JP2023085029A - 定着制御装置、画像形成装置、定着制御方法及びプログラム - Google Patents

定着制御装置、画像形成装置、定着制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】スイッチング素子を異なるデューティ比の制御信号で区間毎に切り替えて駆動する場合のフリッカーを抑制できる定着制御装置等を提供する。【解決手段】ヒータ52を内蔵した定着手段5と、リアクトルL2、還流素子Dおよびスイッチング素子831を含み、入力電力をチョッピングするチョッパ手段83と、制御信号によりスイッチング素子をスイッチングしてチョッパ手段からヒーターへ電力を供給し、デューティ比の異なる制御信号を出力してヒーターへの電力供給を制御可能な制御手段6を備える。同一のデューティ比の制御信号でスイッチング素子831をスイッチングする期間を1つの時間区間とするとき、制御手段6は、制御信号のデューティ比がそれぞれ異なる第一~第三時間区間の少なくとも3つの時間区間で供給される異なる電力の組み合わせにより、ヒーターへの電力供給が目標値となるようにデューティ比を設定する。【選択図】図9

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置及びこれらの複合機等の画像形成装置に搭載され、入力電力を所定デューティ比でスイッチングして、定着装置に内蔵されたヒータに供給する定着制御装置、画像形成装置、定着制御方法及びプログラムに関する。
画像形成装置において、ヒータを内蔵した定着手段と、リアクトル、還流素子およびスイッチング素子を含み、入力電力をチョッピングするチョッパ手段と、を備え、チョッパ手段のスイッチング素子をPWM制御等により高周波でスイッチングして、チョッパ手段からヒーターへ電力を供給する定着制御装置が、従来より知られている。この定着制御装置では、スイッチング素子をスイッチングするための制御信号のデューティ比を変えることで、ヒータへの供給電力量を制御することができる。例えばデューティ比100%ではスイッチング素子は常時開となり、100%の定格電力が供給され、デューティ比60%では60%の電力が供給される。
しかし、負荷として接続されるヒータ、ノイズ・突入電流防止策として実装されるリアクトル等のL成分と回路のC成分等により、スイッチング波形はなまる傾向にある。このため、スイッチング周期を短くかつ高デューティ比の設定で動作させる時、つまりヒータへの電力供給の目標値が高い時、スイッチング素子の閉開閉を続けると開のタイミングで電流がゼロになる前に素子が閉状態になり、ヒータへの電流が継続する連続電流モードでスイッチングを行う状態が出現する。
このような連続電流モードの出現を回避する為、特許文献1には、電力目標値を実現するためのデューティ比が連続電流モードになる高デューティ比の場合には、スイッチング素子が常時開となるとなるデューティ比100%で駆動する第一時間区間と、低デューティ比でスイッチング素子を駆動する第二時間区間を交互に切り替えることで、電力目標値を実現している。例えば、デューティ比が80%を超えると連続電流モードとなる場合、電力目標値がデューティ比81%で実現できる場合は、デューティ比100%で駆動する第一時間区間と、デューティ比62で駆動する第二時間区間を交互に切り替えることで、デューティ比81%を実現している。
特許第6283845号公報
しかし、定着装置の定着温度確保の為に電力供給を高デューティ比で連続する場合、第一時間区間と第二時間区間の切替が連続的に続くことになり、切替周期で大きな電力振動を起こし、結果的にフリッカーが悪化するという問題があった。
この発明は、上記のような技術的背景に鑑みてなされたもので、スイッチング素子を異なるデューティ比の制御信号で区間毎に切り替えて駆動する場合のフリッカーを抑制できる定着制御装置、画像形成装置、定着制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的は以下の手段によって達成される。
(1)ヒータを内蔵した定着手段と、
リアクトル、還流素子およびスイッチング素子を含み、入力電力をチョッピングするチョッパ手段と、
制御信号により前記スイッチング素子をスイッチングして前記チョッパ手段から前記ヒーターへ電力を供給すると共に、デューティ比の異なる制御信号を出力してヒーターへの電力供給を制御可能な制御手段と、
を備え、
同一のデューティ比の制御信号で前記スイッチング素子をスイッチングする期間を1つの時間区間とするとき、前記制御手段は、前記制御信号のデューティ比がそれぞれ異なる第一時間区間~第三時間区間の少なくとも3つの時間区間で供給される異なる電力の組み合わせによって、前記ヒーターへの電力供給が目標値となるように、前記制御信号のデューティ比を設定することを特徴とする定着制御装置。
(2)ヒータを内蔵した定着手段と、
リアクトル、還流素子およびスイッチング素子を含み、入力電力をチョッピングするチョッパ手段と、
制御信号により前記スイッチング素子をスイッチングして前記チョッパ手段から前記ヒーターへ電力を供給すると共に、デューティ比の異なる制御信号を出力してヒーターへの電力供給を制御可能な制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、同一のデューティ比の制御信号で前記スイッチング素子をスイッチングする期間を1つの時間区間とするとき、前記制御信号のデューティ比が異なる少なくとも2つの時間区間を含む複数の時間区間で供給される電力の組み合わせによって、前記ヒーターへの電力供給が目標値となるように、かつ各時間区間で設定されるデューティ比の差が制限を超えないように、前記制御信号のデューティ比を設定することを特徴とする定着制御装置。
(3)前記制御手段は、前記ヒーターへ連続して電流が供給される電流連続モードに移行しないデューティ比で電力供給の目標値を実現できる場合は、一定のデューティ比の制御信号で前記スイッチング素子をスイッチングし、電流連続モードに移行しなければ目標の電力供給を実現できない場合は、複数の時間区間で供給される電力の組み合わせによって電力供給が目標値となるように、異なるデューティ比を設定する前項1または2に記載の定着制御装置。
(4)前記ヒーターへ連続して電流が供給される電流連続モードに移行するときのデューティ比を閾値としたとき、前記制限の最大値は、(100%-閾値)である前項2に記載の定着制御装置。
(5)前記制御手段は、前記時間区間の1つについてデューティ比100%を設定し、前記ヒーターへ連続して電流が供給される電流連続モードに移行するときのデューティ比を閾値としたとき、デューティ比100%の時間区間の直前または直後の時間区間のデューティ比として閾値または閾値以下で閾値に近い値を設定値とする前項1~4のいずれかに記載の定着制御装置。
(6)前記制御手段は、デューティ比100%の時間区間の直前の時間区間のデューティ比として前記設定値を設定したときは、その直前の時間区間のデューティ比をさらに小さく設定し、デューティ比100%の時間区間の直後の時間区間のデューティ比として前記設定値を設定したときは、その直後の時間区間のデューティ比をさらに小さく設定する前項5に記載の定着制御装置。
(7)前記制御手段は、電力供給の目標値が増加方向に切り替わったときは、最も小さいデューティ比の時間区間から最も大きいデューティ比100%の時間区間へ向かう順番でデューティ比を設定し、供給電力の目標値が減少方向に切り替わったときは、最も大きいデューティ比100%の時間区間から最も小さいデューティ比の時間区間へ向かう順番でデューティ比を設定する前項5または6に記載の定着制御装置。
(8)前記制御手段は、前記時間区間の切替周期を入力電力の周波数の1周期未満に設定する前項1~7のいずれかに記載の定着制御装置。
(9)生産性優先モードとフリッカー軽減優先モードの選択手段を備え、
前記制御手段は、フリッカー軽減優先モードが選択された場合にのみ、前記少なくとも3つの時間区間での異なるデューティ比の設定による電力制御を行う前項1~8のいずれかに記載の定着制御装置。
(10)入力電圧を検出する検出手段を備え、
前記検出手段による検出結果を基に、前記閾値は変更される前項4~9のいずれかに記載の定着制御装置。
(11)前記制御手段は、前記検出手段により検出された入力電圧が低くなった場合、前記設定値を高めに変更する前項10で引用する請求項5に記載の定着制御装置。
(12)ヒータを内蔵した定着手段と、
リアクトル、還流素子およびスイッチング素子を含み、入力電力をチョッピングするチョッパ手段と、
制御信号により前記スイッチング素子をスイッチングして前記チョッパ手段から前記ヒーターへ電力を供給すると共に、デューティ比の異なる制御信号を出力してヒーターへの電力供給を制御可能な制御手段と、
を備え、
同一のデューティ比の制御信号で前記スイッチング素子をスイッチングする期間を1つの時間区間とするとき、前記制御手段は、前記制御信号のデューティ比がそれぞれ異なる少なくとも2つの時間区間で供給される異なる電力の組み合わせによって、前記ヒーターへの電力供給が目標値となるように、前記制御信号のデューティ比を設定するとともに、前記少なくとも2つの時間区間の切替周期を入力電力の周波数の1周期未満に設定することを特徴とする定着制御装置。
(13)前記制御手段は、電力供給の目標値が100%に近いときはデューティ比として100%を設定し、前記ヒーターへ連続して電流が供給される電流連続モードに移行するときのデューティ比を閾値としたとき、電力供給の目標値が閾値よりも大で閾値に近いときはデューティ比として閾値または閾値以下で閾値に近い値を設定する前項1~11のいずれかに記載の定着制御装置。
(14)前記制御手段は、1つのデューティ比の設定のみで電力供給の目標値を実現できない場合にのみ、複数の時間区間で供給される電力の組み合わせによって電力供給が目標値となるように、異なるデューティ比を設定する前項1~11、13のいずれかに記載の定着制御装置。
(15)前項1~14のいずれかに記載の定着制御装置を備えた画像形成装置。
(16)ヒータを内蔵した定着手段と、
リアクトル、還流素子およびスイッチング素子を含み、入力電力をチョッピングするチョッパ手段と、
を備えた画像形成装置が、
制御信号により前記スイッチング素子をスイッチングして前記チョッパ手段から前記ヒーターへ電力を供給すると共に、デューティ比の異なる制御信号を出力してヒーターへの電力供給を制御し、かつ同一のデューティ比の制御信号で前記スイッチング素子をスイッチングする期間を1つの時間区間とするとき、前記制御信号のデューティ比がそれぞれ異なる第一時間区間~第三時間区間の少なくとも3つの時間区間で供給される異なる電力の組み合わせによって、前記ヒーターへの電力供給が目標値となるように、前記制御信号のデューティ比を設定することを特徴とする定着制御方法。
(17)ヒータを内蔵した定着手段と、
リアクトル、還流素子およびスイッチング素子を含み、入力電力をチョッピングするチョッパ手段と、
を備えた画像形成装置が、
同一のデューティ比の制御信号で前記スイッチング素子をスイッチングする期間を1つの時間区間とするとき、前記制御信号のデューティ比が異なる少なくとも2つの時間区間を含む複数の時間区間で供給される電力の組み合わせによって、前記ヒーターへの電力供給が目標値となるように、かつ各時間区間で設定されるデューティ比の差が制限を超えないように、前記制御信号のデューティ比を設定することを特徴とする定着制御方法。
(18)ヒータを内蔵した定着手段と、
リアクトル、還流素子およびスイッチング素子を含み、入力電力をチョッピングするチョッパ手段と、
を備えた画像形成装置のコンピュータに、
制御信号により前記スイッチング素子をスイッチングして前記チョッパ手段から前記ヒーターへ電力を供給すると共に、デューティ比の異なる制御信号を出力してヒーターへの電力供給を制御し、かつ同一のデューティ比の制御信号で前記スイッチング素子をスイッチングする期間を1つの時間区間とするとき、前記制御信号のデューティ比がそれぞれ異なる第一時間区間~第三時間区間の少なくとも3つの時間区間で供給される異なる電力の組み合わせによって、前記ヒーターへの電力供給が目標値となるように、前記制御信号のデューティ比を設定する処理を実行させるためのプログラム。
(19)ヒータを内蔵した定着手段と、
リアクトル、還流素子およびスイッチング素子を含み、入力電力をチョッピングするチョッパ手段と、
を備えた画像形成装置のコンピュータに、
同一のデューティ比の制御信号で前記スイッチング素子をスイッチングする期間を1つの時間区間とするとき、前記制御信号のデューティ比が異なる少なくとも2つの時間区間を含む複数の時間区間で供給される電力の組み合わせによって、前記ヒーターへの電力供給が目標値となるように、かつ各時間区間で設定されるデューティ比の差が制限を超えないように、前記制御信号のデューティ比を設定する処理を実行させるためのプログラム。
前項(1)に記載の発明によれば、同一のデューティ比の制御信号で前記スイッチング素子をスイッチングする期間を1つの時間区間とするとき、制御信号のデューティ比がそれぞれ異なる第一時間区間~第三時間区間の少なくとも3つの時間区間で供給される異なる電力の組み合わせによって、ヒーターへの電力供給が目標値となるように、制御信号のデューティ比が設定される。つまり、従来のように、第一時間区間と第二時間区間でのデューティ比の交互切替による制御方式に比べて、第一時間区間~第三時間区間の少なくとも3つの時間区間でデューティ比が切り替えられるから、1つの時間区間と次の時間区間とでデューティ比の差を小さくすることができる。このため、電力振動を抑制でき、電源のフリッカーを抑制することができる。
前項(2)に記載の発明によれば、制御信号のデューティ比が異なる少なくとも2つの時間区間を含む複数の時間区間で供給される電力の組み合わせによって、ヒーターへの電力供給が目標値となるように、かつ各時間区間で設定されるデューティ比の差が制限を超えないように、制御信号のデューティ比が設定されるから、各時間区間のデューティ比の差を制限以内に小さくすることができる。このため、電力振動を抑制でき、電源のフリッカーを抑制することができる。
前項(3)に記載の発明によれば、ヒーターへ連続して電流が供給される電流連続モードに移行しないデューティ比で電力供給の目標値を実現できる場合は、一定のデューティ比の制御信号でスイッチング素子がスイッチングされ、電流連続モードに移行しなければ目標の電力供給を実現できない場合は、複数の時間区間で供給される電力の組み合わせによって電力供給が目標値となるように、異なるデューティ比が設定されるから、必要な場合にのみフリッカーの抑制を行うことができる。
前項(4)に記載の発明によれば、ヒーターへ連続して電流が供給される電流連続モードに移行するときのデューティ比を閾値としたとき、デューティ比の差を最大値(100%-閾値)以下に制限できるから、電力振動を安定的に抑制でき、電源のフリッカーを抑制することができる。
前項(5)に記載の発明によれば、時間区間の1つについてデューティ比100%が設定され、ヒーターへ連続して電流が供給される電流連続モードに移行するときのデューティ比を閾値としたとき、デューティ比100%の時間区間の直前または直後の時間区間のデューティ比として閾値または閾値以下で閾値に近い値が設定値とされるから、電流連続モードに移行するスイッチング動作を避けながら、フリッカーを抑制することができる。
前項(6)に記載の発明によれば、デューティ比100%の時間区間の直前の時間区間のデューティ比として、デューティ比100%の時間区間の直前または直後の時間区間のデューティ比として閾値または閾値以下で閾値に近い値が設定値が設定されたときは、その直前の時間区間のデューティ比がさらに小さく設定され、デューティ比100%の時間区間の直後の時間区間のデューティ比として前記設定値が設定されたときは、その直後の時間区間のデューティ比がさらに小さく設定されるから、デューティ比を段階的に切り替えることができる。
前項(7)に記載の発明によれば、電力供給の目標値が増加方向に切り替わったときは、最も小さいデューティ比の時間区間から最も大きいデューティ比100%の時間区間へ向かう順番でデューティ比が設定され、供給電力の目標値が減少方向に切り替わったときは、最も大きいデューティ比100%の時間区間から最も小さいデューティ比の時間区間へ向かう順番でデューティ比が設定されるから、電力供給の目標値の切替に応じて、デューティ比を段階的に設定することができる。
前項(8)に記載の発明によれば、時間区間の切替周期は入力電力の周波数の1周期未満に設定されるから、電力変動周期が短くなり、フリッカーのちらつきの見え方が軽減される。
前項(9)に記載の発明によれば、ユーザーは、生産性優先モードとフリッカー軽減優先モードを選択することができる。
前項(10)に記載の発明によれば、入力電圧に応じて閾値が変更されるから、入力電圧が変動したとしても、電流連続モードに移行するスイッチング動作を避けながらのフリッカー抑制を精度良く行うことができる。
前項(11)に記載の発明によれば、入力電圧が低くなった場合、デューティ比100%の時間区間の直前または直後の時間区間のデューティ比の設定値は高めに変更される。
前項(12)に記載の発明によれば、電力変動周期が短くなり、フリッカーのちらつきの見え方が軽減される。
前項(13)に記載の発明によれば、電力供給の目標値が100%に近いときはデューティ比として100%を設定し、ヒーターへ連続して電流が供給される電流連続モードに移行するときのデューティ比を閾値としたとき、電力供給の目標値が閾値よりも大で閾値に近いときは、デューティ比として閾値または閾値以下で閾値に近い値を設定することで、デューティ比の切替を行う必要は無くなり、電流連続モードに移行するスイッチング動作を避けながらフリッカーを抑制することができる。
前項(14)に記載の発明によれば、1つのデューティ比の設定のみで電力供給の目標値を実現できない場合にのみ、少なくとも3つの時間区間で供給される電力の組み合わせによって電力供給が目標値となるように、異なるデューティ比を設定するから、1つのデューティ比の設定のみで電力供給の目標値を実現できる場合にまで、デューティ比の切替を行う必要はなくなり、無駄なフリッカーの発生を防止できる。
前項(15)に記載の発明によれば、従来のように、第一時間区間と第二時間区間でのデューティ比の交互切替による制御方式に比べて、各時間区間でのデューティ比の差を小さくすることができ、電力振動を抑制でき、電源のフリッカーを抑制することができる画像形成装置となる。
前項(16)または(17)に記載の発明によれば、各時間区間でのデューティ比の差を小さくすることができ、電力振動を抑制でき、電源のフリッカーを抑制することができる。
前項(18)または(19)に記載の発明によれば、ヒータを内蔵した定着手段と、リアクトル、還流素子およびスイッチング素子を含み、入力電力をチョッピングするチョッパ手段と、を備えた画像形成装置のコンピュータに、同一のデューティ比の制御信号で前記スイッチング素子をスイッチングする期間を1つの時間区間とするとき、各時間区間でのデューティ比の差を小さくすることが可能な処理を実行させることができる。
画像形成装置の全体構成を示す図である。 定着制御装置の構成を示す図である。 定着制御装置の要部の時間波形を模式的に例示する図である。 図2のスイッチング素子がオン期間中でのヒータ電流を上段に例示し、オフ期間中でのヒータ電流を下段に例示する図である。 図2のヒータへの入力電流の時間波形を例示する図である。 低デューティ比の場合におけるヒータ電流を上段に例示し、高デューティ比の場合におけるヒータ電流を下段に例示する図である。 第一通電制御における定着制御装置の要部の時間波形を模式的に例示する図である。 第一通電制御および第二通電制御の切り替え時における定着制御装置の要部の時間波形を模式的に示す図である。 (A)は、第一時間区間と第二時間区間でデューティ比を切り替える従来の制御方式を示す図、(B)は本実施形態に係る制御方式1を説明するための図である。 本実施形態に係る制御方式3を説明するための図である。 本実施形態に係る制御方式4を説明するための図である。 本実施形態に係る制御方式5を説明するための図である。 (A)は、第一時間区間と第二時間区間でデューティ比を切り替える従来の制御方式を示す図、(B)は本実施形態に係る制御方式6を説明するための図である。 画像形成装置の定着制御動作を説明するためのフローチャートである。
《第一欄:画像形成装置の全体構成・印刷動作》
図1,図2において、画像形成装置1は、例えば、複写機、プリンタまたはファクシミリ、もしくは、これらの機能を備えた複合機であって、画像をシート状の印刷媒体M(例えば用紙)に印刷する。そのために、画像形成装置1は、大略的に、給紙部2と、レジストローラ対3と、画像形成手段4と、定着手段5と、制御手段6と、電源手段7と、を備える。ここで、少なくとも、定着手段5、制御手段6および電源手段7が定着制御装置8を構成する。以下、画像形成装置1の印刷動作時の各構成の動作について説明する。
給紙部2には、未使用の印刷媒体Mが積載される。給紙部2は、印刷媒体Mを一枚ずつ、図1中に破線で示す搬送経路FPに送り出す。レジストローラ対3は、搬送経路FP上であって、給紙部2の下流側に設けられる。レジストローラ対3は、給紙部2から送り出された印刷媒体Mを一旦停止させた後、所定のタイミングで二次転写領域に送り出す。
画像形成手段4は、例えば、周知の電子写真方式およびタンデム方式により、トナー画像を中間転写ベルト上に生成する。かかるトナー画像は、中間転写ベルトにより担持され、二次転写領域に向けて搬送される。
二次転写領域には、レジストローラ対3から印刷媒体Mが送り込まれ、また、画像形成手段4からトナー画像が搬送されてくる。二次転写領域において、トナー画像は中間転写
ベルトから印刷媒体Mに転写される。
定着手段5において、加熱ローラ51および加圧ローラ53は当接してニップを形成する。また、加熱ローラ51は、筒状の芯金内にヒータ52を内蔵する。ヒータ52は、例えばハロゲンヒータであって、電源手段7から供給される電流により点灯する。加圧ローラ53は、制御手段6の制御下で回転する。加熱ローラ51は加圧ローラ53の回転に従動して回転する。印刷媒体Mがニップに送り込まれると、印刷媒体Mは、両ローラ51,53により加圧され、また、加熱ローラ51により加熱される。その結果、印刷媒体Mにトナーが定着する。その後、印刷媒体Mは排紙トレイに向けて送り出される。
定着手段5はさらに、例えばサーミスタである第一温度検知手段54を含む。第一温度検知手段54は、加熱ローラ51の温度(即ち、定着温度)を検出し、検出結果を制御手段6に出力する。
制御手段6において、CPUは、ROMに格納されたプログラムを、RAMを作業領域として使いながら実行する。制御手段6は、様々な制御を行うが、本実施形態で重要であるのは、ヒータ52の通電制御である。具体的には、制御手段6は、第一温度検知手段54の検出結果が目標温度となるように、後述のスイッチング素子831のデューティ比をPWM(Pulse Width Modulation)制御やPFM(Pulse Frequency Modulation)制御で設定する。デューティ比は、周知のPID制御やPI制御等により定められる。本実施形態では、ヒータ52の通電制御は、第一通電制御と、第二通電制御とが準備されており、制御手段6はさらに、所定の条件に基づき、第一通電制御および第二通電制御を適宜切り替える。
電源手段7は、図2に示すように、整流回路81と、ノイズフィルタ82と、チョッパ回路83と、を少なくとも含む。電流検知手段84と、電圧検知手段85と、第二温度検知手段86と、を含む。
整流回路81は、商用電源に接続される。商用電源周波数は、例えば、日本では50Hzか60Hzである。
ノイズフィルタ82は、例えばπ型フィルタであって、整流回路81の出力側に縦続接続される。具体的には、ノイズフィルタ82は、コイルL1と、コンデンサC1,C2と、を含んでいる。コイルL1はヒータ52と直列に、コンデンサC1,C2は同ヒータ52と並列に接続される。
チョッパ回路83は、例えば降圧チョッパ回路であって、フィルタ82の出力側に縦続接続される。この場合、チョッパ回路83は、コイル(リアクトル)L2と、還流素子Dと、スイッチング素子831と、駆動回路832と、を含んでいる。
コイルL2は、コイルL1とヒータ52との間に直列に接続される。
還流素子Dは、例えばダイオードであって、コイルL2よりもフィルタ82側にヒータ52と並列に接続される。より具体的には、還流素子DのカソードがL1およびL2の間に、そのアノードがヒータ52とスイッチング素子831のコレクタとの間に電気的に接続されるよう、還流素子Dは配置される。
また、スイッチング素子831は、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)やMOS-FET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)であって、還流素子Dよりもフィルタ82側にヒータ52と直列接続される。より具体的には、スイッチング素子831のコレクタがヒータ52に、そのエミッタが整流回路81の出力側に電気的に接続されるよう、スイッチング素子831は配置される。駆動回路832
は、スイッチング素子831のゲートに接続されて、制御手段6の制御下でスイッチング素子831のデューティ比および駆動周波数を設定する。以上のようなチョッパ回路83の出力端子間にヒータ52が接続される。
電流検知手段84は、リアクトルL2に流れる電流(以下、リアクトル電流という)を検知して、その電流値を表す信号を、定期的に(具体的には、後述の第一時間区間D1よりもはるかに短い時間毎に)、制御手段6に送信する。
電圧検知手段85は、整流回路81の出力端子間に現れる電圧(以下、端子間電圧という)を検知して、その電圧値を表す信号を、定期的に(具体的には、第一時間区間D1よりもはるかに短い時間毎に)、制御手段6に送信する。
第二温度検知手段86は、スイッチング素子831の温度(以下、素子温度という)を検知して、検出した温度を表す信号を、定期的に(具体的には、第一時間区間D1よりもはるかに短い時間毎に)、制御手段6に送信する。
《第二欄:第二通電制御(一般的なヒータへの通電制御)》
本欄では、図1~図6を用いて、一般的なヒータ52への通電制御を説明する。
まず、整流回路81には、商用電源により交流電流(図3上から二段目を参照)が供給される。なお、図3最上段には、商用電源電圧が示される。整流回路81は、入力電流を全波整流して直流電流を生成する。フィルタ82は、整流回路81の出力電流からノイズを除去すると共に、スイッチング素子831を流れるパルス状電流の高周波成分が商用電源側に漏れることを防止している。
制御手段6からは、ヒータ52を通電させる時間区間(つまり、パルス周期とデューティ比)を少なくとも示す制御信号(図3の上から三段目を参照)が駆動回路832に入力される。駆動回路832は、入力制御信号に基づきスイッチング素子831をオン/オフさせるための駆動信号を生成し(図3最下段を参照)、スイッチング素子831のゲートに供給する。ここで、スイッチング素子831のスイッチング周波数は、商用電源の周波数よりもはるかに高く、可聴域上限を超える周波数(約20kHz超)で駆動される。
スイッチング素子831がオンすると、図4上段の矢印Aで示すように、コイルL2およびヒータ52に、整流回路81で生成された直流電流がスイッチング素子831を介して流れる。この間、コイルL2は、自身を流れる直流電流の一部を磁気エネルギーとして蓄える。
一方、スイッチング素子831がオフすると、図4下段の矢印Bで示すように、スイッチング素子831がオンの間にコイルL2に蓄えられた磁気エネルギーが電流として放出されてヒータ52に流れ始める。この電流は、回生ダイオードとしての還流素子Dを介してコイルL2に戻る。
以上のような電源手段7の動作により、ヒータ52への入力電流の波形は、図5に示されるように正弦波に近くなる。これにより、電源手段7の力率が向上すると共に、入力電流から高調波電流が低減される。
また、デューティ比の増減により、ヒータ52への入力電流が制御されるため、ヒータ52の消費電力を精度良く制御することができる。それゆえ、定着手段5での温度リップルも抑制でき、その結果、カラー印刷時の発色を安定させることができる。
ところで、コイルL2およびヒータ52には、図6上段に示すように、整流回路81か
らの入力電流(実線で示す)と、スイッチング素子831のオフ時に還流素子Dを介した還流電流(点線で示す)とを時間軸上で合成した電流が流れる。図6上段の電流波形WF2に示すように、低デューティ比の場合(即ち、所定パルス周期に対するパルス幅の比が低い場合)、スイッチング素子831をオフした後に電流が低下するまでに十分な時間が確保される。本実施形態では、低デューティ比は、例示的に、商用電源周波数が50/60Hzの場合、80%以下とする。この場合、図6上段の円内に示すように、パルス周期の切り替わり時に電流値をゼロにすることができる。換言すると、コイルL2に流れる電流が電流不連続モードになる。したがって、還流素子Dに流れるリカバリ電流(換言すると、リカバリノイズ)を抑制することができる。本実施形態では、低デューティ比の制御信号でスイッチング素子831を駆動して、ヒータ52の通電制御を行うことを、第二通電制御という。
なお、第二通電制御において、スイッチング素子831は制御信号に基づき周期的にオン/オフを繰り返すが、このようなスイッチング周波数が約20kHz以下の可聴域に入ってしまうと、コイルL2が振動し、その結果、画像形成装置1から騒音が発生するという別の問題が生じる。よって、スイッチング周波数は可聴域の上限値を超えることが好ましい。
《第三欄:技術的課題の詳細》
図6下段には、第二通電制御において、デューティ比(即ち、上記所定パルス周期に対するパルス幅の比)が高い場合にヒータ52に流れる電流の波形WF1が示される。本実施形態では、高デューティ比は、例示的に、商用電源周波数が50/60Hzの場合、80%超100%未満とする。なお、以下では、デューティ比の高低の境界値となる80%を所定のデューティ比という。高デューティ比の場合、ヒータ52を流れる電流は電流連続モードとなる。ここで、電流連続モードとは、ヒータ52等に流れる電流が実質的にゼロにならないモードを意味する。電流連続モードの場合、電流波形WF1に示すように、あるパルス周期の電流が0アンペアに落ちる前に、次のパルス周期の電流が整流回路81から供給される。換言すると、還流電流がヒータ52に流れた状態でスイッチング素子831がオンに切り替えられる。従って、図6下段の円内に示すように、周期の切り替わり時に電流値はゼロにならず、還流素子Dにはリカバリ電流が流れ、リカバリノイズが増大する傾向にある。また、還流素子Dに電流が流れている状態でスイッチング素子831をターンオンすると、スイッチングロスが生じて、スイッチング素子831の温度が上昇してしまう。以上の通り、高デューティ比でスイッチング素子831を駆動すると(即ち、ヒータ52に大電力を供給すると)、いくつかの課題が生じる。したがって、第二通電制御のみでは、設定可能な定着温度の範囲の狭小化を招く。以上のような背景を考慮し、本実施形態では、第二通電制御に加え、スイッチング素子831の第一通電制御が実行可能となっており、両通電制御が適宜切り替えられる。
《第四欄:第一通電制御の概略》
次に、図7を主に参照し、第一通電制御を詳説する。以下には、ヒータ52に対し定格電力の90%の大電力を供給する場合について説明する。この時、第二通電制御を行うと、スイッチング素子831は高デューティ比(80~99%)で駆動され、その結果、ヒータ52には電流連続モードの電流が流れるとする。
上記のように、第二通電制御では電流連続モードになってしまう場合、制御手段6は、第一通電制御を周期的に行う。第一通電制御の実行周期T1には、時間軸上で、第一時間区間D1と第二時間区間D2とが少なくとも一度ずつ現れる。時間区間D1,D2はこの例ではそれぞれ、商用電源一周期分に相当する時間となっている。ここで、図7には、実行周期T1が商用電源周期の二倍(即ち、下限値)の場合が例示される。なお、実行周期
T1の上限値は、ヒータ52の被加熱体である加熱ローラ51の熱時定数の二倍である。ここで、熱時定数とは、ある温度から他の温度に変化させた時に、その50%の温度を指示するまでの時間である。
制御手段6は、第一時間区間D1において、電流不連続モードとなる低デューティ比(即ち、80%のデューティ比)を有する制御信号を生成して出力する。その結果、ヒータ52に流れる電流は、その定格電力の80%に相当する電流値を有することとなる。それに対し、第二時間区間D2においては、100%のデューティ比を有する制御信号を生成し出力する。その結果、ヒータ52に流れる電流は、正弦波状になり、その定格電力の100%に相当する電流値を有することになる。なお、スイッチング素子831が入力電流をオン/オフしないので、ヒータ52に流れる電流は、原理的に、電流連続モードにはならない。
実行周期T1において、デューティ比の時間平均をとると90%となる。即ち、この実行周期T1において、ヒータ52に流れる電流は、その定格電力の90%に相当する電流値を有する。このように、第一通電制御によれば、ヒータ52に大電力を供給可能となるため、ヒータ52に流れる電流が電流連続モードになることを避けつつも、定着温度を高くすることができる。
《第五欄:第一通電制御および第二通電制御の切り替え》
本実施形態では、制御手段6は、第一通電制御および第二通電制御を適宜切り替える。より詳細には、予め定められた変数が、ヒータ52に流れる電流が電流連続モードとなる基準値を超える場合に、第一通電制御が実行され、そうでない場合には、第二通電制御が実行される。定着温度の制御のために、図8には、ヒータ52に対し、定格電力の90%の電力を供給する第一時間帯Z1から、その70%の電力を供給する第二時間帯Z2へと遷移する様子が例示される。
第三欄で説明したように、定格電力の90%の電力を供給すべく、高デューティ比でスイッチング素子831がスイッチングを行うと、様々な問題が発生するので、第一時間帯Z1では、制御手段6は、第一通電制御を行う。より具体的には、第一通電制御において、制御手段6は、第一時間区間D1では、80%のデューティ比を表す制御信号を、第二時間区間D2では、100%のデューティ比を表す制御信号を、スイッチング素子831に出力する。
それに対し、定格電力の70%の電力をヒータ52に供給するのであれば、本件で問題視する電流連続モードが発生しないので、制御手段6は、第二時間帯Z2では第二通電制御を行う。この時、制御手段6は、全時間帯にわたり、70%のデューティ比を表す制御信号をスイッチング素子831に出力する。
《第六欄:第一通電制御の課題と解決法》
以上の制御を行うことで、スイッチング素子831の電流連続モードの条件でのスイッチングは回避でき、リカバリノイズの増大によりマシンノイズレベルの悪化低減及びスイッチング素子831の温度上昇の低減を実現している。
しかし、この制御を行った時の一つの不具合として、第一通電制御(第一時間帯Z1)を継続して行うレベルのデューティ比の切替による電力制御が必要な場合、図8の第1通電制御の継続つまり第一時間区間D1と第二時間区間D2の制御切替周期で供給電力の振動を起こす状況が発生する。例えば制御信号のデューティ比81%の電力供給を継続する場合は、デューティ比62%とデューティ比100%の電力振動が、電源周波数50Hzでかつ制御周期即ち第一時間区間D1と第二時間区間D2の長さがそれぞれ20msecの場合、20msec間隔で発生し、消費電流の固定周期の振動を発生させる原因となり電源のフリッカーに対して影響を及ぼす事が懸念される。
そこでこの実施形態では、このような第一通電制御(第一時間帯Z1)において発生する電力振動に起因するフリッカーを抑制できる制御方式を採用している。
図9(A)は、上述した第一時間区間D1と第二時間区間D2でデューティ比を切り替える従来の制御方式(以下、従来方式ともいう)を示す図で、図9(B)は、本実施形態に係る制御方式(以下、新方式ともいう)1を説明するための図である。
例えば制御周期を20msecと設定し、デューティ比81%による電力供給を目標値とし、スイッチング素子が電流連続モードに移行するデューティ比の閾値が80%であり、80%を超えるデューティ比では電流連続モードとなる場合、図9(A)に示す従来方式では、電流連続モードとなる80%を超え100%未満のデューティ比を回避して、デューティ比62%の第一時間区間D1とデューティ比100%の第二時間区間D2の組み合わせによる平均値で、電力供給の目標値81%を実現している。
この場合 例えば1000Wのハロゲンヒーター52を想定すると消費電流が6.2Aと10.0Aのレベルを20msec周期で繰り返す為、4Aレベルの電流変動となり、たこ足配線等により配線インピーダンスを持つと電源電圧のレベル変動を及ぼす可能性が考えられる。
これに対し、新方式1ではデューティ比62%の時間区間とデューティ比100%の時間区間の間に、電流連続モードに移行する閾値と同じデューティ比80%の時間区間を設定することで、消費電流の瞬時変動を抑えながら、デューティ比81%による電力供給の目標値を実現できる制御としている。なお、新方式1では、デューティ比62%の時間区間を第一時間区間D1、新たに設定されたデューティ比80%の時間区間を第二時間区間D2、その後のデューティ比100%の時間区間を第三時間区間D3とする。新方式1では、時間区間毎の電流変動は6.2A→8A→10Aレベルと2Aレベルの変動となり、従来方式の4Aレベルから軽減をすることができる。
新方式1では、2つの時間区間D1、D3間の制御信号のデューティ比の差が一定値(例えば20%)を超える場合に、その間に、電流連続モードに移行するのを避けながら中間のデューティ比の時間区間D2を設定して、電流変動を抑制する方式ともいえる。中間のデューティ比の時間区間D2を設定したときに、この新たな時間区間D2と直前または直後の時間区間D1またはD3の間のデューティ比の差がなお一定値以上のときは、電流連続モードに移行するのを避けながらさらに中間のデューティ比の時間区間を設定して、4つ以上の時間区間を構成しても良い。一定値は、電流連続モードに移行するデューティ比の閾値(例えば80%)と100%の差に設定するのが良い。
なお、図8の第二通電制御(第2時間帯Z2)のように、ヒーター52へ連続して電流が供給される電流連続モードに移行しないデューティ比で電力供給の目標値を実現できる場合は、一定のデューティ比を設定継続すれば良く、この場合はフリッカーは問題とならない。電流連続モードに移行しなければ電力供給の目標値を実現できない場合に、異なるデューティ比の少なくとも3つの時間区間D1~D3を設定すれば良い。
次に新方式2について説明する。新方式2は、第一時間区間D1における制御信号のデューティ比を設定したとき、次の第二時間区間D2における制御信号のデューティ比を制限を超えないように設定し、さらに第二時間区間D2における制御信号のデューティ比に対して、次の第三時間区間D3におけるデューティ比を制限を超えないように設定する方式である。
例えば、制限を20%、デューティ比81%による電力供給を目標値とし、第一時間区間D1のデューティ比を62%に設定したとき、次の第二時間区間D2では20%以内でかつ電流連続モードとならないデューティ比を設定する。ここでは、新方式1と同じ80%を選択する。さらに、次の第三時間区間D3として20%以内の差を保持してデューティ比を100%に設定する。これにより消費電流の瞬時変動を抑えることができる。制限の最大値は、100%と電流連続モードに移行するデューティ比の閾値との差、つまり(100%-閾値)に設定するのが良い。新方式2では、第一~第三の各時間区間D1~D3の組み合わせの様子は図9(B)に示した新方式1と同じとなる。なお、電力供給の目標値が例えば90%の場合は、デューティ比80%の第一時間区間D1とデューティ比100%の第二時間区間D2の繰り返しであっても良い。
次に新方式3について説明する。新方式3は、図10に示すように、デューティ比100%の第一時間区間D1の次の第二時間区間D2のデューティ比を、電流連続モードに移行するデューティ比の閾値と同じか、閾値以下で閾値に近い値を設定値とすることにより、電流変動を抑える制御とする。例えばデューティ比が80%を超えると電流連続モードに移行する場合(閾値が80%の場合)は、第二時間区間D2のデューティ比を80%か、または80%以下で80%に近い値とする。またその後の第三時間区間D3のデューティ比も、所定差(例えば20%)以内で段階的に小さくすることで、電力変動を抑制する。そして、第一時間区間D1~第三時間区間D3を繰り返すことで、平均値として電力供給の目標値81%を実現する。
次に新方式4について説明する。新方式4は、第1通電制御に移行し、電力供給の目標値が減少方向に切り替わったときは、最も大きいデューティ比100%の時間区間から最も小さいデューティ比の時間区間へ向かう順番でデューティ比を設定する。例えば電力供給の目標値が100%から81%に切り替わったときは、図11に示すように、第1通電制御に移行する直前のデューティ比が100%であれば、第1通電制御の開始後の第一時間区間D1もデューティ比100%とし、続く第二時間区間D2、第三時間区間D3はデューティ比を順に低く設定する。その後は順に高く設定しこれを繰り返すことにより、電流変動を抑制する。例えば、図11に示すように100%→80%→63%→63%→80%→100%の切り替えとし、これを繰り返すことで、電力供給の目標値81%を実現する。
また、第1通電制御に移行し、電力供給の目標値が増加方向に切り替わったときは、逆に、第1通電制御の開始後の第一時間区間D1において最も小さいデューティ比を設定し、次の第二時間区間D2ではより大きいデューティ比を設定し、続く第三時間区間D3で最も大きいデューティ比100%を設定するのが良い。例えば、63%→80%→100%→100%→80%→63%といった具合である。
次に新方式5について説明する。新方式5は、図12に示すように、電力供給の目標値として電流連続モードとなる例えば81%を実現する場合、従来と同様に、デューティ比62%の第一時間区間D1とデューティ比100%の第二時間区間D2の2つの交互切替とするが、切替周期を入力電力の周波数の1周期未満に設定することで、電力変動周期を短くしてフリッカーによるちらつきの見え方を軽減する。例えば、入力電力の周波数が50Hzの場合、第一時間区間D1と第二時間区間D2の時間をいずれも20msec未満にして、切替周期を20msec未満とする。好ましくは、切替周期を入力電力の周波数の半周期以下に設定するのが良い。図12は切替周期が入力電力の周波数の半周期である場合を示している。
なお、異なるデューティ比の3つ以上の時間区間D1~D3を設定して切り替える場合も、各時間区間の長さをいずれも入力電力の周波数の1周期未満に設定することで、切替周期を入力電力の周波数の1周期未満、好ましくは半周期以下に設定して、フリッカーによるちらつきの見え方を軽減してもよい。
また、ユーザーの意思を尊重し、生産性優先モードとフリッカー軽減優先モードをユーザーが選択できるように、例えば選択ボタンを画像形成装置1の操作パネルに表示してもよい。この場合、生産性優先モードが選択されると、従来方式を設定し、フリッカー軽減優先モードが選択された場合にのみ、新方式1~5のいずれかを含めたフリッカー軽減方式を設定すれば良い。
さらに、電圧検知手段85で検出した入力電圧に合せて電流連続モードとなるデューティ比の閾値を変更しても良い。入力電圧が低くなった場合、負荷に流す電流が小さくなるため、スイッチング素子831をオフした時に電流がゼロになる迄の時間が短くなり、連続電流モードに移行するデューティ比つまり閾値を高めに変更することができるからである。
図13(A)(B)は、新方式6を従来方式と比較して説明するための図である。新方式6では、電力供給の目標値が100%に近いときはデューティ比として100%を設定し、電流連続モードに移行するときのデューティ比を閾値としたとき、電力供給の目標値が閾値よりも大で閾値に近いときは、デューティ比として閾値または閾値以下で閾値に近い値を設定する。
具体的には、電流連続モードに移行するデューティ比の閾値を80%としたとき、電力供給の目標値が、電流連続モードとなる例えばデューティ比86%の場合、従来では、同図(A)に示すように、デューティ比72%の第1時間区間D1とデューティ比100%の第2時間区間D2の交互切替によって目標値を実現していた。これに対し新方式6では、同図(B)に示すように、全時間区間をデューティ比100%に設定する。
また、電力供給の目標値が、電流連続モードとなるデューティ比81%の場合、従来では、同図(A)に示すように、デューティ比62%の第1時間区間D1とデューティ比100%の第2時間区間D2の交互切替によって目標値を実現していた。これに対し新方式6では、同図(B)に示すように、全時間区間をデューティ比80%に設定する。
このような新方式6によれば、電流連続モードに移行するスイッチング動作を避けながら電流変動を抑制しフリッカーを抑制することができる。
なお、電力供給の目標値が81-85%の場合はデューティ比80%を設定し、目標値が95-99%の場合はデューティ比100%に設定しても良い。また、定着手段5の温度追従性に若干の遅れが生じるが、例えば狙いの温度からの差分によりデューティ比の設定判断をする様にしてもよい。
以上説明した新方式を第一通電制御(第一時間帯Z1)において適用することにより、従来のように、デューティ比の差が大きい第一時間区間D1と第二時間区間D2の交互切替による制御方式に比べて、デューティ比の差を小さく保持して複数の時間区間でデューティ比を切り替えることができるから、電力振動を抑制でき電源のフリッカーを抑制することができ、スイッチング素子831の温度上昇、スイッチング素子831からのノイズ発生を低減することができる。あるいは、切替周期を短くした場合は電力変動周期を短くすることができる。
図14は、画像形成装置1の定着制御動作を説明するためのフローチャートである。この動作は、画像形成装置1のCPUがROM等の記録媒体に格納された動作プログラムを実行することにより行われる。
ステップS001で電源オンを検知すると、ステップS002で制御をスタートする。次いでステップS003で、定着機能として必要な電力供給の目標値を設定する。
次いでステップS004で、設定された電力供給の目標値がスイッチング素子831の電流連続モードになるかどうかを判断する。例えば81~99%であれば電力連続モードになるものとして(ステップS004でYES)、ステップS006の第1通電制御を選択する。電力連続モードにならなければ(ステップS004でNO)、ステップS005の第2通電制御を選択する。第2通電制御を選択した場合は、ステップS009で、電力供給の目標値を実現するデューティ比を設定する。
ステップS006の第1通電制御を選択した場合は、まずステップS007で、演算1により複数の時間区間の電力供給の組み合わせで目標値を実現するデューティ比の組合せを選択する。ここでは、前述した新方式1の場合を説明する。まず、従来のように第一時間区間D1と第二時間区間D2の2つの時間区間の平均で、電力供給の目標値となる様に各デューティ比を設定をする。例えば連続電流モードに移行する閾値を80%とすると、目標値81%を実現するために、第一時間区間D1のデューティ比62%と第二時間区間D2のデューティ比100%を組合せる。
次にステップS008で、電力段差を低減する為に演算2を行う。例えば、デューティ比62%の時間区間とデューティ比100%の時間区間の間に、電流連続モードとならない最大値である閾値80%をデューティ比とする時間区間を挿入することで、電力段差を低減する。ステップS009では、こうして設定したデューティ比で制御指示を行う。制御が終了すると、ステップS010で本動作を終了する。
なお、電力供給の目標値が変更された場合等は、ステップS002に戻って動作を再スタートする。
ただし、第1通電制御を行う場合において 例えば目標値95%の場合は、ステップS007の演算1の段階で連続電流モードを回避する組合せとして100%→100%→100%→80%となり、電力段差が最低の20%の状態を確保できるので、特にステップS008での演算2による再試算は行わない。
目標値が98%の場合も100%→100%→100%→100%→100%→100%→100%→100%→100%→80%となり、同様である。
尚、定着に必要となる電力供給の目標値(ステップS003)は、定着手段5の温度状況/印刷等の動作モード/環境等により適宜変更されるので、ステップS003の時点の目標値は、ステップS009及びステップS008-S009の設定状況を考慮して数値設定されることになる。
前述した新方式2-6についても、ステップS006の第一通電制御を選択した後に、デューティ比の設定等が行われる。
なお、以上の実施形態等の説明では、第二通電制御は印刷動作時に行われるとして説明した。しかし、これに限らず、画像形成装置1のウォームアップ時に、第二通電制御が行われても良い。
本発明に係る定着制御装置および画像形成装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリおよびこれら機能を備えた複合機に好適である。
1 画像形成装置
5 定着手段
6 制御手段
7 電源手段
8 定着制御装置
52 ヒータ
54 第一温度検知手段
81 整流回路
82 ノイズフィルタ
82 フィルタ
83 チョッパ回路
84 電流検知手段
85 電圧検知手段
86 第二温度検知手段
D 還流素子
L2 コイル(リアクトル)
831 スイッチング素子
832 駆動回路

Claims (19)

  1. ヒータを内蔵した定着手段と、
    リアクトル、還流素子およびスイッチング素子を含み、入力電力をチョッピングするチョッパ手段と、
    制御信号により前記スイッチング素子をスイッチングして前記チョッパ手段から前記ヒーターへ電力を供給すると共に、デューティ比の異なる制御信号を出力してヒーターへの電力供給を制御可能な制御手段と、
    を備え、
    同一のデューティ比の制御信号で前記スイッチング素子をスイッチングする期間を1つの時間区間とするとき、前記制御手段は、前記制御信号のデューティ比がそれぞれ異なる第一時間区間~第三時間区間の少なくとも3つの時間区間で供給される異なる電力の組み合わせによって、前記ヒーターへの電力供給が目標値となるように、前記制御信号のデューティ比を設定することを特徴とする定着制御装置。
  2. ヒータを内蔵した定着手段と、
    リアクトル、還流素子およびスイッチング素子を含み、入力電力をチョッピングするチョッパ手段と、
    制御信号により前記スイッチング素子をスイッチングして前記チョッパ手段から前記ヒーターへ電力を供給すると共に、デューティ比の異なる制御信号を出力してヒーターへの電力供給を制御可能な制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、同一のデューティ比の制御信号で前記スイッチング素子をスイッチングする期間を1つの時間区間とするとき、前記制御信号のデューティ比が異なる少なくとも2つの時間区間を含む複数の時間区間で供給される電力の組み合わせによって、前記ヒーターへの電力供給が目標値となるように、かつ各時間区間で設定されるデューティ比の差が制限を超えないように、前記制御信号のデューティ比を設定することを特徴とする定着制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記ヒーターへ連続して電流が供給される電流連続モードに移行しないデューティ比で電力供給の目標値を実現できる場合は、一定のデューティ比の制御信号で前記スイッチング素子をスイッチングし、電流連続モードに移行しなければ目標の電力供給を実現できない場合は、複数の時間区間で供給される電力の組み合わせによって電力供給が目標値となるように、異なるデューティ比を設定する請求項1または2に記載の定着制御装置。
  4. 前記ヒーターへ連続して電流が供給される電流連続モードに移行するときのデューティ比を閾値としたとき、前記制限の最大値は、(100%-閾値)である請求項2に記載の定着制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記時間区間の1つについてデューティ比100%を設定し、前記ヒーターへ連続して電流が供給される電流連続モードに移行するときのデューティ比を閾値としたとき、デューティ比100%の時間区間の直前または直後の時間区間のデューティ比として閾値または閾値以下で閾値に近い値を設定値とする請求項1~4のいずれかに記載の定着制御装置。
  6. 前記制御手段は、デューティ比100%の時間区間の直前の時間区間のデューティ比として前記設定値を設定したときは、その直前の時間区間のデューティ比をさらに小さく設定し、デューティ比100%の時間区間の直後の時間区間のデューティ比として前記設定値を設定したときは、その直後の時間区間のデューティ比をさらに小さく設定する請求項5に記載の定着制御装置。
  7. 前記制御手段は、電力供給の目標値が増加方向に切り替わったときは、最も小さいデューティ比の時間区間から最も大きいデューティ比100%の時間区間へ向かう順番でデューティ比を設定し、供給電力の目標値が減少方向に切り替わったときは、最も大きいデューティ比100%の時間区間から最も小さいデューティ比の時間区間へ向かう順番でデューティ比を設定する請求項5または6に記載の定着制御装置。
  8. 前記制御手段は、前記時間区間の切替周期を入力電力の周波数の1周期未満に設定する請求項1~7のいずれかに記載の定着制御装置。
  9. 生産性優先モードとフリッカー軽減優先モードの選択手段を備え、
    前記制御手段は、フリッカー軽減優先モードが選択された場合にのみ、前記少なくとも3つの時間区間での異なるデューティ比の設定による電力制御を行う請求項1~8のいずれかに記載の定着制御装置。
  10. 入力電圧を検出する検出手段を備え、
    前記検出手段による検出結果を基に、前記閾値は変更される請求項4~9のいずれかに記載の定着制御装置。
  11. 前記制御手段は、前記検出手段により検出された入力電圧が低くなった場合、前記設定値を高めに変更する請求項10で引用する請求項5に記載の定着制御装置。
  12. ヒータを内蔵した定着手段と、
    リアクトル、還流素子およびスイッチング素子を含み、入力電力をチョッピングするチョッパ手段と、
    制御信号により前記スイッチング素子をスイッチングして前記チョッパ手段から前記ヒーターへ電力を供給すると共に、デューティ比の異なる制御信号を出力してヒーターへの電力供給を制御可能な制御手段と、
    を備え、
    同一のデューティ比の制御信号で前記スイッチング素子をスイッチングする期間を1つの時間区間とするとき、前記制御手段は、前記制御信号のデューティ比がそれぞれ異なる少なくとも2つの時間区間で供給される異なる電力の組み合わせによって、前記ヒーターへの電力供給が目標値となるように、前記制御信号のデューティ比を設定するとともに、前記少なくとも2つの時間区間の切替周期を入力電力の周波数の1周期未満に設定することを特徴とする定着制御装置。
  13. 前記制御手段は、電力供給の目標値が100%に近いときはデューティ比として100%を設定し、前記ヒーターへ連続して電流が供給される電流連続モードに移行するときのデューティ比を閾値としたとき、電力供給の目標値が閾値よりも大で閾値に近いときはデューティ比として閾値または閾値以下で閾値に近い値を設定する請求項1~11のいずれかに記載の定着制御装置。
  14. 前記制御手段は、1つのデューティ比の設定のみで電力供給の目標値を実現できない場合にのみ、複数の時間区間で供給される電力の組み合わせによって電力供給が目標値となるように、異なるデューティ比を設定する請求項1~11、13のいずれかに記載の定着制御装置。
  15. 請求項1~14のいずれかに記載の定着制御装置を備えた画像形成装置。
  16. ヒータを内蔵した定着手段と、
    リアクトル、還流素子およびスイッチング素子を含み、入力電力をチョッピングするチョッパ手段と、
    を備えた画像形成装置が、
    制御信号により前記スイッチング素子をスイッチングして前記チョッパ手段から前記ヒーターへ電力を供給すると共に、デューティ比の異なる制御信号を出力してヒーターへの電力供給を制御し、かつ同一のデューティ比の制御信号で前記スイッチング素子をスイッチングする期間を1つの時間区間とするとき、前記制御信号のデューティ比がそれぞれ異なる第一時間区間~第三時間区間の少なくとも3つの時間区間で供給される異なる電力の組み合わせによって、前記ヒーターへの電力供給が目標値となるように、前記制御信号のデューティ比を設定することを特徴とする定着制御方法。
  17. ヒータを内蔵した定着手段と、
    リアクトル、還流素子およびスイッチング素子を含み、入力電力をチョッピングするチョッパ手段と、
    を備えた画像形成装置が、
    同一のデューティ比の制御信号で前記スイッチング素子をスイッチングする期間を1つの時間区間とするとき、前記制御信号のデューティ比が異なる少なくとも2つの時間区間を含む複数の時間区間で供給される電力の組み合わせによって、前記ヒーターへの電力供給が目標値となるように、かつ各時間区間で設定されるデューティ比の差が制限を超えないように、前記制御信号のデューティ比を設定することを特徴とする定着制御方法。
  18. ヒータを内蔵した定着手段と、
    リアクトル、還流素子およびスイッチング素子を含み、入力電力をチョッピングするチョッパ手段と、
    を備えた画像形成装置のコンピュータに、
    制御信号により前記スイッチング素子をスイッチングして前記チョッパ手段から前記ヒーターへ電力を供給すると共に、デューティ比の異なる制御信号を出力してヒーターへの電力供給を制御し、かつ同一のデューティ比の制御信号で前記スイッチング素子をスイッチングする期間を1つの時間区間とするとき、前記制御信号のデューティ比がそれぞれ異なる第一時間区間~第三時間区間の少なくとも3つの時間区間で供給される異なる電力の組み合わせによって、前記ヒーターへの電力供給が目標値となるように、前記制御信号のデューティ比を設定する処理を実行させるためのプログラム。
  19. ヒータを内蔵した定着手段と、
    リアクトル、還流素子およびスイッチング素子を含み、入力電力をチョッピングするチョッパ手段と、
    を備えた画像形成装置のコンピュータに、
    同一のデューティ比の制御信号で前記スイッチング素子をスイッチングする期間を1つの時間区間とするとき、前記制御信号のデューティ比が異なる少なくとも2つの時間区間を含む複数の時間区間で供給される電力の組み合わせによって、前記ヒーターへの電力供給が目標値となるように、かつ各時間区間で設定されるデューティ比の差が制限を超えないように、前記制御信号のデューティ比を設定する処理を実行させるためのプログラム。
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