出すると、前記第2切替スイッチをオフして第1加熱ヒータだけで定着処理を行い、前記主電源スイッチがオフされた場合、前記充電手段と前記充電量検出手段によって前記補助電源の充電容量が所定の値になるまで充電処理を行い、充電終了後に前記第1切替スイッチをオフすることを特徴とする。
【0008】
この請求項1の発明によれば、制御手段によって定着処理手段のヒータ点灯開始時に、第1加熱ヒータと第2加熱ヒータへ給電し、温度検出手段が所定温度に到達したことを検出すると、第2切替スイッチをオフして第1加熱ヒータだけで定着処理を行い、主電源スイッチがオフされた場合は、充電手段と充電量検出手段によって補助電源の充電容量が所定の値になるまで充電処理を行って、充電終了後に第1切替スイッチをオフするようにしたため、電源オン時におけるウォーミングアップ時間を短縮化しつつ、省エネルギー化が図れる。
【0009】
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記主電源スイッチがオフされた場合に、前記第1切替スイッチも直ちにオフするか、前記充電手段と前記充電量検出手段によって前記補助電源の充電容量が所定の値になるまで充電処理を行ってから、前記第1切替スイッチをオフするかを選択する選択手段を備えたことを特徴とする。
【0010】
この請求項2の発明によれば、主電源スイッチがオフされた場合に、選択手段によって第1切替スイッチを直ちにオフするか、充電手段と充電量検出手段によって補助電源の充電容量が所定の値になるまで充電処理を行ってから、第1切替スイッチをオフするかを選択することができるため、ウォーミングアップ時間の短縮化を優先するか、省エネルギー化を優先するかをユーザの用途に応じて選択することができる。
【0011】
また、請求項3にかかる発明は、記録紙に転写されたトナー像を熱と圧力とによって定着処理する定着処理手段と、前記定着処理手段は、主電源から給電される第1加熱ヒータと、充電可能な補助電源から給電される第2加熱ヒータとを少なくとも有し、前記定着処理手段の温度を検出する温度検出手段と、前記補助電源から第2加熱ヒータへの給電のオン/オフを切り替える第2切替スイッチと、前記補助電源に対して充電処理を行う充電手段と、装置全体に対する給電のオン/オフを切り替える主電源スイッチと、前記主電源スイッチがオフされても前記補助電源の充電量を監視すると共に、前記充電手段を制御する監視制御手段と、前記主電源スイッチがオフされても自らをオフしない限り前記充電手段、前記監視手段、および前記補助電源に対して給電を継続する第1切替スイッチと、装置全体の動作を統括制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記定着処理手段のヒータ点灯開始時に、第1加熱ヒータと第2加熱ヒータへ給電し、前記温度検出手段が所定温度に到達したことを検知すると、前記第2切替スイッチをオフして第1加熱ヒータだけで定着処理を行い、前記主電源スイッチがオフされた場合、前記監視制御手段は、前記補助電源の充電量を監視すると共に、前記充電手段を制御して、常に前記補助電源の充電容量が所定の値になるまで充電処理を行うことを特徴とする。
【0012】
この請求項3の発明によれば、制御手段によって定着処理手段のヒータ点灯開始時に、第1加熱ヒータと第2加熱ヒータへ給電し、温度検出手段が所定温度に到達したことを検知すると、第2切替スイッチをオフにして第1加熱ヒータだけで定着処理を行い、主電源スイッチがオフされた場合は、監視制御手段が補助電源の充電量を監視すると共に、充電手段を制御して、常に補助電源の充電容量が所定の値になるまで充電処理を行うようにしたため、長時間電源オフの状態が続いたとしても、電源オン時には常に所定のウォーミングアップ時間で画像形成装置を立ち上げることができる。
【0013】
また、請求項4にかかる発明は、請求項3に記載の画像形成装置において、前記主電源スイッチがオフされた場合に、前記第1切替スイッチも直ちにオフするか、前記監視制御手段が補助電源の充電量を監視すると共に、前記充電手段を制御して、前記補助電源の充電容量が所定の値になるまで充電処理を行ってから、前記第1切替スイッチをオフするかを選択する選択手段を備えたことを特徴とする。
【0014】
この請求項4の発明によれば、主電源スイッチがオフされた場合に、選択手段によって第1切替スイッチを直ちにオフするか、監視制御手段が補助電源の充電量を監視すると共に、充電手段を制御し、補助電源の充電容量が所定の値になるまで充電処理を行ってから、第1切替スイッチをオフするかを選択することができるため、長時間電源オフの状態が続いたとしても、常に所定のウォーミングアップ時間で立ち上げるか、省エネルギー化を重視するかを用途に応じてユーザが選択することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像形成装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0016】
本実施の形態にかかる画像形成装置は、電子写真技術を用いたプリンタとして実施したが、電子写真技術による定着装置が内蔵された複写機、ファクシミリ、あるいは、これら全ての機能を兼備した複合機などでも同様に実施することが可能である。
【0017】
図1は、本実施の形態にかかる画像形成装置の断面構成図である。図1に示す画像形成装置10は、大きさの異なるカットシートがそれぞれ収納された給紙トレイ11、12からプリントするサイズの用紙を選択的に取り込んで、感光体ドラム13の表面に形成されたトナー像を用紙に転写し、これを定着部14で定着させる。用紙が定着ローラ15と加圧ローラ18との間を通紙する間に、熱と圧力とによってトナーが溶けて、圧力により用紙に定着する。本実施の形態の定着ローラ15には、主電源から給電されて発熱する第1加熱ヒータ17と、補助電源から給電されて発熱する第2加熱ヒータ16とが内蔵されている。そして、トナー像が定着処理された記録紙は、矢印A方向へ排出される。
【0018】
(実施の形態1)
図2は、実施の形態1にかかる画像形成装置の概略構成を説明するブロック図であり、図3は、実施の形態1にかかる立ち上げ時から動作が終了するまでのフローチャートであり、図4は、主電源オフ時の制御を説明するフローチャートであり、図5は、主電源オフ時にユーザの選択に基づいて制御を行う場合のフローチャートである。
【0019】
図2に示す画像形成装置10は、主電源スイッチ21、主電源装置22、制御手段としての制御ボード23、第1切替スイッチとしての第1リレー24、補助電源25、第2切替スイッチとしての第2リレー26、AC制御部27、温度検出手段としてのサーミスタ28、充電手段としての充電回路29、および、選択手段としての操作パネル30などで構成されている。
【0020】
まず、商用電源であるAC電源ライン20から電力が供給される。画像形成装置10の内部への電源供給は、主電源スイッチ21によって供給/遮断(オン/オフ)が行われる。この主電源スイッチ21がオンされると(ステップS31)、主電源装置22にAC電源が供給され、ここでDC電源に変換されて、制御ボード23にDC電源が供給される。この制御ボード23は、画像形成装置10全体を統括制御するもので、CPUが内蔵されている。画像形成装置10を制御する制御ボード23に電源が供給されると、画像形成装置10が動作を開始して、制御ボード23のCPUによって第1リレー24をオンさせる。また、制御ボード23が動作すると制御ボード23のCPUによって、第2リレー26をオンさせる(ステップS32)。これにより、電気二重層コンデンサを用いた補助電源25から第2加熱ヒータ16に対して通電される。
【0021】
さらに、第1加熱ヒータ17に対しては、第1リレー24、あるいは、主電源スイッチ21を介してAC制御部27に供給されたAC電源が第1加熱ヒータ17に通電される。これにより、定着ローラ15は、急速に加熱される。また、定着ローラ15には、温度検出手段としてのサーミスタ28が設けられていて、表面温度を検出し、これを電圧に変換して制御ボード23内のCPUのアナログポートに送られることにより、温度として検出される(ステップS33)。定着ローラ15の表面温度が所定の温度に達すると、制御ボード23の制御によってAC制御部27から第1加熱ヒータ17への電力供給が遮断される。さらに、制御ボード23のCPUは、第2リレー26をオフして、第2加熱ヒータ16への電力供給が遮断される(ステップS34)。
【0022】
その後の定着ローラ15の温度制御は、サーミスタ28によって定着ローラ15の表面温度を常時検出し、所定の温度以下になると(ステップS35)、AC制御部27から第1加熱ヒータ17へ電力が供給され(ステップS36)、定着ローラ15を再度加熱する。そして、所定の温度に達すると(ステップS37)、再び第1加熱ヒーター17への電力の供給を停止する(ステップS38)。このように、最初の立ち上げ時の場合のみ、補助電源25による第2加熱ヒータ16を併用することで、ウォーミングアップ時間を短縮することができ、一旦所定温度まで加熱された定着ローラの温度維持は、主電源から給電される第1加熱ヒータ17のオン/オフ動作だけで制御している。
【0023】
また、図4に示すように、補助電源25に用いられている電気二重層コンデンサは、立ち上げ時に第2加熱ヒータ168に対して電力を供給しているため、供給能力が低下している。この供給能力がどの程度低下しているかは、補助電源25からの電圧を制御ボード23のCPUのアナログポートで検出することで容易に判断することができる(ステップS41)。
【0024】
この制御ボード23によって、補助電源25が所定の電圧以下であることがわかれば(ステップS42)、充電回路29を用いて充電が開始される(ステップS44)。この充電回路29による充電処理動作は、補助電源25の電圧が、所定の電圧以上になった時点で充電を停止する。この充電処理動作は、画像形成装置10を使用しなくなり、主電源スイッチ21がオフされた時であっても、同様に電気二重層コンデンサに充電することができる。その理由は、第1リレー24が主電源スイッチ21をまたいで配置されているため、AC電源ライン20からのAC電源供給を、主電源スイッチ21がオフされた後でも主電源装置22に供給し続けていることから、制御ボード23による制御が可能だからである。
【0025】
しかし、主電源スイッチ21がオフになった後に充電処理動作を繰り返し行うと、無駄なエネルギー消費が増大するため、本実施の形態1では、補助電源25の電圧が所定の電圧以上になった時点で充電を停止し、さらに制御ボード23によって第1リレー24をオフするように制御する(ステップS43)。
【0026】
これにより、次回の立ち上げ時における補助電源25は、常に充電された状態で使用できるため、主電源スイッチ21をオンにして画像形成装置10を立ち上げる際のウオーミングアップ時間を短縮することができると共に、省エネルギー化を図ることができる。
【0027】
また、本実施の形態1では、図5のフローチャートに示すように、主電源スイッチ21をオフした時の制御として、図2の操作パネル30上に、主電源スイッチ21をオフにした時の制御内容として、省エネルギーの方を選択するか、省エネルギーの方を選択せずに、ウオーミングアップ時間の短縮を常に最速とするかの表示を制御ボード23のCPUから表示制御を行い、ユーザがその選択結果を指示するためのスイッチを操作パネル30上に設けてある。ユーザは、用途に応じて何れかを選択することができる。例えば、主電源スイッチ21がオフされた時に、省エネルギーを選択すると(ステップS51)、制御ボード23が第1リレー24が直ちにオフされ(ステップS54)、補助電源25の充電に要するエネルギーを省くことができる。この場合は、次回立ち上げ時のウォーミングアップ時間が長くなるが、立ち上げ時間を気にしなければ、これで十分である。
【0028】
逆に、ステップS51で省エネルギーの方を選択しなかった場合は、上記処理と同様に補助電源25の充電量を検出し(ステップS52)、充電量が不足している場合のみ充電回路から充電処理が行われ(ステップS55)、満充電状態になると、制御ボード23のCPUによって第1リレー24がオフされる(ステップS54)。
【0029】
これにより、主電源スイッチ21がオフされた場合に、操作パネル30などを使って、第1リレー24を直ちにオフするか、補助電源25の充電容量が所定の値になるまで充電処理を行ってから、第1リレー24をオフにするかを選択することができるため、ユーザは、ウォーミングアップ時間の短縮化を優先するか、省エネルギー化を優先するかを用途に応じて選択することができる。
【0030】
(実施の形態2)
図6は、実施の形態2にかかる画像形成装置の概略構成を説明するブロック図であり、図7は、実施の形態2にかかる立ち上げ時から補助電源の充電処理までのフローチャートであり、図8は、図7の補助電源の充電処理のサブルーチンを示すフローチャートであり、図9は、主電源オフ時にユーザの選択に基づいて制御を行う場合のフローチャートである。なお、図7において、主電源スイッチ21がオンされてから画像形成装置の動作が終了するまでのステップS71〜S79については、上記実施の形態1の図3のステップS31〜S39までと同じである。
【0031】
本実施の形態2における画像形成装置の特徴は、図6に示すように、第1リレー24のAC電源ライン20と反対側の端子が、図2に示す主電源装置22ではなく、充電回路29に直接接続されている。このため、主電源スイッチ21をオフにすると(ステップS80)、主電源装置22にAC電源が供給されなくなり、制御ボード23による制御ができなくなる。しかし、本実施の形態2では、制御ボード23に代わる制御部として監視装置31を別個に設け、補助電源25の充電容量を監視すると共に、充電回路29を制御して補助電源25を継続的に充電することができる(ステップS81および図8)。主電源スイッチ21のオフ後は、第1リレー24を介して、充電動作に必要な充電回路29と補助電源25と監視装置31にだけAC電源を供給するため、無駄なエネルギー消費をできるだけ抑えている。この実施の形態2の構成は、長期間にわたって画像形成装置をしない場合、すなわち、主電源スイッチ21がオフの状態が続くような場合は、上記実施の形態1のように、補助電源25を満充電状態にして第1リレー24をオフにしても、自然放電等によって充電量が減少するため、最後の充電動作があまり意味を持たなくなる。
【0032】
この点、本実施の形態2の画像形成装置であれば、主電源スイッチ21がオフされた後でも、監視装置31によって補助電源25の充電量の監視が継続して行われ、所定の電圧以下となった場合は、充電回路29によって充電が行なわれる。ここでは、主電源スイッチ21がオンされると、制御ボード23までのラインが”H”レベルとなり、オフされると”L”レベルとなることを利用し、ラインが”L”レベル(電源OFF時)になると、これをトリガーとして充電回路29により補助電源25への充電が開始される。電気二重層コンデンサから成る補助電源25の電圧が所定の電圧になると充電を停止するように制御される。そして、常に補助電源25の充電量状態を監視装置31で監視することにより、画像形成装置を長期間使用しない場合であっても、補助電源25は常に満充電状態を維持し続けることができる。
【0033】
また、本実施の形態2では、図9のフローチャートに示すように、主電源スイッチ21をオフした時の制御として、省エネルギーの方を選択するか、ウオーミングアップ時間の短縮の方を選択するかをユーザ側から選べるようにしている。
ユーザは、用途に応じて何れかを選択することができる。例えば、主電源スイッチ21がオフされ、省エネルギーを選択すると(ステップS91)、監視装置31が第1リレー24を直ちにオフすることにより(ステップS94)、補助電源25の充電に要するエネルギーを省くことができる。この場合は、次回立ち上げ時のウォーミングアップ時間が長くなるが、立ち上げ時間の気にならない用途で使用する場合はこれで十分である。逆に、ステップS91で省エネルギーの方を選択しなかった場合は、監視装置31が補助電源25の充電量を検出して(ステップS92)、充電量が不足している場合のみ(ステップS93)、充電回路29から充電処理が行われ(ステップS95)、満充電状態になると、監視装置34によって第1リレー24をオフするようにしても良い(ステップS94)。
【0034】
このように、本実施の形態2によれば、画像形成装置の動作終了後、長時間電源オフの状態が続いたとしても、補助電源が継続的に充電されているため、電源オン時には常に所定のウォーミングアップ時間で画像形成装置を立ち上げることができる。
【0035】
また、本実施の形態2によれば、画像形成装置の動作終了後、長時間電源オフの状態が続いたとしても、常に所定のウォーミングアップ時間で立ち上げるか、省エネルギー化を重視するかをユーザ側で選択できるので、用途に応じて適切に選択することができる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1にかかる発明によれば、制御手段によって定着処理手段のヒータ点灯開始時に、第1加熱ヒータと第2加熱ヒータへ給電し、温度検出手段が所定温度に到達したことを検出すると、第2切替スイッチをオフして第1加熱ヒータだけで定着処理を行い、主電源スイッチがオフされた場合は、充電手段と充電量検出手段によって補助電源の充電容量が所定の値になるまで充電処理を行って、充電終了後に第1切替スイッチをオフするようにしたので、電源オン時におけるウォーミングアップ時間を短縮化しつつ、省エネルギー化が図れる。
【0037】
また、請求項2にかかる発明によれば、主電源スイッチがオフされた場合に、選択手段によって第1切替スイッチを直ちにオフするか、充電手段と充電量検出手段によって補助電源の充電容量が所定の値になるまで充電処理を行ってから、第1切替スイッチをオフするかを選択することができるので、ウォーミングアップ時間の短縮化を優先するか、省エネルギー化を優先するかをユーザの用途に応じて選択することができる。
【0038】
また、請求項3にかかる発明によれば、制御手段によって定着処理手段のヒータ点灯開始時に、第1加熱ヒータと第2加熱ヒータへ給電し、温度検出手段が所定温度に到達したことを検知すると、第2切替スイッチをオフにして第1加熱ヒータだけで定着処理を行い、主電源スイッチがオフされた場合は、監視制御手段が補助電源の充電量を監視すると共に、充電手段を制御して、常に補助電源の充電容量が所定の値になるまで充電処理を行うようにしたので、長時間電源オフの状態が続いたとしても、電源オン時には常に所定のウォーミングアップ時間で画像形成装置を立ち上げることができる。
【0039】
また、請求項4にかかる発明によれば、主電源スイッチがオフされた場合に、選択手段によって第1切替スイッチを直ちにオフするか、監視制御手段が補助電源の充電量を監視すると共に、充電手段を制御し、補助電源の充電容量が所定の値になるまで充電処理を行ってから、第1切替スイッチをオフするかを選択することができるので、長時間電源オフの状態が続いたとしても、常に所定のウォーミングアップ時間で立ち上げるか、省エネルギー化を重視するかを用途に応じてユーザが選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかる画像形成装置の断面構成図である。
【図2】実施の形態1にかかる画像形成装置の概略構成を説明するブロック図である。
【図3】実施の形態1にかかる立ち上げ時から動作が終了するまでのフローチャートである。
【図4】主電源オフ時の制御を説明するフローチャートである。
【図5】主電源オフ時にユーザの選択に基づいて制御を行う場合のフローチャートである。
【図6】実施の形態2にかかる画像形成装置の概略構成を説明するブロック図である。
【図7】実施の形態2にかかる立ち上げ時から補助電源の充電処理までのフローチャートである。
【図8】図7の補助電源の充電処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図9】
主電源オフ時にユーザの選択に基づいて制御を行う場合のフローチャートである。
【符号の説明】
10 画像形成装置
21 主電源スイッチ
22 主電源装置
23 制御ボード
24 第1リレー
25 補助電源
26 第2リレー
27 AC制御部
28 サーミスタ
29 充電回路
30 操作パネル
31 監視装置
Claims (4)
- 記録紙に転写されたトナー像を熱と圧力とによって定着処理する定着処理手段と、
前記定着処理手段は、主電源から給電される第1加熱ヒータと、充電可能な補助電源から給電される第2加熱ヒータとを少なくとも有し、
前記定着処理手段の温度を検出する温度検出手段と、
前記補助電源から第2加熱ヒータへの給電のオン/オフを切り替える第2切替スイッチと、
前記補助電源に対して充電処理を行う充電手段と、
装置全体に対する給電のオン/オフを切り替える主電源スイッチと、
前記主電源スイッチがオフされても自らをオフしない限り装置全体への給電を継続する第1切替スイッチと、
装置全体の動作を統括制御する制御手段と、
前記補助電源の充電量を検出する充電量検出手段と、を備え、
前記制御手段は、前記定着処理手段のヒータ点灯開始時に、第1加熱ヒータと第2加熱ヒータへ給電し、前記温度検出手段が所定温度に到達したことを検出すると、前記第2切替スイッチをオフして第1加熱ヒータだけで定着処理を行い、前記主電源スイッチがオフされた場合、前記充電手段と前記充電量検出手段によって前記補助電源の充電容量が所定の値になるまで充電処理を行い、充電終了後に前記第1切替スイッチをオフすることを特徴とする画像形成装置。 - 前記主電源スイッチがオフされた場合に、前記第1切替スイッチも直ちにオフするか、前記充電手段と前記充電量検出手段によって前記補助電源の充電容量が所定の値になるまで充電処理を行ってから、前記第1切替スイッチをオフするかを選択する選択手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 記録紙に転写されたトナー像を熱と圧力とによって定着処理する定着処理手段と、
前記定着処理手段は、主電源から給電される第1加熱ヒータと、充電可能な補助電源から給電される第2加熱ヒータとを少なくとも有し、
前記定着処理手段の温度を検出する温度検出手段と、
前記補助電源から第2加熱ヒータへの給電のオン/オフを切り替える第2切替スイッチと、
前記補助電源に対して充電処理を行う充電手段と、
装置全体に対する給電のオン/オフを切り替える主電源スイッチと、
前記主電源スイッチがオフされても前記補助電源の充電量を監視すると共に、前記充電手段を制御する監視制御手段と、
前記主電源スイッチがオフされても自らをオフしない限り前記充電手段、前記監視手段、および前記補助電源に対して給電を継続する第1切替スイッチと、
装置全体の動作を統括制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記定着処理手段のヒータ点灯開始時に、第1加熱ヒータと第2加熱ヒータへ給電し、前記温度検出手段が所定温度に到達したことを検知すると、前記第2切替スイッチをオフして第1加熱ヒータだけで定着処理を行い、前記主電源スイッチがオフされた場合、前記監視制御手段は、前記補助電源の充電量を監視すると共に、前記充電手段を制御して、常に前記補助電源の充電容量が所定の値になるまで充電処理を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 前記主電源スイッチがオフされた場合に、前記第1切替スイッチも直ちにオフするか、前記監視制御手段が補助電源の充電量を監視すると共に、前記充電手段を制御して、前記補助電源の充電容量が所定の値になるまで充電処理を行ってから、前記第1切替スイッチをオフするかを選択する選択手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
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Cited By (6)
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