JP7306161B2 - 画像形成装置および制御方法 - Google Patents

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Description

本開示は、画像形成装置の制御に関し、より特定的には、消費電力表示の制御に関する。
複写機、プリンタおよび複合機等の電子写真方式の画像形成装置において、装置の消費電力を表示する場合、実際に画像形成装置で消費されている電力と、表示電力とで差異が生じるという問題がある。
上記の問題は、画像形成装置の制御部による指示電力と、定着処理に使用されるヒーターで消費される電力とが必ずしも一致しないことに起因する。通常、画像形成装置は、制御部の指示電力に基づいて、ヒーターに電流を流す。しかし、例えば、入力電圧に変動が発生した場合、ヒーターの消費電力にもズレが生じ得る。また、ヒーターが冷却状態の場合において、ヒーターに電力が供給されると、突入電流が発生する。当該突入電流の影響で、制御部の指示電力と、実際にヒーターで消費されている電力とに差異が発生することがある。
制御部は、突入電流や入力電圧の変動に係わらず、指示電力に基づいて、消費電力を筐体のディスプレイ等に表示するため、実際に画像形成装置で消費されている電力と、表示電力とで差異が生じることがある。そのため、より正確に、消費電力を提示する方法が求められている。
消費電力を算出する制御に関し、例えば、特開2006-039443号公報(特許文献1)は、「複数の動作状態で作動する画像形成装置の上記各動作状態毎の消費電力量を測定し,この測定された上記動作状態毎の消費電力量及び/若しくは該消費電力量に関連する関連情報(電気料金等)を上記各動作状態毎に分別して表示出力する」装置を開示している([要約]参照)。
また、他の消費電力を算出する制御が、例えば、特開2011-085796号公報(特許文献2)および特開2013-083739号公報(特許文献3)に開示されている。
特開2006-039443号公報 特開2011-085796号公報 特開2013-083739号公報
特許文献1~3に開示された技術によると、実際に画像形成装置で消費されている電力を正確に提示することができない。したがって、実際に画像形成装置で消費されている電力を正確に提示する技術が必要とされている。
本開示は、上記のような背景に鑑みてなされたものであって、ある局面における目的は、実際に画像形成装置で消費されている電力を正確に提示する技術を提供することにある。
ある実施の形態に従う画像形成装置は、トナーを用紙に定着させる定着部と、交流電圧電源と接続され、定着部に直流を出力する整流部と、交流電圧電源の電圧を検出する電圧検出部と、整流部から出力される直流の半波よりも周期の短いPWM(Pulse Width Modulation)信号に基づいて、交流電圧電源から定着部に流れる電流量を調整するスイッチ駆動部と、制御部とを備える。制御部は、交流電圧電源の電圧と、定着部において消費する電力を規定した指示電力とに基づいて、スイッチ駆動部に、定着部に流れる電流量を調整させる。
ある局面において、スイッチ駆動部に、定着部に流れる電流量を調整させることは、定着部における実際の消費電力を指示電力に近づけるように、スイッチ駆動部に、定着部に流れる電流量を調整させることを含む。
ある局面において、画像形成装置は、画像形成装置の筐体に設けられた表示部をさらに備える。制御部は、指示電力および定着部以外の回路での消費電力に基づいて、画像形成装置全体の消費電力を算出し、表示部は、画像形成装置全体の消費電力を表示する。
ある局面において、制御部は、交流電圧電源の電圧と、定着部に流れる電流量とに基づいて、定着部の消費電力を算出し、スイッチ駆動部におけるシーケンスの情報に基づいて、突入電流が発生するか否かを推定し、突入電流が発生すると推定したことに基づいて、定着部の消費電力の算出値を増加させる。
ある局面において、突入電流が発生するか否かを推定することは、PWM信号の任意のデューティー比が、任意の期間続いた後に増加したことに基づいて、突入電流が発生すると推定することを含む。
ある局面において、突入電流が発生するか否かを推定することは、PWM信号のデューティー比が、予め定められた期間変化していない状態から増加したことに基づいて、突入電流が発生すると推定することを含む。
ある局面において、定着部の消費電力の値を増加させることは、交流電圧電源の電圧と、定着部の点灯間隔に基づいて、定着部における消費電力の算出値の増加量を変化させることを含む。
ある局面において、定着部の消費電力の値を増加させることは、定着部の点灯時間より定着部の劣化度を推定し、定着部の劣化度に基づいて、定着部における消費電力の算出値の増加量を変化させることを含む。
ある局面において、制御部は、定着部が定着処理を行っていない期間に、予め定められたデューティー比でスイッチ駆動部を駆動させ、予め定められたデューティー比における定着部を流れる電流量と、交流電圧電源の電圧とに基づいて、定着部の消費電力特性を算出し、定着部の消費電力特性に基づいて、PWM信号のデューティー比を調整する。
ある局面において、定着部の消費電力の値を増加させることは、定着部の電力特性に基づいて、定着部における消費電力の算出値の増加量を変化させることを含む。
ある局面において、制御部は、交流電圧電源の電圧を第1の間隔で取得する。スイッチ駆動部に、定着部に流れる電流量を調整させることは、第1の間隔よりも長い第2の間隔で、スイッチ駆動部に、定着部に流れる電流量を調整させることを含む。
ある局面において、スイッチ駆動部に、定着部に流れる電流量を調整させることは、交流電圧電源の電圧が予め定められた閾値以上に変化したことに基づいて、スイッチ駆動部に、定着部に流れる電流量を調整させることを含む。
ある局面において、スイッチ駆動部に、定着部に流れる電流量を調整させることは、画像形成装置の動作モードが切り替わることに基づいて、スイッチ駆動部に、定着部に流れる電流量を調整させることを含む。
ある局面において、スイッチ駆動部に、定着部に流れる電流量を調整させることは、定着部の予め定められた標準の電力特性に基づいて、定着部の定格電圧および定着部の実電圧の比率を求めることと、定着部の定格電圧および定着部の実電圧比率に基づいて、スイッチ駆動部に、定着部に流れる電流量を調整させることとを含む。
他の実施の形態に従うと、画像形成装置の制御方法が提供される。この制御方法は、交流電圧電源の交流を整流し、定着部に直流を出力するステップと、交流電圧電源の電圧を検出するステップと、整流後の直流の半波よりも周期の短いPWM信号に基づいて、交流電圧電源から定着部に流れる電流量を調整するステップと、交流電圧電源の電圧と、定着部において消費する電力を規定した指示電力とに基づいて、定着部に流れる電流量を調整するステップとを含む。
ある局面において、定着部に流れる電流量を調整するステップは、定着部における実際の消費電力を指示電力に近づけるように、定着部に流れる電流量を調整するステップを含む。
ある局面において、方法は、指示電力および定着部以外の回路での消費電力に基づいて、画像形成装置全体の消費電力を算出するステップと、画像形成装置全体の消費電力を表示するステップとをさらに含む。
ある局面において、方法は、交流電圧電源の電圧と、定着部に流れる電流量とに基づいて、定着部の消費電力を算出するステップと、定着部の電流供給のシーケンスの情報に基づいて、突入電流が発生するか否かを推定するステップと、突入電流が発生すると推定したことに基づいて、定着部の消費電力の算出値を増加させるステップとをさらに含む。
ある局面において、突入電流が発生するか否かを推定するステップは、PWM信号のデューティー比が0から増加したことに基づいて、突入電流が発生すると推定するステップを含む。
ある局面において、突入電流が発生するか否かを推定するステップは、PWM信号の任意のデューティー比が、任意の期間続いた後に増加したことに基づいて、突入電流が発生すると推定するステップを含む。
ある実施の形態に従うと、実際に画像形成装置で消費されている電力を正確に提示することが可能である。
この発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解されるこの発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
ある実施の形態に従う画像形成装置100の一構成例を示す図である。 電源部52から定着部22までの回路の一部の一例を示す図である。 画像形成装置100における電力供給の流れの一例を示す図である。 スイッチング素子208の電流制御の一例を示す図である。 図4の回路の動作に基づいて、ヒーター211に流れる電流波形の一例を示す図である。 画像形成装置100の内部信号の流れの一例を示す図である。 入力電圧が100Vの場合における指示電力、調整後の指示電力および実電力の一例を示す図である。 入力電圧が85Vの場合における指示電力、調整後の指示電力および実電力の一例を示す図である。 入力電圧が110Vの場合における指示電力、調整後の指示電力および実電力の一例を示す図である。 定着部22における指示電力および実電力の時間推移の一例を示す図である。 電力補正演算ブロック605における突入電流発生判定の一例を示す図である。 定着部22の指示電力およびPWM制御のデューティー比の調整処理の一例を示す図である。 操作表示部60に表示する消費電力の調整処理の一例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本開示に係る技術思想の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
図1は、本実施の形態に従う画像形成装置100の一構成例を示す図である。図1を参照して、本実施の形態に従う画像形成装置100の構成について説明する。画像形成装置100は、プリントエンジン110と、原稿読取部120と、排出トレイ130と、操作表示部60とを備える。
プリントエンジン110は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、キー・プレート(K)のそれぞれのトナー像を形成するイメージングユニット10C,10M,10Y,10K(以下総称するときは、「イメージングユニット10」という)と、中間転写ベルト12と、中間転写体駆動ローラー14,16と、ベルトクリーニング部18と、転写ローラー20,21と、定着部22と、給紙部30と、送出ローラー32と、搬送ローラー34と、レジストローラー36と、制御部50と、記憶部51と、電源部52と、メディア検知センサー55とを含む。イメージングユニット10は、感光体1と、帯電部2と、露光部3と、現像部4(対応するイメージングユニット10が形成するトナー像の色に対応させて、4C、4M、4Y、4Kとそれぞれ記載する)と、クリーニング部5と、中間転写体接触ローラー6とを含む。原稿読取部120は、イメージスキャナー122と、原稿給紙台124と、自動原稿送り装置126と、原稿排紙台128とを含む。
プリントエンジン110は、給紙部30内の媒体40に対して印刷処理を行う。送出ローラー32は、給紙部30から媒体40を搬送する。さらに、搬送ローラー34は、転写ローラー20,21に向けて媒体40を搬送する。
レジストローラー36は、転写ローラー20,21の手前で、媒体40の搬送タイミングを調節する。メディア検知センサー55は、レジストローラー36の手前で、搬送されてくる媒体40の種類を検出する。メディア検知センサー55は、複数のセンサーの組み合わせによって実現されてもよい。ある局面において、メディア検知センサー55は、光学センサーと、超音波センサーとを備えてもよい。その場合、制御部50は、媒体40における光の透過率、反射率に基づいて、媒体の坪量または厚み等を判別し得る。さらに、制御部50は、媒体40における超音波の透過量に基づいて、媒体40の種類、特に媒体40が封筒であるか否かを判別し得る。
転写ローラー20,21は、媒体40にトナー像を転写する。定着部22は、媒体40に定着処理を行う。最後に、媒体40は、排出トレイ130に排出される。各イメージングユニット10および中間転写ベルト12は、媒体40に転写されるトナー像を形成する。帯電部2は、感光体1の表面を一様に帯電する。露光部3は、レーザー書き込み等により、指定された画像パターンに従って感光体1の表面を露光することで、その表面上に静電潜像を形成する。現像部4は、像担持体である感光体1上に形成された静電潜像をトナー像として現像する。
感光体1の表面に形成されたトナー像は、中間転写体接触ローラー6によって中間転写ベルト12に転写される。中間転写ベルト12上には、それぞれの感光体1からトナー像が順次転写されて、4色のトナー像が重ね合わされることになる。重ね合わされたトナー像は、転写ローラー20,21によって、中間転写ベルト12から媒体40へ転写される。
原稿読取部120は、原稿を読み取って、その読み取り結果をプリントエンジン110に対する入力画像として出力する。イメージスキャナー122は、プラテンガラス上に配置された原稿をスキャンする。自動原稿送り装置126は、原稿給紙台124に配置された原稿を連続してスキャンする。原稿給紙台124上に配置された原稿は、送出ローラー(図示しない)により1枚ずつ送られ、イメージスキャナー122または自動原稿送り装置126内に配置されたイメージセンサーによって順次スキャンされる。スキャン後の原稿は、原稿排紙台128へ排出される。制御部50は、画像形成装置100全体を制御する。また、制御部50は、定着部22に供給する指示電力を決定し、駆動回路を介して定着部22に流れる電流を制御する。記憶部51は、制御部50によって参照されるデータおよび制御部50によって実行されるプログラムを格納する。電源部52は、交流電力源に接続され、画像形成装置100に電力を供給する。電源部52は、内部に整流回路を含み、交流電力源から供給される交流を直流に変換し、画像形成装置100内の一部または全ての各回路に直流を供給し得る。
操作表示部60は、タッチパネル61と、ボタン操作部62とを含む。タッチパネル61は、液晶モニター等にタッチセンサーを組み込んでおり、操作メニューを表示すると共に、ユーザーからのタッチによる入力を受付けることができる。ボタン操作部62は、複数のボタンを含み、タッチパネルと同様に、ユーザーからの入力を受付けることができる。また、操作表示部60は、画像形成装置100の消費電力を表示する機能を有する。
図2は、電源部52から定着部22までの回路の一部の一例を示す図である。図2を参照して、電源部52から定着部22までの電流の流れについて説明する。最初に、各回路の名称と役割について説明する。
定着電源部201は、定着部22用の電源であり、交流電力源に接続されている。定着電源部201は、電源部52に含まれる。定着電源部201は、整流回路202と、ノイズフィルタ203と、チョッパ回路204と、電圧検出部205と、第1温度検出部206と、電流検出部207と、スイッチング素子208と、駆動回路209とを含む。定着部22は、加熱ローラー210と、ヒーター211と、加圧ローラー212と、第2温度検出部213とを含む。
整流回路202は、全波整流回路であり、4つのダイオードのブリッジから構成される。整流回路202は、入力された交流の負電圧部分を正電圧に整流することで、直流を出力する。電圧検出部205は、整流回路202の入力側に接続され、交流電圧を検出する。制御部50は、電圧検出部205の信号を参照することで、交流電力源の電圧を推定する。整流回路202に入力される交流と、整流回路202から出力される直流とは、回路による電圧降下の影響を除けば、電圧の各々の絶対値は同一となる。
ノイズフィルタ203は、一例としてπ型フィルタであって、整流回路202の出力側に接続される。ノイズフィルタ203は、コイルL1と、コンデンサC1,C2とを含む。コイルL1は、ヒーター211と直列に接続され、コンデンサC1,C2は、ヒーター211と並列に接続される。ノイズフィルタ203は、整流回路202の出力電流からノイズを除去する。ノイズフィルタ203のコンデンサC1,C2は、スイッチング素子208を流れるパルス状電流の高周波成分が交流電力源側に漏れることを防止している。
チョッパ回路204は、一例として降圧チョッパ回路であって、ノイズフィルタ203の出力側に接続される。チョッパ回路204は、コイルL2と、還流素子D1と、スイッチング素子208と、駆動回路209とを含む。コイルL2は、コイルL1とヒーター211との間に直列に接続される。還流素子D1は、例えばダイオードであって、コイルL1よりもノイズフィルタ203側に配置され、かつ、ヒーター211と並列に接続される。より具体的には、還流素子D1のカソードがL1およびL2の間に接続され、還流素子D1のアノードがヒーター211とスイッチング素子208のコレクタとの間に接続される。
スイッチング素子208は、還流素子D1よりもノイズフィルタ203側に配置され、かつ、ヒーター211と直列接続される。より具体的には、スイッチング素子208のコレクタがヒーター211側に接続され、スイッチング素子208のエミッタが整流回路202の出力側に接続される。ある局面において、スイッチング素子208は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)またはMOS-FET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)であってもよい。
駆動回路209は、スイッチング素子208のゲートに接続され、スイッチング素子208をPWM信号により制御し得る。駆動回路209は、制御部50により、スイッチング素子208のPWM制御のデューティー比および駆動周波数を設定され得る。当該PWM制御の信号周期は、入力電圧の正弦波の半波よりも十分に短いことが望ましい。第1温度検出部206は、スイッチング素子208の熱を検出する。制御部50は、第1温度検出部206から出力される信号を参照することで、スイッチング素子208の温度を推定する。
電流検出部207は、ヒーター211に供給される電流を検出する。制御部50は、電流検出部207から出力される信号を参照することで、ヒーター211に流れる電流量を推定する。
ヒーター211は、加熱ローラー210の内部に配置され、電流が供給されることで、発熱し、加熱ローラー210を熱する。制御部50は、指示電力に基づいて、ヒーター211の電流量を調整する。ヒーター211が冷却状態の場合において、電力がヒーター211に供給されると、突入電流が発生する。そのため、ヒーター211の加熱開始から一定時間は、指示電力と、ヒーター211の実際の消費電力とに差異が生じ得る。
また、制御部50は、入力電圧が一定(例えば、100V)であると想定して指示電力およびヒーター211に流れる電流量を試算することがある。この場合、制御部50は、ヒーター211への入力電圧の変動を指示電力の試算に反映していないため、ヒーター211への入力電圧に変化が生じると、指示電力と、ヒーター211の実際の消費電力とに差異が生じ得る。そこで、本実施の形態に従う画像形成装置100は、ヒーター211の実際の消費電力が指示電力に近づくように、実際の入力電圧に基づいて、PWM制御のデューティー比を調整し、駆動回路209を駆動する。
ある局面において、ヒーター211は、ハロゲンヒーターであってもよい。加熱ローラー210は、加圧ローラー212との間に用紙をニップすることで、用紙表面のトナーを溶かして、トナーを用紙に定着させる。第2温度検出部213は、ヒーター211の熱を検出する。制御部50は、第2温度検出部213から出力される信号を参照することで、ヒーター211の温度を推定する。操作入力部214は、制御部50への命令を受け付ける。ある局面において、操作入力部214は、操作表示部60であってもよい。
上述した構成により、画像形成装置100は、交流電力源から供給される交流を直流に全波整流したのち、ヒーター211に当該整流された直流を供給する。ヒーター211に流れる電流量は、スイッチング素子208のオン/オフにより調整される。制御部50または駆動回路209は、PWM制御により、スイッチング素子208のオン/オフを制御する。
図3は、画像形成装置100における電力供給の流れの一例を示す図である。図3を参照して、交流電力源から画像形成装置100内への電流の流れについて説明する。
交流電力源301は、画像形成装置100内の低圧電源部302と、定着電源部201とに交流を供給する。交流電力源301は、電源コードを介して画像形成装置100に電力を供給する。電源コードには、電流を流せる量の上限値、所謂定格が定められている。電源コードは、定格以上の電流が流されると、劣化しまたは焼き切れる場合がある。そのため、画像形成装置100は、電源コードに定格電流を上回る電流が流れないように、低圧電源部302および定着電源部201に接続される負荷(電力を消費するもの)の動作を調整する必要がある。一例として、電源コードの電流の定格が15Aである場合、画像形成装置100は、電源コードに15Aを上回る電流が流れないように、負荷の動作を調整する。
低圧電源部302は、定着部22以外の回路および駆動回路に対して電力を供給する。一例として、低圧電源部302は、モーター・クラッチ等の駆動回路303と、各種のセンサー304と、制御部50等の制御基板305と、FAXやハードディスクなどその他の部品306とに電力を供給し得る。また、低圧電源部302は、低圧電源部302から電力供給を受けている各負荷の合計消費電力を算出する機能を有する。
定着電源部201は、定着部22のヒーター211に電力を供給する。本実施の形態に従う定着電源部201は、入力電圧の正弦波よりも周期の短いPWM信号によって、ヒーター211への入力電流量を調整する。そのため、定着電源部201は、従来の位相制御を用いる電源部と異なり、高い力率を維持した状態で、ヒーター211への入力電流量を調整し得る。
一例として、ヒーター211に流れる電流量を調整するためのPWM信号の周波数は、10kHz~50kHzであってもよい。PWM信号の周波数が20kHzより高い場合、定着電源部201の応答性は高く、静穏性に優れる。また、PWM信号の周波数が50kHz付近の場合、定着電源部201の温度調整の精度が下がる可能性がある。PWM信号の周波数が20kHzより小さい場合、定着電源部201の温度調整の精度が高くなるが、定着電源部201のPWM信号制御時に音が鳴る可能性がある。
電圧検出部205は、交流電力源301の入力電圧を検出する。交流電力源301の入力電圧は、回路上の素子による電圧降下の影響を除けば、おおよそ定着部22の両端で発生する電圧と同一である。電流検出部207は、定着部22に流れる電流値を検出する。
制御部50は、低圧電源部302の検出した電力および定着電源部201の入力電流および入力電圧の検出値を取得し、取得したこれらの情報に基づいて、交流電力源301から供給される電流量を算出する。
制御部50は、算出した交流電力源301からの入力電流と、定着電源部201に接続された電力線等の定格電流とを比較し、交流電力源301から電力線等に定格電流以上の電流が流れているか否かを判定し得る。
制御部50は、上記判定の結果に基づいて、駆動回路209のPWM制御のデューティー比の値を変化させることで、定着部22に流れる電流量を調整する。一例として、交流電力源301から電力線等に定格電流以上の電流が流れている場合、制御部50は、駆動回路209のPWM制御のデューティー比の値を下げることで、定着部22に流れる電流量を下げる。当該処理により、画像形成装置100は、全体として交流電力源301から電力線等に定格電流以上の電流が流れないようにする。
上記のように、制御部50は、定着部22に流れる電流量を調整するために、正弦波を全波整流した後の直流波形に対して、当該直流の半波(正弦波の周期の半分)よりも高周波のPWM信号による電力制御を行なう。画像形成装置100は、この高周波のPWM信号による電力制御により、定着部22に流れる電流量を直線的に精度よく調整することができる。さらに、高周波のPWM信号による電力制御は、位相制御と比較して力率が高いため、画像形成装置100は、効率よく電流量を制御できる。
次に、図4および図5を参照して、スイッチング素子208の動作および高周波のPWM信号による電流制御について説明する。図4は、スイッチング素子208の電流制御の一例を示す図である。図5は、図4の回路の動作に基づいて、ヒーター211に流れる電流波形の一例を示す図である。まず、ヒーター駆動回路の動作について説明する。図4の上段は、スイッチング素子208がオン期間中にヒーター211に流れる電流を示し、図4の下段は、スイッチング素子208がオフ期間中にヒーター211に流れる電流を示す。
ヒーター211に電力供給する際、制御部50からヒーター211をオンさせる時間区間(デューティ比)を示す制御信号が駆動回路209に入力される。駆動回路209は、入力制御信号が示すPWM制御のデューティー比でスイッチング素子208をオン/オフさせるための駆動信号を生成し、スイッチング素子208のゲートに供給する。ここで、スイッチング素子208は、交流電力源301の周波数よりもはるかに高い周波数(例えば、20kHz)で駆動される。
スイッチング素子208がオンになると、図4上段の矢印Aで示すように、コイルL2およびヒーター211に、整流回路202で生成された直流電流がスイッチング素子208を介して流れる。この間、コイルL2は、自身を流れる直流電流の一部を磁気エネルギーとして蓄える。
一方、スイッチング素子208がオフになると、図4下段の矢印Bで示すように、スイッチング素子208がオンの間にコイルL2に蓄えられた磁気エネルギーが電流として放出されてヒーター211に流れ始める。この電流は、回生ダイオードとしての還流素子D1を介してコイルL2に戻る。以上のような回路の動作により、ヒーター211に流れる電流の波形は、図5に示されるように正弦波501に近くなる。正弦波501は、実際には、高周波のPWM信号502の集合である。
上記のように、制御部50は、ヒーター211に流れる電流量を調整するとき、PWM信号のデューティー比を変更する。PWM信号のデューティー比が変更されると、正弦波501に含まれる高周波のPWM信号502のそれぞれのオン/オフの期間は、均等に変化する。そのため、制御部50は、正弦波501の波形の歪みの影響を受けることなく、ヒーター211に流れる電流量を直線的に調整することができる。
次に、図6を参照して、本実施の形態に従う画像形成装置100の内部信号の流れと、消費電力の試算方法とについて説明する。図6は、画像形成装置100の内部信号の流れの一例を示す図である。画像形成装置100は、図6に示す構成および内部信号に基づいて、突入電流および電圧変動の影響により変動する実際の消費電力を試算する。交流電力源301は、低圧電源部302と定着電源部201とに交流を出力する。
低圧電源部302は、2次電力モニター601を含む。2次電力モニター601は、低圧電源部302の出力側の消費電力の合計を計測する。これ以降、低圧電源部302の入力側を「1次側」、低圧電源部302の出力側を「2次側」、低圧電源部302の出力側の消費電力の合計を「2次消費電力(単位W)」と呼ぶ。より具体的には、2次消費電力とは、低圧電源部302の出力側に接続される駆動回路303、センサー304、制御基板305およびその他の部品306の消費電力の合計である。
2次電力モニター601は、計測した2次消費電力に関する情報を制御部50に送信する。ある局面において、2次電力モニター601は、2次消費電力に関する情報をデジタル信号として制御部50に送信してもよい。他の局面において、2次電力モニター601は、2次消費電力に関する情報をアナログ信号として制御部50に送信してもよい。
定着電源部201は、入力電圧モニター602と、PWM制御部603とを含む。入力電圧モニター602は、交流電力源301からの入力電圧(単位V)を計測する。ある局面において、入力電圧モニター602は、整流後の直流の電圧を検出してもよい。
入力電圧モニター602は、計測した交流電力源301からの入力電圧に関する情報を制御部50に送信する。ある局面において、入力電圧モニター602は、交流電力源301からの入力電圧に関する情報をデジタル信号として制御部50に送信してもよい。他の局面において、入力電圧モニター602は、交流電力源301からの入力電圧に関する情報をアナログ信号として制御部50に送信してもよい。
PWM制御部603は、PWM制御により、定着部22に流れる電流量を調節する。PWM制御部603は、スイッチング素子208に対応する。ある局面において、PWM制御部603は、さらに、駆動回路209を含んでもよい。PWM制御部603は、制御部50から送られてくるPWM信号に基づいて、定着部22に流れる電流のオン/オフを切り替える。PWM信号の周期は、交流を全波整流した直流の半波の周期より十分に短い。PWM制御部603のオン/オフが切り替えられると、図5に示す電流波形が形成される。ある局面において、制御部50は、PWM制御部603に、PWM信号のデューティー比の設定だけを送信してもよい。その場合、PWM制御部603は、内部でPWM信号を生成する。
制御部50は、実電力演算ブロック604と、電力補正演算ブロック605と、消費電力演算ブロック606とを含む。実電力演算ブロック604は、定着部22に供給する電力を算出する。また、実電力演算ブロック604は、定着部22の電流制御のためのPWM信号のデューティー比を算出または決定する。
より具体的には、第1に、実電力演算ブロック604は、2次電力モニター601から2次消費電力に関する情報を取得する。次に、実電力演算ブロック604は、低圧電源部302の電源効率と、2次消費電力に関する情報とに基づいて、低圧電源部302の1次消費電力(低圧電源部302の1次側の消費電力)を試算し、消費電力演算ブロック606に出力する。電源効率とは、低圧電源部302における、入力側の電力の何%を出力側に出力できるかを示す。一例として、低圧電源部302の電源効率が80%である場合、低圧電源部302の1次消費電力は、「2次消費電力*(100/80)(W)」になる。
第2に、実電力演算ブロック604は、第2温度検出部213から定着部22の温度に関する情報を取得する。次に、実電力演算ブロック604は、定着部22の温度に関する情報と、画像形成装置100の動作モードとに基づいて、定着部22に供給する電力(以下、「指示電力」と呼ぶ)を試算する。指示電力は、定着部22のヒーター211を目的の温度にするための電力である。次に、実電力演算ブロック604は、試算した指示電力に関する情報を消費電力演算ブロック606に出力する。
第3に、実電力演算ブロック604は、入力電圧モニター602から交流電力源301の入力電圧を取得する。次に、実電力演算ブロック604は、入力電圧と、指示電力とに基づいて、PWM信号のデューティー比を算出し、当該PWM制御のデューティー比および駆動周波数をPWM制御部603に出力する。
ヒーター211がハロゲンヒーターである場合、ヒーター211の電力特性により、入力電圧が変動すると、一定の比率(入力電圧比の1.54乗倍)で消費電力も変動する。一例として、入力電圧が110Vのとき、定着部22の消費電力は、「(110/100)1.54=1.158倍」になる。その結果、未調整の指示電力に基づくデューティー比で定着部22の電流制御を行なうと、定着部22の消費電力は、「指示電力*1.158」となり、定着部22の消費電力および指示電力にズレが生じる。そこで、入力電圧が110Vの場合、実電力演算ブロック604は、定着部22の消費電力を指示電力に一致させるために、デューティー比を1/1.158倍する。このように、実電力演算ブロック604は、実際の入力電圧に基づいて、指示電力またはデューティー比を調整することで、定着部22の消費電力を指示電力に一致させる。
ある局面において、実電力演算ブロック604は、デューティー比に代えて、PWM信号をPWM制御部603に出力してもよい。PWM制御部603は、取得したデューティー比またはPWM信号に基づいて、定着部22の電流制御を行なう。
電力補正演算ブロック605は、定着部22の電流制御のシーケンスを監視し、そのシーケンスに基づいて、発生した突入電力を試算する。電力補正演算ブロック605は、算出した突入電流に関する情報を消費電力演算ブロック606に出力する。
消費電力演算ブロック606は、低圧電源部302の1次消費電力と、指示電力に関する情報と、突入電流に関する情報とに基づいて、画像形成装置100全体の消費電力を算出する。また、消費電力演算ブロック606は、操作表示部60に画像形成装置100全体の消費電力を表示させる。
画像形成装置100の消費電力は、通常、低圧電源部302における消費電力と、指示電力との合計になる。しかし、ヒーター211が冷却状態の場合において、定着部22に電力が供給されると、突入電流が発生する。そのため、例えば、定着部22に電力供給を開始してから一定時間は、画像形成装置100の消費電力は、低圧電源部302における消費電力および指示電力に、突入電流の増加分を加算した値になる。電力補正演算ブロック605により算出される突入電流に関する情報は、当該突入電流の増加分を含み得る。
上記のように、本実施の形態に従う画像形成装置100は、指示電力および実際の入力電圧に基づいて、PWM信号のデューティー比を調整する。そのため、実際の定着部22の消費電力は、おおよそ指示電力と等しくなる。また、本実施の形態に従う画像形成装置100は、電力補正演算ブロック605により、突入電流の増加分を算出する。これらの構成により、画像形成装置100は、実際に画像形成装置100で消費されている電力を正確に表示することができる。
次に、図7~図9を参照して、実電力演算ブロック604による指示電力およびデューティー比の調整処理について説明する。いずれの図も、横軸が時間軸であり、縦軸が消費電力を示す。
図7は、入力電圧が100Vの場合における指示電力、調整後の指示電力および実電力の一例を示す図である。実電力は、実際に定着部22で消費される電力である。指示電力701は、定着部22に供給される予定の電力の推移である。指示電力701は、入力電圧が100Vであると想定して、第2温度検出部213の検出結果に基づいて算出される。
調整後の指示電力702は、指示電力701および入力電圧に基づいて算出される調整後の指示電力の推移である。調整後の指示電力は、定着部22における実電力703および指示電力701を互いに一致させまたは近づけるためのものである。制御部50は、当該調整後の指示電力702に基づくデューティー比に基づいて、駆動回路209を駆動させ、定着部22の電流制御を行なう。図7では、入力電圧が100Vであるため、調整後の指示電力702は、指示電力701に一致する。
実電力703は、制御部50が当該調整後の指示電力702に基づくデューティー比により、駆動回路209を駆動させ、定着部22の電流制御を行なった場合における定着部22の消費電力の推移である。入力電圧が100Vであるため、指示電力701、調整後の指示電力702および実電力703は、いずれもおおよそ一致する。定着部22への電力供給開始直後(15.3秒)付近のみ、突入電流の影響により、実電力703は、指示電力701よりも高くなる。
図8は、入力電圧が85Vの場合における指示電力、調整後の指示電力および実電力の一例を示す図である。指示電力801は、定着部22に供給される予定の電力の推移である。指示電力801は、入力電圧が100Vであると想定して、第2温度検出部213の検出結果に基づいて算出される。
調整後の指示電力802は、指示電力801および入力電圧に基づいて算出される。調整後の指示電力802は、定着部22における実電力803および指示電力801を一致または近づけるためのものである。入力電圧が85Vであるため(入力電圧が100Vではないため)、指示電力801は調整される。一例として、領域804の指示電力が680Wであるとする。この場合、調整後の指示電力802は「680*1/(85/100)1.54=870W」になる。
実電力803は、調整後の指示電力802に基づいて、定着部22に電力を供給した場合の実際の消費電力の推移である。領域804における実電力803は、ヒーター211の電力特性に基づいて「870*(85/100)1.54=680W」になり、元々の指示電力801と一致する。
図9は、入力電圧が110Vの場合における指示電力、調整後の指示電力および実電力の一例を示す図である。指示電力901は、定着部22に供給される予定の電力の推移である。指示電力901は、入力電圧が100Vであると想定して、第2温度検出部213の検出結果に基づいて算出される。
調整後の指示電力902は、指示電力901および入力電圧に基づいて算出される。調整後の指示電力902は、定着部22における実電力903および指示電力901を一致または近づけるためのものである。入力電圧が110Vであるため(入力電圧が100Vではないため)、指示電力901は調整される。一例として、領域904の指示電力が710Wであるとする。この場合、調整後の指示電力802は「710*1/(110/100)1.54=610W」になる。
実電力903は、調整後の指示電力902に基づいて、定着部22に電力を供給した場合の実際の消費電力の推移である。領域904における実電力903は、ヒーター211の電力特性に基づいて「610*(110/100)1.54=710W」になり、元々の指示電力901と一致する。
図7~9の説明では、いずれも指示電力および実電力が一致する例を説明したが、必ずしも指示電力および実電力が完全に一致する必要はない。制御部50は、指示電力および実電力が、予め定められた許容される誤差範囲以内(例えば±3W)になるように、調整後の指示電力を求めてもよい。
ある局面において、制御部50は、図7~9の処理のために、事前にヒーター211の電力特性を算出してもよい。ヒーター211は、製造誤差等により、定格電力にバラツキがある。そのため、制御部50は、デューティー比が100%のときのヒーター211の電流値を参照することで、ヒーター211の電力特性を算出し得る。ヒーター211の電力特性は、記憶部51に基準値として保存されてもよい。制御部50は、当該ヒーター211の電力特性を用いて、図6~図9で説明した調整後の指示電力を算出し得る。電力特性は、定着部22の定格電圧および実電圧の比率「電力*(実電圧/定格電圧)N(Nはヒーター211の電力特性により変化し得る)」を求めるために使用され得る。
制御部50は、上記の電力特性を算出する際に、画像形成装置100のウォーミングアップ完了直前のヒーター211の電圧および電流の計測値を用いることが望ましい。なぜなら、ウォーミングアップ直後等は突入電流の影響があり、制御部50は、ヒーター211の電力特性を正確に算出できないためである。また、制御部50は、ヒーター211の電力特性の算出結果が、想定される定格値に対して一定以上(例えば、5%以上)異なる場合は、その算出結果を使用しなくてもよい。
ヒーター211の電力特性は、通常、数日程度では変化しないため、制御部50は、一定以上の間隔(例えば、1週間)を空けて、ヒーター211の出力電力を算出し、基準値を更新してもよい。また、制御部50は、定着部22が定着処理を行なっていない期間に、ヒーター211の電力特性の算出処理を行なってもよい。
次に、図10および図11を参照して、電力補正演算ブロック605による定着部22の電流制御のシーケンスの監視および突入電力の試算について説明する。図10は、定着部22における指示電力および実電力の時間推移の一例を示す図である。
1.5秒付近は、定着部22への電力供給の開始タイミングであるため、突入電流が生じている。その結果、領域1003(1.5秒付近)において、指示電力1001および実電力1002に差が生じている。指示電力1001および実電力1002に差が生じると、操作表示部60に表示される画像形成装置100全体の消費電力および実際の画像形成装置100全体の消費電力も異なってしまう。
そこで、電力補正演算ブロック605は、上記の指示電力1001および実電力1002の差をなくすために、指示電力1001および実電力1002の差分となる領域の電力の積算値を求める。次に、電力補正演算ブロック605は、当該積算値を含む突入電流に関する情報を消費電力演算ブロック606に出力する。積算値は、一例として「100W*1秒程度の場合、0.027Wh」であってもよい。ある局面において、積算値は、実験等により予め算出され、当該算出された積算値は、記憶部51に保存されていてもよい。他の局面において、積算値は、入力電圧等の各種の条件に基づいて変更されてもよい。
消費電力演算ブロック606は、低圧電源部302における消費電力および指示電力に関する情報に上記積算値を加算することで、操作表示部60に表示される消費電力と、実際の画像形成装置100の消費電力とを一致させる。
図11は、電力補正演算ブロック605における突入電流発生判定の一例を示す図である。電力補正演算ブロック605は、予め定められた周期(例えば、1秒ごと)に、指示電力の推移を確認し、当該指示電力の推移が以下の2つの条件のいずれかを満たす場合において、突入電力が発生したと判定し得る。電力補正演算ブロック605は、当該判定に基づいて、操作表示部60に表示される消費電力に、突入電流分の電力を加算する。
1つ目の条件は、指示電力が0から増加した場合である。指示電力が0から増加すると、PWM信号のデューティー比が0%の状態から増加し、定着部22に電流が流れ出し、突入電流が発生し得る。
2つ目の条件は、任意の指示電力またはPWM信号の任意のデューティー比が、任意の期間続いた後に増加した場合である。この場合も、定着部22に流れる電流量が大きく変化することで、突入電流が発生し得る。
条件1および2において突入電流の量は異なる場合がある。そのため、ある局面において、電力補正演算ブロック605は、突入電流の発生条件に基づいて、操作表示部60に表示される消費電力に加算する電力量を変えてもよい。
指定電力が0(デューティー比が0%)の時間が短い場合、その後に指示電力が増加(デューティー比が増加)したとしても、ヒーター211が十分に冷却されていないため、ヒーター211の抵抗値が小さくならずに突入電流が発生しない場合がある。そのため、他の局面において、指示電力が0の期間が一定以下(例えば、50ミリ秒以下)の場合、電力補正演算ブロック605は、操作表示部60に表示される消費電力に突入電流分の電力を加算しなくてもよい。または、電力補正演算ブロック605は、ヒーター211の点灯間隔に基づいて、操作表示部60に表示される消費電力に加算する電力量を変えてもよい。
入力電圧の変動、ヒーター211の劣化度に基づいて、突入電流の量が変化することがある。そこで、他の局面において、電力補正演算ブロック605は、入力電圧の変動、ヒーター211の劣化度に基づいて、突入電流分の電力を算出し、操作表示部60に表示される消費電力に、当該算出した突入電流分の電力を加算してもよい。
上記のように、本実施の形態に従う画像形成装置100は、入力電圧に基づいて指示電力を調整する機能と、突入電流分の電力を表示電力に加算する機能とを備える。これらの機能により、実際の画像形成装置100の消費電力と、操作表示部60に表示される消費電力とは一致または近い値となる。そのため、画像形成装置100は、ユーザーに対して、正確な消費電力に関する情報を提示することができる。
次に、図12および図13を参照して、実際の画像形成装置100の消費電力と、操作表示部60に表示される消費電力とを一致または近づける処理について説明する。最初に、定着部22の指示電力およびPWM制御のデューティー比の調整処理について説明する。次に、操作表示部60に表示する消費電力の調整処理について説明する。制御部50は、図12および図13の処理を並列に実行し得る。
図12は、定着部22の指示電力およびPWM制御のデューティー比の調整処理の一例を示す図である。ある局面において、制御部50は、図12の処理を行うためのプログラムを記憶部51から読み出して、当該プログラムを実行してもよい。他の局面において、当該処理の一部または全部は、当該処理を実行するように構成された回路素子の組み合わせとしても実現され得る。
ステップS1210において、画像形成装置100は、筐体に設けられた電源ボタン等の押下を検知し、当該検知に応答して、制御部50は、プログラムを記憶部51から読み込む。その後、画像形成装置100は、待機状態に移行する。
ステップS1220において、制御部50は、一定時間内(例えば、1秒)の交流電力源301からの入力電圧の平均値を取得する。ある局面において、制御部50は、一定間隔(例えば、10ミリ秒)で、電圧検出部205の出力値を取得することで、入力電圧の平均値を求め得る。これ以降の説明では、一定時間は1秒、一定間隔は10ミリ秒として説明するが、これらは一例であり、制御部50は、各種平均値及び処理のための期間を任意に設定し得る。
ステップS1230において、制御部50は、一定時間内の低圧電源部302の2次消費電力の平均値を算出する。ステップS1240において、制御部50は、第2温度検出部から取得した温度情報に基づいて、定着部22に供給する指示電力を求める。制御部50は、一定間隔で当該ステップを実行してもよい。ステップS1250において、制御部50は、ステップS1240で取得した指示電力に基づいて、一定時間内の定着部22に供給する指示電力の平均値を算出する。
ステップS1260において、制御部50は、入力電圧の平均値と、指示電力の平均値とに基づいて、PWM制御のデューティー比を算出する。ステップS1270において、制御部50は、ステップS1260にて算出したデューティー比に基づいて、定着部22に流れる電流量をPWM制御する。ステップS1220~ステップS1270までの処理は、図6の実電力演算ブロック604の処理に相当する。制御部50は、入力電圧に基づいて指示電力を調整し、当該調整後の指示電力に基づいてPWM制御のデューティー比を算出する。ある局面において、制御部50は、入力電圧のサンプリング間隔よりも十分に長い間隔で、駆動回路209のPWM制御のデューティー比を変更してもよい。
ステップS1280において、制御部50は、定着部22に突入電流が発生したか否かを判定する。制御部50は、図11で説明した処理に基づいて、定着部22に突入電流が発生したか否かを判定し得る。制御部50は、定着部22に突入電流が発生したと判定した場合(ステップS1280にてYES)、制御をステップS1290に移す。そうでない場合(ステップS1280にてNO)、制御部50は、制御をステップS1220に移す。ステップS1290において、制御部50は、突入電流分の補正電力(定着部22の消費電力に加算する電力)を算出する。当該補正電力は、操作表示部60に表示される消費電力に加算される。ステップS1280およびS1290の処理は、図6の電力補正演算ブロック605の処理に相当する。ある局面において、制御部50は、入力電圧が予め定められた閾値以上に変化した場合のみ、駆動回路209のPWM制御のデューティー比を変更し、定着部22の電流量を調整してもよい。他の局面において、制御部50は、画像形成装置100の動作モードが切り替わることに基づいて、駆動回路209のPWM制御のデューティー比を変更し、定着部22の電流量を調整してもよい。
図13は、操作表示部60に表示する消費電力の調整処理の一例を示す図である。ある局面において、制御部50は、図13の処理を行うためのプログラムを記憶部51から読み出して、当該プログラムを実行してもよい。他の局面において、当該処理の一部または全部は、当該処理を実行するように構成された回路素子の組み合わせとしても実現され得る。
ステップS1310において、制御部50は、2次側消費電力を取得する。制御部50は、図12のステップS1230で取得した2次消費電力を取得し得る。ステップS1320において、制御部50は、2次消費電量および低圧電源部302の電源効率に基づいて、低圧電源部302における1次消費電力を算出する。ある局面において、制御部50は、一定時間内の低圧電源部302における1次消費電力の平均値を算出してもよい。
ステップS1330において、制御部50は、定着部22に供給する指示電力を算出する。ステップS1340において、制御部50は、ステップS1330において求めた指示電力に基づいて、一定時間内の定着部22に供給する指示電力の平均値を算出する。
ステップS1350において、制御部50は、定着部22の突入電流に基づく補正電力を求める。制御部50は、図12のステップS1290にて求めた補正電力を取得する。ステップS1360において、制御部50は、制御部50は、ステップS1350において求めた補正電力に基づいて、一定時間内の補正電力の平均値を算出する。
ステップS1370において、制御部50は、ステップS1320,S1340,S1360にてそれぞれ求めた低圧電源部302における1次消費電力の平均値と、定着部22に供給する指示電力の平均値と、補正電力の平均値とを合算し、一定時間内の画像形成装置100全体での消費電力の平均値を算出する。
ステップS1380において、制御部50は、操作表示部60に、画像形成装置100全体での消費電力の平均値を表示させる。制御部50は、表示処理後に、制御をステップS1310に移す。図13のステップS1310~S1380の処理は、図6の消費電力演算ブロック606の処理に相当する。
上記のように、本実施の形態に従う画像形成装置100は、入力電圧に基づいて指示電力を調整する機能と、突入電流分の電力を表示電力に加算する機能とを備える。さらには、画像形成装置100は、任意の一定期間における入力電圧の平均値に基づいて、指示電力を調整する機能と、任意の一定期間における突入電流分の電力の平均値を表示電力に加算する機能とを備える。これらの機能により、実際の画像形成装置100の消費電力と、操作表示部60に表示される消費電力とは一致または近い値となる。そのため、画像形成装置100は、ユーザーに対して、正確な消費電力に関する情報を提示することができる。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内で全ての変更が含まれることが意図される。
1 感光体、2 帯電部、3 露光部、4 現像部、5 クリーニング部、6 中間転写体接触ローラー、10 イメージングユニット、12 中間転写ベルト、14,16 中間転写体駆動ローラー、18 ベルトクリーニング部、20,21 転写ローラー、22 定着部、30 給紙部、32 送出ローラー、34 搬送ローラー、36 レジストローラー、40 媒体、50 制御部、51 記憶部、52 電源部、55 メディア検知センサー、60 操作表示部、61 タッチパネル、62 ボタン操作部、100 画像形成装置、110 プリントエンジン、120 原稿読取部、122 イメージスキャナー、124 原稿給紙台、126 自動原稿送り装置、128 原稿排紙台、130 排出トレイ、201 定着電源部、202 整流回路、203 ノイズフィルタ、204 チョッパ回路、205 電圧検出部、206 第1温度検出部、207 電流検出部、208 スイッチング素子、209,303 駆動回路、210 加熱ローラー、211 ヒーター、212 加圧ローラー、213 第2温度検出部、214 操作入力部、301 交流電力源、302 低圧電源部、304 センサー、305 制御基板、306 部品、501 正弦波、502 信号、601 2次電力モニター、602 入力電圧モニター、603 PWM制御部、604 実電力演算ブロック、605 電力補正演算ブロック、606 消費電力演算ブロック、701,702,801,802,901,902,1001 指示電力、703,803,903,1002 実電力。

Claims (18)

  1. トナーを用紙に定着させる定着部と、
    交流電圧電源と接続され、前記定着部に直流を出力する整流部と、
    前記交流電圧電源の電圧を検出する電圧検出部と、
    前記整流部から出力される直流の半波よりも周期の短いPWM(Pulse Width Modulation)信号に基づいて、前記交流電圧電源から前記定着部に流れる電流量を調整するスイッチ駆動部と、
    画像形成装置の筐体に設けられた表示部と、
    制御部とを備え、
    前記制御部は、
    記交流電圧電源の電圧と、前記定着部において消費する電力を規定した指示電力とに基づいて、前記スイッチ駆動部に、前記定着部に流れる電流量を調整さ
    前記指示電力および前記定着部以外の回路での消費電力に基づいて、前記画像形成装置全体の消費電力を算出し、
    前記表示部は、前記画像形成装置全体の消費電力を表示する、画像形成装置。
  2. 前記スイッチ駆動部に、前記定着部に流れる電流量を調整させることは、前記定着部における実際の消費電力を前記指示電力に近づけるように、前記スイッチ駆動部に、前記定着部に流れる電流量を調整させることを含む、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、
    前記交流電圧電源の電圧と、前記定着部に流れる電流量とに基づいて、前記定着部の消費電力を算出し、
    前記スイッチ駆動部におけるシーケンスの情報に基づいて、突入電流が発生するか否かを推定し、
    突入電流が発生すると推定したことに基づいて、前記定着部の消費電力の算出値を増加させる、請求項に記載の画像形成装置。
  4. 前記突入電流が発生するか否かを推定することは、前記PWM信号のデューティー比が0から増加したことに基づいて、突入電流が発生すると推定することを含む、請求項に記載の画像形成装置。
  5. 前記突入電流が発生するか否かを推定することは、前記PWM信号の任意のデューティー比が、任意の期間続いた後に増加したことに基づいて、突入電流が発生すると推定することを含む、請求項に記載の画像形成装置。
  6. 前記定着部の消費電力の値を増加させることは、前記交流電圧電源の電圧と、前記定着部の点灯間隔に基づいて、前記定着部における消費電力の算出値の増加量を変化させることを含む、請求項に記載の画像形成装置。
  7. 前記定着部の消費電力の値を増加させることは、前記定着部の点灯時間より前記定着部の劣化度を推定し、前記定着部の劣化度に基づいて、前記定着部における消費電力の算出値の増加量を変化させることを含む、請求項に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、
    前記定着部が定着処理を行っていない期間に、予め定められたデューティー比で前記スイッチ駆動部を駆動させ、
    前記予め定められたデューティー比における前記定着部を流れる電流量と、前記交流電圧電源の電圧とに基づいて、前記定着部の消費電力特性を算出し、
    前記定着部の消費電力特性に基づいて、前記PWM信号のデューティー比を調整する、請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 前記定着部の消費電力の値を増加させることは、前記定着部の電力特性に基づいて、前記定着部における消費電力の算出値の増加量を変化させることを含む、請求項に記載の画像形成装置。
  10. 前記制御部は、前記交流電圧電源の電圧を第1の間隔で取得し、
    前記スイッチ駆動部に、前記定着部に流れる電流量を調整させることは、前記第1の間隔よりも長い第2の間隔で、前記スイッチ駆動部に、前記定着部に流れる電流量を調整させることを含む、請求項1に記載の画像形成装置。
  11. 前記スイッチ駆動部に、前記定着部に流れる電流量を調整させることは、前記交流電圧電源の電圧が予め定められた閾値以上に変化したことに基づいて、前記スイッチ駆動部に、前記定着部に流れる電流量を調整させることを含む、請求項1に記載の画像形成装置。
  12. 前記スイッチ駆動部に、前記定着部に流れる電流量を調整させることは、前記画像形成装置の動作モードが切り替わることに基づいて、前記スイッチ駆動部に、前記定着部に流れる電流量を調整させることを含む、請求項1に記載の画像形成装置。
  13. 前記スイッチ駆動部に、前記定着部に流れる電流量を調整させることは、
    前記定着部の予め定められた標準の電力特性に基づいて、前記定着部の定格電圧および前記定着部の実電圧の比率を求めることと、
    前記定着部の定格電圧および前記定着部の実電圧比率に基づいて、前記スイッチ駆動部に、前記定着部に流れる電流量を調整させることとを含む、請求項1に記載の画像形成装置。
  14. 画像形成装置の制御方法であって、
    交流電圧電源の交流を整流し、定着部に直流を出力するステップと、
    前記交流電圧電源の電圧を検出するステップと、
    整流後の直流の半波よりも周期の短いPWM信号に基づいて、前記交流電圧電源から前記定着部に流れる電流量を調整するステップと、
    前記交流電圧電源の電圧と、前記定着部において消費する電力を規定した指示電力とに基づいて、前記定着部に流れる電流量を調整するステップと、
    前記指示電力および前記定着部以外の回路での消費電力に基づいて、前記画像形成装置全体の消費電力を算出するステップと、
    前記画像形成装置全体の消費電力を表示するステップとを含む、制御方法。
  15. 前記定着部に流れる電流量を調整するステップは、前記定着部における実際の消費電力を前記指示電力に近づけるように、前記定着部に流れる電流量を調整するステップを含む、請求項14に記載の制御方法。
  16. 前記交流電圧電源の電圧と、前記定着部に流れる電流量とに基づいて、前記定着部の消費電力を算出するステップと、
    前記定着部の電流供給のシーケンスの情報に基づいて、突入電流が発生するか否かを推定するステップと、
    突入電流が発生すると推定したことに基づいて、前記定着部の消費電力の算出値を増加させるステップとをさらに含む、請求項14に記載の制御方法。
  17. 前記突入電流が発生するか否かを推定するステップは、前記PWM信号のデューティー比が0から増加したことに基づいて、突入電流が発生すると推定するステップを含む、請求項16に記載の制御方法。
  18. 前記突入電流が発生するか否かを推定するステップは、前記PWM信号の任意のデューティー比が、任意の期間続いた後に増加したことに基づいて、突入電流が発生すると推定するステップを含む、請求項16に記載の制御方法。
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