JP2016092887A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】還流素子でのリカバリノイズおよびスイッチング素子の温度上昇を抑制可能とすること。【解決手段】画像形成装置1は、ヒータ52と、ヒータ52の温度を検出する第一温度検出部54と、を含む定着部5と、リアクトルL2、還流素子D1およびスイッチング素子831を含むチョッパ回路83であって、スイッチング素子831によって所定のデューティ比で入力直流電流をスイッチングして、ヒータ52に供給するチョッパ回路83と、第一温度検出部54の検出結果に基づき、デューティ比を制御すると共に、画像形成装置1の動作モードに基づきスイッチング素子831によるスイッチング周波数を制御する制御部7と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、定着部に内蔵されるヒータの通電をPWM(Pulse Width Modulation)により制御する画像形成装置に関する。
従来、この種の画像形成装置として、下記の特許文献1等に記載のものがある。この画像形成装置において、整流回路は、商用電源からの交流電流を直流電流に変換する。インバータ回路は、制御部からの制御信号で指定されるデューティ比でスイッチング素子をスイッチング(つまり、オンオフ)することで、整流回路で生成された直流電流から交流電流を生成してヒータに供給する。このようにして、ヒータへの通電が制御される。
特開2009−69371号公報
ところで、ヒータのPWM制御には、スイッチング素子、還流素子(ダイオード)およびリアクトルを含む周知のチョッパ回路を応用することも可能である。このチョッパ回路は、高いデューティ比でスイッチング素子を駆動する際(例えば、印刷時等)、電流連続モードで動作する。電流連続モードの下では、還流素子にてリカバリノイズが発生したり、スイッチング素子がスイッチングロスに起因して温度上昇したりするという問題点があった。
それゆえに、本発明の目的は、還流素子でのリカバリノイズおよびスイッチング素子の温度上昇を抑制可能な、チョッパ回路を備えた画像形成装置を提供することである。
本発明の第一局面は、画像形成装置であって、ヒータと、前記ヒータの温度を検出する第一温度検出部と、を含む定着部と、リアクトル、還流素子およびスイッチング素子を含むチョッパ回路であって、前記スイッチング素子によって所定のデューティ比で入力直流電流をスイッチングして、前記ヒータに供給するチョッパ回路と、前記第一温度検出部の検出結果に基づき、前記デューティ比を制御すると共に、前記画像形成装置の動作モードに基づき前記スイッチング素子のスイッチング周波数を制御する制御部と、を備える。
本発明の第二局面は、画像形成装置であって、ヒータと、前記ヒータの温度を検出する第一温度検出部と、を含む定着部と、リアクトル、還流素子およびスイッチング素子を含むチョッパ回路であって、前記スイッチング素子によって所定のデューティ比で入力直流電流をスイッチングして、前記ヒータに供給するチョッパ回路と、前記第一温度検出部の検出結果に基づき、前記デューティ比を制御する制御部と、を備える。前記制御部はさらに、前記デューティ比が所定の第一基準値より大きい場合には、前記スイッチング素子のスイッチング周波数を、前記ヒータに流れる電流が電流不連続モードとなる第二周波数に設定し、前記デューティ比が前記第一基準値よりも小さい場合には、前記スイッチング周波数を可聴域よりも高い第一周波数に設定する。
本発明の第三局面は、画像形成装置であって、ヒータと、前記ヒータの温度を検出する第一温度検出部と、を含む定着部と、リアクトル、還流素子およびスイッチング素子を含むチョッパ回路であって、前記スイッチング素子によって所定のデューティ比で入力直流電流をスイッチングして、前記ヒータに供給するチョッパ回路と、前記ヒータに流れる電流値を検出する電流検出部と、前記第一温度検出部の検出結果に基づき、前記デューティ比を制御すると共に、前記電流検出部による検出結果に基づき前記スイッチング素子のスイッチング周波数を制御する制御部と、を備える。
上記各局面によれば、還流素子でのリカバリノイズおよびスイッチング素子の温度上昇を抑制可能な、チョッパ回路を備えた画像形成装置を提供することができる。
画像形成装置の全体構成を示す図である。 画像形成装置における要部を示す図である。 スイッチング素子がオン期間中にヒータに流れる電流を上段に示し、オフ期間中の電流を下段に示す図である。 ヒータに流れる電流波形の一例を示す図である。 スイッチング周波数が可聴域外と高くかつデューティ比が大きい場合にヒータに流れる電流の波形を上段に示し、スイッチング周波数が可聴域内と低くかつデューティ比が大きい場合にヒータに流れる電流の波形を下段に示す。 スイッチング周波数が可聴域外と高くかつデューティ比が小さい場合にヒータに流れる電流の波形を示す図。 第一実施形態に係る通電制御のタイミングチャートである。 第一実施形態に係る通電制御における制御部の処理を示すフロー図である。 第二実施形態に係る通電制御のタイミングチャートである。 第二実施形態に係る通電制御における制御部の処理を示すフロー図である。 第三実施形態に係る通電制御のタイミングチャートである。 第三実施形態に係る通電制御における制御部の処理を示すフロー図である。 第四実施形態に係る通電制御にてヒータに供給されるパルス状電流の波形を示す図である。 第四実施形態に係る通電制御における制御部の処理を示すフロー図である。
《第一欄:画像形成装置の全体構成・印刷動作》
図1,図2において、画像形成装置1は、例えば、複写機、プリンタまたはファクシミリ、もしくは、これらの機能を備えた複合機であって、画像をシート状の印刷媒体M(例えば用紙)に印刷する。そのために、画像形成装置1は、大略的に、給紙部2と、レジストローラ対3と、画像形成部4と、定着部5と、操作/入力部6と、制御部7と、電源部8と、電流検出部91と、電圧検出部92と、第二温度検出部93と、を備える。以下、画像形成装置1の印刷動作時の各構成の動作について説明する。なお、電流検出部91は第三実施形態では使用され、電圧検出部92および第二温度検出部93は第二実施形態の第一変形例および第二変形例で使用される。
給紙部2には、未使用の印刷媒体Mが積載される。給紙部2は、印刷媒体Mを一枚ずつ、図1中に破線で示す搬送経路FPに送り出す。レジストローラ対3は、搬送経路FP上であって、給紙部2の下流側に設けられる。レジストローラ対3は、給紙部2から送り出された印刷媒体Mを一旦停止させた後、所定のタイミングで二次転写領域に送り出す。
画像形成部4は、例えば、周知の電子写真方式およびタンデム方式により、トナー画像を中間転写ベルト上に生成する。かかるトナー画像は、中間転写ベルトにより担持され、二次転写領域に向けて搬送される。
二次転写領域には、レジストローラ対3から印刷媒体Mが送り込まれ、また、画像形成部4からトナー画像が搬送されてくる。二次転写領域において、トナー画像は中間転写ベルトから印刷媒体Mに転写される。
定着部5において、加熱ローラ51および加圧ローラ53は当接してニップを形成する。また、加熱ローラ51は、筒状の芯金内にヒータ52を内蔵する。ヒータ52は、例えばハロゲンヒータであって、電源部8から供給される電流により点灯する。加圧ローラ53は、制御部7の制御下で回転する。加熱ローラ51は加圧ローラ53の回転に従動して回転する。印刷媒体Mがニップに送り込まれると、印刷媒体Mは、両ローラ51,53により加圧され、また、加熱ローラ51により加熱される。その結果、印刷媒体Mにトナーが定着する。その後、印刷媒体Mは排紙トレイに向けて送り出される。なお、電流検出部91は、定期的に、ヒータ52に流れる電流値(つまり負荷電流値)を検出して、検出結果を制御部7に出力する。
定着部5はさらに、例えばサーミスタである第一温度検出部54を含む。第一温度検出部54は、ヒータ52の温度を検出し、検出結果を制御部7に出力する。
操作/入力部6は、テンキーやタッチパネル等を含んでいる。ユーザは、操作/入力部6を操作して、各種情報を入力する。
制御部7において、CPUは、ROMに格納されたプログラムを、RAMを作業領域として使いながら実行する。制御部7は、様々な制御を行うが、本実施形態で重要であるのは、ヒータ52の通電制御である。具体的には、制御部7は、第一温度検出部54の検出結果が目標温度となるように、後述のスイッチング素子831のデューティ比をPWM制御する。デューティ比は、周知のPID制御やPI制御により定められる。制御部7はさらに、画像形成装置1の動作モード(第一実施形態を参照)、スイッチング素子831のデューティ比(第二実施形態を参照)、または、ヒータ52に流れる電流値(第三実施形態および第四実施形態を参照)に基づき、スイッチング素子831のスイッチング周波数(換言すると、スイッチング周期)を制御する。
《第二欄:電源部の構成》
電源部8は、図2に示すように、整流回路81と、ノイズフィルタ82と、チョッパ回路83と、を含む。
整流回路81は、商用電源に接続される。
ノイズフィルタ82は、例えばπ型フィルタであって、整流回路81の出力側に縦続接続される。具体的には、ノイズフィルタ82は、コイルL1と、コンデンサC1,C2と、を含んでいる。コイルL1はヒータ52と直列に、コンデンサC1,C2は同ヒータ52と並列に接続される。
チョッパ回路83は、例えば降圧チョッパ回路であって、フィルタ82の出力側に縦続接続される。この場合、チョッパ回路83は、コイル(リアクトル)L2と、還流素子D1と、スイッチング素子831と、駆動回路832と、を含んでいる。
コイルL2は、コイルL1とヒータ52との間に直列に接続される。
還流素子D1は、例えばダイオードであって、コイルL2よりもフィルタ82側にヒータ52と並列に接続される。より具体的には、還流素子D1のカソードがL1およびL2の間に、そのアノードがヒータ52とスイッチング素子831のコレクタとの間に電気的に接続されるよう、還流素子D1は配置される。
また、スイッチング素子831は、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やMOS−FET(Metal−Oxide−Semiconductor Field−Effect Transistor)であって、還流素子D1よりもフィルタ82側にヒータ52と直列接続される。より具体的には、スイッチング素子831のコレクタがヒータ52に、そのエミッタが整流回路81の出力側に電気的に接続されるよう、スイッチング素子831は配置される。駆動回路832は、スイッチング素子831のゲートに接続されて、制御部7の制御下でスイッチング素子831のデューティ比および駆動周波数を設定する。以上のようなチョッパ回路83の出力端子間にヒータ52が接続される。
《第三欄:一般的なヒータへの通電制御》
本欄では、図1〜図6を用いて、一般的なヒータ52への通電制御を説明する。
まず、整流回路81は、商用電源から供給される交流電流を全波整流して直流電流を生成する。フィルタ82は、整流回路81の出力電流からノイズを除去する。ここで、フィルタ82のコンデンサC1,C2は、スイッチング素子831を流れるパルス状電流の高周波成分が商用電源側に漏れることを防止している。
ヒータ52に電力供給する際、制御部7からヒータ52をオンさせる時間区間(つまり、デューティ比)を少なくとも示す制御信号が駆動回路832に入力される。駆動回路832は、入力制御信号が示すデューティ比でスイッチング素子831をオン/オフさせるための駆動信号を生成し、スイッチング素子831のゲートに供給する。ここで、スイッチング素子831は、商用電源の周波数よりもはるかに高い周波数(例えば、20kHz)で駆動される。
スイッチング素子831がオンすると、図3上段の矢印Aで示すように、コイルL2およびヒータ52に、整流回路81で生成された直流電流がスイッチング素子831を介して流れる。この間、コイルL2は、自身を流れる直流電流の一部を磁気エネルギーとして蓄える。
一方、スイッチング素子831がオフすると、図3下段の矢印Bで示すように、スイッチング素子831がオンの間にコイルL2に蓄えられた磁気エネルギーが電流として放出されてヒータ52に流れ始める。この電流は、回生ダイオードとしての還流素子D1を介してコイルL2に戻る。
以上のような電源部8の動作により、ヒータ52への入力電流の波形は、図4に示されるように正弦波に近くなる。これにより、電源部8の力率が向上すると共に、入力電流から高調波電流が低減される。
また、PWM制御によるデューティ比の増減により、ヒータ52への入力電流が制御されるため、ヒータ52の消費電力を精度良く制御することができる。それゆえ、定着部5での温度リップルも抑制でき、その結果、カラー印刷時の発色を安定させることができる。
ところで、コイルL2およびヒータ52には、図5上段に示すように、整流回路81からの入力電流(実線で示す)と、スイッチング素子831のオフ時に還流素子D1を介した還流電流(点線で示す)とを時間軸上で合成した電流が流れる。ここで、図5上段には、デューティ比が約70%の場合にヒータ52に流れる電流の波形WF1が示される。また、スイッチング周波数が高い場合(つまり、短いスイッチング周期Cの場合)、ヒータ52を流れる電流は電流連続モードとなる。ここで、電流連続モードとは、ヒータ52等に流れる電流が実質的にゼロにならないモードを意味する。電流連続モードの場合、電流波形WF1に示すように、ある周期の電流が0アンペアに落ちる前に次周期の電流が整流回路81から供給される。換言すると、還流電流がヒータ52に流れた状態でスイッチング素子831がオンに切り替えられる。従って、図5上段の円内に示すように、周期の切り替わり時に電流値はゼロにならず、還流素子D1にはリカバリ電流が流れ、リカバリノイズが増大する傾向にある。また、還流素子D1に電流が流れている状態でスイッチング素子831をターンオンすると、スイッチングロスが生じて、スイッチング素子831の温度が上昇してしまう。
しかし、図5下段の電流波形WF2に示すように、デューティ比を約70%に維持した状態でスイッチング周波数を低くすると(つまり、長いスイッチング周期Dにすると)、スイッチング素子831をオフした後に電流が低下するまでに十分な時間が確保される。その結果、図5下段の円内に示すように、周期の切り替わり時に電流値がゼロにすることができる。換言すると、コイルL2に流れる電流が電流不連続モードになる。これによって、還流素子D1に流れるリカバリ電流(換言すると、リカバリノイズ)を抑制することができる。ただし、スイッチング周波数が10kHz以下の可聴域に入ってしまうと、コイルL2が振動し、その結果、画像形成装置1から騒音が発生するという別の問題が生じる。
また、画像形成装置1は、通常、待機時間等には省電力モードで動作する。省電力モードの間、PWM制御における目標温度は、印刷動作時(つまり、印刷ジョブ実行中)と比べて低く設定される。それゆえ、一般的には、省電力モード下のPWM制御では、図6の電流波形WF3に示すように、周期Cは維持されるがデューティ比は、例えば約30%のように相対的に小さく設定される。この場合、ヒータ52を流れる電流は電流不連続モードとなり、電流値がゼロとなる期間がある。なお、図6の例では、スイッチング素子831のターンオンのタイミングで、還流電流(点線で示す)がゼロになっている。
《第四欄:本実施形態に係るヒータへの通電制御の背景》
ヒータ52への給電量が大きい場合(つまり、ヒータ52に供給される電流のデューティ比が大きい場合)、画像形成装置1は、印刷動作中であるため、通紙や駆動等に起因して元々相対的に大きな騒音を発する。それゆえ、仮にコイルL2の振動に起因する騒音が印刷動作中に生じても、この騒音は目立ちにくい。それに対し、ヒータ52への給電量が小さい場合(つまり、ヒータ52に供給される電流のデューティ比が小さい場合)、画像形成装置1は待機状態にあるため、騒音は相対的に小さい。それゆえ、待機状態にコイルL2からの騒音が出てしまうと、目立ってしまう。以上のような背景を考慮し、本実施形態では、スイッチング素子831のスイッチング周波数を制御する。以下、第一実施形態に係るヒータ52への通電制御を、図1〜図6に加え、図7および図8を参照して詳説する。
《第五欄:第一実施形態に係るヒータへの通電制御》
以下の説明では、特に図7を参照する。動作モードが画像形成装置1の主電源を投入からウォーミングアップ開始迄の初期状態である間、通常、ヒータ52の点灯制御は行われない。初期状態の間、制御部7は、第一制御信号を駆動回路832に出力する。第一制御信号では、デューティ比が0%で、スイッチング周波数が可聴域外の約20kHzと指定される。但し、デューティ比が0%であるため、スイッチング周波数の影響は表れない。
動作モードが初期状態の次のウォーミングアップ動作の間では、図8の処理とは無関係にヒータ52はフル点灯される。ウォーミングアップの間、制御部7は、第二制御信号を駆動回路832に出力する。第二制御信号では、デューティ比が100%で、スイッチング周波数が可聴域外の約20kHzと指定される。但し、デューティ比が100%であるため、スイッチング周波数の影響は表れない。
動作モードは、ウォーミングアップ終了後、第一動作モードの一例である省電力モード(待機等)に遷移する。省電力モードの間、制御部7は、第三制御信号を駆動回路832に出力する。第三制御信号では、デューティ比が、例えば30%近辺というように、相対的に小さな値になるように指定される。また、スイッチング周波数は、例えば約20kHzと可聴域外の第一周波数に設定される。駆動回路832は、第三制御信号で指定された通りにスイッチング素子831を駆動する。この場合、ヒータ52への供給電力は小さいため、スイッチング周波数が約20kHzと高くとも、ヒータ52への供給電流は、図6に示すように電流不連続モードを確保できる。よって、還流素子D1のリカバリノイズおよびスイッチング素子831の温度上昇という問題を解消することができる。さらには、コイルL2からの騒音発生を抑制することもできる。
省電力モード中に、例えば画像形成装置1に接続されたPC等から制御部7に印刷ジョブが届くと、画像形成装置1の動作モードは、第二モードの一例である印刷動作に遷移し、制御部7は、第一欄で説明したような印刷動作を制御する。印刷動作の間、画像形成装置1においては、通紙やモータ駆動が実施されるため、省電力モードと比べて消費電力が大きくなる。また、制御部7は、第四制御信号を駆動回路832に出力する。第四制御信号では、デューティ比が、70%近辺と相対的に大きな値に指定される。また、スイッチング周波数は、例えば約10kHzというように、可聴域内の第二周波数であって、第一周波数よりも低い第二周波数に設定される。駆動回路832は、第四制御信号で指定された通りにスイッチング素子831を駆動する。低スイッチング周波数にすることで、ヒータ52に流れる電流が図5上段のような電流連続モードとなることを避けて、図5下段のような電流不連続モードとすることができる。これによって、還流素子D1のリカバリノイズ等の問題を解消することができる。また、この場合にはコイルL2からの騒音発生を許容することになるが、画像形成装置1からは元々、通紙や駆動等に起因して相対的な大きな騒音が発生する。この騒音は、コイルL2からの騒音をかき消すので、コイルL2からの騒音発生を許容しても問題にならない。
次に、特に図8を参照する。ここで、図8は、前述の通り、第一実施形態に係る通電制御におけるスイッチング周波数の設定動作を示す。制御部7は、印刷動作中(つまり第二動作モード中)か否かを判断し(S01)、Yesであれば、スイッチング周波数を可聴域内(例えば約10kHz)の第二周波数と決定し(S02)、Noであれば、第一動作モード中とみなして、スイッチング周波数を可聴域外(例えば約20kHz)の第一周波数と決定する(S03)。
なお、制御部7は、画像形成装置1の主電源が投入された後、図8の処理の間も、前述の通り、PWM制御により、第一温度検出部54の検出結果が目標温度となるようにデューティ比を決定する。
デューティ比およびスイッチング周波数を決定すると、制御部7は、各種制御信号を生成して駆動回路832に出力する。駆動回路832は、入力制御信号が示すデューティ比でスイッチング素子831をオン/オフさせると共に同制御信号が示すスイッチング周波数にスイッチング素子831を駆動させる駆動信号を生成し、スイッチング素子831のゲートに供給する。
《第六欄:第一実施形態に係るヒータへの通電制御の効果》
本実施形態によれば、第一温度検出部54の検出結果に基づくPWM制御中において、制御部7は、印刷動作時には、スイッチング周波数を可聴域内の低い周波数に設定する。その結果、ヒータ52に流れる電流を電流不連続モードとすることができる(図5下段を参照)。これによって、還流素子D1のリカバリノイズおよび/またはスイッチング素子831の温度上昇を抑制することが可能となる。また、印刷動作中は元々画像形成装置1から相対的に大きな騒音が生じるため、画像形成装置1の周辺にいる者がコイルL2からの騒音を耳障りに感じることを抑制することができる。
《第七欄:第二実施形態に係るヒータへの通電制御》
本欄では、図1〜図6に加え、図9および図10を参照する。
まず、図9を特に参照する。図9において、ウォーミングアップ動作中にはヒータ52をフル点灯すべく、制御部7は、前述同様の第二制御信号を駆動回路832に出力する。
動作モードがウォーミングアップ以外の場合において、制御部7は、PID制御等で決定したデューティ比が予め定められた所定の第一基準値(例えば60%)未満の場合には、スイッチング周波数を、例えば約20kHzと可聴域外の第一周波数に設定するために、第五制御信号を駆動回路832に出力する。ここで、第一基準値は、還流素子D1およびスイッチング素子831の仕様・特性等に応じて適宜定められる値である。なお、第五制御信号もまた、他の制御信号と同様、決定したデューティ比の情報を含む。これによって、ヒータ52には、例えば60%未満のデューティ比で周波数が約20kHzのパルス状電流が供給される。
それに対し、決定したデューティ比が第一基準値以上の場合には、スイッチング周波数を、例えば約10kHzと可聴域内の第二周波数に設定するために、第六制御信号を駆動回路832に出力する。なお、第六制御信号もまた、他の制御信号と同様、決定したデューティ比の情報を含む。これによって、ヒータ52には、例えば60%超のデューティ比で周波数が約10kHzのパルス状電流が供給される。
次に、特に図10を参照する。図10は、PID制御等によりデューティ比が決定される毎に制御部7が行うスイッチング周波数の設定処理を示す。図10において、制御部7は、現在の動作モードがウォーミングアップか否かを判断する(S11)。Yesと判断すると、制御部7は、スイッチング周波数を第一周波数(例えば約20kHz)と決定する(S12)。
それに対し、S11でNoと判断すると、制御部7は、PID制御等で決定したデューティ比が上記第一基準値未満か否かを判断する(S13)。Yesの場合、制御部7は、スイッチング周波数を第一周波数(例えば約20kHz)と決定する(S14)。それに対し、Noの場合には、制御部7は、スイッチング周波数を第二周波数(例えば約10kHz)と決定する(S15)。以上の処理により、スイッチング周波数を決定した後、制御部7は、前述の制御信号を生成し出力する。
《第八欄:第二実施形態に係るヒータへの通電制御の効果》
本実施形態の通電制御は、第一実施形態のそれと比較して複雑になる。しかし、印刷動作において常時、スイッチング周波数が可聴域の第二周波数に設定される訳では無く、デューティ比が小さい場合には可聴域外の第一周波数に設定される。これによって、印刷動作時においても、リカバリノイズおよびスイッチングロスを避けつつ、騒音レベルを第一実施形態と比較して低減することが可能となる。
《第九欄:第一変形例》
ところで、電源部8への入力電圧レベルが変動すると、PID制御等によれば、電流連続モード(または電流不連続モード)から電流不連続モード(または電流連続モード)へと遷移するデューティ比(以下、遷移デューティ比という)が変動する。具体的には、入力電圧レベルが大きくなると、遷移デューティ比は小さくなる。上記に鑑み、画像形成装置1が、図2に示すように、電源部8への入力電圧レベルを検出可能な電圧検出部92を備えている場合、例えば交流100V定格に対し、実際の入力電圧レベルが108Vであることが電圧検出部により検出された場合には、制御部7は、S13で使用される第一基準値を例えば60%から58%に変更するようにしても良い。
《第十欄:第二変形例》
なお、画像形成装置1は、第一実施形態および第二実施形態の双方を実行可能に構成されていても構わない。ただし、この場合、設定部の一例としての操作/入力部6をユーザが操作して、動作モードに基づきスイッチング周波数を制御するか、PID制御等で決定したデューティ比に基づきスイッチング周波数を制御するかを示す情報を制御部7に設定する。制御部7は、設定情報に基づき、第一実施形態を実行するか、第二実施形態を実行するかを判断する。
《第十一欄:第三実施形態に係るヒータへの通電制御》
本欄では、図1〜図6に加え、図11および図12を参照する。
まず、図11を特に参照する。図11において、ウォーミングアップ動作中にはヒータ52をフル点灯すべく、制御部7は、電流検出部91の検出結果に関わらず、前述同様の第二制御信号を駆動回路832に出力して、デューティ比100%の電流をヒータ52に供給する。
ウォーミングアップ以外の動作モードにおいて、制御部7は、電流検出部91の検出結果から、ヒータ52に供給されているパルス状電流について、予め定められた時間区間(例えば一周期)における実効値または平均値を演算結果として求める。
制御部7は、演算結果が所定の第三基準値(例えば6A)未満の場合には、リカバリノイズ等が発生している可能性が小さいとみなす。ここで、第三基準値は、還流素子D1およびスイッチング素子831の仕様・特性により適宜定められる値である。この場合、制御部7は、スイッチング周波数を、例えば約20kHzと可聴域外の第一周波数に設定すべく、前述の第五制御信号を駆動回路832に出力する。
それに対し、演算結果が第三基準値(例えば6A)以上の場合には、リカバリノイズ等が発生する可能性が大きいとみなす。この場合、制御部7は、スイッチング周波数を、例えば約10kHzと可聴域内の第二周波数に設定すべく、前述の第六制御信号を駆動回路832に出力する。
次に、特に図12を参照する。図12は、PID制御等によりデューティ比が決定される毎に制御部7が行うスイッチング周波数の設定処理を示す。図12において、制御部7は、現在の動作モードがウォーミングアップか否かを判断する(S21)。Yesと判断すると、制御部7は、スイッチング周波数を第一周波数と決定する(S22)。
それに対し、S21でNoと判断すると、制御部7は、電流検出部91の検出結果に基づき上記平均値等を演算し、演算結果が上記第三基準値未満か否かを判断する(S23)。Yesの場合、制御部7は、スイッチング周波数を第一周波数と決定し(S24)、Noの場合、スイッチング周波数を第二周波数と決定する(S25)。
《第十二欄:第三実施形態に係るヒータへの通電制御の効果》
本実施形態の通電制御によれば、印刷動作時においても、リカバリノイズ等の発生を避けつつ、騒音レベルを第一実施形態と比較して低減することが可能となる。
《第十三欄:第三変形例》
なお、画像形成装置1が、図2に示すように、電源部8への入力電圧レベルを検出可能な電圧検出部92を備えている場合、例えば交流100V定格に対し、実際の入力電圧レベルが108Vであることが電圧検出部により検出された場合には、制御部7は、S23,S24で使用される第三基準値を例えば6Aから6.5Aに自動的に変更するようにしても良い。
《第十四欄:第四実施形態に係るヒータへの通電制御》
本欄では、図1〜図6に加え、図13および図14を参照する。
図13上段には、電源部8からヒータ52に供給されるパルス状電流の波形WF4の第一例が示される。第一例のパルス状電流は、低電力モード等で電源部8から出力され、その周波数は第一周波数(つまり、20kHzであって、周期は50μsec(矢印Eを参照))であって、そのデューティ比は30%近辺と相対的に小さく設定される。かかるパルス状電流は電流不連続モードであり、パルス状電流には、リカバリノイズも発生せず、0Aとなる時間区間(矢印Fを参照)が概ね6μsec程度確保される。
また、図13下段左側には、印刷動作時等に電源部8から出力される、パルス状電流の波形WF5の第二例が示される。かかるパルス状電流においては、PID制御等によりデューティ比が70%近辺に設定される。それゆえ、周波数が第一周波数(つまり、20kHz)に設定されると、パルス状電流は、電流連続モードになってしまう。換言すると、パルス状電流には、リカバリノイズが発生し、0Aとなる時間区間がほぼ無いに等しい。
そこで、印刷動作時等に電源部8から出力されるパルス状電流に関しては、図13下段左側に示すように、0Aとなる時間区間が例えば3μsec未満の場合には、図13下段右側に示すように、パルス状電流が電流不連続モードとなるように、その周波数が第二周波数(つまり、約10kHzであって、周期は125μsec(矢印Gを参照))に設定される(波形WF6を参照)。これにより、0Aとなる時間区間を3μsec〜7μsec程度に長くして(矢印Hを参照)、パルス状電流にリカバリノイズが発生しないようにしている。
次に、図14を特に参照する。図14において、ウォーミングアップ動作中(S31)、制御部7は、ヒータ52をフル点灯させるべく、前述の第二制御信号を駆動回路832に出力する(S32)。第二制御信号では、デューティ比が100%で、スイッチング周波数が約20kHzと指定される。
ウォーミングアップ直後、スイッチング周波数は約20kHzに設定されている。ウォーミングアップ以外の動作モードにおいて、制御部7は、電流検出部91の検出結果を定期的に取得し、例えば一周期分程度の検出結果を蓄積する(S33)。そして、制御部7は、蓄積された検出結果を参照して、ヒータ52に流れる電流に、予め定められた第四基準値を超える0Aの時間区間が存在するか否かを判断する(S34)。ここで、第四基準値は、還流素子D1およびスイッチング素子831の仕様・特性に基づき適宜定められる。本実施形態では例示的に、7μsec超の、0Aとなる時間区間があるか否かが判断される。S34でYesと判断すると、制御部7は、スイッチング周波数を現在の値から予め定められた第三周波数(例えば1kHz)だけ上げる(S35)。
それに対し、S34でNoと判断すると、制御部7は、第四基準値に含まれる0Aの時間区間が存在するか否かを判断する(S36)。本実施形態では例示的に、S36において、3μsec以上7μsec未満の0Aとなる時間区間があるか否かが判断される。Yesと判断すると、制御部7は、スイッチング周波数を維持する(S37)。それに対し、S36でNoと判断すると、制御部7は、スイッチング周波数を現在の値から予め定められた第四周波数(例えば、1kHz)だけ下げる(S38)。
上記S35,S37,S38のいずれかが終了すると、処理は、S33に戻る。以上のS33〜S38の処理は主電源がオフにされるまで継続される。
《第十五欄:第四実施形態に係るヒータへの通電制御の効果》
本実施形態の通電制御によれば、ウォーミングアップ動作時以外において、リカバリノイズ等の発生を避けつつ、騒音レベルを低減することが可能となる。
《第十六欄:付記1》
なお、第三実施形態において、電源部8等の回路部品の容量または追従性を鑑みると、制御部7が図14の処理で設定可能なスイッチング周波数の上限値は例えば22kHz程度に、その下限値は6kHz程度に設定されることが望ましい。
《第十七欄:付記2》
また、第二実施形態において、スイッチング周波数の設定は、PID制御等で決定したデューティ比に基づいていた。それゆえ、設定されたスイッチング周波数により、スイッチング素子831の温度上昇が実際に抑制されたかどうかは、制御部7には認識できない。そこで、図2に示すように、画像形成装置1に、例えばサーミスタからなる第二温度検出部93を実装する。第二温度検出部93は、スイッチング素子831の温度を検出し、検出結果を制御部7に出力する。
制御部7は、図10のS14またはS15の後に、第二温度検出部93の検出結果を受け取り、受け取った検出結果が所定の第二基準値を超えていれば、スイッチングロス等が発生しているとみなす。ここで、第二基準値は、還流素子D1およびスイッチング素子831の仕様・特性により適宜定められる値である。この場合、制御部7は、スイッチング素子831のスイッチング周波数をさらに下げて、電流不連続モードのパルス状電流が供給されるようにする。
なお、本欄で説明した処理は、第一実施形態または第二実施形態に追加されても構わない。
《第十八欄:付記3》
なお、第一実施形態では、所謂静音化を考慮して、画像形成装置1が印刷動作中にはスイッチング周波数が10kHzに設定されていた(図8のS01,S02を参照)。しかし、これに限らず、設定部の一例としての操作/入力部6をユーザが操作することにより、スイッチング周波数の切り替え制御自体をオフするように設定した場合には、印刷動作中であっても、制御部7は、スイッチング周波数を20kHzに設定しても構わない。
また、操作/入力部6に限らず、画像形成装置1に備わるハードウェアスイッチであって、設定部の他の例であるハードウェアスイッチの切り替えに応じて、スイッチング周波数の切り替え自体をオン/オフしても構わない。
なお、本欄で説明した処理は、第二実施形態または第三実施形態で行われても構わない。
本発明に係る画像形成装置は、還流素子でのリカバリノイズおよびスイッチング素子の温度上昇を抑制可能であり、複写機、ファクシミリまたは印刷機、もしくはこれらの機能を備えた複合機に好適である。
1 画像形成装置
5 定着部
52 ヒータ
54 第一温度検出部
6 操作/入力部(設定部)
7 制御部
8 電源部
83 チョッパ回路
L2 コイル(リアクトル)
D1 還流素子
831 スイッチング素子
91 電流検出部
92 電圧検出部
93 第二温度検出部

Claims (14)

  1. 画像形成装置であって、
    ヒータと、前記ヒータの温度を検出する第一温度検出部と、を含む定着部と、
    リアクトル、還流素子およびスイッチング素子を含むチョッパ回路であって、前記スイッチング素子によって所定のデューティ比で入力直流電流をスイッチングして、前記ヒータに供給するチョッパ回路と、
    前記第一温度検出部の検出結果に基づき、前記デューティ比を制御すると共に、前記画像形成装置の動作モードに基づき前記スイッチング素子によるスイッチング周波数を制御する制御部と、を備える、画像形成装置。
  2. 前記画像形成装置の動作モードは、前記ヒータにおける消費電力が相対的に小さくなる第一動作モードと、前記消費電力が相対的に大きくなる第二動作モードと、を含み、
    前記制御部は、前記画像形成装置の動作モードが第一動作モードと判断すると、前記スイッチング周波数を第一周波数に設定し、前記画像形成装置の動作モードが第二動作モードと判断すると、前記スイッチング周波数を、前記第一周波数よりも低い第二周波数に設定する、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第一周波数は可聴域外の周波数であり、前記第二周波数は、前記ヒータに流れる電流が電流不連続モードとなる周波数である、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第一動作モードは前記画像形成装置が待機状態であるモードを含み、前記第二動作モードは前記画像形成装置が印刷動作中であるモードを含む、請求項2または3に記載の画像形成装置。
  5. 前記チョッパ回路は降圧チョッパ回路である、請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. ヒータと、前記ヒータの温度を検出する第一温度検出部と、を含む定着部と、
    リアクトル、還流素子およびスイッチング素子を含むチョッパ回路であって、前記スイッチング素子によって所定のデューティ比で入力直流電流をスイッチングして、前記ヒータに供給するチョッパ回路と、
    前記第一温度検出部の検出結果に基づき、前記デューティ比を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部はさらに、
    前記デューティ比が所定の第一基準値より大きい場合には、前記スイッチング素子のスイッチング周波数を、前記ヒータに流れる電流が電流不連続モードとなる第二周波数に設定し、
    前記デューティ比が前記第一基準値よりも小さい場合には、前記スイッチング周波数を可聴域よりも高い第一周波数に設定する、画像形成装置。
  7. 前記画像形成装置への入力電圧レベルを検出する電圧検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記電圧検出部の検出結果に基づき、前記第一基準値を変更する、請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部はさらに、前記第一温度検出部の検出結果に基づき、前記デューティ比を制御すると共に、前記画像形成装置の動作モードに基づき前記スイッチング素子のスイッチング周波数を制御し、
    前記画像形成装置は、前記スイッチング周波数の制御を、前記画像形成装置の動作モードに基づいて実行するか、前記デューティ比に基づいて実行するかを示す情報を少なくとも設定可能な設定部をさらに備える、請求項6または7に記載の画像形成装置。
  9. ヒータと、前記ヒータの温度を検出する第一温度検出部と、を含む定着部と、
    リアクトル、還流素子およびスイッチング素子を含むチョッパ回路であって、前記スイッチング素子によって所定のデューティ比で入力直流電流をスイッチングして、前記ヒータに供給するチョッパ回路と、
    前記ヒータに流れる電流値を検出する電流検出部と、
    前記第一温度検出部の検出結果に基づき、前記デューティ比を制御すると共に、前記電流検出部による検出結果に基づき前記スイッチング素子のスイッチング周波数を制御する制御部と、を備える、画像形成装置。
  10. 前記制御部は、
    前記電流検出部の検出結果に基づき、前記ヒータに流れる電流の平均値または実効値を求め、
    求めた平均値または実効値が所定の第三基準値より大きい場合には、前記スイッチング周波数を、前記ヒータに流れる電流が電流不連続モードとなる第二周波数に設定し、
    求めた平均値または実効値が前記第三基準値より小さい場合には、前記スイッチング周波数を可聴域よりも高い第一周波数に設定する、請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御部は、
    前記電流検出部の検出結果に基づき、前記ヒータに流れる電流においてゼロアンペアが続く時間を求め、
    求めた時間が所定の第四基準値より大きい場合には、前記リアクトルに流れる電流の周波数が可聴域よりも高くなるように、前記スイッチング周波数を第三周波数だけ高く設定し、
    求めた時間が前記第四基準値よりも小さい場合には、前記ヒータに流れる電流が電流不連続モードとなるように、前記スイッチング周波数を第四周波数だけ低く設定する、請求項9に記載の画像形成装置。
  12. 前記スイッチング素子の温度を検出する第二温度検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記デューティ比に基づき前記スイッチング周波数を第一周波数または第二周波数に設定した後、前記第二温度検出部の検出結果が所定の第二基準値よりも大きい場合には、前記スイッチング周波数をさらに低くする、請求項1〜11のいずれかに記載の画像形成装置。
  13. 前記画像形成装置は、前記スイッチング周波数を制御しないことを示す情報を設定可能な設定部をさらに備え、
    前記制御部は、前記設定部に情報が設定されている場合には、前記スイッチング周波数の制御を実行しない、請求項1〜12のいずれかに記載の画像形成装置。
  14. 前記画像形成装置は、デューティ比が100%の直流電流を前記ヒータに供給する動作モードを含んでいる、請求項1〜13のいずれかに記載の画像形成装置。
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